最終人類史の納涼妖怪イベント!

 ワイルド・カードから、お化け屋敷や妖怪に関するお祭りイベントを最終人類史で開催、地獄変のエネルギーとする作戦が提案されました。
 夏と言えば怪談やお化け屋敷は定番です。

 開催されるイベントは、ディアボロス主催の『怪談語りイベント』と『お化け屋敷』イベント。  そして、最終人類史の一般人が開催してくれる『妖怪横丁』の3つとなります。

 楽しくイベントに参加し、地獄変にエネルギーをチャージしましょう。

【🍉夏休み選択肢🍉】
 選択肢「【🍉夏休み】ディアボロスの怪談」「【🍉夏休み】最終人類史のお化け屋敷病棟」「【🍉夏休み】妖怪横丁を楽しもう」でプレイングが採用された方には、「2024夏休みアイコンフレーム」をプレゼント!
 獲得できるアイコンフレームのデザインはこちらで確認して下さい。

妖怪横町へ、よ~こそ!(作者 凪未宇
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#最終人類史(新宿島)  #最終人類史の納涼妖怪イベント!  #🍉夏休み選択肢有 


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#最終人類史(新宿島)
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「妖怪はいるのです!」
 なんと浅草は河童がいっぱい。かっぱ橋を始めとして商店街にかっぱの石像が沢山見つかる程のメッカなのだと、蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)が熱く語る。
「ボクも一度本物のカッパさんに会ってみたかったのです」
 勿論、これは平安にいた妖しではない。
「というわけで、浅草の皆さんが街をあげて妖怪横丁イベントを開催してくれているのです」

 街は一色、妖の世界に。
 古き日本の蔵造風の建物に、街明りは僅かに赤や橙に灯る行燈を揺らし。
 今宵は人力車以外の車は走らず、街の人々は着物を身に付け顔には妖しの面を被り訪れる人々を出迎えてくれる。
 一瞬、異世界かどこかに迷い込んだかのような気もするが。そこは、まごうことなき浅草。
 開かれている屋台も、気合十分。
 のっぺらぼうの面を被る店主の店は、食べたら口の中が真っ黒になるイカ墨の『お歯黒ラーメン』、トッピングは自由。
 狐面の店員が出すお店では、中身は食べてからのお楽しみな稲荷寿司『黄金色の握り飯』。カレーや、鳥飯といった味ごはんが包まれた三角稲荷を並べ。
 鬼面の店主の店では、未成年は禁止と貼り紙をし、『オニゴロシ』と自虐的な名前の日本酒をはじめ、強烈なものをだしていたり。
 他には、眼が合ってしまうような『一つ目団子』、辛さは正に火を噴きそうな『地獄のマグマカレー』、顔が隠れる程積もらせる『雪女の氷山かき氷』、硬さは運しだい『ぬりかべ煎餅』、麺以外の具が見えない『炒め毛羽毛現(焼きそば)』、限界に挑戦した長さの『ろくろ首芋(トルネードポテト)』、見た目は人魂『人魂天(天ぷら)』、暑い日のお供『かっぱ串(冷やしきゅうり)』などなど妖怪にちなんだ食べ物がいっぱい。
「ボクもとっても興味あるのです。まだまだいっぱいあって紹介しきれないけど、全部食べて見たくなっちゃうのです」
 皆さんも一緒にどうですと、珠萌も着物姿に猫の面をつけ案内のお手伝い。
「遊びに来るなら、妖怪のお面やコスプレをして街を歩いたり、妖怪モチーフの屋台を楽しむといいのです」
 時間が合ったらどうぞと珠萌は手招きする。
「街の人達は、ボク達が参加して楽しんでくれたらとっても喜んでくれるのです。それに折角のイベントなので、ヒヤッとするような突発イベントを行ってもいいかもしれないのです」
 街の人達にイベントのお返しではないが、怪談をかんじさせるようなサプライズをお返ししてもいいかもしれない。

 今回のイベントは、お化け屋敷や妖怪がモチーフとなっているので、日本・浅草での開催となっている。
 このイベントの様子を、欧州やオーストラリアで配信することで更に感情エネルギーを得られる見込みのようだ。
「地獄変のエネルギーの用途はとっても増えたのです。沢山入るのならば、沢山あった方がいいのです」
 だけど、一番大事なのはイベントを楽しむことだと付け加え、ボクもお待ちしてるのですと言って珠萌は案内を終えるのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【ガードアップ】LV3 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

凪未宇
皆さま、こんにちは。凪です。
最終人類史で、夏イベント『妖怪横丁』を楽しんでください。

※ドレスコード、和風妖怪に紛争してご参加ください。着物に妖怪のお面だけでも十分です。

①【🍉夏休み】妖怪横丁を楽しもう
 飲食はOPで紹介した限りではありません、こんな妖怪モチーフの食べ物(デザート)が
 食べたいと言ってくれると大体出ます。お好みの食材からでも、提供できると思いますので楽しんでください。
 サプライズで、街の人をおどかしてみる方に回ってもいいです。
 ※アルコールはステシの表記が20歳以上の方のみとなります。

NPC:蒼狐・珠萌とルゥルゥラナレイラ、ダンジョンペンギンのフラートが街の案内として参加しております。
どちらも猫のお面をつけ着物を着ております。お声が掛かれば、お誘いに応じる予定です。

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ナイナ・ヴィラネスティズム
絡み・アドリブ可

面妖ながらも賑やかかつ華やかな行列行脚ですわね
私も混ぜて頂いても?

今宵の私は「ゆきおんな」
白の着物と草履で衣装を整え、肌は白粉で白く塗り、灰混じりの金髪は黒の鬘で隠してしまいましょう
「凍れる妖精賢者」(ネメシスモード時の一形態の名称)とはまるで違う自分を見ているようですけど似合いまして?
あと和傘も持参していきましょ♪

冷気の支配者で自分の周囲の温度を下げて「ゆきおんな」らしい演出をしながら、日傘を差してゆったりと優雅に行列を歩いていきますわ
街の人々が私に目や声を向けたら「ゆきおんな」らしく氷のように冷ややかな笑みで返して差し上げましょう
まあ!そんな荒ぶる雹のような冷たい態度で返すなんて!とは仰られてもあくまで「役」ですわよ?
役作りである表を出しつつ、暖炉で揺れる火の如く心と礼節を欠かさないようにしますのよ

オホホホホ!
食べる機会があれば「ゆきおんな」らしくカキ氷を食すとしましょう
アイスクリームでもアイスバーでもよろしくてよ!


