リプレイ
嵐柴・暁翔
この広いサンパウロで清掃業者を探せって…
クロノヴェーダではない真っ当な清掃業者だっているだろうに、どうやって探せと…?
長期戦になりそうだしダスクからスポーツドリンクを大量に貰っておきます
水分補給大切☆
まあぼやいていても仕方がないので『復讐者清掃』と社名(?)を入れた作業服を着用して街の清掃活動を行います
清掃業者を探すなら、清掃業者になればいい
街の清掃活動を続けていればいずれは該当の清掃業者と仕事先が被るなりしてそのうち遭遇するだろう…多分、きっと…
清掃活動そのものは真面目にやります
それはもう劇的ビフォーアフターばりに【クリーニング】まで使用して徹底的に
そんな感じで真面目にやっていた筈なのに、何故か大宇宙の意志的な強制力というか邪神の囁き的なアレのせいで覗き魔や痴漢扱いされてしまう事態に…
袋叩きにされて飛び散る血痕が街を汚したり、ボロ雑巾のようにされてしまいゴミのように街角に放り出されてしまったりと…
そしてやってきた清掃業者に片付けられてしまいます
おのれクロノヴェーダ(お約束的魔法の言葉)
「この広いサンパウロで清掃業者を探せって……クロノヴェーダではない真っ当な清掃業者だっているだろうに、どうやって探せと……?」
燦々と輝く太陽にチリチリと焼かれながら、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は呆然と街並みを眺めていた。
「町外れって言うからには、町の外周なんだろうけど……」
それだって探すってなると十分に広い。背負ったリュックから取り出したスポドリを口にして水分補給する暁翔。その服装は背中(リュックで見えない)と胸元に『復讐者清掃』のロゴが入った作業服姿。帽子と手袋までつけて完璧☆
「清掃業者を探すなら、清掃業者になればいいと思ったが……あっつい!!」
だろうねぇ!?
「しかもあの野郎、スポーツドリンク寄こせって言ったら、リュックに詰め込みやがって……」
えー?だっていっぱい欲しいって言ったじゃーん。だからデッカイ水筒に入れてあげたのにー。
「リュックがギチギチになるまで詰め込んだらもはや重荷なんだが?むしろ負担でしかないんだが!?」
というわけで背中にスポドリ詰め込んだリュック、両手に清掃用具というフルアーマークリーナー暁翔は早速今日のお仕事に向かいます。
「俺のクレームを流すなー!!」
うるせぇな黙って汚れを洗い流してこいよ。
「納得いかねぇ……!」
文句言いながらも仕事はする暁翔。そんな彼がやって来たのは公衆浴場めいたサムシング。この時代にそんなもんあったのか?知らん。暁翔曰く、「大宇宙の意志的な強制力というか邪神の囁き的なアレのせい」とのこと。
そんな彼が掃除の為に浴場に入ると。
「えっ」
「あっ」
全裸の女性と鉢合わせた。
「きゃーっ!?」
「おっぱい!?」スパァン!!
強烈な平手打ちを食らった暁翔が吹っ飛び、騒ぎを聞きつけた主人の老婆がてってこてってこ。
「何の騒ぎだい……?」
「痴漢よ!!」
「ちょっと待ってくれ!俺は清掃業務を頼まれて……!」
「それはいかんね。やっておしまい」
「婆さん!?ていうかあんたが誰もいないから今のうちに掃除してって言ったんじゃないか!!」
これまた時代外れの釘バット(?)を構える女性を前に、暁翔が老婆へ弁明を試みるが。
「でも、見たんでしょう?」
「ハリ艶共に上質なおっぱいでした」
※ただいま映像が乱れております。しばらくお待ちください。
「お、おのれ、クロノヴェーダ……」
血塗れの挽肉染みたサムシングと化して路地裏に放り出された暁翔。そこへ、てちてち……アライグマっぽいクロノヴェーダが通りかかると。
「こんなところに死体が?公衆衛生によろしくないなぁ……」
その辺のゴミ箱に暁翔をシューッ!してから残り血を綺麗にして去って行く……その背後から。
「見つけたぜ、クロノヴェーダ……」
ゴミ箱に詰まって、ヤドカリめいたスタイルで追跡を開始する暁翔なのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
ダスクが元気で良かっタ。一時期見かけなかったから暑さでオーバーヒートしてるかと思ってたヨ。
びしょ濡れはヤだナァ。メガネ濡れると前見えないんだよネ。
ってわけで光学迷彩してから、適当な屋根に登って、バレないように汎用ドローンか双眼鏡で周辺を捜索。清掃タヌキを探すヨ。
見つけたら行く先に回り込んで、こっそりと木の葉とか土とかをバラまいておくヨ。尾行がバレると困るから、子供のイタズラとかで違和感なさそうなものにしておこウ。
タヌキが来たらなるべく動かないように行く先を観察するヨ。ウッカリ屋根から落ちたら痛いからネ。
嵐柴・暁翔
クロノヴェーダを尾行します
某ソリッド・スネークの段ボールというかだるまさんが転んだ的な感じで、相手が此方を見ればゴミ箱を被り隠れて、動き出せば追跡します
それはそれとしてこの暑い中で死体をゴミ箱に放り込んで放置というのは公衆衛生の観点からもどうなんだ…?
