リプレイ
一騎塚・喜一
ネバネバの海にクロノ・オブジェクト化した海藻とは…
さすがはディヴィジョン、とんでもない世界が広がっていますね
それにしても、こんだけネバネバしていても【水中適応】って効くのかなぁ…?
試すのはちょっと怖いですね
ここは手堅くまいりましょう
パラドクスで破壊可能とはいえ素手で触るのはちょっと怖いです
かといって大事な刀を使うのも気が引けるのですが…
そんな事を言っている場合ではありませんね
海賊船を傷つけないよう狙いは慎重に【千鳥】で海藻を薙ぎ払ってまいりましょう
こんなのが船の櫂に絡まったらと思うと恐ろしいですね
海の上を歩くことも可能なようですが、慣れたクロノヴェーダでなければ難しいとのこと
【浮遊】で少し浮きながら移動しつつ船に絡んだ海藻を処理いたします
実際のサルガッソー海でも海藻は問題になっているという話を伺いました
回収した海藻の利用方法なども考えられているそうですが
…この海藻も何かに利用出来たら良いのですけど…思いつかないですね
せめて敵に利用されないよう時間の許す限り細かく切っておきましょうか
「ネバネバの海にクロノ・オブジェクト化した海藻とは……。さすがはディヴィジョン、とんでもない世界が広がっていますね」
そう呟きながらディアボロスの海賊船に降り立つのは緑色の瞳にメガネがよく似合う人間のディアボロス、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)だ。
「それにしても、こんだけネバネバしていても【水中適応】って効くのかなぁ……? 試すのはちょっと怖いですね。ここは手堅くまいりましょう」
今はディアボロスの海賊船の危機だ。チャレンジングなことをしている場合ではないかもしれない。
喜一は素早く判断し、堅実な手を打った。
(「海の上を歩くことも可能なようですが、慣れたクロノヴェーダでなければ難しいとのことですし……」)
発動する効果は【浮遊】。空中を歩く程度の速さで移動できるパラドクス効果だ。
歩く程度の速さでしか移動できないため、戦闘には耐えられないかもしれないが、海藻を除去する程度の目的であれば、十分実用に耐えるだろう。
「パラドクスで破壊可能とはいえ素手で触るのはちょっと怖いです」
そう言いながら取り出すのは『紫羅欄刀』と『紅葉時雨』。どちらもよく手入れされた一品だ。
「かといって大事な刀を使うのも気が引けるのですが……」
素手よりはマシとはいえ、刀とて大事なものだ。故に喜一は一瞬躊躇する。
「そんな事を言っている場合ではありませんね」
だが、逡巡は本当に一瞬だった。
「些かなりとも お役に立てましたら」
そのために、喜一はパラドクスを発動する。
発動したパラドクスは『千鳥』。
二本の刀が神速で振り下ろされ、衝撃波が走る。
それは着実に、ディアボロスの海賊船に絡みつく海藻を排除して行った。
(「実際のサルガッソー海でも海藻は問題になっているという話を伺いました」)
この任務に着くにあたり、喜一は現実のサルガッソ海のことを調べていた。
現実のサルガッソ海も海流の影響で浮遊性の海藻が集まりやすく、粘りつく海、と言われていると言う。
(「回収した海藻の利用方法なども考えられているそうですが。……この海藻も何かに利用出来たら良いのですけど…思いつかないですね」)
せっかくのクロノ・オブジェクトなので、利用できれば便利、と言う発想は分からなくはない。が、やはり海藻は海藻。喜一には特にアイデアは浮かばなかった。
(「せめて敵に利用されないよう時間の許す限り細かく切っておきましょうか」)
そう決めて、喜一はパラドクスの行使を続けていく。
地味な作業だが、ディアボロスの海賊船の安全を確保するには必要なことだから。
そうしているうちに、アビスローバー達がやってくる。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
さすがに本拠地だって言うだけはあるね
やっぱりそう簡単には進ませてくれなかったか
いいさ、この海域の情報を得られたのはプラスだ。後はきっちり撤退して仕切り直しとさせてもらおうか!
