記憶と記録をよくよく食みながら
棹物・打菓子 2023年2月12日
まだ読める本とか、読めんでもなんかしらに使えそうな本を集めはしとるが……
集めるだけ集めて積み上げておくんじゃあ、この子らも泣いてしまうのぉ。
せめていつでも使えるよう、類別に分けるくらいはせにゃあならんか。
とはいえ量が量じゃからなぁ、なんともな。
ふむ、「おすわり蛙」に「マイケチャップとマスタード」、「どすこい!しめ鯖太郎」か……お?
しめ鯖太郎はどっかで別の巻を見たのぉ、愉快な題名じゃったから覚えとる。
やが、場所は……んー、どこじゃったかのー。
部屋の隅の方じゃったような、そうでもなかったような……
しめ鯖太郎どこじゃー、居るなら出てこーい。
この辺かのー。
それともこっちかのー。
……んお、これは「ことよろ鼠」。
これは「おすわり蛙」と同じ作者じゃな、よしよし、じゃあお前は蛙と一緒のところに居れ。
仲間が見つかってよかったの、んはは。
しかし、しめ鯖太郎の方は見つからんのぉ……おーい、しめ鯖太郎やーい。
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棹物・打菓子 2023年5月12日
きっとわしに会いたいという強い思いがぬしをここへ導いたんじゃろう。
わしのこと好きすぎじゃねえ(んはははは、と自分の冗談にけらけらと笑い)
ここにある本は、古かったり日に焼けていたり傷がひどかったり、
まぁ手放しても惜しくないようなもんが大半じゃ。
やからこそ、人が来るとわかってりゃあ、せめて整理整頓くらいはしたんやが……
生憎と、適当に詰めたり積んだりしてあるだけでな、どこに何があるかはわしもよく把握しとらん。
まぁ宝探し気分で漁りゃあ少しは退屈しのぎになるじゃろう。
(そう話しつつ、だるまを抱っこして)
このむっつりした顔には、こういう帽子が似合うと思ってな。いい感じじゃろ?
一角・實生 2023年5月13日
言うなあ。
(つられて笑い)
でも、そうだね。こうして偶然会えて嬉しいと思うくらいには。
(積み上げられていたり棚の中で傾いた本を興味深そうに眺め)
構わないよ。この間棹物さんのお店に行きたいとは言ったけれど、どんな本を探したいとかはまだ具体的に決めていなくてさ。
だから丁度良い、まさに宝探しだ。
それに歴史を感じる本もそれはそれで趣深いというか……こう、わくわくしないかい?
な、帽子で更に渋さアップの達磨さん。
(似合ってるよ。そう言った後不意に打菓子を見る)
……ああ、棹物さんもお揃いの帽子を被ったら似合うかも。
棹物・打菓子 2023年5月14日
(抱いているだるまの帽子を取って自分の頭に無造作に載せると、近くの古びた本に指を伸ばして)
縒れておったり折れておったり、破れたあとを繋ぎ合わせてあったり、
そういうぼろっちい所が不思議と愛おしいんやが、あんまり理解されることはないのぉ。
圧倒的少数派、とまでは言わんが……それでも大抵は綺麗で新しいほうを好むもんじゃから。
ま、わしも新しい本が嫌いなわけじゃあないがね。
(指で本を弄りながら、ふと気づいたように一角に視線を向けて)
そういやぁ、わしはぬしが好きなもんとかまるで知らんなぁ。
どういうもんに興味があるんじゃ。
一角・實生 2023年5月16日
うん。帽子、やっぱり似合うな。……ちょっと大きい気もするけど。
(打菓子が触れた本の隣に積まれている本の山。そこから一冊抜き出しぺらぺらとめくりつつ)
そうだなあ、古びていても丁寧に補修してある本を見ると、大事にされていたのが分かって興味を惹かれるよ。どんな本なんだろうって。
でも、長く大事にしたいから極力新しいものを欲する気持ちも分かる。保管用と読む用に二冊買う人もいるらしいし。
俺? 好きなもの……好きなもの、……そうだ、楽器。
少し前にトロンボーンを譲り受けてね、教えて貰いながら練習中。
棹物さんは演奏できたり気になる楽器はあったりするかい。
棹物・打菓子 2023年5月17日
ありがと、そ言ってくれると思ったよ(んひひ、と少し照れ気味に笑うと、帽子をだるまの頭に戻してやり)
綺麗にとって置くのも沢山使ってやるのも、どちらも愛ゆえにじゃものな。
しかし、本にとって嬉しいのはどっちなんじゃろうと、たまに考えることがある。
華やかな本もあれば泥臭い本もあるのじゃから、各々違ってる可能性も大きいがね。
