リプレイ
峰谷・恵
「あのアルテミスの名前を使ってる以上弓矢は得意だろうね。なら得意なことに熱中してもらおう」
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
水面走行を発動、沖合を駆け回りながら遠距離からの砲撃戦を仕掛けて敵の注意を沖合に引き付け、海をわたりきって接近戦を仕掛ける味方が行動しやすい状況を作る。
撃竜海戦装の副砲で海面を撃って水柱を作り敵の視線を切って一度に向けられる敵のパラドクスの数を絞りながら、主砲でのパラドクスで敵を攻撃し、敵の反撃は不規則に蛇行して狙いを外しながらLUSTオーラシールドと魔闘気で防ぐ。
その後は沖合からひたすらパラドクスでの砲撃を加えて敵の注意を引き付け続け、味方が敵を撃破しやすい状況を作ることに専念。
HPが4割を切る、対処しきれないほど敵の増援がくる、敵ジェネラル級襲来のいずれかで撤退する。
「得意なこと、好きなことって集中しちゃう、つまりその分他への注意が疎かになるよね」
「本番はまだ先だし、ここで無理しても始まらないよ」
ラウム・マルファス
見通しの良い海で敵が遠距離射撃手って、結構厳しいよネ。
まずはカラス型ドローンに爆薬を仕込んで飛ばすヨ。
煙幕用に煙は多め、その代わり、囮だから殺傷力は無くてイイ。
撃たれれば煙が広がって、倒せたかどうかやほかのカラスの状況が見えなくなル。煙が晴れるまでは敵の視線をある程度集められるハズ。
ボクは海上からフライトドローンで接近。カラスが爆発した直後、なるべくコッソリ、サカナ型ドローンを海中に投下するヨ。こっちは本命だから爆薬たっぷりサ。
何体かはボクを狙ってくるだろうけど、攻撃はドローンに任せて回避に専念。フライトドローンの上を飛び移りながら、致命傷を受けないよう頑張るヨ。踊りに魅了されそうな場合は乗ってるのじゃないフライトドローンを目の前に移動させて視界を塞ぎ、魅了を弱めるヨ。
もし魅了されても、パラドクスのドローンは自律機構で攻撃を続けてくれるハズ。その間に落ち着いて、体勢を整えよウ。
エイレーネ・エピケフィシア
水軍を率いた将軍を騙るネアルコスの配下は、やはり海上での戦いに長けた者たちと見えます
偉大なる狩猟の女神の名を不遜にも掲げる亜人……赦せませんね
この戦を以て、どちらが狩られる側であるかを教え込んでやりましょう!
【水中適応】で海中に身を潜めた状態で、敵をパラドクスの射程に納めるまで接近
矢の的とならぬよう接近する間は深めに潜り、魚群や海藻を身を隠す手段として使えそうなら利用します
十分に近づいた所で浮上して『荒波起こす憤怒の暴風』を発動
敵の周囲に嵐を吹き荒れさせると共に、高波を作り出します
風による吹き飛ばしで敵同士を衝突させた挙句に、暴れ狂う波で呑み込んで水底に沈めましょう
激しい波風の中では矢の狙いも乱れ、仲間達への攻撃の勢いも弱まるかもしれません
そうなったら一気に攻め立てて、此度の作戦で倒したい数に届かせましょう
反撃の矢に対しては≪神護の輝盾≫を掲げ、傘のように構えて防御
潜水して躱してもよいですが、パラドクス相手ではあまり意味がないならやりません
十分に敵戦力を削った所で、深く潜航して撤退します
「あのアルテミスの名前を使ってる以上、弓矢は得意だろうね。なら得意なことに熱中してもらおう」
海峡の向こう側。弓を構えているクロノヴェーダを睨む峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)は、背負った海戦装の砲塔を向けて。
「発射!!」
海の向こうにいる敵に向けて砲弾をぶっ放しながら、急激に凪いだ海面を走る。超遠距離からの砲撃に足場を崩されたアルテミス・アーチャーは同時に足を吹き飛ばされ、時を巻き戻して立ち上がるも、崩された監視台までは直らない。
「やってくれる……!」
とはいえ、まだ足場を崩されただけでその身は朽ちていない。弓を引き絞れば浮遊する無数の矢が追従して、見えざる弓に番えられたかの如く後方へ引く。しかし、指が弦を離す前に恵は副砲を足元……凪いだ海面に向けて叩き込み、噴きあがる水柱で視線を切るが全ての敵から姿を隠すことはできない。別角度から恵の姿を観測していた亜人が矢を放てば、降り注ぐ鏃の雨が恵を襲う。
身を隠す物がない海上で、蛇行して走りできる限り被弾数を減らしながら主砲を向けて、同時に薄紅の透き通った盾を展開。
「撃てーっ!」
号令と共に主砲が起動。火薬に火を入れて砲弾をぶっ放し、距離がある故に放物線を描いて飛ばした弾はアルテミスアーチャーの頭蓋を吹き飛ばすが、砲撃の為に足を止めてしまった恵に、頭上から矢が降り注ぐ。展開した盾を上方に回してできる限り被害を抑えながら、再び走り始める恵は、主砲の仰角を下げて、別個体のトループス級の足元を狙い、発射。
