リプレイ
リディル・ヴェント
【小さな小屋と謎の馬車『ベルリッタ』】
出張所を作るわよー!!
ハナヤシキみたいに楽しい所に作りたいわね!
※最初はどっかの森にあった小屋を七曜の戦の際、台東区花やしき防衛のために移動させた。戦後も花やしきが楽しいので勝手に住み着いてる※
せっかくだから遠い所に行ってみたいわね、オーサカ(大阪府東部)にしましょ!
あ、ここ楽しそう!(大阪東部の遊園地。イメージは枚方にあるパーク)
いやーねー!ちゃんと考えてるわよ!
だってここ目立つでしょ!そりゃあ敵だって目立つところに来るわよ!
あと、天魔武者だって乗りたいでしょ、カンランシャ。
遊園地の外とか、建ててもいい場所に拠点を作りましょ!でっかいやつ!!
【セルフクラフト】とか使って。
派手にもしたい!ビッカビカにしましょう!
人が多い場所だから交流はすぐに出来そうかしら!
遊ぶ場所だもの、アタシも一緒に遊んでいいかしら?
何がオススメ?やっぱり、じぇっとこおすたあ?
そうねー。今年見つかるかと思ったんだけど出て来ないわね!
どこにいるのよ、まったく!
ドラウ・スオーロ
【小さな小屋と謎の馬車『ベルリッタ』】
む…出張所…?
またリディルが何か言いだしたと思ったが、攻略旅団の提案だったか…。
防衛計画とあらば協力は惜しまない。
攻防一体を備えた拠点を作りたい。
…リディル、私達は遊びにきたわけではないのだぞ…む!理由があったのか…それは納得できる気がする…(すぐなんでも信じる性格)
ふむ…再利用してよさそうな建造物があれば【建造物分解】や【修復加速】を使用したい所だ。
ハナヤシキに(勝手に)置いてある小屋は小さいからな…なるべく丈夫で大きなものを作った方が良さそうか。必要が無くなったら即撤去しよう。
交流の際は出来るだけ人々を安心させたいものだ。
いきなり“防衛施設”なんてものが出来たら不安に思う者もいるだろう。
私達は3人で頼りないかもしれないが有事の時はすぐに駆け付ける。
どうか信じて欲しい。
それに……、私達にはあと1人仲間がいるのだ。
今は見つかっていないが、すぐに見つか…まあ勝手に向こうから出てくるだろう…。
それでも4人ではあるが、全力を尽くし守りきろう。
ロード・ヴァッサー
【小さな小屋と謎の馬車『ベルリッタ』】
え?出張所作るの?
そうだね。天正大戦国と隣接してる所ならいつ何があるか分からないもんね。
ドラウ…多分、リディルは本当に“楽しそう”だからここにしたんだと思うよ(小声)。
でも、ここは人が集まりそうだもんね。襲われたら怖いからやっぱりここに建てるのが正解なのかも?
うーん、どんな拠点にしようか?
相変わらずリディルは大きいのが好きだね。
あ!最近【乗物改造】のパラドクスも使えるようになったし、この“謎の馬車”改造してみる?24時間で元に戻っちゃうけど出張の度に使えばまあ何か役に立ちそう?
※謎の馬車…リディルが初期に拾ってきたラーメン屋の屋台。何に使うか3人とも分かってない。
交流会かあ…うーん、でもボク達3人しかいないからあんまり大きなことは出来ないけど…。
ボクは歌を歌う事しか出来ないけど良いかなあ?
