欲しいものは全て(作者 凪未宇)
#蹂躙戦記イスカンダル
#イラン高原、イスカンダル軍奇襲作戦
#イラン高原
#ペルセポリス
#断片の王『イスカンダル』
#イラン高原大決戦
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ペルセポリスの急状を知り得、黄金の獅子は遠くへと視線を向ける。
「そうか、新たな『バベルの塔』を建造する計画は取り止めざるをえまい。さらに、我を護る結界兵器『ゴルディアスの結び目』の力が弱体化しておるか」
ともなれば、セレウコスも既に討たれただろうと断片の王『イスカンダル』は軽く目を伏せる。
《戴冠の戦》まで未だ多くの時を残しながら、我らの蹂躙がこうも停滞するとは。
業腹ではあるが、ペルセポリスより東の領土は放棄し、体制を立て直すしかあるまい。
王の後ろには東方遠征に従軍させし有力な名のある将軍が控え、大軍が軍旗をたなびかせ、イスカンダル大王の言葉を待っている。
「敵がいかなる想定外の策を弄して来ようと、それら全てを倒してこそ『唯一絶対の王』足りうるというものだ」
咆哮がイラン高原の大地を揺るがす。
「我が将兵達よ、新たな蹂躙のため、我と共に進軍せよ!」
おおおおおおっ!!
次なる目的地へ。大軍は方向を変え、動き始めるのであった。
ペルセポリス電撃戦は、無事に成功したようだ。スサ攻略後の迅速な移動からの電撃戦は、敵を大いに混乱させることが出来ただろう。
この影響で、ペルセポリスに向かっていた断片の王イスカンダルは、ペルセポリスを見捨てて、更に西に向かって移動しようとしているようだ。
「勿論、この動きを見過ごす事は出来ないのです。攻略旅団の提案に従って、この軍勢に奇襲をかけるのです」
奇襲によスカンダル軍に打撃を与える事で、攻略旅団の方針にそった情報を得る事ができると、蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)は説明する。
「今回の奇襲作戦は、敵軍の情報を掴む事が目的なのです。何たって相手は東方遠征していた大軍とイスカンダル大王なのですから」
この奇襲攻撃の成果によって、少しずつ実態を知ることができ、攻略旅団から提案されていた情報を得る事が可能というのだ。
戦闘中には、特別な情報を集める必要は無いので、皆は目の前の戦闘に集中して貰って問題無い。
「インド遠征軍は圧倒的な大軍で、多数の亜人部族の混成軍なのです。部隊間の連携などは、得意では無いようなのです」
亜人の軍勢は、攻撃時にこそ最大の力を発揮するので、受け身に回っている間は、その力を十全には発揮できないようです。
襲撃されてることが将軍達に伝わる前に、外側の部隊を叩いて混乱させつつ、敵戦力を削って撤退して欲しい。
決して、無策のまま敵陣の奥に入り込み過ぎないように。
「イスカンダル軍には将軍として多数のジェネラル級が従軍しているのです。その全てを撃破して、イスカンダルを討つ事は、絶対に不可能とは言えないけど、かなり難しいのです」
どうなるかは、作戦に向かう者達次第だが、各地で情勢が動いているので何をどう進めるかしっかりと見極めて欲しい。
そう言って、珠萌は案内を終えるのであった。
ペルセポリスを目指していた亜人の大群が、大移動していく。
水陸空問わず突き進む部隊は、やはり地上を駆けるものが多いか。
「まったく、やんなっちゃうねぇ。どいつもこいつも体力馬鹿なのか、亜人は」
長期休暇には然程興味はないが、まともな休憩も取らず移動し続けようとするイスカンダル大王の選択と、それについていく亜人の体力に、『『蝕』パディルエス』は呆れ顔だ。
「恐ろしいですね。我々もついていくのがやっとです」
そう言うが、『雌獅子神群』にも疲労の色は滲んでいる。
本当にこのまま突き進むのだろうか。
亜人ではない彼らの部隊は、端に配され先頭の様子や王の声は聞こえてこない。
周囲には有象無象の亜人軍。やる気の少ない部隊が多く、着いてはいくが不満の声も聞こえてくる。
いっそのこと出し抜いて、やろうか。
クロノヴェーダでなければ不可能な、強行軍。
これが、あっという間に領地を広げていった亜人の力かとパディルエスは目の当たりにし、同時に欲しいと思う。
さすがに顔面偏差値が微妙な人型亜人はごめんだが、あの王であれば愉しい時間を過ごせるのではないだろうか。
その為には、もっと側へ。何か手柄をおさめ。王の近くへと、野心を強めるのであった。
リプレイ
フミラ・ヴィグリーノ
なんかやる気があるようなないような微妙な気配?まあ、私がやることは変わりませんしやっちゃいましょうか。
彼女達の歌が響きだす前にやっちゃいましょう。こう見えて私は早口には自信があるのですよ?
