街をハロウィンに染め上げて(作者 凪未宇)
#最終人類史(新宿島)
#新宿島のハロウィン
#ハロウィン
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「カボチャ、カボカボ、ハッピーハロウィン♪」
陽気に創作した歌を口ずさみながら、クルリと蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)は挨拶する。
「10月31日はハロウィンだけど、新宿島では、まだイベントって感じじゃないそうです。最終人類史に池袋がない影響も大きいのかもしれないのです」
東京であれば、池袋のハロウィンパレード。有名なテーマパークでのハロウィンイベントなど、色々と盛り上がる季節ですが、まだそこまで広がっていない印象です。
「新宿島では、皆さんのおかげで住んでる人達は不自由なく日常を送れています。でも、たまにはこういったイベントを楽しむのも大事だと思うのです」
確かに新宿島以外の地球が全てクロノヴェーダに奪われていますが、時には厳しい現実を忘れ、ディアボロス皆の力で非日常の楽しさを満喫しても貰えるようなイベントをするのもいいのかも。
「まずは、ハロウィンパレードです。皆さんが仮装をして行進したらとっても街が鮮やかになるはずなのです」
ディアボロスは、新宿島の人々の尊敬を集めるアイドル的存在。そんなディアボロスが、仮装して市街を練り歩けば、ハロウィンのパレードはきっと盛り上がるでしょう。
パレードのコースもいくつか準備してあるので、パレードに参加して楽しんでほしい。
パレードを行っているディアボロス自身が楽しむ事で、その楽しさが周囲に伝播して新宿島のハロウィン気分を盛り上げてくれるはずです。
「ボクは皆さんの素敵な仮装や楽しんでる姿をいっぱい描こうと思ってるのです」
勿論、仮装していない人もパレードに参加して楽しんでもいいかもしれない。
「ハロウィンパレードだけじゃ無いのです。沿道に、観覧スペースだけじゃなくディアボロスが自由に屋台や出店を出せるスペースも確保してあるそうなんです」
ディアボロスの旅団は、新宿島の一般の人々には馴染みがないため、こういう機会に交流を持つのも良い事だと思います。
旅団の皆さんや、友達や知り合いなどと、このスペースに出店してみるのもいいかもしれない。
新宿島内は、全てのパラドクス効果が『LV10』で維持されているので、その効果を利用すれば、一般人の皆さんに、夢の世界のような楽しいイベントを用意できるかもしれません。
「もちろん、皆さんもお客様として出店巡りをすることも可能なのです」
例えハロウィンが盛り上がらなかったとしても、いますぐに、新宿島が最終人類史から改竄世界史に転落する事は無いだろう。
しかし、日常生活をただ過ごすだけでは、元の暮らしができているとはいえないだろう。
「新宿島の人達が、不安を忘れてイベントを楽しんでくれると、とっても最高になると思います。皆さんの素敵な色、楽しみにしているのです」
ハロウィンイベントの話を聞きつけ、新宿区民たちが集まってくる。
「ねぇ、パパ。このお店はどんな食べ物があるの?」
「どれどれ、うーん……聞いたことないな。よーし、行ってみるか」
楽しそうに手を繋ぎ歩く親子と入れ替わるように、数人の子供達が見て来たばかりの出し物を興奮した口調で話しはしゃいでいる。
「急に水が何もない場所から出てきたの、凄かったよな」
「それより、あの地面から現れた壁の方が凄いぜ!」
ザワザワと広がる声に、どうやらパレードが近付いてきたよう。
人々は騒めきの誘われるように、どんな仮装が見られるのだろうと、期待に目を輝かせ沿道に並んだ。
リプレイ
伊藤・芳男
『ファイター1-1、指定空域侵入、コース確認並びに展示飛行を開始する』
パレード開始に先駆けてゼロ戦に乗ってパレードコースの異常確認と宣伝を兼ねたアクロバット飛行を行う
コース上空を低高度低速で飛行し路面に異常や障害物がないかを確認、地上の仲間に伝えた後コース外周を旋回しながらパレードの宣伝ビラを撒く
その後上空でアクロバット飛行を行い、スモークを焚いてお化けの絵を描いて離脱する
●もうすぐ始まり
新宿島に用意された六つのパレードコースを、フライトデバイス『零式艦上戦闘機六二型』を駆る伊藤・芳男(自称戦闘機乗り・g04524)は、無線に話しかけるように声にし飛んでいく。
