境界線の向こう側〜ノヴォロシースク救出作戦〜(作者 霧柄頼道
5


#吸血ロマノフ王朝  #タウリカ半島からの略奪軍  #タウリカ半島 


 時先案内人の道之先・亜弓(人間の鬼狩人・g03306)が、ディアボロス達へ事件の発生を伝えていた。
「みんな、大変だよ! 攻略旅団の提案で吸血ロマノフ王朝の『ノヴォロシースク』周辺を調査してたんだけど、この地域がタウリカ半島を強奪した亜人に略奪されてるって判ったんだ」
 亜弓の声には切迫した響きが宿っていた。彼女は早口で状況説明を続ける。
「『ノヴォロシースク』はね、タウリカ半島から東に進んだ『クラスノダール地方』にあるの。タウリカ半島からも近いから、亜人の侵略を招いちゃったみたい。タウリカ半島とクラスノダール地方の境界全体にディヴィジョン境界の霧が出てて、亜人たちはそこから侵略の手を伸ばしてるんだよ」
 彼女は息を整えると、真剣な眼差しでディアボロス達を見つめた。
「急いで襲撃されそうな集落に向かって、亜人の略奪から守って欲しいんだ。お願い、みんな!」

 亜弓は作戦の流れについても説明を加えた。
「亜人の集団はすぐ近くまで迫ってるから、まず遅滞戦術で敵の進軍を遅らせて。その間に避難活動を行って欲しいな。遅滞戦術に失敗したら、住民の半数くらいしか避難させられないかも。避難が成功したら、あとは攻めてくる亜人を撃破するだけだよ」
 彼女は指を立てて、さらに補足する。
「トループス級の亜人は、生まれて数か月の若いのが多いんだ。肉体的には成熟してるけど、戦闘経験は少ないはず。それを利用すれば、有利に戦えるかもしれないね」
 パラドクスや効果、戦場の地形を活用するのも有効だ。
「この地域には小さな丘や森が点在してるんだ。【防衛ライン】で敵の進軍を遅らせたり、【トラップ生成】で罠を仕掛けたりすれば、より効果的に時間を稼げると思うよ」

 最後に亜弓は、激励の言葉を投げかける。
「タウリカ半島と吸血ロマノフ王朝にディヴィジョン境界の霧が現れたのは、蹂躙戦記イスカンダルと吸血ロマノフ王朝の双方の排斥力が弱まったからだと思うんだ。この機に乗じて、みんなの力で亜人を撃退して、無辜の人々を救って欲しいな。頑張ってね!」


 霧に覆われた荒野に、獣じみた吠え声が轟き渡る。
「獲物を狩れ! 未来の奴隷と肉塊を分けろ! キェェェェイ!」
 霧の向こうで地響きが鳴り、次第に大きくなっていく。その轟音が近づくにつれ、亜人たちの会話も明瞭になっていった。
「おい、匂いを嗅ぐんだ。若い娘を見つけたい」
「へへ、楽しみだな。あんまり抵抗されると面倒だが」
「抵抗? あぁ、腕でも折ってやればいい。おとなしくなるさ」
「そうだな。でも壊しすぎるなよ。タウリカまで持ち帰るんだからな……お楽しみはそれからだ」
「分かってるって。ほら、あの方向だ。匂いを追え!」
 下卑た哄笑と共に、奴隷狩りゴブリンたちの群れが霧から姿を現し、人間の匂いを追って荒野へと散っていった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

霧柄頼道
●マスターより。
 霧柄頼道です。よろしくお願いします。

●トループス級の能力、おおまかな性格などの特徴。
 『奴隷狩りゴブリン』は、人間狩りに特化した下衆で狡猾な亜人です。嗅覚に優れ、遠くからでも人間、特に女子供の匂いを嗅ぎ分けて追跡します。

●アヴァタール級の能力、おおまかな性格などの特徴。
 『おおぐまのカリスト』は、星座「おおぐま座」の伝説に登場するニンフの名を持つ巨大な熊型亜人です。圧倒的な腕力と硬い毛皮を持ち、爪や牙による攻撃を得意とします。激昂すると更に凶暴化する特徴があります。

●舞台。
 クラスノダール地方の『ノヴォロシースク』周辺。

●現場から戦闘が想定される地形や地理の情報。
 平原や丘陵地帯が広がり、所々に森林が点在しています。黒海に面しているため、海岸線も近くにあります。

●全体的な状況。
 タウリカ半島から侵攻してきた亜人軍が、クラスノダール地方の集落を襲撃しようとしています。ディアボロスは住民の避難と亜人軍の撃退を同時に行う必要があります。

●各選択肢のアドバイスと手がかり。
 ①遅滞戦術:地形を利用した罠や偽情報の流布など、創意工夫を凝らした戦術が効果的でしょう。
 ②住民の避難と情報収集:効率的な避難経路の確保と、冷静に話を聞き出す技術が求められます。
 ③トループス級との戦闘:嗅覚に優れている点を逆手に取り、臭いで惑わせる戦術も有効かもしれません。
 ④アヴァタール級との決戦:激昂による強化を逆利用し、冷静さを失わせる戦術が功を奏する可能性があります。
23

