ガウガメラの戦い

 攻略旅団の提案により、古代都市ゴルディオン制圧後のアナトリア攻略を停止し、バビロン北方への侵攻を行います。
 バビロン北方では、ジェネラル級アークデーモン『妖艶なる魔豹使いシトリー』が準備していたバビロン侵攻作戦がディアボロスの妨害で阻止された事で、ジェネラル級亜人『惨憺たるムシュフシュ』は、ディアボロスとの決戦を行うべく、ガウガメラの野に軍勢を集めているようです。
 ガウガメラの戦いに勝利すれば、バビロン北方地域をディアボロスが制圧し、後顧の憂いを断つことが出来るでしょう。


惨憺たるムシュフシュ

妖艶なる魔豹使いシトリー

その両翼を捥げ(作者 メリーさんのアモル
2


#蹂躙戦記イスカンダル  #ガウガメラの戦い  #惨憺たるムシュフシュ  #妖艶なる魔豹使いシトリー 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#蹂躙戦記イスカンダル
🔒
#ガウガメラの戦い
🔒
#惨憺たるムシュフシュ
🔒
#妖艶なる魔豹使いシトリー


0



●敗北の屈辱
「これはどうしたことだ。お前は、ディアボロスの事は私達アークデーモンが最も良く知っている、と確かにいっておったな」
 獅子の顔を持つジェネラル級亜人『惨憺たるムシュフシュ』が乱暴に机を叩く。
「そ、それは……」
 その言葉に言葉を返せずにいるのはジェネラル級アークデーモン『妖艶なる魔豹使いシトリー』だ。
 『ムシュフシュ』はそんな『シトリー』に接近し、その赤髪を乱暴に掴み上げる。
「『ムシュフシュ』様!? な、何を……」
「決まっているだろう。あれだけの啖呵を切ってこのザマだったのだ。仕置きが必要だ」
「そ、そんな、お許し下さい、『ムシュフシュ』様! 次こそは! 次こそは必ず……」
 2人のジェネラル級が天幕の向こうへと消えていく。
「どうか、どうか、お許し下さい、『ムシュフシュ』様!」
 その奥から聞こえるのは、悲鳴、そして嬌声だった。

●その両翼を捥げ
「攻略旅団から、バビロン北方への更なる攻略作戦が提案されました」
 そう言って、ディアボロス達に語りかけるのは時先案内人の仲村・裕介(人間のワールドハッカー・g08579)だ。
「ジェネラル級アークデーモン『妖艶なる魔豹使いシトリー』が行おうとしていたバビロンへの攻撃を、皆さん方が阻止した事で、敵の本拠地に攻め込む事が可能になりました。流石ですね」
 裕介がニコニコ笑顔をより強く微笑ませる。
「バビロン北方を支配するジェネラル級亜人『惨憺たるムシュフシュ』は、ガウガメラの野で、皆さん方を待ち構えているようです」
 その軍勢の数は多い。しかし。
「皆さんが連携を重視した作戦を行う事ができれば、少数精鋭で、敵陣を突破、2体のジェネラル級に決戦を挑む事が可能になるはずです」

「ガウガメラの野には、ムシュフシュが号令をかけて、近隣の亜人の部族が集結しているようです」
 バビロンから逃げ出した亜人達の多くが、ムシュフシュの配下に収まっているようで、その数は、侮ることは出来ないだろう。
「しかし、亜人達の戦意は旺盛だが、連携などはお粗末です。そこに狙い目があると思われます」
 具体的には左翼による攻勢を受け止めて足止めし、それにより隊列が乱れたところを、右翼から突撃し突破すれば指揮官のアヴァタール級に肉薄し、撃破。結果、軍勢を敗北させることが可能だろう。と裕介は説明する。
「注意すべきは、左翼の防御陣が崩壊すると、右翼部隊が敵に包囲され、アヴァタール級を撃破する機会を失ってしまうという事ですね。その場合は、血路を開いて撤退せざるを得なくなるので、注意して下さい」
 左翼は敵の殲滅ではなく敵の進軍を押し留めて隊列を崩すのが目的、右翼もまた敵の殲滅ではなく敵軍に突撃しアヴァタール球への道を切り開くのが目的だ。
 どちらもトループス級との戦闘には違いないが、目的が殲滅とは異なるので、それぞれ適した戦い方も異なるものになるだろう。

「ガウガメラは、史実でも有名な『ガウガメラの戦い』があった場所ですね。今回の戦いは、ディアボロス側が、勝利したマケドニア軍の戦術を応用したものになっています」
 と、裕介が解説を入れる。
「皆さんが、ガウガメラの戦いを挑んだ事で、ムシュフシュ達が、断片の王イスカンダルに合流したり、断頭革命グランダルメ奪還戦に関与する事は不可能になった筈です。それだけでも、この戦いの意義は大きいと思われます」
 勿論、この戦いに勝てばそれ以上の戦果を得られる。
 故に、必ず勝ちましょう。と佑介は話を締め括った。

