【断頭革命グランダルメ奪還戦】イスカンダルの若獅子
このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。
この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。
このシナリオの攻撃対象は、【亜人の若獅子ヘラクレス王子】の軍勢です。
『若獅子ヘラクレス王子』は、断片の王イスカンダルの息子の名を奪った亜人ですが、ディアドコイ評議会には名を連ねていません。
プトレマイオスの息子のケラノウスと共に、新世代を率いる亜人として、功績を打ち立てようと、この戦いに志願したようです。
「成功したシナリオ数×5%」だけ、「㉕若獅子ヘラクレス王子」の敵残存率を低下させます。
さらに『【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙阻止』の選択肢をクリアしたシナリオがあれば、「1シナリオごとに追加で10%」敵残存率を低下させます。
【断頭革命グランダルメ奪還戦】重装歩兵、進軍せよ(作者 メリーさんのアモル)
#蹂躙戦記イスカンダル
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】イスカンダルの若獅子
#断頭革命グランダルメ奪還戦
#㉕若獅子ヘラクレス王子
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#㉕若獅子ヘラクレス王子
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●王子の進軍
『若獅子ヘラクレス王子』が部隊を率いて進軍している。
偉大な父の息子としてふさわしくあるべく努力を重ねる彼は、今も周囲の軍の状況把握も欠かさない。
「『ケラウノス』軍の進軍速度は目を見張るものがあるな。さすがは、わが友『ケラウノス』」
まず褒めるのは『稲妻の王子ケラウノス』の軍隊へ。
「『ヘラクレス』先生の軍勢は、さすがに威風堂々としている。あの統率は、俺もまだ真似が出来ぬな」
次に賞賛するは師と仰ぐ『神の栄光『ヘラクレス』』の軍隊へ。
「だというのに、ケライノーの奴めは、何をしているのか。やはり、女など戦場に連れてくるものでは無いな」
最後に怒りは『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』へ。
「わが軍は、前衛集団の要である。3軍の全てと等距離を取るように進軍せよ」
そして状況を把握した『ヘラクレス王子』はそう言って部下に指示を出す。
「『ケライノー』軍が遅れているゆえ、行軍は急がなくても良いぞ。配下どもには、交代で略奪に向かう許可もだしてやれ」
本当は『ヘラクレス』に指示した影響もあり蹂躙を好まない『ヘラクレス王子』だが。
「戦いを前に、英気を養うのも、軍人の仕事だからな」
『王たるもの、配下に蹂躙を与えるのも務め』という指導に従い、士気高揚のために、略奪にも理解を示す器の広さを見せる。
最も、ディアボロスと、そして民衆からすればいらない器の広さであろうが……。
●重装歩兵の蹂躙を止めよ
「《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王『人形皇帝ナポレオン』は、『スイス』を最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたようですね」
と、状況説明を開始するのは、時先案内人の仲村・裕介(人間のワールドハッカー・g08579)だ。
「しかし、我らがディアボロスはこれをいち早く察知し、『ナポレオン』の目論見を打破し、追い詰めることが出来ました!」
つまるところ、奪還戦の開始である。
「しかし、追い詰められた『ナポレオン』は、ディアボロスへの復讐心を利用して『火刑戦旗ラ・ピュセル』のキマイラウィッチを決戦に誘うと共に、『グランダルメ』の豊富な人口を餌に、『蹂躙戦記イスカンダル』の亜人を引き入れ、ディアボロスとの決戦を戦い抜こうとしています」
