ノヴゴロドの敵に注ぐ情報工作もしくは殲滅(作者 陵かなめ)
#吸血ロマノフ王朝
#ノヴゴロドの大天使撃破作戦
#ノヴゴロド
⊕
●依頼
「吸血ロマノフ王朝での大天使勢力の動きを、早期に察知することができたんだよね!」
虹色・クリア(デーモンのワールドハッカー・g03195)がパラドクストレインの前で説明を始めた。
これは、鮮血総主教ティーホンの言動などから、吸血ロマノフ王朝での大天使の動きを注視した攻略旅団の作戦によるものだ。
大天使は、周囲の集落を制圧して信仰を獲得する作戦を実行しようとしている。その目論見も同時に潰してしまって欲しいとのこと。
「今回はアヴァタール級の『アクラシエル』が、住民の信仰を集めようとしているよ。とにかく聞こえの良い言葉を並べるゲリラ的な集会を開いているみたい。ただ大天使の作戦は始まったばかりだから、効果は上がってないようだよ」
アクラシエルはトループス級の『血の記述者』を複数従え、ノヴゴロド周辺地域の集会ができるような場所を転々としている。
「それと、あとは攻略旅団から提案された『内部分裂の為の情報工作』なんかも考えても良いかもしれないね」
クリアは続けて詳細を語った。
「アクラシエルは、ディアボロスに対してすごく用心深くなっているの。周囲の警戒はかなり厳重だよ。それでも、敵の集団を先に発見できればかなり有利になるよね」
重ねての説明になるが、アクラシエル達はノヴゴロド周辺地域の集会ができる場所を転々としている。
「ノヴゴロド周辺地域で慎重に哨戒すれば、きっと敵の集団を見つけられるよ。注意したいのは、あんまり目立つ行動をしちゃうと逆にこちらが相手に見つかるかもしれないってこと。どうやって周囲を哨戒するか考えていこう」
アクラシエルは高らかな歌声を武器に戦う。慈愛に満ち溢れている表情を見せるが、目的のためならすべてを切り捨てることもある。気をつけたい。
アクラシエルを警護するトループス級の血の記述者は、ヴァンパイアノーブルだ。踊るように美しい動きで接近戦を仕掛けてくるだろう。
「ここからが重要なポイントなんだけど、敵の内部分裂の為の情報工作について説明するね」
『ディアボロスが指定した情報を敵に伝える』ことで、敵の今後の動きに影響を及ぼしたいというのが大きな趣旨だ。
「『ラスプーチン派は、こんな事をしていた!』みたいな暴露話をヴァンパイアノーブルである血の記述者達に聞かせてあげるのが良いかもね。それが大領主派閥に伝わると、それなりに今後に影響がありそうなの」
ただ、気をつけなければいけないのは、情報を持った血の記述者を殲滅してしまうと、勿論だが大領主派閥に情報が伝わることはない。
「だから、もし内部分裂の為の情報工作をしたいなら、血の記述者達は倒さずに、アクラシエルだけを倒して依頼を完了する必要があるよ」
いくら情報を暴露したとて、それを持ち帰る者がいなければ意味がないということのようだ。
「ノヴゴロド地域は、モスクワからサンクトペテルブルクに向かう途上にあるんだよ。大天使の活動は、ディアボロスの動きを警戒したものでもあるのかもしれないね」
逆に考えれば、この作戦を成功させる事で、サンクトペテルブルクに集結した敵軍の動きへの牽制にもなりそうだ。
クリアはそう言って説明を終えた。
●大天使『アクラシエル』
「吸血ロマノフ王朝の理と、我ら大天使との相性はとても良いですね」
アクラシエルは上機嫌で周囲を見回した。
その後ろには、血の記述者達が控えている。
「この地の支配権を確立する事は、サンクトペテルブルクの護りを固める意義もあるでしょう。けれど、ディアボロスの戦力を侮る事は出来ません。まともにやりあえば、こちらが痛い目を見るでしょう」
「なるほど」
血の記述者達は神妙な面持ちで頷いた。
「戦わざるを得ないとしても、有利な状況で戦えるように周囲の警戒を徹底しなさい」
「承知しました」
常に警戒を怠らないようにと、指示を飛ばす。
