嵐の予兆はカーニバルと共に(作者 長針
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#黄金海賊船エルドラード  #ウェパルのダンスカーニバル  #リオ  #泡沫のウェパル  #ダンスカーニバル 

 南米のとある集落。
 濃い緑と鮮烈な色彩の花々が生い茂るジャングルの中にあるその場所に、いささか似つかわしくないものが鎮座していた。
 水で満たされた巨大な水槽。実験器具じみた無機質なガラスの器の中にはクラゲとも人魚ともつかないモノーー泡沫のウェパルの幼体が浮かんでいる。
 その水槽とウェパルの幼体を取り巻くように眺めていたのは5体の下っ端鮫・シャークパイレーツたちだ。
「一応、これで順調に育ってるってことでいいんでシャーク?」
「ああ、今のところは問題なさそうでシャーク」
「おい、近づきすぎるとオレたちまで踊らさられるでシャーク」
「おっと、危ないでシャーク。幼体でも油断できないでシャーク」
「うむ、なにかあればとっととトンズラして報告しろとのことでシャーク。正直、回収しろとか相手しろとか命令されなくて良かったでシャーク」
 うんうんと頷き合うシャークパイレーツたち。
 ウェパルの幼体はそんな彼らの心情を知ることもなく、ただガラスの器の中でゆらりと蠢くだけだった。

「みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます、です!」
 一同が到着すると書類を抱えた小柄な少女が駆け寄ってきた。月白・星(妖狐の奇蹟使い・g08583)だ。
「さっそくですが、報告があります。先だっての南米ダンジョンの攻略で住民の方から情報を得たことにより、南米の大都市『リオ』へ向かうパラドクストレインの出現が確認されました。
 更に攻略旅団の方たちの調査によって、『リオ』周辺でTOKYOエゼキエル戦争から漂着したアークデーモンの活動が確認されたとのことなのです。
 確認されたのは、かつて、TOKYOエゼキエル戦争の境界を守っていたジェネラル級アークデーモン『泡沫のウェパル』の幼体……というべき存在みたいなのです。
 このウェパルの幼体は、リオ周辺の集落に現れ、率いているトループス級と共に、人々を狂気的な踊りを踊らせる儀式を行わせ、選ばれた生贄を喰らう事で、その力を増していくようなのです。
 この儀式を続けて、力を蓄えた幼体は、ジェネラル級に匹敵する強さを手に入れると思われます。
 ですので、みなさんにはそうなる前に儀式を阻止し、撃退して欲しいのです」
 星が書類をめくり、話を続ける。

「次に作戦の概要についてです。
 みなさんには、まずパラドクストレインで、ウェパルの幼体によって、狂気的なダンスカーニバルが行われている集落に向かってもらいます、です。
 ダンスカーニバルの最中は、敵も狂気的なダンスを行なっており、ディアボロスのみなさんが紛れ込んでも気付く事はありません。
 ダンスカーニバルに参加したみなさんが『最も優れた踊り』を披露する事が出来れば、みなさんが生け贄としてウェパルの幼体に近づき、戦闘に持ち込むことができるでしょう。
 みなさんが素晴らしいダンスで一般人の方たちを熱狂させることができれば、一般人の方たちの畏怖も薄まって敵を弱体化させることも可能です。
 また、このダンスカーニバルの敵とは別に、集落の外で幼体の監視をしているトループス級も潜んでいるみたいなのです。
 このトループス級は、ディアボロスのみなさんが戦闘を開始すると、自身の勢力に経過報告をするためすぐに撤退してしまいます。
 もし撤退を阻止して撃破できれば彼らは情報を持ち帰ることができず、今後の攻略を優位に進めることができるはずです」

 そこまで言い終わると、星は背筋を伸ばして姿勢を整えてから、
「大都市『リオ』の周辺地域で起こっていることから、この事件は『リオのカーニバル』に関連していると思われます。ですので、ダンスを披露する際も、リオのカーニバルのダンスを参考にすると良いかもしれません。
 それではみなさん、ご武運をお祈りします、です!!」
 ぺこりと一礼して皆を見送った。

 熱狂的なサンバのリズムと音、喧噪を通り越した狂騒がその集落を満たしていた。
 それもそのはずで、現在集落の住人の5倍もの人々が集い、ダンスカーニバルが開催されている真っ最中なのだ。
 集落の中央にある広場には簡易なステージが設営されており、その上で一心不乱に踊る出場者たちの姿があった。
 しかし、出場者たちの顔からはダンスを楽しむ様子や自身の卓越した技術を披露する誇らしさといったようなな前向きな感情が一切見て取れない。それどころか、何かに怯えるように切迫した表情をしている。
「も、もうダメだ……」
 出場者の一人が前のめりに倒れ、ピクリとも動かなくなった。しかし、サンバは鳴り止むどころかせき立てるように激しさを増していく。
「次!! ほら、早くステージに上がりなさい!!」
 自らも狂ったようにステージ上で踊るトループス級・デリディーナが促す。その言葉にステージの側で控えていた女性の肩がビクリと跳ね上がった。
 女性は蒼白な顔で、処刑台の階段を上るようにステージへと足を踏み入れる。
 壇上に上がった女性の目に映っていたのは、力尽きるまで踊って倒れ伏した者たちと、神のように無表情でこちらを見下ろすウェパルの幼体の姿だけだっだ。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
2
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

長針
 どうもお世話になっています、マスターの長針です。
 今回の作戦は情熱の都・リオにある集落で開催されるダンスカーニバルに潜入し、ウェパルの幼体を撃破することです。
 ダンスを披露したりヒロイックに戦ったりして民衆を鼓舞することが重要になってきますので存分に華のある描写を楽しむことができると思います。

①ディアボロスのダンスカーニバル
 ディアボロスがダンスを披露する選択肢です。
 リオのカーニバルがモチーフなので、静的な踊りより動的な踊り、技巧的であるよりも情熱的である方が民衆の支持を得やすいでしょう。衣装や小道具にもこだわるといいかもしれません。
 また、この選択肢をクリアせずに戦闘を開始する場合は、ディアボロスの代わりに集落の一般人の誰かが生贄に選ばれてしまい、泡沫のウェパル『幼体』の戦闘力が強化されてしまいます。

②民衆を鼓舞する為の戦い『デリディーナ』
 民衆にディアボロスの強さを見せつけるように戦う選択肢です。
 敵はトループス級のデリディーナ3体になります。
 ヒロイックに戦い、相手を圧倒して撃破したように見せることで民衆を熱狂の渦に巻き込んでください。とにかくカッコよく戦うことが攻略の鍵となります。
 デリディーナはこちらの動きを止める攻撃が得意なのでそういった攻撃への対策をしておくと良いでしょう。
 上手くこの選択肢で民衆の支持を得られれば、敵への畏怖が減少し、④での戦闘で優位に立つことができます。
 また、この選択肢を攻略せずに④の選択肢が完結するとこちらの集団敵は撤退します。