この戦いに生き残ってしまった場合、『ナポレオン』は、オベリスクの力を使って、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造し、その力を取り戻してしまうだろう。
「世界史に名を残す英雄の名を持つ、『ナポレオン』と、『イスカンダル』という、2体の断片の王と戦う事になるので、激しい戦いが予測されますが、皆さんの力をお貸しください」
「今回の前哨戦では、通常通り本隊を叩く作戦の他に、蹂躙のために派遣された部隊を撃破する作戦も存在します」
こちらは必須ではないが、放置すれば敵の戦力拡大に寄与してしまうことになる。可能な限り達成するのが望ましいだろう。
「『イスカンダル』の軍勢が、18世紀の北イタリアや東フランスの人口を飲み込んでしまえば、繁殖により亜人の軍勢は飛躍的に強化されるでしょう。下手をすれば、手が付けられなくなるかもしれません」
第一目標が『ナポレオン』なのは言うまでもないが、『イスカンダル』も決して無視できる勢力ではない、と裕介は言う。
「この奪還戦における、ディアボロスの作戦方針は、戦争後の状況に大きな影響を与えるかもしれませんね。とりあえず、今回はこの先制攻撃を頑張りましょう」
そう言って、裕介は話を締め括った。
リプレイ
音羽・華楠
……なるほど、イスカンダルの息子ですか。
……息子を倒せないようじゃ、イスカンダルには届きませんよね。
さらに言えば、その息子の配下に手こずっていては尚更です。
――やりましょう。
撃破が必須ではないとはいえ、放っておけるわけも無いです。
蹂躙の為に人々を襲ってるオーク共を片付けましょう。
――《雷幻想・瑞鳳》!
雷の鳳凰の式神を降臨させ、オークたちを襲わせます。
《瑞鳳》の飛行速度は文字通りの雷速!
逆説連鎖戦とはいえ、その極端な速さで飛び回って翻弄すれば、それに慣れていない敵を混乱させられるはずです。
そうやって隙を作り出し、爪と嘴でオークたちを引き裂くよう《瑞鳳》に命じましょう。
また、《瑞鳳》がオークたちの混乱を助長してる隙に、一般人へ避難を呼び掛け、安全な方へ誘導します。
「私たち復讐者は皆さんを見捨てません。あんな亜人共にも負けません! 信じて、落ち着いて避難を!!」
私自身は戦場を俯瞰出来る位置取りを心掛け、戦況把握、特に逃げ遅れた一般人が居ないかに注意を。
居れば即座に救出へ向かいます!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携は歓迎だよ
亜人の蹂躙軍は、ホント始末に負えない……確実に始末して行かないとね。
幸いって言うべきかな。自分から軍を小分けにしていってくれるのは、潰す方からしたらありがたい。
とは言え、襲われてる村からすればそんな事言ってられないね。
早く助けなきゃ。
妖精さんたちを呼び出そう。
次から次に際限なく。
さあみんな、今日は思いっきり遊ぼうか。
でも『遊ぶ』相手はオークだけ。人間たちは壊したり、壊されたりしちゃいけないよ。
ああそうだ、人間たちを上手く逃がせたら高得点!ってことにしちゃおうか。
あとで皆、お菓子あげるからね。
私自身は盾と拳甲で身を守りながら、人々の救出に向かおうかな。
妖精さんたちはオークで『遊ぶ』のに熱中しそうだし……もし本当に助ける方もしてくれたら儲けもの。それが妖精さんクオリティ。
さあ逃げよう、妖精さんたちがあいつらの相手してくれてる間に。
……あ、人前であまり凄惨な遊び方はしちゃダメだよって言ったっけ?
もう手遅れかな?
エイレーネ・エピケフィシア
こちらのヘラクレスは偉大な英雄ではなく、その名にあやかって名付けられた者が由来でしたか
いずれにせよ、亜人である以上は詐称者に過ぎず、討ち果たすべき非道の怪物であることは同じです
奪還戦で確実に討ち果たすためにも、まずは戦力を削り、蛮行を止めましょう!