コリーン・アスティレーゼ
雪を思わせる白い着物。
氷の結晶の様な飾りのついた簪。
纏め髪に刺してクルリと振り向けば。
「ふふ。雪女、です」

『雪女の氷山かき氷』の屋台をお手伝いします。
上品な物腰で通りを征く人々に声がけ。
「雪女の氷山かき氷です。縁日のお供に一杯いかがですか」
興味を持ってくれたお客様には丁寧な接客。
「ようこそいらっしゃいませ。ご注文はかき氷お二つですね。
少々お待ち下さい」

「ああ、珠萌様。よろしければお一ついかがですか?
今なら雪女の特別サービスがありますよ」

自分の氷を一掬い口に放り込み、シャクシャクと。
珠萌の手を取り、
「ふーっ」
ヒンヤリした空気を吹きかける。
どうでしょう、雪女っぽいでしょうか。

ンッ! うぅーー……
すみません。頭がキーンと……なって。(涙目)


●幽世に迷い込んで
 どこか懐かしさを感じる古き木造作りの建物と、漆喰の白壁に瓦屋根の蔵造の建物が軒を連ねる。
 祭りの始まりを告げるように、ポツポツと提灯に火が灯ればそこは幽世の世界。
 ゆらめく灯りに招かれるように、浅草の街は妖怪達の闊歩する街へと変貌していく。
 仮面をつければ、あなたも妖怪の仲間入り。
 妖怪に紛争する街の住民に紛れ、もしかするとこっそり本物も居るのではないかと思う程、浅草の人達も気合十分。
「面妖ながらも賑やかかつ華やかな行列行脚ですわね。私も混ぜて頂いても?」
 純白の着物と草履に身を包み、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は、頬に白粉をのせ灰混じりの金髪を隠すように黒の鬘で隠した。
「今宵の私は『ゆきおんな』ですわ。凍れる妖精賢者とは、まるで違う自分を見ているようですけど似合いまして?」
 普段とは違う装いのせいか、ナイナの心持もどこか冴え静やかだ。
 ナイナが和傘をさせば、凛とした空気が辺りに広がる。 
「本格的ですね。ふふ。私も、雪女、です」
 コリーン・アスティレーゼ(機械油のお嬢さん・g02715)も雪を思わせる白い着物を身につけ、大人っぽく纏め上げた髪には氷の結晶の様な飾りのついた簪を煌めかせてる。
「いらっしゃいませー」
 折角ですからと、コリーンは『雪女の氷山かき氷』の屋台のお手伝い。
「ようこそいらっしゃいませ。ご注文はかき氷お二つですね。少々お待ち下さい」
 涼やかな笑顔と共に、訪れた猫のお面をつけたお客さんの注文をとると、お店の奥へ。
 シャリシャリ、シャリシャリ……。
 削られる氷が積もり、まず一段。大きなお皿に白いかき氷の山が出来上がる。
 更に、シャリシャリ、削った氷が重ねられ。顔の近くまで積もった上にもう一声。
(「これは迂闊に運べません」)
 道理で屋台の割に、しっかりとテーブルが常設されて居るわけだ。
「雪女の氷山かき氷です。縁日のお供に一杯いかがですか」
 道行く人に柔らかに声をかけコリーンが呼び込みをするも、こうも暑くては氷を食べきるまえに溶けてしまいそうだ。
「オホホホホ!」
 揺れる和傘の下より、優雅にゆったりと微笑む声と共に広がった冷気がささやかな涼を運んでくる。
 ナイナが自分の周りに冷気の支配者を使い、温度を下げているのだ。
 妖怪行列に混ざっているが、立ち居振る舞いから花魁道中のように華やかにも見える。
「不躾な視線を向けるでないぞ人間」
 ワザと氷のように冷ややかな微笑みと共に人々の視線に返しながら、ナイナは時折安心させるように微笑む。
「まあ! そんな荒ぶる雹のような冷たい態度で返すなんて! とは仰られても、あくまで『役』ですわよ?」
 周りに集まる、雪入道や氷鬼に扮した人達が、いいねと喜んで共に歩いてく。
 雪童が散らしてくれる小さな白い花弁が、雪のように辺りに降り注ぐ。
 そうして辿り着くのは、やっぱりかき氷のお店だろう。
「『ゆきおんな』らしくカキ氷を食すとしましょう。アイスクリームでもアイスバーでもよろしくてよ!」
 はーいとナイナに応じるコリーンは、通りがかった蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)を見付け声をかけた。
「ああ、珠萌様。よろしければお一ついかがですか? 今なら雪女の特別サービスがありますよ」
 着物姿に、猫の面をつけた球萌はこんにちはなのですと笑顔で並ぶ。
「特別サービスって何なのです?」
「興味がありますか。お待ちください」
 そう言って、用意されたのは氷山かき氷が三つ。
「これは、食べきれますでしょうか?」
 おそるおそるナイナが口にしてみれば、氷は舌の上でサラリと溶けあっという間に消えてしまう。
 これなら、見た目よりも食べやすいかもしれない。
「それでは、珠萌様失礼します」
 コリーンは自分のかき氷を多めに一掬いすると、口へと運びシャクシャク食し、珠萌の手を取った。
「ふーっ……」
 氷で冷えたコリーンの吹きかける吐息は、ヒンヤリと降り注ぐ。
「ひゃぁ、冷たいのです」
 思わず肩をすくめる珠萌の姿に、うまくいったとコリーンは微笑む。
「どうでしょう、雪女っぽいでしょうか」
「うん。本物みたいなのです」
 他の方にも、サービスしてみますかなんて笑顔を振り撒き、コリーンは頑張って多めに氷を頬張れば……キーン。
「ンッ! うぅーー……すみません。頭がキーンと……なって」
 涙目で頭を抑えるコリーンの様子に、ナイナも珠萌も他のお客さんも笑顔を零す。
 戻りは豪華にナイナとコリーンの二人の色彩の違う雪女を導き、妖怪行列が街を涼しく彩るのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV2が発生!

大空・啓介
【彩の塒】
妖怪横丁!元クロノヴェーダの話がこうやって伝わったり、歴史に残ったりで出来上がったりしてるんだよね
だから何も怖くないよ、うん!勿論ね!!妖怪なんて怖くないよ!!!
俺は……一つ目の小僧のお面被るー

善は急げ、稲荷寿司をゲットしにゴー!
苺依夢より先にゲットしちゃうもんねっ
三角稲荷を二つ、味は……ん、一つ目のは紫蘇のふりかけごはん!
さっぱり目と稲荷の甘さが合わさってる……むう、お祭りパンチ足りない
二つ目にきたーい……ビビンバ?具沢山で甘辛く仕上がってる、これ好き!
人魂天をパクッと……これは半熟卵の天ぷらだ!とろっとして美味しいよ
単体でも良いけど、ビビンバ稲荷と一緒だとまろやかになってすっごく美味しい!ってイーリスに自慢しよ

残雪さんが一つ目団子を食べてる……俺の仮装……
残雪さん、俺は食べても美味しくないからねっ!