みんなの歌も聞かせて欲しいな。
あ、リディルは大丈夫だからみんなと遊んでおいでよ
※リディルは音痴
そうだね、今は3人だけど、きっと彼も…“リッグ”もきっと見つかるよね。
●小さな小屋と謎の馬車『ベルリッタ』
「出張所を作るわよー!!」
いつもの小屋に集まった旅団の仲間に声をかける、『旅団長』のリディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)がやる気満々に出張所を作ろうと意気込んでいた。
「え? 出張所作るの?」
「む……出張所……? またリディルが何か言いだしたと思ったが、攻略旅団の提案だったか……」
ロード・ヴァッサー(こんなにたしかに・g10141)が驚きの声を上げ、ドラウ・スオーロ(攻防一体・g07947)が何事かと首を傾げるが、テーブルに置かれた最終人類史防衛計画の資料を見て納得する。
「防衛計画とあらば協力は惜しまない。攻防一体を備えた拠点を作りたい」
「そうだね。天正大戦国と隣接してる所ならいつ何があるか分からないもんね」
ドラウは天正大戦国からの侵攻があった時に実用性のある立派な拠点を思い描き、ロードも天正大戦国ならと納得していざという時に備える大事な計画だと考え始める。
「ハナヤシキみたいに楽しい所に作りたいわね!」
だが真剣な二人と正反対に、楽しそうにリディルがそう言って今住んでいる拠点を見渡す――元々はどこかの森にあった小屋を、七曜の戦の際に台東区花やしき防衛のために移動させ、戦後も花やしきが楽しくて勝手に住み着いていた。
「せっかくだから遠い所に行ってみたいわね、オーサカ(大阪府東部)にしましょ!」
リディルは防衛予定地の中から現在地から離れた大阪を選び、そこで拠点にするにはどこがいいかを探していく……。
「あ、ここ楽しそう!」
そうして選んだのは大阪府東部の枚方にある遊園地だった。
「……リディル、私達は遊びにいくわけではないのだぞ……」
「いやーねー! ちゃんと考えてるわよ!」
ドラウが遊びで決めてはダメだと諫めようとすると、リディルは考えての提案だと説明する。
「だってここ目立つでしょ! そりゃあ敵だって目立つところに来るわよ! あと、天魔武者だって乗りたいでしょ、カンランシャ」
「む! 理由があったのか……それは納得できる気がする……」
信憑性のある言い訳と自分の趣味のような付け足した説明を自信に満ちて告げると、ドラウはすぐに信じてなるほどと頷いた。
「ドラウ……多分、リディルは本当に“楽しそう”だからここにしたんだと思うよ」
あっさりと丸め込まれるドラウにロードが耳打ちした。
「でも、ここは人が集まりそうだもんね。襲われたら怖いからやっぱりここに建てるのが正解なのかも?」
人が集まるテーマパークに被害が出れば甚大なものとなる。それを防げる可能性があるならば、リディルの意見にも一理あるとロードは考えを改めた。
「む……なるほどな。リディルはそれほど深く考えていたか」
「いや、リディルはそこまで考えてないと思うよ」
その言葉にドラウは深く頷き、リディルの深謀遠慮に感心するが、すぐにロードが首を横に振った。
「それじゃあ遊園地に行くわよ!」
リディルは思慮などまったく感じさせない遊びに行くようなノリで出発する。
●拠点づくり
「ここなら建ててもいいって! ここに拠点を作りましょ! でっかいやつ!!」
遊園地に隣接する場所に建設許可を得たリディルが、その開けた場所で大きく手を広げて笑顔をみせる。
クロノヴェーダ防衛の為なら、普段から不安を感じている枚方の住民は喜んで協力していくれる約束をしてくれた。
「相変わらずリディルは大きいのが好きだね」
そんなはしゃいだ様子を見てロードは釣られたように笑う。
「ふむ……再利用してよさそうな建造物があれば【建造物分解】や【修復加速】を使用したい所だ」
ドラウは周囲を見渡し、再利用できそうな建物を探す。そして付近に使われていない古い建物を見つけ、使えないかと交渉しその使用許可を快く得た。
「もう使われていませんから、防衛施設の資材に使ってくださって構いません」
「感謝する。立派な防衛施設を作ってみせよう」
【建造物分解】と【修復加速】を使い、あっという間に建物を解体して資源に変え、それを修復して綺麗な状態にする。
「アッちゅう間に解体してもうたな……」
「ほんならさっさと運ぶで!」
それを地元の作業員の皆さんがトラックを使い移動させてくれる。
「あ! 最近【乗物改造】のパラドクスも使えるようになったし、この“謎の馬車”改造してみる? 24時間で元に戻っちゃうけど出張の度に使えばまあ何か役に立ちそう?
ロードがリディルが初期に拾ってきたラーメン屋の屋台のことを話題に上げる。
「ああ、あれか。移動には使えそうか?」
「そうね、何かあった時に駆け付けられるかも?」
ドラウとリディルも乗用車に改造すれば仲間全員で乗れそうだと、実際に試してぐるっと遊園地の周りを走ってみたりと、あれこれ使い方を考えながら建設予定地に戻った。
「うーん、どんな拠点にしようか?」
「派手にもしたい! ビッカビカにしましょう!」
ロードが悩んでいると、リディルが思うがままに【セルフクラフト】で生み出すコンクリートブロックも使い、現地の建築業の人々の力も借りて拠点をノリノリで作り始める!
