【1:1】その闇達はかつての憧憬に耽る
暁・紫乃 2022年10月3日
奴崎組七不思議
そのひとつに屋上へ繋がる階段踊り場にある大きな姿見の鏡に消える女の子の霊というものがある。
だがそれは比較的古参の組員の間ではすでにネタが割れており、お気楽極楽小学生暁・紫乃がなんかよくわからん力で鏡の中を拠点として使っているだけであった。
当然組長である奴崎娑婆蔵は知っている。
閑話休題。
先日、娑婆蔵のデスクの上に、見慣れぬ走り書きのメモのようなものが置いてあった。
中を覗けば
『招待状
奴崎・娑婆蔵様へ
なんか1年たって色々分かったこともあるので情報交換しつつおしゃべりしようず。
鏡の中で待ってます。入るための合言葉は「あの日々を過ごした学園の名前」どすえ』
いつも通りのようでありながらどこか違和感を感じながらゆらりゆらりとかの地へと。
これはかつてと現在を語るお話。
3
奴崎・娑婆蔵 2022年10月17日
…ちょうどトンカラトンなら〝ダチ〟に居りやした所。ひとまず妖刀の力へ身を預ける流れで、魂の表ッかわをトンカラトンで取り巻きやした。 (身へ包帯をぐるぐる巻くように? トンカラトンだけに。)
この現代怪異は、そも「仲間を増やす」ってェのが根底にある手合いでござんしたからねえ? 後天ながら問題なくトンカラトンに成れは致しやしたぜ、カハハ。
――マアこれはこれで利便。
殺人技芸、領域、そこに加えて「呪詛技」の裾野もちょいと広がりやしたからねえ? そして何より、エナジーの消耗もいくらか安く済むと来た。
奴崎・娑婆蔵 2022年10月17日
そんなこんなで、そう、そんなこんなで――
「トンカラトンとしての」研鑽が足りねえってェのは、まっこと身につまされて仕方ねえと申しやしょうか―― (ショボン)
…それ禁止カードにして頂いてもよござんすか。 (弱気三十路)
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月17日
……となると『トンカラトン』の皮を被った『八つ裂き・娑婆蔵』であると。
確かに武蔵坂でもトンカラトンコスしてたのは『撫桐』の方でしたものね。
事情は察しました。
『奴崎・娑婆蔵』の情報を更新します。
しかしそうなると。
(無表情のまま、顎下に手をやり)
トンカラトンの噂話がそこで完結してしまいかねないのでは?
『新宿のトンカラトン』と認知されてしまったが故に貴方にはこの世界のトンカラトンとして新たな伝説を刻んで頂かなくては本来のトンカラトンが少々哀れというもの。
ですので
暁・紫乃 2022年10月17日
やることは変わりませんね。
クロノヴェーダを屠り、『奴崎組』の名を上げ、世界に新たなる伝説の畏敬と恐怖を――。
……うん。
その手伝いをするのが今の私がここにいる理由としておきましょうか。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月17日
『新宿のトンカラトン』。 (その語感を、確かめるように鸚鵡🦜返し。「令和のトンカラトン」と名乗り上げながらエゼキエルにカチコミ掛けたことなんかはあるが、成る程、その語感はなかなかどうして――)
…カハハ、左様でござんすねえ? 元よりあっしの裡の――もとい「ガワの」トンカラトンからは、その怪異譚が浸透した歴史を奪われた件への『復讐』という軛も借り受けておりやす故。 (復讐の念。その軛は、縛りは、ディアボロスという型に己を置くにはとても大事なやつだ)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月17日
当座あっしに着いて来て下さるってェ約は、既に先般(
https://tw7.t-walker.jp/club/thread?thread_id=9204 )伺っておりやす。
重ねての挨拶は不要でござんすよ?
