リプレイ
クロエ・アルニティコス
ケルベロスの撃破後、ゴルディオンを探索しましたが結び目の他は目立つものはありませんでした。
広いアナトリア半島を照らす大灯台はおそらく他にある。ペルガモンはその第一候補でしょう。
クラテラスに指示を出す立場の亜人がペルガモンの大灯台にいて、それがアッタロス……なのかもしれませんね。今は根拠も何も無い話でしかありませんが。
隠れる物も少ない地帯……ですが、利用できるものがないわけではありません。それを最大限に利用しましょう。
草木が少ない乾燥地帯ということですし、風が強い日は砂が巻き上げられていそうです。
また、そうでなくとも夜の闇は利用できるでしょう。
視界の良い時には不意の遭遇を避けるために大きくは移動せず、砂塵や夜闇に紛れて亜人共を探します。
こちらの視界も当然悪くなりますが【完全視界】でカバーし、こちらは遠くを見通せるように。
隠れることが困難なら、見通す目で差をつけましょう。
シエル・ヴィオレ
このイスカンダルは少しだけ地形を把握してます。家族からの情報もありますしね。現地で戦友の皆様と協力すれば。
なんか色々と状況が差し迫ってるようですね。複雑に絡み合っているようで
すので、少しの情報も大切でしょう。この世界は色んな地形があるので余り
身を隠す場所がないのもわかりますね。でもこれも想定の範囲内です。
砂漠地帯ですので風が強いと砂が巻き上げて目眩しになるでしょうし、砂漠の闇は本当に暗いことも知ってます。哨戒に最適な状況を選ぶとなると視界
の確保が問題になりますが、同行の方が【完全視界】を用意してくださってます。これで視界不良はクリアできますね。本当に助かります。
でも隠れる場所が少ないという事は見つかりやすいと言う訳で。【パラドクス通信】を用意し、いつでも連絡できるように。お互い離れすぎないように移動するのも大切ですね。協力して亜人を探索しましょう。
敵地ですので地の利は敵方にありますが、知識と経験はこちらも負けてはいません。必ず見つけて見せますよ。
強い風がアナトリア高原を吹き抜けている。
土埃が舞い、時には目を背けねばならぬほどだが、
「隠れる物も少ない地帯……ですが、利用できる物がないわけではありません」
と、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はローブの襟を押さえつつ口元を緩める。彼女の纏うローブには視覚的な魔術が施されており、場所に応じてその彩りを変化させる。今は、周りに合わせた土色である。
「これくらいは想定の範囲内、ということですね。
これだけ土埃が舞っていたら、これだけである程度の目眩ましにはなるでしょうね」
と、シエル・ヴィオレ(神籟のプリエール・g09156)も頷いた。
まして、彼女らが進むのは夜である。
不意の遭遇を避けるため、明るいうちは進むのを避けた。太陽が西の果てに沈むのを待ってからふたりは行動を開始し、慎重に辺りを窺いながら進んでいる。
月は半ばほど雲に隠れていて、地面を明るく照らすには不十分であった。
その闇は彼女らの姿を隠す援けとなるだろうが、同時に行く手を阻むものともなったはずである。しかし、闇に紛れて敵に忍び寄ることを得意とするクロエにかかれば、十分な視界を生み出すことが可能であった。
今のところ、敵の姿は見えない。耳を澄ましても、聞こえるのは風が乾いた土を巻き上げる音だけであった。
「ゴルディオンの探索では、結び目の他は目立つ物はありませんでした」
変化に乏しい歩みのせいか、クロエは思案し続けている。
「おそらく、アナトリア半島を照らす大灯台は他の場所にある。その第一候補がペルガモンだと、私は考えています。
そして、クラテロスに指図している者がそこにいて、その者こそがアッタロス……なのかもしれません」
「うぅん……なんか、いろいろと状況が差し迫っているようですね」
シエルは眉を寄せ、かぶりを振った。
「今は、なんの根拠もない話でしかありませんが」
クロエは苦笑交じりに肩をすくめた。
しかし、
「いえ。状況が複雑に絡み合っているだけに、少しの情報も大切でしょう」
シエルはクロエの発言を軽視せず、しっかりと頭の隅にその可能性を留めることにした。
しばらくふたりは無言であったが、思考の停滞を嫌うように、