③逃走するトループス『下っ端鮫・シャークパイレーツ』
 戦わずに逃げ出そうとするトループス級を見つけ出して撃破する選択肢です。
 敵となるのは トループス級の下っ端鮫・シャークパイレーツ5体です。
 彼らは集落の周りのジャングルに潜んでウェパル幼体の監視をしています。
 特に偽装や隠密をしているわけでもないので逃走されないことだけを注意すれば問題なく撃破できるでしょう。
 また、この選択肢を攻略せずに④の選択肢を攻略した場合、敵は逃走に成功しウェパル幼体に関する詳細な情報が敵勢力に渡ってしまいます。

④アヴァタール級との決戦『泡沫のウェパル『幼体』』
 このシナリオのボスシナリオです。
 敵はアヴァタール級・泡沫のウェパル『幼体』1体で、この選択肢を攻略するとシナリオは完了となります。
 幼体とはいえ高いSPDとWIZを持ち、水や唄、天候を操る大規模攻撃を得意としています。
 水槽に入っている間はダメージが通りにくいですが唄でしか攻撃してきません。
 体力が減ると水槽から出て泡や嵐で激しく攻撃してくるようになります。
 また、水槽を壊しても同様の行動をとるので速攻を仕掛ける場合は早めに壊してしまうと良いでしょう。逆に慎重策を取る場合は水槽から出さない方が良いので作戦に応じて適切に行動することが攻略の鍵となります。
5

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


シル・ウィンディア
ダンス、ダンス…。
一応踊れるけど、リオのカーニバル?ってことはサンバかなぁ。
初めて踊るけど、まぁ、なんとかなるか。
よし、張り切っていきましょうっ!

やっぱり踊るからには形から入らないとかな?
ビキニタイプの水着に、透けるタイプのスカート状のパレオを巻いて、背中には大きな羽をたくさんつけてそれっぽく見える衣装に。
ブレスレットやアンクレットも着けてキラキラ光る感じにすればそれらしいかな?

サンバだから情熱的に、熱く、激しくっ!
でも、何より楽しそうにしないと伝わらないよねっ!

紛れ込んで、音楽に乗ってダンスを披露っ♪
さぁさぁ、もっともっと、熱く、熱くいくよっ!
身体全体を使っての全力ダンスを行っていくね。

やるからには全力で。
一般の人達も巻き込んでのダンスタイムっ♪
もっともっと、楽しく行きましょーっ!!

ダンスが終わったら笑顔でぺこりとお辞儀して終えるよ。
みんな、ありがとー♪って楽しそうにお礼もしていくよ。
…しかし、久しぶりに全力で踊ったなぁ~。
楽しかったっ♪


大崎・朔太郎
アドリブ連携可
しかし楽しくないカーニバルというのは良くないですね。
頑張って皆さんの心を取り戻しに行きますか。

ステージ衣装の【オンステージ】を身に纏い、
攻撃仕様じゃない純粋なルアーダンスを披露しますか。
伊達に若返ったからってノリでアイドルやってないんですよ!
本気で【ダンス】を勉強して、皆を喜ばせようって【情熱】を持って
エンターテインメントやってんですよ!

アイドルで培った満開の笑顔やウインクとかのアピールや
【源氏蛍】を光らせながら格闘技的な足技も織り交ぜながら魅せるダンスで
飛び跳ねるように皆の心に残るように踊りまくってやりますか。

【士気高揚】も使って一般の人達に疲れた人にも手拍子を煽るようにしてそのリズムで踊って、皆を救うこの場の主役を目指してディアボロスの無尽蔵の体力をフルに使ってやり切りますよ。


園田・詠美
なんとも面妖な状況ですね……とはいえ、見過ごすわけにはいきません!
園田詠美、全力で踊らせて頂きます!

さて、リオのカーニバルを元に……ということなら、やはりサンバでしょうか
ここの年代的に正しいのかは分かりませんが……サンバで熱いパッションをぶつけましょう!
物珍しさで目立つかも知れませんし!

まずは形からということで金色のビキニに、きらきらとしたアクセ、あとは大きな羽根の装飾!
形から入るのは大事です、気分的にも

準備できたら会場に紛れ込んでレッツサンバ!
スタイルの良さをアピールするような激しい動きで、躍動的に踊り続けましょう

大事なのは技術ではなく熱狂させること……でしたら、踊りつつ、他の踊ってる方たちにも声を掛けていきますね
あ、勿論まだ元気のありそうな方にですよ
楽しんでますかー! レッツサンバ!
話し掛けたら、手を取って一緒に踊ったりと今の状況を少しでも楽しめるように
どうせなら楽しまないと損ですからね!

ふぅーっ、たまにはこうやって全力で踊るのも悪くないですね!