カトラス「Macha」と「Mórrígan」を手に海面へと降り、ちょっとだけ【浮遊】で浮いておこう
こっちに迫ってくる敵に対して『斬影乱舞』。衝撃波を放ってクラヴィアンたちを切り裂くよ
倒しきれず、海藻に乗ってこちらにタックルを仕掛けてきたら【飛翔】で低空を移動。浮遊の歩く程度の速さでしか移動できないのをカバーしよう。
基本は【浮遊】で海面から浮かび、移動は【飛翔】と2つの残留効果を組み合わせることで不利な戦場へ対応しよう
それでも完全に反撃を回避は難しいだろうけど、タックルを二振りのカトラスで受けて直撃は防ぎ、タックルの衝撃で後退させられる場合でもしっかり浮遊はしておき粘つく海面に絡めとられないようにするよ
地の利がそっちにある程度で負けるんなら、最初から乗り込んでは来ないさ
「さすがに本拠地だって言うだけはあるね。やっぱりそう簡単には進ませてくれなかったか」
巨大な海藻に乗り迫り来るアビスローバーの群れを見ながらそう呟くのは銀の髪に二色のメッシュが入った長い髪を三つ編みにまとめたスタイルの良いセイレーンジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)だ。
「いいさ、この海域の情報を得られたのはプラスだ。後はきっちり撤退して仕切り直しとさせてもらおうか!」
構えるは赤と青のカトラス『Macha』と『Mórrígan』。
【浮遊】の効果を発動し、海面から少しだけ浮く。
こうすることで、ネバネバした粘液状の足場の影響を受けずに済む。
「さぁ、刻んであげるよ!」
両手に構えた赤と青のカトラスを高速で振るう。
彼我の距離はまだ離れているが、しかし、そこから放たれたのは衝撃波だ。
無数の衝撃波がトループス級アビスローバー『クラヴィアン』に襲いかかる。
パラドクス『斬影乱舞』だ。
当然、『クラヴィアン』もただではやられない。攻撃を受けながらも唐突にその側面をジェーンへと向け、衝撃波を受け止めながらも、巨大な海藻と共に高速でタックルを仕掛ける。
ジェーンは敵の攻撃が来たのを確認すると、【浮遊】から【飛翔】へと適用する効果を切り替え、回避運動をとる。
こうする事で、【浮遊】のデメリットである「歩く程度の速さでしか移動できない」デメリットを回避するのが狙いだ。
とはいえ、周囲の敵に集中攻撃されない程度の低空飛行はそれなりの集中力を要するため、どうしても、戦闘そのものへの注意力は下がってしまう。
接近してくる『クラヴィアン』のタックルを二振りのカトラスで受け止め、直撃を避けるジェーン。
(「これは、下手に【飛翔】で避けようとするより、素直に受け止めた方がいいかもしれないね」)
そう考えて再び【浮遊】へと適用する効果を変更するジェーン。
タックルを受けて後退させられつつも、【浮遊】の効果で粘つく海面に絡め取られないように踏ん張りつつ、ジェーンは次なる攻撃のチャンスを伺う。
「地の利がそっちにある程度で負けるんなら、最初から乗り込んでは来ないさ」
敵の本拠地に挑む以上、敵に地の利があるのは当たり前。
そんな程度のことでディアボロスは歩みを止めたりはしないのだ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
一騎塚・喜一
出ましたね、美味しそう……じゃないや
手強そうな蟹
出会うならネバネバの海ではなくアツアツの鍋が良かった
さて、戦うにしても足場の不利をどうするかが問題ですね
比較的安定した足場を確保して、こちらからはあまり動かず攻撃してみましょうか
ひとまず敵の真似をして先ほど切った海藻で大きめの物に乗ってみます
…切っちゃったから無理かなぁ
ギリギリ立っていられたらそれで良しとしましょう
どうしても無理なら【浮遊】で少し浮きます
そんな私の様子を見て敵が油断してくれたら儲けものです
刀を構えて攻撃…と見せかけての【黄泉逆矛】で敵の足元から不意打ちを仕掛けます
こちらは足場が不安定で敵からすれば絶好の獲物で
今がまさに仕留める好機
そんな時に自身の足元にまで注意が及ぶ者は少ないのではないでしょうか
そして『クラブスキャッター』でこちらに掴みかかってくれるなら
私が移動する手間も省けますね
文字通り「肉を切らせて骨を断つ」です
骨というか…殻?