アクラシエルはかなりディアボロスを警戒しているようだ。
リプレイ
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
アクラシエルか……。浅草寺で同型が一般人を殉教させようとしたのは一昨年の10月だっけ。別個体でも根が一緒なら性格も似るか。
【光学迷彩】を常に起動し、集会が開かれそうな場所を遠巻きに見て回る。双眼鏡など、役に立ちそうな物品は持って行こう。
『慎重に哨戒すればきっと敵の集団を見つけられる』という虹色の言葉はとても大事だ。
奴らはいつ交戦してもいいように気を張らせているのであって、逃げ隠れして居るわけでは無い。対するあたしらは、見つかってはいけない代わりに先に見つけさえすれば一旦撤退しちまったっていいのだ。奴らとあたしらは警戒の仕方が似ているようで違う。
出来れば一般人にも見られずに居たい。
「見知らぬ女を見た」なんて話が広まったら哨戒どころじゃなくなっちまう。だから『見つからないように動く』それが大前提。
誰にも見つからないように、人目につかない場所から場所へ、根気強く。時間は幾らかけても構わないつもりで行く。
ハニエル・フェニックス
大天使!
もー、しぶといんだから!
色んなディビジョンでおんなじような事して……まぁ目的が同じだろうからそれは仕方ないけど。
とにかくまだそんなに事は進んでなさそうだね。
今の内に止めちゃおう!
まずは敵を見つけなきゃね。
目立たないようにって言ったらやっぱり光学迷彩かな。
こそこそ隠れながら行こう!
私は誤魔化したりするのはあんまり得意じゃないし、まず見つからないようにしたいね。
雪が積もってるなら、白い布か服でもあればより見つかり辛いかも。
後は完全視界が役に立つかな。
夜とか吹雪の時でもよく見える、って言うのは偵察にはもってこいだよね。
なるべく距離を取って、見つからないように一方的に敵を見つけたい。
寒冷適応と迷ったけど、そっちは厚着しとけば何とかなりそうだね。
まだ信仰はあまり集められてないみたい。
今の内にやっつけてやんなきゃね、あの大天使!
●哨戒
「アクラシエルか……」
双眼鏡を覗き込んでいた鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)がつぶやいた。浅草寺での事を思い出す。別個体でも根が一緒なら性格も似るのかどうか。
「大天使! もー、しぶといんだから!」
ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)は物陰でむっと目を細めた。
「色んなディビジョンでおんなじような事して……まぁ目的が同じだろうからそれは仕方ないけど」
今の景色に合わせた上着を羽織り、こそこそと周囲を伺う。
ともあれ、今回の大天使はまだあまり大きな成果を上げてはいない様子。
今のうちに叩けるのであれば叩いてしまいたい。
「『慎重に哨戒すればきっと敵の集団を見つけられる』という虹色の言葉はとても大事だ。奴らはいつ交戦してもいいように気を張らせているのであって、逃げ隠れして居るわけでは無い」
「たしかにね。それなら、なるべく距離を取って、見つからないように一方的に敵を見つけたいよね」
サンダーの言葉にハニエルが頷く。
「『見知らぬ女を見た』なんて話が広まったら哨戒どころじゃなくなっちまうからな」
双眼鏡から目を離し、サンダーが次の場所を検討する。
できれば一般人にも見られずにいたいという方針だ。見つからないように動くのが大前提というわけ。しばらく留まっていたが、どうやらここに敵はいないようだ。判断し、二人は次の場所へと向かった。
人目につかない場所から、次の場所へ。
二人は身を隠しながらノヴゴロド周辺地域を哨戒して回る。
「まだ信仰はあまり集められてないみたいだし。今の内にやっつけてやんなきゃね、あの大天使!」
