リプレイ
エルル・ヘイズルーン
ふしぎなラッパを取り出し、ゆっくりと落ち着いて
村の前で「たまねぎの歌」を【演奏】するエルルちゃん
意味は分からないでしょうけど
名画「民衆を率いる自由の女神」をアレンジしたコスプレ姿で
ナポレオン時代の、実在の行進曲です
軍歌のイメージに反して素朴で微笑ましい内容で
兵士にとって一番の楽しみは、食事なのだと教えてくれます
【だいたいの意味】
油で揚げたタマネギが好き
美味いタマネギを好きになろう
でも、オーストリアの犬どもにやるタマネギはない
そのタマネギを作ってるのは、この村の農家さん
いまの大陸軍はニセモノ、気高い革命の【情熱】をどうか取り戻してほしい
そんな想いを込めて、静かに最後までラッパを吹きます
陣・頼人
い、いやこれいけない事だってわかってるけど、どうやって説得していいんだろ……。
仲間の演奏やパフォーマンスで村人が集まったところで【情熱】をもって訴えかける。
「確かに音楽隊の音楽は素晴らしかった。それに仕事ばかりじゃ退屈かも知れない」
「でも、そのために他の大切なものを捨てちゃダメなんだ! こんな暮らししで、誰がご飯を作ってくれるんだい? 誰が畑を耕してくれるんだよ! そして思い出して、『みんなの大切な人が誰なのか』を!」
「ここはみんなの村だ。毎日が退屈ならみんなで変えていけばいい。誰かに騙され、言いなりになる暮らしのどこがいいんだい?」
月下部・鐶
あたし音楽とかできないんだけど!
でも、こんな酷いこと、ぜったいぜったい許せない!村人の人たち、ぜったい助けなきゃ!
あたしが使える楽器っていったら、小学校で習ったリコーダーのみ!なんとかこれで!心をこめれば!
はい、ぜんぜんなんともならなかったです。リコーダーで鳴らすのは、心もとないつたないメロディ
練習させられたから覚えてるやつ、たしか曲名はアマリリス? フランスの曲だよ!
音楽で仲良くなれたら、村の人達のお話を聞きたいな
こんなことになる前のこと。みんなが戻ったらやりたいこと。大好きな家族のお話
あたしはお絵かきなら得意だから、そんなお話を絵にしたいな。みんなも描きたい? 画用紙とクレヨンをあげよう!
シャルロット・アミ
今まで、村には刺激的なものも音楽もなかったってことよね
じゃあ、郷愁を呼ぶような音楽よりも
激しくて、踊りたくなっちゃうような
革命的な音楽を
ショルダーキーボードでDTMを駆使した
ダンスミュージックを披露するわ
モラさんと一緒にステップステップ
心に沸き立つ衝動はきっと明るいもののはず
本当の音楽を教えることも大事だと思うの
広場に出てきてもらった後は
本当に綺麗な賛美歌も披露するわ
バイオリンの弦をきちんと調整すれば
賛美歌だって胸を震わせる音楽よ
音楽があれば退屈なんてしないわ
わかってもらえたら嬉しいのだけど
アドリブ、絡み歓迎です
白水・蛍
アドリブ、連携歓迎
「人々を元気にするための音楽。それが音楽の本懐。さあ、奏でましょう。歌いましょう。一緒に楽しみましょう」
【パラドクス】を使用し、【勝利の凱歌】を残留させます。
【勝利の凱歌】で人々を勇気づけましょう。
≪ブレイドハープ―詠唱―≫を使用し、音楽を奏でます。
人々を勇気づけるような、テンションが上がるような音楽を「演奏」いたしましょう。「歌唱」いたしましょう。
さあ、皆様も一緒に歌いましょう。
後は、「歌唱」する際に、出来るだけ村人たちに通ずるように平易な言葉で歌うべきですかね。
難しすぎると通じにくいかもしれません。考え込みすぎかもしれませんが。
分かりやすいというのは重要だと思いますので。
セシリー・アーヴェンディル
【アドリブ/連携歓迎】
娯楽による刺激は薬にも毒にもなる、といういい例だな。
こうも村中から精神エネルギーを感じるのは堪えるな。
