【断頭革命グランダルメ奪還戦】神の番犬(作者 残念矜持郎
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#断頭革命グランダルメ  #【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓  #断頭革命グランダルメ奪還戦  #③ラー・ホルアクティ 

「ホルアクティ様は、おっしゃった。ディアボロスの攻撃を撃退する事が出来れば、皇帝陛下は、無限の力を手に入れるのだと」
 それは、砂漠を表現しようとして用意した砂場に、ピラミッドを模して三角形の置物が並んだ、公園の様な場所だった。
「オベリスクの力で、既に滅びたディヴィジョンから力を得ることが出来るのだと」
「つまり、獣神王朝エジプトの力も、いずれ、呼び出せるようになる」
 信仰によりエネルギーを回収していたトループス級達は、自分達にとってのある種の信仰に相当する故郷の風景を再現して、力を蓄えていた。そんな中でひっそりと交わされる噂話に、希望を抱いて、天を仰ぐ。
「ナポレオン陛下こそ、獣神王朝エジプトを再興するファラオとなるだろう」

「諸君、お集まりいただき感謝する」
 一礼したダスク・ノーライズ(サイボーグの破軍拳士・g03370)は地図を広げて、今回の依頼の地を示す。
「《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王ナポレオンは、スイスを最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたようだ。攻略旅団の作戦により、この事実をいち早く察知した事によって、ナポレオンの目論見を打破。しかし、追い詰められたナポレオンは、こちらへの復讐心を利用して火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチを決戦に誘うと共に、グランダルメの豊富な人口を餌に、蹂躙戦記イスカンダルの亜人を引き入れて今回の決戦を戦い抜こうとしている。もし生き残らせてしまえば、ナポレオンはオベリスクの力を使って、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造し、その力を取り戻してしまうだろう。世界史に名を残す英雄の名を持つ、ナポレオンと、イスカンダルという、二体の断片の王と戦う事になり、激しい戦いが予測されますが、君達の力を貸してほしい」

 説明を終えた時先案内人はやや険しい表情になって。
「今回襲撃する予定の敵部隊は……見た目が少々あれだが、防衛線を引いているだけあって優秀な個体らしい。いつものノリでいくと痛い目に遭いかねない……くれぐれも油断しないように」
 などと釘を刺すのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2

●マスターより

残念矜持郎
ヒャッハー『ファーストアタック』だぁ!

残念です

敵さんがワンコの顔っていう、若干ネタっぽいトループス級ですが、真面目にやります

敵はわんさかわふわふ湧いてくるため、数が多い事を逆手にとって滅茶苦茶に暴れてとっとと撤退するのもいいし、哨戒の為に孤立した小集団を奇襲しても構いません

ではでは、皆さまの襲撃プレイングをお待ちしております
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


湯上・雪華
【もふ殺し】
アドリブ、連携歓迎

大事なお友達の故郷に何してくれてるんです?
しかも、憂いを齎すなんて言語道断なんですよ!!
前哨戦ですけど、しっかり数を減らして今後の憂いを晴らしますよ!

『地駆る獣』を発動して攪乱と一撃離脱の戦法で暴れますよ
使える残留効果2を使って底上げしちゃいます
呼び出すのは大事な猟犬さんです
力を貸してくださいね、一緒に遊びましょう?

わ、ふわふわモフモフ可愛い……すりすりしてくれるんですか?
って油断しちゃダメですね……ん?あ、怒ってます?
犬っぽい敵だからか、匂いをつけられる事が嫌なのかな、気をつけないと
致命傷にならないようにしつつ、弱ってる敵から仕留めていきますよ

あーちゃんのサメさんもお久しぶりですね
瑞波さんも流石なのですよ!
わ、なっちゃん、怒り心頭です?

深追い厳禁、ある程度で撤退です
ここで重傷負ったら大変ですもん
みんなでデートですもん
美味しいご飯食べに行きましょ!!


ナディア・ベズヴィルド
【もふ殺し】
自動人形のくせに神の名を語るとは偽神も顔真っ青な案件!
我が復讐心は未だ消えず
エンネアドの作り物だろうが何だろうが獣神王朝のものは残滓でも全て葬りさってやる!