「私は、あっちの方を探ってきます」
と、シエルはひとつの坂道を指さした。
クロエも、これ以上考えていても仕方がないと、
「えぇ。気をつけて」
応えて、笑顔を見せる。
「はい。敵を見つけたら、すぐに連絡します。
家族からもいろいろと聞かされていますし……少しなら、地形も把握できているんじゃないかと思います」
とはいっても、ふたりはさほどの距離を取ったわけではない。見通しが良いことは幸いなのか、どうなのか。広大な高原に出来たゆるやかな谷の、こちら側と向こう側。目をこらせば互いの姿が確認できる道を、互いに下っていく。
「……クロエさん」
「えぇ。こちらからも見えました」
耳元の通信機から聞こえてきたシエルの声に、クロエはそれに手を当てながら頷いた。
それぞれに坂道の下を覗き込んでみれば。
「はやく出て来やがれ、ディアボロスめ」
「いい女だといいがなぁ」
「まぁ、ついてりゃなんでもいいぜ。憎いディアボロスだと思えば、それだけで興奮してくる」
「わははは!」
「……見つけてくれと言っているようなものですね」
下卑た会話に、クロエは顔をしかめた。
炬火を手に坂道を登ってくる者どもこそ、『トロル兵団』銀楯隊であった。
隠密行動など頭にもない、騒がしい者どもである。しかし、少なくとも戦意は旺盛であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ハーリス・アルアビド
連携、アドリブ歓迎
最終人類史の史料ではペルガモンの名は神々の宮殿やかのアレクサンドリア図書館に次ぐ規模をもつ図書館があるなど、優れた文化を誇る都市でした。
亜人の支配下においてはどのような姿になっているのでしょうか。
殺戮の神セクメトよ、お力添えを。この地に平穏をもたらすため、恐るべき牙の力をお授け下さい。
祈りと共に【精神集中】を行い、仲間達への【幸運】を願い、この戦いに勝利を。
より強く鋭く地を駆けるため【肉体変異】により両足を獣の足へと【肉体改造】した上で挑みます。【神速反応】と併せてこちらの攻撃のタイミングと間合いを的確に悟らせぬよう【残像】を生み出す速度で駆けます。
繰り出される攻撃を【残像】に引き付けながら仲間の攻撃や罠に誘い込み、確実に攻撃を当てられる機会を逃さず攻めましょう。
武器の一撃や掲げられた盾の裏手へと回り込み、反撃体勢に入られるまえ、重ねられた【ダメージアップ】と【命中アップ】の力もお借りした【セクメトへの単願】を放ちます。
九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加
シエル、哨戒お疲れ様!!戦闘に関しては心配する必要がないんだがコイツらの性質からして父親のエアハルトの親バカ気質が発露せざるを得ないだろ
う。婿取りを考えてる娘に魔の手が伸びたら・・(まあその婿の最有力が息子の朔夜だったり)
同じ女として親として考えるだけでゾッとするのでとっととぶっ飛ばす
よ!!
まあ、アタシも女なんだよね。まあ15の息子がいる既婚者なんだが、こういうタイプの好みもいると聞く。でもアタシはこういう歪んだ視線は結構慣
れてるんでね。そんな感情なんか【オーラ操作】【呼吸法】で精神コントロールして受け止め切れるさ。更に【殺気】で威圧してやるか。
刃さえも通さない肉体?それがどうした。ヴァリアントソード発動。この世界で亜人どもに蹂躙されてきた女性からの助けを求める【託されし願い】はお前らの欲望に比べればよっぽど大きい。勢いに任せた突撃なんてよく見れば【残像】で回避できる。馬鹿でかい力の直撃なんでごめんだ。
エアハルト、行くよ、ここで確実に殲滅する!!
エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加
流石我が娘。見事に敵部隊を見つけましたね。ただ、この部隊は私と雅に任せてください。この不逞の輩の汚れた手に愛娘を渡すわけにいきません。ええ、【パラドクス通信】で敵部隊の位置と動きの予測はできています。シエルはこういう事をちゃんとしてくれる子です。
シエル、婿取り考えてるって言いましたね。相手の年齢から言って先になりますが、約束はできる訳で。相手の親の方も気が気でないので安全な場所にいてください。いいですね!?
