イラン高原、イスカンダル軍奇襲作戦
ペルセポリス電撃戦の成功により蹂躙戦記イスカンダルの断片の王『イスカンダル』は、ペルセポリスへの入城を断念。
これにより、ペルセポリスでの新たな『バベルの塔』建設は阻止できましたが、イスカンダル軍はイラン高原を西へ向かおうとしています。
この軍勢には多数のジェネラル級がおり、容易に崩せる陣容ではありません。ですが奇襲攻撃で戦果を挙げられれば、攻略旅団の提案に基づく解析を行い、様々な情報を得られるでしょう。
断片の王率いる強大な軍勢に果敢に攻撃を仕掛け、陣容を明らかとしたうえで、断片の王と相見えるチャンスを伺いましょう。
※特殊ルール
この事件の攻略期限時点での「シナリオ成功数」に応じ、3月分の攻略旅団提案に基づく情報の獲得や作戦の実行が可能となります。
4月分の提案は、この事件の状況を踏まえた内容に出来ると、より良い結果となるでしょう。
この事件は攻略旅団の提案による【期限延長】を行うことができません。
- 成功数3:断片の王『イスカンダル』の新たな目的地の情報を獲得
- 成功数5:イスカンダルの軍に居るジェネラル級の情報を獲得
- 成功数8:イスカンダルの本陣を特定し、接触を図る事が可能に
- 成功数10:軍勢にいるジェネラル級のうち1体との決戦が可能に
- 以降、成功数5ごと:決戦を挑めるジェネラル級が1体増加
(多数のジェネラル級と決戦を行う事ができれば、イスカンダルとの接触時に、決戦を挑める可能性も生じるでしょう)
断片の王イスカンダル
#蹂躙戦記イスカンダル
#イラン高原、イスカンダル軍奇襲作戦
#イラン高原
#ペルセポリス
#断片の王『イスカンダル』
#イラン高原大決戦
⊕
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
🔒
#蹂躙戦記イスカンダル
|
🔒
#イラン高原、イスカンダル軍奇襲作戦
|
🔒
#イラン高原
|
🔒
#ペルセポリス
|
🔒
#断片の王『イスカンダル』
|
🔒
#イラン高原大決戦
|
●イスカンダル大王は告げる
「《戴冠の戦》まで未だ多くの時を残しながら、我らの蹂躙がこうも停滞するとは」
インド戦線から後退してきた亜人達の大軍勢を率いながら、『イスカンダル』は呟く。
「業腹ではあるが、ペルセポリスより東の領土は放棄し、体制を立て直すしかあるまい」
多くの亜人達が雲霞の如く大地を埋め尽くす。『イスカンダル』はそんな大軍勢に向けてそう告げていた。
「だが、敵がいかなる想定外の策を弄して来ようと、それら全てを倒してこそ『唯一絶対の王』足りうるというものだ」
軍勢には幾つもの軍旗がたなびき、幾人もの有力な将軍がいることを窺わせる。
「将兵達よ、新たな蹂躙のため、我と共に進軍せよ!」
そうして、『イスカンダル』はそんな将軍達に次なる目的地を指示し、進軍を再開するのだった。
●イスカンダル軍を奇襲せよ
「やっほー、みんな。ペルセポリス電撃戦は、無事に成功したようだね」
そう言って元気一杯に告げるのは時先案内人の有馬・福栄(零式英霊機のボトムマリナー・g09820)だ。
「スサ攻略からの迅速な移動、そして電撃戦は、にしし、敵を大いに混乱させることが出来たと思うよ」
これを受けて、『ペルセポリス』に向かっていた断片の王『イスカンダル』は、『ペルセポリス』を見捨てて、更に西に向かって移動しようとしているようだ。
「勿論、この動きを見過ごす理由はないよね。攻略旅団の提案に従って、この軍勢に奇襲をかけちゃおう!」
奇襲によってイスカンダル軍に打撃を与える事で、攻略旅団の方針にそった情報を得る事ができる事だろう。
「今回の奇襲作戦は、敵軍の情報を掴む事が目的だよ。と言っても、奇襲攻撃の成果から情報は得られるから、戦闘中は先頭にだけ集中してOK。簡単で助かるよね」