●ダンス!ダンス!!ダンス!!!
「ほら、どうしたの! 次のダンサー、来なさい!!」
 フラメンコを踊りながら手拍子を叩き、ステージの周りにいた人間へと促したのはデリディーナだ。
 しかし、人々は顔を見合わすばかりでステージへ上がろうとする者はいない。
 デリディーナは舌打ちし、ウェパル幼体へと向かって手を挙げて合図をする。
 次のダンサーを上げろ、と。
 即座にウェパル幼体は水槽の中でゆらりと揺らめき、妖しい光を放った。
「あ、ああっ……!」
 光を浴びた民衆たちは恐怖に身体を戦慄かせつつも、壇上への階段を一歩、また一歩昇っていく。自らの意志に反して。
「私、踊ります!!」
 狂騒の中で、一際よく通る声が響く。
 皆が声の主を確認しようと振り向いた先、そこには壮麗な羽を飾り付けた少女のシルエットがあった。
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)である。
 ビキニで包まれた華奢でなだらかな裸身は少女らしい瑞々しさを湛えており、腰に巻かれた透明なパレオが恥じらいを表すかのように彼女の可憐さを際立たせていた。
「わたしを忘れてもらっては困るわ!」
 ステージを挟んでシルとは反対側の方から声が上がり、妙齢の女性ーー園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)が登壇する。
 詠美もシルと同じく長大な羽を飾り付けたビキニ姿だった。
 シルと好対照を成すように、詠美が身につける金色のビキニは惜しげもなく女性的なプロポーションを強調し、咲き誇るように自身の美を主張している。
 可憐な花と咲き誇る花を思わせる二人の入場に、誰もが目を惹きつけられた。
「さぁさぁ、もっともっと、熱く、熱くいくよっ!」
 サンバのリズムで踊りながらシルがステージ上を横切っていく。
 シルが動くたびに彼女が身につけたアンクレットやブレスレットがシャンと鈴のように鳴り、踊りとともに軽やかなメロディを奏でていた。
「楽しんでますかー! レッツサンバ!」
 詠美が自分の身体を情熱的に躍動させながら観衆へと手を振る。
 彼女が身につけたアクセサリーは陽光に煌めき、ダンスに更なる彩りを与える華となった。
 二人は壇上のダンサーたちの手を取り、自らのダンスに誘う。
 今まで恐怖と絶望に竦んでいたダンサーたちは、彼女たちの踊りに、リズムに、パッションに、鼓動を突き動かされ、気づけば身体を動かしていた。それまでと違って単に踊るだけではなく、自らの情熱の赴くままに。
 そのままシルと詠美がステージの真ん中で出会い、互いにハイタッチをしてくるりと一回転、その勢いのまま観衆たちへと一礼した。
 そのとき、観衆たちは恐怖も忘れ、沸騰するような歓声を上げていた。
「飛び入りかしら? やるわね。でも、もう少し参加者が欲しいわ」
 踊りながら再びウェパルの方へと目を向けるデリディーナ。その言葉に即座に反応した者がいた。
「なら、僕が踊りますよ!」
 ステージ正面で控えていた大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)だ。
 朔太郎は電飾煌めくスケートシューズで滑走し、空高く跳躍すると、観衆に紛れるために羽織っていた服を空中で脱ぎ去る。
 ステージ上へと降り立った朔太郎が着ていたのは正に壇上に立つ者に相応しい華麗なアイドル衣装だった。
 新たな参加者の派手な登場に、観衆たちは驚きを見せつつも拍手で出迎える。
 朔太郎はその反応に手を振って応え、
「僕なんかの笑顔や踊りでも……皆に力をっ!」
 小さく口の中でそう呟いて、ダンスをスタートした。
 朔太郎は踊る。時に蠱惑的に。時に懸命に。
 キレのある動きと華美なステージ衣装も相まって、観衆たちは彼の一挙手一投足に目を奪われ、息を呑んだ。
 そして朔太郎が踊り終えると観衆から割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
「いいわ、貴方たち!! ただものじゃないわね」
 デリディーナでさえも興奮気味に三人を称える。
「本業ですからね。伊達に若返ったからってノリでアイドルやってないんですよ! 本気でダンスを勉強して、皆を喜ばせようって情熱を持ってエンターテインメントやってんですよ!」
 本来の祭りのあり方を歪めるようなデウスエクスたちのやり口に忸怩たる思いがあるのだろう。朔太郎は珍しく語気を強めながら熱弁を振るっていた。
「そう、熱いのね。いいわ、存分に踊ってちょうだい」
 挑発的な口調でデリディーナが微笑む。
 ステージの中央に集まった三人は一度だけ頷き合うと、それぞれ思い思いに自分たちのダンスを踊り始めた。リズムも振り付けもまるで別々だが、それぞれの情熱に呼応するかのように三人のダンスはうねりを見せ、波として広がっていく。
 シルが元気よくサンバを踊ると詠美も負けじと弾けるような肉体を見せつけ、歓声が上がる。更に朔太郎の格闘技の動きにも似たアクロバティックなダンスが加わり、会場のボルテージはもはや止まることを知らなかった。
 そして、
「みんな、ありがとー♪ 久しぶりに全力で踊ったよぉ~。楽しかったっ♪」
「ふぅーっ、たまにはこうやって全力で踊るのも悪くないですね!」
「楽しんでくれたかな? やっぱりカーニバルは楽しくないとね!」
 三人は踊り終えると、それぞれ締めの挨拶をして、一礼する。
 瞬間、割れんばかりの拍手と声援が爆発した。
 三人が踊り終えたその後も、会場の熱狂が冷めることはなかった。
 気づけばダンサーたちも観衆たちも隣の者と自然に手を取り合っていた。そうして次々と人々が手を繋いでいき、互いのリズムに合わせ、時には気ままに自分たちのダンスを踊り始める。
 繋いだ手は線になり輪になり、皆が手に手を取ってサンバのリズムに乗って踊る、踊る、踊る。
 いまやステージに上がることを嫌がっていたダンサーたちも壇上に昇り、自らの意志で踊っていた。
 もはや暗い顔を浮かべる者はおらず、観衆も演者の区別なくリズムに乗り、喝采を上げている。
 それは正にカーニバルと言うに相応しい歓喜と情熱に満ち溢れた光景だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

クローディア・ベネット
やれやれ。お祭り騒ぎに紛れて、こっそり逃げ帰ろうって魂胆の奴がいやがるな
この喧騒の中なら気付かれないと思ったんだろうが、私達にはお見通しさ
ただの1人だって無事に帰らせやしないよ

【動物の友】でジャングルの鳥獣相手に情報収集しながら敵を探すよ
なぁ兄弟。近頃この辺りで、魚みたいな面構えの変な奴を見なかったかい?

……或いは、残留効果対策で動物は駆逐されているのかもしれないが
それはそれで「鳥獣が居なきゃ敵が近くにいる可能性が高い」って情報になる
草木の微かな揺れや気配に神経を尖らせて敵を発見し、先制攻撃を仕掛けられる状況を整えよう

好機を見つけたなら号令一下、海賊の霊達を呼び出して共に攻撃開始だ
――『野郎ども、一気に雪崩れ込むぞ!』
ピストルの一斉射撃で口火を切り、生き残った敵が逃げ始めたら追いかけながら背中や脚を撃たせていく
敵が怯んだら一気に距離を詰め、≪船長のサーベル≫で首を刈り取るよ