下手をすれば疫病が蔓延しかねないだろうに、その辺りは病気とは無縁なクロノヴェーダだし無頓着なのかねぇ…?
まあ要するに暇なのでそんな感じに色々と考え事をしています
勿論他の復讐者の方々に状況を伝えようと適時【パラドクス通信】で呼びかけてみたり、相手を見失わないように気を付けたりと、しっかりと仕事はしているけどな…
しかしここで強制的にフラグ回収イベントが!
何故かまた覗きや痴漢として袋叩きにされて、またお掃除の一環として別のごみ箱に放り込まれてしまいます
そんな感じの強制イベントに何度か巻き込まれて、その都度別のごみ箱に隠れながら追跡を続ける事になりましたとさ
ヤドカリなだけに…
……これって邪神による強制マッチポンプでは…?
おのれ〇〇・〇、おのれ暁…!
「ダスクが元気で良かっタ。一時期見かけなかったから暑さでオーバーヒートしてるかと思ってたヨ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はそんな事を言いながら建物の上に登るが、おかしいな、そんなに活動に間を空けていただろうか……?まぁ、六番目のなんとやらで動いていた時期があるからその話かもしれんが……。
「今、すっごくメタい話を聞いちゃった気がするヨ?」
うるせー!おめーがメタメタした話をするからだろうが!!
「なんだか理不尽に怒られた気がスル……」
不満顔でラウムが望遠鏡を覗いた先は、餌(?)としてばら撒いておいた落ち葉の山。
「綺麗好きの清掃業者なら、これで釣れると思うんだケド……」
チリチリ……日差しに晒されるラウムは白衣の中で徐々に蒸し焼きにされていく……鮫パーカーで来てたら多少は違ったかもしれないが、肌が晒される分、逆にコンガリしていたかもしれない。
「暑い……」
デロォ……ラウムが段々溶け始めた頃、どうみても怪しい清掃業者とゴミ箱が現れた。
「……ナニアレ?」
清掃業者という名のクロノヴェーダの後ろをついていくゴミ箱。ただくっついていくのではなく、振り向くたびにピタッと止まり、見ていない間だけカタカタカタ……後をつけていく。
「新手の怪談か何かカナ?」
「こちらスカイフィッシュ、応答を願う」
「ウワ!?」
突如現れた通信機から聞こえる嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)の声に、ラウムがビックゥ!?驚きすぎて双眼鏡を落としかけたが、なんとか受け止めて一安心。
「暁翔……多分ゴミ箱だよネ?何してるのサ……?」
「某蛇の工作員よろしく尾行活動中だが?」
と、様子を見ようとゴミ箱の蓋を開けた瞬間だった。
「「あっ」」
「え?」
通りすがりの女性のスカートの裾を引っ掛けて、思いっきり捲ってしまう。振り向いた女性はみるみるうちに真っ赤に染まって。
「イヤーッ!?」
「ぷぎゃぶ!?」
ゴミ箱を蹴り飛ばして猛ダッシュで逃げていく。一方、蹴り飛ばされた暁翔はゴロゴロ転がってどこか遠くへと旅立っていった……と、思いきや。
「ゴミ箱を蹴っ飛ばすなんて、マナーが悪いなぁ……」
別のクロノヴェーダに回収されて、空のゴミ箱が設置される。
「この暑い中で死体をゴミ箱に放り込んで放置というのは、公衆衛生の観点からどうなのかと思っていたが……なるほど、すぐに回収担当が来るからだったのか……というか二回連続でセクハラの誤解をされるって邪神による強制マッチポンプでは……?おのれ ・ 、おのれ暁……!」
「十中八九、暁翔の自業自得だと思うヨ……?」
事故っちゃー事故だったんだが、日頃の行いのせいで全く信用されていない暁翔。そんな彼がゴミ処理場に輸送されてアクロバティック脱出劇を繰り広げるのだが、それは今回の依頼とは関係ないから置いといて。
「さて、一体どこまで行くのカナ……?」
ラウムは直射日光に晒されて、違う意味でダメージを受けながら清掃担当のクロノヴェーダの後を追っていくのだった……これ大丈夫?この後戦闘が控えてるんだけど、お前等ちゃんと戦える状態で参戦できる???
