【個】暴竜な君とグリモワール
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
放課後。
その日の寮長は放課後、鼻歌交じりに。
リビングのソファに座って、算数の教科書なんて開いていたのだけれど――。
#ミーレ・ベルンシュタイン
#田中・夜美
1
田中・夜美 2021年9月4日
扉の前に人がいたら危ないではないか!(こわい)
ノックをすればわかるのだ! ぞ!(ぞ!)
旧校舎の地下にあった!(むふー)
絵がいっぱいだぞ!(見せる)(奇妙な絵柄がありつつ)(妙な隙間もあったりする)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
………………、(きょとん、としてから)
……夜美ちゃんは優しい子ですわねえ。(にこにこした)
(ひょいと、持ってた教科書を机に閉じる)
旧校舎の? ……勝手に持ってきて怒られませんかね……?(なんて、微妙に心配する。「宝探し」のことはまだ知らないらしい)
ほーんと。この場合は……まだ字のない時代の本でしょうか。……あ。開くの、ちょっと慎重にした方がいいですわよ。本物の魔導書には、読んだ人が呪われるような本もありますから。まあ、わたくしは大丈夫ですけど……。
(――まあ、そこまで強く使い手を選ぶ力も感じないが、心構えとして一応だ)(うーん、と、首を傾げて、ぱらぱら捲られる絵を目で追って)
田中・夜美 2021年9月4日
む?(む?)(優しい子?)(なんでだろ?)
いい! と言われた! 我は人が増える前に行ってきたのだ!(むふー)
字のないじだい? ……えっ!(びくりっ)(呪われるとか聞いて)(びっくりした拍子に)(手放した)(ミーレの方に)(投げてしまった)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(にこにこ)
? 人が……ああ。騎士団周りのイベントですか。もう、花束ちゃんもいきなりですわねぇ。番長のことあれこれ言って、あの子も大概突拍子がないです(くすっと、目を細めて――)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(なんて)(別の誰かのことを考えて油断していたせいだろう)
わぷっ!(顔に直撃した)
(落とすわけにもいかないので、なんとかそっと受け止める)
田中・夜美 2021年9月4日
わーっ! 寮長!(あわわ)(あわわわ)(こまった)(見る)
(大丈夫かな?)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(そーっと降ろした)
(確認)(うん、唾とかはついてない。古書の扱いではないが勘弁してもらおう、軽い魔術的な保護はかかっていそうだし――)
(と、確認、してから)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
大丈夫、大丈夫です。本、投げちゃ駄目ですわよ……でもびっくりさせたのも悪かったです。(ごめんなさい、と笑って)
(膝の上で開いたページには)
(黒い、耳のついたつよそうなけものが、走る絵が描かれていた)
田中・夜美 2021年9月4日
(ちょっとしょんぼり)わかった。投げない……
(む?)寮長は悪くない! ぞ!(ぞ!)
(あ)(でも)(やっぱり悪いのかな)(悪い人食い番長)(じーっ)(警戒の目)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
(警戒の目が)(本のページに)(移って)
あ! 黒い……かば!(カバではないかもしれないが)(とある理由で)(変な形をした生き物は)(カバだと思っている)(のだ!)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
うふふふふ。じゃあ、悪くないけど失敗しちゃったので、ごめんなさい。(くすっと笑って)
カバですかね???(はて)(まぁいいんですが)(ぱらり、ぱらりと捲ると)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(カバ(仮)は)
(誰かに噛みつこうとして)
(そこで、雷に撃たれて、びっくり、飛び上がって)
(白いカバ(仮)になって、もと来た方向に走っていった)
田中・夜美 2021年9月4日
悪くないなら謝らなくてもいいのだ! ぞ!(ぞ!)(じとーっ)
のぞみも良く謝るが、寮長もか!(むーっ)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
黒いカバが! 白いカバに!(もうカバということに)(なってしまった)
(はっ)もしや……色を変える魔法!(びくり)(とした後)
(目の前の髪をてしてし)(触って)(じーっと)(本に顔を向けた)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
むむ。(自分にとって悪くなくてもうんぬんかんぬん)(難しいことを言うかちょっと迷って)
………………のぞみちゃんはちょっぴり謝りすぎですわね、確かに。
そう言われたら……はぁい、気をつけますわ、わたくしも。ありがとうございます(くすっと、笑って)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
変わってませんわよ。(手をひらひら)
うーん、だったら可愛いですけれど……んー。
(ふーむ)(ページ数を見るに、物語は、これだけではなさそうですが……これは)
……呪詛返しの術ですわね。ええと、なんていうんでしょう。この、カバ? が、かけられた悪い魔法で……
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
誰かに向けられた術を、防いで、跳ね返す……そんな古い呪いの物語を、幾つも束ねて、魔導書の形に押し込めて。
そうして一つの魔導書に纏めた……そういう、対抗呪文書ですわね。読んで学ぶための本というよりは、この本自体がそういう強い魔を帯びている。(ぱらり、ぱらり)
(ハッ)…………つ、つたわります?