キーンってしてるのを見て、デザートにかき氷食べに行く!
俺は爽やかなブルーハワイ!空みたいで綺麗だし!
早速ハグハグハグ!……っー、っー!キーンッキーンッ!!
うーー……これが、夏ー!


太刀川・残雪
【彩の塒】
祭は良いな。世界が変われどこの活気はどこも同じらしい。
妖怪に扮した人々を眺めて、面を選ぶイーリスたちの後に続く
俺はどくろの面にしよう。鬼では普段と変わらないから。

ふと一つ目団子と目が合う
……目力が強いな、逸らせない。
なかなか精巧な見た目だが、味は普通の餡だ
団子は俺の世界にもあったから少し懐かしさを感じるな
この目、啓介の面に似ている(じっと見つめながら)

山の様な氷に少々驚く
あれがかき氷?凄い量だな。
聞き慣れない響きだが、冴え冴えとした青に惹かれるものがあってぶるーはわいを注文
めろんやいちごも綺麗な色をしている
高く積もる氷をひと匙、ふた匙、口に運んで涼を感じる
うん。例えが難しい味だがうまい
俺の舌も青くなっているか?

次は甘いもの以外をと思った先に見つけた「おにごろし」
とうに成人した身ゆえ酒は飲めるが、鬼人は鬼……だろうか。
暫し悩んで、止めておく
鬼ごろされなくとも悪酔いしてはいけないから
水はいらない、ありがとう。

代わりに稲荷寿司を買おう
中身は食べてからのお楽しみだと言われたが、さて。


イーリス・オルコット
【彩の塒】
妖怪横丁!響きでもうワクワクしちゃうよね。
美味しいものいっぱい食べよう!
ボクは狐……はいつもだし、カッパのお面つけよっと
苺依夢ちゃんは何つけるの?ふふ、ほんとだ、迫力あるー!
二人も似合うね!……へー、怖くないんだ?

ボクはカキ氷からいこうかな
イチゴも捨て難いけど、メロン練乳で!
皆は何味?
ひゃー、大きい……溶けない内に食べちゃわないと
いただきまーす……んんー、美味しい!
丁度いい甘さで食べやすいな
どんどんいけちゃう……っっ、痛いのは嫌だけど、このキーンッが夏って感じ
ボクはこう(舌をべ、と出し

ポテトは絶対外せないんだな
すごい、食べても食べてもまだある……!
誰かかっぱ串半分こしない?
やった!ありがとう苺依夢ちゃん
啓介君は何の天ぷら食べてるの?
半熟卵……!ビビンバと合わせるのは反則だと思うの。ぐぬぬ、良いなー!

残雪さん、オニゴロシ飲むの?お水用意しとく?
そっか、了解。中々勇気のいる名前だもんね

稲荷寿司の中身は何だったんだろ?
人によって当たりも違うから面白いよね!
ボクも後で買ってこようかな


舟橋・苺依夢
【彩の塒】

妖怪横丁って、レトロな雰囲気があって何かが起こりそうだよね?ワクワクする~!
ねえねえ、せっかくだからみんなでお面をつけて歩かない?私は天狗のお面にするの。高いお鼻がチャームポイント♪これで私たちも妖怪の仲間入りだねっ!

あっ、カキ氷!食べよ、食べよー!私はやっぱり苺味にする。
メロン練乳も美味しそうだし、ブルーハワイの色も綺麗だよね!
フワフワの氷を一口すくって口に入れる瞬間が好きなんだ。
……えへへ、ベロってどうなってる?私、真っ赤かな(ベロをペロッと見せる)

あっ、大空さん、もう稲荷寿司食べたんだねー。先を越されたな。早いっ!
さてさて、どんなお味かな…?
「店員さん、おひとつくださいな!」

イーリスさん。カッパ串は私と半分こしよっ!

天ぷらも美味しそうだったし、次は何を食べようかな?
あっ、そうだ。わたあめとか食べたいな。あるかなー?
食べ物がたくさんあって目移りしちゃう。全部は食べきれないから、私もお土産に焼きそばとか買おうっと。