●どんな理由であれ士気は高く
「あのシトリーって女、ムシュフシュ様に散々やられたらしいですね」
 右翼を務めるトループス級亜人『オーガコンスル』が隣の『オーガコンスル』に声をかける。
「作戦に失敗したのだから、そうでしょう」
「だよな。それにしても、ムシュフシュ様はすごいですね」
「えぇ、天幕から聞こえる声だけで、達した者もいたとか」
「あんた達」
 私語を続ける『オーガコンスル』達にアヴァタール級亜人『悪狐テウメッサ』が声をかける。
「はい」
 私語を嗜められるものと『オーガコンスル』達が直立するが。
「いやいや、叱ろうってんじゃないんだ。そんなことより、聞いたかい? 次の戦いで活躍すれば、あのシトリーを自由にできるって話だよ」
 だが、『悪狐テウメッサ』の言葉は叱責ではなかった。
「あぁ、聞きました。戦功のあった100人で、あの女を共有出来る、とか。あなたから聞けるということは本当なのですね?」
「勿論だよ」
「それはそれは。1対1でも抱き潰して殺してしまうものですが、100人乗っても大丈夫だとは、さすがですね」
「よーし、絶対に活躍して、あの女を味わってみせます」
 理由は亜人らしいものだが、それでも士気は旺盛。
 作戦通りに進まなければ、ディアボロスの勝利は難しいかもしれない。



 ディアボロス左翼が崩壊し、突撃を行っていた右翼部隊が亜人の軍勢に包囲されてしまった場合の撤退選択肢です。
 『左翼防衛戦闘』が未解決の状態で、『アヴァタール級決戦』のリプレイが執筆され、かつ、アヴァタール級が撃破されていない場合、敵包囲下から、血路を開いて撤退する事になります。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。



特殊ルール 【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、安全に撤退でき、シナリオは成功で完結する(作戦目的は一部未達成となる)。
👑2

→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【浮遊】
2
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【ドレイン】LV2

●マスターより

メリーさんのアモル
 『蹂躙戦記イスカンダル』の動きから目が離せない! こんばんは、メリーさんのアモルです。
 各選択肢について解説させて頂きます。

●①ガウガメラからの撤退
 ガウガメラから撤退する選択肢です。
 作戦通りに行かなかった場合、具体的には選択肢②が未達成の状態で選択肢④に至った場合に、この選択肢以外の執筆が行われなくなります。
 具体的には断章で示唆されますので、参考にして下さい。

●②👾左翼防衛戦闘『沼地の闇トロウル』
 『槌と金床戦術』の『金床』に相当する部分です。
 攻め込んでくる左翼を防御して押さえ込んで下さい。
 この選択肢をクリアせずに選択肢④に至った場合、アヴァタール級は撤退、ディアボロスは包囲され、選択肢①以外の執筆が行われなくなります。
 殲滅が目的ではない点に注意して下さい。

●③👾右翼突撃戦闘『オーガコンスル』
 『槌と金床戦術』の『槌』を担当する部分です。
 戦闘を行いながら進撃し、敵アヴァタール級を目指して下さい。
 この選択肢を達成するまでは選択肢④は執筆致しません。

●④👿アヴァタール級との決戦『悪狐テウメッサ』
 アヴァタール級との決戦です。選択肢③達成後にのみ執筆致します。
 ただし、選択肢②が未達成の場合、すぐに挑戦出来なくなってしまいます。

 従いまして攻略順は②→③→④となります。
 それでは、頑張って参りましょう!
13

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


クィト・メリトモナカアイス
おしおき。おしりぺんぺんとか……?痛そう。

んむ。つちとかなとこせんじゅつというやつ。我は賢い。どやぁ。
……どっちがどっちなんだろう、これ。

んむ。とにかく。
たくさんやってくる相手を押し留めればよき。
モナカ衝撃型、やるぞー。

モナカ衝撃型を呼び出して抱え「衝撃のバリニーズ」。ぷるぷると震えながら放つ衝撃波でこっちに来る敵を迎え撃つ。

倒されないこと重視の戦闘だけど。
それはそれとして後退もできぬ。
単体攻撃でなく複数体攻撃で、囲まれたり数で押し切られたりせぬようほどほどに敵を倒すことでこの場を防衛。
【反撃アップ】を残すことで敵の突撃に対して的確に反撃。ダメージを抑えながら敵を倒していこう。
飛んでくる木や岩に対してもモナカ衝撃型の放つパラドクスの衝撃波でぶろっく。我に当たりそうなのを衝撃波で撃ち落としたり勢いを弱めたりで実を守ろう。

