リプレイ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
いよいよ、イスカンダルと決着するのか
まずはこいつらをできるだけ倒しておかないとな
【行動】
出来るなら仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
まずは腕に仕込んだ鋼糸で敵を囲った後に一気に巻き取り切り裂くパラドクスを使用
トラップ生成で周囲に落とし穴を設置しておき
囲まれるのを防ぎながら立ち回る
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで受けて防ぐ
正面から受け止めると消耗が激しいから
受け流したり衝撃に合わせて後方へ跳んで勢いを殺すことも考えておきたい
十分に敵の数が減ったら盾をジェットボードに変形させてその場から離脱する
必要なら臨機応変に対処する
エイレーネ・エピケフィシア
グランダルメ奪還戦を生還したジェネラル級は、復讐者の脅威を深刻に受け止めたはずです
その指揮下で統率された下級の亜人たちもまた、油断ならぬ強敵とみなすべきでしょう
それでも恐れはしません。今こそ、断片の王への道に立ち塞がる全てを打ち倒す時です!
前衛で戦う仲間が戦いやすいように、彼らの死角からの攻撃を狙う敵を最優先で処理します
また、仲間の攻撃を耐えた敵がいればこれも優先的にパラドクスに巻き込み、確実に大群の数を減らしましょう
≪神護の長槍≫を投擲すると同時に『降り注ぐ影の槍』を発動
空中に何本もの幻影の槍が出現し、本物の槍と共に敵目掛けて飛んでいきます
頭上から落ちる一撃によって、密度の高い敵群の中で狙い通りの獲物を撃ち抜きましょう
怪物よ!その穢れた牙を戦友たちに向けるのであれば――覚悟することですね!
敵の数を効率よく減らすことで、連携攻撃の威力を軽減
それでも攻めかかってくるならば、≪神護の輝盾≫を構えて敵の技を受け止めましょう
十分に敵の数を減らしたら、仲間に声をかけて誰もはぐれないように撤退します
●引きて、寄せる
イスカンダル大王の周囲を固めるジェネラル級ディアドコイ――ディアボロスは、それらとは既に、グランダルメ奪還戦で相まみえている。
その時に、ディアボロスの戦いぶりは見ている――何より、幾人もの亜人の将を失っている。
「グランダルメ奪還戦を生還したジェネラル級は、復讐者の脅威を深刻に受け止めたはずです――その指揮下で統率された下級の亜人たちもまた、油断ならぬ強敵とみなすべきでしょう」
言って、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は軽く目を瞑り、戦場の空気を吸う。
平静にしているように見えて、心は昂ぶっている――今日という日のため、彼女は無心に戦い続けてきた。
亜人への怒りが憎しみもあろうが、エイレーネは眼前の敵を侮ることはない。
「……それでも恐れはしません。今こそ、断片の王への道に立ち塞がる全てを打ち倒す時です!」
槍と、盾を手に、毅然と敵に立ち向かう戦士として。
群れるアンティゴノス・テュポーンの不気味なシルエットを睨み付ける。
同じものを、ゴーグル越しに見つめた荒田・誠司(雑草・g00115)は。
「まずはこいつらをできるだけ倒しておかないとな」
そう、淡淡と言う。
事も無げなように。せざるを得ぬ任務であるように。どうともとれる声音だ。
「何となく、ずるずると巡回しているだけ、にも見えるな」
敵の行動を確認している最中、彼は機械の腕の調子を確かめるように、指を軽く動かしていた。
「知性があるのか無いのか、よくわからない存在です」
そう応じたエイレーネの声には……亜人に元より、頼りになる知性があるのかと揶揄するような響きがあった。
誠司はどちらが戦いやすいのだろうか、と考えると、片頬に一瞬、笑みを浮かべ――どっちでも同じか、と指を折り拳と握り籠める。
メンテは欠かしていない――身体も、武装も。
「――さて、行くか」
ともに動き出すディアボロスらに向け、気易い声をひとつ。そして、無造作な一歩を踏み出す頃には、表情はただ真剣なものへと変わっていた。
アンティゴノス・テュポーンは、ディアボロスの存在に気付くや、次々と向かってくる。こちらからも、狙いやすい相手を狙って挑むのだが。