敵は淫魔で、私はサキュバスなので当然なのだが、むずがゆくて仕方がない。
これは一刻も早く村を救う必要があるな…私のためにも。
私は聖歌を歌わせてもらおう。シスターとして嗜み程度には心得ている。
少なくとも村の演奏よりは上手いだろうと自負はある。
娯楽を知らないのであれば、様々なパターンを示した方が興味を引きやすいだろう。
「派手なばかりが音楽ではない。このように心安らかにするものも」
草薙・美珠
●目的
淫魔などという妖魔の好きにさせるわけにはいきません。
神楽によって淫魔の妖気を打ち払い、村人たちを正気に戻しましょう。
●手段
神社で舞う神楽ならば、神に仕える巫女として得意分野です。
音楽に合わせて巫女装束で舞うことで、【退魔の加護】による【浄化】の力で、村に蔓延する淫魔の妖気を浄化します。
ですが、神様が言うには、神楽だけでは村人たちを完全には淫魔の催眠から解き放てないかもしれないとのこと。
……恥ずかしいですが、仕方ありません。
神様の指示通り、裾の短い巫女装束の下に下着を履かずに、高い場所で大きな動きで神楽を踊ります。
……うう、これ、見えてないですよね?
って、きゃああっ、いきなり強風がっ!?
蘭田・みよ
【アドリブOK】
戦闘は出来ませんが、村人のみなさんを救う為にも出来る事を頑張ります!
楽器演奏の経験はありませんので、私は歌を歌って村人達の目を覚ましてあげたいと思います。
伴奏があった棒が歌いやすいですが他のみなさんの都合もあると思いますので、仮に一人だとしても構わず歌い続けます!
しかし村人のみなさんの洗脳はだいぶ進んでいるみたいで、歌ってる私に色々なイタズラを仕掛けて来ます。
胸やお尻を触ってきたり、服を一枚一枚脱がせてきたり……私は懸命に歌い続けるも抵抗が無いのをいい事に、遂には欲望のまま私の中に男性のアレを挿れられてしまい……。
本番行為を強要されながら、喘ぎの歌を披露してしまうのでした。
マリアラーラ・シルヴァ
皆の作戦でアレクシアが出ていった後
入れ違いに村長宅に侵入するよ
村長さんは国境近くの田舎なのに伯爵位だし
歴史がある教会もあるし
ここは重要地点な辺境伯領なんでしょ?
ならマリアみたいな子供に見つめられながら
パラドクス込みで愛国心を突くよう「歌唱」すれば
すぐに正気に戻る堅物さんだと思うの
長い歴史で本物の英雄詩を紡いできた自覚持ってほしいなー
質問できそうなら
・クロノベーダが税とか迂遠かつ人間的なあるいは執政者的な作戦するのは不自然
・彼らに協力してこういう計画を立案しそうな貴族に心当たりはないか
とか
聞いてみるの
その後は
村長さんが居れば村人さんの避難誘導もスムーズだし
村長さんの株も上がるから
一緒に行動するね
●第一楽章
「い、いけない事を、しちゃダメなんだ!」
「淫魔などという、妖魔の好きにさせるわけにはいきません!」
ディアボロスの二人は、当初は勇ましくそんな事を口にしていたものの、
「え? うわ………」
陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)と、
「あ、あんなことを……丸見え、です……いえっ、そうではなくてっ」
草薙・美珠(退魔巫女・g03980)。
現場に到着したこの二人は、興味津々の様子で物陰へと視線を向けた。
そこでは、淫魔と『お盛ん』な者が、興奮し行為にふけっている。幸か不幸か、ディアボロスたちの事は気付かれていない。
「美珠……恥ずかしがっている割に、見てるじゃない」
セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)の言葉に、件の巫女は、
「い、いえ。見ているわけでも、興味があるわけでもないです! ただその……ええと、あの……」と、しどろもどろ。