海に落ちそうになったら【飛翔】で回避
集中攻撃を避ける為飛ぶ時間は短く
高度は低くを徹底します
「出ましたね、美味しそう……じゃないや。手強そうな蟹」
そう言って現れたアビスローバーに視線を向けるのは、先ほどまで、ディアボロスの海賊船に絡みつく海藻の除去を行なっていた、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)だ。
「出会うならネバネバの海ではなくアツアツの鍋が良かった」
続く言葉から考えて、あくまで喜一から見たトループス級アビスローバー『クラヴィアン』の評価は「蟹」であるようだ。まぁ事実見た目は蟹人間と言う他ないのだが。
(「さて、戦うにしても足場の不利をどうするかが問題ですね」)
この戦場の最大の特徴は足場の不利だ。そこをどう解決するかにはディアボロスの腕が試されるだろう。
(「比較的安定した足場を確保して、こちらからはあまり動かず攻撃してみましょうか」)
というわけで、先ほど切断して海面に浮かんでいる大きめの海藻に乗ってみる。
と言う推測の通り、海藻は喜一の重みに負けて沈みはじめ、粘つく海水が喜一へとまとわりつき始める。
(「……切っちゃったから無理かぁ」)
海藻を足場としてつかうなら、今敵が使っている海藻に飛び乗って近接戦闘を仕掛ける方が合理的かもしれない。
喜一は【浮遊】の効果を有効にし、慌てて、粘つく海水から距離を取る。
アビスローバーの笑い声が聞こえる。
曰く、粘つく海に苦戦していやがるぜ、と。
(「私の様子を見て敵が油断してくれたようですね。儲けものです」)
そう考えながら構えるのは2本の刀、『紫羅欄刀』と『紅葉時雨』。
こんな足場が不利な状況で近接戦闘をするつもりか、と『クラヴィアン』は笑いながら、海藻に乗って、一気に喜一へと接近する。
狙い通り、と喜一のメガネが光る。
(「こちらは足場が不安定で敵からすれば絶好の獲物で、今がまさに仕留める好機。そんな時に自身の足元にまで注意が及ぶ者は少ないのではないでしょうか」)
無数の蟹足で掴み掛かろうとした『クラヴィアン』の足元から、突如として数多のエネルギーの矛が撃ち出される。
パラドクス『黄泉逆矛』。
当然、それだけでは、『クラヴィアン』の進軍を止めるには当たらないため、喜一もまた負傷を追う事になるのだが、不意を打たれた『クラヴィアン』の方がダメージが大きい。
(「文字通り「肉を切らせて骨を断つ」です。骨というか……殻?」)
着実に迎撃していく2人のディアボロスにより、敵トループス級アビスローバーの数は確実に減っていっている。
後もう一歩だ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
柳・凛風
ふぅん、コイツはデカい蟹アルネ。
ワタシの故郷は何でも食べちゃうので有名みたいだけど、同時に美食への探究心も強いのヨ。
皆して食べたそうにするけど、こんな不味そうでしかもネバネバした海に浸かってるようなヤツはお断りネ。
それはともかく、コイツを叩けば良いアルか?
海には浸かりたく無いし、やっぱり浮遊を使って行く事になるのかネ。
でも敵が乗ってる海藻の上ならちっとは立てそうな気もするヨ。
最初は浮遊で近付いて、破軍衝の衝撃波で敵を吹き飛ばして足場を奪うとかどうヨ?
