まるがし屋

記憶と記録を埃に塗れて食みながら

棹物・打菓子 2023年9月5日
(豆菓子と麦茶を勘定台に置き、埃対策の布を被せる)
(薄手の作業用手袋をきゅっとはめる)
(とんとんとつま先で地面を突つく)

よし、整頓開始じゃ。
こないだは途中で飽きてしまったからのぉ、今日こそちゃんとやらんとな。
さっそく種類毎に分けて……いや、まずは大きさ別に分けたほうがいいか。
うむ、そうじゃな。その方が良い。小さいの、中くらいの、大きいのじゃ。

ほいじゃあ、わかりやすい大きいのから始めようかの……よいせ。
(図鑑かなにかのような、厚くて大きい本を数冊集めて隅っこに運ぶ)




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棹物・打菓子 2023年10月22日
ふむん……(帽子を被っただるまをじっと見つめて)
わしも帽子をかぶろうかのぉ。被ってみるのもいいんじゃないかと言われたしの。
わしに似合う帽子……はて、どんなじゃろうな。
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棹物・打菓子 2023年10月23日
前にも似たようなこと考えたような気がするのぉ。
案外帽子に執着があるのかも知れん。

ほいじゃあちょっとだけ出かけてくるよ。
万一誰か来た時は、なんとか足止めしておいておくれ。
なんなら腕の一本や二本生やしてもかまんよ。
わしは腕の本数でだるまを差別せん主義じゃから、安心しぃな。
(ぽんぽんと帽子を叩き)
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棹物・打菓子 2024年5月12日
(そろーり)
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棹物・打菓子 2024年5月13日
(すんすん)おー……こりゃあまた、つんと来るものが。
随分空けとったからのぉ、ちょーっと散歩するだけのつもりだったんやが。
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棹物・打菓子 2024年5月14日
(埃取りでそこいらを撫でてまわる)
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棹物・打菓子 2024年5月15日
へぎっふん!(くしゃみ
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棹物・打菓子 2024年5月16日
おお、張り紙のことをすっかり忘れとった。
ご苦労さん。あとで拭いてやるからの。
(黒い中折れ帽子をかぶった大きなだるまのでこから「家主散歩中」の張り紙を剥がす)
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棹物・打菓子 2024年5月17日
(勘定台の上であぐらをかきながら、抱きかかえただるまを拭いている)
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篝・子火 2024年5月18日
打菓子だ。

(彼女の住まいは店だと聞いた。風車の書庫のように多くの書物を有する店だと。その覚えがあってか、何となく彼女の雰囲気と似た店だと思った。)(ら、いた。)

打菓子と…何だ、達磨か?
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棹物・打菓子 2024年5月18日
おん?
あんじゃ、子火のお姉さんじゃないか。
(だるまを抱いたまま近づいて、目の前に差し出し)
正解、だるまじゃ。おっきくて可愛いじゃろ?
今掃除しとる最中でのぉ。入ってもいいが埃っぽいぞ。
それとも、店じゃなくわしの方になんぞ用事かの。
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篝・子火 2024年5月23日
そうだ。お姉さんだ。こそばゆいが響き良い。打菓子がそう呼んでくれるの好きだ。
うん……両方だな。久しぶりに打菓子の柔らかな雰囲気に触れたくなったのと、店が気になり客として来た。見ても良いか?

(持ってきていた荷物を置き、差し出されるまま達磨を両手に持って語りかけ)

……思ったより大きいな。とんでもない縁起物だ。何処から来たんだお前は。
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棹物・打菓子 2024年5月25日
んはは、そう言ってくれると呼び甲斐もあるもんじゃ。
見たいなら好きに見てかまんよ、興味を惹くようなもんがあるかはわからんが。
なんせ古くてぼろっちい本ばっかりやからねえ。
(そう話しながら、勘定台に置いてあった黒い中折れ帽子を手に取り)
その子は、わしがここに住むようになった時にはもう居った子だったはずじゃ。
大きくてまぁるくて可愛いじゃろ? 顔はちとおっかいがの。
(普段はこれを被せてやっとる、と帽子をだるまに載せてやり)
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篝・子火 2024年5月31日
その古さが良い。今更だが歴史書物を見たくてな。流れてきた歴史も手近に感じるようで好みなんだ。