「ハナヤシキに(勝手に)置いてある小屋は小さいからな……なるべく丈夫で大きなものを作った方が良さそうか。必要が無くなったら即撤去しよう」
「そうだね。【建造物分解】で撤去は簡単にできるし、思い切って立派なのを作ってみよう」
ドラウの提案にロードが頷き、共にリディルを手伝ってしっかりした大きな出張所を建築していった……。
「なに作ってるのかな?」
「新しいアトラクションか?」
興味津々な子供達が集まって来ると、その親も何事かと建築現場を見ていた。
(「いきなり“防衛施設”なんてものが出来たら不安に思う者もいるだろう。安心させるように事実を伝えよう」)
ドラウはそんな一般人に向かって説明を始める――。
「ここに作っているのは、対クロノヴェーダ用のディアボロスの拠点だ。有事の際には我々がクロノヴェーダの侵攻を阻止する陣地となる。私達は3人で頼りないかもしれないが有事の時はすぐに駆け付ける。どうか信じて欲しい」
「ディアボロスの!」
「そーなんだ! だからカチカチしてるんだね!」
ドラウの説明を受けた一般人が納得して、作りかけの立派な建物を見る。
「それに………、私達にはあと1人仲間がいるのだ。今は見つかっていないが、すぐに見つか……まあ勝手に向こうから出てくるだろう……」
「そうだね、今は3人だけど、きっと彼も……“リッグ”もきっと見つかるよね」
「そうねー。今年見つかるかと思ったんだけど出て来ないわね! どこにいるのよ、まったく!」
今は見つかっていない仲間を想いドラウが目を細めると、ロードともリディルまた最後の一人を思い出していた。
「それでも4人ではあるが、全力を尽くし守りきろう」
「ディアボロスは一人でもスゴイんだよ! いっきとーせんって言うんだって!」
「4人もいたら無敵だよねー!」
ドラウが約束すると、無邪気にディアボロスの武勇伝を聞いている子供達が安心するように笑みを零した。それに釣られてディアボロスたちも笑顔となり、この地に住む人々を必ず守ってみせようと誓った。
そうして建築作業は人々の応援も受けてどんどん進み、数日後には頑丈で派手な飾りつけをした遊園地の施設のようなカラフルな建物が完成していた。
●遊園地の交流会
「大勢集まってるわね! 今日は集まってくれてありがとー!」
ディアボロスの出張所が遊園地に併設された記念に、遊園地で交流会が行われると集まった近隣に住む人々に、リディルは笑顔を返して手を振る。
「交流会かあ……うーん、でもボク達3人しかいないからあんまり大きなことは出来ないけど……」
ロードも人々を見ながら何をして交流しようかと思案する。
「ボクは歌を歌う事しか出来ないけど良いかなあ?」
「おうたすき!!」
そう尋ねると小さな子が元気に手を上げる。
「それじゃあ……あそこで歌おうか」
ロードが見つけたのは薔薇の咲く庭園だった。
「みんなの歌も聞かせて欲しいな」
「いっしょにおうた!」
あれこれと童謡や流行っている歌を楽しく歌う。
「あ、リディルは大丈夫だからみんなと遊んでおいでよ」
「そうさせてもらうわ――アタシも一緒に遊んでいいかしら?」
笑顔で子供と歌うロードに手を振り、リディルは遊ぶ気満々でアトラクションに向かう子供達に声をかける。
「ここのアトラクションで何がオススメ? やっぱり、じぇっとこおすたあ?」
「うんっ! ジェットコースター楽しいよ!」
子供が元気にジャンプしてその楽しさを表現した。
「そっか、じゃあアタシたちも遊びにいこっか」
「いこー!」
リディルは子供達と手を繋ぎ、軽やかな足取りでジェットコースターに向かった。
「皆が笑顔だな。この笑顔を私達が守ってみせよう……」
庭園のベンチに座ったドラウは、ロードと子供達の合唱を聞きながら微笑み、響くジェットコースターと甲高い声をBGMに平穏な夏休みの一日を楽しんだ……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
白雪・咲羅
【TRPG同好会】会長として、【横須賀市】への旅団出張所建設の申請をさせて貰うわ
うちは秋葉原を拠点にしているから計画にある地域のなかでは一番近いしね
建物は利便性のいい地域にある廃校舎や空き店舗のような、人が集まれる広さがあって中で騒いでも迷惑にならないような施設か、なければ公民館の会議室とかでも構わないけど、既存の建物に間借りさせて貰えれば充分よ
会長としてやらなきゃいけない手続きとしてはこれ位でいいかしら?
