かざはな寮

【個】To:陸

ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月1日
from: #ルクス・アクアボトル
to: #竜城・陸
subject:明日

部屋、見に行ってもいい?


――そんなメールが届いたのは。
金曜の、晩のこと。





2
1

竜城・陸 2022年3月1日
(すぐまた思いっきり画面を離した)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『すごい理由ね……でもナルホド、納得。ちゃんと整理してるじゃない、私の部屋より綺麗カモ』 (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『ちょっと。話す時は人の目を見るものよ?』(理不尽!)
0

竜城・陸 2022年3月1日
整理する必要があったの、手紙くらいだから。
……ひとつ箱があれば事足りてしまったし。
(言い訳がましく)(少し拗ねたような声音)

手伝って貰ったからね、別に俺一人の力というわけじゃないし…… (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
…………、
(そんな彼女の言葉に――)

(部屋の中は見られたしいいでしょ、……とか)
(そういう正論が口から出ることはなくて、) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
(でも、なんだか、ちょっとだけすっきりしない気持ちもあって)

(なんだかよくわからないけど――) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
…………。
これでいい?

(顔が見える高さに持ち上げた画面を、一応、きちんと見返して)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『べ、別に悪いとは言ってないじゃないの。
 あら、やっぱりすいすい? 結局手伝ってもらったのかしら』
(くすっと、笑ってみせて)

『ん――』 (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『――あら。ええ、いいわよ?』

(愉しげに、笑うと)
(画面に向けて手を伸ばし、ハンドタオルの縁で、水滴のついた画面の縁を拭った)
(色々と)(画面に映るが)(ギリギリ『胸元あたり』まででセーフと言えばセーフだろう範囲なのは、もちろん、ちゃんと計算済みなのだろう)
0

竜城・陸 2022年3月1日
いや、……俺が据わり悪いってだけ。
また格好悪いところ知られたなあ、って、そういう……。
(手伝って貰ったのもそうだし、なんて)(言葉を続けて) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
…………、
(小さく溜息)

……まあ、最初から格好いいところなんてひとつもないか。この状態じゃ。
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『散らかってる部屋を見に連絡しにきたくらいだもの、それは私が悪いんじゃない? ああ、いえ、手伝って貰ったのは別に格好悪いことでもないと思うけど――いい傾向なんじゃない、不慣れだっていうなら尚更』
(くすくすと。悪びれもせず口にしつつ) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『あら。気を悪くしちゃった?』
0

竜城・陸 2022年3月1日
いやまあそれはまあこうなんでそんなものに興味を持ったのかは問いただしたいところではあるけど。
そもそもそういうの、きちんとできていない方が悪いだろ。 (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
気を悪くした……とかじゃないけど。
一応俺だって男だからね。格好悪いところを知られてばかりなのは据わりが悪いの。
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『別にダメ出ししたかったわけじゃないもの。「カッコ悪いとこ」じゃなくて、「可愛いとこ」が見たかったのよ?』

(なんて。悪戯っぽく笑ってみせて) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『だから、私は割に満足したんだけど――――うーん。そっちだけすわりが悪いまま、ってのはよろしくないわね。何かお礼でもする?』

(考え込むように胸の下で腕を組んだ)
(その腕までは見えないのだが。肩周りの仕草と胸元の動きからすると恐らくそうだろう、ということだ)
0

竜城・陸 2022年3月1日
それはそれで男としてはどうかって話なんだけど……。
(我侭みたいなことを言った)
(別に、嬉しくないわけでもないのだけど)(なんだか、変な気分だ) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月1日
あー、……いや、その、そういう……のじゃなくて。
そもそもそっちの方が格好悪いじゃないか……礼をされるようなことでもないんだし。
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
(難しいこと言うわねえ、みたいな顔で首を傾げて)

『いいじゃない。普段はそれなりに格好良いんだから、たまには可愛いとこ見せたって』
(なんて。くすりと、笑い、) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『うーん? そう? ――って……』 (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月1日
『あ』

(不意に)(何かちょっと慌てたような声)
0

竜城・陸 2022年3月1日
えっ???
(素で疑問、みたいな声)(普段そんなに格好いいところなんてあったか? みたいな) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
うん、そう…………、うん?
(途中で途切れた言葉と、慌てたような声に、)

どうしたの、大丈夫――?
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
(それは、――とか)(答えかけた、矢先に)

(ゆら、と、向こうの画面が揺れる。一瞬目に入ったのは、宙に浮いていたスマホスタンド状の何か。エネルギー切れか故障か、何かしらの理由で自作のそれに不調が起きた、ということまで分かるかどうかはともかく)