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


括毘・漸
うへぇ、ヴァンパイアノーブルだけで対処が手一杯なのにここにきて亜人も入り込んできていますか。
ノーブルとは違った悪辣さがありますし、何より自分の欲を最優先にしてくるのがまた始末に悪いですね。
ロマノフの大地の解放まで着々と進んでいますから、ここで亜人どもの好きなようにはさせませんよ。

奴らの蹂躙を遅延させるために罠を張りましょうか。
【トラップ生成】の効果範囲内にいて、尚且つ自分が目立たないところとなると森林で罠を張りますかね。

仕掛ける罠といっても簡単なものですね。
足元に縄を張って転ばせたり、足が躓く位の落とし穴であったりと実に簡単で対処も容易な罠を大量にです。
ですが、罠の配置の仕方は集落に向かう道から迂回させるように仕掛けます。
罠に掛かれば足を止め、罠に対処したら足が遅くなり、罠を迂回すれば遠のく…この罠の三重苦を味わってくださいな。


自分の欲望を優先する故に、それを邪魔する罠が沢山あれば敵も頭に血が上りますかね。


ここまで入ってきたんだ、ただで帰れると思うなよ。



 森の中、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は獲物を嗅ぎ分けるように、周囲の気配を探った。
「うへぇ、ヴァンパイアノーブルだけで対処が手一杯なのに、ここにきて亜人も入り込んできていますか」
 漂う不快な匂い。ロマノフの大地の解放まで着々と進んでいる。ここで亜人どもの好き勝手にはさせられない。
 漸は森を縫うように動き、パラドクスを発動させた。効果も加わった彼の手によって、無数の罠が仕掛けられていく。
 足元に張られた縄、躓きそうな程度の落とし穴。一つ一つは簡単で対処も容易だが、その数と配置の仕方が巧みであった。
「罠に掛かれば足を止め、罠に対処したら足が遅くなり、罠を迂回すれば遠のく……この罠の三重苦を味わってくださいな」
 己の欲望のまま猛進する亜人達なら、勢いを挫く罠の数々にきっと苛立つはずだ――。
 程なくして、森の向こうから獣じみた喚き声が響いた。奴隷狩りゴブリンの一団が接近している。
「ここまで入ってきたんだ、ただで帰れると思うなよ」
 漸の呟きは低く、獲物を狙う蛇の舌のように危険な響きを伴っていた。
 先頭を行くゴブリンが、突如足を取られて転倒した。後続が驚いて立ち止まる。
「なんだ? 罠か?」
「ナニもたもたしてんだよ!」
 ゴブリン達は罠の解除に手間取り、迂回しようとしても別の罠にかかる。その様は蜘蛛の巣に掛かり、もがく虫を思わせた。
 漸は木の陰から、その光景を静かに観察する。
 ゴブリン達は混乱し、苛立ちを募らせている。罠に引っかかり、仲間を待つ者、迂回路を探す者、そして漸の匂いに気づいて追う者。
「さて、どこまで混乱させられるかな。ボクの罠の味、たっぷり堪能してくださいよ」
 笑みを形作る囁きと共に、森の中に新たな罠が仕掛けられていく。
 遅滞戦術は、着々と効果を上げつつあった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

アルラトゥ・クリム
イスカンダル攻略も大詰めになってきたってーのに、
何で亜人がこんな所のさばってるかねー?
まあ、目先の事しか見えない亜人らしいっちゃらしいけど…

とりあえず、相手は脳筋で欲望直結の『亜人らしい亜人』
イスカンダルで散々相手してきたからね…
扱い方はそれなりに心得てるよ。

先陣の味方が撒いた【トラップ生成】の海の先
集落への進路から(可能なら相当に)逸れた所に馬を立てて
現地の衣服を纏い『偶然怪物の群に遭遇した』態を演技で装った
自身を囮にして亜人達の気を惹く

怯えた風を装い、ある程度引き付けた所で
【トラップ生成】を拝借してトラップを撒きつつ
周囲を逃げ回って見せて、自分を追いかけさせる事で敵の進軍を掻き乱し
敵群が自身の目的を思い出したら
集落への進路上へ【トラップ生成】と【防衛ライン】を纏めて設置して
改めて足止めを仕掛けながら
チョロチョロ逃げ回って見せて敵の気を散らし、進軍速度を減じさせる様試みる

一定以上の効果を確認したら颯爽と姿を消し
集落の避難の手伝いへ向かう

アドリブ絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用


フルルズン・イスルーン
んー? ああ、なんでドラキュラ勢力居ないのかと思ったら微妙に遠いねぇ。
やはり冬将軍は防衛の要だね。排斥力が弱ってるのもあるけど寒ければここまで浸透も出来なかったろうに。
こっちにとっては侵入者にやられるか寒さで死ぬかのどっちかでしかないけども。
さて、ちょうど良いし鍛えておこうか。

ではスノウ・ゴーレムくん。寒くしようね。

【冷気の支配者】で気温低下!
寒いというのは体は震えるし足元も滑るし、やる気も次第に失せてゆくものである。
荒野から来たならそことは違う寒さを解くと味わうが良い。

まあコレそのものが効くかどうかよりも、雪が解けない方が大切だからね。
天然の覆い、白い帷。罠ってのはそのままよりも何かで隠されてる方が困るもの。
罠に足を取られてる内に更に雪を上乗せするのだー!
ついでに雪像作っておこうっと。
特に意味はない嫌がらせである。森の中で何かが怪しいもの見えるのはお約束だよキミ。

まあこういう付け焼き刃はアルタンウルクには通じないわけだけど。
欲望に実直なのと本能に奔ってるのは別物という事かな?