「ファイター1-1、指定空域侵入、コース確認並びに展示飛行を開始する」
中井から飛び立ち、西武新宿線コースを高田馬場へ。そのまま東西線コースを神楽坂まで。
「これより投下を開始する」
掛け声と共に、アイテムポケットから取り出した宣伝チラシを撒いていく。
受け取った街の人々はハロウィンの催しに喜び、パレードを楽しみに盛り上がり始める。
そこから少し南下し、市ヶ谷の外堀りを眼下に、都営新宿線のコースを行けば、新宿三丁目の花園神社の辺りに来れば酉の市の準備が始まっており、提灯がかけられているのが見えた。
そして次は高田馬場へと向かう、JR埼京線のコース。
有名なファッション学園の特徴的なビルを眺めながら北上し、芳男はスモークを焚いてお化けの絵を空に描き。
「ファイター1-1、全ての安全を確認。これより帰投する」
任務終了と準備をしているディアボロス達に伝えると、芳男はコースから離脱していった。
ハロウィンのお祭りはこれから……。
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
ラピノー・アニノアイ
【前日談】
リコ&ラピ(2人)
実はめちゃくちゃ弱気なラピちゃん
平和な時代に生まれて、パパもママも健在で
辛い過去もない平和な時代に生まれた彼女には悩みがあった
それは――
"戦う事が怖い"
決して臆病でも依頼を途中で投げ出すような性格では無いが
普通の少女は、普通の悩みを抱えていたー―
「……戦えないあたしが、こんなあたしが……
ディアボロスのお祭りに参加してもいいのかな……
ねぇ、リコちゃん…?」
ドラゴンと戦い、恐怖を覚え
天使と戦い、意志のある理性ある敵に恐れが生じた
…こわかった
姉貴分のリコレットからハロウィンの仮装(狼女)を受け取り
(頑張らなくちゃ…、笑顔で……頑張らなくちゃ)
明るいラピノーを見せるのだ
リコレット・ルナリシア
【前日談】
リコ&ラピ(2人)
リコレットはラピノーよりも早くディアボロスに覚醒した
姉貴分のようなもの
星と月が好きな少女は、なにかと暗いラピノーを心配しておせっかいをかける
せっかくハロウィンパレードに出るんだから
"楽しんできなさい"と――
「ほら、みんなに笑顔を届けてきなさいラピちゃん」
そういってラピノーにハロウィンの仮装(狼女)を手渡して笑顔で送り込む
ラピちゃんは日常を楽しみ、戦闘や辛い事、乗り越えるべき壁は
全てボクが背負い込む――
幾つもの依頼をこなし、少し自信がでてきたが
彼女は全て独りで抱え込む悪癖もあった
この後彼女は依頼(仕事)に向かうだろう
強い使命感を背負い真っ直ぐ前を向いて歩いていった
●祭りの前に
いくつもの物語があって、いくつもの絵本がある。
祭りの準備に彩られていく街は、どこかそんな絵本の世界を思い起こさせる。
楽しい気分に街が包まれている中、ラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)は、ほんの少し沈んでいた。
――戦う事が怖い。
平和な時代に生まれて、パパもママも健在。辛い過去もない、平和な時代に生まれたラピノー。
「……戦えないあたしが、こんなあたしが……ディアボロスのお祭りに参加してもいいのかな……。ねぇ、リコちゃん…?」
めちゃくちゃ弱気になっているラピノーに、姉貴分のような存在であるリコレット・ルナリシア(藍色の君【泣き虫リコレット】・g00260)に微笑みかける。
大きなドラゴンとの戦いでは、恐怖を覚え。
意志と理性を持って向かってくる天使には、畏れが生じた。
(「……こわかった」)
ラピノーの抱えている不安ごと、リコレットは包み込む。
全てのディアボロスが強いだけではない。恐怖や不安を感じる時だってあるのだ。
だから一人じゃない。
ラピノーにリコレットが居るように……。
(「ラピちゃんは日常を楽しみ、戦闘や辛い事。乗り越えるべき壁は、全てボクが背負い込む」)
こうして、全て独りで抱え込んでしまうのはリコレットの悪癖でもあるのだが、今はラピノーの方が大事。
母が子にするように、もしくは姉が妹を慈しむように。優しく背を叩く。
「ラピちゃんも、立派な新宿島のディアボロスの一員なのよ。折角ハロウィンパレードに出るんだから」
用意した衣装を、リコレットはラピノーに手渡す。
フワフワ耳と尾の狼ガールの衣装だ。
(「頑張らなくちゃ……。笑顔で、頑張らなくちゃ」)