●宵闇彩る妖の時
 赤や青の灯りがともる提灯が街を彩り、懐かしくも落ち着いた街並みに、集まったディアボロス達は楽しそうに目を輝かせる。
「妖怪横丁!!」
「妖怪横丁! 響きでもうワクワクしちゃうよね」
 大空・啓介(航空突撃・g08650)とイーリス・オルコット(虹の欠片・g07782)は、今にも駆け出しそうな勢いで街へと飛び出した。
 人々は着物や浴衣にお面姿で妖怪に扮装し、中には本格的なメイクや着ぐるみで妖怪の姿になっている者も居たり。
 普段の街がぽっかりと切り取られ幽世に迷い込んだかのような不思議な空気感が広がる。
「レトロな雰囲気があって、何かが起こりそうだよね? ワクワクする~!」
 街ゆく人々の姿を楽しそうに眺めてた舟橋・苺依夢(sweet holicᕱ⑅ᕱ・g06048)が、気が付いたように近くのお面屋へと【彩の塒】を手招き。
「ねえねえ、せっかくだからみんなでお面をつけて歩かない?」
「苺依夢ちゃんは何つけるの?」
「私は天狗のお面にするの。高いお鼻がチャームポイント♪」
 そう言って、赤い鼻の天狗のお面を手に取ると、クルリと顔の上に乗せてみる。
「ふふ、ほんとだ、迫力あるー!」
「これで、私たちも妖怪の仲間入りだねっ!」
 入口近くにお面屋や浴衣のお店があるのは、こうして訪れてから妖怪に扮装する人のためなのだろう。上半分だけの半面もあるので、食べ歩きにお面をずらしたくない人にも配慮されているようだ。
「俺はどくろの面にしよう。鬼では普段と変わらないから」
 鬼人の太刀川・残雪(白幽鬼・g11024)は、楽しそうにお面を選ぶ仲間に続き髑髏の面を手に取る。
 シンプルなものから、軽く組みひも飾りや隈取風の化粧が施されたものまで。同じ面でも複数あるので、選ぶのも楽しそうだ。
「祭は良いな。世界が変われど、この活気はどこも同じらしい」
「元クロノヴェーダの話がこうやって伝わったり、歴史に残ったりで出来上がったりしてるんだよね?」
 啓介の言葉に、どうだろうと一同は軽く考えるような表情を浮かべた。
 一部にはそういった現象も起こっているかもしれないが、改竄世界史は元の世界が変ってしまった世界。そこに生まれた現象や生物は本来はない、剪定される歴史になるのではないだろうか。
 不思議な事に改竄前より人々は、妖怪といった存在を創りあげていた。
 闇の中に感じた恐怖を、不思議な自然現象を。もしかすると、本当に……。
「……だから何も怖くないよ、うん! 勿論ね!! 妖怪なんて怖くないよ!!!」
 何故か二度同じことを言った啓介は、俺は……と迷いながら、そそくさとお面の一つを手に取る。
 面の中心に大きな目玉が一つ。ちょっと目が合いギョッとするが、被れば自分には見えない。
「一つ目の小僧のお面被るー」
「ボクは狐……はいつもだし、カッパのお面つけよっと」
 イーリスは緑のお顔にくちばしのついた河童のお面をつけて、互いの姿を確認し合う。
 あくまでも面であるので、妖怪の顔でも不思議とおどろおどろしさはない。
「二人も似合うね!……へー、怖くないんだ?」
 念押しされるように重ねられた言葉に、啓介は怖くないと言い切ると並ぶ屋台へと思考を切り替える。
「それより、おなかすいた。善は急げ、稲荷寿司をゲットしにゴー!」
 苺依夢より先にゲットしちゃうもんねっと啓介が走りだせば、苺依夢も続き、「美味しいものいっぱい食べよう!」とイーリスも足早に後を追う。
 並ぶ屋台は見知った食べ物のはずなのに、妖怪に因んで一工夫されており、何よりどこからか漂ってくる香ばしい匂いが食欲を搔き立てる。
「ボクはカキ氷からいこうかな。イチゴも捨て難いけど、メロン練乳で!」
 目に付いたというのもあるが、近くに野立風のテーブル席があったので座らせてもらい、早速注文を。
 皆は何味とイーリスが聞けば、苺依夢と残雪もメニューを覗く。
 雪女の面を付けた店員が見せてくれるメニューには、達筆な筆文字でかき氷のシロップの味が書かれ、横に小さく写真がのっている。
「あっ、カキ氷! 食べよ、食べよー! 私はやっぱり苺味にする」
「聞き慣れない響きだが、冴え冴えとした青に惹かれるものがあってぶるーはわいを」
 はーいと明るい返事と共に雪女の店員さんは、お店の奥へ。
 そこへ第一陣買い出し突撃してきた啓介が、食べ物を抱え戻ってくる。
 三角稲荷の『黄金色の握り飯』に、それからふわふわ天ぷらの『人魂天』をテーブルに広げる。
「味は……ん、一つ目のは紫蘇のふりかけごはん! さっぱり目と稲荷の甘さが合わさってる……むう、お祭りパンチ足りない」
 食べてのお楽しみであったが、王道の味に啓介は少し物足りなそうに、二つ目にきたーいと手を伸ばす。
「……ビビンバ? 具沢山で甘辛く仕上がってる、これ好き!」
「あっ、大空さん、もう稲荷寿司食べたんだねー。先を越されたな。早いっ!」
 まだあるよと啓介が、差し出せば苺依夢はどうしようと思案顔。
「さてさて、どんなお味かな……?」
 パクリと食べたそれは蕎麦の稲荷寿司。
 ほのかなワサビとゴマの香り。お揚げには麵つゆの味が染み込み、中には揚げ玉と長ネギ、キュウリ、オクラが入っている。
 さっぱり美味しい味に、苺依夢が驚いていると、数人の店員が運んできたのは山盛りの『雪女の氷山かき氷』がドドーンと三つ。
 置かれただけで向かいの仲間の顔が見えなくなる大きさだ。 
「ひゃー、大きい……溶けない内に食べちゃわないと」
「これがかき氷? 凄い量だな」