 紫の髪を風に靡かせながら、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は周囲を見渡し、状況を分析する。
「ではスノウ・ゴーレムくん。寒くしようね。儚き~雪の~……君主!」
 フルルズンの呪文と共に、真っ白な雪だるまのような姿のゴーレムが出現した。瞬く間に周囲の気温が急降下。地面は薄い霜で覆われ、息は白く凍りついた。
 その愛らしい外見とは裏腹に、冬の精霊が具現化したかの如き、凍てつかんばかりの寒気を放っている。
「寒いというのは体は震えるし足元も滑るし、やる気も次第に失せてゆくものである。荒野から来たならそことは違う寒さを解くと味わうが良い」
 スノウ・ゴーレムは淡々と働き、地面に積もった雪を固め、さらに厚くしていく。
「まあコレそのものが効くかどうかよりも、雪が解けない方が大切だからね」
 彼女の指示に従い、スノウ・ゴーレムは巧妙に罠を隠蔽。地面に仕掛けられた罠の上に、自然に積もったかのように雪を被せていく。
「ついでに雪像作っておこうっと」
 特に意味はない嫌がらせである。ただ遠目には木々の影のようにも見えるが、近づけば奇妙な人型の像だと分かる。それは亜人達の足を止め、恐怖心を煽るのに一役買うだろう。
 しばらくすると、ゴブリン部隊の一群が、フルルズンの仕掛けた雪の罠のある地域へ差し掛かった。先の罠で既に警戒心を高めていた彼らだが、一面の雪景色に油断が生じる。
「おい、ここは大丈夫そうだぞ。さっさと通り抜けるぞ!」
 先頭のゴブリンが叫ぶや否や、雪に隠された罠が次々と作動し始めた。
 足元の雪が突如として崩れ、隠された氷の斜面で足を取られるもの、雪の重みで作動する仕掛けに引っかかるものが続出する。
 混乱する敵を尻目に、フルルズンは満足げに微笑む。
「ふふん。相手の動きを読んで、ちょっと工夫を加えれば良いだけ。さてと、次の仕掛けの準備といこうかな」
 彼女の作戦は見事に功を奏し、敵の進軍は大幅に遅れることとなった――。


 アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は馬上で身を屈め、遠くに迫る亜人の群れを窺う。
「イスカンダル攻略も大詰めになってきたってーのに、何で亜人がこんな所のさばってるかねー?」
 現地の衣服を纏ったアルラトゥは、荒野に迷い込んだ哀れな羊のように見える。だが、その仕草の裏には冷徹な計算が潜んでいた。
「まあ、目先の事しか見えない亜人らしいっちゃらしいけど……」
 彼女は意図的に亜人達の視界に入り、その注意を引きつける。脳筋で欲望直結の彼らなら、きっと食いつくはず。
 ――案の定、亜人達は彼女に気づき、獲物を見つけた狼の群れのように一斉に動き出した。
「さあ、ショータイムだ!」
 【Valkyrie】のパラドクスを発動させる。瞬く間に八体の複製体が現れ、本体を中心に円陣を組んだ。亜人達が接近すると、複製体は本体の意思に従い、例えるなら伝承の戦乙女のように息を呑むほど美しい連携で動き出す。
 逃げ惑うふりをしながら、彼女は巧妙にトラップを仕掛けていく。【トラップ生成】の効果で、矢継ぎ早に罠が出現した。縄、落とし穴、偽の道標――追手の足を引っ掛け、時に傷つけながら、アルラトゥは常に一歩先を行く。
「イスカンダルで散々相手してきたからね……扱い方はそれなりに心得てるよ」
 彼女の動きは、まるで荒野を舞台にした壮大な歌劇のようだった。複製体と共に舞い、時に入れ替わり、常に亜人達を翻弄する。
 敵の群れが本来の目的を思い出したように進路を変えようとした瞬間、アルラトゥは【防衛ライン】を発動。
 亜人達は混乱し、進軍の速度を大幅に落とす。
「効果ありってところかな。さて、次は……」
 彼女は馬に鞭を入れる。荒野に残されたのは、混乱する亜人の群れと、彼女の残した幻影のような罠の数々。
 次なる使命、集落の避難を手伝うため、アルラトゥは風のように駆け去っていった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

括毘・漸
よしよし、うまく罠に掛かっていますね。
これで奴らの進軍スピードも落ちているようですし、人々の避難も出来そうですかな?
まっ、足止めしているとはいえ進んでいるのは確かですし、避難は迅速にですね。

とは言ったものの、いきなり来て避難しろと言われてもナンノコッチャですし、全部説明をしたいところですが安全に避難してもらう為にもここは【友達催眠】で避難を促しましょうか。

はーい、皆さん、野蛮な奴らが襲ってくるのでこの集落から避難をお願いします。
罠で足止めしているので避難は安全にできますから慌てないでくださいね。
避難と言っても、一時的なものです。
野蛮な奴らはボクらが退治しますので、ここに戻ってこれますからね。

安心感を与えるためにも、優しく語りかけ戻ってくれる事、危険を排除する事を伝えましょう。


避難誘導している間に、大天使の事も聞き込みしておかないとですね。
話が聞けそうな落ち着きがある人に聞いてみますか

大天使という存在についてこの付近で見たり聞いたことはありませんか?


