奴崎組

【RP】組長と魔女

奴崎・娑婆蔵 2022年1月19日
奴崎組の事務所ってのは此処でいいのかね?
いや、それぞれの階も無駄にでかくてすっかり迷っちまったよ。
組の顔が看板だとすれば、ここはその懐になる訳だろ?
こんな奥まった所にこじんまりとあるとは思わねェってまったく。
包帯グルグル巻きのその威容と異様、着流しにヤッパってことはアンタが組長サンで間違いないかね?
ああ、蜘蛛から聞いてた通りだからさ。
私はエルフリーデ・ツファール。
別に誇るモンも無い、ただの魔女だよ。

この後蜘蛛と喧嘩があるんで今はゆっくり出来ないんだが、アンタこの後時間あるかい?

少し話しておきたい事があるんだわ。
至って友好的な話とか、後は蜘蛛の神について、とかな。
ま、灰皿でも用意して待っててくれ。
喧嘩の結果はまあ見えてるからさ。

          ※

●所:拠点ビル8F「奴崎組事務所」
https://tw7.t-walker.jp/club/thread?thread_id=10834

●来訪者:「エルフリーデ・ツファール」
https://tw7.t-walker.jp/character/status/g00713




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エルフリーデ・ツファール 2022年1月22日
後は前衛で戦う無双武人とオールラウンダー航空兵の4人な。
この組にはしょっちゅう辛酸舐めさせられてるぜ。
(恨みがましく言うがその口元は普通に笑っている)

魔力を通す肉体の回路を拡張する効能を持つ毒草と外から吸収する魔力効率を上げる毒の実を磨り潰したやつとかだな。
巻紙に書かれてるのはあれだ。日本でいうとこの呪符、ケルトのルーン文字、エジプトのヒエログラフ、アラビア書道とかに通ずるものだな。
私は紙片【エッダ】と呼んでる。
書き込んであるのは北欧神話の一節だ。
その内容でいくつかの効果を発揮させてるわけだがこれは倍加を主体にした紙片だな。

まあ有体に言うと身体への影響度外視でブースト掛け続けているってとこかね。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
闘技場にゃァ血の気の多いのを計って組分けておりやすからねえ? カハハ、褒め言葉ありがとうござんす――
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
って、なんと言いやしたか今。そちらさん。「度外視で」? 「掛け続け」…? そりゃ周りに誰か居りゃァ言いも致しやしょう。今の今に顔を見知ったあっしでも「札の切りどきは冷静に勘定してはいかがか」くらい言いやすぜェ?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
まあ、そうかもしれんが凡人以下の復讐者が普通の努力でクロノヴェーダに勝てるか?
私に取っちゃ奴らを殺す手段がこれしかなかっただけって事だ。
身の丈に合わない力を得るために無茶無謀を繰り返してる自覚はあるが、そうでもせんと取り戻せんのよ。
私らが奪われたモノってのは、な。

それとこんなモンは札の内にも入らん。
お前さんらが技を磨くために行う鍛錬と一緒さ。
私は小心者なんでホントの切り札は追い詰められるまで使わんよ。
(短くなった煙草を灰皿に押し付けもみ消すとシガレットケースから新たな煙草を取り出し口に咥えると、ボ、と自然に火が点いた)

ホント、出逢った頃のあいつはもっとさ。
ぶつける場所の無い冷たい怒りを腹に込めてて、いつ爆発するかわかねーような奴だったのに。
すっかり丸くなっちまって。

それが悪いと言ってるわけじゃあねーんだがな。
(そして懐から一枚、紙片を取り出し娑婆蔵の前へと置いた)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
無茶無謀を辞さず、加えて承知の上と。…アアそうだ。そもディアボロスってェのは、そうしたタチが軸でござんしたね―― (奪われた怒りと、取り戻すという狂奔だ。)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
(ライターやらを用いるでもなく咥えられたる煙草に火が点く様を「成る程、魔女」なんぞと頷きながら見つつ、)

あれだ。女郎蜘蛛…「絡新婦」だきゃァ、相手方の男がなまじ異形を恐れたモンで、愛し憎しが極まった挙句にひでえ屍が転がりなんぞする――ってェのが大体の演目でのお定まりのように聞かれる所じゃァありやすが。そこに来て、ごくごく尋常に真正面から向き合った日にゃァ…元が想いの深いだけに…マア出来た連れ合いになりィのと来たモンで。カハハ。

…。……。………。ンン? そいつァ?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
あいつ自身が正面向きたい相手でないとそれが成立しないんだが、普通に人間じゃないのが良かったのかねェ。