とばかりに高速詠唱、全力魔法の一撃で纏めて吹き飛ばしてあげましょう!
相手の歌声は吹き荒れる暴風のせいで聞こえませんので・・これが結界術というものです。
後はササっと距離を置いて相手の間合いに入らないようにしていきましょう。
まだ相手は控えていますしね・・・・
●野望の獅子
勢いよく突き進む亜人に置いて行かれまいと、『雌獅子神群』はくらいつき進軍していた。
他の亜人に比べれば文句を声高らかに口にしていない分、分別はあると思うが、不満があるのは顔色から察せられる。
パディルエスが居なければ、彼女達も他の亜人らと同じように不満を口にしていたかもしれない。
「なんかやる気があるようなないような微妙な気配?まあ、私がやることは変わりませんしやっちゃいましょうか」
こういう時は先手必勝。
「彼女達の歌が響きだす前にやっちゃいましょう」
こう見えて私は早口には自信があるのですよ。纏めて吹き飛ばしてあげましょうと。
フミラ・ヴィグリーノ(未踏の沃野・g09477)は密かに詠唱を始める。
「Haki. atentu ne morti」
雌獅子らが軍の動きなどに気を取られているうちに、『吹きすさぶ風よ!(メザワリナモノスベテケシサッテ)』と、一陣の風を吹かせ切り裂く。
「敵襲か!?」
「怪我したものは内側に」
流石は雌獅子。自然界で狩猟は、本来雌獅子の役割。複数で囲い追い立てるのはお手の物。
攻撃からフミラの位置を把握した彼女達は、一斉に動き出す。
「ここで討ち取れば、大王様へのいい手土産になるはずだ」
「我らを侮るな!」
これぞ『獅子神の狩り』だと、神々を讃える歌をうたい仲間との連携を、そして各々の士気を高めると左右に開くように雌獅子神群は飛び出す。
風で歌声を遠ざけようと、彼女達の攻撃はその剣と爪による狩猟。
一体が注意を引きつけるよう動きながら、別の者が横から挟み込むように、獲物を……フミラを追い立てる。
相手の間合いに入らないようにと、風を結界変わりにし下がりはじめていたが、雌獅子は風を貫き襲い掛かる。
フミラの色白の肌に朱が刻まれ、散る。
もう一撃踏み込んでもいいが、信頼できる仲間が居る。
「まだ相手は控えていますしね……」
それに、上手く吊り出せたとフミラは更に後退した。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
クロエ・アルニティコス
亜人どもとは毛色が違いますね。
こいつらは確かエンネアドでしたか。遠征軍にすら取り込んでいるとは。
構いません。立ちふさがるのであれば、全員殺すのみです。
【セイレーン・カンパニュラ】を使用し、セイレーンを象った植物の怪物を作り出します。
雌獅子神群の神々を讃える歌をかき消すほどのセイレーンの叫び声で敵の身体を引き裂きましょう。
冥府の女神にして魔術の女神を奉ずる者として、お前たちの歌と信仰そのものは否定しません。
ただし、それを蹂躙と排除の言い訳にするのであれば……お前たちがそうされることも理解しておくべきですね。
敵の陣形には近づきすぎず、囲まれることのないように。
こちらを囲もうと数体が突出してくるならばそれらを集中的に攻撃してやはり囲まれないように。
刃での攻撃は三相の杖で急所への命中は防ぎましょう。
逸る気持ちはありますが、まだここでの戦いは始まったばかり。堅実に行きます。
魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目を掛けて頂けるなら、どうか私に、信仰を嘲弄する者を引き裂く歌を!