アルラトゥ・クリム
亜人の方は、ひとまずあんなもんかな。次は集落の方だ。
こっちの人は亜人の事なんか知らないだろからね…
場合によっちゃ、ちょい強引に避難して貰う事になるかも。

イスカンダルだと『亜人が来たぞ、逃げろー!』で済むんだけど
こっちじゃそうは行かないよね…て事で
「西から押し寄せてきた野蛮人の群が、すぐそこまで迫ってる。
連中、人間狩りなんて野蛮な事して、皆を奴隷にする気なんだ。
だから奴らを追っ払うまで、皆には安全な所に避難してて欲しい」
と、友達催眠を借りつつ説得してみる…けど
それで納得しない人や、決断付かない人が居たら
申し訳無いけど、避難勧告を起動して無理矢理にでも一時避難して貰う
強制避難が始まったら、住民をなるべく安全と思われる場所へ誘導していく

避難誘導のついでに、その余裕と機会があれば
大天使の事について話を聞けそうな人に聞くだけ聞いてみる
「なんか貴族の他に、やたら偉そうだったり宗教家みたいだったりする
余所者っぽい奴、どこかで見たり聞いたりした事無いかな?」

アドリブ絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用



 亜人の脅威に晒された集落。アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)と括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は、急を要する避難活動に身を投じていた。
「西から押し寄せてきた野蛮人の群が、すぐそこまで迫ってる。連中ね、人間狩りなんて野蛮な事をして、皆を奴隷にする気みたいなんだ。だから奴らを追っ払うまで、皆には安全な所に避難していて欲しいんだよね」
 アルラトゥの言葉に呼応するかのように、周囲の空気が微かに歪む。
 【友達催眠】の効果だ。住民たちの表情が和らぎ、アルラトゥの言葉に耳を傾け始める。
 一方、漸もフレンドリーに、住民たちに語りかけていた。
「はーい、皆さん。野蛮な奴らが襲ってくるので、この集落から避難をお願いします。罠で足止めしているので避難は安全にできますから、慌てないでくださいね」
 漸の周りにも、【友達催眠】の効果が広がっていく。住民たちは次第に落ち着きを取り戻し、秩序だった避難行動を取り始める。
 しかし、中には納得しない人々も。アルラトゥはやむなく【避難勧告】を発動。赤い光が明滅し、サイレンが鳴り響く。躊躇っていた住民たちも、我に返ったように動き出す。
 二人は方々を駆け回り、住民たちを安全な場所へと導いていく。その合間を縫って、アルラトゥは住民に尋ねる。
「なんか貴族の他に、やたら偉そうだったり宗教家みたいだったりする余所者っぽい奴、どこかで見たり聞いたりした事無いかな?」
「ウクライナでは、大天使が現れたという噂があったらしい……」
 漸も、比較的落ち着いた様子の住民に声をかけた。
「大天使という存在について、この付近で見たり聞いたことはありませんか?」
「すまないが、そういう話は聞いてない……」
 ある程度的を絞ったこれらの情報から、ティーホンが気にしていた大天使は、骸運びのブネ配下だったものや、漂着して利用されているアヴァタール級以下の大天使だったのでは――という推測が、二人の間に立つ。
 漸は避難する住民たちの列を見渡し、冷静に指示を出しいた。
「お年寄りと子供を真ん中に。両端は若い人たちで守るんです」
 彼の的確な采配に、まだ混乱の根強い住民たちの動きが整然となっていく。
「次の曲がり角を左です。そこを過ぎれば、もう少しで安全地帯ですよ」
「ほんとかい? まだ遠いんじゃないのか?」
「信じてください。ボクの勘は外れません」
「……あんたの言う通りにしてきて、ここまで来られたんだ。最後まで頼むよ」
「ええ、必ず皆さんを守り抜きます」
 漸はにっこり請け合った。
 避難誘導も終盤に差し掛かった頃、アルラトゥは集落の片隅で泣き声を耳にする。
 足早に見に行くと、そこには不安げな表情の子供たちの姿があった。
 彼女は膝をつき、子供たちの目線に合わせて。
「ねえ、みんな。これは冒険の始まりなんだよ。怖い人たちが来るから、私たちは秘密の場所に隠れるんだ。そこでね、みんなで力を合わせて、悪い人たちをやっつける作戦を立てるんだよ。楽しそうじゃない?」
 子供たちの目が次第に輝き始める。
「さあ、勇敢な冒険者たち。みんなで一緒に行こう。私が先頭を歩くから、ついてきてね」
 子供たちは頷き、アルラトゥの後に続いて避難所まで向かってくれた――。
「大丈夫ですよ、おばあさん。ボクが安全な場所まで案内します」
 一方、漸は老婆を優しく支えながら、避難所への道を急いでいると――徐々に風向きが変わる。
 鼻腔に、生々しい獣臭が飛び込んでくるのだ。
「来ましたか……」
 漸は遠くを見据えながら、低く呟く。ゴブリンどもの接近を感じ取ったのだ。
 こうして二人は一人の犠牲者も出すことなく、避難を完了させるのだった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