と福栄は説明を続ける。
「インド遠征軍は圧倒的な大軍だよ。だけど、多数の亜人部族の混成軍だからか、部隊間の連携などは、得意じゃないみたいだ」
亜人の軍勢は、攻撃時にこそ最大の力を発揮するので、受け身に回っている間は、その力を十全には発揮できないのだろう、と福栄は続ける。
「敵陣の奥に入り込みすぎないように外側の部隊を叩いて混乱させつつ、敵戦力を削って後退してね」
あ、そうそう、と福栄はさらに続ける。
「今回君達にぶつかってもらう部隊は空を飛んでいるんだけど、周囲には敵の大軍がいるからね、【飛翔】は控えて、地上からの対空攻撃で撃ち落としてあげて欲しい」
でないと、周囲の部隊から集中攻撃を受けてしまう恐れもあるからね、と福栄。
「イスカンダル軍には将軍として多数のジェネラル級が従軍してるみたいだね。その全員を撃破して『イスカンダル』と戦うのは不可能ではないけど、かなり大変だと思う。
けど、イスカンダル軍が『ベルセポリス』を見捨てたことで、ベルセポリスやインド方面は大きく弱体化したはず。作戦を思いついたら、攻略旅団で提案してみてね」
と福栄は告げる。
「説明は以上だよ。じゃ、頑張ってね」
そう言って、福栄は手を振った。
●燃やせなかった悲しみに
「『ベルセポリス』に入城出来ないなんて!」
アヴァタール級亜人『タイス』が空を飛びながら不満たらたらに呟く。
「全くですな。特別休暇を代償に強行軍で戻ってきたというのに、目的地を前に目的地変更とは。流石にわたくしも士気が下がるというもの」
『タイス』の言葉にトループス級亜人『スプンタ・マンユ』が空を飛びながら頷く。
「えぇ。ですが、目的地変更の理由はディアボロスによる『ベルセポリス』襲撃だとか。だとするなら、それに接近している我々もターゲットにされる可能性が高い」
「なるほど、つまり、手柄を上げるチャンス、ですな?」
「えぇ。特別休暇はお預けですが、代わりにディアボロスを焼き尽くし、手柄とするとしましょう」
「この『スプンタ・マンユ』、及ばずながらお力に」
『タイス』の悪そうな笑顔に『スプンタ・マンユ』達は臣下の礼で応じる。
彼らはディアボロスの到来を警戒している。効果的に攻撃するには何か工夫が必要かもしれない。
リプレイ
ハーリス・アルアビド
各所で相応の数を削りましたが、流石の大軍勢ですね。それほどの規模でえるからこそ末端にまで目が行っていないようですが。
本隊が対処に動くころには末端の機能が失われている程度にはしておきたいものです。
砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を剥ぎ払うお力をお貸し下さい。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願い、この戦の勝利を誓いましょう。
敵は空を自在に飛び、雲を利用しこちらの視界を乱す戦い方をしますが、こちらも易々とは捉えさせません。
【残像】を生み出す速度で駆け、舞い上がる砂塵を【砂使い】で巧みに操り砂の幕とします。そして【残像】と【忍び足】で緩急をつけ、こちらの間合いや攻撃のタイミングを的確に読めぬよう【撹乱】しながら注意を引き付けます。
【残像】に誘導され、雲から攻撃を仕掛けてきたならこちらにも動きが捉えられます。【セトへの誓願】の【連射】によって確実に仕留めていきましょう。
フミラ・ヴィグリーノ
大分敵を片付けてきましたけどあと一息ですかね?
近づくのがゆっくりならこちらは速攻で片を付けるとしましょう。こう見えて私は早口には自信があるのですよ?
とばかりに高速詠唱、全力魔法の一撃で纏めて吹き飛ばしてあげましょう!