んーむ、やるき。そんなにお尻を叩きたいものなんだろうか……?
我にはわからぬ。


「おしおき。おしりぺんぺんとか……? 痛そう」
 時先案内人から聞いた話を元にそんなことを考えながら、パラドクストレインから降り立つのは銀髪に茶色の肌が目を惹くリターナーのディアボロス、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「んむ。つちとかなとこせんじゅつというやつ。我は賢い。どやぁ」
 と満悦の表情のクィト。と言いつつ。
「……どっちがどっちなんだろう、これ」
 なんて疑問も口にしつつ。
「んむ。とにかく。たくさんやってくる相手を押し留めればよき。モナカ衝撃型、やるぞー」
 というわけで、クィトは左翼の防衛戦等に加わることを選ぶ。
「現れた! ディアボロス! 戦果貰う!」
 目の前にディアボロスが現れた事で、トループス級亜人『沼地の闇トロウル』は戦意を一気に向上させ、クィトへと迫る。
 クィトは『浮遊球形ガジェット『モナカ』衝撃型』を周囲に展開し、敵を迎え撃つ構えを取る。
「『モナカ』衝撃型、はなてー」
 発動するパラドクスは『衝撃のバリニーズ』。
 展開された『浮遊球形ガジェット『モナカ』衝撃型』がぷるぷると震えると同時、敵を吹き飛ばすほどの衝撃波を連続して放ち、敵を押し返し始める。
 その攻撃とほぼ同時、『沼地の闇トロウル』もまた、クィトに向けて、周囲に岩を投げつけて攻撃する。
 衝撃波と岩が空中でぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
(「倒されないこと重視の戦闘だけど。それはそれとして後退もできぬ」)
 ここで退けば左翼がそのまま押し切られ、右翼を攻撃する予定のディアボロスが包囲されてしまうかもしれない。
 故に、ここでは一歩も退くことは許されない。
 クィトの攻撃が終わり、『沼地の闇トロウル』側の能動的な攻撃が始まる。
「うおおおお、戦果! 上げて! あの女! 借りる!」
 『沼地の闇トロウル』の戦意は高い。
「んーむ、やるき。そんなにお尻を叩きたいものなんだろうか……? 我にはわからぬ」
 岩が再び投擲される。クィトも展開した『浮遊球形ガジェット『モナカ』衝撃型』をぷるぷると震えさせ、敵を吹き飛ばすほどの衝撃波を放ち反撃する。
 再び、岩と衝撃波が空中でぶつかり、時空が軋みを上げる。
 本来なら、反撃メインの立ち回りは不利だ。だが、防衛戦になる以上、敵の能動的な攻撃を受けないわけにはいかない。
 そこで、クィトは【反撃アップ】の残留効果を残し、本来不利な反撃を少しでも優位に立てるように、とのちに戦いに加わるディアボロスのことも考えて立ち回る。
 今回は発動せずだったが、これが今後のディアボロスを救う可能性もあるだろう。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
アレクサンドロスの戦術を、イスカンダルの軍を打ち破るために用いるとは……数奇な巡り合わせです
アテナイの栄光を終わらせた敵国の君主に思う所はありますが、実力は疑うべくもありません
此度は彼の類まれなる英才を頼りとさせていただきましょう

≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に前線に立ち、進撃して来る敵集団を押し留めます
槍の石突きで地を叩き、敵の足元で『大地の激震』を巻き起こしましょう
足裏から浸透して体内を粉砕する衝撃波で、仮に仕留めきれないとしても脚の骨を砕かれた敵の動きが鈍るように
更に攻撃と同時に【泥濘の地】を発生させることで、移動速度を鈍化させます
ここから先には一匹たりとも通しません!

反撃の格闘攻撃は盾を用いて防御
拳を防いだ直後に蹴りや頭突きで隙を突かれる……といったことがないよう、注意深く敵の体の動きを観察
敢えて盾を使わずに一旦体で受けた方がよい状況では、≪神護の胸当て≫に護られた部分で受け止めます

亜人どもの物量に任せた攻勢にもいずれ限界は来ます
その瞬間が訪れるまで、今は耐え抜くのみです!


「アレクサンドロスの戦術を、イスカンダルの軍を打ち破るために用いるとは……数奇な巡り合わせです」
 作戦を聞いて、そう一言呟くのは銀髪に白い肌、そして何より魅力的な琥珀色の瞳を持つディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)だ。
「アテナイの栄光を終わらせた敵国の君主に思う所はありますが、実力は疑うべくもありません。此度は彼の類まれなる英才を頼りとさせていただきましょう」
 そう言いながら、エイレーネは左翼の前線に立つ。
 その手に持つのは左手に『神護の長槍』、そして右手に『神護の輝盾』。
「大地よ、不敬なる者どもの歩みを拒みたまえ!」
 前線に立ち、迫り来るトループス級亜人『沼地の闇トロウル』を前に、エイレーネは堂々と叫びながら、『神護の長槍』の石突きを全力で地面に叩きつける。
 その叩きつけを合図にパラドクス『大地の激震』が発動し、円状に衝撃波が広がっていく。
 それは『沼地の闇トロウル』の体内にまで浸透し、その体を砕かんとする。
「そんな程度! 負けない! ディアボロス! 覚悟! 手柄! 手柄!」
 円状の衝撃波に逆らいながら、『沼地の闇トロウル』が前進する。
 だが、泥濘に変わった地面がその足を取る。残留効果【泥濘の地】を有効にすることでその進む足を鈍らせたのだ。
「ここから先には一匹たりとも通しません!」
「通る! ディアボロス! 倒す!」
 『沼地の闇トロウル』はその巨体を活かし、その剛腕で以て、エイレーネを攻撃する。
 エイレーネは務めて冷静に右手に甘えるゴルゴーンの睥睨の図像が描かれた円形の盾でその攻撃を防ぐ。
「やる! なら! これで!」
 乱暴な見た目と裏腹に繊細なる『沼地の闇トロウル』はフェイントの一撃目と強烈な二撃目を使い分けることもある。
 しかし、冷静に注意深く敵を観察したエイレーネは、それを初見で看破し、あえて初撃を急所を守るための『神護の胸当て』に守られた部分で受け止め、本命の攻撃を『神護の輝盾』で受け止めことで、ダメージを最小限に抑える。
「亜人どもの物量に任せた攻勢にもいずれ限界は来ます。その瞬間が訪れるまで、今は耐え抜くのみです!」
 周囲の味方ディアボロスをその言葉で激励しつつ、エイレーネは一歩も引かずに戦いを展開し続けたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

フレデリカ・アルハザード
さて、アークデーモンが取り入った亜人も滅さなければ
泥濘の地で相手の動きを封じた後、能力値アップを組み合わせたパラドクスのディスクを投擲し攻撃
そのまま爆死の情報が書かれたディスクの挿入によって亜人は爆散する

幾ら幻を作り出して誘い込もうと関係ない
反撃アップも乗せながらどんな幻を見せられようとも亜人の攻撃を回避か防御で対応し、左翼防衛戦闘における敵の進軍を押し留める様に立ち回っていく
だからこそ、この泥濘の地による足止めが活用できるという訳だ

幾らでも来い……ここで足止めしていずれは
連携がお粗末な事を残留効果を用いて突いて左翼防衛戦闘をこなしていく
亜人は進撃による攻勢が得意だが、策謀はジェネラル級の一部以外は弱い
ここがこのディヴィジョンを砕く重要なポイントとなるだろう

そう言って冷静に、しかし着実に亜人を撃破しながら右翼部隊の包囲を無くすように戦っていく――

ムシュフシュにシトリー、か
さて、どんな断末魔を上げる事やら?