ここにある本が、わしの扱い方を喜んでくれとるといいんやが。
あぁ、楽器の話はわしにゃあわからんなぁ。せいぜい口笛を吹けるくらいじゃ。聞くのは好きなんやがね。
トロンボーンっちゅうのは、たしか……そう、ラッパみたいなやつじゃろう。ながーいやつじゃ。
(おぼろげに金色のなにかを思い浮かべつつ)
ありゃあ扱いが難しそうで、楽器の演奏に慣れとるもんが使う印象があるのぉ。
ぬしは楽器よく使うんかな。
一角・實生 2023年5月18日
(開いたページをそうっとなぞり)
もし自分が本だったのなら。
……長く何度も読んで欲しいかな。手垢がつこうが破れようが構わない、ちょっとだけ補修して貰えたら嬉しいけど。
でも綺麗なままで保管されているのも、大事にされていることには変わりないだろうから。結局は……うん、個人差ならぬ書籍差?
棹物さんがそういったことを考えながら本を扱っているのなら、本達も喜んでいると思うよ。
へえ、口笛を。そういえば口笛も楽器の一種と言うね。
そうそう、トロンボーンは長ーいラッパ。
(こんなやつ。と左手は口元へ、右手でスライドを動かす仕草をする)
記憶がある中で触る楽器はトロンボーンだけ。
扱いはそれぞれ違うけど、結局は興味から始まるものだし……棹物さんもあの楽器の形が好きとか音が好きって切欠さえあれば、意外とはまるかも。
棹物・打菓子 2023年5月20日
あぁそうそう、そういう動きをするやつじゃった気がする。
あれが初めてとは、なんとも随分と冒険した選択をしたもんじゃなぁ。
それとも、わしが思っとるより簡単だったりするんかの。
ほじゃねぇ、自分も楽器を弾けたら楽しそうと思わんでもないが、
わしは弾きたいと思った時にさっと弾きたいからのぉ。
楽器はほれ、使う時にはひっぱり出さなきゃならんし、保全の手間もあるじゃろう?
その点、口笛は気楽なもんじゃ。なんせ出しっぱなしでいいからの。
本もなぁ、多少の汚れなんぞ気にせず読みたくなった時にぱっと読める本が良い。
ここにある本達は、それを受け入れてくれるいい子たちじゃ……多分じゃけどな、んははは。
(んで、どんな本を見とるんじゃ、と手元の本を覗き込み)
一角・實生 2023年5月22日
口笛が出しっぱなし……
っ、はは。確かに出しっぱなしだな。そういう考え方はしたことなかった。
楽器の手入れは確かに時間や手間はかかるけど、それも楽しさに変わるよ。
棹物さんも多少汚れた程度ならいいとして、手入れが必要になった本は時間をかけて補修したりしない? 直せたら嬉しかったり満足したり。多分それと似てると思う。
ああ、これは適当に取ったし話していたからあんまり見ていな……
(覗き込まれて反射的に開いたページを見せる)
(『だるまくんとからすてんぐくん』という絵本のようだ)
……だるま。
何だか今運命みたいなものを感じたよ。
棹物・打菓子 2023年5月23日
ふむ、確かにそういう作業は嫌にならんでやっとるな。
可愛がる気持ちがあれば、手間も苦にならん……なるほど、なるほどの。
そうじゃなぁ、大きいのは邪魔になりそうやが、
持ち歩けるくらい小さいのなら、一つ手にしてみてもいいかもしれん。
(こやって持てるくらいのな、と何かをつまむようにした手を揺らしつつ)
今度出かける時にでも、探して歩いてみようかの。
おぉ、だるまが主人公の絵本とは……
お前は意外に評判がいいんじゃなぁ、んははは(抱いただるまを撫でてやり)
天狗の方は、よく見るとちょっとだけぬしに似ておらんかの。
ほれ、羽の形が。ぬしの羽をざっくりと描いたらこんな絵になりそうに思うんじゃが。
(一角の羽と天狗の羽を見比べつつ)
一角・實生 2023年5月26日
今は楽器を専門に置いている店も出来ているから、機会があれば行ってみるといい。
一度入るとこれが面白くてさ。なかなか出てこれないんだ。
だるまのまるっこいフォルムは親しみがわくデザインだよな。
淡い色だったり季節に合わせた柄のお洒落なだるまも作られているらしいよ。
……そのだるまは貫禄があるけれど、ここの先住者かい。
(絵本を片手に肩越しに翼の付け根を見て)
うん、その天狗も俺も鳥の羽がベースだろうからね。
まさに去年のハロウィンでは天狗ともうひとつ妖怪を模した仮装をしたよ。
棹物さんはねずみだったような。……ねずみになろうと思った切欠があった?