 どこから食べようと残雪が匙の差し込みどころを迷っていると、ブルーハワイの青を彩るように乗せられたサクランボとパイナップルを発見し、難易度が更に跳ね上がる。
「メロン練乳も美味しそうだし、ブルーハワイの色も綺麗だよね!」
「いただきまーす……んんー、美味しい!」
「フワフワの氷を一口すくって口に入れる瞬間が好きなんだ」
 イーリスと苺依夢が、かき氷を口に運び喜ぶ横で、最終的に無理をしない選択をした残雪はフルーツをお皿の縁におろし、そっと匙を氷に差し込む。
 高く積もる氷をひと匙、ふた匙、口に運んでみれば、ひんやりと涼が伝わり甘さが広がる。
「うん。例えが難しい味だがうまい」
「丁度いい甘さで食べやすいな。どんどんいけちゃう」
 その横では、啓介が人魂天をパクリ。
「これは半熟卵の天ぷらだ! とろっとして美味しいよ。単体でも良いけど、ビビンバ稲荷と一緒だとまろやかになってすっごく美味しい!」
「半熟卵……! ビビンバと合わせるのは反則だと思うの。ぐぬぬ、良いなー!」
 自慢気に食べる啓介の様子に、氷から覗き込むイーリスは、羨ましそうに大きくかき氷をパクッ。
「……っっ、痛いのは嫌だけど、このキーンッが夏って感じ」
 思わず口に頬張り過ぎたイーリスは、冷たさで感じた頭痛に頭を押さえた。
 それを見ていた啓介も、そろそろデザートだとかき氷を注文。
「俺は爽やかなブルーハワイ! 空みたいで綺麗だし!」
 4山目のかき氷が、啓介の前に運び込まれてくる。
 他の3人は半分くらいゆっくり食べ進み、やっとお互いの顔が見やすくなってきた。
「……えへへ、ベロってどうなってる? 私、真っ赤かな」
 ベロをペロッと見せる苺依夢の様子に、イーリスも舌を出してみる。
「ボクはこう」
「俺の舌も青くなっているか?」
 互いに舌を見せあい楽しんでいれば、いただきまーすと元気よくハグハグハグ食べていた啓介が、頭を抱えるように机に突っ伏した。
「……っー、っー! キーンッってきた。 キーンッ!! うーー……これが、夏ー!」
 大袈裟に騒ぐ啓介の姿に、一同は声を出して笑いあう。
 暑さもあってか、食べやすい氷だったおかげか、気付けばかき氷も完食。
「天ぷらも美味しそうだったし、次は何を食べようかな?」
 今度は屋台の間を歩きながら、食べ歩き。
「ポテトは絶対外せないんだな」
 一つのジャガイモがスルスルと薄く切られ伸ばされて、限界に挑戦した『ろくろ首芋』のトルネードポテトは、50㎝を余裕で越える。
 まるで刀か剣を手にしたかのようだ。
 困ったことにイーリスが手にし食べようとすると、口が先端に届かない事に。
 そんな四苦八苦してるようすに気付いた苺依夢が、ポテトを持ってお手伝いすれば、やっと一口。
「塩味からコンソメ味に変ったよ。すごい、食べても食べてもまだある……!」
 女の子二人が盛り上がり、こんどはスッキリしたものと河童面の店員の呼び込みに足を止めてる横で、残雪は啓介と……いや、『一つ目団子』とふと眼が合ってしまった。
 水を讃えたかのような吸い込まれるような瞳で、一つ目団子と見つめ合い。
「……目力が強いな、逸らせない」
 俺の仮装をあんなに見つめて、なんて啓介が思っていれば早速購入し一口。
「残雪さんが、一つ目団子を食べてる……俺の仮装……」
「なかなか精巧な見た目だが、味は普通の餡だ」
 団子という意味ではとても美味しく、元居た世界にもあったなと懐かしさを感じていると、今度は一つ目面を付けた啓介と眼が合う。
「……この目、啓介の面に似ている」
「!? 残雪さん、俺は食べても美味しくないからねっ!」
 食べてみないと分からないななんて残雪が笑えば、焦った啓介がポカポカ小突く。
 さて、今度は甘いもの以外を食べたいなと、視線を巡らせれば、まん杉玉を揺らす看板と共に『おにごろし』と銘打った屋台の文字が目に入る。
 近付けば日本酒を出している屋台のようで、いかつい鬼面や天狗面の店員が忙しそうに販売していた。
「とうに成人した身ゆえ酒は飲めるが、鬼人は鬼……だろうか」
「残雪さん、オニゴロシ飲むの? お水用意しとく?」
 イーリスが、苺依夢と半分こした冷やしキュウリの『かっぱ串』を食べながら、案じてくれるが、さてどうしたものか。
 悩んでいれば、店員の「ガツンとくるよー」「喉が焼ける強さだ」の声に微妙な表情が浮かぶ。
「ありがとう、止めておく。鬼ごろされなくとも悪酔いしてはいけないから」
「そっか、了解。中々勇気のいる名前だもんね」
 本物の鬼を殺さなくとも、十分お酒の脅威は伝わった。飲んでも飲まれるな。
 遊びにきて、年長者が真っ先に倒れるわけにもいかないだろう。
「代わりに稲荷寿司を買っていこう。中身は食べてからのお楽しみだと言われたが、さて」
「人によって当たりも違うから面白いよね! ボクも後で買ってこようかな」
「あっ、そうだ。わたあめとか食べたいな。あるかなー?」
 ウキウキ苺依夢が見渡せば、おおきな『入道わたがし』が店先で揺れており、七色入道と青入道の二種類から選べるようだ。
 ちょっといかつい形のわたがしだが、七色になると可愛らしい。
「食べ物がたくさんあって目移りしちゃう」
「向こうに焼きそばがあったよ。後、蛸足の生えてるたこ焼き!」
 啓介の言葉に、屋台から流れてくる香りに食べ物の誘惑は続く。
「全部は食べきれないから、私もお土産に焼きそばとか買おうっと」
 後半戦は、お持ち帰りで勝負と苺依夢も次の屋台へと向かい。
 すれ違う妖怪に扮装した人々の波に、一同は楽しそうに紛れていくのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