「さて、アークデーモンが取り入った亜人も滅さなければ」
 そう言って、左翼の戦闘に加わるのはウェーブヘアの金髪がよく目立つフレデリカ・アルハザード(正逆の聖女・g08935)だ。
「集合し軍勢となれ、我が奇跡よ。万象の魂魄を切り裂く情報の刃、それを成す叡智の円輪よ。我が軍勢となり敵を打ち砕け」
 フレデリカは即座に左翼の戦闘に加わると同時、即座にパラドクスを発動する。
 手元に取り出したるディスク型の『媒体』をチャクラムとして投擲する。
 それは魂魄に内包された情報通りの情報をもたらす異能。
 今回、『媒体』に組み込まれた情報は『爆死』。
 故に、相対するトループス級亜人『沼地の闇トロウル』は、次々と爆発する。
「おのれ、ディアボロス! 我々の! 手柄!」
 『沼地の闇トロウル』とて負けじと幻を出現させ、攻撃を誘発させつつ、攻撃の隙をついて反撃を敢行する。
「幾ら幻を作り出して誘い込もうと関係ない」
 しかしそれらの幻をフレデリカはそう一蹴し、『沼地の闇トロウル』から放たれる鋭い一撃を防御して防ぐ。
 逆説連鎖戦において完全な防御は容易ではないが、残留効果【泥濘の地】などを交え、足止めしつつの戦闘は確実に成果を上げており、戦闘結果もアサルト、つまりダメージ半減にまで抑えることに成功している。
「なぜ倒れない! おのれ! 手柄! 手柄!」
 さらに『沼地の闇トロウル』は能動的に幻を生み出しながら攻撃を始めるが、フレデリカは【反撃アップ】の効果が発動するのを期待しつつ、反撃主体で立ち回っていく。
「幾らでも来い……ここで足止めしていずれは……」
 フレデリカの分析によれば、亜人達は連携がお粗末で、そこをつけば安全に立ち回ることが可能なはずだった。
「亜人は進撃による攻勢が得意だが、策謀はジェネラル級の一部以外は弱い。ここがこのディヴィジョンを砕く重要なポイントとなるだろう」
 そう言いながらも、フレデリカは冷静に反撃主体の立ち回りを続け、一歩も退かずに亜人達を撃破し、左翼部隊を押し留めていく。
「ムシュフシュにシトリー、か。さて、どんな断末魔を上げる事やら?」
 そんなフレデリカの頭に浮かぶのはこの戦いの仕掛け人たる2体のクロノヴェーダの事。
 既にフレデリカの脳内では彼らとの戦いがイメージされているのだろう。
 左翼はかなり押し留められており、もうまもなく、陣形が崩れ始める事だろう。
 あと一手だ。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

シル・ウィンディア
まずは、この防衛部隊をしっかりきっかり抑えていかないとね。
押してはいるけど…。
でも、こういう時に油断は禁物ってねっ!

しかし…。
沼地の住人が、泥濘の地にはまっているとはね…。
移動速度が落ちているなら、さらに全体の進軍スピードを落とすっ!

敵の進路を観察して確認してから、敵の前に飛び出ていくよ。
右翼・アヴァタールの位置も確認して…。
防衛ラインを引くよ。
防衛ラインの狙う場所は…。

右翼へ向かえないような位置取りで引くよ。

泥濘の地で進軍スピードを落としているし、防衛ラインでストップをかけるなら多少は時間は稼げるしね。

突破しようとしている敵は一体ずつ確実に仕留めるよ。
左翼側で防衛ラインの前に立ってから
高速詠唱で隙を減らしてからの六芒星精霊収束斬!
一撃で倒せるのなら、インパクトはでかいでしょ。

あとは、じりじりと防衛ラインを跨いで後退しつつ敵をおびき寄せるよ。
防衛ラインで足止めできるなら、時間稼ぎとしては十分っ!

あとは…。
右翼突破とアヴァタールだけだねっ!
さ、覚悟しててねっ!!