●狩猟者と魔女
互いに連携し襲い掛かってくる『雌獅子神群』の動きに、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は警戒を強めた。
「亜人どもとは毛色が違いますね。こいつらは確かエンネアドでしたか」
遠征軍にすら取り込んでいるとは。
使えるものは使うという事なのだろう。法正といい、イスカンダル大王は能力のある者であれば種族に拘りはないのようだ。
「構いません。立ちふさがるのであれば、全員殺すのみです」
カンパニュラの種に魔力を注ぎ、クロエは芽吹かせる。
「種子に宿るは我が憂い、芽吹け『セイレーン・カンパニュラ』!」
急速に成長する植物に、雌獅子神群らは歌う。『獅子神の狩り』の成功を祈るように。
神を讃え、神に捧ぐように歌声を響かせ、一斉にクロエに襲い掛かろうとした。
そこへ金切り声を響かせ、花が開く。
急速に成長した植物は怪物セイレーンを象り飛び立った。
「冥府の女神にして魔術の女神を奉ずる者として、お前たちの歌と信仰そのものは否定しません」
亜人と違い、彼女らエンネアドのエネルギーは信仰。
雌獅子神群も神に仕え、そして神であった。
素早く駆け回り、挟み込むよう陣形を取りながら追い立て、剣を振り上げクロエに斬りかかっていく。
「全ては私達の神を取り戻すため!」
だが、その行動も織り込み済み。
クロエは彼女達の攻撃を既に予測し、突出してきた雌獅子神群に囲まれないよう位置取りながら逆にそれを利用する。
「……ただし、それを蹂躙と排除の言い訳にするのであれば……お前たちがそうされることも理解しておくべきですね」
攻撃を誘い、魔力を宿す宝石を嵌めた〈三相の杖〉を掲げ、雌獅子神群の剣をクロエはしっかりと受け止めた。
静かに見あげる青に、勇ましく燃え上る獣の瞳が映り込む。
刹那動きの止まったクロエに他の雌獅子神群が襲い掛かろうと飛び出すが、ここまでが誘い。
クロエの背後より飛び立つセイレーン・カンパニュラが大きく翼を広げ、その口を開く。
「魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目を掛けて頂けるなら、どうか私に、信仰を嘲弄する者を引き裂く歌を!」
甲高く、空気を音を、絹を引き裂くような歌声は雌獅子神群の内へと響く。
全てを掻き消し歌声は、雌獅子神群らの身体をも引き裂いた。
バラバラと千切れ肉塊と血溜まりへと化していく獅子の身体を、クロエの目の前でしなる鞭が一掃した。
「あなた、ディアボロスね。わたくしの為に、死んで頂戴」
まるで玩具をねだるかのように、パディルエスは美しく微笑んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
クロエ・アルニティコス
ふん……なるほど。
そういった概念がお前のいた国にあるのかは分かりませんが。
自らの願望、欲望に忠実にあるその姿、お前がイスカンダルに最初から在ったなら「魔女」とそう呼ばれていたかもしれませんね。
好きに望むといいでしょう。
私がそれに斟酌することはありませんし……私のために、お前は殺します。
それが「魔女」の在り方です。
三相の杖に冥府の火を灯し【三界巡る冥府の火】を放ちます。
砂から作られた奴隷たちを杖から放つ冥府の炎で焼き、接近してくる奴隷たちは直接打ち据えて焼き。
正面から魔術で挑み、パディルエスの作り出す砂の奴隷を適宜焼いていくことで砂の奴隷が増えすぎ、こちらの対処能力を上回ることがないように。
焼いた砂の奴隷たちの間を縫ってパディルエスにも冥府の火を放ち、直接攻撃も仕掛けていきましょう。
全ての亜人を殺すため、断片の王イスカンダルを滅ぼすことこそ私の悲願。
その邪魔になるならば、亜人だろうがそうでなかろうが排除するのみです。
リューロボロス・リンドラゴ
くはははは!
戦地に赴いてみれば、クロエが啖呵を切っておるではないか!
良いの。とても良い!
ならば我も示そうぞ。
「竜」の在り方を!
我は龍、我こそはドラゴン!
リューロボロス・リンドラゴ也!
盾?
奴隷?
数の力?
――笑止千万。無慈悲なるは竜である。
数で蹂躙するのではなく、数を蹂躙してこそのドラゴン!
どれだけの雑兵が束になろうとも竜は殺せぬよ!
いかなる陣形も、固められた護りも粉砕する我が天禀、見せつけてやろうぞ!
くはははははははは!
拳! 蹴り! 爪! 尾! 角! 翼ぁ!
全身が武器たるドラゴンの理不尽、思い知るが良い!
触れられると思わないでと貴様は言うが。
言い返してやろう。
我に触れて無事で済むと思うなよ?
取らぬ狸の皮算用……いや、我相手なら取らぬ竜の鱗算用か?
何やら都合のいい妄想をしておったようだが。
幻覚や幻聴は敵にかけるもので、自分にかけるものではないぞ?
パディルエスを討ったら即撤退よ。
今はその時ではないが……。
ジェネラル級もイスカンダルも首を洗って待っておれ!