敵が民家や店に押し入ろうとしていれば身を挺して注目を集め、戦いに引きずり込みます
わたし達を無視して人口密集地に向かおうとする者は【防衛ライン】で阻止しましょう
都市を蹂躙せんとする敵を『精霊たちの召喚』によって迎え撃ちます
人間大の梟と蛇の精霊を呼び出し、彼らが手分けして敵を探し回っては襲うことで一匹も逃さぬように
梟は遠くの敵に対しては空中から撃ち下ろす破壊光線で、近くの敵に対しては首の骨を砕く強烈な蹴りで攻撃
蛇は足下に這い寄っては突然首をもたげて、盾に阻まれないように毒牙を肌に突き立てます
怪物どもよ。あなた達は聖なる鳥獣による狩りの獲物となりました。生きて帰れるとは思わぬことです!
攻撃は≪神護の輝盾≫で受け止めて、肌を直接貫かれぬようにしましょう
「こちらのヘラクレスは偉大な英雄ではなく、その名にあやかって名付けられた者が由来でしたか」
そう言って納得した風に頷くのは頻発に琥珀色の魅力的な瞳が目を惹くウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)だ。
「……なるほど、イスカンダルの息子ですか。……息子を倒せないようじゃ、イスカンダルには届きませんよね」
その言葉に同じくなるほど、と頷くのはまとめられた銀髪に、色白の足が綺麗な妖狐のディアボロス、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)だ。
「えぇ、いずれにせよ、亜人である以上は詐称者に過ぎず、討ち果たすべき非道の怪物であることは同じです」
「ですね。さらに言えば、その息子の配下に手こずっていては尚更です」
エイレーネの続く言葉に華楠が再び頷く。
「亜人の蹂躙軍は、ホント始末に負えない……確実に始末して行かないとね。幸いって言うべきかな。自分から軍を小分けにしていってくれるのは、潰す方からしたらありがたい」
エイレーネの非道な怪物という言葉に色白の肌を露出させた服装の鬼人のディアボロス、シエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)が頷く。
「とは言え、襲われてる村からすればそんな事言ってられないね。早く助けなきゃ」
「えぇ、奪還戦で確実に討ち果たすためにも、まずは戦力を削り、蛮行を止めましょう!」
「――やりましょう」
シエルシーシャの言葉にエイレーネが頷き、華楠も戦意を示す。
「空の頂より疾く来たれ、天翔ける鳳凰! オン・マユラ・ギランディ・ソワカ!!」
「さあおいで。今日はここが遊び場だ」
「女神に仕える聖なる獣よ、穢れし者らを狩りたまえ!」
3人は一斉に街を蹂躙せんとするトループス級亜人『オークファランクス兵』に向けて、パラドクスを発動し、使役する仲間を召喚する。
まず華楠が発動したパラドクスは『雷幻想・瑞鳳』。雷の化身である鳳凰の姿の式神『瑞鳳』を降臨させ、使役する陰陽木行に属する雷の術に式神術と孔雀明王法を組み込み、妖精たちの補助で昇華した技だ。
「なんだ、雷!?」
文字通り雷かと見紛う程の速さで飛翔する『瑞鳳』は、民衆を襲おうとしていた『オークファランクス兵』にむけて雷霆の如く飛びかかった。
華楠にだけ見える光がその攻撃を導き、『瑞鳳』は思う存分『オークファランクス兵』の陣形をかき乱す。
その間にシエルシーシャもパラドクス『妖精門開放:遠く彼方の君たちへ』を発動し、妖精の力を借りて門を開き、友達の友達、さらにそのまた友達、と無数の妖精を呼び招いていく。