田中・夜美 2021年9月4日
うむ!(まんぞく!)(むふー)
――えっ(変わってない)(ショックを受けた顔をして)
あ!(髪の毛)(黒い)(ほっ)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
つまり……悪い魔法を、跳ね返せるのか!
(ばっ)(ぱーっ)(開いた両手を前に)
悪い魔法を使うやつは、当然悪い魔法使いだから……これは悪い魔法使いを倒す魔法!(おーっ)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
あら。(ちょっと驚いたように目を見開いてから、静かに細めて)
――ええ、大体合ってますわ。これは魔術師と戦うための本。
夜美ちゃん、理解が早いですね。細部はともかく本質を捉えている。……魔法使い、向いてるかもしれませんわよ。
(はい)(笑って。閉じた魔導書を、差し出して)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(うん。この内容なら危険はないだろう、少なくとも自分が暮らしている限りは)(だから返していい、として。あとは――)
あ。でも多分、今すぐは使えませんわよ。(しれっと言った)
田中・夜美 2021年9月4日
……魔法使い! 向いているのか?
(でも)(差し出されたら)(一歩二歩下がって)
えっ(えっ)(使えない?)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
さて、さて。想像力は、魔法使いの大事な力、だとは思いますわよ。
……あれ。いりませんの?(ゆらゆら)
だって、本ですわよ?
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
1枚1枚、何が描かれているのかよーく考えて、正しく読み解いていく……その理解に従って、より使いこなせるようになっていく。そういうものですのよ。
……うん。主を思い切り選ぶ、というタイプではなさそうですし、幸い、絵だけですからね。
たぶん、夜美ちゃんなら、それさえできれば。
(どうします、と、笑って)
田中・夜美 2021年9月4日
(想像力)(ぼーっ)(あるのかな?)
あ、い、いる! 我のである!(むふー)(でも)(ちらっちらっ)(警戒)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
よーく考えて……正しく読み解く……理解……(むむむ?)(むむむ)
いや! わかる! ぞ!(ぞ!)
悪い魔法を跳ね返して、黒いカバを白くするのだ!(むふー)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(差し出したまま)(にっこり)
(だって、投げてはいけませんものね)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
Gut bestanden! ――よくできました。(にっこり、笑って)
でも、ほら、ページ数。
まだまだ、今のカバさんのところ以外にも、絵はありそうですよ?
田中・夜美 2021年9月4日
(う)(むむむ)(近づけない)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
お。おおーっ!(言葉の意味はわからなかったけど)(よくできました)(きっと、すごい! ということだ)(むふー)(きらり)
む? む?(ほんとだ)(つまり)カバの魔法以外もあるのだろうか……? 悪い魔法使いを、やっつける魔法が!
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
…………置いた方がいいですか?(ちょっぴり)(しょんぼりする)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
さて。基本はやっぱり、似た物語が詰まって一つの術になっている…………と、わたくしは見ましたが、なにせまだ、ちょっとしか読んでませんからね。
そうかもしれませんし、もっとすごい魔法が描かれているかもしれません。(くすっと、笑って)
(さら、と。表紙を撫でて)
そればっかりは、読んでみないと。……この子も、ちゃんと読んでもらえないと可哀想でしょう?