真っ向勝負のように、敢えて姿を見せた誠司は。
機械の腕から鋼糸を放出し――テュポーンが踏み込んで来たタイミングを見計らい、一気に引き絞った。
「逃げられると思うなよ」
不敵な声と、幾重にも重複した悲鳴のようなものが重なる。
糸を引き絞ると同時、彼はトラップで小さな落とし穴を生成する――状況的には、あまり意味が無いが、進行速度が少しでもバラつけば、自分や仲間が攻撃を仕掛ける隙が生まれるだろう。
実際、エイレーネは……誠司や、共に戦う者達の動きに合わせ――少し遅れたテュポーンへ、槍をぎゅっと握りしめると。
「聖なる槍よ! 悪しき者どもを一人たりとも逃すことなかれ!」
溜めた息を吐くように、投擲する――その動作に、長い銀の髪を煌めかせながら。
同じように銀の線を天へ引いた彼女の槍は空中で、無数に分裂した。突如と出現した幻影の槍とともに槍は、亜人に降り注ぐ。
「怪物よ! その穢れた牙を戦友たちに向けるのであれば――覚悟することですね!」
射貫かれ、苦痛に喘ぐような仕草を見せるテュポーンへ、彼女は凜と告げる――弱った敵を確実に殺し、前衛に立つ者を支えるべく、立ち回る。
とはいえ、敵も狙った通りの動きばかりをしてくれはしない。
誠司も、エイレーネもそれを理解し、覚悟も準備も出来ている――突如と身体の形を変えて速度を上げたテュポーンの突進を、誠司はラウンドシールドで受け流す。
全身に掛かる負荷を即座に判断し、彼は跳び退く。
腕から背、脚が、びりっと痺れたような痛みを発したが、たいしたことは無い。だが、数が多い。ゴーグルの下、視線だけで次の敵を確認すると、直ぐに盾を構え直し、また、衝撃を受け流すように退く。
囲まれないように、方角には留意しつつ、次々と躍り掛かってくる敵を捌くと、次の鋼糸を巻き付け、機動力を削ぐように――無論、絶命も狙いながら――不気味な肉を、断ち切る。
流れる血は、赤黒い。
「――ッ! ――ッ!!」
「通じなくても解ります、お前達が、私達を侮辱していると――!」
ゴルゴーンが睥睨する盾を手に、エイレーネは奇声をあげるテュポーンらの不規則な連携を迎え撃つ。
奇声のタイミングや声色はそれぞれだが、彼女は冷静に敵の動きを見た。
不定形に似た身体付きだが、躍動する肉の動きは、他の生物と同じ――誠司に向かう進化した同種の動きを比較すれば、いっそ見定めやすい。
小さな盾で、肉の束で作られた強烈な殴打を弾いて、凌ぐ。
比べれば幾分も華奢なエイレーネだが、怯まずに群集を駆け抜け、疲れを感じさせぬ速度で、すかさず槍を投じる。
槍はテュポーンどもを真上から串刺しに――地面へ縫い止められた其らは、赤黒い血溜まりで大地を染めて、動きを止めた。
「とんだ進化っぷりだ――こんなもののために、人間の命が消費される……か」
敵のありようを揶揄しつつ、誠司は、ここにいる亜人の数以上に人々が死んでいるのだという現実を思い出す。
「ええ。必ず、滅ぼします」
偽りの神も。亜人どもも――ここで、全て。エイレーネは琥珀色の瞳をきらりと輝かせ、はっきりと告げる。
会話の傍ら、二人は戦闘を継続している。
罠をあっさり乗り越えられようと、誠司は淡淡と糸で断ち、エイレーネは槍を放って弱ったものどもを一掃する。
――戦果は充分にあげている。
後は折を見て、巧く離脱する――その機を窺うべく、二人は、彼方を見た。
――先に、新たな敵影が……少し輪郭の異なる影が、いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
マティアス・シュトローマー
強力なジェネラル級を多数有していたイスカンダルも今や俺達の包囲網の中
グランダルメでのお礼も込めて、この前哨戦でも手を緩めずに痛打を浴びせていきたいね
さあ、始めようか
仲間と足並みを揃えてパラドクスを発動。ダッシュで自陣から最も近い敵陣へと飛び込み、密集する敵を足蹴に跳躍。複数体の敵を巻き込める方向を見定めて衝撃波を伴う一撃をお見舞いするよ
同じく肉薄する仲間がいれば波状攻撃を意識して、遠距離から迎え撃つ仲間がいれば攻撃の射線に入らないように
その後は傷を負った個体を狙い、可能な限り多くの敵を撃破していく
敵を追うのに夢中になるあまり、敵陣の深くに入り込む…なんて事態は避けたいね
お仲間を増やした程度で俺を捕まえられるとでも?