ハニエルは次の場所では茂みに身を滑り込ませ、再び周囲を見回した。
幸いなことに、これまで一般人には見つかっていない。
「奴らとあたしらは警戒の仕方が似ているようで違う。あたしらは、見つかってはいけない代わりに先に見つけさえすれば一旦撤退しちまったっていい」
敵は逃げ隠れしているわけではないのだとサンダーは言う。あくまでも、いつ交戦してもいいように気を張っているはずだと。
「そうだね。とにかく、大天使を見つけるまで頑張ろう!」
敵を見つけるまで哨戒を続ける。それは気が遠くなるような地道な作戦だが、ディアボロスはそれだけの心づもりでここまで来ていた。
さて、いくつか場所を移動した後。
「この場所も、一般人を集めるには、なかなか良い場所だよね」
「たしかに」
ハニエルがひそひそとサンダーに耳打ちした。
ある程度の広い場所があり、ここに続く道も開けている。かしこまった雰囲気も感じない。ここでの集会なら、気軽に立ち寄れることだろう。口当たりの良い言葉で一般人を集めるには、良い条件が揃っているといえる。
物陰に身を潜めながら、二人は慎重に周囲を窺った。
誰にも悟られないよう気を配り、暫くその場で待つ。
すると広場に特徴的な集団が現れた。
「周囲の警戒を徹底しなさい」
「承知しました」
「一般人の皆さんを集めるのは、安全が確保されてからにします」
「仰せのままに」
集団の真ん中で、穏やかに微笑みながら厳しい指示を飛ばす女性。
その女性を護るように、優雅な佇まいの男性達が取り囲んでいる。
「あれは……」
「間違いない」
ハニエルとサンダーが頷き合う。
あれこそが探していた敵の集団だろう。
「まだ集会の呼びかけもしてないみたいだね」
ハニエルは更に姿勢を低くしてサンダーに目配せをする。
「あたしらの方が先に相手を見つけたな」
こちらの期待通りの成果だとサンダー。
この位置なら、こちらから戦いを仕掛けることも可能だ。
粘り強い哨戒の末、ついに敵を発見した。こうなれば、敵が一般人を集め始める前に潰したほうが良いだろう。
「今の内にやっつけてやんなきゃね、あの大天使!」
ハニエルは改めて強く思った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
●情報工作、もしくは
敵を発見し、位置は把握できた。仕掛けるにも十分な場所だ。
さて、今後の方針を。
敵の内部分裂の為の情報工作を行うのであれば、まずは情報を『血の記述者』に伝えること。そのうえで、血の記述者は殲滅せず『アクラシエル』のみを倒す必要がある。
もし情報工作を行わないのであれば、このまま敵をすべて倒すだけでいい。
さて、どうするのか選択の時だ。
――ディアボロスたちは、行動を開始した。
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
上手く先に見つける事できたな。では血の記述者に接触するか。
先に見つけた以上戦闘準備をする暇は余り与えたくない。こっちも武器を構えながら。
よぉ大変だな血吸い共。大天使なんぞの配下に下っちまって同情するぜ、こんなところで油売ってる暇なんぞない筈なのに。
本当はラスプーチンを追撃しなきゃならんのだが、お前らを放っておく訳にもいかん。
あたしらの第一目的は一般人の保護。だから内政が得意なあいつとは色々と利害が一致する点もあったんだが……。
ラスプーチンはアルタン・ウルクとの境界を開けて奴らをエカテリンブルグに引き込み、一般人を守ろうとするだろうあたしらとぶつけるつもりだとさ。しかもそれをあたしらが招き入れた事にするらしい。
……そういう、「多少は人間が死んでも構わん」って思想こそが縁切りした理由の一つなんだがなぁ。
あんたらもこのディヴィジョンが大事ならエカテリンブルグに行った方がいい。そこでまとめて擂り潰してやる。
……敗残兵の部下なんぞやってるのは、本意じゃないんだろう?
