喰われる前に掻っ攫え(作者 花々実コノネ)
#吸血ロマノフ王朝
#シュリッセリブルク要塞制圧作戦
#シュリッセリブルク
⊕
「ディスト様、こちらにいらっしゃったのですか」
群れなす者『ヴルダラク』に声を掛けられて、暴食のティーガーリッター・ディストは手に菓子を持ったまま、振り返った。
「どうしたの?」
「ご報告が……。ティーホン様からの連絡が途絶えたそうです」
「え? でも、サンクトペテルブルクを襲撃しようとしてたディアボロスは、撃退したはずなの」
どうして、とティーガーリッターは尋ねるが、ヴルダラクにもその答えは分からない。
「もしや、大天使が本当に裏切ってディアボロスに協力していた、ということもあり得るかと……」
言い辛そうに口に出したヴルダラクに、ティーガーリッターは大きく目を見開いた。
「それって、ティーホン様がやられちゃって、ここをディアボロスや大天使が襲撃してくるかも知れない、ってことなの? そんなの困るの!」
各部隊への指示を行っていたティーホンが失われれば、どうやってシュリッセリブルク要塞を纏めれば良いというのだろう。
「そればかりではありません。この要塞にある機密データがディアボロスや大天使の手に渡れば……」
「ダメダメ、渡すくらいなら食べてしまうの。データはどこなの?」
「さあ……この辺りだとティーホン様は聖堂によくいらっしゃいましたが」
「聖堂? 覗いたことあるけど、金ピカの飾りものばっかりで、書類っぽいものは見たことないの」
「それなら一体どこに……」
「わかんないから、片っ端からそれっぽいものを破棄するの!」
ヴルダラクたちに命令すると、ティーガーリッターは手近な部屋に飛び込み、機械腕でデータではないかと思われるものを喰らい始めた。
●
宗教的陽動決戦により、『鮮血総主教ティーホン』は討ち果たされた。
それはジェネラル級ヴァンパイアノーブルを倒したというだけでなく、サンクトペテルブルクを守る重要拠点である、シュリッセリブルク攻略への道が切り拓かれたということでもある。
「要塞内の敵は、取りまとめ役を失い混乱しているようです。今攻め寄せれば、短期間で要塞を制圧できると思います」
チャンスです、と久住・野乃は停車中のパラドクストレインを指した。
シュリッセリブルク要塞は、ネヴァ河の河口にある島に造られた堅牢な要塞だ。
「まずはネヴァ河から島に上陸しつつ、城壁を護っている血影殲兵を撃破することが必要です」
要塞の戦力は低下しているが、防衛の要となる城壁の護りは堅い。敵は城壁を利用して身を隠しながら攻撃してくるため、何らかの工夫がないと効果的にダメージを与えられないだろう。
「要塞に入りこめれば、内部の敵はかなり混乱しているみたいです。なので、ばたばたしているトループス級を倒して、指揮官であるアヴァタール級も撃破して、要塞内の制圧を進めましょう」
敵を撃破すれば依頼は成功。だが、この要塞には重要な情報が隠されている可能性が高い。可能ならばその情報を奪取したいところだ。
といっても、簡単に奪わせてはもらえない。敵も情報の価値を理解しているから、ディアボロスが襲撃をかけるころには、資料の破棄が開始されてしまう。
だが資料は暗号化されている上に、書類の形をしているとも限らない。
「敵も重要な情報がどこに隠されているかは知らないようです。なので、破棄される前に重要データを手に入れられる可能性はありそうです」
敵に先んじて資料を奪取できれば、サンクトペテルブルクの情報を集められるかもしれない。
サンクトペテルブルクには強力なジェネラル級が多く集まっており、奪還戦でもなければ、力押しで攻め落とすのは困難だ。だがシュリッセリブルクの要塞と、そこで手に入れたデータを活用できれば、サンクトペテルブルクへの潜入や、特定のジェネラル級の暗殺作戦なども可能になるかもしれない。
「今後の攻略にもかかわる大事な作戦です。どうかよろしくお願いします」
そう言って野乃はディアボロスたちを送り出した。
●
「なんか様子がおかしくねぇか?」
城壁上部の歩廊に身を潜めた血影殲兵たちが小声で囁きかわす。
「ああ。……こりゃあ、碌でもないことが起きたな」