監視台を破壊されて落下する亜人は砲弾に足を、打ちつけられた岩に頭を潰されながらも、パラドクス一発では死なず、肉体の損傷を巻き戻して反撃の矢を放つ。
再び降り注ぐ矢の雨の中を、蛇行して被弾数を削りつつ盾を翳して直撃を回避する恵だが、一向に対岸に近づく事ができずにいた……少なくとも、亜人はそう思っていた。
「水軍を率いた将軍を騙るネアルコスの配下は、やはり海上での戦いに長けた者たちと見えます。偉大なる狩猟の女神の名を不遜にも掲げる亜人……赦せませんね。この戦を以て、どちらが狩られる側であるかを教え込んでやりましょう!」
恵が単騎奮戦している間に、実は対岸の陸地で槍を天にかざし、大気をかき混ぜて祈りを捧げ続けていたエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)。敵は海から来る、という思い込みと、実際にドンパチ派手に暴れ回る恵に意識を持っていかれて、見える位置にいたはずの彼女を見落とすという痛恨のミス。それを見過ごすほど、エイレーネは甘くない。
「女神の怒りとご加護をここに!」
槍を正面に向ければ吹き荒れる暴風が海水を巻き上げて、立ち上がる水柱の中に彼女も飛び込む。
「な、何だアレは!?」
突如現れた海上竜巻に、亜人も困惑を隠せないが、迫る大災害は海水を吸い上げて、引き寄せられた水は、しかし途中で重力に引き戻されて津波に姿を変える。迫りくる水の壁を前に、押しつぶされる亜人だが、津波とは寄せては返すもの。波に呑み込まれた亜人が、海へと返る流れに巻き込まれて水底へと消えていく……。
「く、何が起こって……」
岩場に掴まって耐えた亜人の頭上へ、海上竜巻を霧散させたエイレーネが降下。槍の穂先を亜人の首めがけて振り下ろすものの、飛び退かれて空振りに終わる……しかし。
「この槍に宿るは女神の加護……吹き飛びなさい!」
得物が岩に叩きつけられた途端、凄まじい上昇気流が巻き起こり、避けたはずの亜人が吹き飛ばされていった。吹き上がる気流を基点にして再び暴風が渦を巻き、徐々に海水を巻き上げて、海岸線を渦潮が襲う。横殴りの水流は舐めとるようにクロノヴェーダを飲み込み、打ち上げ、海峡のど真ん中に投げ捨てる。
そんな海流の暴威から抜け出した亜人が、その根元で槍を掲げるエイレーネ目掛けて弓を引き絞ると、視界を黒いものが覆いつくし。
「鳥!?」
戦場に現れる動物は狩りつくしている。ならばこれは復讐者の化けた姿かと、素早く射抜くアルテミス・アーチャーだが。
「ザーンネン、はずれダヨ」
「うわ!?」
小馬鹿にした声と共に黒煙が噴き出し、視界を覆いつくしてしまう。その光景を海上をドローンに乗ってフヨフヨ進んでいたラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が眺めて。
「砲撃戦とか大津波とか出た時はどうなる事かと思ったけど、何とか海を渡れて安心ダヨ」
歩いた方が速い気もするが、体力の温存ということで浮遊機でエイレーネが起こした海上竜巻の陰に隠れて海峡を渡っていたラウムは、更に鴉ドローンを展開して突撃させると、周囲を煙幕で包み込む。敵側の視界が完全に潰れてしまうと。
「なんかスッゴイダンスらしいけど、見えなきゃ意味ないヨネ」
意味があるかはさておき、蝙蝠型の暗幕を備えたドローンを飛ばして視界を塞ぎながら。
「今のうちにやっちゃっテ!」
「はいっ!」
エイレーネが槍の石突で岩を叩き、パラドクスが急停止。すると海水は螺旋の流れに沿って辺り一帯に散らばり、その内包物……取り込んでいた亜人と、魚が岩場にばら撒かれるが。
「おのれ……ん?」
弓に矢を番えた亜人が気付いた。足元に散らばっている魚が、何やらチカチカ光っている事に。
「え」
ピーッ。見慣れぬ光景に驚く間もなく、魚が甲高い泣き声をあげた。次の瞬間。
チュドーンッ!!
「アッハッハ!いつもより多めに爆薬を詰め込んでおいたからネ!威力はお墨付きだヨ!!」
岸壁諸共に亜人を吹き飛ばし、崩落する岩石と肉片を海に沈めてラウムが大笑い。敵勢力の無力化を確認した恵がようやく海峡を渡って来るも、岩場の向こうから敵の増援が迫って来る。
「本番はまだ先だし、ここで無理しても始まらないよ。ここら辺が潮時じゃないかな」
「ソダネ。ボクもあんまり長期戦する体力ないシ……」
恵とラウムが撤退の意思を示せば、エイレーネは敵の損害を見回して。
「これだけ叩けば十分ですね……帰還しましょう!」
海峡を戻る間に後ろから射抜かれては笑えない。ラウムと恵の手を引いて、海の底へ深く潜り、姿をくらましながら撤退していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!