リプレイ
ディアナ・レーヴェ
部隊の比較的端の方、囲まれづらいその場所から、少女たちにまず微笑みかけましょう。
いらっしゃい。
【Eden】――その中庭に引きずりこんで、纏めて砲火で叩き潰す。多分私も巻込まれてる、実質的なダメージはなくとも。
敵の自爆攻撃も、破壊される中庭世界の一部として取り込んで考えれば痛みもあまり感じない気がした。
地獄に、いらっしゃい。
それとも――さようなら?
とどめは積極的に狙うわ。
そして仕留めたら、その少女の遺体を見せつけるように掲げてみせる。
それからそれを海に放り投げて、それから港の水際に押し下げるように軽く牽制射撃。
要するに『海に飛び込めば逃げられるかも?』と、私は敵を誘惑する。
まあ実際は殲滅させないといけないんだけど、士気が低い部隊にこういうことすると混乱してくれるかなって。
途中でのの子g00298に気づくと、少し照れたように笑ってから寄り添うように立って。
ゆるゆる、らしいようでらしくない微笑みを浮かべたまま、仲間と協力しながら戦い続ける。
――私は、この日をあまり良く覚えていない。
佐野・埜之子
ディアナが仕事行く言う先の少女自爆隊の情報見てな、もしかしたら思うてこっそり着いて来たんよ。
そしたら……そないか、ディアナ。こないな所でなあ。
ゴブリンの子らも自爆、自爆、自爆なあ……まあ、綺麗やね。
せやけど本人らは嫌そう。まあ、そないな顔して……あっちもこっちも地獄、地獄。地獄。
やったら尚の事、ひとりぼっち……ふたりぼっちで居させとうはあらへんもの。
大丈夫、地獄やったらな。望むとこやし。
『火事が華ならば、少女の幸せを彩るは焔が道理かなどと、夢心におもいぬ』
(唱えて赤絵の具で炎で出来た花嫁衣裳の群を中空に描き)
『一筆瑞夢、赤無垢火』
(パラドクス発動、現出した燃え盛る衣装が少女達を飾る様に覆い被さって焼き、あわよくば手榴弾を暴発させていく。当然、その爆発には埜之子も巻き込まれまくるが気にしてない。と言うか)
…一緒に居るよ。
(ふわりと微かに笑う)
一人、二人、沢山、燃えて、爆ぜて、散って。
…地獄には、未だ足らへんかもなあ。でも
一時の淡い夢でも。
闇に消えても。
忘れても。
それでも、今は此処で一緒に。
「いらっしゃい」
部隊の比較的端。囲まれ辛いその場所から、トループス級亜人『ゴブリン少女自爆隊』に微笑みかけるのは、銀髪に白い肌が美しいデーモンのディアボロス、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)だ。
だが、そのいつも天真爛漫なはずのその笑顔は、その日、どこか違って見えた。
「ディアボロスが現れました!」
『ゴブリン少女自爆隊』がディアナに向けて駆け出す。
「どうせ――」
パラドクス『Eden』が発動し、空間が捻じ曲がる。
ディアナがかつて新宿島に漂着する直前に好んでいた居城の中庭が再現される。
花々は華麗に咲き誇り、甘い菓子とミルクの香りがほのかに香り、犬がワンと元気いっぱいに吠える。どこにでもあった甘く幸せな時間の中庭。
直後。
「地獄に、いらっしゃい」
無数の砲撃が中庭へと降り注ぎ、甘く幸せな中庭は一転し死の空間と化していく。
「それとも――さようなら?」
『ゴブリン少女自爆隊』は突如発生した状況の変化と、突然の死の空間に困惑しつつも、そのパラドクスの発生源をディアナであると認識し、腕の手榴弾型クロノ・オブジェクトを起爆、その爆風で腕を吹き飛ばし、質量兵器としてディアナを攻撃する。
ディアナはそれをまるで効いていないかのように振る舞いながら、砲撃で倒れた『ゴブリン少女自爆隊』を海に投げ捨てながら、手持ち式の『火砲』で敵戦線を押し下げるように牽制射撃を行う。
それは、「海に飛び込めば逃げられるかも」という誘惑を与える。
もちろん、海に逃げた敵も逃す理由はないのだが、嫌がっている中命令だけを根拠に戦う『ゴブリン少女自爆隊』の心は揺さぶられる。
そして、その隙をこの死の空間は逃しはしない。
