【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙

 このシナリオは【断頭革命グランダルメ奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 断頭革命グランダルメのジェネラル級及び、一時的な協力関係を構築した『火刑戦旗ラ・ピュセルのキマイラウィッチ』、『蹂躙戦記イスカンダルの亜人』、漂着後に各勢力の支配下に置いた『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【亜人の『黒翼のハルピュイア』ケライノー】の軍勢です。
 『黒翼のハルピュイア』ケライノーは、単眼王・アンティゴノスの配下のジェネラル級の中で、最も機動力がある事から、今回の戦争の先鋒の抜擢されましたが、まともに戦うつもりは無く、その機動力を使って、一般人の街を探して蹂躙するという行為を繰り返しているようです。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー」の敵残存率を低下させます。
 さらに『【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙阻止』の選択肢をクリアしたシナリオがあれば、「1シナリオごとに追加で10%」敵残存率を低下させます。

【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙にかまけし斥候隊(作者 メリーさんのアモル
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#蹂躙戦記イスカンダル  #【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙  #断頭革命グランダルメ奪還戦  #㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー 


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#【断頭革命グランダルメ奪還戦】ハルピュイアの蹂躙
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#断頭革命グランダルメ奪還戦
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#㉓『黒翼のハルピュイア』ケライノー


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●斥候隊による蹂躙
 『ヴェネツィア』に至る北イタリアの街ひとつが炎に包まれている。
 多くの一般人がトループス級亜人『亜人騎兵』によって虐殺されている。
「アンティゴノス様からは、周囲の偵察をと言われたけど、それってつまり、蹂躙し放題ってことよね。異論は認めないわよ、こんな楽しい事を見過ごす事なんて出来やしないんだから」
 そんな様子を空から見守りながら、笑っているハルピュイアが一体。ジェネラル級亜人『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』である。
「蹂躙こそが亜人の本懐なのですもの。我慢なんてできるわけが無いのです。さぁ、皆さん、もっともっと蹂躙の時間よ!」
 『ケライノー』は当然の如く蹂躙を止めるどころか益々推奨する。
 彼女らを止めなければ、被害は拡大していく事だろう。

●蹂躙を止めよ
「《七曜の戦》後に姿を消していた断片の王『人形皇帝ナポレオン』は、『スイス』を最終拠点とし、オベリスクの力を利用して、起死回生の策を講じていたみたいだねー」
 そうディアボロスに声をかけるのは時先案内人の有馬・福栄(零式英霊機のボトムマリナー・g09820)だ。
「攻略旅団の作戦により、この事実をいち早く察知したボクらディアボロスは、『ナポレオン』の目論見を見事に打破! こうして、追い詰める事が出来たよ! 奪還戦の時間だ!」
 嬉しそうに福栄が言う。
「けど、追い詰められた『ナポレオン』は、ディアボロスへの復讐心を利用して『火刑戦旗ラ・ピュセル』のキマイラウィッチを決戦に誘うと共に、『グランダルメ』の豊富な人口を餌に、『蹂躙戦記イスカンダル』の亜人を引き入れ、ディアボロスとの決戦を戦い抜こうとしているよ」
 そのうえ、この戦いに生き延びた『ナポレオン』は、オベリスクの力を使って、北アフリカに疑似ディヴィジョンを創造し、その力を取り戻してしまうと言う。
「世界史に名を残す英雄の名を持つ、『ナポレオン』と、『イスカンダル』という、2体の断片の王と戦う事になる。厳しい戦いになるけど、頑張ろうね」
 そう言って福栄は激励する。

「今回相手してもらうのはジェネラル級亜人『『黒翼のハルピュイア』ケライノー』の部隊だよ」
 ただ、『ケライノー』は偵察のため、あちこちに部隊を派遣し、民衆を蹂躙しているらしい。
「メインのターゲットは『ケライノー』の周囲にいるトループス級亜人『自走式ファラリスの雄牛』になるけど、可能なら近くの街で民衆を蹂躙しているトループス級亜人『亜人騎兵』の撃破も試みてほしい。そうすることで敵の勢力拡大を抑止出来るからね」