つまり、先住民。ここの守り神………いや、はたまた裏店主かもしれん。(ふざけ半分で恭しくダルマを掲げて)
いいな。帽子を乗せると立派な雰囲気がする。親分って感じだ。親分と打菓子は水分たくさんのシャリシャリした食い物は好きか?
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棹物・打菓子 2024年6月1日
はて、その手の本もあったと思うが、どこに置いたかのぉ。
ちゃんと整理せんとと思いつつ、いつまで経っても出来んくてなぁ。
どんな本があるのか、それがどこにあるのか、わしも正確には把握しとらん。
すまんがお姉さんも自分で探してみておくれ。
なに、宝探しだと思えば楽しいもんじゃよ、んはは。

守り神ってのも裏店主ってのも、あながち間違っとらんかもねぇ。
わしが留守の間は留守番を任せとるが、今んところ悪い奴が入ったことは無いからの。
水分たくさんのしゃりしゃり……(きゅうりとかかの、と頭の中で想像し)うむ、わしは多分好きじゃ。
親分は最近ずっとむすっとして口を開かんから、減量中かもしれん。
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篝・子火 2024年6月6日
本の宝探しか。初めてする。何、手に取った本が縁だ。遠慮なく調べさせてもらおう。

ダルマは形相が怖いもんな。不在の打菓子の代わりに親分が睨みを利かせているんだろう。……しかし、減量中とは。たしかにちょっと重い気がしてきた。親分にも献上するかと思っていたんだが。

少ない手掛かりで肯定できるとは流石。時期は早いから小ぶりだが、もう売っていてな。つい買ってきてしまった。
(ダルマを片手に乗せ、足元の袋から器用に小玉のスイカを取り出して )
スイカだ。鏡開きならぬスイカ開きしよう。
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棹物・打菓子 2024年6月8日
おぉ、すいかじゃ。きゅうりを想像しとったが、半分だけ当たったか。

親分は見た目通りの頑固者でなぁ、一度決めたらやり遂げる子ぉじゃから。
代わりにいっぱい撫でてやっておくれ。見た目に反して撫でられるのが好きな子じゃ。
(そう楽しそうに話しながらすいかに手を伸ばし)
ほいじゃあ切ってくるから、適当に見ながら少し待っていておくれ。
ああ、椅子もあるから必要なら出して使ってな。
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篝・子火 2024年6月13日
瓜だもんな。冷やしきゅうりも美味いからなぁ…次の土産はそれにしよう。
(切り分けの申し出に頼む、と相槌を打ち。彼女の細腕には重いかと心配しつつも差し出された掌にスイカを乗せた。)

頑固一徹。太師の名を冠するだけはある。しかし撫でられることが好きとは、大層可愛がれている貴物だ。本当に付喪神にでもなりそうだ。もうなっているのか?
(だるまを抱えて撫で回しつつ。遠慮なく店内に入り、重なる書物を目の前に ) 崩したらすまん。
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棹物・打菓子 2024年6月15日
そりゃあ楽しみじゃねぇ、早めに次回の訪問を企画しておくれ。
(そう軽口を叩きながら両手で大事にすいかを受け取り)

ああ、そいやぁ勝手に本が崩れることが何度かあったのぉ。
わしの積み方が悪いんかと思っとったが、ありゃあ親分がもぞもぞ動いたからか。
あんまり可愛がるのも考えもんじゃねえ、んはは。
(崩れたら適当に戻しておいてくれていいからのー、と声をかけつつ奥へと引っ込む)
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篝・子火 2024年6月23日
親分おまえ……本当に動くのか!?
やはり付喪神なのか?はたまた流れ着いた妖怪か。子火が探しているあいだは動いて崩さないでいてくれると有難いんだが。
(近くの積み重なった書物の上に達磨を置き)

さて。何処にあるか全く検討が付かん。本から寄ってきてくれないものか。
…打菓子ーーっ 整理のためにまとめてある本とか無いな?重なっている順番バラバラにしてしまいそうだ。
(奥へと消えた彼女に声を掛け。許可を得る前に眼前の本を手に取り眺める。調理方法の本。これは己とは無縁だな。)
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棹物・打菓子 2024年6月25日
んーあー、どぉーじゃったかなぁー。
んまー気にせんで好きに弄っていいぞー。
どうせどこに何があるかもわからんのじゃあ、
整理しとるもしとらんも一緒じゃあ、んっはっはっは。

