アストラの轍座

【邂逅/1:1】囁き星の夜に

宇賀神・遥斗 2021年9月18日
あなたが掲げた切符はぱりん、と硝子が割れる様な音と共に散り散りとなった。

代わりにかたん、かたんと朽ちた車輪が回り出す。
…そうして外を見れば、車輪がさながら映画のフィルムでもあったかのように、風景がうつろいゆく。
きらきら、星の光が降り注ぐ夜の海。その只中を電車はゆっくりと進んでいく。空にはミルクを溢したような銀河。海は鏡の様にそのパノラマを写し出して、まるで彼の有名な銀河鉄道の様。

「よう、いらっしゃい。旦那が新しい客人かい?」

その車内、座席に行儀悪く片足を揺らめかせながら座るのはあなたより幾つか年上に見える少年の姿。
その青い瞳を興味津々に細め、笑い掛けるのだ。

少しばかりの旅路、どうかは付き合ってはくれないかと。

***

ライ・リュシエル(貫く想い・g02879)
宇賀神・遥斗(凪の剣閃・g01686)




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宇賀神・遥斗 2021年9月18日
つうわけで、だ。改めてようこそ、奇天烈な電車にってな!普段はまあ、新宿島の端っこにでーんとあるだけの電車なんだが、たまーにこんな風に変わった光景を作るんだよなぁ。(良くわからないんだが、と肩をすくめ)
しっかし旦那の背丈だったら、こんな辺境までくるの大変だっただろ。大したおもてなしは出来ねぇが、飯も寝床もあるっちゃある。必要なら遠慮なく言ってくれな?(目線を合わせるようにふわりと笑う)

おっと、名乗りが遅れちまったな。俺ぁ宇賀神遥斗ってんだ、宜しく頼むぜ。旦那の事はライって呼んでも構わねぇかい?
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ライ・リュシエル 2021年9月18日
よろしくお願いします。
わ、わ…凄い綺麗…(挨拶にぺこりと頭を下げて上げて目に入る車窓の光景に目を輝かせる)
あ…いけない…挨拶もちゃんとする前に、ごめんなさい。ありがとうございます。偶に利用させてもらいます。(合わせてくれた目線に微笑み返し)

初めまして、ライ・リュシエルです。うん、俺の事はライでいいよ。
よろしくお願いします。遥斗さん。
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宇賀神・遥斗 2021年9月19日
応よ、誉めてくれてありがとうな。何せカミサマの気まぐれで出来てるからなァ、同じ風景が見れるとも限らねェんだ。(目を輝かせる様にほっこりしつつ)

律儀だなァ、旦那は。俺がライくらいの年の時なんざ、もっと無礼講だったくらいだぜ。ふふーふ、礼儀正しいライには後で金平糖を差し上げよう!(きりり)
元は口うるさい姉貴と飲んだくれ神官しかいなくて気が詰まってたからなァ、こうやって縁が出来るのは嬉しいもんだ。折角だから、ライの好きなモンや趣味も聞いてみてェな(お言葉に甘えるな、と目をぱちり)
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ライ・リュシエル 2021年9月19日
そうなんだね。カミサマとお付き合いするのは大変なこともあるよね。気まぐれ屋さんは多いもんねー(少し思い出すような仕草しつつ)

えへへー、今は初めてだからちょっと余所行きさんだったの。わ、金平糖、やったー。綺麗だよね。ありがとうございますー。(後で貰えるキラキラお菓子に思いを馳せ)

うん、俺も嬉しいし、色々とお話できると嬉しいの(にこにこしながら)
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宇賀神・遥斗 2021年9月28日
本当になァ…秋空みてェにころころ気持ちも考えも変えるカミサマもいりゃあ、単に気難しい柱もいるってのが…(空いた間が気になって、鎌掛け半分)…どうしたい、ライ。そういうちっとばかし振り回されそうな別嬪さんに心当たりでもあるンかい?(からから笑って説う)

お、そうかい?まぁここの連中はおおらかっつうか、大雑把な奴が多いからゆるっとしてくんな!
(きらきら目に可愛いねェ、目を細め)いやさ、他にも菓子はあったんだがな。ライを見てたらお星さまがぱっと浮かんでよ。イメージって不思議だよなァ(からから)
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ライ・リュシエル 2021年9月29日
べっぴんさん…まあ、少し前にそういうこともあったかな。今は何処かにいっちゃったからね。本当に気まぐれだから、今はどうしてるか分からないけれど…(誰かに迷惑かけてないといいけど、と小さくぼやく)

ふふ、気にしないよー。おおらかなのは良いことだと思う。
そう?お星さま好きだから、そう言われるとちょっと嬉しい。
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宇賀神・遥斗 2021年10月6日
はっはー、ライの神サンの顔はとんと検討もつかねェが、顔立ちと面白い話は何でも多少盛っておいた方が生きやすいだろ?(けらけら笑いながら、シートの上で行儀悪く胡座を掻いて)

ははん、迷子…って感じじゃねェか。旅に出てる感じか?(小さなぼやきは存外聞こえてしまった。胡乱な目)…なんつうか、ライ。お前サンも数奇な星の下にいるみてェだなァ…胃に穴開けるなよ…?

そりゃあありがたい!俺ァどうも繊細さとは無縁でよ、ライはそういう気遣い上手そうだな…!(期待してるぜ、と片目瞑り)
なら今度、星に関するモノを身繕ってくらァ。ちょいと足を伸ばせば旧駅地下街もあるからなー
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ライ・リュシエル 2021年10月7日
あー、今、思い浮かべた人は決まった姿は持ってないからね。
俺の色が反転した姿だね。金色の髪に赤い瞳の、俺の姿。(姿を思い浮かべて)

うん、まあ迷子と言うわけではないから、変な事をしてないかが心配ではあるの。
ふふ、期待に答えられかは、わからないけどもね。(苦笑しながら)

わ、ありがとう。楽しみにしてるの。
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宇賀神・遥斗 2021年10月27日
ライの反対の色なァ…俺の悪魔の大将みてェに身体にいるから似たような色合いになるってのとも違いそうだ。
ディアボロスの面々はホント、色んな業を負ってんだなぁ。(気持ち居住いを正しながら頷いて)

なるほどな、色々聞かせてくれてありがとうよ。息災に、平穏に再会出来るよう祈っているぜ。
(からから笑って)なァに、言った側が言うのも難だがきにすんな!ライはライらしく、楽しんでくれれば良いンだよ。
もう知らぬ仲でもないんだ、何かありゃあ互いに助け合うのも縁ってな。

(そうカラリと呟いた刹那、かたんと車輪が一際大きな音を立てる)…と、もうそろそろ夢も覚める時分だな。

改めて、どうぞ宜しく頼むぜ。ライ!
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宇賀神・遥斗 2021年10月27日
(遥かな地平にも日が昇る。水鏡の星を黎明に塗り替えながら。それはきっと始まり、辿る縁糸の掴みなのだと)(〆)
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