この位置からも慌ただしさが感じ取れるとなれば相当なものだが、血影殲兵たちにそれが知らされることはない。彼らは軍部から防衛を命じられてここに派遣されているのであり、ティーホンの子飼いではないのだから。
「そう思うんなら、なんでてめえらは余所見してんだ? こーゆーときに護るのが俺たちの仕事だろうがよ」
中を気にしていた血影殲兵たちはその言葉にはっと顔を引き締めると、胸壁の狭間から警戒の視線を巡らせた。今のところ、敵影はない。
「もしなんかあったとしても、サンクトペテルブルクのお偉いさんがすぐに手を打つ。俺たち兵士はそれまでここを護ってりゃいいのさ」
それが自分たちの役割だと、血影殲兵は狭間に切り取られた四角い風景に目を凝らすのだった。
リプレイ
緋室・エマ
(トレインチケット)
ネヴァ河から上陸した緋室・エマ(スカーレットガード・g03191)とは、城壁にぴたりと身を寄せて、シュリッセリブルク要塞を見上げた。
「要塞というだけあって、護りは堅そうね」
エマの囁き声に、シェトワユワメティ・カサンテナーダ(リターナーのレジスタンス諜報員・g01123)もそっと視線を上向ける。
「見張りが潜んでいるのはあの辺りなの?」
「恐らくそうね。胸壁の狭間からこちらを狙っているらしいから」
「狭間……?」
シェトワユワメティが注意して見れば、確かに狭間らしきものが城壁にある。
あんなところから、近づく者を狙っているのか……。無意識に身を乗り出しそうになったシェトワユワメティの袖を、メーラーデーモンの『カリ』がぎゅっと引いた。
「どのくらいの警戒なのか試してみましょうか。あなたはいったんここに隠れてて」
シェトワユワメティに言い置くと、エマはタイミングを計り……さっと姿を見せると、物陰へと飛び込んだ。
「危ない!」
叫びそうになって、シェトワユワメティは慌てて口を押さえる。
エマの動きを目ざとく発見した血影殲兵が、攻撃を浴びせかけた。
わらわらと飛んでくる蝙蝠の頭には銃が生えており、そこからエマへと弾丸が発射される。
その痛みと衝撃は小さいものではなかったが、エマは声も漏らさずに堪えると。
『冷静に、見極める。……研ぎ澄ませ……!』
オーラをまとい、バールのようなものを振りかざすと、血影殲兵に反撃した。
ここさえ突破できれば事態は変わるはず。【心眼の極意(セーバーアイ)】で局面を俯瞰し、エマは城壁突破に全力を尽くす。
血影殲兵がエマを狙っている間に、シェトワユワメティは目を凝らし、敵の姿を捉えた。
目立たないように、こっそりと。そう自分に言い聞かせながら、シェトワユワメティは【アサシネイトキリング】で血影殲兵に忍び寄り。
気配を消して近づいた敵の背へと、静かに繰り出す電磁槍。
「そこにもいたか」
振り返りざまに血影殲兵が放った魔弾が、シェトワユワメティの体力を削り取る。それでも。
「負けないの」
シェトワユワメティは心を奮い立てるように電磁槍を握る手に力を入れた。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【修復加速】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
レイ・ディース
首都の攻略にはここを制圧して橋頭保を作るのね
ロマノフを早く奪還できるのならそれに越したことはないわ
機密データを探すなんてのはかなり苦手だけど、できる人に来てもらう為に戦闘を頑張ろう
隠れて近付くのは無理な上に敵は城壁に隠れながら飛び道具使うのね
いっそ城壁の上まで飛んで行きたくなるけど速攻で撃ち落とされるでしょう…
できればこちらも障害物に身を隠すか、踏み台にして【エアライド】で最適経路を見つけながら敵より高い場所を目指す
敵の攻撃は誘導弾だから光の大盾2枚作っても防ぐのは難しいかも
せめて他の防具でもダメージを抑えよう
エインはパラドクス使う時以外は私と大盾の間に入って身を守ってね
パラドクスを発動できる距離なら、敵が城壁の影に身を隠しても『ファンシーサイクロン』でいきなりエインが頭上に出現してあっという間に通り過ぎるわ
薄い金属片のような切れ味鋭いお手紙をたくさん投下してね
手紙の中身?吸血貴族の犠牲者から『ディアボロスが我々の仇を取る』『ロシアを人類の手に取り戻す』ってところかもね……?