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
清掃業者めいたクロノヴェーダ、クリーナーデーモンは町を綺麗にしながらガラゴロガラゴロ。掃除道具を乗せた荷台を引いていたが、町外れの川沿いの草の茂みに消えていく。その中には枝葉で巧妙に隠された小屋が建てられていた。
「それじゃ、荷物だけ置いて早いとこ掃除に戻ろうか」
掃除用具の下から出てきた物資を建物の中に運び込んで、クリーナーデーモンは来た道を戻ろうと……身を潜めた復讐者達へ近づいてくる。襲撃するなら今だ!
ラウム・マルファス
サンパウロっていま冬じゃなかったッケ。まぁまぁ涼しいと思ったノニ……これもクロノヴェーダの仕業なのカナ。フライトドローンの上でぐったりしてよウ。
……あれ、コレ構図だけ見ると暁翔普通に誘拐されてル?
あの小屋が目的地カナ?カラス型ドローンに凍結剤搭載。一応、暁翔ごと吹き飛ばさないよう気をつけつつ攻撃するヨ。掃除用の水や洗剤は一時的に凍らせてしまおウ。看板はボク近づくつもりないから平気ヘーキ。カラスが入れなくなるかもだけど、いざとなれば凍結剤の射出もできるしネ。
嵐柴・暁翔
……危なかった…
まさかあんなやり方でごみ処理をしていたとは…
流石はクロノヴェーダ、というべきか…
我ながらよく脱出できたもんだけど、もう二度とやりたくないな…
そんな感じでごみ処理場に放り込まれて絶望的な状況に陥るも咄嗟に機転を利かせて辛うじて脱出してきました
ついでにラウムの口にダスクから渡されたスポーツドリンクを流し込んでしおれていた白もやしを強制的に戦線復帰させて、万全(?)な状態で襲撃フェーズに移ります
『復讐者清掃』のロゴ入り作業着に帽子と手袋、スポーツドリンク入りのリュックと清掃道具を装備
なお、スポーツドリンクはダスクに飲ませたりしたのでリュックは軽量化に成功
そして何度もクリーナーデーモン達に掃除されてその技を身を持って知り、更にごみ処理場での体験によりこの短期間で清掃技能が大幅に上がり、フルアーマークリーナー暁翔Vへと進化しています
《融通無碍》発動
クリーナーデーモン達とのお掃除対決となります
苦戦しますがフルアーマークリーナー暁翔Vへと進化していたおかげで辛うじて勝利を掴みましたとさ
「暑い……」
戦う前からラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が死んでいる!?ドローンの上で溶けてるラウムは手で顔を仰ぎながら。
「サンパウロっていま冬じゃなかったッケ。まぁまぁ涼しいと思ったノニ……」
あっ、やっべ南半球の都市だって忘れてた。
「今、しれっと致命的な事言わなかッタ!?」
余計な事に気づいてしまった貴方は正気度判定です。
「しかもペナルティ受けるのはボクの方なの!?」
衝撃に眼鏡が真っ白になってしまったラウムだったが。
「ラウムゥ!甦れ、このスポドリでぇええええ!!」
「ばびぼばびぶぶぼば!?」
おっとここで背後から嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がラウムの口にスポドリをズボォ!!突っ込んだボトルをぐりぐり回して、渦潮放水する形でラウムの喉にスポドリを提供(強制)する。