もちろんじーっと突っ立ってたら足を取られるだろうから、その足場からはすぐに跳躍して次の目標に向かうネ。
敵との距離によってはエアライドが役に立つかも知れないネ。
浮遊で移動するよりは速く動けるかも知れないし、最適な移動経路ってヤツも分かるかもだからネ。
拳法には足場が大事だケド、軽功ってヤツもあるのヨ。
海藻の上ででもそれなりに戦って見せるネ!
「ふぅん、コイツはデカい蟹アルネ」
ディアボロスの海賊船の上からもう残りわずかとなったトループス級アビスローバー『クラヴィアン』を見て、そう呟くのはメッシュの入った黒髪をお団子にまとめたリターナーのディアボロス、柳・凛風(柳家風心拳修行者・g04711)だ。
「ワタシの故郷は何でも食べちゃうので有名みたいだけど、同時に美食への探究心も強いのヨ。皆して食べたそうにするけど、こんな不味そうでしかもネバネバした海に浸かってるようなヤツはお断りネ」
と、敵を評する凛風。
「それはともかく、コイツを叩けば良いアルか?」
そう言って拳をに握り凛風は戦闘態勢を取る。
そこで、ふと。
(「海には浸かりたく無いし、やっぱり浮遊を使って行く事になるのかネ。でも敵が乗ってる海藻の上ならちっとは立てそうな気もするヨ」)
そう気付く。
決めたのならあとは素早く。
【エアライド】の効果を有効にして、空中でジャンプしつつ、一気に『クラヴィアン』達の乗る海藻へと飛び移る。
やはり、と凛風は思った。『クラヴィアン』達の使う海藻の上であれば、粘りつく海の影響を受けないらしい。
拳を強く握り、強烈な一撃を同じ海藻を共有する『クラヴィアン』に向けて打ちかます。同時、強大な衝撃波が撃ち出され、『クラヴィアン』達は海藻からの落下を余儀なくされる。
凛風のパラドクス『破軍衝』だ。
『クラヴィアン』が驚愕する。
こいつ、俺達の海藻を奪いやがった! と。
『クラヴィアン』が反撃としてパラドクスを発動し、無数の蟹足で凛風に掴みかかる。
だが、アビスローバーとて粘りつく海の影響は免れないようで、『クラヴィアン』は粘りつく海の影響で足を取られている状態で、対する凛風は影響を受けていない状況。
地の利は逆転し、今や凛風のものだ。
『クラヴィアン』の攻撃を軽くあしらいつつ、さらなる攻撃のため、凛風は構える。
「拳法には足場が大事だケド、軽功ってヤツもあるのヨ。海藻の上ででもそれなりに戦って見せるネ!」
『クラヴィアン』のさらなる能動的な攻撃に対してその拳と衝撃波で反撃を敢行したのち、再び発動するは『破軍衝』。
海藻の上から放たれる拳の一撃とその衝撃波は粘りつく海に足を取られ思うように動けない『クラヴィアン』の攻殻を粉砕した。
あとはこの繰り返しだ。
近づいてくる『クラヴィアン』に対し、【エアライド】で海藻に飛び移り、海藻から撃ち落とすパラドクスと、とどめのパラドクスという2回のパラドクス行使で、確実に『クラヴィアン』を撃破していく。
やがて粘りつく海に残されたアビスローバーはアヴァタール級を残すのみとなった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
さて、これで残るは君だけだ
船が捕まった時は驚いたけど……「サルガッソー」とやらも出て来なけりゃ部下も言っちゃ悪いが「普通」だったね
恐ろしさなんて理解できなかったし、悪いが一度ずらからせて貰ってまた来るよ
止めたきゃ僕らを倒して船を沈めてみるんだね!