攻略の糸口を求め、レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は要塞の様子を窺った。
堂々たるシュリッセリブルク要塞は、攻めるに難い。けれどそれは、ここを制圧して橋頭堡とすることができれば、首都攻略の大きな助けとなる、ということでもある。
吸血ロマノフ王朝を早く奪還するためにも、ここは押さえておきたい。
だが、敵は城壁に隠れながら飛び道具を使うのに対して、こちらは身を隠せる場所が限られている。
いっそ城壁の上まで飛んで行きたくなるけれど……とレイは見張りがいる歩廊を見上げた。飛翔すればあっという間の距離だが、そうすれば集中攻撃されて速攻で撃ち落とされてしまうだろう。
「さてどうしましょうか」
メーラーデーモンのエインにそんな風に声をかけていたとき、歩廊で動きがあった。
エマとシェトワユワメティが、城壁を護る血影殲兵へと奇襲をかけたのだ。
今が好機とばかりに、レイはエアライドを使いながら、高い場所を目指して登ってゆく。
血影殲兵の姿を捉えると、レイは光の翼を羽ばたかせた。
『お使いお願いね、エイン』
翼が生み出した気流が、エインを敵の頭上へと運ぶ。
エインは腕いっぱいに抱えた手紙をばら撒きながら、血影殲兵の頭上を通過した。
「痛ぇ。なんだこの手紙はよぉ」
ひらひらと降る手紙は、刃の切れ味で血影殲兵を切り裂き、歩廊の石に当たって音を立てる。はずみで開いた手紙には、『ディアボロスが我々の仇を取る』という内容の文字が強い手蹟で書かれていた。
「おいでなすったか」
喉の奥で笑うと、血影殲兵は呪われた黒き血を魔弾へと変えて、レイへと撃ちだした。
身を翻したレイの翼から現れた光の粒子が、大盾となって浮かび上がる。大盾に阻まれた弾丸もあるが、それを回り込んで追ってきた魔弾は次々にレイに命中した。
光粒子の大盾に身を寄せながら心配そうに見てくるエインに、レイは大丈夫と笑って戦乙女の羽衣を示した。敵が誘導弾を使ってくるのは分かっていたから、護りは大盾だけではない。
「まだまだいけるわ。エインもお手伝いお願いね」
城壁を突破しなければ、機密データの奪取にも要塞の制圧にも手が届かない。
レイの翼が作り出した気流に乗って、エインは任せてと言わんばかりに再び敵の頭上高くへと跳び上がった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
ラズロルと連携
探索中の彼に向う攻撃にディフェンスを
城壁突破と要塞への侵入お疲れ様でした
お陰で城内を探索できるようになりましたね
さて
予見で怪しいのは「聖堂」にある「金ぴかの飾りモノ」
首魁もそこに向うでしょう
…食べる?
食べるのですか
…なかなかの、悪食
それはさておき、データを処分されても困ります
ヴルダラクを倒しつつ「聖堂」を探し
「聖堂」に着いたら機密データはラズロルに任せて
彼の護衛しながら、邪魔をしようとするヴルダラクに対応
久々の共闘に嬉しさを感じながら
なんの、こちらはお任せくださいラズロル
そちらも上手く事が運びますように
幸運を祈ります!
と、声を掛けてから戦闘に集中
桜散春風で攻撃【通信障害】で彼女達の連携を妨害
周囲を巻き込む桜吹雪で増えるヴルダラクを纏めて倒していきます
【グロリアス】で士気を上げていきましょう
死者の誘惑…生への情熱を奪う技ですか?