「『イスカンダル』の軍勢が、18世紀の北イタリアや東フランスの人口を飲み込んでしまえば、繁殖により亜人の軍勢は飛躍的に強化されちゃうよ。下手をすれば、手が付けられなくなるかも」
 第一目標が『ナポレオン』なのは言うまでもないが、『イスカンダル』も決して無視できる勢力ではない、と福栄は言う。
「この奪還戦における、ディアボロスの作戦方針は、戦争後の状況に大きな影響を与えるかもしれないね。とりあえず、今回は先制攻撃、頑張ろう」
 そう言って、福栄は話を締め括った。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【迷宮化】
1
洞窟や家屋、砦などの内部を迷宮に変化させる。迷宮化により、敵は探索や突破に必要な時間が「効果LV倍」される。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

メリーさんのアモル
 奪還戦の時間だ。おはようございます、メリーさんのアモルです。

 選択肢の解説をします。

●①👾【断頭革命グランダルメ奪還戦】蹂躙阻止『亜人騎兵』
 必須ではない選択肢です。
 民衆を襲っているトループス級を撃破し、民衆を助けてください。
 必須ではありませんが、クリアする事でより多く敵戦力を削ることが可能です。

●②👾奪還戦ファーストアタック『自走式ファラリスの雄牛』
 攻撃目標となる敵部隊です。
 これに攻撃を仕掛け、その一部を削るのが今回の内容となります。
 彼らもまた民衆を攻撃しています。

 ファーストアタックにしては珍しい2選択肢になりますが、どっちも倒すだけの簡単なお仕事です。
 頑張りましょう!
13

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


音羽・華楠
撃破は必須じゃない……と言われても、撃破しないわけにはいかないじゃないですか。
――グランダルメは、私にとって思い入れが深い改竄世界史なんです!
亜人共なんかに、蹂躙させてやるもんですか……!

街で人々を襲う亜人騎兵共へ、《雷幻想・瑞鳳》で降臨させた雷の鳳凰の式神をけし掛けます。
その隙に、人々には避難の呼び掛けを。
「私たち復讐者は、皆さんを決して見捨てません! 私たちが食い止めてる間に逃げて下さい!」

敵は馬の亜人らしく、速度に自信がありそうですが――雷の化身である《瑞鳳》の速度は雷速!
亜人騎兵たちよりも確実に速い……!
速度を武器とする者は、逆に自分よりも速い相手との戦いは不得手としてると考えます。
《瑞鳳》の速さで翻弄し、それで生じた隙を突く形で鳳凰の爪や嘴の餌食にしましょう。

私自身は一定の距離を取り、戦場全体の俯瞰を心掛けます。
それによって戦況を正確に把握し、危機の味方の援護や弱ってる敵への追撃、逃げ遅れてる一般人の救援を即座に《瑞鳳》へ命じられるように。

ケライノーの好きにはさせませんよ!!


クィト・メリトモナカアイス
あいかわらずの奴ら。
イスカンダルでもエジプトでもグランダルメでもろくなことをせぬ。

それが亜人の本懐と言うならば。
汝らの名は語られず、刻まれず。
ただ侵略者として何も得ず果てるべし。

民と亜人騎兵の間に立ちふさがるように立って戦闘開始。
黄金猫拳打棒を構えて「突撃のバーミーズ」。
突撃してくる亜人騎兵たちの陣形内にモナカ突撃型をしゅーと。
ガンガンとぶつかり跳ね返るモナカ突撃型で敵を薙ぎ倒す。
突撃の正面から攻撃を撃ち込むことで、陣形を乱したり速度を落としたりできればそのぶん突撃も弱くなって我のダメージも減る……はず。
槍での突きと馬脚での蹴りを黄金猫拳打棒でガードし、勢いでそのまま飛ばされはしつつも直撃を避け、立ち上がって反撃。