「クロノヴェーダよりも……復讐者の方が、危険だった……ヨ」チーン
ラウムにトドメを刺してしまった気もするが置いといて、帰って来た暁翔は作業服に虹色の汚れをつけて本人は銀色の光を放っていた。
復讐者清掃の作業着に帽子と手袋、そしてラウムの口にねじ込んだり、一部『こちら』に返品したりして軽量化したリュックと清掃道具を装備。
「ディ、ディアボロスだー!?」
さすがに騒ぎすぎて敵さんも気づくが、暁翔は箒と掃除機を構えて。
「何度もお前達に掃除されて、その技を身を以て知り、更にごみ処理場での体験によりこの短期間で清掃技能が大幅に上がり、もはや俺は暁翔に非ず……」
ジャキィン☆二つの武器【掃除用具】を頭上に掲げ、柄を重ね。
「我こそはフルアーマークリーナー暁翔Vッ!!」
「暁翔……そんな簡単に人間やめるのはギャグ依頼でもどうかと思うヨ……?ていうか、状況だけ文字にすると、暁翔、普通に誘拐されて改造されてナイ?」
スポドリの過剰摂取で口の中身がネチャネチャに甘くなったラウムは吐き気に襲われながら、チラと敵さんの後ろに巧妙に隠された建造物を見やり。
「あの小屋が目的地カナ?」
「ここから先は通さないぞー!」
「立ち入り禁止だー!!」
謎の重圧を放つ『清掃中』の看板を設置するクリーナーデーモンに対し、ラウムは白い靄に包まれた鴉ドローンを展開。
「じゃあ近づかずに戦うネ?」
「あらいっ!?」
酷い、ドローンだけ飛ばして上空から冷凍剤を垂れ流しにして凍らせてる。これに逆上したクロノヴェーダ、看板を持ち上げて。
「だったらこっちだって、ダイレクトアタック!!」
「それ投げていいノ!?」
冷凍鴉と清掃看板を飛ばし合う遠距離戦に発展してしまったラウムだが、暁翔の方はってーと。
「見よ!これこそがコーヒー染み抜き熱湯法!!」
「甘い!これなるは速攻漂白術!!」
なんでお前等は掃除で勝負してるんだ!?
「「これこそがクリーナー道だ!!」」
「暁翔落ち着いテ?クロノヴェーダと同調してるのは結構末期だと思うヨ!?」
ラウムのツッコミもあったが、クリーナーデーモンと暁翔は互いが磨き上げたシャツを突き合わせ、白さを競うと。
「ぐぁああああ!!」
サラサラサラ……クロノヴェーダが崩壊し、ズタボロになった暁翔は額を拭い。
「フルアーマークリーナー暁翔Vでなければ危なかった……」
「ねぇ、今の戦いのどこにそんなダメージ受ける要素あったノ!?」
何はともあれ、無事に敵を排除すると暁翔は頭からバリッと銀色の皮を脱ぎ捨てて、普通の作業服姿に戻り。
「それじゃ、行きますかね」
「罠くらいは警戒した方がいいカナ?」
二人は慎重に建物の中へと踏み込んでいく……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
復讐者が踏み込むと、何かを作るための作業場と思しき場所と、そこに隣接したプールがあった。そのプールは水面が大きく波打っており。
「ひゃっほーい!!」
トループス級が波乗りして遊んでた。コイツの討伐とあいつらが乗ってるビート板(?)を破壊する事が目的である!
ラウム・マルファス
研究者としては、研究結果は引き継いで研究したいナ
普通に遊んでるだけの気もするケド、ダメ元で試してみよウ
他の施設はウォーターバイクだったケド、ここもそうなのカナ?