あとの実務は暁翔にお願いしてあるからそっちと話して頂戴
それじゃあ暁翔、よろしくね
……なによ?
今回の防衛計画についても貴方が決めたのを形式的に私が申請しているだけだし、元々TRPG同好会の会長も面倒なことは貴方が全部やってくれるって約束で引き受けた筈でしょう
(本気で嫌がっている訳ではありません)
後は近くのコンビニにでも寄って差入れのアイスを買って暁翔の手続きが終わった頃に戻ります
そっちも美味しそうね
一口貰うわよ
平然と一口食べたアイスを暁翔に渡します
(本人としては何の気なしにやっています)

嵐柴・暁翔
【TRPG同好会】
会長代行として、会長の白雪に同行します
もっとも、手続きやらは基本的に俺がやるけどな
白雪が席を外すのにはちょっと苦笑しつつ了承の意を表して軽く手を振っておきます
場所や建物やらについては白雪の申請通りで
わざわざ新しい建物を用意するのも勿体ないからな
条件については誰でも参加可能なTRPGのコンベンションの会場としても使いたいからだ
地域交流なんて大袈裟なものじゃないけど、定期的にコンベンションを開催するようにするから気軽に遊びにこれるような場所になれば嬉しいかな
俺がGMをやるから一卓は必ずたつし、勿論初心者歓迎だ
そんな感じで必要な事柄を纏めて使えそうな施設を確認したりと諸々の手続きが終わった頃に戻ってきた白雪からの差入れのアイスは微妙な表情で受け取ります
そこで照れたりする程純粋ではありませんが、食べかけを渡すなと怒るべきか年上として無防備とも取れる行動を嗜めるべきか、或いは相手が気にしていないなら此方も気にしないべきか判断に迷い、結局はなにも言わずに普通に食べます
●TRPG同好会
「【TRPG同好会】会長として、【横須賀市】への旅団出張所建設の申請をさせて貰うわ」
「はい、ディアボロスの『旅団長』の方ですね。承ります」
【TRPG同好会】会長の白雪・咲羅(天使のレジェンドウィザード・g01174)が、書類を提出して出張所建設の許可を得ようと横須賀市の役所に来ていた。
その背後には会長代行の嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が静かに控えている。
「うちは秋葉原を拠点にしているから計画にある地域のなかでは一番近いしね」
自分の拠点から利便性のいい場所を選び、新たな拠点として横須賀を選んだ。
「特定の場所や、施設といったご要望はありますか?」
「建物は利便性のいい地域にある廃校舎や空き店舗のような、人が集まれる広さがあって中で騒いでも迷惑にならないような施設か、なければ公民館の会議室とかでも構わないけど、既存の建物に間借りさせて貰えれば充分よ」
尋ねる職員に、咲羅はこちらの条件をつらつらと述べた。
「それでは条件に合う場所を調べさせてもらいますので、少しお待ちください」
「待って、会長としてやらなきゃいけない手続きとしてはこれ位でいいかしら? あとの実務は暁翔にお願いしてあるからそっちと話して頂戴。それじゃあ暁翔、よろしくね」
調べようとする職員を止め、咲羅は細々とした事務などは任せると、背後の暁翔に振り返って仕事をぶん投げて席を立つ。
暁翔は席を外す咲羅にちょっと苦笑しつつ、了承の意を表して軽く手を振った。
「……なによ? 今回の防衛計画についても貴方が決めたのを形式的に私が申請しているだけだし、元々TRPG同好会の会長も面倒なことは貴方が全部やってくれるって約束で引き受けた筈でしょう」
「ああ、任せてくれて構わない。手続きは俺がやっておく」
その態度に咲羅がいつものように文句をつけると、暁翔がやれやれと肩を竦めて代わりに席に座った。
フンッと鼻を鳴らした咲羅は背を向けてそのまま役所から出ていった。
「場所や建物やらについては白雪の申請通りで。わざわざ新しい建物を用意するのも勿体ないからな」
「わかりました。この条件の理由を伺っても?」
「条件については誰でも参加可能なTRPGのコンベンションの会場としても使いたいからだ。地域交流なんて大袈裟なものじゃないけど、定期的にコンベンションを開催するようにするから気軽に遊びにこれるような場所になれば嬉しいかな」