リコレットは、楽しんできなさいとラピノーを回れ右をさせ、その背を押した。
「いってらっしゃい。ほら、みんなに笑顔を届けてきなさいラピちゃん」
「うん」
落ち着いたラピノーは、明るく返事をしパレードへと向かった。
その姿を嬉しそうに見つめ見送ると、リコレットは真っ直ぐに正面を見つめ、次への依頼へと強い使命感を胸に歩き出した。
今夜はハロウィン。好きな星と月も、綺麗に輝いてくれるはず。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
逆叉・オルカ
【広場】
旅団メンバーと参加(7人くらい
戦闘と違って、イベントではうんと羽を伸ばしたいな
何より皆との時間を楽しもう
俺の仮装は魔法使い
残留効果【エイティーン】を使って、青年の姿になろう(長身で細身、黒いマントと、とんがり帽子)
偶には大人の姿の俺もいいだろ?(笑)
パフォーマンスは杖を振って魔法をかけるフリ
【アイテムポケット】をつかいお菓子が突然現れたかのように振る舞う
大きなお菓子や、沢山のお菓子が入った袋を取り出しみんなに配ろう
子供達を喜ばせたい
もちろんお菓子は仲間達にも
みんなの仮装も素敵じゃないか
疲れてお眠の子がいたら俺が面倒見みるよ
お菓子は蒼狐の分もあるよ
先の依頼お疲れ様
アドリブ歓迎
ラピノー・アニノアイ
【広場】のみんなと参加します。アドリブOK
明るく前向きいつも笑顔のラピノー
今日はちょっと悪戯笑顔、仮装は狼女でハロウィンを楽しむ模様
「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ?けけけ」
【エアライド】 でぴょんぴょんとジャンプして
お家を飛び越えたり窓からトリックアンドトリートするの
「良い子の皆には飴ちゃん配っちゃうよ~~っ」
くるくるっと変身するポーズで
仮装魔法使いさんに、早着替え!
折角なのでオルカくんと一緒に飴ちゃんを配りたいな!
最後に、頂いたお菓子を皆で分け合って
楽しく笑いあって、テーブルに座ってお菓子タイム
疲れたらお眠になっているかも
今日もラピノーは明るい笑顔で、皆に元気を振りまくよ!
孫・リア
【広場】で皆と参加するわよー!
私の人生で初めてのハロウィン!思いっきり楽しむよー!
私の仮装は定番な「日本の妖狐」で折角ここに流れ着いて要望になったしね、綺羅びやか着物を着ていつもの狐面を付けて行くよ
ちょっと高い場所からまず【火炎使い】で安全に炎をバンって出して注目させてから【狐変身】を使って狐の状態で【エアライド】を使ってぴょんぴょん飛びながらお菓子の袋(当たっても痛くない&壊れないお菓子)を上からばら撒くわ!
その後着地して【狐変身】を解除!
その後は私もみんなでお菓子を楽しむわ!
初めてのハロウィンだけどこんな感じでいいかしら?
ふふっ皆笑顔でとっても楽しそう!
【アドリブ歓迎】
フェイ・ブランディング
♢【広場】旅団メンバーと参加
♢心情:わくわくどきどき
♢行動
戦闘以外の依頼に参加するのは初めてなので
わくわくしながらみんなと参加する。
仮装はジャックオーランタン怪人?
ジャックオーランタンのカボチャをマスクに
服の上に黒いポンチョ羽織って、鎌のおもちゃもって参加だ。
「けーっけっけっけっけっけ♪」「おばけだぞー♪」
パレードに参加しながら【光学迷彩】を使って
消えたり、現れたりして周りを驚かせて盛り上げるぞ♬
後は、バーニアで飛んでアクロバティックパフォーマンスしたり
ホーミングレーザーを空に撃ちあげて光のイリュージョンだ♬
お菓子は貰えるものは貰って後でみんなで美味しく食べるぞー♪
【アドリブOK】
ガーデニア・ラディーチェ
【広場】の皆と……!
ハロウィン、なんてイベントがある、こと……シンジュクに来て、初めて知ったの
ワクワク、ドキドキ、よ
【エイティーン】で18歳の姿に
ふわふわウェディングドレスに、白花の髪飾りとヴェール
……花嫁さん、なの
手にはバラの花を模したキャンディの、キャンディブーケを
ブーケはブーケでも、食べられるブーケ、なの
旅団の仲間や、一般の人たちに…キャンディブーケを一本ずつ配ったり
お花でいっぱいにする、の
歩きながら、指定パラドクスと【植物活性】を利用して、街道沿いの花壇や街路樹を緑と花でいっぱいにする、わ
貰ったり交換したりしたお菓子…は、皆で一緒に、食べるの、よ
とっても、沢山…!
