【断頭革命グランダルメ奪還戦】新世代の力(作者 凪未宇)
#蹂躙戦記イスカンダル
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】イスカンダルの若獅子
#断頭革命グランダルメ奪還戦
#㉕若獅子ヘラクレス王子
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前衛軍として任されたことを光栄に感じながら、『若獅子ヘラクレス王子』は、頼もしい同士軍へと視線を向ける。
「ヘラクレス先生の軍勢は、さすがに威風堂々としている。あの統率は、俺もまだ真似が出来ぬな」
イスカンダルが遠征に出ている間、ヘラクレスに師事したせいか、そのヘラクレス王子の姿勢は先生によく似たあまり蹂躙を好まないものへと成長していた。
「さすがは、わが友ケラウノス」
同じく王子の立場である稲妻の王子ケラウノスの率いる軍は、進軍速度は目を見張るものがある。
こうして友と先生と共に戦に赴けることは、誇らしいのだが……。
振り返った先、遅れ気味に進軍してくる『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』の姿を目にすれば怒りが湧き上がる。
「ケライノーの奴めは、何をしているのか。やはり、女など戦場に連れてくるものでは無いな」
ここは先生と並び、自分が調整しなければと志気高く進み出る。
「我が軍は、前衛集団の要である。3軍の全てと等距離を取るように進軍せよ」
ケライノー軍が遅れている分、行軍は急かさなくても良いだろうと手近な指揮官に声を掛ける。
「配下どもには、先遣部隊として交代で略奪に向かう許可もだしてやれ」
戦の前に、英気を養わせてやるのも、軍人たるものの務めだと、『オーク攻城兵』に、街へと踏み込んだら好きなだけ蹂躙していいぞと送り出すのであつた。
《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオンは、スイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたようです。
戦場の地図をスケッチブックに描きながら、蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)はスイスの辺りを示す。
「この事実をいち早く察知できたことで、ボク達は、ナポレオンの目論見を打破し、追い詰める事が出来たのです」
しかし、追い詰められたナポレオンも黙ってはいない。
「火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを、ボク達への復讐心を利用して決戦に誘い込み、グランダルメの豊富な人口を餌に、蹂躙戦記イスカンダルの亜人を引き入れたのです」
更に、この戦いを生き抜いたナポレオンは、オベリスクの力を強って、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造して、その力を取り戻そうとしているようだ。
「今回の奪還戦は、ナポレオンと、イスカンダルという、2体の断片の王と戦う事になるのです」
イスカンダルの軍勢が、18世紀の北イタリアや東フランスの人口を飲み込んでしまえば、繁殖により亜人の軍勢は飛躍的に強化され、手が付けられなくなるかもしれない。
又、ラ・ピュセルのキマイラウィッチは、他の2勢力よりは優先度は下がりますが、ディアボロスへの強い復讐心を持つキマイラウィッチの勢力が増強する事は、後の禍根になるかもしれない。
人形皇帝ナポレオンは、疑似ディヴィジョンの創造により、淫魔を戦力化して配下に組み込んでいた。
「この力は、他のクロノヴェーダ種族には無い『イレギュラー』扱いされてもおかしくない、反則的な能力なのです」
ナポレオンは、確かに追い込まれた状態だが、ここで取り逃がせば、必ず力を取り戻し、ディアボロスの前に立ち塞がる事だろう。
「この奪還戦における、ボク達の作戦方針によって、戦争後の状況は大きく変わるので、何を選ぶのかよーく考えて欲しいのです」
そう言って、珠萌はスケッチブックを閉じた。
リプレイ
エイレーネ・エピケフィシア
わたし達は七曜の戦において、南イタリアを護るだけの余力を持ち合わせていませんでした
だからこそ、此度は北イタリアを護り抜きたいと強く願うのです
無論、ナポレオンとの戦いの行方にも拠って来ることではありますが……
今は完全勝利のため、全力を尽くします!
街に接近中の先遣隊を案内人様の予知を元に待ち伏せし、進軍中の隊列の側面から攻撃をかけましょう
突撃に特化した敵ゆえ、真っ向から当たれない状況に持ち込めば強みを生かせないのではないかと!
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に『恐れなき急襲の槍』を放ちます
パラドクスによる加速を乗せ、敵を凌ぐ突撃力で吶喊。衝突と同時に爆破現象を引き起こします!