建物を普段はTRPGのコンベンションの会場として使うことを伝える。
「俺がGMをやるから一卓は必ずたつし、勿論初心者歓迎だ」
「なるほど、わかりました。少々お待ちください……」
仕切り直しと暁翔が説明して頼むと、職員がパソコンで条件に見合う場所を調べる……。
「ご要望に合う施設はこちらになります」
そう言って職員が使える施設を幾つかピックアップしていく。
「ここなどは条件に合っていると思いますが」
その中でもモニターに映し出したのは、一軒家で元はカフェをやっていた場所だった。
「カフェか」
「はい、最終人類史帰還後に店を閉められ、そのままになっています」
まだ内装などもそのまま放置されているという。
「市街地から少し離れた位置にありますので騒いでも問題なく、もともとカフェだったのでテーブルも椅子もあります」
「それは好都合だ。飲食もできるというのもありがたいな。ここを借りたいが、実際に内覧できるかな?」
「はい、それでは案内する者を呼びますので……」
暁翔が実際にそちらに足を運び、複数のテーブルと十分な広さもあることを確認するとこのカフェを拠点にすることを決め、また役所に戻って細々とした書類にあれこれと記入していった。
●アイスで一服
「ではこれで終わりになります。お疲れさまでした」
「いい場所を紹介してくれてありがとう」
暁翔が全ての手続きを終わって出てくると、待ちくたびれたように咲羅が待っていた。
「遅いわよ」
「これでも急いだんだが、流石に拠点にする場所選びは手を抜けないからな」
不貞腐れたように文句を言う咲羅に、暁翔は苦笑を返した。
「終わる時間に合わせたつもりだったのに……はい、これ」
「これは?」
「そこのコンビニで買ったわ」
突き出されたビニール袋を受け取った暁翔が中を見ると、そこにはアイスが二種類入っていた。
「差入れよ」
その内の一方を咲羅が取り出すと袋を開けて食べ始める。
「……」
あれだけの手間の駄賃がアイスかと、微妙な顔で受け取った暁翔も溶ける前に食べてしまうかとアイスを取り出す。
「そっちも美味しそうね。一口貰うわよ」
じっとそのアイスを見ていた咲羅がぱっと奪うと一口かじった。そして何でもないように平然と食べかけのアイスを暁翔に押し付けた。
「……………」
そんなことに照れるような純粋さは持ち合わせていないが、食べかけを渡すなと怒るべきか、年上として無防備とも取れる行動を嗜めるべきか、或いは相手が気にしていないなら此方も気にしないべきか判断に迷う――。
「はぁ………」
溜息をひとつ、結局はなにも言わずに暁翔は食べかけのアイスを口にした。爽やかなレモンの酸味が口の中に広がり、癪だがなんだか疲れがとれるような気分だった。
「横須賀市の拠点を掃除して荷物を持ち込まないとな」
「そう、暁翔に任せるわ」
興味無さそうに咲羅はアイスを最後まで食べると、さっさと背を向けて去っていった。
「……自由奔放だな」
まるで猫のように自分の気の向いた時だけ近づいてくる態度に苦笑し、暁翔もアイスを食べ終えて歩き出した。
TRPG同好会は横須賀市に拠点を得て、コンベンションを開催してTRPG好きや興味のある地域住民とも交流していこうと、カフェを使えるようにして準備を整えていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
八蘇上・瀬理
【クロパラ】
旅団【Crossing-Paradox】で参加して【横須賀市】に拠点を作るで。
シェルターを店のバックヤードにっちゅうことなら、それなりの設備が必要やんな(きらーん、と目を光らせ
速やかに避難するため、かつ目立たんようにせなあかんから、緊急時限定の入口作ろか。
普段はEVで降りれるけど、緊急時は地下階のボタンは隠蔽されて、代わりに昇降路の下に地下への広い階段が隠されとるわけや。
後は内部にトイレとシャワー。普段は倉庫にするんやったら、荷台がベンチや寝台に可変できた方がええか。
