【蹂躙戦記イスカンダル奪還戦】七丘は踏ませず(作者 西灰三)
#蹂躙戦記イスカンダル
#【蹂躙戦記イスカンダル奪還戦】イタリア半島再蹂躙軍
#蹂躙戦記イスカンダル奪還戦
#⑯起源王ロームルス
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「いよいよイタリア半島再蹂躙の時が来た」
起源王ロムルス、ローマ帝国という最終人類史でも謳われる大帝国を建国した偉大なる名前を持つ亜人である。その彼はイタリア半島を望む海岸で彼の地を見ていた。
「トロイアホースが到着次第、イタリア半島に向けて出発する。レムスらの無念を晴らす為にも、必ずやローマ帝国を手に入れるのだ」
それが成れば恐らく断片の王イスカンダルの如何にかかわらず、ロムルスはイタリア半島を収めることとなるだろう。
「だが、憎きディアボロスは、必ず、この作戦を邪魔しようとする筈だ。周囲の警戒を厳重にし、ディアボロスに備えねばならぬ」
無論それはディアボロスにとっても大きな災いとなるだろう。だからこそその動きを止めねばなるまい。
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「イラン高原の決戦と断頭革命グランダルメ奪還戦で沢山のジェネラル級を倒された、断片の王・イスカンダルはきしかいせーのために神威断罪ギガントマキアの力を使って、ディアボロスとの決戦をしようとしてるにゃ!」
フラーニャ・ポラット(ウェアキャットの亜人スレイヤー・g08918)が蹂躙戦記イスカンダル奪還戦に先立ち説明を始めた。
「その神威断罪ギガントマキアの力の中でも『ゼウスの雷』は、新宿島を壊せるだけの威力があるから、全然油断できないにゃ」
幸い攻略旅団の方針が功を奏したため蹂躙戦記イスカンダル奪還戦では、融合世界アルタン・ウルクからの侵攻はなく、蛇亀宇宙リグ・ヴェーダも現在の占領地から動く事はない。
「みんなのお陰でこれくらい楽になったにゃ! このチャンスに蹂躙戦記イスカンダルから歴史と大地の奪還をするにゃ!」
そのために場所として狙うのは起源王ロムルスの部隊。
「ここのアルテミスアーチャーっていう弓使いのトループス級を攻撃してきて欲しいにゃ。……なんかめんどくさそうな奴らにゃ」
性格かそれとも戦い方か。女亜人のトループス級は珍しいので、そういう話かもしれない。
「イスカンダルはリグ・ヴェーダとの決戦のために色々準備してたみたいにゃ。でもディアボロスのみんなが追い詰めてくれたから使わなきゃ無理になったみたいにゃ、だからしっかりかっちりトドメを刺しに行くにゃ!」
リプレイ
咲・小次郎
「さぁて戦だぁ!
「やっぱ一振りの刀たるもの
「こういった仕事があってこそだよなぁ!
「そしてお相手は弓矢と来たか
「きっひひひ
「そんじゃあまぁ
「うまく立ち回ってみるかねぇ
「『人裂小次郎』
「いざ参るってなぁ!