…うーん、もふ。もふもふワンコ!エンネアドじゃないよね?
なにヨ~こいつら、円らな瞳をしちゃって…
それでも殺ることには変わりないし、どーんとド派手に行くわよ!
雪華ちゃんも殺る気満々。頑張ろうね
瑞波ちゃんはおニューの武器と技のお披露目?楽しみ~

あ゙?何が偉大な王よ。クッソ生意気な(以下此処には乗せられないような罵詈雑言。砂嵐でお伝えします。ザーーー)

可愛い顔して体がアンバランスな敵も多々見て来た私がその程度で怯むと思うな!
焦げ焦げの真っ黒毛玉に変えてやる
サメちゃん危ないから避けてね!!

慈悲もなく容赦もなく、敵は滅するのみ
断末魔の声をあげるがいい!

数が多いからどこにPDを打っても当たるわね。
包囲されないように周囲を警戒し
ひとしきり暴れた後はみんなで撤収よ
帰ったら美味しいもの食べに行こうね、デートだデート!


アリア・パーハーツ
【もふ殺し】

エジプトの人に嫁ぐ身としては彼の故郷に余計な事されるのもなぁ
復興といえば耳障りは良いけど、皇帝の復活はさせたくない
これ以上グランダルメも荒されたくないし
せっちゃんの言うとおり
一つでも策を壊して憂いを晴らそう

さあ、ボク様の可愛い子たちと遊んであげて

三匹のホホジロザメを召喚し、敵に噛み付かせる
サメ肌で擦り寄り、鋭い歯を突き立て、死角から体当たり
敵がじゃれてくれば鰭に仕込んだ爆弾で吹っ飛ばす

今日の餌はあっち、もふもふの方!
友達とかは噛んじゃだめ!
ほらナディアさんの邪魔しない!
時折サメたちを誘導しぺちぺち教育指導しながら自らも前線へ

キュートな瞳なのは認めるけど、どっちかっていうなら猫派だし何ならサメのが好き

余計な策を取られる前に陣形を乱し、攪乱しながら鮫と共に銃やナイフで応戦
仲間へのディフェンスにも鮫を使用する
影で生み出した可愛い子たちは最強の剣であり盾となるのだ

撤退のタイミングを見誤る事ないよう熱中しすぎないように
帰り道【活性治癒】も利用しよう
みずはちゃん触る?さめちゃん


神崎・瑞波
【もふ殺し】
ふふふ。お小遣いと時間を費やして
手に入れた新武器と新技で
試し斬りしまくってやる!!
あ、もちろん真面目にだぞ。
さっさと片づけて皆ででーとするのだ(不純な動機でもポニーテール整えきりっ)
皆がいれば恐れるものはない。

…うわー、かわ…いいのか?

やーい、わんこども!
可愛い顔なのにその恰好で台無しだぞ!!
あえて【挑発】し、おびき寄せ油断させる。

【地形】は頭に入れてある。
仲間のところまで誘い、
【勇気】をだして反転、
一気に【早業】で【不意打ち】の
【多重閃光斬】で一太刀。
(アリアのさめちゃんは除外な!)

速いと聞いたが・・・私程度に後れを取るなら
皆には絶対に勝てないぞ?(にやり)

深追いはせずあとは仲間の打ち漏らしの【一撃離脱】繰り返す。
ふう・・・これぐらいか?皆さすがだな。
(さめちゃんいいなぁなんて思いつつ邪魔にならないように。後で触らせて貰おう)

私ももっと強く・・・・!

ボスの襲撃にも警戒。
こういときに隙をつく卑劣な奴かも?
決意あらたにしつつも無理せず撤退し、皆とでーとだー!!