攻めの構え、ですか?確かに脅威でしょうが、最初からその構え見せる意味分かってますよね?そう、予め被害を少なくする策を立てられます。体躯と得物の大きさから大振りの軌道がわかるので、長年の【戦闘知識】で【残像】で直撃は避けれるはずですね。
力任せに蹂躙するに特化するとこんなものですか。班猫乱舞発動。左手の愛用の拳銃で牽制しながら毒を仕込んだ【腐食】の効果を持たせた信念の剣で切り付けます。
娘の件もありますが、この世界の皆さんの為にもこの集団は殲滅しますよ!!
「最終人類史の資料によれば、ペルガモンの名は神々の神殿や、かのアレクサンドリアにも次ぐ規模の図書館があったとか」
強い風が吹いた。ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)はなびく黒髪を押さえ、土埃から顔を背ける。
「優れた文化を持つ都市だったようです」
「へぇ、そりゃたいしたものだね。拝むときが楽しみだ」
と、九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)は笑貌を見せる。ハーリスもその威容に思いを馳せて頷くが、ふと、表情を曇らせた。
「果たして、亜人の支配下においてはどのような姿になっているか、ですが……」
それはさておき。一行が先を急ぐと、前方で手を振っている少女に気がついた。
シエルである。
エアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)が、愛娘のもとに駆け寄った。
「さすが我が娘。見事に敵部隊を見つけましたね。こういうことは、ちゃんとしてくれる子だとわかっていましたよ」
そう言うと、シエルは「シッ!」と唇に指を当て、しゃがむように促した。
「シエル、お疲れ様」
雅もそばまで行って、同じく腰を屈める。
『トロル兵団』銀楯隊どもは、先程までに比べれば声を潜めているつもりで移動しているのだろうが、いまさら、である。その所在は声を聞けばはっきりと分かる。
エアハルトはシエルの肩を叩き、
「ですが、この部隊は私たちに任せてください」
疲労していることもある。が、
「あのような不逞の輩の汚れた手に、愛娘を触れさせるわけにはいきません」
「この、親バカが……」
雅は苦笑したものの、
「まぁ、同じ女として親として、考えるだけでゾッとするからね。とっととぶっ飛ばすよ!」
と、鯉口を切る。
岩陰から飛び出し、坂道を登ってくる銀楯隊どもの前に身を躍らせる雅。その時には、故郷にいたころから愛用していた『赫焉の刀』は抜き放たれていた。
「殺戮の神セクメトよ、お力添えを!」
ハーリスは精神を集中させ、祈りを捧げた。仲間たちに幸運を授け、この戦いに勝利をもたらすことを乞い願う。
「この地に平穏をもたらすため、恐るべき牙の力をお授けください」
神は願いを聞き届けたか、地を踏みしめるハーリスの足は獅子の如き強靭さを手に入れて、残像を残すほどの速さで敵群へと迫った。
「な、なにッ!」
「こんなところにディアボロスだと!」
完全に不意を突かれた銀楯隊どもは炬火を投げ出し、慌てて腰の剣を抜いた。
「鍛え抜かれた筋肉に、そんな刃が通るものか!」
が、そこまでであった。
雅の振り下ろす刀は、雅自身の信念の証。名刀は打った者さえ想像もできなかった切れ味を見せて、剣を持った敵兵の腕を切り飛ばしただけにとどまらず、胴までも深々と斬り裂いた。
「刃を通さない肉体? それがどうした!