●情報を一つ
「上手く先に見つける事ができたな。では血の記述者に接触するか」
鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は心を決め敵の前に出た。
「ディアボロス?! あなたたち、いったいどこを見ていたのです?! あれほど警戒を厳にと伝えたではありませんか!!」
アクラシエルは、苛つきを抑えられない様子で血の記述者達を叱責する。
「すぐに迎撃してください! 奇襲を許さないで!!」
「承知しました」
血の記述者が戦闘態勢を取った。
サンダーは構わず進む。
こちらが先に見つけたのだ。敵に戦闘準備をする暇は与えたくない。ただ、彼らには伝えることがある。それを目的とし、一番近くに居た血の記述者の懐に飛び込んだ。
「よぉ大変だな血吸い共。大天使なんぞの配下に下っちまって同情するぜ。こんなところで油売ってる暇なんぞない筈なのに」
「な……?」
「ラスプーチンのことだ。あたしらの第一目的は一般人の保護。だから内政が得意なあいつとは色々と利害が一致する点もあったんだが……」
「……」
血の記述者は無言で先を促す。
「ラスプーチンは、アルタン・ウルクとの境界を開けて奴らをエカテリンブルグに引き込むつもりだ。そこで、あたしらとぶつけるつもりさ。あたしらが一般人を守ろうとするだろうって考えてだ。……しかもそれをあたしらが招き入れた事にするらしい」
情報を一つ、敵に伝えた。
「……そういう『多少は人間が死んでも構わん』って思想こそが縁切りした理由の一つなんだがなぁ」
「その情報、虚妄ではないだろうな」
「あんたらも吸血ロマノフ王朝が大事ならエカテリンブルグに行った方がいい。そこでまとめて擂り潰してやる。……敗残兵の部下なんぞやってるのは、本意じゃないんだろう?」
血の記述者がその場から飛び退いた。
「……」
彼はサンダーの言葉を情報として認識したようだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
●次の目標は
「何をしているのですか! こうなったら徹底的に叩き潰すのです!」
アクラシエルが血の記述者に厳しく指示を出す。
敵は戦うつもりのようだ。
さて、ここからが肝心なところである。
血の記述者を見逃し、アクラシエルだけを撃破することができれば、今渡した情報が活きてくるだろう。攻撃をアクラシエルだけに定めることも考えたほうが良いかもしれない。
ディアボロスは、次の目標を定め戦闘に突入した。
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
そんじゃあやろうか、アクラシエルちゃん。
……あたしはTOKYOエゼキエル戦争出身だ。
供回りよりあんたを優先する理由はそれで十分だろう?
オリジナルパラドクス『フィルターバブル』で挑む。
1対1の状況にならないよう、出来る限り仲間と敵を包囲できる位置になるよう動き続ける。
これは戦いじゃない。駆除だ。
例え此奴の方が格上でも、あたしらに課せられた任務は『討伐』。よい戦いをする事ではない。
そして討伐が目的なら……戦闘において卑怯と言われる行為も、肯定しうる。
丁度害虫に対して毒ガスで殺滅するように。害獣に対して銃器で撃退するように。
だからあたしらは何ら恥も躊躇いも無く、集団で囲んで叩き潰す。
●
「そんじゃあやろうか、アクラシエルちゃん」
言うが早いか、鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は真っ直ぐアクラシエルへ向かった。
「私だけを狙うなど、なんと野蛮な! 仕方がありませんわ。私自ら、隣人の手を取る気持ちを教えて差し上げましょう」
アクラシエルは一瞬眉をひそめ、再び笑みを浮かべる。
「……あたしはTOKYOエゼキエル戦争出身だ。供回りよりあんたを優先する理由はそれで十分だろう?」
サンダーはアクラシエルの言葉をさらりと流した。
敵の位置、自分との間合い、そして仲間との距離に気を配りながら更に距離を詰める。
(「これは戦いじゃない。駆除だ」)
例え此奴の方が格上でも、自分たちに課せられた任務は『討伐』なのだ。よい戦いをする事ではないと思う。
だから、自分ひとりで決闘をする必要はない。仲間と協力して、叩き潰すのみだ。
「お前の話は聴きたくない、お前の価値観を受け入れない」
仲間との位置をもう一度確認し、サンダーが障壁を作り出した。大きな泡が集まって出来たそれは、見る間に膨れ上がる。
「ふふふ。さあ武器を捨てましょう。穏やかな心で、私の歌声だけに耳を傾けてください」
対するアクラシエルは、慈愛に満ちた歌声を響かせた。
繰り返し、繰り返し、戦いをやめて自分に従うようにと訴えかけてくる。
闘争心、そして精神を根こそぎ削り取るような攻撃だった。
やがて互いの攻撃がぶつかり合い、両者は弾き飛ばされた。
「ふふっ。なかなかやりますね。やはり危険だわ! ここで倒してしまうしかありませんね」
アクラシエルは微笑みを絶やさない。
「あなた達! 何を止まっているのです。援護をしなさい!」
「それは……はい」
それから当然のように、血の記述者に指示を飛ばした。
血の記述者たちは、両者の様子をうかがいながら、アクラシエルの周囲に展開する。
「けど、あたしらの狙いは変わらない」
――傷は受けたが、まだ戦える。
サンダーは、戦いが始まったときと同じように、まっすぐアクラシエルを見た。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
ハニエル・フェニックス
さぁ、遂にご対面だね!