今一度改めて述べてえッてんなら聞きやすが? カァハハハ。
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月18日
ええ、今更それに関して紫乃だから、私だからと翻すことはありません。
組の皆さんに伝えられる範囲で伝えられる事もあると思いますから。
(無造作にポケットに手を突っ込んでスマホを取り出し時間をかくにんしつつ)
さて、時間的に伝えられるのはもうひとつ。
これは組長には全く関係ない事柄になりますが『私』と『暁家』とのお話になります。
前にも言いましたが私は紫乃と拓馬とは幼馴染、特に拓馬とはもう少し踏み込んだ関係でした。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月18日
ンン? や、なんと。ここはお前さんの〝領域〟なのではありやしょう、が…それでも表ッかわへ出ていられる時間には限りがあるやつでござんしたか。アア申し訳ねえ、あっしの与太を長々と――
(その辺から改めて生徒机引っ張って来てー、よっこいせ。また腰掛けた)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月18日
もう少し。踏み込んだ。関係。…というと。
なんだ、ひょっとしたら無常・円が暁・紫乃の「義理の姉」になっていた可能性も有り得たやも? と?
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月20日
……暁の御当主様はそのつもりで宛がっていたとは思いますがね。
同時に拓馬への枷として、ですけど。
当時は紫乃なんかより拓馬の方が問題児だったので手綱を握っておきたかったのでしょう。
まあ、死んでしまったのも御当主様の考えによってですが。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月20日
ははぁん、上ッかわの思惑としてはそのような。一族ぐるみでやっている「家」が嫡子をしっかと囲い込む為にゃァ、そりゃ嫁の差配もする、するんで――
奴崎・娑婆蔵 2022年10月20日
――死ィ??? (目を二度三度しばたく。目の前の白髪の嬢の顔をまじまじ見ちゃう)
…なんだなんだ。何ィ言い出したんでござんすか、その御当主様とやらよ。
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月21日
組長は武蔵坂での拓馬の奇行や性格を知ってると思いますが、彼は子供の頃からあんな感じで特に家への御当主であったお婆様への反発心が強かったんですよね。
(そこまで言って、眉根を潜め初めて強めの感情を滲ませつつ)
用意した仕事をすっぽかしてアニメ見たりゲームしたり、時間の無駄と口喧嘩にも応じませんでしたし。
拓馬と紫乃のお父様も殺人鬼に不向きな性格で跡目も譲れず、期待した孫なのもあってそれでも暫くは大目に見ていただいていたのですが。
さすがに業を煮やした御当主様が、私の命と引き換えに拓馬に仕事を強要したことがありまして。
まあ、そういう使われ方もされるかと私は覚悟してたのですが拓馬はそれを聞くと同時に、私を連れて家を出ようと。
まあ思春期によくある家出みたいなものですよね。
暁・紫乃 2022年10月21日
とはいえお婆様の思惑で殺しをさせられるのを嫌った拓馬は追っ手を殺さずにいた結果、見事に家に連れ戻されまして。
拓馬は軟禁、私は御当主様の前に引きずり出されてこう言われました。
「枷の為にお前をつけたが、あやつはその枷すらもぶら下げたまま此方に反抗し得る。今回、殺さずに逃げ回っただけではあったがあやつの才能はやはり惜しい。なのであやつの心を壊し、闇に堕ちて貰う事とした。お前の仕事は――わかっているな?」
と。
まあ、私の死をトリガーに拓馬の感情を揺さぶって闇堕ちさせようと考えたわけですね。早い話、私はお役御免となったわけです。
御当主様は拓馬の目の前で私を惨殺したかったのでしょうが
(そこまで言って口の端を少し持ち上げ)
私も長く付き合ってきて拓馬の性格が伝染っていたんでしょうか。
そんな思惑通りに殺されることに釈然としない気持ちがありまして。
暁・紫乃 2022年10月21日
(ふう、と一息つく。少し口の中が乾燥していた。珍しく語り過ぎたからだろうか。アイテムポケットからペットボトルのお茶を出して片手で開栓。3分の1ほどを一気に煽って)
その夜、自ら命を絶ちました。
こう、首に刃物を滑らす感じで。
(淡々と、自らの死を語る。そこには何の感情の揺らぎもない。ただ)
あの時、自らの思い通りいかなくなった御当主様の顔を想像した時、初めて拓馬の気持ちがわかった気がしましたね。
(その瞬間のみ――にぃ、はっきりと笑顔を浮かべ)
『ざまあみろ』と。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月21日
…奇行。性格。マアこの身も大概、隙あらばトンカラトンごっこをしておりやしたが、先方は、先方はなァ…? なんでござんしたっけか。うまい言われようがありやしたねえ。「おっ今日は全裸がまだ服を着ているぞ」であったか――
奴崎・娑婆蔵 2022年10月21日
…。……。………。 (話の顛末に、ふんふん頷きながら聞き入ることしばし――)
…ヤバござんすね殺し屋一族。 (在野の人斬り、一族経営のギャップに慄くの図。)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月21日
…いやしかし驚きやした。あれが学園に来る前、とんでもねえエピソード・ゼロがあったモンで。
しかし――、お前さん。自刃するくらいなら、当主とやらに直で一刺し入れてやろうとか、そうした発想は無かったんで?