相手の攻撃は吹き荒れる暴風そのもので阻みさっさと距離を取りましょう。そのうち息を引き取るでしょうし・・これが結界術というものです。
「各所で相応の数を削りましたが、流石の大軍勢ですね。それほどの規模でえるからこそ末端にまで目が行っていないようですが」
パラドクストレインで戦場に降り立ち、敵の大軍勢を見ながら改めてそう呟くのは黒髪に琥珀色の肌を持つ美形のディアボロス、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)だ。
「本隊が対処に動くころには末端の機能が失われている程度にはしておきたいものです」
「大分敵を片付けてきましたけどあと一息ですかね?」
とハーリスの続く言葉にフミラ・ヴィグリーノ(未踏の沃野・g09477)は楽観的な所感を述べる。
「近づくのがゆっくりならこちらは速攻で片を付けるとしましょう。こう見えて私は早口には自信があるのですよ?」
と、先手を取ったのはフミラ。
「Haki. atentu ne morti」
高速詠唱で唱えられ、発動するパラドクスは『吹きすさぶ風よ!』。
凄まじい突風が巻き起こり、『スプンタ・マンユ』に襲いかかる。
「現れましたね、ディアボロス」
『スプンタ・マンユ』も事前にディアボロスを警戒していたため、フミラの接近には気付いており、襲ってきた攻撃に対し、反撃として翼の生えた小さな亜人型生命体の群れを作り出して攻撃に送り出しているのだが、圧倒的にフミラの攻撃の方が素早い。
刃物も同然の勢いを持った突風が一陣の風と過ぎ去っていき、『スプンタ・マンユ』を彼の作り出した翼の生えた小さな亜人型生命体の群れ諸共、ズタズタのバラバラに切り裂いていく。
「これが結界術というものです」
と自慢げなフミラ。
そして、フミラがそうして敵の注意を惹いている間に、ハーリスもまた、動いていた。
(「敵は空を自在に飛び、雲を利用しこちらの視界を乱す戦い方をしますが、こちらも易々とは捉えさせません。」)
高速で地面を駆け、砂を巻き上げて敵の視界を妨げる。『スプンタ・マンユ』達もまた、それに対抗し、戦場を淡く輝く雲で覆い、視界を悪化させていく。
お互いがお互いを見えない状態。
「砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を剥ぎ払うお力をお貸し下さい」
だが、ハーリスは自身で砂埃を起こしている関係上、砂埃の先端にハーリスがいるのは自明の事だ。
故に『スプンタ・マンユ』は不意に雲から飛び出し、砂埃の先端に向けて襲いかかる。
それは、骨をも砕く蹴り。が、そこにハーリスはいない。
緩急をつけてフェイントを交えたハーリスの動きにより、見事に『スプンタ・マンユ』は惑わされたのだ。
「雲から攻撃を仕掛けてきたならこちらにも動きが捉えられます。嵐の神セトに願い奉る」
巻き起こっていた砂嵐が突如として槍へと姿を変えていく。そうこの砂埃はただ彼の駆け足により起こっていたわけではない。彼のパラドクス『セトへの誓願』だったのだ。
槍は容赦なく愚かにも姿を晒した『スプンタ・マンユ』に襲いかかり、貫通する。
連携と呼ぶには即席のアドリブが強い二人の連携。
しかしそれは見事に『スプンタ・マンユ』を惑わし、有効打を与えたのだった。
やがて『スプンタ・マンユ』はその連携の前に数を減らし、全滅したのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
「やられたね。警戒してなおこの結果とは、恐るべしディアボロス」
眼下のトループス級亜人『スプンタ・マンユ』が全滅したのを見て、アヴァタール級亜人『タイス』が呟く。
「まぁいい。これでディアボロス撃退の功は私が独占出来るってもんだ」
『タイス』は高度を下げ、ディアボロスをその射程内に収める。
「さぁ、覚悟しな、ディアボロス。この私が相手だよ」
ハーリス・アルアビド
仲間の死よりも己が功を独占できる欲が先ですか。亜人の欲望の前にはイスカンダルの支配も届かぬようです。大軍勢故の末端の乱れ、突かせていただきます。
砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、再びのお力添えを。あらゆる外敵を薙ぎ払うお力をお貸し下さい。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願い、戦の勝利を誓います。
炎の翼から繰り出される攻撃は脅威ですが、セト神のお力により授かった槍に貫けぬものなどありません。【残像】を生み出す速度で駆け、舞い上がる砂塵を【砂使い】で巧みに操り砂の幕とします。
先ほどと同じ行動、そして同じ作戦であると思わせ【残像】と【忍び足】での緩急も【撹乱】も効かぬと攻撃を仕掛けてくるよう仕向けます。
それがこちらの誘導であり、仲間の攻撃や罠へと誘う【残像】であることに気付いた時には既にこちらの包囲攻撃の中、【セトへの誓願】の【連射】を放ち包囲から逃さぬように仕留めます。
「まぁいい。これでディアボロス撃退の功は私が独占出来るってもんだ」
アヴァタール級亜人『タイス』はそう言って、倒れたトループス級亜人『スプンタ・マンユ』の死を嗤う。
「仲間の死よりも己が功を独占できる欲が先ですか。亜人の欲望の前にはイスカンダルの支配も届かぬようです。大軍勢故の末端の乱れ、突かせていただきます」
それを聞いて、呆れんばかりに呟くのはハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)だ。
「炎の翼から繰り出される攻撃は脅威ですが、セト神のお力により授かった槍に貫けぬものなどありません」
ハーリスはそのまま高速で地面を駆け、砂を巻き上げ、上空からの対地視界を悪化させる。
「ほう、さっきと同じ戦法であたしを撒けるとでも?」
だが、その作戦は先程『スプンタ・マンユ』との戦いで行使したのと同じ戦法だ。
当然、その様子は『タイス』も上空から観測しており、バッチリ知っている。
ハーリスが自身で砂埃を起こしている関係上、砂埃の先端にハーリスがいるのは自明の事だ。と見せかけて、フェイントを交えて緩急をつけることで惑わせているのだ。
「だから、そこにいるんだろう、こうしてやるよ!」
発動するは『タイス』のパラドクス。ハーリスがいると思われる地点に急降下しながら羽毛を舞い散らせ、無数の火の鳥と変化させて、包囲攻撃を仕掛ける。
「嵐の神セトに願い奉る」
包囲攻撃の中から、砂嵐が変化した槍が連射され、『タイス』に迫る。先ほどと同じパラドクス『セトへの誓願』だ。
『タイス』は周囲の火の鳥と連携してこれを受け止め、拮抗。時空が軋みを上げる。
結果は、『タイス』に優勢。
ハーリスは負傷を負う。
「はっはっは、どうしたディアボロス、その程度か」
だが。ハーリスに攻撃を誘導する事こそが、ハーリスの誘導であった。
巻き上げられた砂埃に隠れたディアボロスの姿が顕になる。
「しまった。嵌められたか」
『タイス』は自らの失策を悟るが、時既に遅し。
ディアボロスの反撃が始まる。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
フミラ・ヴィグリーノ
火の鳥ですか・・・叩き落して地に這わせて差し上げます!
相手が仕掛ける前に速攻で決めましょう。
高速詠唱、全力魔法の一撃で塵一つ残さずに消えなさい!
相手の幻覚は舞い上がる砂埃を結界となして見ないでおき距離を取りましょう。
先へ進ませていただきますよ?
そのために私たちは来たのですから・・・・
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
火の鳥…か。さながら南を司る神獣のようだが、敵であるなら信仰も容赦も無用
この地に墜としてやろう
救援機動力で先行する二人に合流すれば、『タイス』を認知するなりパラドクスを発動
逆説連鎖戦に距離は関係ない
【水源】で得た大量の水を操れば、『タイス』を囲み、水圧で一気に圧し潰しを図り、四肢の一つでも捻りつぶす
「"亜人を討たずに逃し、泳がせるれば役に立つかもしれない"――…?