「さあみんな、今日は思いっきり遊ぼうか。でも『遊ぶ』相手はオークだけ。人間たちは壊したり、壊されたりしちゃいけないよ。ああそうだ、人間たちを上手く逃がせたら高得点!ってことにしちゃおうか。あとで皆、お菓子あげるからね」
妖精たちは嬉しそうに飛び回りながら、一斉に『オークファランクス兵』達に飛びかかっていく。
「な、なんだ!?」
数多くの妖精に絡まれた『オークファランクス兵』の陣形はさらに崩れていく。
妖精と『瑞鳳』二種類の脅威に襲撃された『オークファランクス兵』は咄嗟に2人のディアボロスに向けて伸縮する魔法の長槍で攻撃を仕掛けるが、陣形の乱れたバラバラの攻撃など、脅威にはならない。
そうして、陣形が乱れている間に、エイレーネを先頭にして3人が民衆と『オークファランクス兵』の間に割り込み、避難誘導を始める。
「私たち復讐者は皆さんを見捨てません。あんな亜人共にも負けません! 信じて、落ち着いて避難を!!」
「さあ逃げよう、妖精さんたちがあいつらの相手してくれてる間に」
華楠とシエルシーシャが民衆に声をかけ、民衆を鼓舞しながら、非難を誘導する。
「……あ、人前であまり凄惨な遊び方はしちゃダメだよって言ったっけ? もう手遅れかな?」
などという事故もあったかもしれないが、幸い、民衆は避難するのに必死で妖精が何をしているかを見てショックを受けるようなことはなかったようだ。
最後の仕事はエイレーネのパラドクス『精霊たちの召喚』によって呼び出されるギリシアの知恵の女神アテーナーの聖獣である梟や蛇を象った、人間大の精霊にお任せ。
「空か!」
まずは空を飛ぶ梟が空中から破壊光線を撃ち下ろして牽制しつつ、強烈な蹴撃をお見舞いする。それ自体は盾で防御可能。だが……。
「ぐあ、し、下にも!?」
その隙を突いて、足元を這いずる蛇は突然首をもたげて盾に阻まれないように毒牙を突き立てる。
「怪物どもよ。あなた達は聖なる鳥獣による狩りの獲物となりました。生きて帰れるとは思わぬことです!」
その言葉の通り、エイレーネの呼び出した梟と蛇は手分けして陣形の乱れ切った『オークファランクス兵』を掃討していく。
『オークファランクス兵』も丸盾についたスパイクを伸ばしながら突撃を敢行して反撃するのだが、エイレーネの巧みな『神護の輝盾』裁きの前に、肌を直接貫くことは叶わなかった。
光に導かれて始まった攻撃はディアボロス有利に戦闘を進め、やがて、街を襲撃していた一部隊は殲滅されたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
ディアナ・レーヴェ
器の大きい良い将って、異文化の敵からするとこんなに腹立つものなのね。
いや偉いとは思うけど嫌いだしびっくりだわ!!
ともあれ!…ああ、こっちの奴らも民衆を攻撃してる最中なのね?ホント腹立つ。
そうしたら手頃な敵を見つけ次第、即座に一般人との間に堂々割って入るわ。
密集陣形は【隣人墜落の計】で崩しつつ、女として首筋とか見せつけるように余裕ぶって敵陣ど真ん中を走り回って、当たるを幸い攻撃しまくってガンガン混乱させてあげる!
一般人さんは今のうちに逃げなさい?
長さはそんなにないから過信は禁物だけど、逃走経路を守るように【防衛ライン】は作っておく。
…割と前のめりの動きはしてるけど、流石に大怪我する前に一旦後方に退くくらいの自制心はちゃんとあるわよ?
「仮に今、撤退するとしたらどの順で敵を蹴倒してどちらに抜けていく?」みたいな所も常に考えておく!
悪いけど、私は亜人なんて嫌い。
だから本戦の第一目標がナポレオンで決まりな以上――こっちの方では、今のうちにめーーちゃくちゃに暴れておかないと気がすまないわー!!
下弦・魔尋
※連携・アドリブ歓迎
遅くなったね、加勢するよー!