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月21日
こう言ってはなんですが生前の私は腕っ節や技巧には自信が無かったので。
ある程度は仕込まれていましたがそれでも本家の方々とは比べるべくもありませんでしたから。
確実に嫌がらせをするなら自害が一番かな、と。
誤算だったのは2つ。
私が刃を奔らせ黄泉路へと向かう前に、紫乃が私を見つけてしまったこと。
そして私の最後の言葉を、「拓馬の事をお願い」と残した言葉を。
紫乃がどう解釈するか解っていなかったこと。
暁・紫乃 2022年10月21日
紫乃は事切れた私の遺体を拓馬の元へと運び、呆然とする拓馬の前で、
「円お姉ちゃんは死んじゃったけど大丈夫。『代わり』なら、紫乃にも出来るからと」
あの子は初めてドッペルゲンガーを使いました。
その時の拓馬の感情は――、言語化するのは難しいですね。
ただ、違うカタチで御当主様の願いは叶いました。
拓馬は自らの足で家を出ました。
眼前に立ち塞がる相手を嗤いながら惨殺して、です。
ですがこの時点で御当主様の興味は拓馬ではなく私へと成り代わった、ドッペルゲンガーを持つ紫乃へと移っていました。
当然ですよね。
この能力をうまく利用すれば自らの望む最高の殺人鬼を創り出せるかもしれなかったのですから。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月22日
(その言語化するに難い感情の内訳とは如何なるものであっただろうか?
彼女が死んだという悲しみか。
彼女が自刃を選ぶに至った筋道を――それこそ凄腕の探偵よろしく――推理し抜けてしまった所で、そのような乾坤一擲を試みたのは自身の影響が大いにありやと悟れたことによる悔悟か。その一擲が及ぼした影響に対する同じく『ざまあみろ』という共感か、それを為し得た彼女への賞賛か。翻って「なんでそんなことをした」という罵倒か。
妹にとんでもねえ才が有ったことへの驚愕か。妹のその〝力〟に頼めば彼女が立って歩いて語りもする姿を見ることが叶い得るのだという後ろ暗い喜びか。また、そんな思いを懐いてしまうことへの自虐/自罰か。
彼女の死を前にして、亡骸を運びまでした妹への哀切か。彼女の死に際し、そのように歪んだ代替案を発想してしまう妹への憐憫か。
もしくは。
もろもろ全部ひっくるめて、『怒り』か?)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月22日
――とうとう殺しをやった、と。 (ただし相手は身内の追っ手と来たものだが。何あれ「殺し」を閲したことにゃ相違は無いか)
…。……。………。それか。それが。
片や市井で探偵稼業を始めたのと、片や「家」に属して〝殺しのレコードホルダー〟と呼ばれる程に仕上がりを積んだ暁のお嬢、両者の――
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月22日
紫乃は拓馬の背中を見て己の能力が兄を去らせてしまった事を悔い、その時の『後悔』が私の人格を使って己の闇を封じ込めることに一役買ったわけですね。
その後、拓馬は流れ流れて武蔵坂へ。
紫乃は仰る通り『殺括者【キリングホルダー】』として他の殺人鬼や強者から技を写し取り、武蔵坂へ来る1年前に「暁」の当主としての座を奪い取りました。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月23日
バカ兄、バカ妹と、そのように謗り合っている絵こそだいぶん印象強く「この身」にゃ刻まれちゃァおりやすが…成る程。二人の間には、斯様な―― (ははぁ、と一息)
…暁のお嬢が「人の技」を妙に巧みに模して繰り出している様は。これ全て伏線だったってェわけか。 (思えば。)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月23日
異形の才ってェのは…良かれ悪しかれ…つくづく周りを狂わせるモンでござんすねえ。