さて、ちゃっちゃと切ってしまうか。
この大きさのすいかなら四つ分けで……んや、やっぱり小分けにしようかの。
(ざくざくと大雑把に切り分け、一口大になった西瓜を木製の器にぽいぽいと盛っていく)
(楊枝で一欠片つまみぐいしてから、器を持って店内に戻り)
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篝・子火 2024年7月1日
よし。では、遠慮なく

(彼女の返答に一安心。書物の山を探るべく、着物の袖を手持ちの紐で縛り動き易くすれば準備万端。手近な本の山を一冊ずつ崩していく。)

――薬学、わからん。郷土史、ふむ。建築……こんな本もあるのか。歴史の、これは古典?物語か…………

(目当ての本に辿り着く前に手を止めて。広げた本をじっと読み始めた。)
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棹物・打菓子 2024年7月2日
すいか切ったぞー……およ。
(思いの外気合を入れて読書している姿を見て、いひひと嬉しそうに笑って)
どうじゃね、興味を惹かれる本はあったかの。
一冊でもいいから、なにか見つかってくれりゃあいいんやが。
(そう言いながら近寄って、「ほれ、あーんしておーくれ」と、楊枝に刺さったすいかを差し出し)
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篝・子火 2024年7月12日
(近づく気配に全く気が付かずも、食べ物の気配は無意識のうちに察し。そのまま口を開けて、)

あー……むぐ。ん。ん?
……甘い。美味いぞ、打菓子。いつの間に。

(口をもごもご。徐々に甘さが広がる咥内に、ようやく本から彼女へ移して)

つい、生まれの時代に書かれた物語を見つけてな。気を取られてしまった。本の捜し物は足止めまで楽しいな。
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棹物・打菓子 2024年7月14日
ほじゃろ。尤もその足止めのせいで整理がなかなか進まんがね、んはは。

しかし、やはりそういう本に目を惹かれるんじゃなぁ。
自分が生まれ育った頃の話だとか、そん時流行っとったもんだとか……
懐かしいっちゅう気持ちが強いんじゃろうかね、こんな世の中だものな。
(なんも覚えとらんわしにゃあわからん感覚やが、と言ってすいかを一つ口に放り込み)
んむんむ、美味美味。
なぁ、お姉さんは昔はどんな子ぉだったんじゃ。
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篝・子火 2024年7月19日
本たちは誘惑上手な奴ばかりだな。そういえば此処は本だけじゃなく不可思議なモノまで集まってきそうだ。達磨もいるしな。

どんな、子。うん。 自分で考えると難しい。
少なくとも、この話に書かれているような華やかな都暮らしはしていないな。野山を駆け回り、礼儀がなってないばかりに小猿と怒られた。大体ゲンコツされていたな。

打菓子は覚えてないのか。うん……案外、仙人とかじゃないか。見目の美しさや浮世離れした雰囲気で通ずるものがある。どうだ。
(名推理、と半分本気に。再び彼女へ向かって あ と口を開く。西瓜のおねだり)
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棹物・打菓子 2024年7月22日
ん、達磨っちゅうのは不思議なものを呼び寄せたりするんかの?
招く手もないのに、意外に器用なんじゃなぁ。

子猿、子猿かの。(子鹿じゃあないんじゃな、と不思議そうにつぶやき)
まぁでもなんとなく想像出来る気ぃがするよ。
お姉さん、今でも好奇心旺盛で子供っぽいとこあるからの。
気になるもんがあると、ついふらふらと追いかけてしまったりせん?

(んふふと笑うと「ほい、あーんじゃ」とすいかを口に近づけ)
でもあれじゃろう、仙人ってのは白くて立派なおひげが必要じゃと聞くぞ。
それにあんまり食べるのも駄目じゃとか……そうそう、霞を食って生きとるって。
肉も魚も野菜も食わん生活をわしが出来たとは思えんなぁ、んはは。
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篝・子火 2024年7月31日
な。子火なのに。鹿の方が可愛いのにな。

………?おかしいな。お姉さんなのに子どもっぽいとは。矛盾だ。……矛盾だよな?
だが否定はできない。この場所も、気になると思って吸い寄せられたら打菓子がいた。ふらふらしているうちに打菓子の家で本を読みスイカを食べている。
子火は運が良いんだ。ふらふらすると良い縁が見つかる。