爆発によって、仕留めきれなかったとしても敵を都市から離れた方に押しやり、隊列にも穴を開けましょう
怪物どもよ、足を止めなさい。ここから先には一匹として通しません!
反撃で突き込まれる丸太は≪神護の輝盾≫を構えて防御
盾の厚みを生かして突端の貫通を押し留め、急所を貫かれることがないようにしましょう
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
グランダルメ奪還戦は乱戦のようですね
ナポレオンがアフリカの大地を狙っているのは阻止したいですし
上手くナポレオンを倒してもイスカンダルの領地を広げられるのは困りもの
そして、それぞれを故郷とする仲間達の為にも
こちらとしては、両方の奪還を目指したい所
しかも、オーク攻城兵達は行きがけの駄賃とばかりに街を略奪する気満々と?
巫山戯るのも大概にしてほしいものです、街の蹂躙などさせません
と言うわけで
戦力、削らせていただきますよ!
青龍騒乱で攻撃
水龍で綺麗さっぱり見苦しい敵を洗い流しましょう
状況把握は冷静に
効率的に何処を削れば敵に最大限の被害を与えられるか計算し、仲間と連携して攻撃していきます
敵の反撃には、水龍を盾にい使いできるだけ勢いをそぎ対処
同戦場の仲間にはWのディフェンスで
反撃の高ダメージも積極的に狙って行きましょう
街の場所から逃げ帰るならば、深追いは厳禁
これは前哨戦
まだ負傷など負っている場合ではありません
十分な打撃を与えたら撤収経路を考慮して仲間と共に撤収します
天破星・巴
辻連携アドリブ歓迎
奪還戦に他の勢力が横槍を入れることは多々有ったが断片の王自らが引き入れるとは厄介な手を打ってきたものじゃ。
じゃが此処でジェネラル級を数多く打てば逆にわらわ達に利することとなる
鬼道・操土術、土を操るわらわの前でまともに進軍や蹂躙をしている暇などありはしないのじゃ
祈りを捧げるように両手を合わせた後にしゃがみ地面に両手を着くと地面から砂でできた巨大な腕が生え、砂を固めた刺付き球体を投げて攻撃
敵は【砂使い】で巧みに腕を操り
砂の腕で地面を叩き【衝撃波】で敵を怯ませ
砂の腕で殴り【強打】で叩き潰す
ときに追加で敵の足元に小さな腕を作り敵の隙を作る
ジェネラル級の出現を警戒し現れた際は少しでも情報を持ち替えるべく相手を観察しつつ直ちに撤退
蹂躙がおぬしらにとって善ならば蹂躙されることも善として受け入れ滅びるが良いのじゃ
それが認められぬというならその価値観は間違いという証拠じゃ
師の出来が悪いと弟子の出来も悪いという見本じゃのう
●戦の手当て
長きに渡る戦の折りには、労いに色を売る生業の者を陣地に招き入れ、士気を維持する為そういった場面が多々あったという。
ヘラクレス王子も恐らくそれに習ったのだろう。
しかも亜人の場合、それが戦力そのものに直結するのだから厄介だ。
「グランダルメ奪還戦は乱戦のようですね」
ナポレオンがアフリカの大地を狙っているのは阻止したいですしと、プターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)は口にする。
「上手くナポレオンを倒したとしても、イスカンダルの領地を広げられるのは困りものです」
「七曜の戦において、南イタリアを護るだけの余力を持ち合わせていませんでした。だからこそ、此度は北イタリアを護り抜きたいと強く願うのです」
実際、ローマの人々が受けた蹂躙の光景は無残だったと、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は思い出す。
蹂躙こそが亜人の力。そこに在るだけで、他の種族より明確に、人々の命と尊厳を奪っていく。
だから東征し新たな人の居る土地を奪おうと、イスカンダル大王は狙っていたのだろう。
「奪還戦に他の勢力が横槍を入れることは多々有ったが、断片の王自らが引き入れるとは厄介な手を打ってきたものじゃ」
そうするしかナポレオンには手はなかったかもしれないが、天破星・巴(反逆鬼・g01709)は難しい表情を浮かべる。