「まずは、この防衛部隊をしっかりきっかり抑えていかないとね」
 そう言って、左翼の戦線に到着するのは青い瞳に青い髪が美しいディアボロス、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)だ。
「押してはいるけど……。でも、こういう時に油断は禁物ってねっ!」
 冷静に状況を見極めるため、シルはすぐに戦線には加わらず、敵の進路を観察し、確認する。
「しかし……。沼地の住人が、泥濘の地にはまっているとはね……」
 目の前に広がるのは残留効果【泥濘の地】により、周囲の地面が泥濘に変わり、トループス級亜人『沼地の闇トロウル』がそれに足を取られている光景。
 飛行出来ない限り、この残留効果に抗う術はないとはいえ、沼地の名を冠する亜人が泥濘に足を取られ進軍スピードを落としている光景は、考えようによってはシュールな光景にも見えた。シルはそれを笑っているのだ。
「よし、移動速度が落ちているなら、さらに全体の進軍スピードを落とすっ!」
 油断なく右翼や中核のアヴァタール級の位置も確認しつつ、敵の進路を阻む位置の地面に引かれるのは、幅10cm、長さ10mの白い直線。残留効果【防衛ライン】が敷かれたのだ。
「うおおお! ディアボロス! 手柄! 手柄!」
 何も考えぬかのような『沼地の闇トロウル』はその白い直線など見えぬとばかりに前進を続け、白い直線の前に足止めされる。
「通り抜けられぬ! 迂回! 迂回!」
 僅か10mの直線、最終人類史で分かりやすい指標があるとすれば路線バス程度の長さだ。
 それでも、それを迂回させることには相手の足を止めさせ、相手の進軍を遅れさせる効果がある。
 そして何より、迂回しているその瞬間は隙だらけだ。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ。六芒星に集いて全てを切り裂きし光の刃となれ!」
 シルの周囲に火・水・風・土・光・闇の六属性エネルギーが出現し、一点に収束、青白い光の剣の形状を取る。
 精霊収束斬の六芒星増幅術バージョンであるパラドクス、その名も複合精霊魔法『六芒星精霊収束斬』である。
 高速の詠唱によって出現したその青白い光の剣を、シルは大上段に振り下ろし、隙だらけの『沼地の闇トロウル』に向けて振り下ろす。
 もちろん、『沼地の闇トロウル』もそれを無防備では受けない。幻を作り出しながら、手に持つ木の棍棒……というより木そのもののような武器でシルに反撃する。
 木と光の剣。本来なら即座に剣が勝つような場面ながらも両者はパラドクス。故に両者は拮抗し、時空が軋みを上げる。
 迂回しようとした側面を突かれたところへの咄嗟に反撃である『沼地の闇トロウル』のパラドクスがシルのそれに勝つことは難しく、結果は攻撃側に優位。
 シルも多少の手傷を負いつつも、シルの青白い光の剣が木ごと『沼地の闇トロウル』を両断し、確実に一体の『沼地の闇トロウル』に大きな負傷をおわせた。
 戦いはディアボロスの圧倒的有利なままに進み、左翼は押し留められている。
「あとは……。右翼突破とアヴァタールだけだねっ! さ、覚悟しててねっ!!」
 シルの言う通り。左翼を押し留める作戦は十分に果たした。
 あとは右翼から突入し、アヴァタール級を仕留めるだけだ。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

クロエ・アルニティコス
あちらの首尾は上々ですね。
隊列は乱れました。これならこちら側も軍勢を切り裂きやすい。

蜂蘭の種を手に【タロース・オフリス】を使用。ギリシャ神話の巨人タロースを象った植物の怪物を作り出します。
他の復讐者の攻撃に続くようにしてタロースに攻撃を行わせ、他の復讐者が切り開いた道をさらに広げ、私たちが突破をしやすくするように。
タロースに突っ込ませ、その両腕で掴み、焼かせながら私たちはその後ろに続いて突破を行います。
【泥濘の地】も使うことで、後続の足を遅らせ、突破しようとしたところを包囲や追撃をされにくくします。過信できるものでもありませんが、重ねればそれなりに効果はあるでしょう。

敵の攻撃で無数の情報が頭を巡ろうと、足だけは止めないように。
タロースの反撃で敵を振り払い、アヴァタール級の元へ向かいます。
この程度ならば問題ありません。
皆殺しにできないのは残念ですが……後の作戦のためです。


シル・ウィンディア
左翼は大丈夫…。
あとは、こちらを突破するだけだね。
…一点突破、高速戦闘かな?
それじゃ、行かせてもらいましょうか!突撃ーーっ!!

敵の動きを観察して、アヴァタール級との距離や進路をしっかり確認。
確認できたら、突撃していくよっ!
高速詠唱で隙を減らしてからの六芒星速射収束砲!狙うは進路上の敵へ向かって、だね。
殲滅ではなく、突破だから一撃を与えたらそのまままっすぐ突っ走る!
もし、突破しよう試みる味方がいるなら、狙いを合わせて進路の穴をあけるようにして動くよ。

でも、そのまま穴が開いている状態なら、わたしも勢いよく走っていって突破を試みるよ。

初撃以降の攻撃は、進路上の敵で攻撃。
巻き込んで倒せそうな敵がいるなら、そちらも狙いつつだね。
突破するけど、倒さないとは言ってないから。

敵の攻撃は、パラドクス発現時の光の翼で防御。
こんな攻撃で止められると思ったら大間違いだよっ!
わたし達の勢いはまだまだ止まらないっ!

さぁ、覚悟はいいかなっ!!
あなたを討って、この戦闘を終わらせるからねっ!!


エイレーネ・エピケフィシア
これだけ左翼の状況が安定したなら、右翼での突撃に加わった方が良いでしょうね
攻撃力を前面に集中させ、一気に敵の守りを打ち崩すとしましょう!

救援機動力で右翼側の復讐者と合流し、敵中の突破を開始します
全ての敵を倒すことは考えず、敵将までの道を切り開くことを最優先に
仲間と攻め込む方向を合わせ、突破力を余すことなく一方向にぶつけましょう

《神護の輝盾》で周囲の敵の攻撃から身を守り、《ニュンペーの剣》を手に突撃
駆け抜けながら『飛天旋舞斬』を放ち、立ち塞がる敵の首を刎ねたり、胸を突き刺して倒しつつ進んでいきます
【ダメージアップ】で増した威力ですれ違いざまの素早い撃破と前進を繰り返し、取り囲まれないように道を切り開きましょう

敵の反撃は……わざわざ巻物を使う意味があるのか疑問ですね
とはいえ、膂力に任せて鈍器を振り回してくるというだけで厄介でしょう
盾の縁部分の曲面で受け流すようにして受けて、盾越しに響く痺れが腕に残らないように心がけます
知識は最大の武器となり得ますが、あなた達の理解は間違っていますね!