波の出るプールなら、波を起こす装置があるハズ
なるべくプール外かプールサイドの目立たないところを光学迷彩で通って、装置に近づこウ
トラップ生成で波起こし装置の近くから、濃いめにお湯に溶いたゼラチンを大量投入
水中に直接放出するようにすれば気づかれないハズ
トラップ作る時間稼ぎは暁翔に任せタ
波で押されるし敵が泳ぎ回ってるから、すぐにいい感じに混ざるだろウ
混ざったらクラッシュアイスに切り替えて投入するヨ
再び敵に混ぜてもらえば、プールいっぱいのゼリーが完成サ
クロノヴェーダがわざわざ研究してるなら一応クロノ・オブジェクトだろうから、トラップ生成から出た材料で壊れるってことは無いだろウ
ウォーターバイクでもビート板でも、ゼリーの中を泳ぐのは難しいだろうしネ
混ぜてる間にプールサイドにパラドクスで釣り装置を作って、乗り手と乗り物を別々に吊り上げるヨ
嵐柴・暁翔
何故か波乗り対決になったためボードを借りて挑む羽目に
以前の大天使姉妹との特訓(?)のおかげか多少はいけましたがまだまだでした
そしてまたしても大天使姉妹が勝手に出てきて華麗な技を次々に決めていきます
召喚主(?)は波乗り対決では足手纏い、ビート板を破壊しようにもクロノ・オブジェクトで無理
大天使姉妹へのスポーツドリンク提供位しかやる事がなくなります
しかも大天使姉妹は笑顔で受け取ってくれたり、普通に優しく接してくれるせいで余計に役立たずっぷりが際立ちます
プールサイドで体育座りをしながら地面に「の」の字でも描いています
……まあ召喚系のパラドクスはそういうものだし…
それはそれとして、突っ込みどころしかないラウムには、プール一杯をゼリーにするにはどれだけのゼラチンがいるんだ、とかそもそも波乗りができなくするのが目的ではないだろう、とかビート板を釣る前にまず戦えや、のように適時色々と突っ込んでおきます
「どうしてこうなった……」
大天使姉妹とトループス級がプールサイドのビーチチェアに寝そべり、キャッキャウフフしてる傍ら、燕尾服で青い涼し気なジュース(スポドリ)を配り歩いていた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)。仕事を終えると、部屋の片隅で膝を抱えて、指先で床をぐーるぐーる……事の始まりは突撃直後の事。
「来てくれ!セレスティア、アリスティア!!」
ドアを派手に蹴破って部屋に飛び込んだ暁翔が大天使の姉妹を召喚し、臨戦態勢に入るも、そこには誰もおらず。
「なんだこれ……工房か?」
「何か作ってたみたいダネ?」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は広げられた機材や資料にザッと目を通すと。
「研究者としては、研究結果は引き継いで研究したいナ……他の施設はウォーターバイクだったケド、ここもそうなのカナ?」
資料を見ていると、どうやら例のビート板っぽい板はウォーターバイクの底面を作るにあたって用意された試作品っぽい事が読み取れる。そんな情報を拾ったところで。
「なんかうるせぇな……」
隣の部屋からトループス級が現れた!
「ディアボロスだと!?」
「先手必勝……!」
と、仕掛けようとする暁翔だったが、クロノヴェーダが手で制し。
「待てよ。ここまで来たら、コイツで勝負しな!」
「はぁ?」
見せられたビート板?を前に暁翔は脱力するが、大天使姉妹は暁翔に肩ポムしながら「任せとけ!」のサムズアップ。というわけで突然の波乗り対決にもつれ込んでしまう。
「だが、俺とて多少なりとも経験者。そう簡単には負けな……」
「ヒャッハー!!」
暁翔が荒ぶるプールの上で安定した波乗りを見せる横で、トループス級がハイジャンプして空中でスピン。その横で大天使姉妹は並んで跳びあがると妹が転がって姉のボードに移り、姉は妹の上を跳び越えて妹のボードに飛び移る。
「……」
さすがにあそこまでぴょこぴょこするのは難しかった暁翔は早々にリタイアして、速攻でスポドリ担当に収まってしまった。
「はぁ……まあ召喚系のパラドクスはそういうものだし……」
何かを呼び出すタイプのパラドクスを使う時、召喚者はお飾り。ここ、テストには出ないけど鉄板だから覚えておくように。
「それはそれとして……お前は何やってんだ?」
「エ?」
暁翔がジト目を向けたのは、波の発生装置……ていうかプールに大量のゼラチンを投入するラウム。
「プールをゼリーにしちゃえば、波乗りもできなくなるヨ!」
ドヤ顔でクラッシュアイスを構えるラウムが、眼鏡をキラーン☆
「波で押されるし敵と暁翔のトコの天使が泳ぎ回ってるから、すぐにいい感じに混ざるだろウ。混ざったら氷を入れて、再び混ぜてもらえば、プールいっぱいのゼリーが完成サ」
「プール一杯をゼリーにするにはどれだけのゼラチンがいるんだ……そもそも波乗りができなくするのが目的ではないだろう」