「じゃが、此処でジェネラル級を数多く打てば逆にわらわ達に利することとなる」
亜人の戦力を奪うのは当然、条件さえ揃えばイラン高原で消耗しているだろう今こそがイスカンダル大王を討てる機と考える事もあるだろう。
その後、奪還戦を起こし残る将軍を逃さず片づけようとするというのも、一つの道筋なのだろう。
「それぞれを故郷とする仲間達の為にも、こちらとしては、両方の奪還を目指したい所です」
そう言うプターハに、仲間は頷き返す。
「しかも、オーク攻城兵達は行きがけの駄賃とばかりに街を略奪する気満々と? 巫山戯るのも大概にしてほしいものです、街の蹂躙などさせません」
「無論、ナポレオンとの戦いの行方にも拠って来ることではありますが……今は完全勝利のため、全力を尽くします!」
プターハとエイレーネの言葉に、巴も深く頷いた。
丸太の先をとがらせた破城追を手に、『オーク攻城兵』が街へ向かっていく。
「あの王子も分かっているじゃねーか」
「ヘラクレス様の真似をして、規律だの言いだした時は心配だったけどな
」
王の子ということもあり、戦の前衛軍の要になっているヘラクレス王子は、亜人の中でも比較的若いのだろうか。
本隊を離れたオークからは、若干軽んじられている雰囲気が漂う。
そんな文句が零れたのも束の間。
オークらは、早く街に辿り着き思う存分蹂躙したいと我先にと急ぎ、隊列を崩していた。
その様は、まさに猪突猛進。突撃に特化というか、前しか見ていない。
「勇者たちが進む道、その先陣を切ります」
走り抜けようとしたオークの群れに、〈神護の長槍〉を輝かせ『恐れなき急襲の槍(アローギスティ・エピドローミー)』をエイレーネが突撃する。
「怪物どもよ、足を止めなさい。ここから先には一匹として通しません!」
完全に油断していたオークは、横からの突撃に仲間を巻き込み倒れ、爆ぜる爆発の衝撃をまともにくらった。
「何だと。もうディアボロスが来たのか!」
驚きを口にし、向きを変えたオークが『猪突猛進破城追』を繰り出してくるが、その突撃は地面から生えた巨大な腕に捕らわれる。
「蹂躙がおぬしらにとって善ならば、蹂躙されることも善として受け入れ滅びるが良いのじゃ。それが認められぬというならその価値観は間違いという証拠じゃ」
巴は『鬼道・操土術(キドウ・ソウドジュツ)』を巧みに操り、オークらの足並みを崩し、砂の腕で叩き潰す。
不意の攻撃を受け、砂まみれに転がるオークを待ち受けていたのは『青龍騒乱』の無数の水龍。
「戦力、削らせていただきますよ! 青龍よ、全てを喰らえ」
オークは『破城追投擲』をしようと腕を上げようとするが、身体についた砂が水を吸い、水龍にのまれ押し流されていく。
全ては護りを軽んじていたせいか。
目先の蹂躙に浮足立っていたせいか。
「師の出来が悪いと弟子の出来も悪いという見本じゃのう」
ヘラクレス王子が蹂躙に送り出すオークにまで、充分な指示を与えていれば、彼らも油断せず、もう少しまともに動けたかもしれないだろう。
街を目指していたオークは全て淘汰され、蹂躙の被害は抑えられたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
ニーア・シャット
さぁーって、行こうかユエ。
お留守番ばかりしてたら身体がなまっちゃうからね。
スフィンクスのユエを伴い参戦。とってもドッキドキ。
何たって本の虫だkらね。
ユエは月のようにきれいな毛並みの猫さんなんだよ。
敵がどんな風に進軍しているか、いつ攻撃したらいいか。
その辺りの判断は他の人に合わせてタイミングを合わせていくよ。
なんてったってボクは貧弱だからね。
小さな身体をいかしてユエと一緒に、大きなトロルさん達を翻弄するよ。
おっきな鬼さんこちら。そんな動きじゃ捕まらないよー。
近付いてきたらビッカーン!ボクの背後から飛び出したユエが頭の上で翼を広げて精神を惑わせるリドルウェーブのすっごい光を放っちゃうよ。
ちょっとーツンツンするのはやめてよね。
串刺しになんかなったら世界中のボクのファンが悲しむよ。え、いないって?