私も大天使とアークデーモンには散々振り回されて来たんだもん。
こんな所まで逃げて来た上にTOKYOと同じ事をしようとするなんて許さないんだから!
ま、そんなに必死に怒鳴ってる所を見られたら……そのきれいな顔と声に騙されてた人達も目を覚ましちゃうかもね!
おっと、歌で勝負って事?
ふふーん、マジ天使なハニィちゃんのエンジェルボイスに勝てるかな?
ムーンロッドにこの音楽の力を込めて、真正面から斬りかかってやる!
ノリが良くて明るい歌で行こう!
光の槍が飛んでくるのは怖いけど、そんな事言ってられない。
それに光の使い方なら私だって負けない。
光のオーラでダメージを和らげながら、全力で戦うよ!
聖歌を聴いても私達の心は動かない。
あらゆるディビジョンから退場して貰うよ。
もしかしたら神様なら憐れんでくれるかも知れないね。
会えたら確かめてみてね!
戦場にアクラシエルの声が響き渡る。
サンダーに続き、ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)もアクラシエルへと向かって行った。
「私も大天使とアークデーモンには散々振り回されて来たんだもん。こんな所まで逃げて来た上にTOKYOと同じ事をしようとするなんて許さないんだから!」
周囲を舞う血の記述者には目もくれない。
「ああ、なんと嘆かわしい。主よ……憐れみたまえ!」
アクラシエルは、いかにも悲しげな表情を浮かべ、ますます高らかに歌った。その頭上、遥か高みから、光の槍が現れる。
「おっと、歌で勝負って事? ふふーん、マジ天使なハニィちゃんのエンジェルボイスに勝てるかな?」
あの槍が飛んでくるのは正直怖いけれど、今はそんな事を言っていられない。仲間が作り出した戦いの流れを止めないためにも、ここは一気に畳み掛けるのが良いだろう。
ハニエルは口元に笑みを浮かべ、明るい歌の力を紡いだ。その音楽の力をムーンロッドに込める。そのまま真正面から距離を詰めた。
「私の歌を聞き、心穏やかに過ごしましょう。武器を捨て、その身を差し出してください」
アクラシエルは両手を天に掲げ、光の槍を誘う。
だが槍が降る前に、ハニエルは一気に斬りかかった。
「聖歌を聴いても私達の心は動かない。あらゆるディビジョンから退場して貰うよ」
「何を――」
「もしかしたら神様なら憐れんでくれるかも知れないね。会えたら確かめてみてね!」
明るい歌を伴いながら、断頭フォルテッシモが炸裂する。
ハニエルの金色の髪が、遅れて優雅に揺れた。
その斬撃は、敵の肉体と魂を斬り裂く。
「あ、あああああ! 私の体に傷が!! 何をぼさっとしているのですか! 私を守りなさい!」
たまらずアクラシエルが叫び声を上げた。してやられたことへの苛立ちを晴らすかのように、血の記述者たちを怒鳴りつけることも忘れない。
「ま、そんなに必死に怒鳴ってる所を見られたら……そのきれいな顔と声に騙されてた人達も目を覚ましちゃうかもね!」
今までの、貼り付けたような慈愛の微笑みはどこへやら。
ハニエルはにっこり笑顔で敵の様子を見た。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
桐生・八重
さて、精神感応を起こすならこちらは物理攻撃のパラドクスを使うとしましょうか