(紙片から指を離し)
まあ、今からちょっとばかし横道に逸れた話を交えてになるんだが、

お前さん、平安で『縁斬り』ってアヴァタール級と戦ったことはあるかい?
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
『縁斬り』? …アア、あの妖刀持ちの。へい、ござんす。9月の末に――かのディヴィジョンの鴨川で。
あっしなんぞは…無論めでてえ代物ではありやせんが…『縁を結ぶ』類の妖刀を遣うモンで。『縁を斬る』妖刀とやら、どんなモンか興味もあった所で。こう、割合と勇んで。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
知ってるなら話は早い。
実際あのアヴァタール級にそこまでの力があったかは疑問だが、発想としてはいいモノを貰った。
「縁」ってのは他の言い方をすれば「運命」や「因果」ってことだ。
そうしてみると全ての復讐者は特定の宿敵なんかより「刻逆」と縁で結ばれてると思わないか?
例えばそれを斬れるとしたら――。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
…。……。………。ディヴィジョンそちこちへ乗り込んでは「刻逆」の真実を手繰る――よりか一足先に、なんなら〝取り戻せる〟と?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
まあ、そう考えるよな。
だが当然のようにパラドクスを操る私らでもそもそもよくわからん「刻逆」との縁がどういうカタチで繋がってるかもよくわからんわけでな。

早々にこの線は諦めたんだが、少しだけそのあたりも研究してな。
それがお前さんのいうところの《〇〇特攻》に繋がったりするわけなんだが。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
対象を絞ったわけでござんすか。マトに掛ける相手を絞り、属する性質を見定めェの…と。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
そういうこった。
だが先に述べた通り、これは「縁」を斬る為のモノ。
だからこそ使う相手と何かしらの「縁」が結ばれてないと効果が激減するんでな。
結局は使い道がなかった。
そこに置いたそれは研究用に作った最後の1枚、

――紙片『蜘蛛斬り』だ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
『蜘蛛斬り』。 (鸚鵡返。)
…源頼光の「膝丸」かくやの銘でござんすねえ。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月23日
「蜘蛛切藤四郎」とかもあるんだが。
まあその辺はいい。
ぶっちゃけお前さんにこれを預けるのは単に私だと使い道が無いだけ。

これを使うか使わないかはお前さん次第だ。
あいつとの「縁」をこれから深めていくであるお前さんなら唯妃との間にある「蜘蛛神」との縁もいずれ斬れるかもしれん。
あいつがそれを望むかは知らんけど。

まあ、どう使うかは好きにしてくれ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
そいつを――、こいつを。あっしに。 (預けると。)
…。……。………。縁深まりなば、斬ること能う――と。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月23日
…カハハ。なんだァお前さん。唯妃のことがどえらい可愛いんじゃァありやせんか、ええ?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月24日
(ソファの背もたれに体重を預けて半ば寝そべるようにすれば魔女帽が、己の視界を覆い隠す)
言ったろ。好きに使えって。
別にあいつをあいつのまま斬って冥府の付き添いにするのもお前さんの思い通りだ。

ただ選択肢は多い方がいい、それだけだよ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月24日
(机上へ…包帯グルグル巻きでも、五指はしっかり動く…右手を伸ばす。その紙片を、掬い上げよう)

二ツ――いや、一ツか。伺いてえ儀が。
こいつァ…「使い方」は、どのように? (紙片を指先でヒラッヒラ翻しなど) 当方、定まった呪詛をブチ撒けるばかりで術の類にゃァとんと心得は無く。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月25日
(ゆっくりと煙を吐き捨てて)
別に小難しい方法はねぇよ。
破くか燃やすか、お前さんならヤッパで紙吹雪にするのもいい。
その時点から10秒以内、最初の一撃に特攻乗るからよ。

あとそれは特殊なインクで書いてあるんで基本的には劣化しねェ。
だが紙の方は上質ではあるが普通の紙なんでな。
保存方法はそっちで考えてくれ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月25日
ふふん、つまりは10秒エンチャント――
…。……。………。あい分かりやした。 (その紙片、まずは袖下へスッと入れる)

三、四…いや、五・六年は先かァ…?
マアともあれ。こちら、預からせて頂きまさァ。「選択肢は多い方がよろし」。よござんす。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月25日
肌身離さず持っておかなきゃならねェようなもんじゃねぇから書の額縁の裏とかにへそくりよろしく隠しときゃいいんじゃねェかね。