 集落の外れを、奴隷狩りゴブリンの一団が行進していた。
「おい、匂いを嗅ぐんだ。若い娘を見つけたいぜ」
「へへ、楽しみだな。あんまり抵抗されると面倒だが」
「何言ってんだ。抵抗された方が燃えるだろ」
 彼らは人間の匂いを辿り、集落へと足を踏み入れる。
 しかし、そこには彼らの期待を裏切る光景が広がっていた。
「お、おい、おかしいぜ。残り香はするのに……誰もいねぇじゃねぇかーッ!」
アルラトゥ・クリム
さて、ここからはお馴染み亜人相手の戦いだ。
下衆共を纏めてカッ捌いていくよ。
さあ、ショータイムだ!

PDを起動して精神集中し、戦場内の存在情報を感じ取り情報の流れを把握
残像を帯びた超高速移動で一気に敵中へ突入し
まずは挨拶代わりに、魔力刃を纏わせ伸長させた剣形態ブレードガンの
最高効率を以て薙ぎ払い、己の存在を誇示
精神集中して死角無き様、全周囲を確と観察して情報収集を行い
敵の襲い来る数と方向、速度を看破
反撃の攻勢や拘束をブレードガンで撃ち払い受け流し、返す一拍子のカウンターで纏めて斬撃にて薙ぎ払い
嵐の様に舞うが如く、襲い来る亜人共を片端から叩き斬り、撃ち払って斬り払い滅していく
敵が怯みを見せて足を止めれば、即座に超高速で突撃して薙ぎ払いの斬撃をお見舞いし
反撃を見せれば再び嵐の如き剣の舞で撃ち払い、斬り伏せて蹂躙していく

蹂躙だ何だと気勢を上げる前に、自分の足下を見つめ直す事だね。
さあ、前座のフィナーレだ!

アドリブ絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用


フルルズン・イスルーン
数々のトラップを潜り抜けて来た亜人達の前に立ち塞がるのは、更なる苦難の連続なのであった。
バレてる奇襲なんてこんなものである。こういう時に縋る神は居るのかな? お祈りは早めに済ませるのがオススメだ。

ではフィロソフィアス・ゴーレムくん。氷土の恐ろしさを知らしめる時だ。

水の無限錬成! そして鉄砲水で押し流す!
船で来たのか知らないけど、とりあえずこれお通しなのだ。いくらでもあるからじゃんじゃん堪能するといい。
ただの水じゃないぞよ。ずっと浸かってると溶けてゆく脅威の錬金術水である。ほーら早く出ないと恐ろしいことになるよー。

そこに【冷気の支配者】と【水源】組み合わせて、少しでも濡れてるとバリバリと体が凍りつくデッドゾーンを作り出す!
ボク水から抜け出したら助かるなんて言ってないよー。

ま、極寒の世界に舐めた格好でくるのが悪い。
冬将軍がいないとはいえ、ここは雪と氷の凍土の世界。乾いた荒野が恋しくなったかな?
恨むなら送り出した後なんも手当もない自軍を恨むが良い。



 奴隷狩りゴブリンの群れが困惑に立ちすくむ中、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は冷徹な笑みを浮かべて歩み出て行った。
「さあ、ショータイムだ!」
 踏み出すや否や、【Infinity EndAll】を発動させる。
 瞬間、世界の情報が彼女の意識に流れ込む。周囲の空間が歪み――アルラトゥの姿が光の残滓を残しながら消える。
 ゴブリンたちが混乱した、刹那――彼女は敵陣のただ中に出現。
 魔力を纏った剣形態のブレードガンが、青白い光を放ちながら円を描く。
「下衆共を纏めてカッ捌いていくよ」
 鋭い斬撃が周囲を薙ぎ払う。ゴブリンたちの悲鳴を背景に、アルラトゥは苛烈な攻撃を続ける。【完全視界】の効果により、彼女の目は全方位を捉えていた。
 反撃を仕掛けようとする敵も、ブレードガンの一閃にて打ち払う。襲い来る敵の数、方向、速度――全てを瞬時に把握し、的確に対応していく。
「蹂躙だ何だと気勢を上げる前に、自分の足下を見つめ直すことだね」
 アルラトゥの周りには、次々と倒れるゴブリンたちの姿。【命中アップ】の効果も相まって、彼女の攻撃はまるで外れることがない。
 数が減るにつれ、残されたゴブリンたちの動きが鈍る。それは、彼らの破滅を早めるだけ。所詮は数で群れるだけの小鬼にすぎないのだ。
 躊躇う敵を見つければ、アルラトゥは電光石火の如く接近し、容赦ない一撃を加える。
「さあ、前座のフィナーレだ!」
 最後の一匹が倒れる頃には、戦場は静寂に包まれていた。この場の敵集団を壊滅せしめたのである――。