こちらを囲おうとする敵は【エアライド】で飛び越え、集中砲火を受けないよう立ち回る
食い破ろうと向かってくる首はライオットシールドで往なし、防ぎ切れない部分はガードアップの効果を纏って耐え切ろう
敵戦力を十分に削ったら戦略的撤退
指揮官サマに伝えておいてよ
勝つのは俺達ディアボロスだって
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
とうとうイスカンダルの奪還戦ですね
リシュマコスはイスカンダル奪還戦でも邪魔をしにきておりましたし
その時のお礼参りとさせて頂きましょうか
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
ダメージアップの加護を纏った黒衣の死神を喚び、地の底へと引きずり込んで差し上げましょう
仲間と機を揃えて集団の辺縁、若しくは小集団を襲撃
撃破したらすぐ移動し、大軍に囲まれぬように立ち回ります
危険を感じたら、泥濘の地で敵の移動速度を落としつつ素早く後退
移動速度の差で追ってくる数が倒せる程度になれば、反転し迎撃
出来るだけ多くの敵を倒します
可能なら仲間と攻撃対象を揃え、体力の低い者から各個撃破
こんな姿の亜人もいるのですね
一瞬アルタン・ウルクの仲間かと思いました
まあ、どちらにせよ全て倒すのですけど
反撃には魔力障壁を展開して直撃を避ける様に受け流します
戦いに負傷はつきものと割り切り、演奏を優先します
ある程度倒しきれば、仲間の状況も見つつ撤退へ
今は無理をする所ではありませんから
奪還戦当日にお楽しみは残しておきましょう
日金・陽洋
イスカンダルも取り返す機会が来たか
奪われたものを取り返す好機…それに何より、新宿島が破壊されるつもりなら放っておけない
本番の前に相手の戦力低下、請け負おう
リシュマコス、前の戦いで見かけた時は熱い奴と思っていたが、その配下の亜人は…不気味と言うか、何とも形容しがたいな
戦いも少しばかり久々だ、油断せず挑もうかね
使用するパラドクスは破軍衝
増えて取り囲もうとする相手なら、まずはどう増えるか…物陰からの偵察ができるなら観察、不意打ちを図る
戦闘では【エアライド】やジャンプを活用し撹乱、観察した敵の動きも頭に置き、優位な場所を取り破軍衝を叩き込む
できるだけ弱った個体を狙うなど、数を相手にしつつ確実に減らしていこう
囲まれて後々逃げられなくなると厄介だ
攻撃後はできるだけ吹き飛ばしやジャンプで間合いを取る等撤退しやすい位置取りを心がける
仲間と共闘する際は適時追撃するなど連携
周囲の状況を見て誰かが倒れることのないように意識
こちらの消耗具合を見て、逃げられる余力を残して撤退
次は…これで終わると思うな
アドリブ歓迎
●寄せて、散る
「とうとうイスカンダルの奪還戦ですね」
また、奪還戦直前の戦いに身を置き――ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は涼やかに、視線を遠くへ向ける。
一陣の風が前髪を揺らし、色違いの瞳を覗かせた。
「イスカンダルも取り返す機会が来たか」
日金・陽洋(陽光・g05072)もまた、束ねた銀の髪が靡き、輝いた。
堂々とそこに構え、戦場を見渡す姿には余裕がある。
思えば、エジプト奪還戦から、かなり時間が経過したな――と囁く。
それだけの時間が経てば――それほどの時間をかけて、か。
「強力なジェネラル級を多数有していたイスカンダルも今や俺達の包囲網の中」
マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)が、どう仕掛けてやろうかとグレーの瞳を輝かせた後、猫のように細めると。
「グランダルメでのお礼も込めて、この前哨戦でも手を緩めずに痛打を浴びせていきたいね」
「リシュマコスはイスカンダル奪還戦でも邪魔をしにきておりましたし――その時のお礼参りとさせて頂きましょうか」
ぱしんと手を打ったマティアスの意気に、ソレイユは穏やかに微笑み。
そして陽洋が、力強く肯く。
「奪われたものを取り返す好機……それに何より、新宿島が破壊されるつもりなら放っておけない――本番の前に相手の戦力低下、請け負おう」
有象無象のような、しかし、不気味な輪郭を描くアンティゴノス・テュポーン……何を考え、そこにいるのか。能動性すら、一見よくわからぬかたちをしている。
「リシュマコス、前の戦いで見かけた時は熱い奴と思っていたが、その配下の亜人は……不気味と言うか、何とも形容しがたいな」
「こんな姿の亜人もいるのですね。一瞬アルタン・ウルクの仲間かと思いました――まあ、どちらにせよ全て倒すのですけど」
陽洋が肩を竦めると、ソレイユも、ゆっくりと頭を振る。
「それはそうだね」
柔らかでいて、クロノヴェーダ殲滅の意をさらりと告げるソレイユに笑って、マティアスは、テュポーンの隙を窺う。
果たして勘が良いのかどうか。
ディアボロスらが近づくと――警戒の気配を強め、殺気を放ち出す。
だが、明確に此方を見つけたわけではないらしく、きょろきょろと全身で振り返る。其らが、見事に背を向けた時、三人が吐息で笑ったのは言うまでも無い。
「さあ、始めようか」
マティアスは一気にテュポーンへと距離を詰める――どころか、その肩を蹴り上げて上を取るや、パラドクスで鋼鉄の籠手を具現化させる。
「Leck mich am Arsch! ……なんてね」
身体をねじり加速させた強烈な拳で、空を叩き――二体纏めて、強烈な衝撃波を見舞う。
肉が束ねられたような不思議な巨体を戦慄かせ、仰向けに転げるテュポーンと。たった振動に、テュポーンらの意識が、一気に、跳び込んできた彼に向かう。
――そこへ。優雅で、切ない、ワルツの調べが届く。
「死を、忘ることなかれ」
囁き、ソレイユが指を躍らせるは――彼を中心に、緩く弧を描くヴァーチャルの鍵盤。
瞳を伏せ、最初の打音を聴いた後、彼の繊手は滑らかに、緻密に、奏で始める。
ワルツの音律に、招かれるは黒衣の死神。
テュポーンの不気味な身体を、黒い影が包み込み、地中へと引き摺り込む――そんな幻影。
同時に、大地は泥濘へと変化し、彼らの足を取る。
其らがアルタン・ウルクに似ているから――というわけではないが、通常の進行速度を阻害するべく、大地を変質させた。
不意に速度を落としてしまった、テュポーンどもの。
ひとつの影が、其らの頭上を飛び越え――背後に、着地する小さな衝撃。
影――陽洋が、テュポーンの背後、低い構えから、鋭く拳を抜き打った。
ドォオンと、怪物の身体が撓んで、吹き飛ぶ――。
殴打の威力は元より。共に生じる強大な衝撃波が、テュポーンを為す術も無く打ちのめす。
表情や反応から、痛みなどが見えぬ相手だが、身体のバランスが崩れれば、効き目は見て取れる。
しかし、それを見ても、彼は真面目な表情で敵を見下ろす。
「戦いも少しばかり久々だ、油断せず挑もうかね」
――実際、即座に……倒れていたと思ったテュポーンが、陽洋とマティアスに向かって分裂しながら勢いよく跳びかかる。
伸びる首と、不気味な歯に迫られ、二人は幾度か細かなステップで跳び退き、宙を蹴って加速する。