棹物・打菓子 2023年5月27日
いずれまたその店に行くんじゃろう?
なら、そん時に付いて行ってみようかの。
そういう店は、わしみたいなのが一人で行くと、ちと落ち着かなさそうでなあ。
ほぉぉ、なら花柄のだるまなんかも居るんじゃろうかね。
(抱いただるまに想像で花柄を重ねて、お前には似合わんかもなぁ、と笑い)
この子はわしより先に居ったねぇ。
日の当たらん所で寝とったから、起こして綺麗に拭いてやったら、愛着が湧いてしまっての。
最近はよく可愛がっとる。抱きやすい形で助かるよ、んははは。
あぁ、そういやぁそんな仮装をしとったなあ。なるほど似合うはずじゃ。
思い返してみれば、つけとった仮面もちと鳥っぽい形をしとったの。くちばしがにゅっと伸びとった。
わしのねずみはなぁ、ほれ、灰色でちょろちょろしとるのがわしっぽいと思って。
なかなか似合っとったじゃろ?
一角・實生 2023年6月1日
うん、メンテナンス品を定期的に買いに行くからね。
じゃあその時には連絡する。
ん? かしこまったお店ではないよ、確かに高価なものもあるし、素材の関係できらきらしているところが多いけど。
(抱かれただるまに視線を落とし)
――でもきみは留守番がいいな。大きいし帽子まで被っているから、きっと注目を集めてしまう。
天狗になったのは翼を活かそうと思って。天狗のモデルは外国人だったという話も聞いたから。
(絵本を元の場所へ戻し、店内の本のタイトルを目で追いながら)
ねずみなメイド棹物さんは、うん。似合っていたし可愛かった。
ちょろちょろ、ね(少し笑い)……俺、棹物さんはごちそうを見つけたらマイペースに齧っているイメージがある。
棹物・打菓子 2023年6月3日
流石にこれを(胸元のだるまをわしわしと撫でて)連れて行きはせんから安心しておくれ。
わしは大抵暇をして居るから、気が向いた時にでもな。
どうせ一緒に出かけるなら、ついでに飯なんかも食いたいなあ。
ちゃんとした食事を一緒にしたこと、たしかまだなかったじゃろ。
甘いもんとか祭りに参加したりとか、そんなんばっかりじゃ、んははは。
美味いもんを見るとつい夢中になって食ってしまうのは、まぁ概ね当たっとるが、
流石に二人で食う時は、ちゃあんと話し相手になるよ。じゃから、な?