(得意気な顔で あーん、と口を開けて)

白い髭の代わりに柔らかな髪じゃダメか。霞も……いや、打菓子なら食べてそうなんだが。違うのか……。
霞、じゃないが。食べ物の好き嫌いあるのか?特段嫌いなものがありそうな印象は無いんだが。
(スイカはどうだ、と食べさせてもらったものを満足そうに咀嚼しつつ)
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棹物・打菓子 2024年8月2日
ほう、鹿のほうが可愛いのか。
わしゃあ実物を見た記憶がなくてのぉ。

子火のお姉さんは、お姉さんっぽさと子供っぽさが合わさっておるように感じるぞ。
外はかりかり、中はとろとろな食べ物みたいなもんじゃ。
ふらふらすると良い事があるのはわかるよ。わしもよくある。
だから散歩はやめられんのじゃ、んはは。

ほじゃねぇ、苦いのとか辛いのはあんまり好きじゃないの。ちょっとならいいが。
(スイカは甘いから大好きじゃ、とまた一口自分の口に放り込み)
お姉さんは好き嫌いあるんかな。なんでも食べとる印象やが。
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篝・子火 2024年8月8日
なんと。鹿より先に子火に会ってしまったわけだな。
実物はな、角が立派で四肢が美しくてな。ぴょんぴょん跳ねる様が可愛いんだ。そして、(美味い。)

カリカリにとろとろ。つまり良いとこ取りだな。
苦いのに辛いのが好みではないなら……実は子ども舌か?
打菓子はどちらも、というより中間みたいだ。子どもの気配と大人の気配。例えると……桜餅。
(もちもちの甘さと、新葉の塩っぱさ。それぞれ子ども、大人と例えたいらしい。)

言っても、子火も辛すぎるものや香辛料は苦手だな。なんでも食べてみたいが、香りが強すぎるものはなぁ。異国の料理に慣れてないだけかもしれん。
(スイカを1つ取り、甘いものが好きと言ってくれた彼女の口元へ差し出して)
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棹物・打菓子 2024年8月10日
なるほど、立派で綺麗な見た目しとるのに、仕草は可愛いと。
名前が同じなだけあってよく似とるね、んはは。

香りか、あんまり気にしたことなかったのぉ。
やが言われてみれば、にんにくなんかは鼻につんと来るもんがある。
ああいうのが苦手っちゅうのは、わからんくもない感覚じゃ。
(そう言うと、差し出されたスイカにぱくりとかぶりつき)
(嬉しそうにしゃくしゃく)
わひゃあ喋り方が爺臭いもんやから、
皆ほれで大人っぽいと錯覚ひとるんじゃないかと思うぞ。
中身は全然子供じゃから、沢山甘やかしておくれ。
(そう言うと、再びあーんと口を開け)
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篝・子火 2024年8月18日
可愛いか。そうそう言われん言葉だが……可愛いで通るか。新たな自分を知ったなぁ。

ああ、にんにくも香りが強いな。強いが……あれはまた不思議なことに、入っていると大抵の料理は美味い。ラーメンとか。……中華料理は苦手か?
(自分から話しを始めつつ、お腹の空いてきた顔)

なるほど。だから仙人のようだと思ったのかもしれん。見目は少女だが明哲に語るからなぁ。
年下なのは事実だもんな。甘やかす……何か年上っぽいこと。なんだろう。
(雛鳥みたいだな、と再びスイカを彼女の口へ。だんだん楽しくなってきた。)
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棹物・打菓子 2024年8月23日
(ぱく、あむあむとすいかを食べ)
中華料理なぁ、別に嫌いじゃあないが、食う機会があんまりなくてな。
あぁでもラーメンは食ったことあるぞ。
わしが食ったのはなんかのお魚が入っとるあyつじゃったが、ありゃあ美味かった。
(そう話しつつ、ふと顔を見て)
んふふふ、お腹空いたーって顔じゃ。どうじゃろ、当たっとる?
すいか、わしに構わずもっと食っていいんじゃよ。
お姉さんが持ってきたものなんじゃから。
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篝・子火 2024年9月3日
ほんとか!ならば寒くなったらな、ラーメン食いに行こう。繁華街の方に美味い店があるんだ。ラーメン食ったら打菓子の家にお邪魔させてもらう。この素晴らしい店にはきっと炬燵が合う。……あるよな?
(な、と達磨へと視線を向けて。)