わーわー騒ぎながらユエと別々の方向に飛んだり跳ねたり狙わせないよ。
亜人だかなんだか知らないけど、キミ達みたいに可愛くないつまんない奴は早く退場してね。
じゃーねーと一撃入れたら直ぐ逃げます。
単独描写希望
●大きい者と小さき者
ヘラクレス王子の率いる軍が迫り、ニーア・シャット(月夜猫・g08453)とスフィンクス『ユエ』は緊張していた。
何たって彼は本の虫。世界中の本や物語を集めているらしく、かなりのインドア派であるらしい。
「お留守番ばかりしてたら身体がなまっちゃうからね。さぁーって、行こうかユエ」
他の仲間が仕掛けるタイミングをうかがうように、ニーアは傍らに並ぶユエの月のような毛並みに触れ緊張をほぐす。
ヒルコの彼が並ぶと、何だかユエが大きく見え不思議だ。
一糸乱れぬ進軍とまではいかないが、『『トロル兵団』ファランクス兵』は、盾とサリッサを手に、その名の通り典型的な密集陣形をとっている。
左に円形の大盾を、右にサリッサを装備し、盾から露出している右半身を右隣の仲間の盾に隠すようにし進んでいく。
当然だが、密集していれば速度は遅くなり、他の部隊からも離れやすい。
本来であれば、遅い部隊に合わせ全体を指揮しなければいけないのだが、そこは若い指揮官。行き届いていない部分もまだあるようだ。
「ボクは無茶しないよ。なんてったってボクは貧弱だからね」
仲間が動くタイミングに合わせ、小さな身体で飛び出す。
「おっきな鬼さんこちら。そんな動きじゃ捕まらないよー」
遊ぶように挑発しながら、ピョーンとニーアは逃げ出す。
勿論、掴まるようなヘマをするつもりはない。
ユエと入り乱れるように逃げ回り、頃合いをみてニーアの頭に飛び乗ったユエが翼を広げた。
月をも思わせるスフィンクスの放つ『リドルウェーブ』の光は、目にしたトロルの精神を汚染する。
「ビッカーン! すごいでしょー」
得意げに笑うニーアに怒れるトロルは『ファランクスフォーメーション』からサリッサを突き出してくる。
上へ下へ簡単には狙わせないよと、ニーアは跳びまわり大騒ぎ。
「ちょっとーツンツンするのはやめてよね。串刺しになんかなったら世界中のボクのファンが悲しむよ。え、いないって?」
風圧に巻き込まれるように地面を転がりながらも、跳び起きると今度は回れ右。
「亜人だかなんだか知らないけど、キミ達みたいに可愛くないつまんない奴は、早く退場してね」
じゃーねーと言い残し、早々にニーアは戦場から離脱していった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
ハーリス・アルアビド
連携、アドリブ歓迎
イラン高原での遠征軍の状況は報されていないのでしょうか。知った上でこの士気の高さとなれば、前線の士気を保てるほど強力な存在なまだ多く存在しているのでしょう。
今回の奪還戦の結果をよりよいものとするため、前哨戦であるこの戦いで確実な戦果を。
道を切り開くものウプウアトよ、お力添えを。矢よりも鋭く駆ける足と鋭い牙にて、勝利へとお導き下さい。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願います。
より強く鋭く大地を駆けられるよう両足を獣の足へと【肉体変異】させ、【残像】を生み出す速度で駆けながら【残像】と【忍び足】の緩急でこちらの間合いや攻撃のタイミングを的確に読めぬよう【撹乱】し、こちらに注意を引き付けます。
陣形を組み、槍の間合いを利用しての戦いであれば、その穂先を【残像】で誘導し、気付かれぬよう仲間の攻撃や罠に引き込み陣形を乱します。
陣形が強固であるなら速度と小回りが利くことを利用し大きく回り込み、盾の守りの裏側から【ウプウアトへの嘆願】で破ってみせましょう。
クロエ・アルニティコス
イラン高原での戦いでは「亜人は攻める時に本領を発揮する」と言われていました。
あの一戦は私たちの勝利といえます。ですが侵略に回った亜人どもの力と士気は侮るべきものではないでしょう。
他の復讐者と共に敵部隊へと攻撃を仕掛けます。
【セイレーン・カンパニュラ】を使用し、セイレーンを象った怪物を作り出し、その叫び声でまずは陣形の外側の敵から少しずつ敵戦力を削ります。
これだけの数ですし、現場判断をするための小隊長のような者もいるでしょうか。
こちらの攻撃に対応しようと声をあげる者を見つけたら【通信障害】。敵部隊内での連携を断ち、その上で小隊長を狙ってパラドクスで攻撃。敵の連携を崩して浮足立たせることができれば畳みかけるように攻撃を行います。