反撃のカトラスはサーベルで打ち合って受け流そう
荒々しい太刀筋が本領を発揮する前に刃の動きを制し、戦いの主導権を奪うよ


●陸に上がった鮫の行き先は
「あっちの首尾も上々ってところか。ならこっちも気合い入れて鮫どもを狩り出してやらないとね」
 ダンス会場のテンションが最高潮に達する様子をジャングルの中から見守りつつ、そう呟いたのはクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)だ。
「しかし、妙だね。これだけのジャングルなのに鳥獣たちの姿がさっぱりない。単なる偶然か、それとも……」
 クローディアは思案顔になりつつ、ジャングルを分け入っていたが、ふと足を止める。
 ジャングルには不釣り合いな潮の匂い。それも単に海から運ばれてきた潮風の匂いではなくそこに住まう者たちの気配だ。
 クローディアは足音を消しながら匂いがする方へと近づき、耳を澄ます。
「腹が減って来たでシャーク。なんかないかシャーク?」
「食べるならその辺の動物でも食べるでシャーク」
「陸の生き物は毛羽立ってて食べにくいでシャーク。第一もう警戒されてほとんど見つけられないでシャーク」
「仕方ないでシャーク。ディアボロスの連中は動物から情報を得られるから駆除しとかないとすぐに見つかっちまうでシャーク。腹も膨れて一石二鳥だシャーク」
「というか、もうそろそろ帰っていいんじゃないかでシャーク。なんかフィーバーしててヤバい感じがするでシャーク」
「むう……それも一理あるでシャーク。巻き添えは喰らいたくないでシャーク」
 小声でヒソヒソと話していたのは鮫海賊2体だ。植生の中に身を潜めてはいるもののろくにカモフラージュもしていないので見つけるのは容易だった。
「やれやれ。お祭り騒ぎに紛れて、こっそり逃げ帰ろうって魂胆の奴がいやがるな。この喧騒の中なら気付かれないと思ったんだろうが、こっちはお見通しさ。ただの1人だって無事に帰らせやしないよ」
 クローディアがそう呟くと、彼女の周囲の空間がゆらりと揺らいだ。
 最初はぼんやりとした輪郭が浮かんでいるだけだったが徐々に形を成し、はっきりとした姿を取る。
 幽霊。それも一人や二人ではない。次々に現れ、その数を増やしていく。
 幽霊たちは例外なくピストルやカトラスで武装した海賊たちで、道半ばで倒れた同志たちであった。
 そして、
「――野郎ども、一気に雪崩れ込むぞ!」
 クローディアが号令をかけるや、凄まじい銃声と砲火がジャングルの空気を切り裂く。
「シャアアアア!?」
 獣の咆哮じみた一斉射撃が容赦なく射線の最前にいた鮫海賊をひと呑みにした。
 銃弾の群れに蹂躙された鮫の身体は、無数の穴を穿たれ、ぶすぶすと黒い煙を上げて倒れ伏す。
「な、な、なんだ貴様らはシャーーークッ!!」
 奇襲で一瞬で仲間を討たれた鮫海賊は最初は目を白黒させていたものの、さすがに荒事には慣れているようで、すぐさまカトラスを抜き放ち突撃して来る。
「おっと、そうはいかないよ!」
 自らもサーベルを抜いたクローディアは、力任せの攻撃を難なく受け止め、相手の太刀筋を滑らせるように受け流した。
「シャっ!?」
 渾身の一撃を逆に利用された鮫海賊はたたらを踏み、体勢を崩す。
 すかさずクローディアは返す刃でサーベルを閃かせ、
「終わりだよ」
 鮫海賊の首を刎ね飛ばした。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

シル・ウィンディア
はぁ、全力で踊るのは楽しいよね。
さて、それじゃ、踊りを組み入れつつ、しっかりクロノヴェーダを倒していきましょうか?
…服着替える暇ないからこのままでっ!!

左手に創世の光剣を握ってから高速詠唱。
今度は風精と剣の舞をお披露目しますよっ!
ミュージックスタートっ!
…音楽あるのかな?ま、いいか。

トップスピードで敵に接近して、風翼飛翔乱舞を仕掛けるよ。
さぁさぁ、楽しんでいきましょうかっ!!
踊るように、風に乗るように、舞うようにラッシュを仕掛けていくね。

敵パラドクスは剣で致命箇所をはじく感じで防御を。
それすら踊るようにして動いていくよ。
さぁさぁ、まだまだ楽しく行きましょうかっ!

敵が倒れたら、地上に降りてくるっと一回転してから決めポーズっ!
わたしの風のダンス、たのしんでくれたかな?
もう見たいなら、アンコールは受け付けるよ。

クロノヴェーダへは
ね、もっと激しいものを見たくない?
きっと気に入るよ?そう、熱く熱く燃えるような情熱をプレゼントできるからねっ♪


大崎・朔太郎
アドリブ連携可
さて、二曲目行きますかしっかりと敵を倒す形でね。
すいませんが手拍子でも足で踏み鳴らすでもいいので
リズムをお願いしますねと煽り、一般の人達に【士気高揚】と【誘惑】を込めてウインク一つ。

そこから【ルアーダンス】で更に引きつけつつ【源氏蛍】での蹴りや【掌中の希望】を撃ちまくって攻撃していきましょうか。幸いにしてアクロバット的なダンスもさっきしていたからその流れと思って判断が多少は遅れてくれるでしょうし。

液体弾に関しては上着を脱いでそれを踊りながら振り回して防御したり、バク転とかで避けたり、最悪掌中の希望を持ってない方の手で受ける事でルアーダンスを止めずに戦い続ける。多少吹っ飛ばされてもそのまま転がるのもダンスのようにして誤魔化して踊り続ける。

だってこのまま踊るのを止めると皆我に返って逃げる時にパニックを起こす。なら多少のケガは覚悟で踊りながら倒すって盛り上げる形でやった方が恐怖も薄れるし、踊り疲れた人の時間稼ぎになるはず。なら頑張るしかないでしょ!