(へらへらと笑いながら
(身の丈を超える大太刀を振り回し
(相手が矢をつがえた瞬間を見計らい
(一気に肉薄し
(返す刀で一刀に伏させます
(仕事の内容は単純
(何の容赦もなく
(ひたすら求められるままに斬り伏せる
(弓矢相手にひたすら肉薄を心掛け
(相手の距離に持ち込ませないよう
(高速で戦場を駆け抜けます
(連携及び臨機応変な動きを所望します
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「さぁて戦だぁ!」
多くの敵が控える蹂躙戦記イスカンダルに咲・小次郎(人裂小次郎・g08511)の声が響く。ふらりと現れた彼を認めた女弓兵は矢を番えて彼に向ける。
「いらっしゃいディアボロスのボウヤ、でもここはあなたの遊び場じゃないの、大人しく死んでね」
彼が答えるよりも早く矢が放たれる、それと同時に周囲が暗くなり矢の軌跡が見えづらくなる。
「お相手は弓だけかと思いきや、こんな術もつかうのかあ」
しかし彼もさるものスラリと抜いた大太刀で自身に向けられた一矢を叩き落とし、そのまま弓兵の方へ斬撃を食らわそうと駆ける。
「あら、その程度で防いだつもりかしら?」
瞬間彼の背中に何かが深く刺さったような痛みが広がる、どうやら単に切り捨てるだけでは足りない類の攻撃だったようだ。だが。
「きっひひひ」
「あら、頭がおかしくなってしまったのかしら?」
「いやいや楽しい戦と分かってなあ。もっとうまく立ち回らないといけないのは面白くないかい?」
「そう、やっぱりおかしいのね」
小次郎をつまらなさそうに見た彼女は二の矢を番えようとして、そして瞠目する。眼前にはもっと距離があったはずの小次郎の姿があったからだ。
「もっと上手く立ち回るって言ったろう。『人裂小次郎』いざ参るってなぁ!」
瞬きより速く、疾く。翻る大太刀がいとも簡単に敵の首を刎ね飛ばす。小次郎は転がった敵の首を振り返ることもなく、他の敵の首をも取りに行くのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
峰谷・恵
「本番はイスカンダル以外やる余裕があるかはわからないけど、削れるところは削っていかないとね」
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
既に戦闘が始まっている方向とは別方向から敵陣へダッシュで駆け寄り、ガードアップでダメージを抑えながら距離を詰め攻撃を叩き込む。
玄武水甲で攻撃し、水源は攻撃を仕掛けた敵集団の退路の邪魔になるところに発生させる。敵の反撃はLUSTオーラシールドで防いでダメージを抑える。
接近後は敵の誰かの視界からは外れるようにフットワークを活かして回り込み続けながらダメージを負っている相手から優先して玄武水甲で攻撃、確実に数を減らしていく。
HPが4割を切る、対処しきれない数の敵が来る、ジェネラル級襲来のいずれかで撤退する。
「せっかく最終人類史に取り戻したんだ、何一つお前たちには奪わせない」
「やっぱり女性型でもクロノヴェーダじゃ亜人の子供産ませられないのかな?」
人外・狐
アドリブ連携歓迎
次の戦場はイスカンダルっすね。
皆さんのおかげで優勢になったとはいえ、油断は禁物っすね。
あっしもここいらでひと働き済ませておくっすか。
人外狐、先制攻撃を決めに行くっす。
アルテミス連中は矢を撃って来る訳っすね。
暗闇で視覚と遮り、音の無い呪いの矢で狙い撃つ……となると。
蜘蛛薙の出番っすね。
姿勢を低くすることで矢の軌道を制限して見切りやすくし(下からの攻撃が来ないようにしている)、刺さる直前に投網を振るって絡め取ることで矢の攻撃を防ぐっす。
そしてこの忍法は、そのまま攻勢にも活用するっす。
戦場周囲の地形を遮蔽に使って身を隠し、地を這い駆けて敵の群れに迫るっす。
足下から懐に踏み込み、暗殺ナイフや闇剣といった白兵武器で仕留めて行くっすよ。
ほどよく戦った後は、撤退に移行するっす。
前哨戦で無茶をして重傷を負えば本番に差し支えるっすからね。
お仲間も一緒なら手裏剣や拳銃で威嚇射撃を行い、撤収支援をするっすよ。
「さよならロムレスさん、遺言の備えをしておくっすよ」
蜘蛛薙で這いながら帰還するっす。
龍音・炎華
アドリブ、連携歓迎
今回は弓隊が相手ね。
それなら接近してやっつけてあげるわ。
それにしても、胸が邪魔して弓が扱いづらいという
話しも聞いたことがあるけれど本当なのかしらね?