「大事なお友達の故郷に何してくれてるんです?しかも、憂いを齎すなんて言語道断なんですよ!!前哨戦ですけど、しっかり数を減らして今後の憂いを晴らしますよ!」
 現場に到着した湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)は砂に覆われた戦場の端にあるピラミッドのようなオブジェクトの物陰から、怒りを露わにしていた。
「自動人形のくせに神の名を語るとは偽神も顔真っ青な案件!我が復讐心は未だ消えず……エンネアドの作り物だろうが何だろうが、獣神王朝のものは残滓でも全て葬り去ってやる!」
「エジプトの人に嫁ぐ身としては彼の故郷に余計な事されるのもなぁ……復興といえば耳障りは良いけど、皇帝の復活はさせたくない。これ以上グランダルメも荒されたくないし……せっちゃんの言うとおり、一つでも策を壊して憂いを晴らそう」
 ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)もまた同様に怒りの感情を見せ、アリア・パーハーツ(狂騒・g00278)は明確な感情こそ表立っていないが、その影が揺らめき一足先に臨戦態勢に入っている事が見受けられる。そんな中……。
「ふふふ。お小遣いと時間を費やして手に入れた新武器と新技で、試し斬りしまくってやる!!」
 神崎・瑞波(青の剣・g01089)だけは目を輝かせていた。
「あ、もちろん真面目にだぞ。さっさと片づけて皆ででーとするのだ」
 自分の欲求に対しての真面目らしい瑞波が髪を一つに束ねて整えると、敵の様子を窺っていたナディアの目が半開き状態になってしまっていた。
「……うーん、もふ。もふもふワンコ!エンネアドじゃないよね?なにヨ~あいつら、つぶらな瞳をしちゃって……それでも殺ることには変わりないし、どーんとド派手に行くわよ!」
 頬を張って……しまうと、音で気づかれるかもしれないため、気だけ取り直せば。
「力を貸してくださいね、一緒に遊びましょう?」
 雪華の影から白金の猟犬が姿を見せる。サーベルを咥えた喉元を撫でてやれば、獣はジッと雪華を見つめ返した。
「雪華ちゃんも殺る気満々。頑張ろうね。瑞波ちゃんはおニューの武器と技のお披露目?楽しみ~」
「えへへ……」
 少し得意げに、わずかに照れて、瑞波がはにかむと得物の柄に手を添えた。
「皆がいれば恐れるものはない」
 一足先に、砂を蹴る。物陰から飛び出して敵の数を確認。編成された部隊で処理できる数であることを目視しながら、同時にその外見も視界により鮮明に納めると。
「……うわー、かわ……いいのか?」
 首から上はポメラニアン(?)、首から下はどこぞの信徒。奇妙な姿形にやや困惑しながらも。
「やーい、わんこども!可愛い顔なのにその恰好で台無しだぞ!!」
「む?」
「敵襲!敵襲!!」
「逃がすな!追えー!!」
 あえて声を上げて敵に自分の姿を認識させて、逃走。本陣から遠ざけるようにして復讐者達が身を潜めているピラミッドの近くまで誘導すると、不意に反転。砂地で急制動をかけた為に砂塵を巻き上げながら滑りつつ、得物は砂漠と水平に構え。
「神崎流抜刀術奥義……」
 ふわり、再び舞った砂塵が一陣。浮かび上がった砂は霧のように薄く戦場を包み込み、現れた影は四つ。
「多重閃光斬!!」
 翡翠の刃が翻る。放たれた居合の刀身は、込められた呪詛に淡い光を放ち、引き裂いた獲物の肉と血に塗れることなく再び鞘へと舞い戻る。噴き出す血潮の先に少女の姿はなく、その身は反転した最初の場所に、構えた時と同じ姿のまま。
 分身に斬らせた……ように見えるが、その実態は高速移動に過ぎない。目に映らぬ踏み込みの中、刃を振るうために止まる刹那。その斬撃のみが瞳に刻まれ、さも瑞波が増えたかのように錯覚させるのだ。
「速いと聞いたが……私程度に後れを取るなら、皆には絶対に勝てないぞ?」
 仕留めた手応えに薄く笑みを浮かべる瑞波だが、例え首を刎ね飛ばしたとしても力ある限り蘇るのがクロノヴェーダ。
『バウバウワウ!』
「うわっ!?」
 一体目の頭突き突進に押し倒されてしまった瑞波に二体目が覆いかぶさり肩口に食らいつくと、三体目がすぐ傍に穴を掘って生き埋めにしようとしながら四匹目が臀部の匂いを嗅いでくる……複数体に攻撃した為に反撃で袋叩きに遭った瑞波を取り囲むように、三つの影がゆっくりと砂漠を泳ぐ。
「遊んで欲しいのかな?それならちょうどいい……さあ、ボク様の可愛い子たちと遊んであげて」
 次の瞬間、犬の頭を持ったクロノヴェーダが吹き飛んだ。その胴体に食らいつくは水墨画のように端々が揺らめく、影から生み出された巨大な鮫。噛み砕き、食いちぎりながらその血の痕跡が砂漠を濡らす……。
 砂の中を泳ぐ影にクロノヴェーダが警戒をしたところでもう遅い。足に食らいつき、引きずり込んで砂の中へ。じんわりと染み出して来る赤色が、その末路を示していた。残る影は突然砂上に飛び出して来ると、瑞波にのしかかっていた個体の首に食らいつき、そのまま砂の中へ消えて乾いた鈍い音を響かせる……だが、確実に仕留めた事を確信しながらもアリアが手を挙げ、その合図に三匹の鮫は呼び戻されるが、砂漠に残された血の痕跡から犬の首が浮かび上がり、ジッと彼女を見つめている。
「しまっ……」
 目が合った事で犬と戯れる幻覚を見てしまったアリアの首に、三つの首輪とリードが現れると別方向に引っ張られて首を圧搾されかけるが、脳髄への血流と酸素供給が完全停止する前に鮫がリードを引きちぎり、新鮮な空気を求める肺が暴れて咳き込んでしまった。
「パラドクスのせいで変な幻覚見ちゃったし、キュートな瞳なのは認めるけど、どっちかっていうなら猫派だし何ならサメのが好き」
 と、鮫への愛情を再確認したところで。
「なになになに!?」
「今日の餌はあっち、もふもふの方!友達とかは噛んじゃだめ!」