ストレス緩和設備として、奇麗な風景と小粋な音楽のかかるホログラフィー設備も準備しとったらええね。
で、お披露目やね。見学ツアー組もか。見学客の質問にも答えていくで。
ここでスマホや携帯ゲーム機の充電もできるようになっとうから、いざ避難した後も安心や。
こっちの大画面モニターで外の様子も分かるしな。今はドローンからの空撮を映しとうけど。
安心で楽しい場所やて知ってもらわんとなー。
一ノ瀬・綾音
【クロパラ】
綾音ちゃんが団長の旅団【Crossing-Paradox】で参加して【横須賀市】に拠点を作るよ。
七曜の戦の時に京都の寺町に拠点を作ったから今回は神奈川の方にも作っておきたいからね。
役割としては避難する際の拠点
横須賀市に攻め込まれるとなれば爆発が多く起きるだろうからシャッターはなるべく固めのを使っておきたいね。
後はこの拠点は地下を充実させたい。地下ってあんまり攻め込む敵には気づかれないだろうから。バックヤードのアクセスのいい場所だけど分かりにくい場所に地下を作って普段は備品倉庫にしながら人が逃げ込むことのできる場所にも使えないかな。食料も普段プライズに使うお徳用お菓子を流用すれば行けるだろうし。後は水と充電器辺りは別途用意しておこう。
いわゆるシェルターって奴だ。
粗方終えたら瀬理さんと合流して地域のみんなを招待しちゃおう。
場所を知ってもらわないと意味がないからってのもあるけど、やっぱりみんなに楽しんでもらわないと困るからね!
●Crossing-Paradox
「【横須賀市】に拠点を作るよ。七曜の戦の時に京都の寺町に拠点を作ったから今回は神奈川の方にも作っておきたいからね」
「ええね、拠点が増えたらこっちの活動範囲も広がってやりやすうなるわ」
一ノ瀬・綾音(色彩に溢れし少女・g00868)は自らが団長を務める旅団【Crossing-Paradox】で【横須賀市】に拠点を作ろう決め、八蘇上・瀬理(鬼道漫遊奇譚・g08818)が頷いてそれに賛同した。
「役割としては避難する際の拠点。横須賀市に攻め込まれるとなれば爆発が多く起きるだろうからシャッターはなるべく固めのを使っておきたいね」
綾音は考えておいたどういう拠点にしようかという案を話し始める。
「後はこの拠点は地下を充実させたい。地下ってあんまり攻め込む敵には気づかれないだろうから。バックヤードのアクセスのいい場所だけど、分かりにくい場所に地下を作って普段は備品倉庫にしながら、人が逃げ込むことのできる場所にも使えないかな。食料も普段プライズに使うお徳用お菓子を流用すれば行けるだろうし。後は水と充電器辺りは別途用意しておこう」
いざという時の為に、ゲームセンターの地下室を作りそこに避難できるようにと提案した。
「いわゆるシェルターって奴だね」
「シェルターを店のバックヤードにっちゅうことなら、それなりの設備が必要やんな」
綾音の説明に瀬理がきらーんっと目を光らせる。
「速やかに避難するため、かつ目立たんようにせなあかんから、緊急時限定の入口作ろか」
すぐに思いついたことを瀬理はメモに書き記していく。
「普段はEVで降りれるけど、緊急時は地下階のボタンは隠蔽されて、代わりに昇降路の下に地下への広い階段が隠されとるわけや」
ささっと簡単な絵を描いてみせ、分かりやすくどのような仕掛けかを表現する。
「後は内部にトイレとシャワー。普段は倉庫にするんやったら、荷台がベンチや寝台に可変できた方がええか」
温泉経営をしてる身としては、身ぎれいにするシャワーくらいは絶対に必要だと書き込み、他にも必要なもろもろを書き足していった。
「ストレス緩和設備として、奇麗な風景と小粋な音楽のかかるホログラフィー設備も準備しとったらええね」
多くの来客を相手にしているだけあって、さまざまな案がすぐに浮かんでくる。
「なるほど、いい案だね!」
綾音がうんうんと頷き、自分も思うところを書き足していく……。
そうして案を出し尽くすと、地元の建築会社の協力を得て、ディアボロスの持つパラドクス効果を惜しみなく使い、何日もかけて地下シェルターを持つ拠点を作り上げた。
●お披露目