●微笑む王妃
例えば。それは眩い黄金であったり、抱えきれない宝石であったり。
名誉や誇りといった形の無いものもあるだろう。
欲しいと『『蝕』パディルエス』は望む。
それは喉の渇きにも似た、どうしようもないほどの欲。
――神に至るには。力が、信仰が必要だ。
全ては神を取り戻す為、いや神に至る為か……。
「さて、どうしてくれましょう。四肢を奪い、その血を大王に与えましょうか。それとも、頭を渡した方が喜ぶかしらね」
微笑と共に野望を口にするパディルエスに、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は、なるほどと軽く息を吐いた。
「そういった概念がお前のいた国にあるのかは分かりませんが。自らの願望、欲望に忠実にあるその姿……お前がイスカンダルに最初から在ったなら『魔女』とそう呼ばれていたかもしれませんね」
クロエの言葉を切るように、ピシャリとパディルエスの鞭が鳴る。
「あら、ごめんなさい。まだ途中だったかしら。でも、無駄なお喋りは不要じゃなくて」
見え透いた言葉に、いいえと軽く目を伏せ、クロエも言葉を切り上げる。
「好きに望むといいでしょう。私がそれに斟酌することはありませんし……私のために、お前は殺します」
掲げる〈三相の杖〉の先端で、魔力の強ま理に合わせ宝石が輝く。
「それが『魔女』の在り方です」
「そう、なら死になさい」
優雅な微笑を讃えながらも、容赦なく地を削る鞭が眠っていた砂奴隷らを次々と呼び起こし、襲い掛からせる。
まるでゾンビ映画さながら。無尽蔵に現れ壁となる砂の奴隷に、クロエは僅かに眉を顰める。
魔術を手繰り冥府の炎で抑えようとするが、燃えようとも痛覚もない砂人形は火を踏み潰し、燃えながらもクロエに向かって突き進む。
囲まれないように応戦するが、さすがにたった一人で抑えるには数が多いか。
「くはははは!」
軽快な笑い声と共に、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)が『孤竜の天禀(リン・ドラゴニック・ネイチャー)』で、砂奴隷の先陣をズバーンと蹴散らした。
砂は砂へと脆くも崩れ去り、パディルエスはその衝撃と砂塵から身を護るように腕を掲げ忌々しそうに何奴と相手を見据えた。
「戦地に赴いてみれば、クロエが啖呵を切っておるではないか! 良いの。とても良い!」
ならば我も示そうぞ。「竜」の在り方を!
「我は龍、我こそはドラゴン! リューロボロス・リンドラゴ也!」
高らかに、駆け付けたリューロボロスが名乗りをあげれば、知人の姿にクロエは心強さを感じ、パディルエスは不愉快そうに表情を歪めた。
「次から次へと、騒々しい。ディアボロスというのは、しつこいようですね。あの程度で奴隷が全てとおもうでない」
振るう鞭の音と共に、新たな砂奴隷が呼び起されパディルエスを護る盾に。そしてディアボロスを襲う暴徒へと化す。
「『罪に爛れた幸福に沈め』お前達はわたくしに触れることなく、地に伏すがいい!」
砂の奴隷は、パディルエスの盾。そして壊されようとも、いくらでも生み出せる都合のいい人形。
「わたくしに触れられると思わないで」
「――笑止千万。無慈悲なるは竜である。数で蹂躙するのではなく、数を蹂躙してこそのドラゴン!」
この砂奴隷が練兵された兵であれば、活躍はしたかもしれぬが所詮は使われるだけの奴隷。
ただ目の前の敵に襲い掛かるだけの傀儡人形。
「どれだけの雑兵が束になろうとも竜は殺せぬよ! 我が天禀、見せつけてやろうぞ!」
いかなる陣形も、固められた護りも粉砕するというドラゴンの力をと爪を研ぎ澄ませ翼を広げ、リューロボスは突撃していく。
「くはははははははは!!」
小さな体躯ながらも頼もしいその背を見つめ、クロエは三相の杖を掲げる。
「冥府の女神にして魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目をかけて頂けるなら、どうかこの杖に神話の灯火を!」
祈りを捧げ、砂奴隷を襲うは『三界巡る冥府の火(ヘカテー・ダーロス)』の黒い焔。
「拳! 蹴り! 爪! 尾! 角! 翼ぁ! 全身が武器たるドラゴンの理不尽、思い知るが良い!」
炎に包まれながら進軍する砂奴隷を、次々と圧倒する速さと勢いでリューロボスが粉砕し、蹴散らしその爪はパディルエスへと届く。
「触れられると思わないでと貴様は言うが。我に触れて無事で済むと思うなよ?」
間近で見あげるリューロボスの新緑の瞳が鋭く揺らいだ時には、パディルエスの胸は大きく引き裂かれていた。
吐き出す血と悲鳴が、驚愕に震える。
だがこれで終わりではない、この突撃は。
リューロボスが爪を引き飛び退けば、その正面にはクロエの姿が。
「貴様は所詮通過点に過ぎぬ。早々に立ち去れい」
「くっ……はなから、わたくしの盾を奪う為に……!」
叫ぶパディルエスだが、既にこの戦いの決着を待たず、リューロボスの視線は遥か大軍の先頭へと意識が切り替わっていた。
今はその時ではないが、待っておれと。そしてこの戦いの決着は決まったと。
黒い炎が、蹴散らされた砂奴隷の中に出来た荒野の道を燃え盛り迸る。
「全ての亜人を殺すため、断片の王イスカンダルを滅ぼすことこそ私の悲願。その邪魔になるならば……」
「このわたくしが、こんなとこで!?」
鞭を振るう手は上がることなく、パディルエスの視界は黒炎で覆われ、絶叫がこがされていく。
「亜人だろうがそうでなかろうが排除するのみです」
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
大崎・朔太郎
アドリブ連携可
援軍参上しましたっと!