カトラス「Macha」を両手で持ち戦闘
敵が乗る海藻に僕も飛び乗り接近戦を仕掛けよう
さっき他の復讐者がしていたように、強烈な一撃で海藻から敵を吹き飛ばして……というのをフェイントに、振り下ろすカトラスで僕と敵が乗る、足元の海藻を断ち切ろう
相手は指揮官だ、さっきと違いそうそう吹っ飛ばされてくれなさそうだしね
足場を崩して、敵が粘る海面に落ちたところでこっちは【エアライド】で空中を蹴り接近。【浮遊】で海面の上に浮かびながら剣を振るい、敵の振るうカクタスメイスと打ちあうよ
なんだいそりゃ? 変わった形の武器だね
それが君の自慢の宝かな?
あぁ、それじゃあこっちの宝も見せてあげるよ!
『龍波断ち』の上段からの一撃で叩き斬る
アンドリーニャ・エストレーラ
粘性の海は気持ちよくなさそうだけど
未知の海に出逢えるなら、航海は止められないね
海藻使いのウツボなら、海中のが似合ってそうだね
海に足を取られないように大立ち回りだ
【トラップ生成】で海上に漁師網の罠を張って、それを足場に跳び回ろうか
跳ねる魚を逃さないように、何重にも重ねて漁場にしてやろう
網から網へと動きに注目を引いてる間に《織歌の糸》で《デッドリーバインド》
【エアライド】もあれば曲芸がやりやすくなるねぇ
跳び移りながら攻撃だ
網の上にいると思わせておいて「靭の血滝登り」で一気に接近されたら、水面に飛び下りて【浮遊】で退避だね
足場は一つじゃぁない
カトラスを間に受けて、攻撃の勢いを殺しながら
致命傷を受けたりしないように気をつけて、一撃には耐えたいね
私が時間を稼げば、仲間達が袋叩きにしてくれるだろ?
船の墓場とは嫌な海域だ
迂回するに越した事はないだろうがね……
アドリブや連携は歓迎だね
一騎塚・喜一
負傷はしましたが幸いまだ動けますね。
このネバネバの海での戦い、なかなかに厳しいです。
蟹の次は…なんだろう、ウツボかな…?
太い腕によって振るわれる妙に可愛らしいメイスも気になりますが
噛まれても痛そうですし、尻尾も逞しくて強そうです。
一層注意して挑まねばなりませんね、気を抜かずにまいりましょう…!
使うパラドクスは【厳風】
浮遊状態やこの水面でしっかり踏み込めるかは未知数ですがとりあえずやってみましょう。
戦場には私一人じゃないのできっと何とかなると信じて…!
そして接近されるとかなり怖い相手です、ちょっとでもいいから吹き飛んで欲しい。
そんな願いも込めながらの掌底突きを叩き込みます。
攻撃手段だけでなく皆様の支援も兼ねて【エアライド】と【ガードアップ】を重ねて
全体の機動力と防御力を上げることも目的です。
よく見たらメイスだけではなく衣装もオシャレですね。
海の男らしい並々ならぬ美意識を感じます。
そんな貴方の最期も美しく海に散るのが似合うと思いますよ。
…肝心の海はだいぶネバついてますけど…。
「負傷はしましたが幸いまだ動けますね。このネバネバの海での戦い、なかなかに厳しいです。蟹の次は…なんだろう、ウツボかな……?」
敵集団のボス、アヴァタール級アビスローバー『ペドロ・デ・アルバラード』を見ながらそう呟くのは、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)だ。
「太い腕によって振るわれる妙に可愛らしいメイスも気になりますが、噛まれても痛そうですし、尻尾も逞しくて強そうです。一層注意して挑まねばなりませんね、気を抜かずにまいりましょう…!」
「えぇ。粘性の海は気持ちよくなさそうだけど、未知の海に出逢えるなら、航海は止められないね」
その言葉に頷くのは救援機動力で駆けつけてきた金髪のウェーブヘアが魅力的なスタイルの良いセイレーンのディアボロス、アンドリーニャ・エストレーラ(碧海のセイレーン・g10892)だ。
「さて、これで残るは君だけだ。船が捕まった時は驚いたけど……「サルガッソー」とやらも出て来なけりゃ部下も言っちゃ悪いが「普通」だったね」
そんな二人のやり取りを背後で聞きつつ、ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)が【浮遊】で一歩前に踏み出しながら、そう『ペドロ・デ・アルバラード』へ挑発する。
「恐ろしさなんて理解できなかったし、悪いが一度ずらからせて貰ってまた来るよ。止めたきゃ僕らを倒して船を沈めてみるんだね!」