 砂の中から這い出てくる瑞波の周りを、鮫がぐーるぐーる……アリアに怒られて未だ健在の敵の方に向かうが、別の鮫がナディアの脇腹に頭突きをかます。
「うっ!?」
「ほらナディアさんの邪魔しない!」
 鮫にとって頭というか、鼻先は非常に敏感な器官であり、それをわざわざぶつけてくるのはある種の信頼の証でもあるのだが、それを戦闘中にやってしまえば迷惑になりかねない。人懐っこい大型犬のような動きをする鮫の背中をペチペチしながらアリアが引っ張っていくと、体勢を崩してしまっていたナディアの前でクロノヴェーダ達は一斉に書物を開き、そこに記された文字列を辿る。
 紡がれる言の葉は断片の王ナポレオンを称える賛辞であり、捧げる声色は聖歌。犬頭三人分の歌声が生み出した旋律は重なり合い、巨大な三つ首の怪物、ポメベロスと化してナディアを見下ろしているが……。
「あ゙?何が偉大な王よ。クッソ生意気な    」
 一部音声をカットする事になってしまった。あまりにもアレ過ぎて、言われたクロノヴェーダ達が揃ってポカン顔をしているものの。
「                                 」
 記録に残せないような事を、深夜を迎えた砂漠の如き冷たい眼差しで口にしてしまうため、セリフの全てに砂嵐の音声で上書きをかけてしまったが、敵さんとて黙ってはいない。
「き、貴様!敵同士とはいえ最低限の礼儀というものがあるだろう!?」
「ディアボロスには常識がないのか!?」
「ていうか、そこまで言わなくたって……くすん」
 三者三様にメンタルにダメージが入ったようだが、その程度では止まらない。ポメベロスが怒りと悲しみを背負ってナディアに食らいつき、その牙が腹を抉り抜いて上半身を引きちぎろうとするが、ナディアは怯むどころかその顔面に杖を突き立てて。
「可愛い顔して体がアンバランスな敵も多々見て来た私が、その程度で怯むと思うな!焦げ焦げの真っ黒毛玉に変えてやる……」
 自らを食いちぎろうとする相手の頭を押さえつけるようにして、逆に封じてしまったナディアの杖から、小さな水球が生み出された。分裂して数を増やしながら浮かび上がっていく水球はクロノヴェーダ達の頭上で微細な氷粒に姿を変えて、『雲』を構成する。その内部でぶつかり合う礫達は衝突の度に静電気を起こして内部に電圧を蓄え始めれば、少しずつ、太鼓に似た尾を引く声を上げ始め。
「慈悲もなく、容赦もなく、敵は滅するのみ。断末魔の声をあげるがいい……あ、サメちゃん危ないから避けてね!!」
 ナディアの声に、アリアにペチられていた鮫は自分の主人を背中に乗せてすたこらバサバサ。砂の中を泳いで距離を取り、直後。天上より響くは鳴神の怒号。気づけば水蒸気と氷粒の塊に過ぎなかった雲は真っ黒に色彩を変えて、戦場に稲妻を落とす。一瞬の光に、遅れて響くは大地を震わす大音声。されど、犬耳がソレを捉える前にその身は焼け焦げ炭化していた。
「わ、なっちゃん、怒り心頭です?」
 目の前で敵が文字通り消し炭と化した光景に、雪華がやや驚いた顔をするが、その消し炭の左右には生焼けで生き残った死にぞこないの姿がある。それらが雪華と目が合うと、次の瞬間には飛び掛かられており。
「わふわふわふわふ」
「くぅん……くぅ~ん……」
「わ、ふわふわモフモフ可愛い……すりすりしてくれるんですか?って油断しちゃダメですね……ん?」
 命乞いか、あるいは増援が来るまでの時間稼ぎか、すりすりもふもふされて一瞬ほだされそうになる雪華が我に返ると、そこはかとなく冷たい視線を感じる。振り向けば、呼び出した猟犬が小さく唸り声を上げながら、じー……。
「あ、怒ってます?犬っぽい敵だからか、匂いをつけられる事が嫌なのかな、気をつけないと……」
 のしかかられたままでは身動きが取れない。身を丸め、片方を蹴り飛ばせば猟犬がもう一体の土手ッ腹に体当たりして転がす。解放された雪華が片手で反転、覆いかぶさるようにして犬頭を掴んで押さえれば逆の腕の袖からナイフが飛び出し、喉笛を掻き斬って息の根を止める。その雪華の背に突進した後に身を翻していた猟犬が飛び乗り、砂と違って踏切が効く彼の背を足場にして大きく跳躍。頭上からもう一体の首めがけてサーベルを振るうが、そちらは陽動。背を低くして追従していた雪華が、意識の外になった顎下から鉄串を突き立てて、脳天まで刺し貫き、仕留めた。
「取り合えず、見つけた敵はこれで全部でしょうか?」
 一通りのクロノヴェーダを撃破したところで、周囲に伏兵がいないか見回していた雪華の周りに影の鮫が寄ってきて、グルグルと泳ぎ回り始める。
「あーちゃんのサメさんもお久しぶりですね」
 しゃがんで鮫と視線(?)を合わせていた雪華を遠目に、瑞波は小さく拳を握り。
「私ももっと強く……!」
「みずはちゃん触る?さめちゃん」
「え」
 決意を新たにしていた所を、鮫を見つめていると思われてしまった瑞波。アリアの提案に逆にビックリして固まってしまったが、戦闘中に「さめちゃんいいなぁ」なんて思っていた事もまた事実であり。
「あ、じゃあ、後でちょっとだけ……」
 などと、多少緊張感が緩んだところで遠方が騒がしくなってきた。どうやら増援が向かってきているようだが……。
「深追い厳禁、ここで重傷負ったら大変ですもん。それに……」
 雪華が拳を突き上げて。
「この後はみんなでデートですもん。美味しいご飯食べに行きましょ!!」
「帰ったら美味しいもの食べに行こうね、デートだデート!」
 チラチラと、決着がついたと思った時こそ奇襲、包囲されないよう周囲に視線を向けていたナディアが便乗。復讐者達は敵の増援が姿を見せる前に撤退していくのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【狼変身】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV2が発生!