結局蹂躙ありきの存在だから、英気を養うもそういう意味になっちゃうの本当なー
ま、結局お互い相容れない存在なんだからいくらいい性格の奴だって倒すだけだよね
そこは忍者としてしっかり割り切りまーす
まずは魔導潜望鏡で敵部隊の位置や集まり具合を観察し情報収集
偵察が終わったら情報は味方間で共有するよー
ボクは無難に離れてたり人数が少ない部隊を狙うよ
忍び足で遮蔽物に隠れてできるだけ接近
不意打ちで一気に肉薄しパラドクスを発動しながら黒南風に備え着いた手裏剣や刀の斬撃で攻撃
「避けても無駄だよー!」
回避しても時間差フェイントの斬撃が襲いかかる
残留【命中アップ】で少しでも急所を狙い
【ダメージアップ】でダメージを加算するよ!
反撃は包囲されても諦めずに残像を残す程のスピードやフェイントの挙動を交えて回避
避けきれないものはなんとか武器で逸らして急所への直撃を回避
反撃が終わったらすぐ包囲網を飛び越えて脱出
再攻撃や反撃も限界までやるよ!
ジェネラルが来たら味方を援護しながら撤退
音羽・華楠
街を、人々を蹂躙しようとしてたオーク共は片付けました。
次はゴブリン共ですね、やってやります!
……先のイスカンダルとの邂逅で敗北した屈辱……八つ当たりですがあなたたちへぶつけましょう。
恨むなら、イスカンダルの息子の配下になったことを恨みなさい――
――《雷幻想・勇魚》!
雷の鯨の式神を顕現させます。
《勇魚》は地面の中へと潜行出来る特性があります。
まずは、それによって地中へ潜り込ませ――
……敵のゴブリンたちは、密集陣形で守りを固めるようですね。
ですがその陣形、内側から攻撃されたらどうでしょうか?
――《勇魚》を地中から、ゴブリンたちの陣形のど真ん中へ浮上させてそのまま暴れさせますよ!
どれだけ外側からの攻撃に対して守りを固めようと、内側から攻められれば脆いものです。
普通なら警戒する必要も無い弱点でしょうが――《勇魚》は地中も自在に泳ぐことでその弱点を突ける!
その優位性、存分に利用しますよ。
イスカンダルの息子の顔は拝んでおきたいですが――
……いえ、父親の方に蛮勇を指摘されました。
無理は禁物です。
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携は歓迎だよ
よし。デカブツたちは仕留め終えたかな。
後は……ゴブリンたちはまだ逃げずにいるんだ。
そんなに始末されたいのかな。
と、言いたいけどあっちは数が数だし殺しきれないか。
その上民衆を攻撃してる、となると……
よし、妖精さんたちー、いくらかついてきて。
お手伝いお願いね。新宿島に帰ったら三段重ねくらいのケーキ用意するから。
妖精さんたちとの連携で、敵を減らしつつ民衆を逃がすようにしよう。
最低限、ゴブリンの生き残りの目につくトコに居ないようにはしないとね。
出来ればある程度の距離は逃がしてあげたいけど……どこまで出来るかな。
ゴブリンに妖精さんをけしかけたり、隙を突いて斬ったり刺したり叩き潰したりしながら民衆を敵本隊から遠い方へ誘導。
それにしてもこの長槍、イスカンダルで流行ってるのかなぁ。
自分を狙われるのはともかく、人を逃がす時に伸ばされるとたまったものじゃない。
使われないように、追われないように、きっちり殺していかないとね。
撤退時も、逃がした方に行こうとする奴が居ないか注意しておくよ。
「器の大きい良い将って、異文化の敵からするとこんなに腹立つものなのね。いや偉いとは思うけど嫌いだしびっくりだわ!!」
と、『若獅子ヘラクレス王子』の行いに思わず叫ぶのは銀髪に白い肌そして天真爛漫な表情が可愛らしいデーモンのディアボロス、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)だ。