周・九垓
【🐱🦋】
へえ、妖怪の格好で遊び歩くイベントだって
ただお店巡りするよりも楽しめそう
ついでに色々と食べて回ってみようか

・行動
おれは狐の面でもつけていようかな
耳と尻尾は違うけどまあ大丈夫だろう
あげはは……ああ、すねこすり
かわいい、犬耳も似合ってるよ

人も多いし、妖怪もたくさん
かわいいこの子がさらわれたら大変だから、手、繋ぐ?と差し出す
ふかふかの手を握ろうか
このふかふかが外れないように気をつけてね

まずは何を食べようかな
ろくろ首芋に人魂天……メニューも妖怪にちなんでるのは楽しいな
中身がわからない握り飯?
博打打ちになるのも悪くないけど……
あっ、炒め毛羽毛現だって。先に辛めのもの食べる?

……今はおれ達も妖怪なわけだけど、これって共食いになるのかな
まあ弱肉強食は世の常か、遠慮なく食べよ
いただきますと手を合わせて、きっちり完食する

食べ終わったら次の店かな
ねえ、雪女のかき氷食べに行こう
今食べるひえひえで、甘いシロップをかけたかき氷は美味しいよ
るんるんのきみを見つめたなら、歩みを合わせて歩き出そう


紫雲・朱夏羽
【🐱🦋】
わぁい!一緒に楽しむのよ!
九垓と一緒に妖怪横丁を回るの。

手に白いもふもふを付けて、犬のつけ耳を付けて、じゃーん!すねこすりっていう妖怪なのよー!
九垓は狐さんかしら? とっても似合ってるのよ。
えへへ、ありがとなの♪

そうね、迷子になったらいけないから、もふもふの手で、九垓と手を繋ぐの!これならはぐれないのよ。

食べ物に目がいっちゃう……九垓はどこ行きたいかしら?
私はね、黄金色の握り飯ってとっても気になるの。中身が分からないから、食べてのお楽しみ!えへへっ。

炒め毛羽毛現? どんなのか食べてみたいの!!
好奇心の黄緑な翅色になりながら、ぱくっ。
~~~~!! 焼きそばの味! おいひい~♪
はっ……! た、確かに共食いになっちゃう? ……きちんといただいてます、なの!(いただきますのポーズ)
……なんて、えへへ。全部完食しちゃうの。

雪女のかき氷!!食べたい!!
どんなかき氷かしら? いちご味とかあるかしら〜♪
練乳の甘いかき氷もあれば、食べたいのよ~♪
るんるんたった、るんたった♪ お祭り、楽しいの!


●妖し紡ぐ二つの彩
 賑やかな祭りの音と、揺らめく行燈に誘われて。
 幽世から迷い込んだかのように、沢山の妖怪が街を練り歩く。
 着物を纏い、妖しの面をつけ、浅草の街の人々は百鬼夜行であるかのように、その街を幽世に染めていた。
「へえ、妖怪の格好で遊び歩くイベントだって、ただお店巡りするよりも楽しめそう。ついでに色々と食べて回ってみようか」
「わぁい!一緒に楽しむのよ! 九垓と一緒に妖怪横丁を回るの」
 周・九垓(はぐれ雲・g10436)の言葉に、跳ね上がるように紫雲・朱夏羽(天弓の色彩・g05172)は喜んだ。
 となると折角楽しむのだから、自分達も妖怪の恰好をして混ざりたくなるというもの。
 大半の住人は着物に面を付けているが、中には本格的な仮装をしている者や、簡単なものまで実に様々だ。
「おれは狐の面でもつけていようかな。耳と尻尾は違うけどまあ大丈夫だろう」
 そう猫の耳と尾を揺らし、あげははと振り返る。
「手に白いもふもふを付けて、犬のつけ耳を付けて、じゃーん! すねこすりっていう妖怪なのよー!」
「かわいい」
 じゃーんと、自分で言ってしまうとこも可愛らしいのでは無いだろうか。
 一部の人には、すねこすりは見た目や動作から猫の妖怪だと思われているが、実は成立ちは犬である。
 妖怪で有名な某大先生の絵が猫に見えたとか……所説あるが、すねこすりは犬で問題ない。
「……ああ、すねこすり。犬耳も似合ってるよ」
「えへへ、ありがとなの♪ 九垓は狐さんかしら? とっても似合ってるのよ」
(「かわいい」)
 だがこんなに可愛らしいと、心配になってしまう。
(「人も多いし、妖怪もたくさん。かわいいこの子がさらわれたら大変だから……」)
 スッと九垓は、朱夏羽に手を差し出して。
「手、繋ぐ?」
「そうね、迷子になったらいけないから! これならはぐれないのよ」
 ふかふか、もふもふ。
 何だかとっても手の平があったかいのは、きっとこの感触のせいだと九垓は思いながら。
 このふかふかが外れないように気をつけてねと、念を押すことも忘れない。
 今日は猫と蝶から、狐と犬に。
 いつもと少しだけ違う気分で、二人で幽世に迷い込もう。
 九垓はどこ行きたいかしらと、朱夏羽がとなりを伺い沢山並ぶ屋台へと目を向ける。
「まずは何を食べようかな」
「食べ物に目がいっちゃう……」
 お互いの意見が合い、思わず顔を見合わせ笑いあう。
「ろくろ首芋に人魂天……メニューも妖怪にちなんでるのは楽しいな」
「私はね、黄金色の握り飯ってとっても気になるの」
「中身がわからない握り飯?」
「中身が分からないから、食べてのお楽しみ! えへへっ」
 楽しそうに軽く見上げる笑顔に、どうしようかと九垓は他の屋台にも視線を巡らす。
「博打打ちになるのも悪くないけど……あっ、炒め毛羽毛現だって。先に辛めのもの食べる?」
「炒め毛羽毛現? どんなのか食べてみたいの!!」
 焼きそばの絵の上に描かれた文字と、隣に描かれた毛むくじゃらな妖怪の看板に二人は導かれる。
 時と共に移り変わる空のように、朱夏羽の蝶の翅色は好奇心な黄緑色に。
 ぱくっ。
「~~~~!! 焼きそばの味! おいひい~♪」
 思案顔の九垓の横で、朱夏羽はさっそく一口。
「……今はおれ達も妖怪なわけだけど、これって共食いになるのかな」
「はっ……!  た、確かに共食いになっちゃう?」
「まあ弱肉強食は世の常か、遠慮なく食べよ。いただきます」
「……きちんといただいてます、なの!」
 きちんと手を合わせる九垓い並び、朱夏羽も慌てていただきますのぽーず。
「 ……なんて、えへへ。全部完食しちゃうの」
 イタズラっぽく朱夏羽は笑い、九垓と仲良く焼きそばを完食。
 毛羽毛現は希有希現とも書き、全身が毛に包まれた妖怪で、稀にしか見れないともいう。
 焼きそばということで、麺はソースの味が殆どだが、良く見れば黄色い小麦粉麺だけでなく、野菜を練り込んだような緑の麺も混ざっていた。
「食べ終わったら次の店かな」
 今度はどこにと見回し、目に付いたのは氷山。
 いや、氷山のように見えるほど大きく積まれたかき氷。
「ねえ、雪女のかき氷食べに行こう」
「雪女のかき氷!! 食べたい!! どんなかき氷かしら?  いちご味とかあるかしら〜♪」
 嬉しそうに賛同する朱夏羽は、ぴょこんと跳ねる。
 そう運ばれてきたのは、向かい合わせに座る互いの顔が見えなくなるほどの、大きなかき氷。
 冷えひえの真っ白いふわふわ氷に、赤いイチゴが山脈のように彩り、更にテッペンからは練乳が垂らされ甘さも倍増。
 お皿の縁にはイチゴが飾られ、満足感もたっぷり。
 二人で仲良く匙で氷をすくったら、パクリと口へ運び涼を頬張る。
 食べ終わっても残る冷たさに、互いの顔を見合わせ美味しいと微笑み合う。
 さあ、次はどのお店にいこうか。
 自然と差し出される九垓の手の上に、朱夏羽は自分の手を重ね。
 いつの間にかもふもふじゃなくなった柔らかな手を繋ぎ、二人は次の屋台へと向かってく。