●ダンスパーティーは終わらない
「……そろそろ頃合いかしら?」
 会場の盛り上がりを見たデリディーナたちは、ステージの端に引っ込みながら、互いに目配せをする。
 儀式の大詰めに取り掛かる気なのだ。生贄を捧げるために。
 しかし、
「おっと、危ないですよ!」
 ダンサーの一人が勢い余ってか、宙返りでこちらまで突っ込んできた。
 デリディーナは寸でのところで直撃を回避するが、不意に出鼻を挫かれたことに少なからぬ怒りを覚える。
「ちょっと、あまりはしゃぎすぎるとー-」
「すいません、でも、もっと僕の踊りを見てくださいよ!」
 驚くべきか呆れるべきか、とっさに怒声をあげようとしたデリディーナを前にしてもダンサーは平然としているどころか、更に踊り続けるという選択をしたのだった。
「お痛が過ぎるようね」
 腹に据えかねたデリディーナはお灸を据えようと触手をぞろりと伸ばす。しかし、
「なっ、これは!?」
 締め上げようとした触手はただふわりと広がり、攻撃を成さない。
「無駄ですよ」
 そう囁いたのは目の前にいるダンサーー-大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)だ。
 そのときになってデリディーナは飛び入りのダンサーたちの正体にようやく気付く。
「ディアボロス……!!」
「はい、その通りです。会場が盛り下がるのはそちらとしても不都合ですよね? 貴女たちにも踊ってもらいますよ」
 言いながら、朔太郎はそのままダンスを途切れさせることなく、ステップを刻み始めた。
「くっ……」
 情熱と誘惑の力が込められたダンスに、デリディーナたちは朔太郎と同じステップを刻み、踊ってしまっていた。
「さあ、こっちへ!」
 朔太郎がバックステップで舞台の中央に戻っていくと、デリディーナたちもつられるようにして彼を追う。
「みなさん、すいませんがリズムをお願いします! 手拍子でも足で踏み鳴らすでもいいので!」
 一足先にステージへと舞い戻った朔太郎が観客に向かってウインク。それに応えた観客たちの声援が上がり、たちまちに会場は手拍子と足拍子の音でリズムが奏でられる。
「みんなー、盛り上がってるー? 今度は、主催者さんたちも交えて演武を始めちゃいます! ちょっと過激かもしれないけどあくまで演目の一環だから驚きすぎないでね! はいっ、それじゃあ2曲目行くよっ! ミュージック、スタート!」
 デリディーナたちがステージの中央へと立たされたとき、ちょうどシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)のMCによって場が大いに盛り上げられているところだった。
 シルの言葉に応じた演奏者たちはすぐさまサンバのリズムに勇壮な響きを乗せ、観客たちが打ち鳴らす拍子がそれに加わる。
「シル・ウィンディア、行きます!!」
 シルがどこからともなく剣を取り出し、空高く掲げると、歓声がひと際大きくなった。
 シルはその場でくるりと回転し、観客に見せるように軽快な動きで剣を振るう。
 そして、デリディーナたちに向かって踏み出した。
「なっ……!?」
「さぁさぁ、楽しんでいきましょうかっ!!」
 一歩目から即座にトップスピードに達する強烈な踏み込みからの鋭い斬撃。
 疾風のごとき身のこなしと剣が一体となった美しくも苛烈な刃が最前にいたデリディーナへと襲い掛かる。
「くっ!!」
 デリディーナはなんとか刃を躱すが、シルの攻撃はそれだけでは終わらない。
 シルの剣は止むことなく繰り出され、風のごとく絶え間がなかった。それでも辛うじてデリディーナが攻撃を受けなかったのはひとえにシルの動きがあくまで音楽に乗った舞踏であったからに他ならない。とはいえ、一撃でも受ければ致命なのは間違いない。
 シルの肢体が躍動し、剣が振るわれるたびに、デリディーナもそれに応じて動き、躱さざるを得ない。
 それは端から見れば同じ音楽に合わせて互いにリズムを取り、一つのダンスを踊っているようにしか見えなかった。
「す、すげえ! こんな迫力のある演武なんて、見たことねえぜ!」
 ディアボロスとクロノヴェーダによる『共演』に、人々は魅せられ、息を呑む。しかし、その共演は唐突に終わりを迎えた。
「しまっ……!」
 何度かの人知れぬ攻防を経て、デリディーナがリズムを外してしまう。
「残念。惜しかったね」
 シルはあくまでダンスの振りとリズムの中で剣を一閃させ、デリディーナを切り伏せた。
 瞬間、それまでの『共演』に固唾を呑んで見守っていた観衆たちが喝采を上げる。
「わたしの風のダンス、たのしんでくれたかな? もっと見たいなら、アンコールは受け付けるよ!」
 歓声に応じるようにステージの下へと降り立ったシルはくるりと一回転してから剣を高く掲げて決めポーズを取った。
 彼女の踊りと雄姿にひと際大きい拍手が巻き起こり、シルも手を振ってそれに応えた。
「小癪な……!!」
 みすみす仲間をやられたデリディーナたちがシルの背中目掛けて粘性の水弾を放つ。だが、その隙は意図されたものだった。
「させませんよ!!」
 スケートシューズを煌めかせながら鋭くシルとデリディーナたちの間に割り込んできたのは朔太郎だ。
 朔太郎は飛来する水弾を小型拳銃で撃ち落とし、自らに直撃しそうな水弾は早脱ぎで脱いだ上着を振り回して防ぐ。
「踊りは終わりよ! とっとと生贄になりなさい!」
 スケートシューズによる加速で瞬く間に距離を詰めた朔太郎に、デリディーナが自らの軟体を大きく展開し包み込もうとする。
「まだ、ダンスは終わってませんよ!」
 迫り来る軟体が眼前まで来たところで空高く跳躍。朔太郎は前方宙返りに捻りを加えたムーンサルトで軟体を大きく飛び越え、
「あああああっ!?」
 落下と回転の勢いを最大限利用し、渾身の力でデリディーナを一蹴した。
 そのあまりにアクロバティックな動きに、もはや観衆たちは自分が見た者が信じられないような感嘆の声を漏らしていた。
「くっ……」
 最後に残されたデリディーナは歯噛みしながらも我知らず後ずさりをする。
「あれ、ひょっとして帰っちゃうの? ね、もっと激しいものを見たくない? きっと気に入るよ?」
 挑発的な声を投げかけたのはシルだ。彼女はデリディーナに見せつけるように身体を反らせ、自らの身体へと指を這わせる。
「人間風情が、ずいぶん言ってくれるじゃない!」
 挑発だと判っていてもデリディーナは引く気にはなれなかった。先程倒された味方と同じ轍を踏まないよう、自らリズムを刻み、踊り始める。
「そうこなくっちゃ。じゃあ、私も熱く熱く燃えるような情熱をプレゼントしてあげるよ♪」
 シルとデリディーナが動き出したのはほぼ同時だった。
 剣舞を踊りながら攻撃を弾き、斬撃を繰り出すシル。
 フラメンコの動きで水弾を撃ち出し、巧みに誘い込もうとするデリディーナ。
 一人と一体の攻防は、戦闘でもあると同時にダンス対決でもあった。
 そして、テンポと激しさがどんどん吊り上げられ、極限にまで達したとき、決着はついた。
「風よ、我が身に宿りて空を舞う力をここに!!」
 風の精霊の力を宿したシルが疾風のごとくデリディーナへ肉薄し、天高くへと蹴り上げる。
 更に自らも光り輝く翼を広げ、上昇。瞬く間にデリディーナを追い越し、剣を構える。そして、
「こ、こんなことが……!」
「空を舞う連撃、受け止め切れるかなっ!!」
 空舞う風となったシルがデリディーナの身体を斬り裂いたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【士気高揚】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

アドル・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

特定の手順を踏まねばならんとはいえ、逆に言えば、それをやればそれなりの効果は見込めるという訳か。
まぁ、今回はそれを潰しに来た訳だが。

さて、彼方は任せておいて、此方は隠れてる奴を炙り出すか。

標的は集落の外れに居るらしいが、踊りの会場がよく見えるとなると、そこまで離れていないだろう。
ジャングルとなると探すのは骨だが、奴らが儀式に集中してるなら、後ろには注意散漫だろう。
更に外側から静かに近づき、背後から不意を突けば逃走は防げそうだ。