「生」に関しては散々考えさせられた獣神王朝民を舐めないでください
大切な方との決着は、付いています
だからこそ、私は「今の生」を、生き抜かねばならない!
レイ・ディース
※連携・アドリブ歓迎
頼もしい仲間達が増えてやりやすくなりました
探索も戦闘も聖堂で乱戦になりそうね……
ラズロルさんが探索の邪魔されないように【防衛ライン】を彼と敵の間に敷いて隔てましょう
撹乱には【通信障害】もお借りします
『フェイバーズウォール』で光の粒子の戦士達を作る時も、できたら敵の陣形を乱す位置に出現させよう
攻撃のタイミング自体は私とエインとぴったり合わせられるわ
更に大声で《号令》かけて鬨の声を上げたり、時には【エアライド】で最適な経路を跳ね回って、敵の気を引くようにします
敵の反撃については……私は新宿島に来る前の記憶がないから、亡くした大切な人がいたとしてもわからない。覚えていない
それでも逆説連鎖戦だからどうにかして私の生への情熱を奪う形で誘惑してくるかもね
だけど傍にはいつもエインがいてくれて、一緒に戦う仲間達も、応援と協力してくれる守るべき人達もいる以上、すぐに自分を取り戻してみせる
(エインを抱っこしてモフモフのぬくもりで思い出す)
城壁を護っていた血影殲兵を切り崩し、ディアボロスたちはシュリッセリブルク要塞内への侵入を果たした。
「城壁突破と要塞への侵入お疲れ様でした。お陰で城内を探索できるようになりました」
プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)に声を掛けられたレイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は、こちらこそと笑顔で増援を迎える。
「頼もしい仲間達が増えてやりやすくなりました。なんとしても、敵を倒し、重要データを持ち帰りましょう」
「うん。しかし、トループスもアヴァタールも機密データがどれか知らないとは……」
敵も知らないものをどう手に入れれば良いのかと、ラズロルは当惑に眉を寄せた。
「予見で怪しいのは、聖堂……確か金ピカの飾りモノがあるんでしたよね」
プターハは新宿駅で野乃から聞いた中に、ティーホンがよく聖堂にいたらしいという情報があったことを思い出す。
「聖堂によくあるもの? 金ピカ……」
ロマノフの聖堂はどんな感じなのだろう。先ずは見て確認だと、ラズロルは聖堂へと移動を開始した。
「ディアボロスが侵入しています!」
動き出した彼らを発見した、群れなす者『ヴルダラク』が声をあげた。
「急いでデータの破棄を……」
「それより先に、ディスト様にお伝えしなければ」
慌てふためくヴルダラクを倒しながら、ディアボロスたちはひたすら聖堂を目指した。敵に先んじてデータを入手しなければ、破棄されてしまう。
体当たりのように扉を開け、プターハは聖堂へと飛び込んだ。
聖堂の中では、ヴルダラクがあちらこちらを覗いて、データらしきものはないかと探している真っ最中だ。
「ディアボロスが!」
「データを奪われる前に倒すのです」
戦闘態勢に入る敵を見渡し、その中に暴食のティーガーリッター・ディストの姿が見えないことに、プターハは安堵した。
「首魁はまだのようですね」
「ええ。データが食べられてしまう前に到着できて良かったわ」
頷くレイに、プターハは目を見開く。
「……食べる? 食べるのですか。それはなかなかの、悪食かと」
「食べられたら取り戻せないから困るよねー。データを見つけたらすぐに加勢するから、それまで頼んだよ!」
ヴルダラクのことは2人に任せ、ラズロルは聖堂内の捜索に集中する。
「こちらはお任せくださいラズロル。そちらも上手く事が運びますように」