ふぁーすとあたっくの大事なこととして。
全滅は狙わず無理せず戻ること、というのがある。
それはそれとして。
汝らは全員しばき倒す。一体も帰さぬ。


「撃破は必須じゃない……と言われても、撃破しないわけにはいかないじゃないですか」
 そうパラドクストレインから降り立ちながら呟くのはスタイルが良く、特に足が綺麗な妖狐のディアボロス、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)だ。
「――グランダルメは、私にとって思い入れが深い改竄世界史なんです! 亜人共なんかに、蹂躙させてやるもんですか……!」
 例えこの先奪還し、このディヴィジョンは消えてしまうとしても、それが汚されるのは我慢ならない、というのは何も不思議な感情ではないだろう。
「んむ。あいかわらずの奴ら。イスカンダルでもエジプトでもグランダルメでもろくなことをせぬ」
 その言葉に頷くのは銀髪に茶色の肌のコントラストが目を惹くクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「それが亜人の本懐と言うならば……」
 そう言って2人はトループス級亜人『亜人騎兵』と民衆の間に立ち塞がる。
「ディアボロスか、我らが蹂躙を邪魔するつもりか!」
「んむ。汝らの名は語られず、刻まれず。ただ侵略者として何も得ず果てるべし」
 クィトのその言葉と同時に、戦いが始まる。
「空の頂より疾く来たれ、天翔ける鳳凰! オン・マユラ・ギランディ・ソワカ!!」
 まず動いたのは華楠。パラドクス『雷幻想・瑞鳳』を発動し、雷の化身である鳳凰の姿の式神『瑞鳳』を降臨させる。
「なんだ、我々より早いぞ」
「まさか、文字通り雷速でも言うのか!?」
 恐るべし速度で飛翔する『瑞鳳』は、速度自慢の『亜人騎兵』を翻弄する。
「私たち復讐者は、皆さんを決して見捨てません! 私たちが食い止めてる間に逃げて下さい!」
 その間に華楠は民衆に非難の呼びかけを行い、民衆を逃す。
「人間どもが逃げるぞ!」
「させるか!」
 立ち塞がるクィトと華楠を突破し、民衆を蹂躙しようと、『亜人騎兵』が槍のサリッサを構えて敵に向かって突進する。
「させぬのはこちら。突撃、隣のモナカアイス」
 クィトは先端が肉球の形をした純金製の棒『黄金猫拳打棒』を大きく振りかぶり、頑丈で体当たりに適したガジェット『浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型』を弾き飛ばす。
「うわっ」
「な、なんだ!?」
 それは突進してくる『亜人騎兵』の正面から打ち込まれ、突撃してくる『亜人騎兵』の陣形の中でピンボールのごとくぶつかり跳ね返り、陣形を乱していく。
 その様子を俯瞰していた華楠もまた、『瑞鳳』に指示を出し、突進してくる『亜人騎兵』の側面を『瑞鳳』が襲撃し、爪や嘴の餌食としていく。
「ふぁーすとあたっくの大事なこととして。全滅は狙わず無理せず戻ること、というのがある」
 クィトが呟く。
「それはそれとして。汝らは全員しばき倒す。一体も帰さぬ」
「えぇ、ケライノーの好きにはさせませんよ!!」
 クィトの続く言葉に華楠も頷く。
 2人は民衆の盾となるため、奮闘を続け、やがて小さな街一つを蹂躙し尽くさんとしていた、『亜人騎兵』部隊を全滅させることに成功したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

カルメン・リコリスラディアタ
アドリブOK
味方と一般人の呼称:(名前)ちゃん


こいつらの元ネタことファラリスの雄牛って確か古代ギリシャの超悪趣味な処刑器具だっけ?
しかも自動走行機能付きとか…んなもん増し増しにするんじゃねーぞ!