「あちらの首尾は上々ですね。隊列は乱れました。これならこちら側も軍勢を切り裂きやすい」
 と、左翼の戦闘の様子を伺いながら右翼側で呟くのは銀髪に色白の瞳が美しい妖狐のディアボロス、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)だ。
「うん、あとは、こちらを突破するだけだね」
 その言葉に青い瞳にセミロングの青い髪が美しい人間のディアボロス、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が頷く。
「では、攻撃力を前面に集中させ、一気に敵の守りを打ち崩すとしましょう!」
 銀髪に魅力的な琥珀色の瞳が目を惹くウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が左手に『ニュンペーの剣』、右手に『神護の輝盾』を構えてそう宣言する。
「……一点突破、高速戦闘かな? それじゃ、行かせてもらいましょうか! 突撃ーーっ!!」
 シルがその言葉に頷く。
 その号令にまず動き出したのはエイレーネ。
 一気に敵『オーガコンスル』群に向けて駆け出す。
「天にも地にも、凶徒の居場所はないと知りなさい!」
 信仰がもたらす加護が物理的なエネルギーに変換され加速したエイレーネは、すれ違いざまに立ち塞がる『オーガコンスル』の首を刎ねんと、『ニュンペーの剣』を『オーガコンスル』の首に向ける。
 パラドクス『飛天旋舞斬』だ。
「やりますね。ですが、我々の知にはまだ届かないようです」
 『オーガコンスル』はそう言いながら、巻物を振り翳し、棍棒のようにエイレーネに向けて攻撃を仕掛ける。
「……わざわざ巻物を使う意味があるのか疑問ですね」
「知のない者には分からないかもしれませんね。これが知識の使い方というものです」
 そんなやりとりを挟みつつ、エイレーネは『神護の輝盾』の曲面で棍棒を受け止め、痺れが腕に残らないように心がける。
「確かに知識は最大の武器となり得ますが、あなた達の理解は間違っていますね!」
「なんですと!? 我々を侮辱するとは、血祭りに上げるしかないようですね!」
 知が自慢の『オーガコンスル』。そこを馬鹿にするものは許せないと、エイレーネに攻撃が殺到する。
 それにより、敵の意識はエイレーネに集中している。シルはそれを逃さず、パラドクスを発動する。
 周囲に火・水・風・土・光・闇の6属性の属性エネルギーが出現し、それが一点に収束する。
「世界を司る六界の精霊達よ、六芒星に集いてすべてを撃ち抜く力となれっ!!」
 直後、高出力の砲撃魔法が放たれ、背中に二対の青白い魔力翼が展開し、砲撃の反動を抑える。
 複合精霊魔法パラドクス『六芒星精霊速射砲』だ。
 それはエイレーネの進む進路を切り開き、シルもまたその進路へと走っていき、突破を試みる。
「種子に宿るは我が憤激、芽吹け『タロース・オフリス』!」
 そうして、出来た突破口にギリシャ神話の怪物『タロース』を象った植物の怪物が出現する。
 敵の新手ではない。クロエがパラドクス『タロース・オフリス』によって魔力と怒りを注ぐことで蜂蘭の球根から急成長させた植物の怪物であった。
 『タロース』を象った植物の怪物はエイレーネよりも前に布陣し、高温を発して両腕で『オーガコンスル』を掴み、焼き焦がすことで、道を切り開いていく。
 同時、地面が泥濘に変わり、後方からディアボロスに追い縋ろうとしてきた『オーガコンスル』の足が鈍る。パラドクス効果【泥濘の地】だ。
(「過信できるものでもありませんが、重ねればそれなりに効果はあるでしょう」)
「この先には進ませないですよ!」
 『オーガコンスル』はシルとクロエに対し、巻物を広げて反撃を開始する。
 巻物から無数の情報が出現し、2人に向けて放たれる。
 シルはパラドクスにはパラドクスとばかりに、放ち続けていたパラドクスでその情報を受け止める。2つの時空事象が空中でぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
(「敵の攻撃で無数の情報が頭を巡ろうと、足だけは止めないように」)
 クロエの方は、正面から情報を受け止め、しかし、それにより足だけは止めないようにと意識する。
「この程度ならば問題ありません。皆殺しにできないのは残念ですが……後の作戦のためです」
 エイレーネが先頭を務め、シルの砲撃が道を切り開き、クロエの『タロース』を象った植物の怪物が切り開かれた道を拡張していく。
 見事な連携の前に、『オーガコンスル』達は充分な足止めが出来ないまま、みすみす右翼を突破されてしまう。
 その先にいるのはアヴァタール級亜人『悪狐テウメッサ』。
「さぁ、覚悟はいいかなっ!! あなたを討って、この戦闘を終わらせるからねっ!!」
 シルが堂々と宣言し、いよいよ敵部隊の指揮能力を奪う時だ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
【浮遊】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!

エイレーネ・エピケフィシア
都市と人々を再び脅かさんとする企みを許すわけには参りません
下劣な欲望によるまやかしの気勢では、信念に後押しされた進撃は止められないものと知りなさい!

敵の右翼が再構築される前に、速やかに将との戦いに決着を!
仲間と立て続けに攻め立て、反応できる限界を超えた攻撃を押し付けていきます
POWが3能力値の中で最低の仲間がいればディフェンスし、反撃で更なるダメージを狙います

≪神護の長槍≫に聖なる炎の刃を纏わせ『奮い立つ正義の一閃』を発動
敵に余力があるうちは刃を大きく横薙ぎに振るい、逃れ難い広範囲の斬撃で着実に裂傷と熱傷を刻みます
敵を弱らせ、決着を狙える段階になっている時は、大上段から槍を振り下ろして渾身の一閃を!