「るんるんたった、るんたった♪  お祭り、楽しいの!」
 無邪気に喜ぶ朱夏羽を九垓は、優しいまなざしで見つめ。そっと彼女の隣に並ぶ。
 ――きみを見つめたなら、歩みを合わせて歩き出そう。
 行燈に照らされ、幸せ色に染まる彼女の翅に、彼の暖かな眼差しが映るのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

ミルル・ドラゴノーツ
【魔王軍】
むふふ、屋台がいっぱいあるのう……中々美味そうじゃ……アンデレ殿とデートがてら来てみたが面白そうじゃぁ……妖怪……は龍も妖怪の一つじゃろうか……そういえば、九尾の衣装がハロウィンの時に使ってたはずじゃ、それを着ていこうかの?(アトリエ参照)

基本的にアンデレ殿のツッコミ役や、口周りを拭くなどお世話役になりつつ屋台の食べ物を堪能していくのじゃ、この世界の食べ物は初な物も多いしの。

【異世界出身の龍で、自分が龍であることを誇りを持っている四天王です。真面目な努力家な性格で、よくツッコミ役をやっております。プレイングアレンジ可能です。アンデレとは友達で、アンデレが、幼いのもあり、振り回されがちですが、年上役を本人はやってるつもりです。】


ア・ンデレ
【魔王軍】
妖怪のコスプレをして、友達のミルルちゃんとデート!
目標は屋台の食べ物全制覇。
「ミルルちゃん! やたいのたべもの、たべつくすよ!」
アンデレちゃんがコスプレする妖怪はぬりかべ。
ゲゲゲの鬼太郎に登場するような四角くて大きな壁になるよ。
屋台の前に立ちはだかって、食べ物をもらって、一瞬で喰らいつくして、次の屋台へと。
「ほら、ミルルちゃんもたべて!いっぱいたべて!」
ミルルちゃんの口に食べ物を半ば無理やり詰め込めていく。
大食いで早食いのアンデレちゃんはミルルちゃんの食べるスピードを気にせず容赦無くつめつめ。
ディアボロスだからきっと死ぬことはないでしょう。


●妖し魔王の宴
 ゆらゆら揺らめく行燈の灯りと共に、美味しい香りが漂う。
 どの屋台からも、お客さんを呼び込む元気な声が響き、どの店員も着物に妖しの面をつけている。
 中には大掛かりな仮装や、本格的なものもあり、訪れたお客さんをも楽しませていた。
「むふふ、屋台がいっぱいあるのう……」
 どの屋台から倒そうかと企むような視線で、ミルル・ドラゴノーツ(魔王軍四天王「知将のミルル」・g08848)は屋台を見渡す。
「中々美味そうじゃ……アンデレ殿とデートがてら来てみたが面白そうじゃぁ……」
「ねぇねぇ見て見て! アンデレちゃんは妖怪ぬりかべにコスプレしてみたよ! 友達のミルルちゃんとデートに来たよ!」
 元気そうに飛び出してきた壁……ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)に、もう少しの所でミルルは潰されそうになりかける。
 それもそのはず。狭い道であれば塞いでしまうような、壁の着ぐるみをアンデレは身に付けていた。
 存在感も十分。インパクトも十分。早速、周囲の視線を総ざらいだ。
「その姿じゃと、我にあたるのじゃ。角が痛いのじゃ!」
 妖怪感以上の圧に、思わずミルルは声をあげたが、こうなると自分も仮装をしたくなるというもの。
「妖怪……は龍も妖怪の一つじゃろうか……」
 ドラゴニアンの緒はアピールすれば、そのまま妖怪だと思って貰えるはずだが、折角なら何かに扮装したい。
「そういえば、九尾の衣装がハロウィンの時に使ってたはずじゃ、それを着ていこうかの?」
 その姿に負けてはいられないと、こんな時の為にミルルも用意してきてあると、衣装に早速着替えてくる。
 平安風の巫女スタイルをベースとした白い九尾の狐姿となったミルルは、つけ耳を揺らし登場。
「どうじゃ!」
 見るのは二度目かもしれんがのと、振り返ると物凄い勢いで壁が移動を始めている。
「ミルルちゃん! やたいのたべもの、たべつくすよ!」
 早くと元気に呼びかけるアンデレは声を上げる。
「目標は、屋台の食べ物完全制覇!」
 大きな笑顔と一緒に、アンデレの屋台無双タイムが始まる。
「うむ。折角じゃからな。屋台の食べ物を堪能していくのじゃ、この世界の食べ物は初な物も多いしの」
 まずは『炒め毛羽毛現』から。
 おなかにしっかりたまる焼きそばは、しっかり抑えておきたい。
 屋台の前に立つアンデレの姿に、毛羽毛現のかつらと面をつけた店主は圧倒されていた。
 恐ろしいことに、アンデレちゃんの壁で屋台が隠され、他のお客さんが近付くことも覗くことも出来ない状態だ。
 麺以外の具材が見えないが、良く見れば麺に殆どが練り込まれていると気付くと不思議なものだ。
「くーだーさーい!」
 ここからここまで。つまり全部と、アンデレが注文し、店主は次々と焼き上げ提供するが、それを上回るスピードで焼きそばがアンデレの胃の中に消えていく。
「ほら、ミルルちゃんもたべて! いっぱいたべて!」
 次の屋台へ行く前に、ミルルの返事を聞かず焼きそばの皿を手に取ると顔へと押し付ける。
 半ば無理矢理詰め込むような状態に、むごご抗議の声が苦しそうにあがるが、アンデレは既に次の屋台へ。
「ま、待つのじゃ。ちゃんと口を拭いて、急にはしっては……」
 と、追いかけようとしたミルルの袖を店主が遠慮がちに引っ張るではないか。
「何じゃ?」
「お代を……」
 チャリーン!
 ミルルの財布から、お金がいっぱい飛び立っていく。
 次にアンデレがターゲットにしたのは『かっぱ串』の屋台。
 やっぱり驚いた様子を見せる、カッパの面を付けた店主の目の前で、数本まとめて手にしたアンデレが勢いよく冷やしキュウリを頬張る。
「アンデレ、食べるのは良いがちゃんとお代を払わぬと……」
「ミルルちゃん、次はこれ食べて」
 やはり返事を待たずに、ミルルの口に何本も突っ込まれる冷やしキュウリ。
 基準はアンデレの大食いと早さ。
 そこに、ミルルの食べるスピードを配慮する気配はない。
 ディアボロスだからきっと死ぬことはないでしょう。なんて、アンデレちゃんは絶好調。
 そのペースで次の屋台、さらに次へと屋台を渡り歩き。最後の屋台に辿り着く頃にはミルルのお財布はほぼ空に、そして逆にお腹ははちきれんほどにパンパンに。
 最後を飾るのは、『雪女の氷山かき氷』をデザートに。
 ここに来て、目の前にいくつも並ぶデカ盛りスイーツに、ミルルは一瞬気が遠くなった。
 だがここまで付き合ったのだ。引くつもりもない。
「いただきまーす!」
 一気に食べ始めたアンデレは頭がキーンとしないのか、平気な様子で食べ進め。
 ミルルは一気に冷たいものを口にし、痛みに頭を抱え悶絶した。
 きっと、またこのあとに「食べて」と無邪気にアンデレはミルルにかき氷を容赦なく突っ込み始めるのだろう。
 それでも最後には楽しかったねとお互い笑い合うはずだ。
 だって、二人は友達。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

マリートヴァ・ズロービナ
さあ、シセルちゃん(g10572)。
今日は共に行ってみよう〜、この妖怪横丁の道を〜。
今日というこの日を、ご一緒出来るのはとても奇跡〜。嬉しみがでかい〜。