「なんだと! 『サルガッソー』様のおかげで、地の利は完全にこちらにあるんだぞ、その不利が分からないとは愚かな奴だな!」
ジェーンの挑発に『ペドロ・デ・アルバラード』はまんまとのっかり、反論してくる。
これで、『ペドロ・デ・アルバラード』の注意は完全にジェーンに向かった。
ジェーンは【エアライド】で空中を跳躍し、一気に『ペドロ・デ・アルバラード』の乗る海藻に飛び移り、血のように赤い魔力を帯びるカトラス『Macha』を両手で構えて、パラドクスを発動する姿勢を取る。
「へっ、さっきお仲間が『クラヴィアン』にやったみたいに俺を突き落とそうってか? そう簡単には行かないぜ!」
「だろうね。だから、一刀で……叩き割る!」
『Macha』で力任せに上段から叩き斬る。その対象は『ペドロ・デ・アルバラード』。……ではなく、その足元に存在するクロノ・オブジェクトである海藻。
「しまっ!?」
足場を失い、『ペドロ・デ・アルバラード』が落下する。
ジェーンは即座に【浮遊】を発動し、海へ落下しないように試みる。
「よくもやってくれたなぁ!」
粘りつく海に落ちた『ペドロ・デ・アルバラード』がネバネバに足を取られながらもジェーンに向けてパラドクスを発動する。
カクタスメイスの一撃がジェーンに迫る。
「なんだいそりゃ? 変わった形の武器だね。それが君の自慢の宝かな?」
「あぁ、俺様の自慢の得物さ!」
「あぁ、それじゃあこっちの宝も見せてあげるよ!」
ジェーンも反撃で再びパラドクス『龍波断ち』を発動し、『Macha』で力任せに上段から叩き斬る。
カクタスメイスと赤いカトラスがぶつかり合い時空が軋みを上げる。
しかし、頭に血が登ってジェーンに意識が集中してしまった『ペドロ・デ・アルバラード』はその間に【エアライド】を駆使して接近してくる2人のディアボロスに気付かなかった。
「吹き飛べ……っ!」
一気に『ペドロ・デ・アルバラード』に肉薄したのは喜一。
力強く踏み込みながら、鋭い掌底突きを放ち、『ペドロ・デ・アルバラード』へ向けて衝撃を与える。
「ぐっ……」
完全に意識の外側から攻撃された『ペドロ・デ・アルバラード』はその思わぬダメージに思わず鈍い声をあげつつ、メイスを以て喜一へと反撃を敢行するが、喜一はその攻撃を重ねた【ガードアップ】で耐える。
「よく見たらメイスだけではなく衣装もオシャレですね。海の男らしい並々ならぬ美意識を感じます」
「お、分かるか? ディアボロスにも分かる奴がいるじゃねぇか」
喜一の言葉に気をよくした『ペドロ・デ・アルバラード』が笑う。
「えぇ、そんな貴方の最期も美しく海に散るのが似合うと思いますよ。……肝心の海はだいぶネバついてますけど……」
しかし、その言葉もまた注意を自身に逸らすための言葉。
「あぁ、海藻使いのウツボなら、海中のが似合ってそうだね」
その背後から、歌の魔力を込めた細糸である『織歌の糸』を構えたアンドリーニャが接近していた。
発動するパラドクスは『デッドリーバインド』。
「ぐっ、くそ……」
『ペドロ・デ・アルバラード』の急所に『織歌の糸』が結びつき急激に締め上げられていく。
必死にもがく『ペドロ・デ・アルバラード』だが、もがけばもがくほど、糸は激しく『ペドロ・デ・アルバラード』を締め上げていく。
三人の見事な即席連携の前に『ペドロ・デ・アルバラード』は一気に大きな負傷を負ってしまった。
既に海藻という地の利もなく、ディアボロスには【浮遊】と重ねられた【エアライド】がある。
あと一手あれば、ディアボロスの勝利は確実なものとなるだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
アンドリーニャ・エストレーラ
『密売』は、海賊島で行われている取引だったかねぇ
それじゃあ、質問は、この海域で見つけた『宝』をどうしているかだね
海賊島の誰かの所へもっていってるとしたら、そいつが密売に関わっているかもしれないね
見つけた『宝』が密売行きって線もあるのかね
《織歌の糸》を操りながら、ペドロを突ついてみようかね
もう少しで形勢逆転の隙ができると思わせて話を振ってやろう
断片的な情報でも聞ければいいんだけどね
あら、さっきの威勢の良さはどこへ行ったんだろうねぇ
ここの海藻には、色々絡まっているんだろう?