田中・夜美 2021年9月4日
うむ!(勢いよく)(頷いて)(あ)(しょんぼりしてる)(しょんぼりした)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
(しょんぼりしたまま)似たような魔法があるのか……猫の魔法もあるのかもしれない
(きっと)(悪い魔法使いを)(倒す魔法だ)
(対抗呪文書)(だから)(悪い魔法に)(対抗!)(きらり)
う、うむ! いっぱい読んでみる! ぞ!(ぞ!)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
ちょうど魔術の基礎! という本もこの間借りたからな! 一緒に読めば……なんでもわかるはずだ!(むふー)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
…………………へぇ。(目を、細めて)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
……夜美ちゃんってば、いつのまにか何処ぞの魔術師に師事……弟子になりましたの?
一つ屋根の下に! わたくしという! 大魔術師がいるというのに! ふーぅーんー、一体何処の悪い虫かしら。いえ、別に、そうしたいのなら全然いいのですよ? いいのですけれど、ね?
(ぷくー)(子どもっぽく頬を膨らませた)
(ついでに差し出していた魔術書が引っ込んだ)
田中・夜美 2021年9月4日
む?(む?)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
えっ!(えっ)で、弟子になどなっていない! ぞ!(ぞ!)
ただそいつも番長より強くなりたいようで……(あ)(でも)(確かに)(教えてくれる)(とも言っていたような)
あ……(ほっぺが膨らんでる)(見ていたら)(魔術書が引っ込んで)あーっ!(あーっ!)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
ふぅーーーん。ふぅーーーーー、ん。
(じっとぉ)(あ、って顔を見ながら)
(魔術書を引っ込めたまま、ひょいと立ち上がって)
……やーみーちゃん。いいですの?
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(ふ、と笑って)
わたくしは、貴女の味方ですのよ。
ううん、寮のみんなの味方。それだけは、信じてくれると嬉しいです。
……ええと、だから、魔術のことだって、聞いてくれたらいつでも教えますのよ? しっかり教えますのよ? 別に番長より強くなるためでも構いませんのよ(ちらっ)(ちらっ)(意味ありげに見ながら)
(押し付けるように、もう一度、魔術書を目の前に差し出した)
田中・夜美 2021年9月4日
(立ち上がったのを見て)(相手の動きに敏感に反応)(びくりと後ずさる)
(でも、笑顔に立ち止まって)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
み、味方?(味方)(そういうミーレの顔を見る)(それは、信じてないというよりかは)
(その言葉こそが)(その態度こそが――――という)
(ほんの少しの)(隠すことが苦手な少女の)(漏れ出た感情で)
(無効票)
田中・夜美 2021年9月4日
(それが)(多分)(押し付けるようにという)(強い動きで)(爆発した)
ぴ――
(、)
田中・夜美 2021年9月4日
――ぴいぎゃああああああああ!(魔術書をそのままにして)(悲鳴を上げて走り出した)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(きょとんと)
(心から不思議そうな、なんでそんな顔をするのか分からない――という顔が)
(上がった悲鳴に、びくっとして)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
…………、ぁ。ちょっと――(思わず伸ばした手が、珍しく随分と遅く、空を切り)(呆然と見送って)
…………………………、
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
……、
…………なんでしょう。また間違えたんですかね、わたくし。
(ぽつりと)(肩を落として、俯き気味に呟いて)
(無効票)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(遠くでドアが閉まる音を聞きながら、はあ、と、溜め息一つ)
(どうしましょう、この魔術書。ご飯と一緒にお部屋の前に置いておいてみようか)
(……さっきはごめんなさいね、って、メモ付けて。今度はきっと、わたくしが悪いのだろうから)
(許してくれるかな。……嫌われちゃったら嫌だな。そんなことを考えながら)
(、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2021年9月4日
(ご飯、好きそうなものにしよう――なんて。自分も旧校舎に行ってみようかと思っていたことは忘れて、支度を始めるのでした)