なに、西瓜は土産として持ってきたものだ。主人を差し置いて食うなど……(一つ摘み)美味いんだよな。もっと大きいのを持ってこれば良かった。

と、すっかり本題を忘れていた。本だ。先程のものと、いくつか気になっていてな。お代はどうしたら良いか。
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棹物・打菓子 2024年9月5日
いいのぉ、一緒にご飯食べに行って、お腹いっぱいになったらうちでゆっくりするといい。
なんなら泊まってってもかまんよ、んはは。
炬燵は、生憎ここにはないんやが……冬までに探してみようか。
物探しの得意な知り合いが居ってな、頼んでおきゃあなんとかしてくれるじゃろう。

お代なんて要らん要らん、西瓜も貰ったことじゃしの。
好きなだけ選んで持っていっておくれ
(そういいつつ西瓜を一つ取ってもしゃもしゃ)
わしねぇ、こうやって美味いもんを食うのは好きやが、
同じくらい、他人が美味いもんを食っとる顔を見るのも好きなんじゃ。
やから、わしと一緒の時は食うのに遠慮せんで欲しいのぉ。
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篝・子火 2024年9月10日
良いのか、そんなこと言って。入り浸るぞ。
炬燵がないのは残念だが……ツテがあるとは顔が広いな。腹いっぱいになってな。あったか炬燵に入るのは幸せだ。極上の炬燵を期待しよう。

遠慮なく食べてしまっているだけなんだがなぁ。見て楽しいものか…?
(わからん、とスイカ頬張ったまま首傾げ。食べる姿。彼女と食べているのは楽しい。改めて見る。己が持ってきた西瓜を平らげてくれる姿。嬉しい。)……わからんでもないか。

そう言われてしまうと立つ瀬がない……と、いつもなら押し切るんだがな。言葉に甘えよう。
さらに甘える。せっかくなら打菓子の勧める本を読みたいな。読み終えたものでも、気になっているものでも。いいものあるか?
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棹物・打菓子 2024年9月12日
(視線を合わせて、にこにこと笑い)
美味いもの食っとる時のわしは、それなりにいい顔出来とるようじゃね。
おかげでわかって貰えたようで何よりじゃ、んはは。
(そう言うと、もう一つ西瓜を取って頬張り)
ここは本置き場として使っとるだけで、あとは食って寝るだけの場所じゃからねえ。
居座りたいなら好きなだけ居て構わんよ。
勝手に入って勝手に炬燵に潜り込んどっても怒りゃあせんから、気が向いたらいつでもおいで。

わしのお勧めの本なぁ、ふーむ……あぁ、そうじゃ。
これってのがあるわけじゃあないが、最近は恋愛物の小説をよく読む。
わしにゃあ縁遠い類の話じゃが、だからこそ新鮮で面白くてなぁ。
シャトンって、わかるじゃろ? つんつん頭で、いつもむーっとしとるお嬢ちゃん。
古本市で偶然あの子に会ったんやが、あの子が恋愛物の本好きらしくてなぁ。
影響されてよく読むようになったんじゃ。
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篝・子火 2024年9月18日
自分の腹を満たすばかりで、相手の食事の様子は特段意識したことは無かったならなぁ……。腹を満たすばかりが食事の楽しみでは無いな。新たに一つ、良いことを学んだ。やはり礼は西瓜ひと玉じゃ足りなかったかもしれん。

まるで冬場の猫だな。野良猫みたいに贅沢に遊びに来ようか。本置き場にしては何とも快適な場所じゃないか。……するとここは本屋では無いんだな?
(本屋だと思っていたぞ、と達磨の上に本を置き。手遊びにバランスを取る)
恋愛ものか!それにシャトンの名が出るとは。幅広く博識な彼女だ。そのお勧めとは信頼できる。
子火も腫れた惚れたの事情にはとんと疎いからなぁ。疎くても楽しめるものか?
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棹物・打菓子 2024年9月20日
知らんでも楽しめると思うぞ。いや、知らんからこそかの。

こないだ読んだ本に、こんな話があった。
一人の女が居る。その女は自分の記憶力に自信があって、見聞きしたもんはそう忘れんと自負しとる。
その女が男と一緒に飯を食うんじゃが、あとになってその時のことを思い出そうとして、あることに気づく。
自分がその時に何を食っとったか、全く思い出せんというんじゃ。
一体どうして思い出せないのか、女は不思議で仕方ない。
一緒に居た男のことなら、表情も、手つきも、言葉も、仕草も、ぜーんぶ覚えとるのに……と。そんな話じゃ。
んふふ、一つ学んだお姉さんなら、理由がわかるじゃろう?