残念ながら、そんな言葉に惑わされるほど、私たちの復讐心は軽くはないぞ」
反撃の精神攻撃に耳を傾ければ、はっと失笑が漏れる
その言葉はお前にとって最悪の悪手だと、逆に逆立てられた「怒り」が【ダメージアップ】となり、再び『タイス』へ曝濫を叩き込む
地に堕ちれば、黒龍偃月刀を上段から袈裟懸けに振るって『タイス』の再びの飛翔を妨害し、仲間の攻撃の援護を
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が自らへの負傷の代償に、アヴァタール級亜人『タイス』を地上近くへ下ろすことに成功した。
ハーリスが巻き上げた砂埃の中から2人のディアボロスの姿が顕になる。
「火の鳥……か。さながら南を司る神獣のようだが、敵であるなら信仰も容赦も無用。この地に墜としてやろう」
「火の鳥ですか……叩き落して地に這わせて差し上げます!」
救援機動力で駆けつけたきた義に篤いディアボロス、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)と、先程までから引き続き戦場に留まっていたフミラ・ヴィグリーノ(未踏の沃野・g09477)だ。
2人は『タイス』を包囲するようにその前後を塞ぐ。
「しまった。嵌められたか」
『タイス』は自らの失策を悟るが、時既に遅し。
「圧し潰す」
まず動いたのは錬晏。水源が大地に発生したかと思えば、そこから膨大な水が蛇の如くタイスを囲み、そして、玄武の足で踏み潰すかの如く水圧で、『タイス』に向けて襲いかかる。パラドクス『玄水曝濫』だ。
「くっ、いいのかい、あたしを倒してしまっても?」
『タイス』もただでは転ばないとばかりに、逆説連鎖戦を発生させ、パラドクスを発動。直接的に錬晏の精神に作用し、思いつく限りの愚かな行為への誘いを囁きかける。
「なに? "亜人を討たずに逃し、泳がせるれば役に立つかもしれない"――……?」
脳裏に囁く誘いに、錬晏は一瞬眉を動かす。
だが。
「残念ながら、そんな言葉に惑わされるほど、私たちの復讐心は軽くはないぞ」
折角耳を傾けたのに、価値がなかった、とばかりに錬晏から失笑が漏れる。その見通しの甘い囁きは却って、錬晏を憤らせ、その怒りは却って、『タイス』へのダメージは高まり、『タイス』はそのまま地面へと叩き落とされる。
「全力魔法の一撃で塵一つ残さずに消えなさい!」
地面に叩き付けられ、動きを止めた『タイス』へ向けて、次に動くのは、否、動けるように準備していたのはフミラだ。
フミラの正面に、巨大な魔法陣が出現している。それは地面に落ちてきた『タイス』を吹き飛ばすための全力魔法。
「Estas nenie por vi loĝi!」
巨大な魔法陣から激しい魔力の奔流が放たれる。
それは『タイス』を飲み込み、消し飛ばさんと襲いかかる。
『タイス』とて逆説連鎖戦を開始し、反撃を敢行するのだが、空中に投影された心の拠り所が焼け落ちる様の幻影は、魔力の奔流と舞い散る砂埃の前に消えるばかり。
少しでもフミラの心に届けば、それはその絶望を火種に、肉体をも炎に包めるというのに、冷静に距離を置くフミラの前にその幻影は届かなかった。
「先へ進ませていただきますよ?」
まるで時を遡り無に還っているかの如く、『タイス』は魔力の奔流の前にその身を維持する事が出来ず、消滅していく。
「くっ、進みたければ進むがいいさ。だが、お前らの前にはどうせ、絶望しかないのだ」
『タイス』の負け惜しみはしかし、ディアボロスに届くことなく消えた。
「そのために私たちは来たのですから……」
故に続くフミラの言葉は自分の言葉の続きであって、『タイス』の言葉への応答ではなかった。
ここにイスカンダル軍の一部隊が削られた。
増援が来る前に撤退し、次の攻撃に備えよう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!