幸運を祈ります、と声をかけると、プターハはラズロルを邪魔しようとするヴルダラクへと向かった。任せてもらった背は、必ず守り抜く。
『桜散りて恵み与えよ』
ひと息に薙いだ命運の鍵。切り裂かれた空間から、吹き込むように桜花が舞う。
儚く美しき桜吹雪。
だがその纏う電磁波は敵の通信を阻害し、その花びらは無数の刃となって敵を覆い尽くす。
花びらを避けようと上げたヴルダラクの腕を、髪を、肌を、桜花は容赦なく切り裂いていった。
「私達はあなた方の城壁を突破してきた。けれど、私達の護りを突破はさせないわ」
今後の攻略を有利にもってゆくための情報を得るのを、邪魔させはしない。決意するレイを、傍らに寄り添うメーラーデーモンの『エイン』がじっと見上げる。
『皆さん、エイン、ここで食い止めます!』
パラドクス【フェイバーズウォール】。レイの翼から現れた光の粒子が、ヴルダラクの陣形の中に割り込むように防衛部隊を作り出した。
割り込んできた部隊のあげる鬨の声にヴルダラクは一層浮足立ち、その隙を狙って、レイはエインとともに敵を切り崩してゆく。
「あなたたちもこちら側にいらっしゃい」
攻撃を受けたヴルダラクが幻を喚ぶ。
喪った大切な人の姿を取る幻が、青白い腕で差し招く。生きるなど、辛くむなしいことばかり。ならば自分たちとともにヴァンパイアノーブルに付き従おうと。
さあ、この手を取って。
そう差し伸べられる手はたおやかに優しく。けれど、
「……生への情熱を奪う技ですか? 獣神王朝民を舐めないでください」
プターハがその手を取ることはない。
「大切な方との決着は、付いています。だからこそ、私は『今の生』を、生き抜かねばならない!
降りしきる桜に包まれ、幻は霞んでゆく。
レイはヴルダラクが見せる幻に目を凝らした。これは誰なのだろう……見極めようとすればするほど印象は曖昧になる。
新宿島に来る前の記憶がないレイには、亡くした大切な人がいたかどうかも分からない。ただ、差し出された手は優しく心を揺さぶった。
もしここでヴルダラクの手を取れば、彼女たちやヴァンパイアノーブルが大切な人になるのだろうか。
ふと浮かんだ考えに、レイはエインを抱き上げ、モフモフに顔を埋めた。
エインのぬくもりが伝えてくれる。
記憶を失くし、大切な人を忘れてしまっても、傍らにはいつもエインがいる。そして、一緒に戦う仲間たちも、応援や協力をしてくれる守るべき人たちもいることを。
「あなたたちの仲間にはならないわ」
刻むようにはっきりと口にすると、レイはエインとともにヴルダラクを倒してゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
ラズロル・ロンド
プターハ君(g03560)と協力し敵の混乱に乗じてます聖堂を目指すよ
久しぶりのタッグだ、集中しつつも何処か楽しげ
背中はしっかり預けて僕は機密データを見つけないとね
しかし、トループスもアヴァタールも機密データがどれか知らないとは…
聖堂によくあるもの?
金ピカ…先ずは見て確認だね。
聖堂まで辿り着ければ、プターハ君とレイ君に
見つけたら直ぐに加勢するから、それまで頼んだよ!と言って別れ
僕は機密データ探しに専念
ロシア正教会のモスクワ総主教?金ピカなものが多いイメージもあるけど
宗教的に大事なものといったら、十字架、燭台、鐘…とかかな?
鐘を演奏並のレベルで打ち鳴らすとか聞いたことがある
よくよく調べてみよう
ティガーリッターがそこまで来ている場合は
食べさせる訳にはいかないと
鐘、十字架、燭台を優先的に、手に付く金ピカなものを手当たり次第にアイテムポケットにしまっていこう
聖杯に神像にこれは杖か?シャンデリアも金ピカー
食べちゃうなんて勿体無い
僕が有効的に使うから、頂いてくよー!