『宝』が見つかることもあるだろうさ
あんたらの懐には収まりきらない量だろう
誰か、お宝を欲しがってるんじゃないかい?
どこかに上納したらご褒美でももらえるかね?
海域の掃除ばかりじゃ割に合わないだろうしさ
『宝』には、私らも興味があるんだ
余所者と取引するほどの量があるんなら、こっちにも回せるんじゃないの?
アドリブや連携は歓迎だね
(「『密売』は、海賊島で行われている取引だったかねぇ。それじゃあ、質問は、この海域で見つけた『宝』をどうしているかだね」)
アヴァタール級アビスローバー『ペドロ・デ・アルバラード』を縛る『織歌の糸』を操りながら思案するのはアンドリーニャ・エストレーラ(碧海のセイレーン・g10892)だ。
(「海賊島の誰かの所へもっていってるとしたら、そいつが密売に関わっているかもしれないね。見つけた『宝』が密売行きって線もあるのかね」)
そう考えながらアンドリーニャはあえて拘束に隙を作りつつ、『ペドロ・デ・アルバラード』に向けて問いかける。
「あら、さっきの威勢の良さはどこへ行ったんだろうねぇ」
「くっ、くそ、調子に乗るなよ! こんな拘束すぐに振り払ってやるからな」
アンドリーニャの挑発に『ペドロ・デ・アルバラード』は抵抗の意志を示す。
そんな中、アンドリーニャはところで、と話を振る。
「ここの海藻には、色々絡まっているんだろう?」
「あぁ? ん、まぁな」
突然の問いかけに『ペドロ・デ・アルバラード』は応じる。
(「質問のタイミングで糸を緩めた……! 会話に応じれば、その隙をつけるかも……!」)
「そうすると、『宝』が見つかることもあるだろうさ。あんたらの懐には収まりきらない量だろう。誰か、お宝を欲しがってるんじゃないかい?」
『ペドロ・デ・アルバラード』が会話に応じたのに気を良くした……振りをしてアンドリーニャはさらに拘束を弱めつつ、問いかけを続ける。
「どこかに上納したらご褒美でももらえるかね? 海域の掃除ばかりじゃ割に合わないだろうしさ。『宝』には、私らも興味があるんだ。余所者と取引するほどの量があるんなら、こっちにも回せるんじゃないの?」
「はっ、発見した宝は『サルガッソー』様が見聞したあと、『海賊島』のお歴々に献上されているんだ。当然、発見した俺達にも褒賞もある。割りのいい仕事だぜ、お前達に渡すわけないだろう!」
直後、ついに拘束が破られる。
「油断したな! 覚悟しな!」
『ペドロ・デ・アルバラード』はパラドクス発動の構えを取る。
だが、『ペドロ・デ・アルバラード』のパラドクスがアンドリーニャに炸裂するより早く、その様子を見ていたもう一人のディアボロスによる攻撃が、『ペドロ・デ・アルバラード』に襲いかかるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
柳・凛風
アナタが最後の相手みたいネ。
ウツボってヤツアルカ?