てめーらが蹂躙し続けた分、ディアボロスが蹂躙し返してバッドエンドにしてやるぜ!

『痺れ花の界雷天鼓』で拡声器杖《紅蜘蛛リリィ》を使って歌唱すれば現れるのは使い魔ラッコ達!

俺の歌唱とラッコ達の響くような太鼓の音とバチに轟く落雷に命ごと何もかもを全てかき消されちまいな!
道具みてーなこいつらに命あるか分からねーけどにゃー。
俺の可愛い使い魔ラッコ達の太鼓の音色に痺れてバチでボコられてジャンク以下の鉄屑になっちまえ。

特攻突撃なら行き先の地面をバチで叩かせて予め帯電させて
ビリリッと痺れるような電撃をお見舞いするぜ♪

反撃の隕石は氷襲花の護りの魔力の盾で致命傷にならないように防御!

ある程度の敵戦力を削るか
敵の増援とかジェネラル級が来る前に無理せずさっさと撤退するぜ。


ディアナ・レーヴェ
牛さんこちら、手の鳴る方へ!
赤い布とか持ってないけど、そこはまあ「女」って事で注意を惹くには十分よね?
敵が突進してくるのに合わせるように【隣人墜落の計】。
――速度に自信があるやつほど穴で転ぶと痛い、これは真理ッ!

そうやって注意をひいては、割と敵陣のド真ん中に突っ込んでは当たるを幸い落として撃ちまくって混乱させて、削った所を味方と目標合わせて倒して、それから囲まれる前には一旦街の物陰とかを利用して距離を取る。
それを体力の続く限り、敵部隊の端の方の辺りから散発的に繰り返すわ!

軍師っていうより歩兵の動きね?
仕方ない。悪いけど、私は今日は暴れたい。
当日イスカンダルの戦場をどれだけ攻められるかが未確定な以上、大嫌いな亜人は今のうちに潰して潰して潰しておきたいの。

――っていうか拷問器具が突進してるんじゃないわよぉ!?
(たぶん このつっこみ 我ながら今更すぎる)


エイレーネ・エピケフィシア
シチリア島で生まれたファラリスの雄牛が、かの地を領有しないイスカンダルに存在するのも奇妙な話です
それに車輪と火を噴く心臓が取りつけられている事実は、なおのこと面妖ですが……
見た目がどうあれ、人々を脅かす怪物の兵器です。可能な限り破壊しましょう!

進軍する雄牛たちの足下に【泥濘の地】を生み出し、その速度を鈍らせます
同時に『大地の激震』を巻き起こし、地表から駆け上る激しい衝撃波を浴びせてやりましょう
揺れ動く車輪を車軸から脱落させて転ばせるもよし、内側にまで浸透する破壊力で機関部を破壊するもよし
暴れ回る振動の作用によって雄牛の機体を粉砕してやりましょう

反撃の突進に対しては≪神護の輝盾≫を構え、強く足を踏ん張って防御姿勢を取ります
耐え凌いだ後は再び≪神護の長槍≫の石突きで地を叩き、激震を発生
敵の数が十分に減るまで応酬を繰り返します
作戦目的を達せられると見たら、包囲される前に戦場を離脱しましょう

罪なき人々を殺して回る機械は、もはや拷問具ですらありません
決戦の日には全て打ち壊してみせます!