それと

(今度は胸の間に指突っ込んで1枚の用紙を差し向ける)

後はこれな。

(そこには友好申請が書かれている)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月25日
左様でござんすねえ。下手に持ち歩いてもナンでさァ。よござんす、取り置く場所は既にパッと思い付いてはおりやす所、ではそのように――

…して? へい? (紙がもう一枚?) アア、こいつァ――? (友好申請。) カハハ、これか。先の話と、それから「これ」とが此度の用向きでござんしたか。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月25日
というかすげえ所から取り出しやしたねそちらさん。 (胸の間て。) 実際どうなんでござんすか、そいつァ? 動く都度にガサガサとして、実の所だいぶアレじゃァありやせんか? (それな申請を受け取っちゃ目ェ通し始めつつ)
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月25日
激しく動き回るならともかく普通にしてる分には邪魔にならんぜ?
ポケットに突っ込んで落とすことも無いしなァ。

それを言っちまえばお前さんのその全身包帯の方が動き難そうでいけねェ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月26日
そこはそれ。この包帯だきゃァ…長短伸縮硬軟、加えて通気性に摩擦係数…色々と融通を利かせられる武器防具みてえなモンでござんす。刀ァぶん回してナンボの稼業、体の捌きに支障があっては商売あがったりでございやしょう? カハハ。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月26日
まあ、そういう理詰めすら超越するのがパラドクスなんだろうけどなァ。

実際どうよ?
避けれない体勢のはずなのにしれっと躱されたり、どう見ても反撃できない位置からくる反撃といい、技術だけでどうにもならないこの戦はよ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月26日
――、…。……。………。はじめ狂い掛けやした。 (間合いの読み合いに生きる刀ユーザーの述懐)
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月26日
はっ!
まあそうだろうなァ。実際私らみたいな魔術師も理から外れたこの戦には大分面食らっただろうしなァ。

まぁ慣れるとこれはこれでいいけどな。何より


燃えねェ筈のモノがこっちの意識掛け次第で燃えて灰になるってのが最高だ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月27日
ふふん? さて、その言い分からするに――火を操りなどする類がそちらさんの専科か得手か。ってなァ所でござんすか。
難燃不燃もなんのその、燃やして燃やせねえことのなし、と?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月27日
……そうなら師匠にも顔向けできたんだろうけどなァ。
残念なことに四大光闇で一番マシに使えるのが火だっただけな話だ。

所詮は何処まで行っても『炎』にはなれない『煙』ってことよ。
(ごぼり、と急に咳き込んだ。その後もしばらく身体をくの字に折って咳き込み続ける)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月27日
「師匠」ォ? ははぁ、大成済の魔女殿であるものとばかり見受けておりやしたが。師事した恩師を想いなんぞもすると――っとっとっと。 (対面の相手が病的な咳き込み方をし始めた所で、ソファより腰を浮かせるのだ)

水でも入れやしょうか。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月27日
(腰を浮かせた娑婆蔵を手で制する。たっぷり3分ほど咳き込んだ後、口端の赤を拭ってから改めて向き直る)

……おう、すまんね。さすがに人様の宅を汚す訳にゃあいかねェからな。

で、師匠の話だっけか。
刻逆で消えちまったよ綺麗さっぱりな。
だから私が取り戻したいのはこんな「出来損ない」の魔女じゃなくて、師匠のような「正統」の魔女さ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月27日
汚すよりかご自身の心配をなせえよ、やれ。 (宙へ小手を翳すや、どっかのデスクからティッシュ箱をしゅるしゅると絡め取って持って来た。――袖下からウネウネ伸びた包帯が。エルフリーデの目の前に置く)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月27日
して――、ははぁ。「それ」か。それが。お前さんの。 (取り戻したきもの。)

宅のお師匠さんがどれだけの傑物であるかは、マア当然存じ上げねえ所じゃァありやすが。…にしたってそちらさんが「出来損ない」とは思えやせんがねえ。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月27日
おう。
(特に驚くわけで無しティッシュで口元を拭う)

出来損ないさ。
復讐者になる前には「紫炎」と謳われた師の術のひとつも再現できず、日がな一日土いじりと薬の研究。
後継としてこれほど不出来な事があるもんかよ。

まあ、師匠もそもそも「後継に」なんて話は一度も言い出さなかったしな。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月27日
(掃除機のコードの収納時みたいなノリで、袖下へ包帯をしゅるるるんと格納し――)
…。……。………。そのお師匠さんは? 口数の方はどんなモンだったんで? よく喋るか。はたまた寡黙であったか。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月27日
よく喋る人だったぜ。
むしろ口数が少なかったのは私の方でなァ。

