【個】かざはなトーキング
新堂・亜唯 2022年8月28日
晩御飯も食べ終わり、ゆるーい空気の流れるかざはな寮。
夏休みも終わりに近づいて、寮の夜は静か。
そこはかとなく風の温度や虫の声も、秋の始まりに向かっているだろうか。
宿題も済んだので時間の空いている亜唯は、ふらっとリビングに現れたところ
そこにはもう一人の気配があって――。
#新堂・亜唯
#クリスタ・コルトハード
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新堂・亜唯 2022年8月28日
うーん……。
宿題の習慣がついたあとでそれが済むと、割と夜が長く感じるなぁ。
(部屋着のシャツのまま、ぽてぽてとリビングにやってきた)
(誰もいなければテレビでもつけながら、冷蔵庫の秘蔵の加重100パーセントぶどうジュースで晩酌と洒落こもうか……というテンションである)
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
(リビングでひとり、静かにテーブルの上の〝それ〟と向き合うメイドの影)
むむむ……
(小さな匙の背が触れるとぎりぎりのところで堪えるように小さく揺れるそれは、クリスタの前で皿の上に鎮座していた)
(演出継続)
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
(ふと、やってきた者の気配に気付くと、それと対峙したまま)
おや、亜唯様ですか?
(そちらへと目を向けずに声をかけた)
新堂・亜唯 2022年8月28日
むむむ?
(ふと、聞こえた声に首を傾げつつ)
(リビングへと踏み込むと、見慣れた髪の色に目を止めて)
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
亜唯ですよ。
こんばんは、クリスタさん。
(何やら真剣そうだな、と思いながら、テーブルを回り込むように寄っていく)
何してるの……?
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
こんばんは、亜唯様。これはですね
(更に上に置かれた〝それ〟を指して)
どのように食べたら最も美味しいのか……プリンと向き合っていたのです
新堂・亜唯 2022年8月28日
…………。
(プリンを見る)(クリスタさんを見る)(もっかいプリンを見る)
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
……なるほど!
(ウチの寮は妙に乳製品に対してシリアスな人が多いな……!)
トッピングとかはナシな感じですか。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
───なるほど
亜唯様もこの戦場に立つ資格あり、ということですね……
(もうひとつプリンを出して亜唯の前に置く)
新堂・亜唯 2022年8月28日
むむむ。
ご相伴にあずかります。
(ぺこ、と一礼する。プリンに向かって)
……実はここだけの話、このかざはな寮には
深夜のキッチンを舞台に暗躍する秘密結社が存在する……。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
まさか亜唯様の口からそれをお聞きすることになるとは……
俺が秘密結社のプリン急進派であることは他言無用ですよ
(しー、と口元に指を立てて)
これ、昨晩作っておいたプリンなのですが、どうでしょうか
新堂・亜唯 2022年8月28日
……やはり、貴女がまことしやかに存在をささやかれていた
かの有名なあの……プリンの……!
(ふわふわしたプリンのような感想)
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
いや正直めっちゃおいしそう。
(右とか左とか、いろんな角度からプリンを見る)
一晩しっかり冷やしておいただけあって、まさに食べごろ……! って艶のプリンじゃない?
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
そうですねぇ、やはり美味しいものというのは手間と時間をかけてこそですから
(頰に手を添えて、ふふりと笑い)
ですが、こうして手間をかけると今度は外すわけにはいかないという気持ちがあるんですよ。それで悩んでしまって
新堂・亜唯 2022年8月28日
なるほど……。
もう手間暇かけたお菓子ってちょっとわが子みたいなところある。
(ふむむ、と腕を組んで)
……その、件の深夜キッチン秘密結社で使った
ホイップクリームの残りが冷蔵庫にあったりしますけど、乗せるとかはいかに。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
ホイップクリーム……! 悪魔の提案ですね……!
(なるほど、と小さくつぶやいてプリンを見つめ直す。しっとり柔らかとろけるようなプリンにふわふわのクリームが合わさることで破壊的なまでの美味しさを手に入れることは容易に想像が出来た)
新堂・亜唯 2022年8月28日
そう……これが悪魔じみた所業であることはわかってる……。
当然合わないわけはない、が、ホイップクリームの甘さは、ともすれば主役のプリンを覆い隠してしまう
いわば諸刃の刃……。
美味いことは間違いないけど、純粋なプリンのクォリティを味わうには慎重にならなきゃだよね……。
(何やら神妙に頷いてみるマン)
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
このプリンは限界まで甘さと柔らかさを突き詰めたもの……ホイップクリームで包んでしまえるほど甘くはない(甘いということ)ですよ……!
しかしこれでは甘いものに甘いものをかけるばかる。引き締めるためのものが必要ですね
新堂・亜唯 2022年8月28日
なるほど……。
このプルプルのボディに、クリスタさんの技巧による甘さが如何ほどに凝縮されていることか……!
(恐れおののく)
なるほど、クリスタさんは足し算による最大値よりも
ギャップによる掛け算を求めている、と……?
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
触れてみますか、俺の秘密……
(自分の胸に片手を置いてみる。それほど大きくはないがたしかに柔らかい)
味は足すばかりではありませんからね
そう、たとえば……チェリーの酸味
新堂・亜唯 2022年8月28日
言い方……そして仕草……。
(どうどう、と宥めるような仕草)
なるほど、サクランボか……。
青のクラスで都合よく採れたのがまだあったような……。
しかしそうなると、クリームもそっと添えたく……なる?