「結局蹂躙ありきの存在だから、英気を養うもそういう意味になっちゃうの本当なー」
その言葉に「遅くなったね、加勢するよー!」と言いながら合流し同意するのはピンクの髪に金の瞳が蠱惑的なサキュバスのディアボロス、下弦・魔尋(淫魔導機忍・g08461)だ。
「ま、結局お互い相容れない存在なんだからいくらいい性格の奴だって倒すだけだよね。そこは忍者としてしっかり割り切りまーす」
と魔尋。
「よし。デカブツたちは仕留め終えたかな。後は……ゴブリンたちはまだ逃げずにいるんだ。そんなに始末されたいのかな」
「えぇ、街を、人々を蹂躙しようとしてたオーク共は片付けました。次はゴブリン共ですね、やってやります!」
そこへ救援機動力で合流してくるのは、街へ略奪に派遣されていたトループス級亜人『オークファランクス兵』との戦闘に加わっていたシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)と音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)の2人だ。
「ともあれ! ……ああ、こっちの奴らも民衆を攻撃してる最中なのね? ホント腹立つ」
「あぁ、民衆を攻撃している。とはいえ、数が数だし殺しきれないか」
ディアナとシエルシーシャが本隊末端のトループス級亜人『ゴブリンファランクス兵』が略奪を行っているのを見咎める。
「となると……」
当然、民衆に被害が出るかもしれないとなれば、ディアボロスとしてそれは見過ごせない。
「よし、妖精さんたちー、いくらかついてきて。お手伝いお願いね。新宿島に帰ったら三段重ねくらいのケーキ用意するから」
そう言いながら、シエルシーシャがパラドクスを発動しつつ、民衆と『ゴブリンファランクス兵』の間に割り込み、ディアナもそれに続く。
シエルシーシャがパラドクス『フェアリーコンボ』を発動し、妖精を呼び出し、語りかける間に、ディアナもまたパラドクスを発動する。
「人間! 逃がさない!」
間にディアボロスが割り込んでなお、略奪を諦めず前進する『ゴブリンファランクス兵』。
「さすが、重装歩兵部隊。綺麗に陣形組んでるじゃない!」
密集陣形を組む彼らの中心付近で突然、落とし穴が発生し落下する。ディアナの計略パラドクス『隣人墜落の計』だ。
重装歩兵部隊、ファランクスの強みはその密集陣形による強固さにある。それは一度崩されると弱い。
その隙を逃さず、ディアナとシエルシーシャは一気に敵部隊に突入し、ディアナは『MG13-G機関銃』で、シエルシーシャは『廃剣ウォルズ』を用いた妖精との連携攻撃で、それぞれ混乱した陣形に対し強襲攻撃をかける。
「一般人さんは今のうちに逃げなさい?」
そう言って民衆に声をかけるディアナは髪をかきあげて首筋を見せつけ余裕ぶると共に、『ゴブリンファランクス兵』の略奪欲を掻き立て、注目を集める。
『ゴブリンファランクス兵』は長槍でそれぞれ2人に反撃を敢行するが、乱れた陣形から繰り出される槍の一撃など、とても脅威にはなり得ず、負う負傷も程度が知れている。
ディアナが常に撤退する方向を意識してシエルシーシャと共有しているため、いざという時の離脱ルートも常にバッチリだ。
「それにしてもこの長槍、イスカンダルで流行ってるのかなぁ。自分を狙われるのはともかく、人を逃がす時に伸ばされるとたまったものじゃない。使われないように、追われないように、きっちり殺していかないとね」
民衆を守るために突入した2人により、『ゴブリンファランクス兵』の陣形は大いに乱れた。
勿論、ディアボロスはその隙を見逃す訳がない。
忍び足で障害物に隠れ、『魔導潜望鏡』で周囲の様子を伺っていた魔尋が唐突に『ゴブリンファランクス兵』の後背を突き、襲いかかったのだ。
黒を基調とした『機忍装束『黒南風(くろはえ)』』から『忍者手裏剣』を抜き、攻撃を仕掛ける。