 ディアボロスの攻撃を受けて戸惑うゴブリンたちの前に、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が立ちはだかった。
「見え透いた奇襲なんて、こんなものさ。こういう時に縋る神は居るのかな? お祈りは早めに済ませるのがオススメだ」
 フルルズンの傍らには、すでに巨大なゴーレムが控えている。
「ではフィロソフィアス・ゴーレムくん。氷土の恐ろしさを知らしめる時だ」
 フルルズンが腕を上げれば、フィロソフィアス・ゴーレムの体が淡く光り始めた。
 ゴーレムの周囲の空気が揺らぎ、微細な水滴が無から生まれ、瞬く間に増殖していく。
 やがて、それは轟音とともに大量の水流と化し、乾いた大地を浸食しながら奔流となって押し寄せた。
 ゴブリンたちの驚愕の声が響く中、フルルズンの唇には薄笑いが浮かぶ。
「船で来たのか知らないけど、とりあえずこれお通しなのだ。いくらでもあるからじゃんじゃん堪能するといい」
 水に飲み込まれたゴブリンたちが泳ぎ出ようと必死にもがく間に、フルルズンは次の一手を繰り出す。
 【冷気の支配者】が続けざま発動するや、周囲の温度が急激に低下し始めたのだ――。
「ほーら早く出ないと恐ろしいことになるよー」
 水から這い出ようとするゴブリンたちの体が、みるみるうちに凍りついていく。
「ま、極寒の世界に舐めた格好でくるのが悪い。冬将軍がいないとはいえ、ここは雪と氷の凍土の世界。乾いた荒野が恋しくなったかな?」
 ゴブリンたちの動きが完全に止まるまで、それほど時間はかからなかった。
 こうして、トループス級『奴隷狩りゴブリン』たちは、厳しい寒さと容赦ない水の力の前に、なすすべもなく倒れていったのだった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!


 静寂に包まれた集落の中央で、巨大な影が揺らめいた。それは『おおぐまのカリスト』――アヴァタール級の亜人だ。
 漆黒の毛皮に覆われた巨体が、建物の間から姿を現す。
 カリストは鼻を鳴らし、空気を嗅ぎ取る。その赤く燃える瞳が、不気味な光を放つ。
「臭いが薄い……人間どもはどこに消えた?」
 声は低く轟き、地面を震わせるほどだった。カリストは周囲を見回し、ゴブリンたちの姿も見当たらないことに気づく。
「部下どもめ、先に襲撃しやがったな。だが、なぜ誰もいない?」
 カリストは苛立ちを隠せず、鋭い爪で地面を掻き毟る。その一撃で、近くの建物の壁が揺れる。
「逃げられると思うな、人間ども!」
 そう吼えるや、カリストは集落を蹂躙しながら、人間の痕跡を探し始めた。その動きには、数々の戦いで培った狡猾さと、獲物を追い詰める熟練の技が滲んでいる。
 建物を薙ぎ倒す音と共に、決戦の幕が上がろうとしていた。
括毘・漸
おや、避難に付き添っている間にワラワラと群がっていた奴らは倒されていましたか。
そうなると残るは率いていた奴だけと。
まっ、残る奴も沈めて…この集落に平穏を取り戻しましょうか。

はぁい、大きな熊さん。
ここは人々が帰る場所です。
そんなに荒らされてはこちらが困りますね。
ここに冬籠りに必要なものはありませんよ〜。
あっ、冬眠には早かったですかね。

まっ、冬眠ではなく永眠させるの方が正しいでしょうね。

挑発するような軽口を叩き、腰に佩いた銀のサーベルを鞘に擦り付けるように引き抜き、刀身に熱を帯びさせる。

さて、熊の頭は硬いとは聞きますが………かち割ってやりましょう。

サーベルを頭の上まで持ち上げて構える、大上段の構えをとり踏み込みとともに振り下ろし【夕暮落とし】を発動させ、熱を帯びた刀身から橙色の炎を吹き出させながら炎の斬撃で斬り落とす。

敵の攻撃には、同じようにサーベルを大上段に構えて、迎え撃つようにパラドクスで迎撃します。

残念ながらここはお前らの縄張りになんてさせませんよ。


アルラトゥ・クリム
へぇ、喋れるんだ。前に会った個体よりは知性的だね。
でもカリストって女性じゃなかったっけ?随分乱暴な口を利くもんだ。
まあ、クロノヴェーダに言っても仕方ないけど…

さて…あまり集落を壊されても、後で直す方としても迷惑だ。
いい加減、永遠に大人しくして貰おうか。さあ、ショータイムだ!