亜人どもに蹂躙されてきた女たちが助けを求める声は、お前らの欲望なんぞよりよっぽど大きいんだよ!」
返す刀で、雅はもう1体の兵の膝を斬り飛ばす。2体の銀楯隊どもが、自らの血の海の中でのたうつ。
「ブチ殺すッ!」
罵声を発した敵兵には、ハーリスが襲いかかっている。怪力で叩きつけられた大剣は足元の大岩さえ砕いたが、そこにハーリスはいない。
「殺戮の神セクメトは、秩序を乱す者を決して許しません」
大剣を叩きつけた体勢。そのがら空きの脇腹に、『セクメトの牙』が深々と突き立った。肺腑を貫かれた敵兵が、血を吐いて倒れる。その敵兵で銀楯隊どもの視界を妨げつつ、ハーリスは隕鉄で打たれた短剣をさらなる敵兵の心臓に突き立て、グイッとねじった。
「おのれ……ウオオオオオオオオオッ!」
銀楯隊どもは耳を塞ぎたくなるような咆哮を上げ、一斉に襲いかかってくる。
「チッ、女はひとりか……しかし、いい女だぞ!」
「15になる息子がいる、ちょいとばかりとうが立ってる既婚者なんだがね……こういうのが好みなのかい!」
背の大太刀を抜き、敵の大剣を受け止める雅。太刀を握る腕が、肩が、そして全身が衝撃にきしみ、痛む。
それでも雅は気丈に、
「エアハルト、行くよ! ここで確実に殲滅する!」
と、渾身の力で相手を押し返した。
「えぇ。こんな連中、シエルに関わらせるわけにはいきません」
愛用する銃の引き金を引くエアハルト。
「婿取りを考えてるときらしいのに……」
「そうなのですか。それは、めでたい」
ハーリスは目を細め、
「シエルさんが見初めたとなれば、さぞかし頼もしく、優しい婿殿なのでしょうね。
結婚を守護する神・ネイトの加護があることでしょう」
と、祝いだ。
「良い婿……えぇ、まぁ、それは間違いなく……」
とはいえ、複雑な心境にはなる父親。
「相手の年齢からしても、約束できるとはいえ、まだ先のことです。相手の親の方も気が気でないので、安全な場所にいてもらいたいところなのですが」
「ディアボロスやっててそれは、無理な注文だね」
苦笑する雅。
「とにかく。
娘に下がっていてもらいたいこともありますが、この世界の皆さんのためにも、この集団は殲滅します!」
「うるせぇ! 男は、殺して家畜の餌にするだけだッ!」
銀楯隊どもは攻めの構えを見せて襲いかかる。
「『アスピダの剣陣』……確かに脅威でしょうが、最初からその構えを見せる意味、分かっていますよね?」
エアハルトが引き金を引く。立て続けに2発、3発。そうやって敵群の突進を止めつつ跳び下がり、さらに3発。
敵は楯を構えてそれを弾いたが、その間に、エアハルトは白銀の長剣を抜き放つ。
炬火に照らされて白く輝くその刃……のはずであるが、その剣身はいかなる理由か妖しいぬめりをおびていた。
その剣を閃かせて、エアハルトは敵群の懐に飛び込んだ。
右に立っていた兵の上腕を斬り裂き、左にいた兵の脇腹を裂く。
「その程度かよ!」
「皮一枚しか傷つかねぇ!」
銀楯隊どもがゲラゲラと笑ったのも、そのときまでである。剣身を包んでいたぬめり……恐るべき猛毒は僅かな傷からでも体内へと侵入し、敵兵どもは胃の中のすべてを吐き出し、あるいは痙攣する。
「くそ……! 退屈しのぎになる、はずが……!」
「私たちも、こんな退屈なところにいつまでもいるつもりはありません。
ペルガモンへと、急いでいるのです」
ハーリスは呻く敵兵どもの喉元に、容赦なくその「牙」を突き立てた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
ハーリス・アルアビド
防衛網は破りました、残るは指揮官とあなた方です。骸に寄生され、冥界にも行けず彷徨う日々は辛いでしょう。
殺戮の神セクメトよ、再びのお力添えを。彷徨うものたちを冥界へとお導き下さい。
祈りと共に【精神集中】を行い、仲間たちへの【幸運を】願い【神速反応】の備えをしておきます。
【肉体変異】による獣の足の【肉体改造】は解かぬまま、イーピゲネイアが逃れる時間を与えないよう速攻を仕掛けましょう。
【神速反応】を加えた速度でミミックに接近し、【セクメトへの単願】で反撃する暇も与えず薙ぎ払い骸を解放します。
的確な反撃や攻撃が行えぬように【残像】に意識を誘導し、寄生された骸と本体の二段構えも十分に威力が発揮できぬようにします。
「ディアボロスどもはやって来たの? 雄のディアボロスはいた?」
聞こえてきた足音の方を振り返ったタウリケのイーピゲネイアであったが、
「残念ですが、防衛網は破らせてもらいました。残るはあなた方です」
その前に姿を表したのは、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)であった。
「なんて役に立たない連中なの!」
イーピゲネイアは悲嘆したが、
「まぁ、現れたのが雄なのは、まだ幸いかしら。お前たち、あの雄を生贄に捧げなさい!」
と、ミミックどもに指図した。
が。
ミミックどもはうろうろと、むしろ逃げ散ろうとするばかりで、イーピゲネイアの命令をまともに聞いてはいない。