と、仲間と合流を図るよ
聖堂を探索し始めたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は、くんと鼻を鳴らす。
ほのかに漂う乳香……ここで焚かれた香の名残だろうか。
飾られているイコンの数々。
その前にある大きな蝋燭立てには、燃え残った蝋燭が何本も立っている。
「うーん……実際に使われている場所みたいだけど、人が多く来るところに重要データを置いておくものかな」
十字架、カヌーン、聖歌隊が立つ台。
何か怪しげなものはないかと、ラズロルは聖堂に飾られているものを観察した。
確か、鐘を演奏並みのレベルで打ち鳴らすとか聞いたけれど……と、きょろきょろしながら、一番目立つ正面の金ピカの壁に近づいて行くと。
「……扉?」
イコノスタシスの中央は扉になっている。手で押すとそれは開き……。
「入ってはなりません! そこに入って良いのは聖職者と祝福された人のみです」
制止しようとラズロルに迫るヴルダラク。その前にプターハが割り込んで、攻撃を受ける。
「プターハ君助かったよ」
「なんの。こちらは引き受けますので、データをお願いします」
押し開けた王門の向こうに見えるのは布のかかった正方形の机、その隣にはパンとワインの置かれた小さな机。
清らかに整えられたその場所は、いかにも特別そうだ。
「あー、そんなとこ、開けられるなんで知らなかったの」
ヴルダラクに案内されてきた、暴食のティーガーリッター・ディストが大声をあげた。
「うわ、きちゃった」
ラズロルは急いで至聖所を見渡した。ティーガーリッターは後を追おうとしたが、その足は引かれた白線を越えられずに止まる。
「防衛ラインを引いたわ。今のうちにデータを!」
「レイ君ありがと!」
稼げた時間はわずか。だがその時間はとてもありがたい。
「鐘はないか……あとは……えーい、手あたり次第だ!」
十字架、燭台、福音書、とにかく手の届く金ピカなものを優先に、どんどんアイテムポケットへしまいこむ。
「ドロボー! それはあたしが食べるの!」
「食べちゃうなんて勿体無い。僕が有効的に使うから、頂いてくよー! うわ、この燭台すごく高そう。ん? なんだろう、この豪華な箱」
地団駄を踏むティーガーリッターの目の前で、ラズロルは片っ端から辺りのものをポイポイ放り込んでいった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
ソード・エアノルド
(トレインチケット)
城壁から駆けつけたシェトワユワメティ・カサンテナーダ(リターナーのレジスタンス諜報員・g01123)へと、メーラーデーモンの『カリ』が手を掲げて、至聖所の物品を大急ぎで確保しているラズロルの姿を示す。
「良かった。無事に回収できそうね」
重要データが含まれているかどうかは、新宿島で調査をしなければ分からないが、それらしいものを回収はできそうだ。
だが、防衛ラインで稼げる時間は1分。
暴食のティーガーリッター・ディストは、ほどなくラインを乗り越えた。
「ドロボーはいけないの」
ラズロルの手を止めようと走り出そうとしたティーガーリッターの背に、そうはさせないとばかりに、ソード・エアノルド(破壊の剣・g05544)は拳を打ちこんだ。
パラドクス【シェイド・スピリット】で高められた闘気が肉体を強化する。そこから放たれるのは、ただの拳ではない。
ティーガーリッターの背を抉らんばかりの重い拳。
勢いに押されるように、ティーガーリッターの体は大きくのけ反った。だがすぐさま身を返すと、ソードを睨みつける。
「まだ仲間がいたのね。ほんとにディアボロスは邪魔ばかりなの」
ぷんすかとソードめがけて突進し、ティーガーリッターは巨大な機械腕を突き出した。
ジャキッと展開される虎のような鋭い爪。
それをソードは身構えて、真向から受けた。
心配そうなミニドラゴン『セレン』に、大丈夫だと小さく首を振って合図すると、ソードは再びティーガーリッターへと向かう。
データを持ち帰るためにはとにかく、食べられないよう時間を稼ぐこと。そしてティーガーリッターを倒すことだ。
「ティーホンは倒されたの。そしてこの要塞はディアボロスが手に入れるわ。もうあなたには頼りにできるものはなくなったの」
ティーガーリッターに向けて、淡々とシェトワユワメティは告げる。その言葉がパラドクス【離間の計】へとティーガーリッターを陥れた。
「そんなこと……」
ティーガーリッターを包み込む幻影が、すべてに裏切られたかのような不安感でじわじわと塗りこめてゆく。
「そんなことないの!」
反論をしながら、どっかーんとティーガーリッターは機械腕でシェトワユワメティを挟み込んだ。そこから発生する衝撃波が、周囲へと広がる。
「ディアボロスなんかに負けないの!」
肩をそびやかし、ティーガーリッターは機械腕を高く掲げた。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
ラズロル・ロンド
連携アドリブ歓迎
大事な物はしっかりアイテムポケットに入れ
後は生きて帰るのみ!と言いたい所だけど
きっちりティーガーリッター(以下ティーガー)を倒しておサラバだ
プターハ君(g03560)にディフェンス
視線で合図と共に息の合った攻撃開始
ソード君達も加勢ありがと!助かった
カヤールマブカラの振り香炉で機械腕を攻撃し
仲間への攻撃妨害しつつ撤退支援を
その間にも香炉からはママの味を思わせる美味しそうな甘い香りを漂わせ
アメちゃんが沢山降って来る幻想の世界へ誘おう
金ピカも、ディアボロスも、食べちゃお腹壊すよ?