「ぶー……」
と、呆れてため息をつく暁翔の前で、ふてくされたラウムが怪しげなスイッチを取り出して。
「じゃあコッチにするよ」ポチッ
\ドッカーン/
「……は?」
隣室から凄まじい音がして、暁翔が扉を開けばそこには全てが吹き飛んだ後の焼け野原が残されているのみ。
「折角だから、吊り上げトラップとか仕掛けてビート板の回収でもしようかと思ったケド……まぁ、やっぱり施設を直接台無しにしちゃった方が話が早いよネ」
「おま……いつの間に爆薬なんか仕掛けてやがった!?」
「暁翔が波乗りのスキル格差に絶望して、部屋の隅っこでのの字書きしてた時カナ?時間稼ぎ助かったヨ!」
などと、にへらー。いつもの胡散臭い微笑みを浮かべるラウムに、呆気にとられる暁翔。スポドリが吹っ飛んでしまい、クレームの看板を掲げる大天使姉妹に……。
「やっべ、怒られる!」
「逃げろー!!」
逃走するトループス級。彼女達と入れ替わって。
「一体何の騒ぎで……なんじゃこりゃぁ!?」
The☆オヤジ。と言った風貌のアヴァタール級が出現。コイツをシメて今回はおしまいだゾ!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
「オウコラテメェら好き勝手やってくれたみてぇだな……!」
そこはかとない職人気質な面をしたオヤジ系アヴァタール級。戦う前からプッツン済みな敵さんは口調とか雰囲気からして古き良きオヤジ臭がする……家庭内のお父さんの弱点めいたサムシングを突きつけると隙ができるかも?
嵐柴・暁翔
トループス級達は逃げ出したけど、あれは戻ってくる気はあるのかねぇ…?
……娘達に捨てられたオヤジモドキと考えると哀れというかなんというか…
しかもラウムのせいで研究施設が滅茶苦茶だけど、自分で片付けができるタイプなのか…?
「男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く」なんて諺もある位だし、この後は転落人生というか悲惨なことにしかならないような気が…
ところで、家庭内のお父さんの弱点めいたサムシング的には既に「仕事がなくなる」と「娘がいなくなる」という結構なダメージになりそうなものが立て続けに発動しているような…
まあそういうサムシング的なもののおかわりとしてはずばり頭髪だ
異世界の創造神たる遮幸神ジャブ様がおっしゃっている以上異論は認められん
……直接干渉されるのかは知らないけど、下手なことを言ってBAN…もといこの世界から消してやる的な強制力を発動されたくはないしな…
……パラドクス《運命への反抗》をハツドウサセテコウゲキシマス…
「トループス級達は逃げ出したけど、あれは戻ってくる気はあるのかねぇ
……?……娘達に捨てられたオヤジモドキと考えると哀れというかなんというか……」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はトループス級の背を見送っていたが、アレは全滅扱いであるためもう出番はありません。
改めてオヤジの方に向き直ると、それはもう凄い勢いでプンスカプンしてた。
「しかもラウムのせいで研究施設が滅茶苦茶だけど、自分で片付けができるタイプなのか……?『男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く』なんて諺もある位だし、この後は転落人生というか悲惨なことにしかならないような気が……」
「誰のせいだと思ってんだ青二才!お前等が責任もって片付けるんだよ!!」
「いだだだだだ!?」
人差し指で超連打された暁翔は、赤いレンコン模様がついた頬を押さえつつ。
「そんなだから娘に逃げられたんだろう!?」
「なにぃ!?」
今回のクロノヴェーダに親子関係は一切ないのだが、その辺は一旦置いといて。
「娘を失い、職場は大惨事……家族と仕事を同時に失ったお前が次に失うモノ。それは……!」
暁翔の人差し指が、クロノヴェーダの第三の目に伸ばされていくと。
「髪だ」
そのまま素通りして頭部を示す。
「異世界の創造神たる遮幸神ジャブ様がおっしゃっている以上異論は認められん……直接干渉されるのかは知らないけど、下手なことを言ってBAN……もといこの世界から消してやる的な強制力を発動されたくはないしな……」
ジャブ様はむしろ「俺にもやらせろ!」って言って閻魔様に「ダメです」って止められてるらしいから、多分大丈夫じゃないかな……。
「何はともあれ、お前の頭もどれほどの寿命があるか分からないんだ。多少なりとも延命処置をしてやろう!」
「いや、俺達に脱毛とか別に関係な……あーだだだだだだだ!?」
ゴリゴリめりめり……ちょっと頭皮からしてはいけない音を立てながら、暁翔の頭皮マッサージがクロノヴェーダを襲う!!