(絵本の天狗をじっと見て首を傾げ)外国人……のぉ。
出身地不明と言われりゃあ、そう見えなくもないか……
あぁ、外国と言えばそうじゃ。ドイツ語の本を探しとると前に言っとらんかったか。
あれからどうじゃ、いい本は見つかったかの。
一角・實生 2023年6月5日
そうだな、棹物さんとは普通……と言うとおかしいかもしれないけれど、座ってゆっくり食べるご飯というのは未だないね。
なら――苦手な食べ物とかあるかい? それ込みで近くのお店を探しておくよ。
(撫でられるだるまに視線を落とし、また上げて)
もし行くとして、三人になっても大丈夫かな。知識欲の旺盛な、楽器の店もここも気に入るんじゃないかって子がいてさ。
良かったら。
天狗の面の赤ら顔、伸びた鼻。人種が違うからそういった特徴を見間違えた説を聞いたんだ。
(髪、腕、最後にこちらも色素薄めな瞳を見て)
……棹物さんも白いよな。人種というより棹物さん「が」って感じだけど。
ドイツ語の本は書庫に一冊だけ見つけたよ、かなり読み込まれてあちこち補修されていた。
俺が元々生きていた時代より後のものでね、あおむしが主役の絵本。
棹物・打菓子 2023年6月7日
ふむ、誰が増えようとわしは別にかまんよ。
もとより連れて行って貰う身でもあるしの、好きに誘うといい。
それに、もう一人居りゃあわしは飯を食うのに夢中になっても良さそうじゃしな、んふふ。
苦手なもんなぁ……あんまり辛いのとか苦いのじゃなけりゃあ大体は食えると思うぞ。
連れて来るつもりの子ぉと相談して、好きな店を選んでおくれ。
(視線を自らの髪の毛に向けながらくしゃくしゃと触り)
ほじゃなぁ、身体はともかく髪まで白い子はそう多くないかも知らんねぇ。
昔のわしはまぁ随分と苦労の多い人生を送っとったようじゃ、んははは。
絵本は子供が読むものじゃから、どうしても状態の良い物は少なくなってしまうと聞く。
補修してまで取ってあったなら、きっと大事にされとった本なんじゃろう。見つかってよかったの。
にしても、あおむしが主役の絵本か……絵本っちゅうのは題材が独特なものが多いのぉ。
どんな話かさっぱり想像がつかん。
一角・實生 2023年6月10日
ありがとう、今度話してみる。
はは、そう言わず話し相手になってくれよ。な、ダルマさんもそう思うだろ。
辛いのと苦いの……それなら殆どの料理は大丈夫そうだね。俺も刺激がきついものは好んでは食べないから。
それじゃあ、デザート付きのお店を探しておくよ。
ん。棹物さんは記憶がないのかい。
……言われてみれば、棹物さんの過去の話とかは聞いたことがない気がする。
(ところどころ跳ねてしまった打菓子の髪を見ながら)
何も、覚えてない?
あおむしは……うん。大事にされているのが良く分かる状態で。
色々食べるから、本にもまるく穴が開いてる仕掛けがあるんだ。
(打菓子の記憶について意識が引っ張られ、あおむしのことは途切れ途切れに)
棹物・打菓子 2023年6月13日
どうせ自分は留守番だから関係ない、ってふてくされた顔しとるぞ、ほれ。
(だるまの顔を一角に向けてやり)
記憶? あぁ、昔のことはなぁ……
ろくなもんじゃあないって事はぼんやりとわかっとるんやが、詳しい事はさっぱりじゃ。
ま、それはそれでいい。話して楽しくない思い出なんぞ、なくしても大して気にはならん。
なんなら今持っとる記憶ですら忘れたいことが沢山あるぞ、んはは。
本に仕掛けっちゅうと、あれが浮かぶのぉ。ほれ、開くとにょきっと出てくる……
(顎に手を当てて暫し考えから、ぴんと人差し指を立てて)そう、飛び出す絵本。
あれも初めて見た時は随分面白いことを考えるもんじゃと思ったなぁ。
書庫にあるなら今度見せて貰おう。穴の空いた本は見たことないからのぉ。
一角・實生 2023年6月16日
えっ。最初から気難しい顔しているじゃないか、
(いや。言われると案外不機嫌オーラが出ているようにも見えてくるもので)
……ダルマさんのメンテナンスに行く時はお供させて貰うよ。
棹物さんは強いな。俺はろくでもないことをいつ思い出すのか怖かったよ。
なくしても大して気にならない……か。うん。いい考えだね。
あー、赤っ恥なら俺も幾つか。
飛び出す絵本は物語と仕掛けの両方が楽しめていいよな。こども向けだけじゃなく大人向けの繊細なものもあると聞くし。
書庫にもありそうだけど、ここにも実は置いてあったりしない?
(絵本系がないか、ぐるりと店内を見渡してみる)
棹物・打菓子 2023年6月17日
(まるで照れているように、だるまの帽子を下げて顔を隠してやり)
んふ、まぁ偉そうに言っておるが、本当に吹っ切れておるかは微妙なとこじゃな。
まぁあれやこれや悩むより今を楽しむ方がいいと思っとるのは本当じゃ。
難しい顔で考え込んで、どうしたのかと周りの気を揉ませるのも、あまり愉快ではないしの。
ぬしもあんまり深く考えてはだめよ?