もっと美味しいアメちゃんお食べ~
プターハ君の歌も相まってお菓子食べたい欲求に目の焦点が合わなくなった所で振り香炉(鈍器)の一撃を見舞う
もしくは機密データをバクンと食べる理想の世界が見えるかな?(だが幻)
満腹でも仕事をやり遂げたでも、満足して朽ち果てるといい
ティーホンも待ってるだろうさ
いやぁ、クロノヴェーダの憂いを無くす僕
優しいの間違いじゃ?
なんて言う狐は悪い顔
データは新宿島で解析かな~
何か解るといいね
プターハ・カデューシアス
ラズロルと息のあった連携&ディフェンスを
無事機密データを奪取できたようです
ソードやシェトワユワメティ様も駆けつけてくれて、本当に助かりました
はい、しっかり生きてデータを持ち帰りましょう、ラズロル
なんという悪食
機密データを食べようとする程空腹なのですか…
永遠に満たされぬ思いで生きるのは、辛いでしょう?
(可哀想な子を見る目で)
貴方には「幸せの運び手」を贈りましょう
少しでも飢えを癒やせれば幸い
…決して無邪気な幼女の外見に騙されている訳ではないですからね?
反撃の挟み込み攻撃には【怪力無双】を利用して
ダメージを軽減し耐えぬき
ラズロルも、幻影のお菓子で釣ると言っておりましたが…
おや
香炉で滅多打ちしてますけど……敵が幸せそうな顔してますね!?
幻影効果が抜群です
(少し不気味に思いながら)
視覚、聴覚…そして、香炉の香り。
もはや、リアリティが凄い事になっているかも知れません
幸せな夢を見ながら消えて下さい
さて、機密データ以外の宝飾品はどうしましょうか?
後で選別して復讐者の活動資金の足しになると良いのですが
「ゲット完了!」
めぼしい物品をアイテムポケットに収納し終えたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)が、拳を振り上げる。
「ソード君達も加勢ありがと! 助かった」
「ええ、本当に助かりました。駆けつけてくれてありがとうございます」
プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)もソードとシェトワユワメティに礼を言う。おかげでデータは無事奪取できた。
後は生きて帰るのみ……と言いたいところだけれど、敵もみすみす見逃してはくれないだろう。
「あとは、ガブガブ君をきっちり倒しておサラバだ」
「はい、しっかり生きてデータを持ち帰りましょう、ラズロル」
これまで戦い続けてきたソードとシェトワユワメティが撤退に移れるよう、ラズロルとプターハは視線をかわし、暴食のティーガーリッター・ディストを邪魔するような位置につく。
「あたしが食べるって言ってるの!」
腹立ちまぎれに、ティーガーリッターは、もう何も載っていない机を機械腕で嚙み砕いた。バラバラと残骸が散らばる。
「なんという悪食。機密データを食べようとする程空腹なのですか……」
乱暴な行いにプターハは眉をひそめた。だが、そこに表れたのは嫌悪ではなく、
「なんと憐れな……永遠に満たされぬ思いで生きるのは、さぞや辛いでしょう」
……可哀想な子を見るまなざし。
「ラズロル見てください。今食べたもの、机ですよ、机」
ほろり。プターハは袖口で目頭をぬぐうふりをする。
「お腹をすかせた貴方には【幸せの運び手】を贈りましょう。少しでも飢えを癒やせれば幸いです」
どうか世界から、飢えと悲しみが無くなりますように。幼女が机なんか食べなくても済みますように。願いを籠めた歌を口ずさみながら、力いっぱい錫杖でティーガーリッターを殴りつけた。