敵が激高しても冷静に精神集中し、敵の挙動を確と観察して情報収集を行い
各挙動の『起こり』や癖、スピード等を看破
XMA宜しき体捌きと身熟し、魔力刃を纏わせた剣形態ブレードガンで
敵の攻撃を捌き受け流し躱しつつ
左手甲のDEを励起して世界その物へハッキングを仕掛けて侵蝕し
敵の因果律を侵蝕し改竄する事で『存在』その物を損壊すると共に
物理的肉体へ直接斬撃を発生させ、物理身体も同時に破壊して
因果物理双方から敵を追い詰め、滅ぼしていく

確かにその毛皮は物理的には斬り裂き辛いけど…
私のこの『斬撃』は、因果を操る事で肉体へ直接発生させる事が出来る。
これが私、現代の魔法使いの本当の戦い方だよ。

アドリブ絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用



 巨躯のアヴァタール級『おおぐまのカリスト』が、集落を蹂躙する中、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)はその姿を冷静に観察していた。
「へぇ、喋れるんだ。前に会った個体よりは知性的だね。でもカリストって女性じゃなかったっけ? 随分乱暴な口を利くもんだ」
「お前ごときが俺に挑むというのか!」
 カリストの目がアルラトゥを捉える。その瞳に激昂の炎が宿り、冷静さを失っているのが見て取れた。
 さて、とアルラトゥは破壊された集落を見渡し、眉間にしわを寄せた。瓦礫の山と化した家々。せっかく住民を避難させても、戻って来た彼らが悲しむ事は間違いない。
「……あまり集落を壊されても、後で直す方としても迷惑だ」
「人間ごときの住処など、塵芥に等しい!」
「いい加減、永遠に大人しくして貰おうか。さあ、ショータイムだ!」
 カリストが憤怒の咆哮を発しながら突進してくる。アルラトゥは精神を集中し、敵の動きを読み取る。中々の手練れのようだが、キレすぎているせいか動作は単調だ。
 魔力を纏わせた剣形態のブレードガンで、カリストの鋭い爪を受け流す。同時に、左手甲のDimension Eaterが輝き始めた。
「確かにその毛皮は物理的には斬り裂き辛いけど……私のこの『斬撃』は、因果を操る事で肉体へ直接発生させる事が出来る」
 周囲の空気が歪み、青白い光が渦を巻く。その光がカリストを包み込み、世界そのものにハッキングを仕掛けられる。カリストの存在を構成する因果が少しずつ侵食され始める。
 血に染まった黒い毛皮に、突如として斜めの傷が刻まれた。
 一瞬たじろぐカリストだが――巨体から満身の殺気を放ち、鋭い爪が襲いかかってくる。飛び退いて避けるも、服の裾が引き裂かれた。
 建物が軋む音と共に崩れ落ち、瓦礫の山と化していく。両者の激闘は続く――。


 避難民の誘導を終えた括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は、集落に戻るなり、アヴァタール級『おおぐまのカリスト』の姿を目にした。
「おや、避難に付き添っている間にワラワラと群がっていた奴らは倒されていましたか。そうなると残るは率いていた奴だけと」
 漸は軽やかな足取りでカリストに近づく。その姿は、まるで影が歩いているかのようだった。
「はぁい、大きな熊さん。ここは人々が帰る場所です。そんなに荒らされてはこちらが困りますね」
 カリストは低い唸り声を上げながら、漸を睨みつける。
「ここに冬籠りに必要なものはありませんよ~。あっ、冬眠には早かったですかね。まっ、冬眠ではなく永眠させるの方が正しいでしょうね」
 漸の挑発的な言葉に、カリストの怒りが頂点に達したようで。
「小僧っ! 貴様の舌、引き抜いてくれる!」
 カリストは憤激に我を忘れ、【羆突猛進】で漸に突進する。その動きは獰猛だが、確かな隙もまた、生じていた。
 漸は冷静に構えを取る。サーベルを大上段に掲げ、刀身を壁にこすりつける。摩擦で刃が赤熱し、やがて橙色の炎に包まれていった。
「熊の頭は硬いとは聞きますが……この一撃で、かち割ってみせましょう」
 炎を纏ったサーベルが空を切り裂く。その軌跡は、まさに夕暮れの空を思わせた。漸の冷静な動きと、カリストの荒々しい突進が、一点で交差する。
 炎と爪のぶつかり合いが、集落の空に火花を散らす。
「残念ながら、ここをお前らの縄張りになんてさせませんよ」
 漸の言葉と共に、戦いは更に激しさを増していった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【友達催眠】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

フルルズン・イスルーン
お、ターラベル(喋る熊)だ。
ルーンは付いてないね、よしよし。イスカンダルの亜人にそんなの付いてたらどうしてくれよう。
ボク狩人じゃないから関係ないけどね。剥いで着るでもなし、皮に気をつける気は元よりないのだ。

では迷い出た熊にここがどこか教えよう。グレイシャー・ゴーレム。

手負いの熊が怖いのは膂力に任せて大暴れする所だ。
平手の爪が掠るだけで人はズタボロの雑巾になるねぇ。のしかかられたって動けなくなって齧られるのを待つばかり。
でもこちとら氷のゴーレムくん。氷の盾も剣も揃えた特注品である。
つるつると滑りながらも硬く頑丈な体は僕の自慢さ。
猛撃も突撃も盾から受けて横に受け流し。疲れるなり隙が出来るまで待って、鋭く尖った刃を突き込むまでさ。