思い悩む顔も絵になりそうじゃが、そうは言っても心配になるからの、んははは。
絵本ならこの辺に少しだけ纏めてあるが、飛び出すやつはなかった気がするのぉ。
(「ことよろ鼠」と書かれた絵本を意味もなくめくりつつ)
あるとしたら別の場所なんじゃが……はて、どこで見たもんじゃか。
んー、やっぱり整理整頓はせんといかんねぇ。
一角・實生 2023年6月20日
考え込むと周囲の声が聞こえなくなったりするもんな。相手がいれば失礼にもなるし。
癖になる前に――なりかけているから、今のうちに矯正しないと。
前よりは頻度は減ったんだけどね……うん、ありがとう。
(自身の眉間に人差し指を当て)
ならない、ならない。ここに皺が増えるだけだって。
(若干のしかめっ面)
仕掛けつきの絵本は壊れたら補修が大変だろうし、手放すのは難しいか。
(示された場所を目で追いつつ)
んん、これだけ本があるのなら、確かに多少は整理した方が良いかもなあ。棹物さん自身も探すのが大変だろ……あ。
ねずみ。棹物さんの今開いてるそれ。
もしかして去年のねずみ姿のモチーフ?
棹物・打菓子 2023年6月20日
(真似るように深刻そうな顔をして、眉間に指を当て)
そうじゃなぁ、折角集めても読んでやる機会が減っちゃあ可哀想かもしれん……
んふふ、なんてな。わしにゃあこういう仕草は似合わんね。
まぁ、今後はもう少し片付けてやることにしよう。
すぐには無理ゃあが、少しずつでもな。
(そう話しつつ「ことよろ鼠」を手にとって)
この本か、これはちーちゃい鼠が新年の挨拶をするために冒険する話でな。
でっかいチーズを抱えて幸せそうにしてる鼠は、残念ながら出てこんねぇ。
しかしそうさな、今年は絵本から仮装の案を貰ってみるのもいいかもしれん。
今年もあるといいのぉ、ああいう賑やかな催しは大好きじゃ。
一角・實生 2023年6月23日
(眉間に指を当てたまま、深刻そうな雰囲気を漂わせながら瞳を閉じ)
睨めっこ。
っていうのがこの国にはあるんだろ、相手の顔を見て笑ったら負けだとか何とか。今それを思い出した。
挨拶の為に冒険を?
それはまた……鼠が辺鄙な場所に住んでいるのか、挨拶したい相手が妙なところにいるのか。
だとしたら、それこそ仕掛け絵本に向いている気がするな。
ああ、催し物系は今年もやるんじゃないかなあ。大きな戦争があるという話ではあるけど、ああいうのって英気も養えるし。
……絵本からってことは、あおむし棹物さんの可能性もある?
棹物・打菓子 2023年6月24日
ふむ、わしも聞いたことがあるだけで実際にやったことはないのぉ。
ちなみに目を閉じるのも反則負けなはずじゃ。
ほれ、目を開けておいで。
(再びむぅと考え込むような顔つきで、正面から顔を覗き込む)
気になったら今度読んでみぃ。また来た時にか、なんなら持ってってもかまんでな。
あおむしっちゅうのは、緑色の虫じゃろ、ちょっとにょろっとしとるやつじゃ。
あれの仮装なぁ……全身を緑に染めて、ごろんと横になっとりゃあいいんかな。
可愛く見えるじゃろうか。
一角・實生 2023年6月25日
え。
にらめっこ勝負を今から? あれ、もう始まってる?