接近するまえに放たれる矢は【熱波の支配者】
を活用して命中する前に炎で焼き払うわ。
そして接近戦に持ち込めたなら、
双炎舞で焼き尽くしてあげるわよ。
近づいたら決して距離は開けさせないわよ。
宙に浮かぶ矢が放たれても彼女達を
盾にして回避するのも手段に一つね。
目の前の敵を撃破出来たらすぐに
別の敵がいる方に向かって接近するわよ。
敵の一団を撃破出来たら増援が来る前に速やかに撤退ね。
矢による追撃は炎で焼き払いながら戦場から離脱するわ。
「こういう相手はとにかく近づくに限るわね!」
「私も狙った相手は逃がすつもりはないわ」
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「次の戦場はイスカンダルっすね」
同じ作戦に参加するディアボロスに向けて――奇しくも同じ年頃の女性陣だ――人外・狐(ハグレモノの気まぐれ忍者・g08526)が移動しながら言葉を投げかける。
「皆さんのおかげで優勢になったとはいえ、油断は禁物っすね」
「まあ本番はイスカンダル以外やる余裕があるかはわからないけど、削れるところは削っていかないとね」
峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)が狐の言葉に同意をする。とかく今回の蹂躙戦記イスカンダル奪還戦はパズルめいた複雑さが戦場にある。あれをとればこれがとれず、といった具合にだ。断片の王イスカンダルの人となりからは割と意表を疲れている感はある。
「とにかくここにいる敵は殴れば良いって事よね?」
龍音・炎華(龍炎華・g08596)は首をかしげる。大体合ってる。ともかく彼女らが進む先にはアルテミス・アーチャー達がおり弓に矢を番えて待ち構えていた。
「先制攻撃と行くっす」
「一気に間合いを詰めるわよ」
「胸が邪魔して弓が扱いづらいというのは嘘だったみたいね」
速度を上げて距離を詰めようとする彼女たちに弓兵達が一斉に無数の矢を射掛けてくる。なお胸の大きさ次第で弓の扱いが難しくなるとかは少なくともディアボロスやクロノヴェーダには無いはずだ。自己申告が無いだけかもしれないけど。
「簡単にはやらせない!」
恵が亀の甲羅を模した水塊を呼び出して敵に叩きつける、すると同時に残留効果でその甲羅に見合った防御力が彼女たちを守る。
「このまま行くわよ!」
両手にそれぞれ赤い炎と青い炎を生み出した炎華が、それを舞うように走らせて居並ぶ弓兵達を焼き払う。三日月のような長い髪に燃え移った炎の中には、その美しい髪の主ごと焼き尽くすものもあった。
「こういう相手はとにかく近づくに限るわね!」
「私達の戦いで距離なんて無意味よ!」
逆説連鎖戦では余程特殊な状況でもない限り距離が影響することはない。もっともアルテミスアーチャーは自分たちの弓の扱いに自信がある故に言っているのかもしれないが。それに弓での接近戦というのは存外に記録もあるのでその事を言っている可能性もある。
「数では押し留められないか……なら!」
勢いの止まらないディアボロス達を見て取った敵が、音のない一射を放つ。それと同時に周囲は暗くなり、放たれた矢も見えなくなる。
「ここは……忍法蜘蛛薙の出番っすね」
身を地面に張り付くまでに低くし多数の見えない矢を掻い潜って進む狐。彼女が身を低くしたのには理由がある。不意に空気の揺れる気配を察知した彼女は畳んだ手網を振るって怪しい軌道を描いていた矢を絡め取る。
「防がれた!?」
暗闇が明けた事に驚愕する敵、そんな彼女に狐は即座に寄って闇の魔力を固めた剣や、鋭いナイフで足元を切り捨てる。
「見えないところからの攻撃、受けてみてどうっすか」
怯んだ彼女たちに畳み掛けるように残る二人も攻め立てる。恵の水と炎華の炎が敵を圧していく。その中でふと恵が思いついた事を敵に投げかける。
「女性型のクロノヴェーダじゃ、亜人の子産めないからこんな事してるのかしらね」
「! このクソ女が! 人間の女よりも私達の身体の方が魅力的よ!」
「で、産めないのね」
女性型亜人は基本的に数が少なくトループス級も増やせない役立たずなので、高い戦闘力や特殊な能力がなければ生贄に捧げられる存在である。つまり眼前の彼女たちは戦闘力の高いエリート、という事である。全力で地雷を踏みに行った恵に殺意が増した矢が放たれる。
「どんだけ怒りを込めて矢を撃って来ても無駄よ。それどころかあなた達が逃げたってその背中に炎をお見舞いしてあげる」
矢を増やしていく敵に炎華は応じるようにパラドクスを返す。激しい戦いの中でアルテミスアーチャー達はジリジリとと数を減らしていく。と同時にディアボロス側にも傷が増えていく。
「ここまでのようっすね。『さよならロムレスさん、遺言の備えをしておくっすよ』、って伝えておくっす」
深手を負って引いていく敵に、自身も脱出しながら言い残す狐。彼女と同じように残る二人は深追いを避けて撤退を始める。
「せっかく最終人類史に取り戻したんだ、何一つお前たちには奪わせない」
イタリアもそれ以外も。恵は強い意思を込めた言葉を言い残し、仲間たちと共に戦場を後にする。かくて決戦前の一幕は閉じる、本番はもうすぐそこだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水源】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!