電脳魔術で巨大結晶「クリスタルピラー」を創造
巨大結晶を用いて周囲の光を吸収・収束させエネルギーを生成すると同時、虹と同じ輝きを持つ七色七本の剣を具現化
追尾能力を以て大天使を切り刻み、巨大結晶が超高熱の閃光で敵群を焼き払っていく
歌声がパラドクスの条件なら、剣と閃光の放射で爆音を鳴り響かせていきましょう
ダブルで攻撃回数を増やし、命中アップとドレインで回復を狙いながら高い命中精度を付与して大天使のみを狙いましょう
これが天使のディアボロス……ええ、ワタシはエゼキエルのディアボロス、復讐者です
先程も同郷のディアボロスが言ったように、エゼキエルの大天使を相手にするにはそれだけで十分な理由でしょう
最後に七色七本の剣を複雑な軌道を以て大天使を切り刻み、細切れにしてトドメを刺します
貴方達は見逃しましょう
ワタシの敵は大天使とアークデーモンですので……
そんな風に含みを持たせて血の記述者を見逃す
「なぜ私の歌を受け入れることができないのでしょうか? この歌に身をゆだね、私の言うことを聞くだけでいいというのに」
アクラシエルは、まるで理解できないというふうな表情を浮かべて、首を横に振った。
「ディアボロスといえども遅くはありません。この歌を聞いてください」
そして幼子を諭すように穏やかな声で歌い始める。だがその姿は、もはや万全の状態とは言い難い。すでに幾度もディアボロスからの攻撃をうけたのだ。体のそこかしこが痛んでいる様子がうかがえる。
「さて、精神感応を起こすならこちらは物理攻撃のパラドクスを使うとしましょうか」
桐生・八重(超高校級のホワイトハッカー兼電脳に聳える隠者・g03785)は敵のたわごとに耳を貸さない。敵が歌を歌うなら、自分はどうするかを考え動くのみ。
「拡張せよ、無限の可能性秘めたる現実」
八重は血の記述者には目もくれず、アクラシエルだけを見据えて距離を詰めた。
「それは調停者が結ぶ破魔を成す結晶と光輝の剣にして熱」
走りながら巨大結晶『クリスタルピラー』を創造する。敵の姿はすぐそこだ。
「さあ愛する心を持ちましょう。闘争心を捨て去るのです」
戦場にアクラシエルの歌声が響き始める。
あれは闘争心と精神力を削り取る敵の攻撃。決して安らぎをもたらす聖なる歌ではない。
八重は構わずさらに一歩踏み込む。
巨大結晶には周囲の光を吸収させ収束。エネルギーを作り出した。
やがてそのエネルギーは、虹と同じ輝きを持つ七色七本の剣を具現化させる。
「くっ、なぜなのです。先ほどから私だけ、狙うのは……」
「ワタシはエゼキエルのディアボロス、復讐者です」
七つの剣が次々敵に襲い掛かり、その体を斬り刻んだ。
「そ、ん……」
「エゼキエルの大天使を相手にするには、それだけで十分な理由でしょう」
先程も同郷のディアボロスが言ったように、と。
巨大結晶から出る超高熱の閃光が、細切れになった敵の存在を薙ぎ払って消滅させた。
八重が武器を下す。
「貴方達は見逃しましょう。ワタシの敵は大天使とアークデーモンですので……」
「……礼は言わないぞ」
血の記述者は短く言い捨てて去っていった。
彼らは、伝えた情報をきっと伝達するだろう。
それらを逃がした後、ディアボロス達は帰還した。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!