敵が作り出す幻想もまた、迷わず槍で薙ぎ払って抜け出します
わたしが好むものの中には、先ほど共に戦った愛するクロエ様の姿もあることでしょう
だからこそ、惑わされません。目が騙されたとしても魂が見間違えるはずはないのです!

人の心を弄び、命を奪う怪物よ!
今まで積み重ねてきた数多の悪行の報いを受けなさい!


シル・ウィンディア
突破したっ!
それじゃ、終わらせるための戦いを始めましょうかっ!

それじゃ全力でいかせてもらうよ。
覚悟はいいかな?
ネメシスモードを開放していくよ。
銀髪銀目の天使モードですっ!

頭をつぶせば、部隊は壊走する。だから、狙いは一本に絞る!
高速詠唱で隙を減らしてから六芒星精霊収束砲!
これで一撃入れて見せるよっ!
攻撃後は、留まり敵の動きを観察しつつ、固定砲台のような立ち回りを行うね。
動かないから、狙ってくるか、それともほかの人を狙うか…。
どっちにしても、意識は分散しているはずだからね。
ジェネラルでもないなら多少隙は出ると思うしね。

敵パラドクスは痛覚がなくなるなら…。
最接近されたところを遠慮せず反撃っ!
あとで痛くても何とかなるからっ!

攻撃を重ねていって、ここぞという時には…。
全力魔法で限界を越えての六芒星精霊収束砲!
さぁ、わたしの全力全開、遠慮せずにもってけーーーっ!!

終わったら撤退を開始。
壊走しているなら、問題なく離脱は出来ると思うしね。
帰ったら、甘いものを一杯買って帰るのー♪


「突破したっ! それじゃ、終わらせるための戦いを始めましょうかっ!」
 敵右翼を突破し、アヴァタール級亜人『悪狐テウメッサ』の前に到達したシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)はネメシスの姿を取り、銀髪銀瞳に大きな純白の翼を持つ天使の如き姿を取る。
「都市と人々を再び脅かさんとする企みを許すわけには参りません。下劣な欲望によるまやかしの気勢では、信念に後押しされた進撃は止められないものと知りなさい!」
「面白い、そんなに信念とかいうやつが上等かい? まぁせいぜい見せてもらおうじゃないか」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の言葉に『悪狐テウメッサ』が笑う。
(「敵の右翼が再構築される前に、速やかに将との戦いに決着を!」)
(「頭をつぶせば、部隊は壊走する。だから、狙いは一本に絞る!」)
 エイレーネとシルの考えは同じ。とにかく、『悪狐テウメッサ』を倒す。
「義憤の灯よ、我が刃に宿りて道を照らせ。人々を照らす標となれ!」
 まず動き出すのは、前衛を務めるエイレーネ。
 信仰が生み出す加護によって、神聖なる魔力が励起し、その高まった力がエイレーネの得物『神護の長槍』に纏わりつき、巨大な炎の刃を形成していく。
 戦技パラドクス『奮い立つ正義の一閃』だ。
 エイレーネはその炎の刃がもたらす長大なリーチを活かして、刃を大きく横薙ぎに振るうことで、広範囲を斬撃し、確実に『悪狐テウメッサ』へ負傷を与えていく。
「くっ、やるねぇ。けど、見せてもらおうか、本当に信念とやらが欲望に勝るのかどうかを」
 『悪狐テウメッサ』もまた反撃としてパラドクスを発動。
 エイレーネの周囲に無数のエイレーネの好きなものの幻想が出現し始める。
 その中には先ほどまで共に戦っていたエイレーネが導きの魔女と慕う愛する者の姿もあった。
「だからこそ、惑わされません。目が騙されたとしても魂が見間違えるはずはないのです!」
 一瞬迷いそうになる刃をその言葉で振り切って、エイレーネは幻想ごと薙ぎ払う。
「人の心を弄び、命を奪う怪物よ! 今まで積み重ねてきた数多の悪行の報いを受けなさい!」
「それじゃ全力でいかせてもらうよ。覚悟はいいかな? これで一撃入れて見せるよっ!」
 エイレーネがそうやって注目を集めている間に、シルが詠唱して、パラドクスを発動していた。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ…。六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれっ!」
 シルの周囲に火・水・風・土・光・闇の6属性の属性エネルギーが出現し、それが一点へと収束していく。
 増幅魔法「六芒星増幅術」の使用により、それは超高出力の砲撃となり、背中には反動を抑える二対の青白い魔力翼が展開される。
 複合精霊魔法パラドクス『六芒星精霊収束砲』だ。
 意識がエイレーネに向かっていた『悪狐テウメッサ』はその砲撃を回避出来ない。
「ちっ、一人を意識しすぎたか」
 エイレーネの言葉が挑発だった事に気付いた『悪狐テウメッサ』はシルに向けて反撃を敢行する。
 シルを甘く囁く声と妖艶な牝狐の姿と尻尾でシルを包み込む。
 妖艶な牝狐と大きな翼をたたえた天使の抱擁の姿は絵になるが、これは攻撃。
 シルはその包み込みにより、痛覚を奪われる。
(「敵パラドクスは痛覚がなくなるなら……」)
 だが、シルは回避せず砲撃を続ける。
(「あとで痛くても何とかなるからっ!」)
 その遠慮のない砲撃が結果的には良かったらしい。『悪狐テウメッサ』は砲撃と自身の鋭い爪の一撃をぶつけ合わせ、結局砲撃に勝てずに終わる。
(「攻撃後は、留まり敵の動きを観察しつつ、固定砲台のような立ち回りを行うね」)
 動かないから狙ってくるのか、それとも動かないならと他の人を狙うのか。
(「どっちにしても、意識は分散しているはずだからね。ジェネラルでもないなら多少隙は出ると思うしね」)
 これにより、『悪狐テウメッサ』の意識は分散せざるを得なくなった。
 こうして生まれた『悪狐テウメッサ』の意識の分散は2人のディアボロスの攻撃をより効果的に変えていく。
 戦いはディアボロスに終始有利に進み、『悪狐テウメッサ』は少しずつ隙だらけになっていく。
「さぁ、わたしの全力全開、遠慮せずにもってけーーーっ!!」
 シルはその隙を見逃さず、全力での『六芒星精霊収束砲』でその隙を撃ち抜く。
 とはいえ、流石に2人のディアボロスではアヴァタール級相手にそれだけで簡単に勝てるというほどではない。まだ、手が足りない。
(「帰ったら、甘いものを一杯買って帰るのー♪」)
 それでもディアボロスに負けはない。だから、シルももう今から勝った時のことを考えていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!