「もう~~、許さないの!」
ティーガーリッターの腕に内蔵されたエンジンが唸りをあげる。一息にプターハに寄ると、両サイドからどっかーんと機械腕で挟み込んだ。
発生した衝撃波は、至聖所を震わせるほどの勢い。だがプターハは全身に力をみなぎらせそれに耐えると、再び優しい歌を歌う。
確かラズロルは幻影のお菓子で釣ると言っていたが、と横目で窺えば。
「金ピカも、ディアボロスも、食べちゃお腹壊すよ? もっと美味しいアメちゃんお食べ~」
黄金細工に宝玉が嵌められた、長い鎖つきの振り香炉を揺らせば、甘いミルクのような香りが周囲に立ちこめた。
ママの味を思わせる美味しそうな香りが、敵の思考力を鈍らせ、幻想の世界へと誘う。
「お菓子の雨なの……」
可愛く包まれたアメが沢山降ってくる……。ティーガーリッターは機械腕を口へと変えて、空へ向けた。
ティーガーリッターに見えているのは、アメの降る夢のような幻想。けれど、プターハの目に映るのは、
「おらーっ」
甘い香りを発する振り香炉をぶん回して、ティーガーリッターへ鈍器の一撃をみまうラズロルの姿。
「敵が幸せそうな顔してますね!? 幻影効果が抜群です」
【カヤールマブカラ】の幻想に囚われているティーガーリッターは、自分が殴り飛ばされていることは意識の外。現実を見ているプターハからすると不気味な眺めだ。
そんな状態でも反撃はきっちりやってくる。ティーガーリッターの両腕がラズロルを挟み込むようにバシンと合わされ、その余波を受けた壁にひびが走った。
「食べられるのもイヤだけど、潰されるのもごめんだよ」
「幸せでも手を叩かないで欲しいものですね」
ティーガーリッターからの攻撃は互いにディフェンスをし合いながら、2人は機械腕を相手取った。
【幸せの運び手】を歌い続けながらプターハは、どこかとろんとしてきたティーガーリッターの様子を窺う。
目には幻覚、耳には歌。鼻からは香り。揺さぶられ続けている彼女の感覚はどうなっているのだろうか。
「もはや、リアリティが凄い事になっているかも知れませんね」
「お腹いっぱいアメちゃんを、もしくは機密データをバクンと食べる理想の世界を見てるかな?」
まあどっちでも良いけど、とラズロルは香炉の鎖を鳴らす。
「満腹でも仕事をやり遂げたでも、満足して朽ち果てるといい。ティーホンも待ってるだろうさ」
振りかぶった香炉は頭蓋へヒット。ティーガーリッターはつんのめるように床に倒れた。
「いやぁ、クロノヴェーダの憂いを無くす僕、優しすぎない?」
悪い顔をして狐が笑い、龍は機械腕を投げ出して転がる暴食へと静かに告げる。
「幸せな夢を見ながら消えて下さい」
もうこの場所は、クロノヴェーダのものではなくなるのだから。
「データは新宿島で解析かな~。何か解るといいね」
うきうきと帰路につくラズロルに、そういえばとプターハは思いついたように言う。
「いろいろ金ピカを手に入れましたが、機密データ以外の宝飾品はどうしましょうか? 後で選別して復讐者の活動資金の足しになると良いのですが」
「いいねー。骨の髄まで吸い尽くさせてもらおう」
敵に食べられることなく聖堂内の物品を確保したディアボロスたちは、足取り軽くパラドクストレインに乗りこんだのだった。
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効果1【現の夢】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!