天破星・巴
辻連携アドリブ歓迎

奪還戦に他の勢力が横槍を入れることは多々有ったが断片の王自らが引き入れるとは厄介な手を打ってきたものじゃ。
じゃが此処でジェネラル級を数多く打てば逆にわらわ達に利することとなる

鬼道・操土術、土を操るわらわの前でまともに進軍や蹂躙をしている暇などありはしないのじゃ

祈りを捧げるように両手を合わせた後にしゃがみ地面に両手を着くと地面から砂でできた巨大な腕が生え、砂を固めた刺付き球体を投げて攻撃

敵は【砂使い】で巧みに腕を操り
砂の腕で地面を叩き【衝撃波】で敵を怯ませ
砂の腕で殴り【強打】で叩き潰す
ときに追加で敵の足元に小さな腕を作り敵の隙を作る

ジェネラル級の出現を警戒し現れた際は少しでも情報を持ち替えるべく相手を観察しつつ直ちに撤退

偵察を担当するおぬしを此度の戦いで落とせば今後の為になる
いままで喰われてきた人の罪を数えて待つが良いのじゃ


「こいつらの元ネタことファラリスの雄牛って確か古代ギリシャの超悪趣味な処刑器具だっけ?」
 戦場に降り立ち、今回相対する敵、トループス級亜人『自走式ファラリスの雄牛』を見て、そう呟くのはロックパンクな服装に身を包んだ吸血鬼のディアボロス、カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)だ。
「そうですね。とはいえ、シチリア島で生まれたファラリスの雄牛が、かの地を領有しないイスカンダルに存在するのも奇妙な話です」
 カルメンの言葉に銀髪に魅力的な琥珀色の瞳が目を惹くウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が頷く。
「それに車輪と火を噴く心臓が取りつけられている事実は、なおのこと面妖ですが……」
「だよな。自動走行機能付きとか……んなもん増し増しにするんじゃねーぞ!」
 2人はそこから見た目の話に移行する。
「見た目がどうあれ、人々を脅かす怪物の兵器です。可能な限り破壊しましょう!」
 エイレーネが『神護の長槍』と『神護の輝盾』を構えると、
「あぁ、てめーらが蹂躙し続けた分、ディアボロスが蹂躙し返してバッドエンドにしてやるぜ!」
 カルメンもまた、『拡声器杖《紅蜘蛛リリィ》』を構える。
「牛さんこちら、手の鳴る方へ!」
 ディアボロス全体の空気が戦闘開始に傾いたのを察知すると同時、一気に街中に躍り出て、そう言って『自走式ファラリスの雄牛』に声をかけるのは銀髪に色白の肌が美しいデーモンのディアボロス、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)だ。
(「赤い布とか持ってないけど、そこはまあ『女』って事で注意を惹くには十分よね?」)
 『自走式ファラリスの雄牛』は即座にディアボロスであるディアナを捕捉。一斉に雄牛の咆哮のごとき爆音を上げて燃焼機関を全開噴射し、突進を始める。
「思ったとおり、綺麗に陣形組んでるじゃない!」
 直後、『自走式ファラリスの雄牛』が落とし穴に落ちる。
「――速度に自信があるやつほど穴で転ぶと痛い、これは真理ッ!」
 そう、速度を上げていればいるほど、足を取られた時のダメージも隙も大きくなる。
 落とし穴で隙だらけになっているところへさらに『MG13-G機関銃』で追撃をかけるディアナ。
 自身を囮にして敵を落とし穴に落とし、その隙を突く計略『隣人墜落の計』である。
「人形遊戯をとくとご覧あれ、お題は寿命でご支払い頂くのじゃ」
 そして、その隙をついてパラドクスを発動させるのは白い肌と白い髪に青色の瞳が映える鬼人のディアボロス、天破星・巴(反逆鬼・g01709)だ。
 巴が祈りを捧げるように両手を合わせた後、しゃがんで地面に両手を着くと、地面から砂で出来た巨大な腕が生えてくる。