「で、お披露目やね。見学ツアー組もか。見学客の質問にも答えていくで」
「そうだね、地域のみんなを招待しよう。場所を知ってもらわないと意味がないからってのもあるけど、やっぱりみんなに楽しんでもらわないと困るからね!」
瀬理の提案に綾音は大勢の人々に来てもらおうと、歓迎する為のお披露目会についての準備に必要なものを考えて用意し、お披露目会を開催した――。
「ここが新しくディアボロスの人らが作った建物かー」
「クレーンゲームがあるよ! やりたい!」
「地下がシェルターになってるんだって」
人々が案内されてゲームセンター部分を通って地下に降りていくと、そこには思ったような殺風景ではなく、しっかりと生活できそうな環境が整えられていた。
「あっ! お菓子がいっぱいある!」
「お菓子は好きに食べていいからね」
案内する綾音がどうぞというと、用意されていたお菓子に子供達が飛びつく。
「ここでスマホや携帯ゲーム機の充電もできるようになっとうから、いざ避難した後も安心や」
「ちゃんと電気も通ってるのか、ここで普通に生活できそうだな」
瀬理は電源など施設の充実した環境を説明すると、感心したように人々が見て回った。
「こっちの大画面モニターで外の様子も分かるしな。今はドローンからの空撮を映しとうけど」
「これなら外がどうなってるかもわかるな」
「ああ、なにもわからないのは不安だからな」
大画面に映る光景を見て、人々はここに籠った時のことを想定して、困ることはなさそうだと安心していく。
(「これで安心で楽しい場所やて知ってもらえたやろか」)
人々の反応を見て瀬理は安堵し、説明を続けていった……。
「これならクロノヴェーダが来ても大丈夫そうだ」
「秘密基地みたい! ここに住んでみたいー!」
シェルターの評判はよく、人々は緊急時でも逃げる場所を得て安心していた。
「気に入ってくれはったみたいやね」
「これでいざという時はちゃんと利用してくれそうだね!」
瀬理と綾音は人々の笑顔を見て自分たちも笑みを交わし、これで緊急時にもみんなが利用してくれると、出来上がった拠点にどんどん人を招いて交流を広げた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

嶋瀬・翠市
(トレインチケット)
●報告
「それでは夏の最終人類史防衛計画によって各地に旅団出張所が完成したようなので、その概要を報告します」
嶋瀬・翠市(描くは未来を・g09696)が出来上がった旅団出張所の報告を行う。
「旅団【小さな小屋と謎の馬車『ベルリッタ』】の皆さんは、【大阪府東部】の枚方にある遊園地に併設する強固な『防衛』拠点を作り、遊園地で交流を行い地域住民とも関係は良好なようです」
大阪府東部の枚方にある遊園地の傍に頑丈そうな拠点を作った。何かあればそこを中心に敵を防衛することができるだろう。
「旅団【TRPG同好会】の皆さんは、【横須賀市】に『防衛』拠点を作りました。使われていないカフェをそのまま利用しているので防衛能力は高くありませんが、ディアボロスが常駐していれば緊急時に即時対応できるでしょう。地元住民ともTRPGのコンベンションによって交流していくようです」
カフェの居抜き物件を拠点とし、ディアボロスが長く居座れるようになっている。
「旅団【Crossing-Paradox】の皆さんは、【横須賀市】に地下室をシェルター代わりにできるゲームセンターの『避難』拠点を作り、地元住民を集めてお披露目会を行ったようです」
普段から遊びに利用でき、多くの人に避難所も兼ねていると認知されるだろう。
「僕からは以上、3つの拠点を報告させてもらいます。皆さん夏休みギリギリまで頑張ってくれたようですね。これなら天魔武者が攻め込んできたとしても被害を減らせるはずです」
翠市は報告を終え、立派に夏休みの宿題を成し遂げたディアボロス達に賛辞を送った。
もう夏休みも終わる。一緒に作り上げた拠点は夏の楽しかった思い出となるだろう――。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!