生憎とここはロマノフの凍土。乾いた荒野とは似ても似つかぬ氷雪の国。
分厚い毛皮はある程度守ってくれはしただろうけど、それもここまで。
冬眠出来なかった穴持たずに春は迎えられないのさ。



 激しい戦いの最中、突如として氷の結晶が舞い始めた。フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)が、戦場に現れる。
 カリストは獰猛な眼差しを向け、威嚇よろしく吠え声をあげた。
「では迷い出た熊にここがどこか教えよう。――グレイシャー・ゴーレム」
 氷河から彫り出したかの如き巨人が、姿を現す。
「生憎とここはロマノフの凍土。乾いた荒野とは似ても似つかぬ氷雪の国」
 カリストは威圧的な咆哮を上げ、グレイシャー・ゴーレムに突進する。――しかし、ゴーレムの氷の盾がその猛攻を受け止め、巧みに受け流した。
 続くカリストの殴打が表面を掠めるも、氷原を滑るかのように逸れていくのだ。
 爪撃、食らいつき、体当たり――カリストの全身を武器とした猛攻が連続する。ゴーレムもまた剣で弾き、盾で耐え、なんとかいなし続けた。
 されど、カリストの執拗な攻撃がついに実を結び、ゴーレムの肩をまともに捉える。氷の破片が飛び散った。
「こちとら氷のゴーレムくん。氷の盾も剣も揃えた特注品。これくらいじゃ……!」
 ゴーレムは即座に体勢を立て直すや――間髪入れず浴びせた氷の刃が、カリストの毛皮を掠める。
 ここまでのディアボロス達との攻防で疲労も溜まっていたのだろう。カリストの動きに、鈍りが見え始めた。
「さあ、決めの時間だ」
 ゴーレムの氷の剣が凍てつく寒気を纏いながら閃く。刹那――その鋭利な刃が、カリストの胸を深々と貫いたのだった。
「冬眠出来なかった穴持たずに春は迎えられないのさ」
 カリストの巨体が崩れ落ちる。アヴァタール級の脅威は、ここに終わりを告げた――。
 集落に平和が戻り、避難していた住民たちが徐々に帰還し始める。フルルズンの表情には、達成感と共に新たな創造への渇望が窺える。
「さて、これで一件落着かな。ゴーレムくんたちの新作の素材が手に入ったし、ボクは大満足だよ」
 こうして、ディアボロスの活躍により、亜人の脅威はひとまず去った。
 しかし、これはまだ終わりではない。さらなる戦いと、大地の奪還への長い道のりが、彼らの前に広がっているのだ――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2024年07月12日

タウリカ半島からの略奪軍

 攻略旅団の方針により、吸血ロマノフ王朝の『ノヴォロシースク』の調査を行おうとした所、ノヴォロシースク近郊の集落が、蹂躙戦記イスカンダルからの『亜人』の侵略を受けている事が判明しました。

《七曜の戦》で、タウリカ半島(現在のクリミア半島)を強奪した亜人勢力がディヴィジョン境界の霧を越え、ノヴォロシースクを含むクラスノダール地方に略奪の手を伸ばしているようです。
 亜人は、男は殺し女は奪え! を合言葉にしているようで、男性の一般人は、皆殺しにされ、女性はタウリカ半島に連れ去られているようです。
 急ぎ、亜人の襲撃を受けようとしている集落に向かい、彼らを救援して、亜人を撃退してください。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#吸血ロマノフ王朝
🔒
#タウリカ半島からの略奪軍
🔒
#タウリカ半島


30




選択肢『遅滞戦術』のルール

 移動しようとする敵に対して、散発的な攻撃を仕掛けるなどして、敵の移動を遅らせます。
 敵を警戒させたり、虚偽の情報を与えて敵を欺くといった作戦も可能でしょう。
 進軍してくる敵の情報や、周囲の状況、可能な遅滞戦術の種類などは、オープニングやリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】👿のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【攻略旅団】住民の避難と大天使に関する情報収集』のルール

 蹂躙戦記イスカンダルの亜人の軍勢に襲撃される集落に向かい、避難活動を行います。
 住民の避難が第一ですが、余裕があるようならば、住民が大天使について何か知っている事が無いか聞いてみても良いかもしれません。
 一般人の情報は断片的で、正確性が低いものとなりますが、【攻略旅団】による情報収集である為、断片情報から、ある程度正しい推測を得ることが出来る筈です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

※特殊ルール
 『遅滞戦術』を成功させていなかった場合、この選択肢を成功させていた場合でも、避難中の住民が残っている場所で、亜人との戦闘が発生してしまうので注意が必要です。
 亜人は、男性は殺しますが女性は奪って連れ帰ろうとするので、遅滞戦術を成功させない場合は、男性を優先して避難させる事で、死者を出さずに済むかもしれません。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『👿をクリアするまでに、この選択肢の🔵が👑に達すると、このシナリオで一般人に死者を出さずに済む。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『奴隷狩りゴブリン』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『おおぐまのカリスト』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「ジズ・ユルドゥルム」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。