戦闘では『金剛』を発動して敵の逃走に備える。
一見、ただの迎撃態勢に見えるが、同時に展開する此方の陣地に無理矢理敵を引き摺り込み、後の先を取らせて貰おう。

基本的には、敵の隙を突いて、懐に突っ込んで二振りの剣の一撃をお見舞いする。
最優先で狙うべきは逃走を試みる敵、次いで弱った敵。
誰1人として逃がす気はない。

とはいえ、敵も仲間を呼ぶようだが、自分から此方の陣地に飛び込んでくれるなら好都合か。
突っ込んでくる奴は受け流し、あわよくば同士討ちを狙うとしよう。


●烏合の鮫
「地形や見通しを考えるとこの辺りにいる可能性は高そうだが……」
 ジャングルの中を慎重に移動しながらアドル・ユグドラシア(我道の求道者・g08396)は鮫海賊たちの姿を探していた。
 会場を見渡すことができ、なおかつ身を潜めるとなると場所はかなり限定される。
 アドルはこれまでも似たような条件の場所を捜索し、ここで三ヶ所目になる。残りの候補を考えるとそろそろ当たりを引いてもおかしくない。
「おお……なんか凄いことになってるでシャーク」
「ど、どうするでシャーク?」
「撤退した方がいいんでないかでシャーク。なんかヤバそうな感じでシャーク」
 ビンゴだった。どうやら仲間たちがデリディーナを撃破したことで浮足立っているようだ。
 その隙を逃すアドルではない。
「ふっ……!」
 一息で鮫海賊たちの背後まで距離を詰めたアドルの両の手に握られていたのは二振りの剣。アドルはいち早く撤退しようとした一体に狙いを定め電光石火の速度で強襲した。
「シャ!?」
 アドルが振るった二本の剣が鮫海賊の身体をいともたやすく斬り倒す。
「えっ?」
「て、敵でシャーク!! ヤバいでシャーク!!」
 残ったうち一体は棒立ちになり、もう一体は混乱しながらも滅茶苦茶にカトラスを振り回しながら突っ込んできた。
「振り回すだけの剣など……容易い!」
 しかし、すでに迎撃の構えを取っていたアドルは最小の動きでカトラスの乱撃を弾き返し、返す刃で鮫海賊の胴体を両断する。
「う、あ、あ……」
 瞬く間に同胞二体を倒された鮫海賊が身体を震わせながら後ずさる。
「どうした? こないのならこちらから行くぞ。誰1人として逃がす気はないのだからな」
 相手が攻撃を仕掛けてきても逃走を図っても対応できるよう迎撃態勢を解かず、アドルはあえて挑発的に言い放った。
「う、う……お、おーい、みんなー、来てくれでシャーク!!」
 鮫海賊が取ったのは第三の手段だった。なりふり構わず仲間たちに呼びかけたのだ。
「呼んだでシャーク?」
「来たでシャーク!」
「まかせろでジョーズ!!」
 鮫海賊の声がこだましたかと思うと、どこからともなくわらわらと無数の鮫海賊たちが姿を現す。
「多勢か。だが、受けて立とう……!!」
 現れるや津波のように押し寄せてきた鮫海賊の群れを前に、アルドは極限まで精神を研ぎ澄まし、肉体を金剛石のごとく頑強に固めた。
 それだけではない。
 高められた気は周囲の地形すらも変化させ、地に穴を穿ち、物理的な障壁を形成し、アドルの周囲の空間ごと一個の陣地として完成させていた。
「なっ!?」
「うわあああ!?」
「ジョォォオオオ!?」
 アドルの陣地に引きずり込まれた鮫海賊たちは、ある者は陥穽に足を取られ、ある者は障壁に阻まれ、ある者は地形の変化に対応できず互いにぶつかり合ったり同士討ちを演じてしまったりして瞬く間に総崩れの様相を呈す。
 どの鮫海賊も混乱し入り乱れる中、アドルはその中からひっそりと離脱しようとする一体を見逃さなかった。
「そこだ!」
 一足飛びで間合いを詰めたアドルの剣が狙い過たず逃げようとする鮫海賊に向かって振るわれる。
「ま、待つで、シャー……!!」
 その願いは聞き届けられることなく、鬼神のごとき一刀が鮫海賊を容赦なく斬り伏せたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

瀧夜盛・五月姫
(怨霊に憑かれています)

はははっ! この国の舞、カーニバルというのは自らも参加してこそなのであろう?
にも関わらず他人ばかりに踊らせんばかりか、水槽に籠ってよってからに……なあ、貴様は踊らんのか?
いいや、応えずともよい
いずれにせよ変わらぬのだからな、これから貴様を吾らが踊らせることにはな!

【大薙刀無銘瀧夜叉一振・改】を片手に切り込み、クロノヴェーダの胴体を水槽ごとぶった斬る!
ふん、呪いを吟ずるくらいはしよるのか
だが吾は怨念そのものぞ、呪いなど今更であるな?
恨み嫉みは千年は死んで熟成させてこいや、クラゲ風情が!
……クラゲではないのか? そうか

しかし踊らせて畏怖を食らうなど回りくどいわ
人の上に立ち、畏れられるほどに格をしめせばよいだけのことを
まあ、TOKYOエゼキエル戦争から“落ち”延びた風情が登れるのかはしらんがな? ハハハハハッ!


白水・蛍
アドリブその他諸々歓迎

……さてと。ウェパルとやら。これ以上数を増やすわけにはいきませんし。
その身を倒させていただきましょう。飛翔で少し上へ。より遠くまで、より水槽内に声を届きやすくするために。
その上で。
水槽の中にいる?問題はございませんね。この技は距離も場所も関係ない。
――我が言の葉は刃となる。その身を両断せよ!
相手のみを両断する言葉の刃を放ちます。

相手の反撃は出来るだけ避けたいですね。出来得る限り装備での魔法障壁やガードアップで耐えますけども。装備だけに毒を留めれるようにうまく誘導する事で少しは減らせるかしら。飛翔でその速さで移動して振り落とすという事も考えますが……周囲にばらまくだけですからね。被害広げるわけにはいきませんので止めておきましょうか。
とはいえど、それだけで私達を止めれる訳はない。
全て両断させていただきますわよ!


シル・ウィンディア
あとは、この水槽に入っているクロノヴェーダだけだけど…。
何を仕掛けてくるか読めないのがちょっと不気味だなぁ。

初撃はウェルパ幼体へパラドクス攻撃を直接しかけるよ。
うーん、ダメージが通りにくくなっているのが嫌らしいな。
このままだと、逆に消耗戦になりそうだし…。

思い切って水槽破壊に切り替えるか。
何せ、反撃ができないのがつらいしね。

水槽が壊れるまで、水槽へ向かってパラドクス攻撃を仕掛けるね。
そんなところにこもらせたりはしないから。

敵が本格的な攻撃を仕掛けてきたら本番。
敵攻撃や反撃はパラドクス使用時に発現する、ガードアップを込めた光の翼で防御を行うよ。
確かに強いけど、でも、耐えられないものでもないからねっ。

攻撃は、全力魔法付きの十芒星精霊収束砲!
仕掛ける前に、世界樹の翼type.Bから誘導弾を連射し、着弾する前にパラドクス攻撃を仕掛けていくよ。
目くらましになればいいんだけど…。

惑わされないようなら、以降はパラドクス攻撃のみで仕掛けるよ。
さぁ、わたしの全力、遠慮せずにもってけーーーっ!