「て、偵察! 偵察です! これから戦う場所を検分し、対策を練るためにですね」「あ、全裸の女同士が抱き合ってる」
「ええっ、どこですっ!? ……いえ、別に興味は……」
「……はあっ」
本当に彼女は巫女なのか、というか所属してる神社は大丈夫なのかと、サキュバスのシスターはため息交じりに疑ってしまった。
だが、セシリーはそれ以上に、『感じていた』。
サキュバスゆえに、精神エネルギーが村中から感じられ、伝わってくる。淫魔が搾り取っているそれは、サキュバスも無縁ではないそれ。ゆえに……『むずがゆさ』を感じて仕方がない。
「……まあ、確かにあまり目立たない村ですね。建物の色も、あまり鮮やかさが感じられません。ねえ、スパーライト?」
連れているオラトリオに語り掛けるのは、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)。美珠と同じく黒髪と黒い瞳だが……彼女の方がより凛々しい。中性的な顔立ちも相まって、どこか若武者のような雰囲気を醸し出している。
そんな彼女……蛍の言う通り、確かにこのオルディネール村は色彩に乏しい。
「街道からも離れているねぇ。これじゃ、旅の商人さんもあまり来なくて当然だわぁ! 酒場が無いってのも、残念でぇす!」
エルル・ヘイズルーン(美食を導くたまねぎの女神・g03599)、酒蔵の跡取り娘が、街中を見て憤る。
「モラさん、あまり……楽しそうな村ではないみたいですね」
自身のモーラット・コミュこと『モラさん』に語り掛けるのは、長い黒髪を持つ、美珠に匹敵する清楚な美少女、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)。
「そうだね! きっと、楽しくないからそこにわるいやつらがつけこんだんだね! あたしたちがぜったい助ける! あたし音楽できないけど!」
元気はあるが、いささか頼りない発言するのは、月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)。
「ええ。私も戦闘は出来ませんが……みなさんを救うために、できる事を頑張ります!」
蘭田・みよ(普通の一般人・g03972)が、鐶に続く。
「うん、がんばろ! みよさん音楽できるの?」
鐶に問われ、
「いえ。楽器演奏の経験は無いので、歌を歌うことくらいしか……」
と、これまた頼りなさげな返答が。
「おー! それじゃあたし、リコーダー吹いたげるね! あまりうまくないけど!」
みよと鐶の会話を聞きつつ、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)、青い瞳と銀髪を持つ、美幼女のサキュバスは、
「……この村、場所は『国境近く』、村長は『伯爵位』。歴史ある『教会』もあるし……『重要』な地点じゃないの?」
周囲を見回しつつ、そんな疑問を抱いていた。
狭いようで、それなりに規模のあるオルディネール村。
一行は、人気のない村の中を通り、そして……、
中央広場へとたどり着いた。
「…………」
マリアラーラは、市政室のある市役所へと目を向けた。村の周囲は、フランスのごく普通の田舎といった感があり、建物も簡素。
しかし、広場を中心とした部分には、石造りのそれなりに立派で大きな建物が。
「なんだか、ちょっとちぐはぐな印象ですね」
蛍の言う通り、村の広場を初めとした中心部と、周辺部とでは、どこかちぐはぐさがあった。
「……どうも、石造りの部分を残し、回りに建物を追加した……ようにも見えますが」
シャルロットもまた、指摘する。
確かに彼女の言う様に、『元々は石造りの城砦だったのが、中心部だけが残り破壊。壊れた跡地に簡素な建物を建て、村になった』……と、見ているとそんな気がする。