そこに、もう一人のディアボロスが姿を現す。
(「ディアナが仕事行く言う先の少女自爆隊の情報見てな、もしかしたら思うてこっそり着いて来たんよ」)
それはディアナが大切な人と認識しているちょっとだらしない見た目の人間のディアボロス、佐野・埜之子(地獄未満のエチュード・g00298)だ。
(「そしたら……そないか、ディアナ。こないな所でなあ」)
ディアナの事情を知る埜之子は小さく頷く。
(「ゴブリンの子らも自爆、自爆、自爆なあ……まあ、綺麗やね。
せやけど本人らは嫌そう。まあ、そないな顔して……あっちもこっちも地獄、地獄。地獄。
やったら尚の事、ひとりぼっち……ふたりぼっちで居させとうはあらへんもの。
大丈夫、地獄やったらな。望むとこやし」)
『画材一式』から絵筆を取り出す。
「火事が華ならば、少女の幸せを彩るは焔が道理かなどと、夢心におもいぬ」
唱えながら、赤い絵の具で炎で出来た花嫁衣装の群れを中空に書き出す。
「一筆瑞夢、赤無垢火」
パラドクス『夢心一筆』が発動し、空中に先ほど描かれた炎の花嫁衣装が実体化する。
それは『ゴブリン少女自爆隊』に覆い被さり、彼女たりを焼く。
「あぁぁぁぁぁぁあ、熱い! 熱い!」
それでも反撃のパラドクスは忘れない。腕の手榴弾型クロノ・オブジェクトを起爆し、拳を撃ち出して攻撃する。
けれど、埜之子は怯まない。
「……一緒に居るよ」
そういってふわりと笑う。
その笑顔を見て、ディアナは埜之子に気付く。
少し照れたように笑ったディアナは寄り添うように埜之子の側に立つ。
ゆるゆるとらしいようで、けれどやはりどこからしくない微笑みを浮かべたまま。
「一人、二人、沢山、燃えて、爆ぜて、散って。……地獄には、未だ足らへんかもなあ。でも」
埜之子が呟く。
「一時の淡い夢でも。闇に消えても。忘れても。それでも、今は此処で一緒に」
戦いは続く。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
折角梟将軍クレイトスを倒して手にした拠点
みすみす手放すわけには参りません
戦いを望まぬ者に手を下すのは多少気が咎めますが
お嬢さん方には此処で散って頂きますよ
イスカンダルでの女性の扱いは酷いのは分っておりますが
それは「同族」においてもなのですね
なんとも、やるせないものです
貴方方も「この世界」に生まれなければ
もう少しまともな道も歩めたのでしょうか?
ならば、壊しましょう この世界を
せめても、激しい奪還戦に参戦しなくとも良いよう
彼女達の「心」や「魂」が優しい場所にたどり着く事を願い
桜散春風で攻撃しせめてもの餞を
攻撃としてですが、彼女達が最後に見る景色が
美しいモノでありますように
できる限り苦しまぬよう、疲弊した者から狙って確実に止めを差し
自らは【グロリアス】で士気を上げ、時間の許す限りの応戦し殲滅を狙いましょう
自爆による反撃も、貴方方の痛みとして受け入れます
…同時に私の力になりますが
一般人を蹂躙し、消費して増大する「蹂躙戦記イスカンダル」
「この世界を終わらせる」戦いの幕開けですね
野本・裕樹
戦いなんてせずに済むなら……自ら選んだ道でもなければそう思うのも仕方ないのかもしれませんね。
戦いとなれば自爆を攻撃手段にせざるを得ない彼女達ならば尚更。
分からなくはありません、しかし。
私達の進むべき道はこの先にあります。
貴女達が戦いを望まなくても戦場から退いてくれないのであれば、討つ他ありません。
使う刀は《雷光刀『雷花』》、雷光の刃で薙ぎ払います。
何度も自爆させて余計に苦しませるつもりはありません、倒せる相手から倒し数を減らす事を重視します……彼女達にとっても長引かせずに終わらせる方がいくらか良いでしょう。
囲まれて逃げ場無く自爆に巻き込まれないように常に移動、爆発に巻き込まれそうになったら後ろに飛び威力の軽減を試みます。
避けきれず受けた分は【グロリアス】で体力を補い、戦い抜きましょう。