がちりと空を噛む歯もあれば――その長い首を撓らせ、跳び退く二人を叩きのめそうというものもある。
「案外、考えてるな」
どうと横薙ぎにされた陽洋が、目を眇めると。
ライオットシールドを咄嗟に翳したマティアスが、明るく笑って、挑発する。
「お仲間を増やした程度で俺を捕まえられるとでも?」
一個体が無限に増えていくのではなく――攻撃のために一時的に増えるだけなら、そもそも総体が増えるわけでもなし。
焦る理由は微塵もない。
そして、ソレイユには――先程までは無かった、角のようなものを囃したテュポーンが、四つ足で突進してくる。
魔力障壁が、直撃を逸らしてくれるとはいえ、ソレイユは軽く位置をずらして立ちながら――障壁に叩きつけられた衝撃を、耐える。
ずんと響く痛みまでは、消せぬ――。
なれど、彼は己のペースを変えることなく、美しい調べを止めぬ。
「戦いに負傷はつきものですから」
器用に動く十の指で。
新たな死神を召喚し、テュポーンを泥濘に沈め――頸を狩る。
マティアスと陽洋は三次元的に動きながら、各々の拳で、確実にテュポーンを仕留めていく。
無論、ほど近くに、エイレーネと誠司の存在を感じながら。
付近一帯のテュポーンを、速く着実に、平らげていく――。
「……なんでしょう?」
ふと、ソレイユが、貌をあげた。
すっかり数を減らしたテュポーンら越し――本陣とおぼしき方角から、微かに見えた動きがある。
戦場の空気のざわめき、大群が動く気配。
奪還戦のために動員された亜人らの出す、雑な殺意とは一線を画すような――。
「増援か」
すぐに陽洋は、継戦の構えを見せかけ――彼もまた、ただ、テュポーンの別群が動いたのとは違う、と気付いたように唇を引き締めた。
向かってくるのは……統率された軍勢であるような。突出しすぎることもなく、足並みを揃え――一群となって、こちらへと向かってくる。
亜人でこれがなせるとなれば……ここいらの敵とは一段勝る、精強な部隊であるに違いない。
「これは――指揮官サマのお出ましかな?」
マティアスが囃すような口調で呟きながら。
どうする、と仲間達へ、目配せする――お目に掛かるのも悪くありませんが、とソレイユは微笑み。
「今は無理をする所ではありませんから。奪還戦当日にお楽しみは残しておきましょう」
「だな。眼前ちらちらと舞うだけ舞って、逃げる相手って癪に障るもんなー」
精神的に消耗してくれればいいと、マティアスが戯けて笑う。
「……そういう揺さぶり方もあるか」
彼の言葉に、陽洋は――敵将が無駄足を踏み、少しでも苛立つならば、それも痛快かと、双眸を細めた。
むしろ、あの部隊に合流されては、撤退しづらい。
「囲まれて後々逃げられなくなると厄介だ」
「ですね」
「了解っと!」
そうと決まれば、マティアスは足止めでもするかのように立ち塞がったテュポーンへ、無造作な跳躍から、無貌に似た顔面に、鉄の拳を見舞う。
「指揮官サマに伝えておいてよ――勝つのは俺達ディアボロスだって」
更に、正面の敵を衝撃で吹っ飛ばし、陽洋が道を拓く。
「次は……これで終わると思うな」
「ええ、また後日、お会いしましょう」
しぶとく這い上がろうとするテュポーンを、ワルツに誘われた死神が引き留めている合間――ディアボロス達は軽やかに、鮮やかに――悠然と撤退するのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV3になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!