反撃の槍による攻撃は他の復讐者と共に戦うことで包囲されないようにし、一方向からしか槍の攻撃を受けないように。三相の杖で槍を払い致命傷は回避します。
ある程度削れば撤退。
亜人どもを前に撤退は本位ではありませんが……今は焦ることもありません。
●ファランクスの猛者たち
王子の士気が高いからか、末端の亜人に渡るまでヘラクレス王子の率いる軍勢の士気は高かった。
「イラン高原での遠征軍の状況は報されていないのでしょうか。知った上でこの士気の高さとなれば、前線の士気を保てるほど強力な存在なまだ多く存在しているのでしょう」
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)の言葉にクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)も頷いた。
その先に人がいるから、新たに蹂躙できると目論んでのことなのか。
もしくは、あの程度の損耗など人を蹂躙すればいくらでも増やせるということなのか。王の代替わりや、秘めた他の力があるのか……それは分からない。
分かるのは亜人は蹂躙し続けるために、新しい大地と人間が必要となるから侵略を続けなければならないということ。
「イラン高原での戦いでは、『亜人は攻める時に本領を発揮する』と言われていました。侵略に回った亜人どもの力と士気は侮るべきものではないでしょう」
「今回の奪還戦の結果をよりよいものとするため、前哨戦であるこの戦いで確実な戦果を。
道を切り開くものウプウアトよ、お力添えを」
亜人の勢いにのまれないように、彼らを圧倒できるように『ウプウアトへの嘆願』を捧げ、獣性を呼び覚ましたハーリスは両脚を獣の足へ。
「矢よりも鋭く駆ける足と鋭い牙にて、勝利へとお導き下さい」
素早く地を蹴り。
道を切り開く神の恩恵を受けるかの如く、素早く駆け抜け注意を引き付けながら〈アヌビスの爪〉で『『トロル兵団』ファランクス兵』の喉を搔っ切っていく。
血飛沫とトロル兵の悲鳴が飛び交う中、合わせた盾の合間からサリッサが伸ばされる。
一見すると脳筋体力自慢のように見えるタイプのトロル兵だが、彼らは魔法を用いる。
踏み込むと同時に、サリッサの穂先は予測された地点より更に長く。『サリッサフロムアフター』によって間合いを惑わし、貫こうとしてくる。
その動きの中、仲間に合図を出したトロル兵をクロエは見逃さなかった。
カンパニュラの種子より芽吹くのは、『セイレーン・カンパニュラ』。
「種子に宿るは我が憂い、芽吹け『セイレーン・カンパニュラ』!」
注がれる魔力と鬱々とした想いを受け、翼を広げセイレーンの姿を象った植物の怪物が金切声を上げ飛び立った。
狙うは先程、合図を出したと思われる個体。
絹を引き裂くような声は、トロル兵らの内へと響き、音が彼らの肉を断つ。
まるで音が内側から食い破るかの如く、内腑を撒き散らし、押し出された眼球が苦しそうに転がり落ちた。
例え小隊長のようなものが居たとしても、これだけの攻撃をぶつければ、冷静でなどいられないだろう。
度重なる精神汚染で、彼らの心も限界が来ていた。
悲鳴のような怒号をあげ、突き出された槍がクロエの胸を裂く。
だが、傷は浅い。
咄嗟に振り上げた〈三相の杖〉で軌道を反らし貫かれるのを逃れたのだ。
だがハラリと白い肌が露わになれば、辱めるように囃し立てトロル兵はそれぞれ調子に乗ってバラバラに動き出す。
そこが運命の分かれ道。
王子の元で鍛えられたように、もう少し冷静に対処していれば、周囲に気をくばっていれば今頃トロル兵はぐるりと空を遊泳することが無かっただろう。
最後に目にしたのは、ハーリスに首を刈られた己の身体。
そして冷ややかなハーリスとクロエの視線。
グシャリと鈍い音を立て、トロルの頭が地に落ち潰れる。
返り血がやけに臭いと感じるのは、心の底からの嫌悪からだろう。
「亜人どもを前に撤退は本位ではありませんが……今は焦ることもありません」
服を掻き合わせるようにし前を隠し、クロエは進む行軍の音を耳で捉えながら背を向けた。
他の部隊が、ましてや王子が駆け付ければ対処しきれる状況ではない。
戦争で見える時は、必ず王子の首を取ってやろうと立ち去っていくのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狼変身】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!