仮装としては雪女になるので〜、気分だけでも涼しくなれるかな〜?
ゆきんこもいいですなあ〜。

道中はシセルちゃんを押しながら、逸れない様に一緒に回ろう〜。
わたしがいれば、どんな人混みの中でもだいじょうぶ〜。

おお、センサーのお導き〜!(?)
食べたい食べ物は三つあるの〜。
お歯黒ラーメンに、人魂天に、雪女の氷山かき氷〜!
一つずつ食べて回れたなら、とっても心が穏やか〜。
特にわたしは、ラーメンを食べるのがとても好き〜。だから、一緒にお歯黒ラーメンを食べて、お口の中が……あ、真っ黒〜。とてもよきよき〜。
これこそとても素敵な味なのだ〜!

人魂も天ぷらにしちゃうと美味しいし〜、かき氷もボリューム盛りだくさんなので〜、とてもとても語彙力がごい〜(?)
いっぱい食べて、満足感の高い一日に〜。

どうかな、楽しんでもらえたかな、シセルちゃん。
うんうん、また行こう〜!


シセル・ファリース
ええ、まいりましょう。マリートヴァ(g10662)さま
ふふっ、おおげさ ですよ。いえ、もちろん わたしもまけないくらい たのしみですけど、ね?

ゆきおんなの そばにいるのは、ゆきんこと そうばがきまっております
わらぼうし(藁帽子)をかぶれば それっぽいでしょうか?

マリートヴァさまに くるまいすを おしていただき、わたしはたべものセンサーをはたらかせます
ねらうターゲットは 3つ。みつけたら ズビシッと ゆびをさしましょう
みせにならぶのは どれもあまりみなれない たべものばかりです。とてもあじのそうぞうが つきません
これもラーメンですか? でもまっくろ……マリートヴァさまがおいしそうに するのでたべてみます
ん、ふつうにおいしい。ふとみあげてみると くちのなかがまっくろでした
なるほど、こういうたのしみかたも あるのでございますね。おもしろいです♪
ほかのたべものは どんなしかけが あるのでしょうか?

はい、とーっても たのしゅうございました
またいっしょに めくまりましょう。マリートヴァさま?


●綾に妖し
 新宿島での催しを楽しもうと、案内に導かれるままシセル・ファリース(異端の幼き聖女さま・g10572)はマリートヴァ・ズロービナ(祈りましょー・g10662)の車椅子を押して、浅草へと訪れた。
 今宵の浅草は、その場だけスッポリと切り取られ、別世界と入れ替わったかと思う程の不思議な世界が広がる。
 古き良き日本の建物を残す街並みに、赤や青の行燈が灯り。
 街中を闊歩する人々は着物を纏い妖し面をつけたり、妖怪そのものの仮装をし楽しんでいて。
「さあ、シセルちゃん。今日は共に行ってみよう〜、この妖怪横丁の道を〜」
「ええ、まいりましょう。マリートヴァさま」
 ふんわりした口調のマリートヴァに、大きな藁帽子の下からシセルが応じる。
 どちらも白い衣を纏っている。
「今日というこの日を、ご一緒出来るのはとても奇跡〜。嬉しみがでかい〜」
「ふふっ、おおげさ ですよ。いえ、もちろん わたしもまけないくらい たのしみですけど、ね?」
「はい。たのしみです〜。雪女になってみたので〜、気分だけでも涼しくなれるかな〜?」
「シセルさまは、ゆきんこですか~?」
「ゆきおんなの そばにいるのは、ゆきんこと そうばがきまっております」
 藁帽子を被ればそれっぽく見えないかと、軽くシセルはアピールして見せた。
 ゆきんこの定義は幾つかあるが、子供姿の雪の精であるらしい。蓑藁を被っている姿が多いが、藁帽子でも雰囲気は十分。
 顔は普段から使っている仮面でシセルは隠しているので、自然と周囲に馴染む。
 それに、ゆきわらしは雪女の子供という説もあるから、こうして車椅子を押しているとそんな風にも見えるかもしれない。
「仮装としては、ゆきんこもいいですなあ〜」
「そうでしょうか。マリートヴァさまもおにあいですよ」
 笑顔で返しながらシセルは周囲へと食べ物せんさーを働かせる。
「みせにならぶのは どれもあまりみなれない たべものばかりです。とてもあじのそうぞうが つきません」
 馴染みの食べ物は並ぶが、不思議な一文がどれにもついている。
「ありがとうございます~。逸れない様に一緒に回ろう〜。わたしがいれば、どんな人混みの中でもだいじょうぶ〜」
「おねがいいたします。わたしは……」
 と言いかけたところに、芳しい食欲を誘ういい匂いが。
「おお、センサーのお導き〜!」
 訪れる前に二人でチェックしていたフードは三つ。
 ラーメンに天ぷら、かき氷。
 そして、この香りはずばりラーメン!
 ビシッとシセルは匂いの元である屋台を指させば、それは何が入っているか分からない真っ黒な『お歯黒ラーメン』だ。
 スープも真っ黒、麺も真っ黒。浮かんでいる野菜も黒いのだから驚きだ。
「これもラーメンですか? でもまっくろ……」 
 いただきますと声を合わせ箸を進めるも、シセルが躊躇っていれば隣でマリートヴァが実に美味しそうにラーメンを啜って食べている。
 スープは味噌ベースにイカ墨が混ぜられ口にすれば濃くと旨味が広がり、麺にもイカ墨がふんだんに練りこまれている。
 具材もキクラゲにワカメ、シイタケ、黒人参に黒卵。チャーシューもイカ墨で黒く染め上げられているという徹底ぶり。
「おいしいです~。ラーメンを食べるのがとても好き〜。だから、うれしいです~」
 特にラーメンが好きだというマリートヴァは、嬉しそうだ。
「マリートヴァさまがおいしそうに するのでたべてみます」
 未知の見た目に恐るおそる口をつけるシセルを待って、マリートヴァはいかがですと振り返る。
「ん、ふつうにおいしい」
 驚きと共に口を離すシセルのお口は真っ黒に。
「お口の中が……あ、真っ黒〜」
「ほんとうに、くちのなかがまっくろでした」
 お互いの顔を見て笑いあいゆっくりとラーメンを堪能し、最後に水を流し込み、お口の色をリセット。
「なるほど、こういうたのしみかたも あるのでございますね。おもしろいです♪」
「とてもよきよき〜。これこそとても素敵な味なのだ〜!」
「ほかのたべものは どんなしかけが あるのでしょうか?」
 遊び心たっぷりの妖怪にちなんだ食べ物にワクワクしながら、次なるターゲットは『人魂天』。
 こちらは、ふわふわ生卵を天ぷらにしたものと柔らかい鳥天のセットだ。
「人魂も天ぷらにしちゃうと美味しいし〜」
 サクッ、トロ。広がる食感に二人は喜び。
 そして最後はかき氷。ドドンと二人の前に置かれたのは、向こう側が見えない『雪女の氷山かき氷』。
 口に広がる冷たさと、疲れを癒す甘さに二人は匙をすすめ。
「かき氷もボリューム盛りだくさんなので〜、とてもとても語彙力がごい〜(?)」
 途中、たがいのかき氷を交換し味も二倍楽しんで。
「いっぱい食べて、満足感の高い一日に〜。どうかな、楽しんでもらえたかな、シセルちゃん」
「はい、とーっても たのしゅうございました。またいっしょに めくまりましょう。マリートヴァさま?」
「うんうん、また行こう〜!」
 揺らめく灯りと人々の喧噪の中、マリートヴァとシセルは次の約束を交わしながらゆっくりと、楽しいひと時を過ごすのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2024年08月31日