しかし、今は分析よりも先にやるべき事がある。
「まずは……」
この広場にて、音楽の力を用い、クロノヴェーダの支配を打ち破るように働きかけねばならない。
具体的には、楽器を演奏し、歌を歌う事で、村人たちにそれを聞かせる。演説やパフォーマンスでも良し。それらを聞かせ、あるいは見せて、村人たちの怠惰な心を揺り動かし……淫魔の誘惑を打ち破らせる。
うまく行くか否かは、『やってみなければわからない』。
そして、『わからないならやってみる』。
「それじゃあ、最初の演奏はわたしぃ!」
と、エルルがラッパを手に進み出た。
エルルの姿は、まるでドラクロワの絵画『民衆を率いる自由の女神』の女神のよう。
「では、私が歌いますね」と、みよも進み出た。
「じゃあみよちゃん、これが歌詞ねぇ」エルルはみよにメモ帳を手渡し、
「では……行きます、『フランス第一共和政行進曲』こと……『Chanson de l'oignon(たまねぎの歌)』!」
『油で揚げた玉ねぎが好きさ、
うまいから玉ねぎが好きさ、
油で揚げた玉ねぎが好きさ、
玉ねぎが好きさ 玉ねぎが好きさ♪』
エルルのラッパの伴奏が響き、みよが歌い始めた。
「これは……?」
頼人が、そのメロディと、珍妙とも思える歌詞に目を丸くする。
「確か……フランスの軍歌らしい。こんなメロディで、玉ねぎの事しか歌ってないが……本当に軍で歌われていたそうだ」
セシリーが説明するが、頼人の顔を見ると信じられない様子。
「……神様の言う事と同じくらい、信じられませんね……」
美珠も、目を丸くして聞いている。疑わしいといった顔をしていたが、
「いえ、私も聞いたことありますが、セシリーさんの言われる通りですよ」
蛍と、
「はい。私もこの○○○○○○出身で、聞いたことがあります」
シャルロットの言葉に、ますます混乱。
『油で揚げた玉ねぎを食べれば、
ライオンの如く暴れ回れる、
油で揚げた玉ねぎを食べれば、
玉ねぎを食べれば 玉ねぎを食べれば♪』
『でもオーストリア人に玉ねぎはやらないさ、
犬にやる玉ねぎなどない、
でもオーストリア人に玉ねぎはやらないさ、
やる玉ねぎなどない やる玉ねぎなどない♪』
「……なんだ?」
「……おい、この歌」
「ああ、ワシも従軍の時に、歌ったもんだ」
「軍に居た時の事を忘れないよう、玉ねぎを畑で作り始めたんだったな……」
玉ねぎ農家の村人たちが、淫魔から逃れんとするかのように、家々から出てきた。
●第二楽章
「じゃあ次、あたし! リコーダー演奏しまーす! 曲は『アマリリス』!」
進み出るは、鐶。
「おおっ、我が国の民謡か!」
「はー、こりゃたのしみだべ」
「お嬢さん、その笛吹くんだべか?」
と、皆の期待値が上がったが、
「~♪」
いざ演奏が始まり、
「……我が国の民謡、こんなだったか?」
「……はー、音程違わんだべ?」
「……お嬢さん、その笛壊れてるんだべか?」
と、皆の反応がやや微妙。
「あれー? あれあれー? ちょーっとハズしちゃったかなー?」
しかし当の本人は、あまり気にしてなさげ。気にせず次行ってみよー的に、からからと笑う彼女に釣られ、
「お嬢さん、元気だべな」
「まあ、下手でも楽しければそれもええべな」
「んだんだ」
そんな感じに、その場が盛り上がる。
だが……、
「まだ、そんなに多くはないですね」
美珠の指摘通り、村の規模と比べ、まだそれほど多くの村人は出てきていない。見たところ十人前後くらいか。
「そうだな……ならば、聖歌を歌わせてもらおうか」
セシリーが続き進み出ようとするが、
「待って……次は私にさせてもらえませんか?」
同じサキュバスの、シャルロットが進み出る。彼女はショルダーキーボードを取り出すと、それを肩にかけた。