復讐者になってから先、闘う為に色々やってこんな感じになっちゃあいるが昔の私はそりゃあ地味に生きてたもんだ。
(カ、と笑いつつ昔を懐かしむ)

……親身になって色々と試してはくれたんだ。
それでも、才能の有無は覆せなかった。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月28日
…成る程? 言葉足らずですれ違いなんぞされていたわけでは断じて無ェ、そしてそのような事情のありや、と来りゃァ――

…。……。………。
そのお師匠さん。そちらさんのタチを見越した上で、敢えて敢えて「後継に」とは言わなかったんじゃァありやせんか? 案外と。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月28日
出来ねえながらも懸命が過ぎるあまりの――、あれだ。それこそ自身の身命を煙草の如く燃やしに掛かるも辞さねえ。その。それよ。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月28日
キハハハハ!!
いや、それは買い被り過ぎだぜ! 「師匠」ではなく「私」をな!

あの頃の私は、師匠の期待には応えられなかったがそれをちゃんと理解してた。
恐らく刻逆なんかが起こらなければ、新しい内弟子でも探して貰って私は名も残さないような魔女として師の下を出る気でいたんだ。

だが今はこうして継ぐ気も無かった「紫炎」を覚えているのは私しか居やがらねェ。

だからこそ私は、私という存在を燃やし尽くしてでも――

「紫炎の魔女」の存在を皆に焼きつけねェといけないのさ。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月28日
…「自分しか居ねえ」と。「ならば自身がやるしかねえ」と。カハハ、文字通りの不退転と来たモンで。
手の届く所へ自身の技を供するのも、その――「紫炎の魔女」。その魔女としての行いの一であり…ってなァ所でござんすか?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月28日
まあ、そういうことだ。
とはいえ出来ない事は無理しても出来ない事だってある。
縁切りの研究も然り、師匠の魔術然り、だ。

だがある意味お前らみたいな存在には助かってるんだぜ?
類似点が多いとはいえ

『違う世界線で』『デカい戦争してきた』奴らにはよォ?
(今日一番のいい笑顔)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月29日
ン゛ッ(せきこむ)
…。……。………。やあ、耳が良いのか目が良いのか。はたまたその両方か。

――なに、あっしなんぞはそう大したモンじゃァ。 (ありやせん、とかぶりを振る) 今。この最終人類史で。ようやっとようやっと、自らの足で娑婆に立つこと叶ったような次第でござんす。
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月29日
逆説連鎖戦の仕組みをまず聞いて、はじめ知恵熱と鼻血を出し掛ける――しがねえいちディアボロスでござんすよ、カハハ。
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月29日
――かもな。
とは言えこうして人がついてくるって事はそれだけ皆がお前さんに期待して、そんで期待されたいのさ。

(短くなった煙草を灰皿に押し付けて)

随分と長居しちまったな。
どうせ客なんてろくすっぽ来ない店だが店番頼んだ奴が酒飲んで酔い潰れる前に帰るとするわ。

友好ありがとうよ。
あとこれだけ人数がいるがいるところに言うのもなんだが、人手がいるなら声掛けな。
鍛錬に丁度いいから私も顔出してやるよ。

(そう言ってスタスタと窓へと近づいていく)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月29日
努める所存で。 (ゆっくりと、深く頷き――)
おう、諸々お申し出どうもありがとうござんす。お帰りになりやすか、と――ンン? (廊下に向かう…ではなく…窓の方?) なんだなんだ、箒で空ァ飛びでもなするんで?
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エルフリーデ・ツファール 2022年1月29日
魔女だからな、それくらいはって言いたいところだが原理は全然別物だ。
まあ、お前さんなら見ればわかる程度のもんだよっと。

(窓を開けて手にした杖に足を掛けて)

それじゃあな。蜘蛛の事もよろしく頼むわ。

(飛び降りた。同時に術式展開。靴底で乗るようにした杖の先端、魔女から見て後方部分に紅い炎が生まれ)

(ゴ、と衝撃波をビルに叩きつけて、立ち乗りした杖がジェット音を轟かせ、飛行機雲を作って空の彼方へと消えていった)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月29日
(魔法のパワーでフヨフヨ飛んでくとかじゃねえ…)
(火力でカッ飛んで行きなすった…)

…なんともなんとも。苛烈な生き方をされておりやすねえ…。
(――飛行機雲を、見送った。)
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奴崎・娑婆蔵 2022年1月29日
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