「私は、なんと不幸な星の下に生を受けたのかしら……! 哀れにもこの身はディアボロスどもに蹂躙される……!」
イーピゲネイアは落涙しつつも、ミミックどもの首根ッこを掴んで引きずり倒し、ハーリスの方へと差し向けた。そこは細腕とはいえ、アヴァタールである。
ミミックどもは致し方なしとばかりに、ハーリスへと押し寄せてくる。
しかしハーリスは動ぜず、むしろ骸たちを憐れみさえした。
「骸に寄生され、冥界へも行けず彷徨う日々は辛いでしょう。
殺戮の神セクメトよ、再びのお力添えを。彷徨う者たちを、冥界へとお導きください」
ハーリスは秩序を乱す者を逃さぬ獣の足をそのままに、敵中へと躍りかかる。
『アヌビスの爪』が一閃すると、ミミックの喉元の肉が引き裂かれた。力なくダラリと垂れた首を、ハーリスは踏みつけて砕く。
「アアアアアアアアッ!」
ミミックどもは猛然と走り寄り、ハーリスを押し包む。死骸の腕が次々と伸びてハーリスの腕を掴み、長く伸びたミミックの首は腸を食い千切らんとした。
が、伸びた腕は残像をすり抜けただけである。力強く地を蹴ったハーリスの身体は、すでに空中にあった。
見上げるミミックどもを、ハーリスは反撃すら許さぬ凄まじさで薙ぎ倒していった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
四辻・三火
(トレインチケット)
白臼・早苗
(トレインチケット)
「なんて……役に立たない!」
倒れたミミックどもの骸を見下ろし、金切り声を上げるタウリケのイーピゲネイア。
その嘆きには構いもせず、
四辻・三火(四元を継ぐ・g00103)は『焔刀≪絶禍≫』を抜いて敵将へと斬りかかる。
「こうなった以上は、正々堂々と戦えばいい!」
「戦う以上は……容赦しないよ!」
白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)も身構えて、敵の出方を窺う。
「くッ!」
三火の刃をかろうじて避けるイーピゲネイア。ふたりに言われたからでもあるまいが、嘆いてばかりいたイーピゲネイアもディアボロスたちを睨みつけ、大きく息を吸い込んだ。
その喉から発せられたのは、イスカンダル大王と亜人どもを称える歌である。
それは忌々しくも猛々しく、辺りに響き渡った。
「オオオオオオオオッ!」
その歌声に応じて、亜人どもがイーピゲネイアを守るように姿を表した。そして、手にした武器を振り上げて襲いかかってくる。
「雌には興味がないけれども……まぁ、いいわ!」
ふたりが亜人どもが振り下ろす刃を防いでいる間に、イーピゲネイアは祭壇を召喚する。
そして早苗に飛びかかってその腕を掴むと、祭壇へと縛り付けた。
「生贄となりなさい!」
しかし、早苗は微笑むばかり。
「それは、遠慮したいわね」
密かに備えていた『両刀なる山颪』。生み出された針が、不用意に近づいてきたイーピゲネイアの顔に突き立つ。
「ぎゃッ!」
顔を抑えてよろめく隙に、早苗は拘束から逃れる。刺さった針はイーピゲネイアが持つ力を読み取り、早苗の手元には敵将が手にしていた物と寸分たがわぬ刃が現れた。違うところは、血曇りがないことだけ。
その刃を、早苗は敵将の脇腹に突き刺した。
三火も、亜人どもが振り下ろす刃に肌を裂かれながらも、その囲みを蹴散らして敵将へと躍りかかる。
その身にはほかの三振りの刀を帯びていたが、
「残念だけれど、使いこなせるのはこれだけ。でも……重ねるは火。あっつい」
炎熱を纏った刀は、その周囲の空気さえも熱して陽炎を生み出した。
その刃が、イーピゲネイアの肩に食い込んだ。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【腐食】がLV2になった!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
ルミ・アージェント
(トレインチケット)
ソル・スクルド
(トレインチケット)
「あああ……! 痛い、痛い。どうして私がこのように苦しまなければならないの!」
頭を振って嘆くイーピゲネイアであったが、
「そうやって周りのせいにしてばかりじゃ、青春は掴めないよ!」
と、大鎌を構えたルミ・アージェント(全力乙女・g01968)は眉を吊り上げる。
「悪魔にも呪いにも、ゼッタイに負けない! 泣いて笑って恋をして、そんな青春を掴むために、あたしは戦う!」
「おうおう、言うてやれ言うてやれ」
ソル・スクルド(御狐暗黒太陽魔法少女ソル・クロノレジェンディア・g02818)は偉そうに腕を組み、口の端を持ち上げる。
「お前は……!」
「妾か? 暗黒太陽神の末裔にして魔法少女、ソル・クロノレジェンディアよ!」
声を張り上げたソルは、
「クハハハッ! やはり名乗っておかねばどうも締まらないのじゃ! 万国共通、名乗りの様式美は大事じゃからな!」
と、詠唱を開始する。
イーピゲネイアも負けじと祭壇を召喚してソルを贄に捧げんとするも、
「妾の高速詠唱に勝てるはずもあるまい! 妾の深淵に蓄えられた魔術知識の大成である九尾式魔術の妙技、見せてくれよう!