生憎とここにいる皆、大切な物の為にしか死ねないんですよ。
スイマセンねとウインクで煽る。
別に触れる気も無いのでお気になさらずと言いつつ
【サキュバスミスト】を放つ、
まあ炎と暴力の蹂躙と格は落ちますが
些細な隙間からも通るサキュバスミストで
砂の奴隷の肉壁の間を通して相手の精神力を削っていきますか。
砂人形の奴隷に関しては手持ちマイクスタンドや
掌中の希望で撃ち抜いたりして少しでも時間を稼いで
その場をサキュバスミストで満たしていく。
なまじっか砂人形を壁にして
離れるのに向かない戦い方をしたばっかりにこんな事になるんですよ?
まあ王に会う前に倒れるのは残念でしたね。
と最後まで自分の魅力に自信のあるだろう彼女の望まぬ返しをし続ける。
ああいう方とウマが昔から合わない物で…
人より何かを持ってる自覚して好き勝手出来ちゃうと思うのは
クロノヴェーダの悪い所ですね。
●王妃の顛末
援軍参上しましたっと!
「もう殆ど決着はついているようですね」
仲間の攻撃に擦り減らされ、立っているのもやっという『『蝕』パディルエス』に、大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)は話しかけた。
別に最後の言葉を聞いてあげようという訳ではないが、彼女にも何か思うことがあれば聞いてあげてもいいだろうと。
「わたくしに触らないで。憐れみか!」
まともに鞭を震えなくとも、残る気力で『罪に爛れた幸福に沈め』を発動し、パディルエスは砂奴隷を生み出す。
「別に触れる気も無いのでお気になさらず」
スイマセンねとウィンクを投げかけ、まあ炎と暴力の蹂躙と格は落ちますがと『サキュバスミスト』を放ち満たしていく。
「生憎とここにいる皆、大切な物の為にしか死ねないんですよ」
「……わたくしだって……王を再び、エジプトに……」
コフッと濡れた咳を吐きながら、気丈にも立ちあがるのは王妃としての彼女の意地か。
だが、そんなものは関係ない。
肉壁といっても相手は砂の奴隷。砂の間を風は通りぬけ。
近付いてきた砂奴隷は、マイクパフォーマンスを披露するよう振るい、容赦なく壊し朔太郎はパディルエスに笑みを向け辛辣な言葉と共に風は彼女を侵蝕していく。
「なまじっか砂人形を壁にして、離れるのに向かない戦い方をしたばっかりにこんな事になるんですよ?」
「わたくしはっ……」
自ら決めた王以外に使えることも、己の魅力と権力で数多の者を従えてきた彼女にとって、内から支配されていくのは屈辱。
――抗えない。
ゆっくりと膝を折り、頭を垂れ、パディルエスは全てを朔太郎に差し出す。
支配する側に居たパディルエスが、支配される側に落ちて。
「まあ、王に会う前に倒れるのは残念でしたね……もう、聞こえていませんか……」
広がる血溜まりの中、パディルエスの精神は蝕まれ、壊れた。
これで、もう二度と彼女が立ちあがることは無いだろう。
「ああいう方とウマが昔から合わない物で……人より何かを持ってる自覚して好き勝手出来ちゃうと思うのは、クロノヴェーダの悪い所ですね」
そう一言残し、朔太郎は仲間と共にその場から去って行くのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!