「痛ぇって言ってんだろうが!?」
「ツボ押しみたいなもんなんだから痛いのは当然だろう!?」
逆ギレしたクロノヴェーダが火を吹いて、咄嗟に手を離してしまった暁翔を追い回し、文字通り尻に火が付いた暁翔とクロノヴェーダの鬼ごっこが始まってしまった……。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
ラウム・マルファス
ハルファスの子が娘……ってことはハルファスがお嫁サン?職場結婚ってやつだね、ボクもだケド。まぁ家庭の色々は人それぞれだしね、口出しはしないサ。
でも防衛できなかったのを人のセイにするのは良くないと思うヨ?あ、散らかったことを怒ってるなら、ちゃんと更地にするから心配しなくても大丈夫サ。それに、スーパークリーナ暁翔が居るから平気ヘーキ。
それはそれとして研究資料ちょうダイ。バックアップくらいあるよネ?って挑発しつつ視線を観察。うーん3つ目だからわかりにくいようなわかりやすいようナ。回収できるものは回収するヨ。残りはカラス型ドローンに爆薬搭載して吹き飛ばそウ。
「ハルファスの子が娘……ってことはハルファスがお嫁サン?」
ある意味気づいてはいけない事に気づいてしまったような衝撃に襲われるラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、荒ぶる火炎放射器状態の敵さんを遠目に見ながら。
「職場結婚ってやつだネ、ボクもだケド。まぁ家庭の色々は人それぞれだしね、口出しはしないサ」
「なんだその生暖かい目は!?」
分かってるヨ……とでも言いたげなやたら穏やかなラウムの視線に、オヤジはブチギレるも、ラウムは『減点!』と書かれた看板を掲げて。
「でも防衛できなかったのを人のセイにするのは良くないと思うヨ?あ、散らかったことを怒ってるなら、ちゃんと更地にするから心配しなくても大丈夫サ。それに、スーパークリーナー暁翔が居るから平気ヘーキ」
「お前、自分が結構横暴な事言ってるって気づいてるか……?言ってることを極端にまとめると放火事件があったとして、その犯人が『俺に火をつけられるようなあの家が悪い』って言ってるようなもんだからな?」
そりゃー、襲撃してきた復讐者側が、防衛失敗の責の話をしてたらそうなるわな。ちなみに、そもそもクロノヴェーダの婚姻関係なんてものがあるかどうかは怪しいのは秘密だ!
「それはそれとして研究資料ちょうダイ。バックアップくらいあるよネ?」
片手を伸ばして、おくれよポーズするラウムだが、敵さんは血管を浮き立たせてプルプル。
「今まさにお前が全部焼き払った直後だろうがぁあああ!!」
ブチ切れたオヤジが怒りのあまり口から火を吹き、周囲一帯を火の海に変えてラウムをコンガリ仕上げようとすると、眼鏡モヤシはチラチラと視線を滑らせる。
「うーん、どこかに隠してると思ったんだけどナ……」
挑発すれば、クロノヴェーダとてどこかに隠された予備のデータの方を警戒してそちらに視線を向けるくらいはするものかと思ったが、敵さんの怒りの眼光にはラウム抹殺の文字しか浮かんでいない。
「って、ボク名指しなノ!?」
今戦ってるのお前単独やし……。
「くっ、こうなったら……行って、眷属の皆!!」
ラウムの白衣の下から無数の鴉を飛ばす。飛来する黒い刺客を前に、クロノヴェーダは身を逸らし。
「邪魔だ!焼き鳥にしてくれるわ!!」
ゴウッ!一際大きな炎が全ての鴉を吞み込んでしまった……が。
「あ、言い忘れてたケド、今回の鴉ドローンは爆薬積載型だから、火を使うと誘爆するヨ」
「は?」
カッ!眩い光が戦場を包み込み、凄まじい大爆発が続くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
エイレーネ・エピケフィシア
イスカンダルでも常々思っていましたが、ダスク様が案内する戦場の敵は胡乱な者が多いようですね?