どれも、美味しそう、ね
朝比奈・架恋
旅団の皆とハロウィンパレードにやってきました♪
魔女さんの格好はちょっと私には早いかな…?
なので魔法少女の仮装で登場なのですよ~♪
そしてハロウィンと言えばやっぱりお菓子…!!
【壁歩き】の力で物欲しそうな子供たちにお菓子を渡していくよっ…!
壁を優雅にスタスタ、トコトコ…♪
魔法少女っぽいかな!!
まるで全てをひっくり返したような、いつもと違った景色に胸が高揚するね♪
あれっ、よく考えたら本来は私がお菓子を貰う側なのでは…??(魔女側なので)
……驚いてしまいました!!
でも美味しくお菓子を食べて貰えて、驚くことも出来るなんてなんだか贅沢な気持ちです♪
そのまま旅団の皆とお菓子タイムっ♪
【アドリブOK】【広場】
杉並木・吟醸
▼参加選択肢
①ハロウィンパレード
▼パラドクス
うーまーいーぞー!【口福の伝道者】
▼仮プレイング
【広場】のみんなと参加するで。
呼び名は「名前+はん」
アドリブOK
初めての仮装イベントのため緊張気味。迷子にならないよう、同行者たちの側から離れないようにするで。
仮装は緑色の衣装に身を包んだタヌキ。
「ホンマにこれでエエんかな?」と首を傾げつつも、もう行くしかない!という複雑な感じや。
用意したお菓子は飴ちゃん。
同行者や沿道の子どもたちにどんどん渡していく。
もらえたお菓子は皆で仲良く食べるけれど、用意しておいたホットティーを同行者にも飲んでもらえるよう、複数のカップと一緒に保温ボトルを準備しておくで。
朝日奈・ココ
(サポート)
「理不尽に改竄された『過去』を断ち切るわ」
・口調
姓名の名呼び
普段と敵には(あたし、あなた、~さん。ね、わ、~よ、~の?)
15歳以下と思われる大人扱い希望の子供以外は「~くん、~ちゃん」
敵は呼び捨て
年上には敬語(あたし、~さん。です、ます、でしょう、でしょうか?)
・性格
子供と動物好き
素直に懐いてくれる相手には特に優しく接する
男女問わず同年齢前後の相手には友好的、ある程度の年上には年下らしく接します
良くも悪くも常識人
迷惑行為や公序良俗に反する事はしない
咄嗟に機転が利くタイプではないかも
・行動
基本的にはかゆい所に手が届くように仲間の手助けを考えます。
以上、よろしくお願いします
●楽しい時間
街のあちらこちらで、カボチャやコウモリの飾りが揺れている。
中でも両手で抱えるほどの大きなカボチャは、並んでいるだけで圧巻。人目を引く。
そのカボチャの一つが、不意に振り返った。
いや、フェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)の仮装、ジャック・オー・ランタン。カボチャ頭を被り、黒のポンチョを羽織、手には大鎌のオモチャを持っている。
「遅いぜ。えーと、オルカだよな?」
逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は、普段の少年の姿とは違い、エイティーンの効果で長身細身の青年の姿。その上、黒マントと大きなとんがり帽子を被った魔法使いの仮装をしているのだ、フェイが思わず確認するのも仕方ない。
「偶には、大人姿の俺もいいだろ?」
悪戯っぽくオルカは笑った。折角のイベントだ。うんと羽を伸ばしたいと、参加したのだ。こういう時はとことん楽しんだほうがいい。何より皆との時間を楽しみたいと思っていた。
続いて、現れたのは一人の女性。
「……花嫁さん、なの」
少し恥ずかしそうに、バラのブーケで顔を隠し気味に現れたガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)も、エイティーンで大人な女性の姿に。
純白の花弁のようにフワフワと広がるウェディングドレスに、白花の髪飾りをあしらえたヴェールに着替えていた。
「ハロウィン、なんてイベントがある、こと……シンジュクに来て、初めて知ったの。ワクワク、ドキドキ、よ」
「素敵なの、似合ってるよ」
明るく前向きな笑顔のラピノー・アニノアイ(🌀ぐるぐるアドベンチャー🌀・g01617)は、狼男ならぬ狼ガールの仮装。
「エイティーンを使うって手もあったねっ」
花嫁姿を見上げる朝比奈・架恋(駄菓子屋の少女・g01789)は、魔法少女の仮装である。