(反射的に目を開ける。打菓子の表情に自分も何か作らねば、と思うが)
……待って。待ってくれ、準備が。俺、咄嗟に表情作れなくて。
(少々のけぞり気味に)
じゃあ今度借りていってもいいかな。今日は袋とか持ってきてないからさ、そのままじゃ本が傷む。
うん、あおむしは緑色の虫……蝶の幼虫辺りが一般的か。
ただ横に転がっているだけだと、緑色の寝袋に入った棹物さんになりそうだから……果物とか野菜を齧っておくとか。
棹物・打菓子 2023年6月27日
むぅー……んふっ、んふふ……
(慌てる様子が面白く、むすっとした顔のまま口元がむずむずしている)
うむ、ここにあるもんは好きに持って行って良いからの。次に来た時一杯持って行くといい。
おお、なんじゃらかじかじしとるのはいい案じゃなぁ。
なにかを食べる様子っちゅうのは不思議と可愛く見えるそうじゃしな。
しかし……うぅむ。
また食い物を持っとるのかと、食いしん坊かと思われそうなのがちと悩ましいところじゃ。
(まぁ実際食いしん坊ではあるかもやが、と小さく付け加え)
一角・實生 2023年7月3日
(咄嗟に見たダルマフェイスに閃きを得る。どうにかこうにか眉を顰め、彼に似たしかめっ面を表現しようとして)
棹物さん、声。声がちょっと笑ってないかい。
笑ったら負けだろ。
そうだ。お店なんだろう、ここ。なのに借りていってもいいのか……ん?
(はたと動きが止まり)
……実は丸貸し屋? いや、ちょっと無理があるか。
へえ。確かにおいしそうに食べる姿は好感が持てるな。
はは、棹物さんはバレンタインの時もいっぱい食べてたじゃないか。
それに毎回食べ物を持っていれば、次はどんな食べ物を持っているのか楽しみになったりするよ。
棹物・打菓子 2023年7月4日
ひひひ、ばれたか。いや我慢しきれなんだ。
ちょっとからかっただけじゃのに、まさかそんなに慌てらるとは思わんかったから。
おん? 借りるんじゃなく、そのまま持って行きっぱなしでかまんよ。
元はなんじゃかの店だったようやが、わしは別に商売はしとらんからね。
大体、売り物になるような本がそうあるわけでもないからのぉ、
果たしてぬしが持ち帰りたくなるような本があるかどうか、そっちのが問題じゃ。
もしただで持っていくのに気が引けるっちゅうなら、お代を置いていっても良いぞ。
美味い物との物々交換も可じゃ、んはは。
一角・實生 2023年7月10日
そりゃあ急に始まって、棹物さんの顔も明らかに作った表情だったから。焦ったよ。
……でも、勝負は俺の勝ち? 言ってみるものだなあ。
持って行きっぱなしは流石に気が引ける。
借りるか、それ以上に手元に置きたい本が見つかったら購入させて。対価を支払った方が俺も手に入れた実感があるしさ。
勿論美味しい食べ物と交換でもいいよ。
ってことで、お気に入りが見つかるまで時々通わせて貰おうかな。
(店内を見渡しながら)
いい雰囲気の場所だしね。とっておきのお宝が見つかりそうだ。
棹物・打菓子 2023年7月11日
おや、知らん間に勝っても実感がわかんかな。
決着に不満があるなら再戦してもいいぞ、んふふ。
見つかるまで通ってくれるか、ほぉ。
じゃあぬしが気に入りそうな本は予め隠しておこうかのぉ、んはは。
まぁなんじゃ、気にってくれたなら、来たくなった時は好きに来るといい。
いい雰囲気と言っても、実際の所は滅多に人が来ん場所じゃ。
誰も居らん、静かで暇な時間を楽しむのもわしゃあ大好きやが、
それはそれとして話し相手が来てくれるのは嬉しいからの。
一角・實生 2023年7月15日
再戦したら俺が負けてしまうよ。
(頬を両手で軽く抓って)
全く仕事しない訳じゃあないんだけど、表情を作る筋肉の反応が鈍めでね。瞬時に表情を変えられるか自信がない。
ええ。それは困る……せめて本棚に仕舞う程度で。
(うん、と頷き)
俺としてはお客さんが少ない方が有難いかな。
本を探す時なんか特にそう。じっくり見れるし、探し物とは違う本棚を見て、意外な出会いにも期待できる。
そもそも人が多いところはあまり好きじゃなくてさ。静かな方がいい。
(腕時計を見て)
もうこんな時間か――そろそろ戻ろうかな。