ディヴィジョンが違っても、その傾向は変わらないとは……
どこに行っても珍妙なクロノヴェーダがいるというのは、却って恐ろしさを感じるかもしれません
何はともあれ、もう一押しの状況ですね
速やかに仕留めて引き上げましょう!
《神護の長槍》を敵に向けて突きだし、油断なく《神護の輝盾》を構え、『勝利齎す女神の威光』を放ちます
槍の穂先から迸る聖なる光によって敵を飲み込み、その身を浄化して消し去りましょう
最大まで高まった【命中アップ】の加護で、敵が翼で飛び回ろうと精確な狙いをつけて執拗に光を照射します
様子がおかしくとも、実力に劣るということはないのでしょう
出し惜しみはしません。全力を尽くしてお相手します!
敵が巻き起こす地震は、【エアライド】の多段跳躍で素早く上空の【フライトドローン】に乗り上げて影響を軽減
ドローン達の上を跳び渡ってその場を離れ、地面の反転からも逃れます
さて、他の部隊に見つかる前に引き上げるとしましょう
燃え盛る業火に沈む、かつては研究所の役割を果たしてた工房跡地。炎を振り払い、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は業火を吹き散らすアヴァタール級を前に武器を構えて……。
「イスカンダルでも常々思っていましたが、ダスク様が案内する戦場の敵は胡乱な者が多いようですね?」
あ、あれ、おかしいな、シチュエーション的にはすげー真面目な最終決戦のはずなのに、何かこう、残念なナマモノを見た困り顔してる……。
「ディヴィジョンが違っても、その傾向は変わらないとは……どこに行っても珍妙なクロノヴェーダがいるというのは、却って恐ろしさを感じるかもしれません」
しゃーないやんけー。ギャグ無しの真面目な案件扱うと嫌われちゃうんだもん……。
こっちの事情なんか知らないのであろうエイレーネはコホン、咳ばらいをして気を取りなすと。
「何はともあれ、もう一押しの状況ですね。速やかに仕留めて引き上げましょう!」
「なんだァてめェ?」
盾を構えて突っ込んで来たエイレーネに片眉を上げて不機嫌そうな顔をするオヤジ。翼を広げてヒラリ、吶喊を躱すと空中で胡坐をかく。両手を伸ばせばお一人様用ちゃぶ台が顕現し。
「ガキが邪魔すんじゃねぇ!!」
ガッシャーン!ちゃぶ台をひっくり返すと地面が連動し、燃え盛る工房の残骸を備えた炎の壁として立ち上がり、エイレーネを圧殺しようと巨大な影を落とすが。
「様子がおかしくとも、実力に劣るということはないのでしょう。出し惜しみはしません。全力を尽くしてお相手します!」
反転する衝撃で揺らぎ、ぐらつく地面を蹴って跳びあがるも踏切が甘い。中途半端になった跳躍の足元にオリーブの首輪をした巨大な梟が飛び込み、それを足場にして盾を構え、大きく跳んだ。正面に回り込んで来たもう一羽の梟の背を踏切台に、土壁に盾を叩きつけて突き抜けると、驚きに目を見開くオヤジと視線が交差する。
槍を携え、何もないはずの虚空を蹴ったエイレーネは弧を描き、オヤジのさらに上空……太陽を背に真上を取った。
「うぉっ、眩しっ!?」
天然の目潰しに遭ったクロノヴェーダが怯んだ瞬間、突き出された槍はオヤジには届かない。しかし、突きつけられた切先は鮮烈な光を纏っていて。
「勝利の女神の光をここに……悪しき企みを成す者よ、その穢れた知が日の目を見ることはないと知りなさい!!」
天より落ちる黄金の柱。その正体は信仰を燃料とする光の奔流。叩き落されたクロノヴェーダは降り注ぐ光に焼かれて灰も残らず消えていく。戦場そのものがひっくり返り、工房の痕跡も残っていない戦場を見回したエイレーネは、ふんす。仕事の完遂を確認して満足気に息をつくと。
「さて、他の部隊に見つかる前に引き上げるとしましょう」
白い肌を日光に焼かれる前に、足早に帰路につくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!