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
(残念そうに手を引っ込めて)
足してから掛ければより大きくなるということです! (プリン+クリーム)×サクランボ……!
新堂・亜唯 2022年8月28日
隙あらば心の隙をつこうとしてない?
(むむん)
……伝家の宝刀、「アラモードの計」……!!
王道ながら間違いない! しかし……
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
……小さなコップで飲み物を添えるのは……行き過ぎでしょうか!?
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
精神修行ですよ、精神修行。闘う者にとって重要なことですから
(楽しそうにくすくす笑う)
紅茶……ここは間違いなくミルクティーですね
新堂・亜唯 2022年8月28日
前よりはへーきになったけどね、多少。
でも多少だから過信しないでほしい、多感な小学生を。
(無駄に胸を張る)
口の中の甘さをさっぱりさせつつも余韻を消し去らない……。
このあまーいプリンにはアイスコーヒーよりもやはりそちら……だね!
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
そういうことを言われると楽しくなってしまいますよ
(真面目なかおで言いつつ席を立って)
ちょっと用意してきますか。お砂糖もミルクも多めに入れておきますね
新堂・亜唯 2022年8月28日
俺で何らかの耐久テストをしようとしてる……?
(やや震えた声を出しつつこちらも席を立って)
じゃあ俺は冷蔵庫からサクランボとクリームを出すよ。
場があったまってきた……!
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
そろそろ一回壊してみるのもいいかなと思いまして……ずいぶん育ったみたいですし
(本気か冗談かわからないようなことを言って、ミルクティーを出してくる)
まだ夜は暑い時期ですけど、ミルクティーは温かいほうがいいですかね
新堂・亜唯 2022年8月28日
またまたぁ、そんなご冗談を……。
冗談かどうかの判断が難しいなこのお姉さん。
(サクランボをガラスの小皿に取り分け、そのまま使えるホイップクリームと一緒にテーブルに並べて)
うんうん、そのほうがプリンの味がこう……良い感じだもんね。
(語彙)
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
胸の話は冗談ですけど、そろそろ一度ちゃんと戦ってみてもいいかもしれませんね
以前はあくまで指南でしたから
(楽しそうにミルクティーをカップに注いで)
はい、俺のミルクティーです
新堂・亜唯 2022年8月28日
そういえば、しっかり真正面から戦ったことってなかったね。
俺がそもそもそういうレベルになかっただろうけど……。
(スプーンを手に「クリームどのくらい?」と尋ねつつ)
言い方。
変じゃないけどさ、言い方。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
純粋な体術やフィジカルではまだまだ負けるつもりはありませんが、戦いとはそれだけではありませんからね
(両手で「たっぷり」と指して)
なるほど……直が良いということですね
新堂・亜唯 2022年8月28日
相手の魔力を吸収するような技はクリスタさん相手には使えないしね、俺も。
でも……だからこそ、まっすぐぶつかり合えるだろうな、って楽しみは俺もある。
(OKたっぷり)(盛る)(サクランボも添える)
まるで変則ジャブのようにガードをすり抜けてくるねぇ、言葉のパンチがねぇ。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
もちろん殺傷するようなものは無しで……今度こそ小熊様に叱られてしまいますから
(自分と亜唯の席に用意したカップを見て満足気に頷く)
どこからでもなんでもできる変幻自在さこそ俺の本懐ですよ。もちろん、武術でも
新堂・亜唯 2022年8月28日
そだねー、組手形式がいいか。
さっすがに俺も今はアレはまずかったかなって思うし……。
(あっというまに豪華なティータイムが整った!)
……。
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
どんな相手でもできてるんすか、その変幻自在。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
ええ、ええ。お望みとあらば……いえ、ご依頼とあらば
(胸元の宝石に軽く手を触れると、くすりと笑った)
新堂・亜唯 2022年8月28日
………。
(むう、と口元に拳を当てて)
(無効票)
新堂・亜唯 2022年8月28日
……実は、ミーレとの卍奪戦では使わなかった技があって。
今後も、よっぽどのことがなければ使わないとは思うんだけど。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
おや……危険な技ですか? そういったことでしたら俺の得意分野かと思いますが
新堂・亜唯 2022年8月28日
うん、だから……『侵螺(しんら)』と名付けたよ。
螺月流を修めた今、出来てしまったこの技にケリをつけるのが、当面の俺の目標の一つだ。
(演出継続)
新堂・亜唯 2022年8月28日
……そういうわけで、まだまだ磨かなきゃならないことは多いみたいだから。
経験できる場面は多いほうが嬉しい。
お手柔らかにね、クリスタさん。
クリスタ・コルトハード 2022年8月28日
破壊することばかりしかできない俺が、亜唯様の拳になにかを残せるのなら、これ以上のことはありませんよ
(優しく微笑むと、改めてスプーンを手に取り)
それでは、いただきましょうか
新堂・亜唯 2022年8月28日
今までだっていっぱい残してもらってきたでしょ、センセ。
戦ったり鍛えたり……もちろん、それ以外も、今この瞬間みたいに。
(こちらもスプーンを手に取り)
はぁい、それじゃあいただきます。
(ぱちん、とお行儀よく手を合わせるのだ)