「! 背後!」
『ゴブリンファランクス兵』はギリギリのところでそれに気付き攻撃を回避しようと試みるが。
「避けても無駄だよー!」
奇襲されて放たれた高速の斬撃をそもそも回避することは困難。
なまじ回避できたとしても。
「イヒヒ、過去からの斬撃で切り刻んであげる!」
時間差でその空間から対象へ向けて斬撃が発射され、『ゴブリンファランクス兵』を切り刻んでいく。
これこそがパラドクス『淫魔忍法・既視斬嵐』だ。
「一度散開! 然る後にのちに再集合!」
『ゴブリンファランクス兵』の中にも冷静な奴がいたか。『ゴブリンファランクス兵』は一斉に散開し、暴力欲の赴くままに連続攻撃を仕掛ける。
魔尋は武器で攻撃を逸らしつつ急所への直撃を回避し、包囲網を飛び越えて脱出する。
それを受けた『ゴブリンファランクス兵』は再び、密集陣形を取り直す。
だが、ディアボロスの攻撃はまだ終わりではない。
「……先のイスカンダルとの邂逅で敗北した屈辱……八つ当たりですがあなたたちへぶつけましょう。恨むなら、イスカンダルの息子の配下になったことを恨みなさい――」
と言うのは華楠。本人の言うとおり、明らかな逆恨みだが、しかしその怒りは確実にディアボロスの力となることだろう。
「今こそ我が前に、遥か深淵より浮き上がれ。我は求め訴えたり……呑め、その貪欲なる顎を以って――オン・インダラヤ・ソワカ!!」
その詠唱と同時、雷の化身である鯨の姿の式神『勇魚』を招来し、使役するパラドクス。名を――。
「――《雷幻想・勇魚》!」
招来された『勇魚』はそのまま地中に潜行を開始する。
(「……敵のゴブリンたちは、二度、密集陣形で守りを固めるようですが」)
華楠には作戦があった。
(「ですがその陣形、内側から攻撃されたらどうでしょうか?」)
先のディアナの戦術で密集陣形は内側が弱いのは分かっている。
そして、華楠にはそれを為す術があった。
『勇魚』が地中を通って、陣形のど真ん中に浮上、そのまま攻撃を開始する。
「どれだけ外側からの攻撃に対して守りを固めようと、内側から攻められれば脆いものです。普通なら警戒する必要も無い弱点でしょうが――《勇魚》は地中も自在に泳ぐことでその弱点を突ける!」
その優位性を突かない理由はない。
せっかく陣形を立て直した『ゴブリンファランクス兵』は再度大きく陣形を掻き乱され、再び隙だらけの状態となった。
「再攻撃や反撃も限界までやるよ!」
『ゴブリンファランクス兵』のバラバラな散発的な能動的攻撃を捌き反撃しつつ、魔尋が言う。
まだ敵は陣形を立て直せていない。攻撃のチャンスだ。
「悪いけど、私は亜人なんて嫌い。だから本戦の第一目標がナポレオンで決まりな以上――こっちの方では、今のうちにめーーちゃくちゃに暴れておかないと気がすまないわー!!」
軍師たるディアナも戦意は旺盛。
戦いは続き、確実に敵の数を減らしていった。
「陣形崩しが効かなくなってきてる。ここまでね」
ディアナが冷静に退き際を悟る。
「そうですか。イスカンダルの息子の顔は拝んでおきたいですが――」
華楠が小さく呟き。
「……いえ、父親の方に蛮勇を指摘されました。無理は禁物です」
すぐに思い直し、撤退を決める。
シエルシーシャは撤退しながらも、民衆の方に再び『ゴブリンファランクス兵』が向かわないか気を配りつつ。
幸い、『ゴブリンファランクス兵』はディアボロスへの追撃に夢中で民衆のことは忘れているようだ。
ディアボロスは『ゴブリンファランクス兵』を適当に誘引しつつ離脱し、この場を去るのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【過去視の道案内】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!