武器もお顔も血の気が多そうネ、中々ステキな戦いが出来そうヨ。
あぁ、先にお話を終わらせてしてくると良いヨ?
私はお酒でも飲んで待ってるネ、お構いなくヨ。
終わったアル?
それじゃそろそろこっちも終わらせるとするネ。
十分お酒の回ったワタシの、酔っ払いのような動きを見切れるかネ?
一対一になったらもはや飛翔して目立とうと関係ないヨ。
足場が良くないのもあるしネ、浮遊よりもこっちの方が機動力を確保出来る気がするアル。
エアライドの方は急な方向転換なんかには使えそうネ。
まぁ後は真正面から殴り合いするだけヨ。
ワタシも敵も似たような戦い方だから、もはや我慢比べみたいなものかもネ。
ワタシは気合いとお酒の力で耐えるけど、アナタはどこまで我慢出来るかしらネ?
そのメイスほどトゲトゲしくないけど、ワタシの扇も頑丈ヨ。
その背骨、全部骨折しちゃうかもネ?
少し時間を遡ろう。
「アレが最後の相手みたいネ。ウツボってヤツアルカ?」
ディアボロスとアヴァタール級アビスローバー『ペドロ・デ・アルバラード』の最初の攻防が終わった直後。
アンドリーニャ・エストレーラ(碧海のセイレーン・g10892)によるパラドクスで拘束されている『ペドロ・デ・アルバラード』を見て、そう呟くのはトループス級との戦いでも活躍していた柳・凛風(柳家風心拳修行者・g04711)だ。
「武器もお顔も血の気が多そうネ、中々ステキな戦いが出来そうヨ。あぁ、先にお話を終わらせてしてくると良いヨ? 私はお酒でも飲んで待ってるネ、お構いなくヨ」
凛風としてはさっさと戦いを始めても良かったが、どうやらアンドリーニャは『ペドロ・デ・アルバラード』と話がある様子。
そこで、凛風はそのやりとりが終わるまで待つことにした。
「終わったアル? それじゃそろそろこっちも終わらせるとするネ」
『ペドロ・デ・アルバラード』がアンドリーニャの拘束を解除し、アンドリーニャに襲い掛からんとしているのを見て、凛風はついに自分の出番が来たと理解する。
発動するパラドクス効果は【飛翔】。
地面を蹴って一気に飛び立ち、一直線に『ペドロ・デ・アルバラード』に向けて飛び立つ。
「十分お酒の回ったワタシの、酔っ払いのような動きを見切れるかネ?」
『ペドロ・デ・アルバラード』に対し、一気に突っ込む凛風が構えるのは『柳家強撃扇』。敵を殴打するための、重く頑丈な扇だ。
その扇に魂に満ちる衝動を念動力に変換して乗せる。
その攻撃の接近に対し、慌てて『ペドロ・デ・アルバラード』もパラドクスを発動。
カクタスメイスの一撃を振りかざす。
『柳家強撃扇』とカクタスメイスがぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
「ワタシも敵も似たような戦い方だから、もはや我慢比べみたいなものかもネ」
その様子を見て、凛風が楽しげに笑う。
「ワタシは気合いとお酒の力で耐えるけど、アナタはどこまで我慢出来るかしらネ? そのメイスほどトゲトゲしくないけど、ワタシの扇も頑丈ヨ。その背骨、全部骨折しちゃうかもネ?」
「こ、こんなところで負けてたまるものか!」
だが、『ペドロ・デ・アルバラード』の側は足場も悪く、対する凛風は自在肉宇宙を飛び回れる状態。
もはや地の利はディアボロスの側にあった。
凛風が『ペドロ・デ・アルバラード』を突破する。
「こんな……ところで……」
『ペドロ・デ・アルバラード』はそのまま膝をつき、そのまま粘りつく海へと沈んでいった。
ディアボロスの勝利であった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!