『あっと、危な――!』 (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
(伸ばされた手がちらり)

(艶めいた褐色の曲線が、)

(画面いっぱいに広がって、)

(ばいん、と、ぶつかって、) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
(――――つー、つー、つー) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
|>通話は終了しました
0

竜城・陸 2022年3月2日
(当然咄嗟のことだったから完全に思考停止していて)

(目を瞑るとかいうことも全然考えつかなくて)

(もうなんの言い訳もできないくらいしっかり見てしまって、から、) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(――――暗転)

(した画面を前にして、しばらく、硬直)

…………、 (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(………………いやいやいやえーと)
(どうしたらいいんだろうこれ)

(かけ直す?)(いや絶対まともに喋れないし)
(謝る?)(のはなんか変だし)(ごめん、は何か違うし)

(………………)

(とりあえず、)
(『大丈夫?』……とだけ、当たり障りなく、送っておく)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『なんとかセーフ!』

(と。水没は免れたらしく、返事はすぐにあって) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
(それから)(追伸)

『……見学代くらいにはなった?』
(と)(ウィンクの絵文字をくっつけて――)
0

竜城・陸 2022年3月2日
…………。
(それを見て、)(はあ、と大きく溜息) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(今度は迷いなく)(呼び出した連絡先の、コールを押した)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『――――あら? 陸?』

(と)
(意外そうな声は、さっきより少しクリアで)
0

竜城・陸 2022年3月2日
……あのね、ルクス。
(ちょっとだけ、声には険があるかもしれない)(怒っている、というほどではないけれど) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(ひとつ、溜息)
(――多分、こんなことを言ったところで、だと思う)

(文面通り、彼女にとっては、深刻に捉えるようなことではないのだろうし)
(日常茶飯事、なのかもしれないし)
(だから、別に、これは自分の勝手な言い分だけど、) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(なんて、そんな色々な考えが綯い交ぜになって、出た声は)

……見学代“くらい”なんて、言い方しないでよ。

(ちょっと)(拗ねたみたいな、)(そういう声だったかもしれない)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『―――――――、』

(今度は本当に驚いたのか)(少しばかり、沈黙して) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『ふふ、アリガト。嬉しいわ。――ちょっと新鮮なのよね。ほら、電話越しじゃあさすがに、精神エネルギーは食べられないでしょう?』

(だから、と)(くすくすと、好ましげに笑って) (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『どれくらい喜んでくれたかは、口に出して貰わないとわからないもの』
(ね、と)(笑いを堪えるようにそう言って、)

『じゃ、おやすみ。――タオル一枚じゃ冷えちゃうから、もう切るわね?』
0

竜城・陸 2022年3月2日
よろこ……、いや、…………。
(認めるのも複雑だが否定も出来ない、みたいな風に言い淀んだ)

(言われ慣れているでしょう、なんて――いつもみたいな軽口を言う気にもなれないし)
(なんだか、そんなことを考えるだけでも、喉の奥がざらついたような気持ちで)
(彼女の笑う声を聴くのも、なんだか――)

(……よく、わからない)
(また、ひとつ、小さく溜息) (無効票)
0

竜城・陸 2022年3月2日
…………うん、ごめんね。余計な時間を取らせて。

……おやすみ。
風邪、引かないように、ね。
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
『価値を認めてくれた、ということでしょう?』
(なんて。言い淀む様子を気にしているのかいないのか、くすり、笑って)
『ええ、貴方も。それじゃあね――』
(そんな、あっさりとした挨拶と共に、通話はおしまいになったのでした)
0

竜城・陸 2022年3月2日
いつも言ってるじゃない。信じてなかったの?
(なんて、相変わらず少しばかり、拗ねたような声で言って、)

……大丈夫だよ、風邪を引くような身体じゃないし。
じゃあ、……また、学校で。 (、)
0

竜城・陸 2022年3月2日
(――――なんて、通話が切れた後)

…………。
ほんと、なんなんだろう……。

(喉の奥に引っかかるなにかを、引き出そうとする、みたいに)
(喉元に手を当てて、また、ひとつ溜息――なんだか今日は、そればかりだなんて思いながら)

……勉強、続き……やらないとな……。
(もう、全然そんな気分ではなかったけど)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
――――― (無効票)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
―― (、)
0

ルクス・アクアボトル 2022年3月2日
(水気を拭い、最近お気にのバスローブを羽織りながら、自分の言動を振り返る)
(――エネルギーも得られないのに、か。ふふ、と、自分の気まぐれな行いに笑みを漏らして)

――――今夜は気分良く寝られそうね?
(くすくすと、機嫌良さげに寝床に向かっていくのだった)
0