「魔女さんの格好は、ちょっと私には早いかなって。魔法少女の仮装なのですよ~♪」
「華やかね。私の人生で初めてのハロウィン! 思いっきり楽しむよー!」
跳ねるようにはしゃいでいるのは、日本の妖狐に仮装している孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)である。
綺羅びやかな着物に、普段から用いている白狐面を額に付けている。
その大きな耳と尾は本物のため、リアの気持に合わせて感情豊かに揺れている。
「ちょっと手間取ってもうたわ」
少し遅れて最後に合流したのは、杉並木・吟醸(オモシロにぎやか系ヒーローユニット・g00614)であるが、一同から戸惑うような視線が突き刺さる。
緑色であった。確かに彼の髪色は元々緑なのだが、それだけではない。全身緑の衣装に身を包み、普段は大きな三角耳のあるところには丸耳に。どことなく尾の先も丸く。
「どや、わいの仮装。おかしいとこ無いやろか?」
そう尋ねる姿はタヌキであった。
妖狐がタヌキ。それも緑色。
「いいんじゃないかな?」
「面白いんじゃないかしら?」
「緑のタヌキ?」
「とっても目立つと思うよ」
おかしいわけではない。だが何かがモヤモヤと頭の隅を過った。
「後、お菓子だけだと物足りないやろ。ホットティーを用意しとるからな」
と、カップと保温ボトルを見せた……。
やはり、数人の脳裏に何かが一瞬浮かびかかったが、気のせいだろう。
きっと、今から合流するパレードコースの終点近くに、カップヌードルの会社があったせいに違いない。きっと、たぶん……。
「ホンマに、これでエエんかな?」
緊張とフワッと広がった空気に首を傾げながら、吟醸は行くしかないと腹を括って仲間の後を追った。
【広場】の皆がおススメされたパレードコースは、都営大江戸線のコース。
長いコースではないが、道路沿いにマンションが建っていたり、保育園や小学校が近くにあるコースだ。
家族連れや、子供の姿が多い気がするのは、そのせいかもしれない。
期待もいっぱい、緊張もいっぱい。ワクワク、ドキドキ。
賑やかで華やかなパレードが始まった。
「ブーケはブーケでも、食べられるブーケ、なの」
どうぞと、ガーデニアが沿道の子供に差し出したのは、ブーケからとり分けた一輪のバラの花を模したキャンディ。
ありがとうと喜ぶ少女は、ディアボロスへの憧れだけでなくガーデニアのドレスにも目を奪われていた。
ニッコリと微笑み、ガーデニアはそっと沿道の樹木に手を差し伸べる。
バラの蔓から木々へ、植物活性によりこの季節にはない鮮やかな緑を取り戻していく。
次は花壇の草花へ。
「おねぇちゃんみたいな、およめさんに私もなれるかな?」
「うん」
憧れる少女に答えると、ガーデニアはブーケトスをし、彼女の手の中にキャンディーブーケを届けた。
パレードを部屋の窓やベランダから見降ろしていた人達の前には、狼ガールと魔法少女が悪戯に。
「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ? けけけっ」
ラピノーは、ぴょんぴょんとエアライドで数回宙を蹴れば、あっという間にビルよりも高い場所へ。
普段の依頼ではここまでジャンプできないが、今日は特別。
空中に本当に見えない足場があるかのようにジャンプを繰り返し、また別のベランダにお邪魔し、その愛くるしい狼ガールの姿で住人達を盛り上げる。
満月であればもっと雰囲気が出たのかもと、思いながら屋上を屋根をと駆け、跳び歩いていった。
別の建物では、壁がまるで地面であるかのように、壁歩きで優雅なウォーキングを見せながら近付いて来た魔法少女架恋が子供達にお菓子を配っていく。
「落ちないの?」
「どうやって歩くんだ?」
不思議そうに目を丸くする子供達に、架恋はイタズラっぽくウィンクする。
「それは、魔法少女の秘密だよ」
魔法少女っぽかったかなと、次の子供のいる部屋へ壁を歩いて。
スタスタ、トコトコ……♪
いつもとは違う。逆さまではいかないが、ひっくり返したような景色に、架恋の胸も弾む。
バイバイとお菓子を渡した子供達に手を振り、気が付いた。
(「あれっ、よく考えたら本来は私がお菓子を貰う側なのでは
……?」)
と、驚いていると下の方で子供達に飴を配っていた、吟醸が手を振っている。