大崎・朔太郎
アドリブ連携可
いよいよ、ボス…そういえば水の中でしたね。
まあ皆さんと敵の攻撃に巻き込まれそうなので現地の皆さんには
「水槽の中のが暴れ出しそうなので逃げてください」
と声掛けしておきますか。
ずっとここに居た分、話は聞いてくれそうですし。

やれたら【掌中の希望】で水槽に援護射撃、
敵を水槽から出してからが本番という事で。

泡には【ウォータースライド】で放出される魔力のこもった水流を使い、
ターンしたり動き回る事で泡から逃げたりや押し返しつつ
コレを推進力にして蹴り飛ばすなり水流を敵にぶっ掛けて行きますか。
技としては水まみれなのは僕的には攻撃しやすいですからね。

しかし幼生という事で話は出来なさそうですけど
踊りや歌で成長するとかよく分からないですね。
儀式といったらそれまでですが…
もしかして普通の水槽じゃなくて培養槽とか?


アドル・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

裏方の仕事は終わりだが、乗り掛かった船だ。このまま本丸に駆け付けるか。

だがその前に、周囲の人々は逃がしておいた方が良いな。
戦闘に巻き込まんよう呼びかけておこう。

しかし水槽ね……。
エラ呼吸する訳でもあるまいし、何で水槽に入っているのか……。
よく分からんが、速攻で叩き壊すか。
腐食の毒霧も混ぜれば時間は掛かるまい。

戦闘では蛇毒を発動、人々を巻き込まぬよう注意しながら、戦場一帯を簡易陣地として毒霧を同時に仕込む。
此方で敵を引き付ける間に人々には逃げて貰おう。

基本は敵の懐に突っ込んで二振りの剣の一撃をお見舞いし、その序でに腐食の毒霧を浴びせて毒を流し込む。
水槽破壊後は、此方の領域に引き摺り込んで、戦場で優位に立つというのもありか。

歌に依る精神攻撃は、生憎と妹の歌で慣れているのでな。下手な歌は聞けんよ。
だが何かあれば、気付けして自意識を保つ必要はあろう。

敵の放つ泡は、両手の剣で切り払うか、簡易陣地の防壁と毒霧で対抗。海水が残っている場合は、足下を掬われんよう、宙に浮いて回避だな。


●嵐のカーニバル
「―---!!」
 デリディーナが消滅し、儀式を取り仕切る者がいなくなるや、水槽の中のウェパル幼体が金属を軋るような甲高い声を上げる。
「な、なんだ!?」
「うわ……!!」
 幼体の音波を浴びた者たちはたちまちに意識を失い、しかし、何かに取り憑かれたかのように激しく踊り出していた。
「妹の歌とは比べるべくもないが、これはなかなかに厄介そうだ、っと」
 耳を軽く手で押さえながらアドル・ユグドラシア(我道の求道者・g08396)が顔をしかめる。到底歌とは言えない歌になにやら思うところがあるようだ。
「では、少し黙らせてみましょうか――両断」
 アドルに応じて白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)が短く呟くと、突然水槽の水が割れ、激しく飛沫が上がる。
 しかし、その現象を起こした当人である蛍は怪訝そうに眉根を寄せるばかりだった。
「妙ですね。直接『斬った』はずなのに、手応えが鈍い。何かに押し返されたような……?」
 攻撃の所感を述べた蛍に対して、大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)が手を挙げる。
「あ、あの……多分、あれってただの水槽じゃなくて培養槽みたいなヤツなんじゃないですかね? あれを媒介にして呪いの力を蓄えているというか、あの水槽と水は羊水とか羊膜のような感じになってて、あれごと本体って判定されてるんだと、思います。多分」
「なるほど、それなら合点がいきます。問題はどうやって対処するかですが…」
 蛍が皆の顔を見回す。
「うーん、思い切って水槽壊しちゃった方がいいんじゃないかな。何せこのままだと、反撃もろくにできないのがつらいしね」
 そう提案したのは自らも幼体に向かって術を放っていたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)だ。
「吾もその案に賛成だ。ちまちまやるより派手にやる方がこの祭りに相応しかろう。見物ばかりであのクラゲもどきもさぞ退屈してることだろうからな、ハハハッ!!」
 幼い顔に酷く不釣り合いな口調と禍々しい笑みを浮かべて瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)がいの一番にシルの提案に乗る。皆も異論はないようだ。
 そうと決まれば一同の行動は速かった。
「……さてと。ウェパルとやら。これ以上数を増やすわけにはいきませんし。その身を倒させていただきましょう」
 嚆矢となり飛翔したのは蛍だ。彼女はより遠くまで、より水槽内に声を届きやすくするための位置まで上昇し、
「――両断!!」
 先程と同じ、しかし先程とは比べ物にならないほど力を込めた言の葉の斬撃を放つ。
「!?」
 水槽の中で減衰したとはいえ鋭利な斬撃は幼体の身を捉え、歌を中断させた。
「はっ、オレはいったい!?」
 瞬間、意識を奪われていた人々が次々に我に返り、ざわめきが起こる。
 その人々を迅速に誘導したのは朔太郎だ。
「水槽の中のが暴れ出しそうなので逃げてください! 急いで、ただしあくまで落ち着いて」
「お、おお、飛び入りの兄ちゃんか。わ、悪いな、なにからなにまで…」
 意識を取り戻した人々は戸惑いつつも、先程までともにカーニバルを盛り上げていた朔太郎の顔を見て落ち着きを取り戻し、避難を開始する。
「――!!」
 幼体は人々を逃すまいと再び歌を歌うが、
「させんよ」
 すでに水槽の傍まで接近していたアドルが、即座に陣地を形成。幼体を囲い込むように防壁を展開する。
 防壁によって幼体の歌は遮られ、カーニバルの参加者たちは無事に避難を完了したのだった。
 後顧の憂いがなくなったいま、攻撃を躊躇する理由はない。
「別に搦め手が使えない訳ではないぞ?」
 人々がいなくなるや、アドルは陣地の中に腐食の霧を発生させる。毒霧は内部に充満し、あらゆるものを蝕み始めた。
「――!?」
 対する幼体は再び呪いが込められた歌を放つ。歌に込められた呪いは毒を相殺するが、腐食の力を防げないものがあることに幼体は気づいていなかった。
 水槽。艶やかなガラスがじわりと毒に蝕まれ表面を僅かに溶解させていたのだ。
「そんなところにこもらせたりはしないから! 行くよ!」
 更にシルが魔法を放ち、追撃する。度重なる攻撃に水槽は明らかに強度を落としていた。
「はははっ! この国の舞、カーニバルというのは自らも参加してこそなのであろう? 踊れ、存分に! 踊らぬというなら吾らが踊らせてやるまでじゃがな!!」
 そこへ五月姫が大薙刀を軽々と片手で携えて飛び込んできた。五月姫は疾走の態勢のまま大薙刀を大上段に構え幼体へと接近する。
「--!!」
 迫り来る五月姫を迎撃するために、幼体はひときわ強く声を張り上げた。呪いの歌声はもはや物理的な質量さえ持っていそうなほど濃密な波動となり五月姫へと襲い掛かる。
「ふははは、呪いを吟ずるくらいはしよるのか! だが吾は怨念そのものぞ、呪いなど今更である!! 恨み嫉みは千年は死んで熟成させてこいや、クラゲ風情が!」
 しかし、五月姫はー-五月姫の身体に宿る荒ぶる魂は呪いに怯むどころか、心底楽しげに哄笑を上げ、大薙刀を渾身の力で振り下ろした。
 果たして、大薙刀は水槽を叩き斬り、幼体のヒレにも似た器官を斬り飛ばす。
「―――――――!!」
 甲高い音を立てて水槽が壊れ、破片をまき散らした瞬間にウェパル幼体の慟哭じみた声が響き渡った。
 人間では聞き取れない帯域の音を多量に含んだ声が響くや、たちまちに暴風が巻き起こり、明らかに水槽の内容量を遥かに超える水が氾濫する。
「お待たせしました! 自分も手伝います!」
 突如舞台の中心に現れた嵐に真っ向から立ち向かったのは、人々の避難誘導を終えて戻って来た朔太郎だ。
 彼の周囲に細かな霧が立ち込めたかと思うと、瞬く間に翼や衣装から大質量の水が溢れ出し、ウェパル幼体が巻き起こした嵐を押し留めた。
「これくらいの水、どうってことはありませんよ! アイドルになって覚えたスケート技術。魅せてあげますっ!」
 朔太郎はスケートシューズを滑走させ嵐を掻い潜り、自らが生み出した水流に乗り、ウェパル幼体へと一気に肉薄する。
「――!!」
 水流と一体になり、自らも波濤と化した朔太郎がウェパル幼体を押し流した。
「皆さん、今がチャンスです!」
 朔太郎が自身が発生させた水を消滅させると、陸に打ち上げられた魚のように僅かな水の中でもがく幼体の姿が露わになる。
「――――!!」
 生存本能を剥き出しにしたような叫びとともに、幼体の周囲に残った僅かな水が蒸発するかの如く次々と毒の泡へと変わっていく。
 間欠泉が噴き上がるのにも似た毒の泡の弾幕は容易に敵を近づかせない。
「なら、わたしが!」
「私も行きます」
 比較的弾幕の薄い上空へと舞い上がったのはシルと蛍の二人だ。それでも溢れ返る毒の泡の群れは執拗に二人へとまとわりつく。
「くっ、これしきの攻撃……!」
「もう少し、なのに!」
 翼や装備でダメージを最小限に抑えていた二人だが、軍勢のごとく苛烈な泡の群れは徐々に二人の身を蝕みつつあった。だが、二人もただ漫然と攻撃を受けていたわけではなかった。
「攻撃を誘導してみます! 上手くいけば隙ができるはずです」
 シルはそう言って翼を展開すると、幾つもの誘導弾を投下した。
 正直なところ一か八かの賭けだった。しかし、生存本能で動いていた幼体は動くものに過敏に反応せざるを得なかった。
「!?」
 結果、泡の群れが分散し、その隙間からウェパル幼体の姿が露わになる。二人はその好機を逃さなかった。
「世界を司る六界の精霊達よ、宇宙に集いし天体の守護者達よ、過去と未来を繋ぐ時よ、集いて力となり全てを撃ち抜きし虹光となれっ!」
「――我が言の葉は刃となる」
 シルが翼を広げ、星、月、陽の魔法陣を展開する。
 蛍が静かに力ある言葉を紡ぎ始める。
 狙いは呆然とこちらを見上げる一体のクロノヴェーダ。
「ー---!」
 ウェパル幼体は生存本能に従い、再び嵐を巻き起こそうとしたが、
「さぁ、わたしの全力、遠慮せずにもってけーーーっ!」
「全て両断させていただきますわよ!」
 ほぼ同時に放たれた、全力全開の言の葉と刃と属性魔法の対消滅エネルギーを収束させた魔法の砲撃が、ウェパル幼体を両断し、貫いたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2024年05月14日