(「暁」の家、ふたりの兄妹の異才にめっちゃブン回された案件。)
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月24日
……あの家の事を語り出すとキリがありませんけどね。
さて、外では普通に夜も更けてきましたしそろそろ終わりにしましょうか。
(くるりと背を向けた、と思えばもう一度振り返り)
ああ、最後にもうひとつ。
(どこぞの相棒の人みたいに追加の話を持ち出した)
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月24日
まあ、ナンだ。こうして…どうも歴史の最果て、人類史のどん詰まりとは言え…娑婆の土を踏んだのも何かの縁よ。せいぜい楽しみなせえよ、あっしもそのようにしておりやす故――
…へい? (人類史に知られた所に於いては、そのフリは最後にどでかい爆弾💣を置いてくやつだが、さて。)
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月24日
組長と唯音――ごほん、唯妃のこの先について少しだけアドバイスを。
とはいえ具体的なことは言えないのでゲームの攻略っぽい感じで。
(そういうと急に抑揚のない調子で指折り語り出す)
『2人の未来はマルチエンディングです。
エンディングの分岐に関わる要素は以下。
・組の成長度
・娑婆蔵から唯妃への好感度
・唯妃から娑婆蔵への好感度
・蜘蛛神からの2人への好感度』
特に重要になるのは最後の部分でしょう。
恐らくただ殺すだけではより良い未来に辿り着けない、と思ってください。
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月24日
ンン? 今なァに言い掛けやしたか? カハハ、確かに「唯」の字から始まる所で字面は似ている所じゃァありやしょうが―――――、 (ぴた。)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月24日
…そのように『見えた』ってか、お前さん。今さっき〝成り代わった〟折に。
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月25日
先ほどの、というよりは統括的に見て、という方が正しいでしょうか。
まあ組の事やおふたりの事は放っておいても勝手に進行するでしょうから、最後のひとつだけを時々頭の隅っこから引き出して気にかけるといいでしょう。
(その言葉を最後に、照明が徐々に弱くなるようにあたりの景色が闇へと包まれていく)
では組長。最後に改めて紫乃の事――
暁・紫乃 2022年10月25日
(ぶれるように姿が変わる。少し深めに被った帽子で視線を切りながらもシニカルに笑うその男)
お前さんが娑婆本人じゃないとはいえ、世界を跨いでまであれとまた付き合わされるかと思うと心中お察しするぜ。
察するだけでなんもせんけどな!
まあ、ダイオウグソクムシくらいには愚妹の事――
暁・紫乃 2022年10月25日
(更に。アルビノの髪と肌、そこに鮮血のような深紅の瞳を向ける小柄な少女が、少し寂しそうにはにかみながら)
紫乃ちゃんの事を、よろしくおねがいします。
(そして娑婆蔵の意識は闇へと落ちた。)
(……外からノック音。浮上した意識が最初に目にしたのはよく知る天井。自らの私室での目覚め。そして外から聞こえるのは心配そうな己のツレの声)
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月25日
(おう、毎度「去りしな」のいい所でちょちょいと過ぎりやすよねえそちらさん?)
(おっと、こいつァ驚いた。なんだ、そういう笑い方も出来るんじゃァ――)
(暗転。)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月25日
(して、気付けば)
…「ダイオウグソクムシ」だァ? そんなモン、見付かった日にゃァどえらい気になって仕方なくなるやつじゃァありやせんか――
ハッ?