ここにある本は大抵売り物にならんような本じゃから、商売にゃあ出来んが。
しかし、どんなにぼろくても読めさえすりゃあ、今話したような面白い話に行き着けることもあって、それが楽しくてな。
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篝・子火 2024年9月23日
(押し黙り、話す彼女をただ眺めて。語るあらすじは耳に入りつつ、滑らかに言葉を紡ぐ彼女に、よく覚えているものだ と筋違いな考えを抱きつつ聴き入り)
――――。
(話の終わりに少し瞠目。覚えのあることにくつくつと喉奥で笑いながら、)
好意は恐ろしいなぁ。覚えに自信がある者でそうなるものか。戦場なら致命的だが、それが恋やら愛の楽しみか。

だが、分かった。少なくとも腫れた惚れたで無くとも、好ましい友人にもそうなってしまう。現に子火がそうだな。教わったことのあらましを覚えていても、流暢に物語る打菓子の姿ばかり記憶に残りそうだ。

本屋で無くとも、未知への教訓を教えてくれる場だな。古いものからは学び備えることができる。打菓子は勤勉だ。
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棹物・打菓子 2024年9月24日
(少し熱くなっていた事に気づき、気恥ずかしそうに視線を逸らして)
ん、んん。まぁそういうわけじゃから、よく知らん本でも読んでみるといいぞ、んはは。
(そう言いつつ、たまたま目についた本を意味もなくぱらぱらと捲り)
しかしお姉さんも腫れた惚れたには疎いか。
お姉さん、わしからは随分魅力的に見えるのにのぉ。
男からやと見え方が変わるんじゃろうかね。
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篝・子火 2024年9月30日
ふふ、打菓子からそう言われるだけで嬉しいぞ。
(気恥ずかしげな様子に口角を上げて。初めて見る彼女の反応に新たな一面を知ったようで嬉しく)

あとは、そうだなぁ。焦がれる余裕がないのかもしれん。常に腹が減るから食いたい、呑みたい。愉快な友人もいて異文化に興味が尽きない……と此処は忙しい。魅力的な知人はたくさんいるが好奇心が勝ってしまう。己で手一杯。未熟だな。
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棹物・打菓子 2024年10月4日
なに、目移りするほど楽しめることがあるのはいいことじゃ。
恋だなんだって、結局は楽しめるかどうかが大事じゃろうしの。
まぁ経験もないのに、あんまり偉そうなことは言えんが。
本で読むのと実際にやるのじゃあ、色々違うんじゃろうし……
(そう言いながら、手にしていた本を元の場所に戻して)
そいやぁお姉さんはお酒飲める歳だものな。
あれも趣味にすると奥深いそうやが、結構飲むんか。
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篝・子火 2024年10月13日
楽しめるかどうか……実際そうだな。対人関係では最も親密になることだ。楽しいことばかりでは無いだろう。だが、浮いた話の一つや二つあれば良い肴になりそうなものだ。打菓子良いことあったら教えてくれよ。
(返す言葉には楽しげな色を乗せて。続いた彼女の 酒、の言葉に目を見開き。無意識に彼女の方へ前のめりになり)