話し相手は俺で良ければ喜んで。
ああ、今度書庫にダルマさん連れておいでよ、きっと人気者だよ。
棹物・打菓子 2023年7月16日
おぉ、つい長話してしまった。
散歩の途中やったんじゃろうに、付き合わせてごめんなぁ。
興味のありそうな本を探しておくから、
またいつでも好きな時においで。
帰り道は……なんじゃら地図が見れるんやったかな。
なら迷う心配は要らんじゃろうが、まぁ気をつけておかえり。
転けたり落ちたりぶつかったりせんようにな。
一角・實生 2023年7月20日
そんな、謝ることないよ。
スマホの機能を使って探検していただけだし、はっきりした目的地がある訳でもなかったし。
逆にここを見つけられたことが今日一番の収穫だね。
(改めてぐるりと店内を見渡して)
それは嬉しいな。棹物さんが俺に合うと思った本はどんなものなのか――次に来る時が楽しみだ。
(スマホの入ったポケットを軽く叩くと)
うん、来た道を戻るだけだから。
転け……大丈夫だって、そんな物騒なところは通らないよ。
それじゃあ、また。ダルマさんもまたね。
(軽く手を振る。ありがとうと告げるとその場を後にした)
棹物・打菓子 2023年7月23日
(挨拶代わりに手をにぎにぎとして見送り)
またね、じゃと。会いに来てくれるもんが出来てよかったの、んはは。
(だるまをぽこすかと叩き)
棹物・打菓子 2023年7月29日
さてさて、こんな時間じゃあ流石にもう誰も来ぃやせんじゃろう。
戸締まりして飯食ってのんびりして寝るとしよう。
沢山食って沢山寝んと暑さに負けてしまうからのぉ。
自堕落な生活になってしまうのはやむを得んところじゃあ。
棹物・打菓子 2023年7月30日
そういやぁ、茶の一つくらい出してやりゃあ良かったのぉ。
すっかりうっかり忘れておった。
次に人が来た時忘れんように、どこかに書いておこうか……
棹物・打菓子 2023年7月31日
むぅー……さっき触った時にも思ったが、普段より大分くしゃっておるなぁ。
湿気が多いのが原因じゃろうが、いやはや毛刈り前の羊みたいじゃ。
ま、毛刈り前の羊なんぞ見たことないがの、んはは。
(そう笑いつつ、自身の髪の毛をくしゃくしゃと混ぜ)
夏の間くらい、もちっと短めにしてみるべきか……いもちぇん、というやつじゃ。
棹物・打菓子 2023年8月1日
おーいもはとーってもいーいもんじゃー。
煮ーても焼ーいても美ー味いんじゃー。
んははは、さてさてどんなもんかの(皮ごとくつくつ煮られる芋を箸で突いて)んー、まだちぃと固いか。
棹物・打菓子 2023年8月2日
あむ、ん……んー、美味美味。(煮たじゃがいもを皮ごとむしりむしりと齧りつつ)
棹物・打菓子 2023年8月4日
ごちそうさま(手を合わせてそう言うと、そのまま仰向けに転がり)
ふぃー……余は満足じゃ。
そいやぁ、飯を食ってすぐ寝ると牛になるとか聞いた気がするのぉ。
わしの意識が残ったまま牛さんになるんじゃろうか。
それとも尻尾や耳が生えてくるのか……
棹物・打菓子 2023年8月5日
(大して広くない部屋を、寝ながらのそのそと移動して)
こっちのが涼しいか……いや、隅っこの方がもしや……
(のそのそ)
棹物・打菓子 2023年8月6日
人には見せられん姿じゃあなぁ……(床にぺったりと張り付くように寝そべっている)
棹物・打菓子 2023年8月8日
(くかー)
棹物・打菓子 2023年8月9日
(はっ!)
棹物・打菓子 2023年8月10日
(床に積まれた本を、手やら足やらでずりずりと部屋の隅に追いやる)
棹物・打菓子 2023年8月20日
うっこいせい(煎餅布団をべたんと敷く)
棹物・打菓子 2023年8月21日
もそっと広くせんと駄目か……(ぐいぐい)
棹物・打菓子 2023年8月22日
あわー(崩れる本
棹物・打菓子 2023年8月23日
うんせ、うんせ……(積み直す
棹物・打菓子 2023年8月24日
よし(びしっ)
これでようやっと眠れるの。
ほいじゃ、おやすみ、おやすみ、おやすみ……
(だるまを一撫でして布団に潜り込む)
棹物・打菓子 2023年8月25日
(くかー)
(ごろん)
(どんっ)
(どどどど)
わひゃー!