ナインテイルマジック! 集え二柱一体の父母なる大地の力、放て黒風よ、ディヴァイン・ペア・フィヨルギュン!」
大地が風とともにかき混ぜられる。辺りの地面を掘り返す威力の魔法は、敵へと襲い掛かれば、その身を削り取る恐るべきものと化した。
「ギャアッ!」
「来たからには、役立たねばならんからの」
「おのれ!」
全身から血を流すイーピゲネイアは、大鎌を振りかぶって飛びかかろうとしたルミに向けて、何かを放った。
「これは……水?」
ただの水ではない。生贄の儀式の初めとなる、清めの水である。
悠然と微笑むイーピゲネイア。
「亜人のために生贄に捧げられる……それは名誉あることでしょう?」
「うん……」
思わず頷いてしまったルミであるが、
「違うッ! クロノヴェーダは絶対に許さないッ!」
気力を振り絞って、脱力する自らの肉体に活を入れた。額にべっとりと汗を浮かべ、動け動けと必死に腕を持ちあげる。
「アナタは獲物で、あたしがハンター!」
改めて確認したルミは、魂を蝕む大鎌『ソウルマローダー』の衝動と呼吸を合わせ、敵の懐に一気に踏み込んだ。
「魂ごと全部奪ってあげる!」
その刃が、イーピゲネイアの脇腹を深々と斬り裂いた。
「青春を奪おうとする、アナタが悪いんだよ! 逆に、奪われる覚悟くらい出来てるよね?」
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ハーリス・アルアビド
生け贄の儀式ですか、戦において倒した者や捕らえた者を神々に捧げることは何もおかしなことではありません。
私もまた彷徨うものを来世への旅へと送り、神々に勝利を捧げる者。あなたも逝くべき場所へ送りましょう。
砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を薙ぎ払うお力をお授け下さい。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願い、この戦の勝利を誓います。
敵は水を操るようですが、私も幼い頃とは言え海の民、畏れはあれど、恐怖はありません。両足を獣のものへと【肉体改造】し、祈りと共に精神を集中させます。
【神速反応】を用いた速度で召喚される亜人が追い付けぬ速度で駆け、襲い来るものは【残像】に誘導して潜り抜け、行く手を阻むものたちごと【セトへの誓願】による【連射】で制圧します。
シエル・ヴィオレ
すみません・・・色々周りの調査していたら遅れてしまいました・・・失態は必ず取り戻します・・・。
さて、その名前は知っていますよ。複雑な生まれなのに全てを家族の為に犠牲にし、死んでいった方。その名で生贄の弄ぶ行為をするなど冒涜行為甚だ
しい。覚悟はいいですね?