『ロームルス』に命令されていれば退く事も出来ないのでしょう、望まず戦わされる彼女達のような存在もこの奪還戦を制する事が出来れば居なくなる筈です。
「戦いなんてせずに済むなら……自ら選んだ道でもなければそう思うのも仕方ないのかもしれませんね。戦いとなれば自爆を攻撃手段にせざるを得ない彼女達ならば尚更。
分からなくはありません、しかし」
そう呟きながら、戦場に降り立つのは金髪の緑の瞳が美しい妖狐のディアボロス、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)だ。
「私達の進むべき道はこの先にあります。貴女達が戦いを望まなくても戦場から退いてくれないのであれば、討つ他ありません」
『雷光刀『雷花』』を構え、裕樹は言う。
「えぇ、折角梟将軍クレイトスを倒して手にした拠点。みすみす手放すわけには参りません」
裕樹の言葉に同意するのは藍色の髪に金の瞳が目を惹くドラゴニアンのディアボロス、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)だ。
「戦いを望まぬ者に手を下すのは多少気が咎めますが。お嬢さん方には此処で散って頂きますよ」
そう言って、プターハも鞭『メルセゲル』を構える。
戦闘態勢を取るプターハと裕樹に、トループス級亜人『ゴブリン少女自爆隊』は少し怯えた様子を見せながらも戦闘態勢を取る。
「ディアボロス、まだ来るの……」
「イスカンダルでの女性の扱いは酷いのは分っておりますが。それは「同族」においてもなのですね。なんとも、やるせないものです。
貴方方も「この世界」に生まれなければ、もう少しまともな道も歩めたのでしょうか?
ならば、壊しましょう この世界を」
先手を取ったのはプターハ。
「桜散りて恵み与えよ」
『メルセゲル』から発生した電磁波を纏う桜吹雪が『ゴブリン少女自爆隊』に襲いかかる。
(「攻撃としてですが、彼女達が最後に見る景色が、美しいモノでありますように」)
仲間に癒しの効果を与えるとも言われる美しい桜吹雪。せめてそれが『ゴブリン少女自爆隊』の最後の景色になるように、と。
パラドクス『桜散春風』。このパラドクスの選定はプターハの優しさであった。
「反撃、しなきゃ……!」
対する『ゴブリン少女自爆隊』は反撃として半ば突進するようにプターハに飛び込み、首と両腕の手榴弾型クロノ・オブジェクトを起爆。
所謂、自爆を敢行した。
(「自爆による反撃も、貴方方の痛みとして受け入れます。……同時に私の力になりますが」)
このようにプターハが桜吹雪で敵を撹乱している間に裕樹もまた、パラドクスで攻撃を開始する。
「燃え上れ、百合車」
『雷光刀『雷花』』の力が解放され、雷光が刀身を形成、その刃を延長する。
(「何度も自爆させて余計に苦しませるつもりはありません」)
プターハの攻撃で弱った敵から重点的に攻撃のターゲットとし、雷光で延長された刃で攻撃を開始する。
囲まれて自爆されることのないように常に移動を繰り返し、雷光の刃による一撃を加えていく。
雷光の刃を受けた『ゴブリン少女自爆隊』はそこから花のような炎が生じて炎上を始める。これぞパラドクス『雷生炎花・百合車』である。
「あぁ、熱い! 熱い!」
『ゴブリン少女自爆隊』が自爆を開始する。
裕樹は後方へ飛び下がることで威力を軽減し、次なる攻撃に備える。
2人は【グロリアス】を用意しており、僅かずつでも体力を補い、自爆攻撃による負傷に対抗する。
「『ロームルス』に命令されていれば退く事も出来ないのでしょう、望まず戦わされる彼女達のような存在もこの奪還戦を制する事が出来れば居なくなる筈です」
「えぇ。一般人を蹂躙し、消費して増大する『蹂躙戦記イスカンダル』。『この世界を終わらせる』戦いの幕開けですね」
2人は頷き、戦いを続ける。
やがて一帯の敵は殲滅されていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【通信障害】LV2が発生!
効果2【グロリアス】LV2が発生!