断片の王『イスカンダル』
~蹂躙戦記イスカンダル:イラン高原~

ペルセポリスが、ディアボロスの猛攻を受けている、か。
 ペルセポリスへ入城し、新たな『バベルの塔』を建造する計画は取り止めざるをえまい。
 ディアボロスは目の前で『バベルの塔』が建てられるのを許す程、甘い相手では無かろう。

 さらに、我を護る結界兵器ゴルディアスの結び目の力が弱体化している。
 あれを置いたゴルディオンへの侵攻を許したとなれば、セレウコスも既に討たれていると考えて然るべきだ。

《戴冠の戦》まで未だ多くの時を残しながら、我らの蹂躙がこうも停滞するとは。
 業腹ではあるが、ペルセポリスより東の領土は放棄し、体制を立て直すしかあるまい。
 だが、敵がいかなる想定外の策を弄して来ようと、それら全てを倒してこそ『唯一絶対の王』足りうるというものだ。
 将兵達よ、新たな蹂躙のため、我と共に進軍せよ!