うん、成人。立派な大人さんだ。酒はな、恐ろしい。食事の楽しみが倍増する。あとは単に飲んだら気分が良くなる。それはもうふわふわだ。要らんことをしがちになるぞ。どうだ一杯…………まだ、だったか?
(じわじわ前のめりになっていた姿勢をピタリ止め。彼女の年齢を思い出そうと)
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棹物・打菓子 2024年10月15日
(思いの外お酒の話に乗ってきた様子に、んふふと笑みを漏らして)
んむ、残念ながらまだ酒には付き合えん。
やがまぁ来年じゃ、あと八ヶ月もすりゃあ飲めるようになる。
その時までお互い元気で居れたら一緒に飲もう。
ふわふわと、まるで雲に乗っておるような心地になるそうじゃねぇ。
そして良い酒ほど良い気分になるんじゃとも聞く。
やからお姉さん、来年までにいいお酒を用意しておいておくれ。
わしも肴になるような話を温めておくよ。浮いている可能性は低いがね。
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篝・子火 2024年10月22日
(彼女の言葉にそうだ、と納得。たしか誕生日にあと一つ足りないと祝ったことを思い出し。)
八ヶ月……一年切っているなら直ぐだな。元気も元気に決まっている。酒は百薬のなんたらだ。適量を飲んでいれば心身ともに健康でいられるからな。子火はその時まで酒で体内を消毒しておこう。なに、打菓子には達磨がいる。この達磨が病魔をも跳ね除けてくれるだろう。

……でも、打菓子。飲んでなくても、こう、雰囲気が浮いているようだからなぁ。飲んだら飛んでいかないようにせねば。
(達磨と糸で繋いでおくべきか、とふざけて語りかけ。返事のない達磨にも随分愛着が湧いてきた。)

さて、我が家のごとく寛いでしまった。打菓子も夕飯支度があるだろう。そろそろお暇しよう。
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棹物・打菓子 2024年10月24日
わしは小柄じゃが、流石にこの子よりは重いからのぉ。
繋いでも一緒になって飛んでしまいそうじゃのぉ。
それはそれで面白いかもしれんがね、仙人らしさが増しそうで。
(達磨をさすさすと撫でてやりながら)
守るならわしだけじゃなく、お姉さんのことも守ってやってくれな。
数少ない大事な友達なんじゃ。

おぉ、もうそんな時間か。
西瓜食ったおかげであんまり腹は減っとらんのじゃが、さて何を食ったもんか。
そいやぁ結局本は持っていくんかな。
持ってくなら、ほれ、これに好きなだけ詰めてお行き。
(幾つかの紙袋を取り出して、ばさばさと広げ)
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篝・子火 2024年10月30日
守ってくれるか。それは心強い。なら、子火が打菓子も達磨も飛ばされないよう掴んでおいてやるからな。歳を重ねたら憂いなく飲んで楽しもう。

そんな大盤振る舞いな。一応店だろうに、西瓜と交換に好きなだけ、と持っていっては悪い。一冊……二冊。二冊。
お釣りが来るからな。次回はしっかり飯の材料でも持ってこよう。鍋でも良いな。苦いと、辛いじゃなければ大丈夫だな?
(次に達磨に会う時の楽しみだ、とちゃっかり約束を取り付け。読んでいた本と、欲張ってもう一冊。彼女が用意してくれた紙袋へ入れながら。)
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棹物・打菓子 2024年11月2日
店と言っても、元々人が来ることも稀な場所じゃからなぁ。
それに何より本は食えんが西瓜は食える、食い物は全てに勝るんじゃ、んはは。

そう念を押されると少し不安じゃが……世の中には、まだまだわしの知らん食い物も多いからのぉ。
やがまぁ、苦いと辛い以外なら大丈夫、なはずじゃ。
何を持ってきてくれるか期待して待っておるよ。

ほいじゃあ、帰り道気を付けてな。あんまり寄り道してはだめよ?
真っ暗になる前に家につけるようにの。
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篝・子火 2024年11月6日
食い物は全てに勝る。良い言葉だ。
期待していてくれ。打菓子の知らない食べ物……とはいかないが。美味いものを用意しよう。

姉さんなのに心配されてしまった。小さな子どもではないからな、良い匂いがしない限り……寄り道せずに帰れる。

次は達磨にも土産を用意しよう。それじゃ、またな。
(彼女と、達磨へ。それぞれ手を振り。漂い始めた夕飯支度の香りに早くも釣られながら、帰路についた。)
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棹物・打菓子 2024年11月10日
(去る後ろ姿を眺めながら)
小さな子供より子供っぽいところがあるんじゃからねぇ。
ま、他人のことは言えんがね、んふふ。
(そう自分一人に聞こえる程度に呟いて)

さて、おゆはんの準備をしようかの。
最近はどうも億劫で簡単に済ませてしまうからなぁ。
たまには少し手の込んだものにしようか……んぅ。
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