ウェパルのダンスカーニバル

 南米の食料ダンジョンの探索を成功させたディアボロスは、近隣の大都市『リオ(現在のリオデジャネイロに相当)』に関する情報を得て、リオを目指して移動を開始しました。
 リオ周辺の集落では、TOKYOエゼキエル戦争から漂着したアークデーモンにより、生贄の儀式が行われているようです。
 生贄の儀式を行っているアークデーモンは、かつて、TOKYOエゼキエル戦争の境界を守っていたジェネラル級アークデーモン『泡沫のウェパル』に似た姿をしているようです。

 アークデーモンが現れた集落では、人々は恐怖に駆り立てられ、狂ったように踊り狂います。
 そして、最も優れた踊りを踊った人間が生贄として捧げられる事で、アークデーモンは最大限に高まった『畏怖』の力を取り込み、その力を増していくようです。

 この儀式『ウェパルのダンスカーニバル』を阻止し、狂気に駆られて踊らされている南米の人々を救ってあげてください。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#黄金海賊船エルドラード
🔒
#ウェパルのダンスカーニバル
🔒
#リオ
🔒
#泡沫のウェパル
🔒
#ダンスカーニバル


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選択肢『ディアボロスのダンスカーニバル』のルール

 アークデーモンの儀式によって狂気的なダンスに駆り立てられている集落の人々の中に入り、圧倒的なダンステクニックで、カーニバルの主役の座を獲得します。
 ディアボロスのダンスによって、人々を魅了する事が出来れば、畏怖の力を弱める事も出来るかもしれません。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

【特殊ルール】
 この選択肢で『超成功』判定が出た場合、集落の人々がディアボロスのダンスに魅了され、畏怖の感情が弱まります。
 この状態で戦う事ができれば、アークデーモンと有利に戦う事が可能です。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾民衆を鼓舞する為の戦い『デリディーナ』のルール

 一般人の目の前で、トループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 ディアボロスがクロノヴェーダを撃破してみせる事で、クロノヴェーダに支配されていた人々を鼓舞し、戦う意欲を取り戻させることが出来るかもしれません。
 ただ勝利するだけで無く、ディアボロスの強さを強調する事で、より民衆を鼓舞することが出来ます。
 クロノヴェーダは弱敵では無く、余裕で勝利するというわけにはいきません。
 その上で、一般人から見て、ディアボロスがクロノヴェーダを圧倒して余裕で勝利したように見せかける演技が重要になるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
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 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾逃走するトループス『下っ端鮫・シャークパイレーツ』のルール

 なんらかの理由により、戦場から逃走しようとするトループスを見つけ出して撃破します。
 増援を呼んだり、情報を伝達する為に逃走する者も存在するので、彼らを逃がさずに撃破する事には意味があるかもしれません。
 逃走するトループスを、どう発見して撃破するかなどは、オープニングやリプレイの情報を確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 大成功 🔵🔵🔵🔵
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 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『泡沫のウェパル『幼体』』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「園田・詠美」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。