クロエ・アルニティコス
お前の言うように、信念だけで勝つことはできないというのも道理でしょう。
信念や想いは、目の前に迫る刃を退けるための武器にはなり得ません。
ですが、それがあるからこそお前たちから守り、お前たちを殺すための力を磨くことができる。
論ずるよりも試してみましょうか。磨かれた魔術が、お前を殺す武器足りえるか。

アマランサスの種を手に【ヒュドラ・アマランサス】を使用。ヒュドラを象った植物の怪物を作り出します。ヒュドラの多数の顎を悪狐テウメッサに齧り付かせ、毒の牙より毒を注ぎ込み攻撃を行いましょう。
敵が反撃の抱擁を行ってきたならヒュドラの首を私もろともに巻き付かせて自由に爪を振るえないようにし、動きを封じたところをヒュドラに食いちぎらせます。
痛みを感じないうちに致命傷を受けないよう、密着している間も敵の爪や牙から意識は逸らさず、戦闘続行できないような傷は負わないように。

これはお前とは関係のない話ですが。
私は狐の亜人が嫌いなんですよ。たとえ雌であっても。
苦しんで死ねとは言いません。ただ確実に殺します。


「お前の言うように、信念だけで勝つことはできないというのも道理でしょう」
 2人のディアボロスとアヴァタール級亜人『悪狐テウメッサ』とのやりとりに首肯するのはアヴァタール級への道を切り拓いたもう1人のディアボロス、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)だ。
「信念や想いは、目の前に迫る刃を退けるための武器にはなり得ません」
「ほう、あんたはそいつとは違う意見ってことかい?」
 クロエが言葉を続けると『悪狐テウメッサ』が興味深そうに視線をそちらに向ける。
「ですが、それがあるからこそお前たちから守り、お前たちを殺すための力を磨くことができる」
「なるほど。あんたも結局そっち側ってことかい。だったら、あんたにも教えてやるよ、欲望に磨かれた力の味をね」
 だが、クロエの続く言葉に、『悪狐テウメッサ』は落胆したように返答する。
「えぇ、論ずるよりも試してみましょうか。磨かれた魔術が、お前を殺す武器足りえるか」
 言葉の応酬は終わりだ。ここからはパラドクスをぶつけ合うべき時。
 クロエがその手に掲げるはアマランサスの種。そこに魔力と尽きることのない憎悪が注ぎ込まれると、それは即座に急成長を始める。
「種子に宿るは我が憎悪、芽吹け『ヒュドラ・アマランサス』!」
 急成長したアマランサスはギリシャ神話の怪物『ヒュドラ』を象った植物の怪物へとその姿を変えていく。
 パラドクス『ヒュドラ・アマランサス』だ。
 そうして出現した『ヒュドラ』を象った植物の怪物はその数多の頭を『悪狐テウメッサ』に齧り付かせ、毒の牙を以て『悪狐テウメッサ』を攻撃する。
「やるね、けど、果たしてあんたは欲望に打ち勝てるかな?」
 『悪狐テウメッサ』も負けじと、その体と甘く囁く声で天女の如く優しくクロエを包み込み、思考を奪い、痛覚を失わせる。
「さぁて、どの部位をもらってやろうか。胸か、脚か? さらに尻尾を増やすのも有りかねぇ」
 『悪狐テウメッサ』の鋭い爪がクロエの体に伸びる。
 刹那、その『悪狐テウメッサ』に対し、『ヒュドラ』を象った植物の怪物がまとわりつき、その動きを封じようとする。
 2つのパラドクスがぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
「流石はディアボロス、言うだけの事はあるね。あたしの声と体の前に思考を奪いきれないとは……」
「これはお前とは関係のない話ですが」
 感心する『悪狐テウメッサ』にクロエは突然話し始める。
「私は狐の亜人が嫌いなんですよ。たとえ雌であっても」
「おや、そうだったのかい。あたしも狐のディアボロスは嫌いかもね」
「えぇ、ですから。苦しんで死ねとは言いません。ただ確実に殺します」
 2つのパラドクスがお互いの体に食い込む。
 クロエも多少の手傷は負ったが、それ以上に、『悪狐テウメッサ』の体は、『ヒュドラ』を象った植物の怪物に食いちぎられた。
 今ここに、部隊の指揮官を務めるアヴァタール級は倒れた。
 部隊が壊走を始める。
 ディアボロス達の勝利である。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【浮遊】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2024年04月29日