最終結果:成功

完成日2024年04月14日

【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【自動人形のラー・ホルアクティ】の軍勢です。
 『ラー・ホルアクティ』は、獣神王朝エジプトの叡智を秘めたジェネラル級自動人形であり、ベルンのオベリスク化に大きな役割を果たしました。
 現在は、その叡智の結晶であるベルンを護るべく、マミーやエンネアドを率いて防衛網を築いています。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「③ラー・ホルアクティ」の敵残存率を低下させます。


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#断頭革命グランダルメ
🔒
#【断頭革命グランダルメ奪還戦】獣神王朝の残滓
🔒
#断頭革命グランダルメ奪還戦
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#③ラー・ホルアクティ


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選択肢👾奪還戦ファーストアタック『ボナパルティズム・インプゥ』のルール

 奪還戦直前のファーストアタックで、敵ジェネラル級の戦場に攻撃を仕掛けます。
 この戦闘に勝利する事で、奪還戦時の敵残存率を減少させることが出来ます。
 敵は軍団規模の戦力である為、ある程度戦って敵戦力を削った後は、頃合いを見て撤退してください。
 状況によっては、敵ジェネラル級と遭遇する場合もありますが、この戦闘で、ジェネラル級を撃破する事は不可能です。
 ジェネラル級も深追いはしてこないので、速やかに撤退すれば、逃げ切ることが出来る筈です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。