遠目からでも街がオレンジに彩られている分、緑のタヌキは良く目立つ。
ガーデニアが植物を活性してくれたおかげで、少しだけ紛れてはいるが……。
「はい、架恋はんにも飴ちゃんな」
途中の水分ならぬ、糖分補給とさり気なく差し出してくれた。
「けーっ、けっけっけっけっけ♪」
光学迷彩で姿を隠していたフェイが、突然沿道の人達の前に姿を現す。
いきなり出現したジャック・オー・ランタンに驚きと歓声が湧き上がる。
「お・ば・け・だぞー♪」
パレードの列から周りを驚かせながら、点滅するかのように消えたり、現れたり。
どんな仕掛けだろうと、注目が集まってきたところで、カボチャは飛んだ。
バックパックバーニアを使い、くるりと簡単なアクロバットを披露し、真上に向かってホーミングレーザーを撃ち上げ、赤い光の軌跡を描いた。
「けっけっ、光のイリュージョンだ♬」
次はあの辺りでと、パレードの先を眺めるとフェイは再び姿を消すと飛んでいった。
楽しいパレードも、あっという間。
終点の東新宿にある新宿イーストサイドスクエアは、オープンになった地下鉄と繋がる地下道に合わせて曲線階段やプロムナードなどがあり、回遊性の高いランドスケープを形成した街区となっている。
地下一階にある噴水広場で、パフォーマンスを披露していた。大きく開いた一階の穴より、グルリと見降ろせる絶好の場所だ。
その穴より上空に向かって、フェイがレーザーを放つのに合わせリアは火炎使いで、小さく炎を放つと一階からその炎へ穴の中へと飛んだ。
炎が消えるのに合わせ、くるんと狐変身。炎から狐が現れたように見せながら、集まる子供達の上を、エアライドで飛びながらお菓子をバラ撒くいていく。
さらにオルカが魔法の杖を振るうようにして、アイテムポケットから突然お菓子が現れたようにして子供達を喜ばせた。
その様子に一緒に配るよと、ラピノーがくるくるっと変身。
狼ガールから、魔法使いに早着替え。
「良い子の皆には飴ちゃん配っちゃうよ~~っ」
「これ、どうぞ」
ガーデニアに差し出されたキャンディブーケを、朝日奈・ココ(サンライトブレイド・g03292)は嬉しそうに受け取った。
「新宿は地元だから、少し立ち寄って見たのですが、とても素敵ですね」
見慣れていたハロウィンの風景も、ディアボロスの参加してるのは初めて。ココにとっても新鮮。
フェイやラピノーの仮装に、思わず笑顔になっていると、そっと飴の袋が差し出された。
「はい、お姉さんにも飴ちゃん」
「あ、ありがとうございます……」
受け取りながら、慌ててココはお礼を口にし、戸惑いを浮かべた。
「どないしたん?」
その戸惑いの意図は分からず聞き返してくる吟醸に、何でもないと軽く手を横に振り見送るのであった。
(「まさか、緑のタヌキを見る日が来るなんて思わなかったわ」)
新宿は広い。そしてディアボロスの考えることは、もっと広いのだろう。
お菓子を配ったり、貰ったり。いっぱいの笑顔に包まれて、あっという間に日は暮れていく。
すっかり広場はハロウィンの飾りとイルミネーションに彩られていた。
噴水とイルミネーションを眺めながら、貰ったり交換したりしたお菓子を広げ、お菓子タイムに。
「美味しくお菓子を食べて貰えたし、驚きもあって、なんだか贅沢な気持ちです♪」
「美味しく食べるぞー♪」
「どれも、美味しそう、ね」
架恋がパレードを思い返す横で、楽しそうにフェイがお菓子に手を伸ばし、ガーデニアが表情を綻ばす。
「初めてのハロウィンだけど、こんな感じで良かったかしら?」
「エエ、パフォーマンスやったで」
少し心配そうなリアにどうぞと、吟醸がホットティーを差し出した。
受け取った視線の先では、小さな欠伸と一緒に疲れて眠そうにしているラピノーに、そっとオルカが肩をかしていた。
「ふふっ、皆笑顔でとっても楽しそう!」
楽しい様子に、思わずリアは笑い声を零していた。
そろそろ、ハロウィンナイト。ここからは、本当のお化けたちの時間。
皆さんに素敵な時間を……ハッピー・ハロウィン。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV3が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!