(「目が覚めた」。)
(なんか自分の変な寝言で覚醒した)
(無効票)
暁・紫乃 2022年10月25日
(ここからは折角なので本人にお願いしました。
イチャイチャはしなくてよろしい)
(無効票)
黄泉王・唯妃 2022年10月25日
……大丈夫ですか娑婆蔵さん?
「2時間ほど休むんで起こしてくれ」と言われたので起こしに来ましたけど。
なにか変な夢でも見ましたか?
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月25日
…ハァッ? (半身だけ起こし、)
おう唯妃、唯妃でござんしたか、と――ンン? (視線を転じ、唯妃の姿を見とめ、さて言われたことの意味を頭の中に通した所でピタと一瞬止まってからかぶりを振る)
二時間、二時間…? マジか。そんなこと言っておりやしたか、あっし。やァべえ、諸々の前後の記憶が―― (酒でもしこたま呑んでから寝た人みたいな口を利く。なおアルコール臭はしませんよ)
(無効票)
黄泉王・唯妃 2022年10月25日
お酒は召してなかったようでしたよ?
足取りも所作もいつも通りで事務所にいた私に声を――。
ああ、そうそう休む前にご自分のプリンをお部屋に持ち帰ったようでしたが。
(ちらりとテーブルを見ると食べ終わったプリンの亡骸にスプーンが突っ込んであった)
(唯妃は気が付かなかったが娑婆蔵側から見るとプリンのゴミの下に4つに折りたたんだ自分用の便箋が置いてあるようだ)
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月26日
―――――、…。……。………。ンン?? (唯妃から事のあらましを聞いた所で、一人首を捻るの図)
(なんだ。)(まさか。)(もしや?)
(「2時間ほど休む」やらと唯妃へ言い置いていったのも、冷蔵庫にとっといたプリンを持ってった挙句無残なカラ容器にしてくれやがったのも、まさか、まさか――)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月26日
(特に見られた所でどうってこたァあるめえが。なんとなくなんとなく、唯妃の知覚外を縫うように、その「便箋」をちょいと伸ばした手指で引き抜いた。プリンのカラ容器は微塵も揺れない地味な達人しぐさ)
(手に取る。)
(読んでみたろ)
(無効票)
黄泉王・唯妃 2022年10月26日
『ごちそうさまでしたなの』
(と一筆、雑多に書かれていた)
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月26日
(ああ、やはり、やってくれたのは、あの――)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月26日
(というか「唯妃にすら」違和感を抱かせねえレベルの仕上がりでやってのけなすったァ~~~~~)
(アッさては『情報交換しつつおしゃべりしようず』という此度のお誘い自体、あっしへの〝理解〟を深めて〝成り代わり〟の手札一枚を確定させる為の布石だったまである?????)
…。……。………。唯妃ィ? ちょい、ちょいと、おう。驚かずに聞いて下せえ。
奴崎・娑婆蔵 2022年10月26日
あっしのドッペルゲンガーが現れて…大事にとっといた冷蔵庫のプリンを食べたんでさァ…!!
(――客観的には。)
(嘘が雑な幼稚園児みてえなことを言い出した三十路男である。)
(無効票)
黄泉王・唯妃 2022年10月26日
どっぺる、げんがー……?
(思考することたっぷり30秒)
黄泉王・唯妃 2022年10月26日
カチコミですか!
(ほら貝を懐から取り出し、大きく息を吸込み――)
(無効票)
奴崎・娑婆蔵 2022年10月27日
応とも。そう、こいつは…挑戦でさァ! (こっちもこっちでマイ妖刀の鞘引っ掴んですっくと立ちーの――)
(演出終了)
黄泉王・唯妃 2022年10月28日
(そうしてビル中にほら貝の音が響き渡る)
(思い思いに。武装を片手に現れる者、今やってた事片手に様子を見に来る者、冷やかしに来る者)
(遠い何処かへの憧れもそこそこに、今日もまた騒がしくも愛おしい奴崎組の一日が始まる――)
(演出終了)
暁・紫乃 2022年10月29日
このスレッドは終了しました
(演出終了)