本当に見た目から穢らわしい。本当に女性という全ての命を産む存在そのものを冒涜してますね。ええ、【パラドクス通信】で動きは聞いていますし、【完全視界】で視界もクリア、存在じたいの醜悪さから女性の心からの【託された願い】、残留効果も万全と。
本当に貴女、何後方待機してたんですか?指揮官としての器なさすぎです。
全ての動きを把握した上でアート・オブ・ウォーを発動。
【戦闘知識】と【看破】で祭壇の降りてくるタイミングは読めますし、最悪
【残像】でなんとかなりますし、【武器改造】で特製手榴弾に【光使い】で閃光弾作れば目眩しも可能ですし。接近も叡智の銃で【連射】【弾幕】【制
圧射撃】してやればいいだけです。
全てが詰みですね。せめて潔く散ってください。
「……生け贄の儀式ですか」
タウリケのイーピゲネイアが振り下ろした刃を、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は腕にはめた『アヌビスの爪』で受け止めた。
「なにか、文句でもあるのかしら!」
跳び下がるイーピゲネイアを追って、ハーリスは踏み込む。
「いいえ。
戦において、倒した者や捕らえた者を神々に捧げることは、なにもおかしなことではありません。
ただ……」
荒い息を吐く敵を見据えて、ハーリスは目を細める。
「私もまた、彷徨う者を来世への旅へと送り、神々に勝利を捧げる者。あなたも逝くべき場所へおくりましょう!」
「できる、ものなら!」
敵を生け贄にすべく、再び祭壇を召喚するイーピゲネイア。
しかし、身体を縛りつけんと襲い来る鉄の鎖……血にまみれ錆の浮いた鎖を、シエル・ヴィオレ(神籟のプリエール・g09156)は斬り飛ばした。白銀の剣が一閃し、千切れた鎖が宙を舞う。
「その名前は知っていますよ。複雑な生まれなのに、すべてを家族のために犠牲にして、死んでいった方。
その名を奪い、生け贄の命を弄ぶなど、冒涜行為も甚だしい」
「なにをッ!」
敵は刃を閃かせて襲いかかって、横薙ぎにした刃がシエルの腕を浅く裂いた。
「次は心臓よ!」
しかしシエルは傷ついても慌てることなく身を翻す。シエルの【残像】のみを、刃が取り抜けた。慌てて振り返ったイーピゲネイアであったが、その眼前にあったのは『特製手榴弾』であった。
「ギャアッ!」
閃光が視界を奪い、イーピゲネイアは悶絶する。
「すいません……いろいろと周りを調査していたら、遅れてしまいました」
「お気になさらず。戦いは……まだこれからです」
ハーリスは微笑み、
「砂漠の守護神にして嵐を司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を薙ぎ払うお力をお授けください」
と、嵐の神セトに願い奉る。
忠実なるしもべの願いを神は聞き入れたものか、ハーリスを中心として辺りの風は渦を巻き、砂は激しく舞い上がった。
風が吹きすさぶ中、シエルは敵将を見据える。
「本当に、見た目から穢らわしい。女性という、すべての命を生む存在そのものを冒涜しています」
襲い来る刃を、巧みに避けるシエル。
「そもそも貴女、なんで後方に待機してたんですか? トロル兵団にしてもミミックにしても、もう少し上手く使ってやれば、勝機もあったものを……文句しか言えないなんて、指揮官としての器、なさすぎです」
「こ、小娘ッ! 言わせておけば~ッ!」
イーピゲネイアは喉の奥から絞り出すように、イスカンダル大王と亜人どもを讃える歌を歌う。
「うおお~ッ! 殺せ、殺せッ!」
その歌は行軍歌にもひとしく、現れた亜人どもは雄叫びを上げながら襲いかかってくる。
「我らに幸運を。そしてこの戦に、勝利を!」
ハーリスの足は獣のそれと化していた。力強く地を蹴って、ハーリスは敵群に迫る。亜人どもは得物を振り下ろすが、ハーリスの速さには敵わない。かえって、束ねて槍に等しい鋭さとなった砂嵐に貫かれて絶命する。
「お、おのれ……ッ、死になさい!」
イーピゲネイアは逆上して襲い来るも、それこそ、敵を観察したシエルの罠、誘いであった。
「覚悟はいいですね? すべてが詰みです。せめて潔く散ってください」
流れるように鮮やかな動作で、シエルは腰に吊した魔法銃を抜いた。魔法弾は唸りを上げて敵に襲いかかり、頭蓋を割る。
「ギャアッ!」
「さあ、神々のもとへと逝きなさい」
のけぞったイーピゲネイアの胴に、ハーリスの放った砂嵐が大きく風穴を開けた。
「皆さんは、もうたどり着いたでしょうか……?」
「えぇ、急ぎましょう」
ペルガモンの方角を望んだハーリスとシエルは、急ぎ帰還するパラドクストレインへと乗り込んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!