 それは砂を固めた刺付き球体を投げて、突進を続ける『自走式ファラリスの雄牛』に向けて攻撃を開始する。
 土砂を操り形を変え攻撃するパラドクス『鬼道・操土術』だ。
 だが巨大な腕はわかりやすい攻撃の陽動にすぎない。本命は突進を続ける『自走式ファラリスの雄牛』の足元に小さく生えた小さな腕。
 それは、突進を続けスピードの乗っている足を掴み、『自走式ファラリスの雄牛』を転倒させる。
「鬼道・操土術、土を操るわらわの前でまともに進軍や蹂躙をしている暇などありはしないのじゃ」
 こうして、2人のディアボロスが突進を逆用し、隙を作ったところに、
「大地よ、不敬なる者どもの歩みを拒みたまえ!」
「痺れろ迅雷の鼓、稲妻を轟かせ霹靂の禍雷の天罰を与えよ」
 エイレーネとカルメンが戦線に加わる。
 まず、エイレーネが『神護の長槍』の石突きを地面に叩きつけると、円状に衝撃波が広がり、接近しつつある『自走式ファラリスの雄牛』を攻撃する。
 ここまでの攻撃で弱っていた『自走式ファラリスの雄牛』はついに車輪が破壊されたり、内部に浸透した衝撃波によって動力部を失ったりして、走行不能になるものも現れ始める。
 同時に発動するは【泥濘の地】。地面が泥濘に代わり、『自走式ファラリスの雄牛』の突進速度はさらに落ちていく。
 続いて、カルメンが『拡声器杖《紅蜘蛛リリィ》』を使って歌を歌い始める。
 同時に現れるのはバチを持ったラッコの使い魔達。
「俺の歌唱とラッコ達の響くような太鼓の音とバチに轟く落雷に命ごと何もかもを全てかき消されちまいな!」
 使い魔達は一斉に太鼓を打ち鳴らし、『自走式ファラリスの雄牛』を落雷で攻撃し、感電したその隙を逃さず、雷の魔力を帯びたバチで『自走式ファラリスの雄牛』を殴り始める。
 彼らは『自走式ファラリスの雄牛』もまた太鼓の一種だと思い込んでおり、どんな音が出るのか興味津々なのだ。
 それらの攻撃の末、残った『自走式ファラリスの雄牛』の突進が4人のディアボロスに到達する。
 最も前線にいたため、最初に突進を受けたエイレーネはゴルゴーンの睥睨の図像が描かれた円形の盾を構え、強く足を踏ん張って防御する。
 続いて、カルメンも骸骨アーマーブレスレット『氷襲花の護り』から氷と闇の魔力の盾を展開し、致命傷を避ける。
 巴とディアナも突撃を可能な限り回避しつつ、それぞれ物陰など、突進を軽減出来そうな位置へ移動し、次の攻撃に備える。
 そうして、4人は再び攻撃を開始するのだった。
「軍師っていうより歩兵の動きね?」
 自称軍師のディアナはポツリとそんなことを呟く。
「仕方ない。悪いけど、私は今日は暴れたい。当日イスカンダルの戦場をどれだけ攻められるかが未確定な以上、大嫌いな亜人は今のうちに潰して潰して潰しておきたいの」
「うむ。奪還戦に他の勢力が横槍を入れることは多々有ったが断片の王自らが引き入れるとは厄介な手を打ってきたものじゃ」
 ディアナの言葉に巴が頷く。
「じゃが此処でジェネラル級を数多く打てば逆にわらわ達に利することとなる。軍師じゃろうが兵士じゃろうが、ここは削るのみじゃ」
 こうして、敵を削る戦いは続く。
 
「罪なき人々を殺して回る機械は、もはや拷問具ですらありません。決戦の日には全て打ち壊してみせます!」
「偵察を担当するおぬしを此度の戦いで落とせば今後の為になる。いままで喰われてきた人の罪を数えて待つが良いのじゃ」
 エイレーネと巴が敵に啖呵を切りつつ。
「――っていうか拷問器具が突進してるんじゃないわよぉ!?」
 などというディアナの今更なツッコミが入りつつ。
 充分に敵の数を削った上で、4人は撤退するのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【迷宮化】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年04月15日