「……では、頼もうか。何を演奏するんだ?」
「何か……故郷の郷愁を呼ぶような、そんな曲でしょうか?」
セシリーと美珠の言葉に、
「いいえ、まずは『革命的』な音楽を演奏したいと思います。激しくて、踊りたくなっちゃうような……そんな曲をね」
シャルロットは、そう答えた。
まだ室内にいた村人たちは、それを聞いて思った。
さっき流れた『玉ねぎの歌』や、リコーダーの『アマリリス』とは、どこか根本的に違うと。
それがシャルロットが奏でる『ダンスミュージック』と呼ばれるものなどと、彼らに知る由もない。が、音楽自体が彼らの心を捕え、身体を『動かしたくなる』のを実感する。
室内の淫魔を放置し、皆は……広場へ出てきた。
そこには、モラさんと一緒にステップを踏みつつ、演奏しているシャルロットの姿があった。
『止めちゃいけない、感動と言う名の衝動、
じっとしてても、どうにもならない、
さあ立って、手を振り上げて、足を踏み鳴らして、
輝く瞬間探しに、扉開けて世界に羽ばたこう!』
「すごい……どんどん人が出てきた!」
先刻より増えた村人の姿を見て、頼人が感心する。村の規模からして、まだ『全員』ではないが、少なくとも先刻よりも多くなっている事は見て取れる。
「ならば、私も……」
蛍もシャルロットに続き、ブレイドハープを使用、音楽を奏で、そして……歌唱し始めた。
二人のセッションが、新たな『雰囲気』と『空気』とを、広場に作り上げた。人々を勇気づけ、テンションが上がるような音楽が蛍のハープで演奏され、蛍の口から歌唱される。
『聞こえるか、戦う者の歌が、
ドラムが響く、胸の鼓動のように、
新たに始まる、熱き命、
明日始まる、そうだ明日に』
『我が同胞よ、入れよ列に、
そして戦え、自由のために、
世界は砦の、向こうに見える、
自由を勝ち取り、世界に進め』
『民の革命』。
革命を起こしいざ立ち上がらんとする歌。
蛍の歌も伴い、いつしかそれは、村人たちの心を掴み始めていた。
●第三楽章
「一体、何の騒ぎ……?」
室内で爛れた様相を見せていたアレクシアとソブルだったが、外の騒がしさに、淫魔は立ち上がり、部屋から出ていった。
そして、
『いざ祖国の子らよ!
栄光の日は来たれり、
暴君の血染めの旗が翻る、
戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号、
我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり』
いつしか、室内に入り込んでいたマリアラーラが、パラドクスを込めつつ歌っていた。
フランス国家『ラ・マルセイエーズ』を。
「……お嬢ちゃん? 一体、君は……」
「マリアの事は、どうでもいいの。ねえ、伯爵様……」
マリアは、乱れたシーツにくるまった、中年男性をじっと見つめた。
「この村……『重要』な、辺境伯領なんでしょ? なぜ……村に、あんな音楽隊を引き入れて、こんな風にしちゃったの?」
「それ、は……」
まるで、薬物の効目が抜けていくように、眠りから覚めていくかのように、
ソブルが正気に戻っていくのを、マリアは感じ取っていた。
「……この村は、昔は重要だったが……今はそれほどではないよ」
「どういう事?」
「……かつてはここに、城砦都市があった。が、今は破壊され、中央部の広場とその周辺しか残っていない。この村は、昔をしのんだ者たちが、小屋を周りに建てて住み着いたに過ぎないのさ。むしろ、国境により近い地域にある新たな城砦都市の方が、国防戦略拠点として重要だね」
「重要でないなら、なんで伯爵の爵位をもったあなたが、村長をしてるの?」
「私は少し前に、中央政府の有力貴族の悪事を暴いてね。その褒美に伯爵の爵位を授かったが、直後にここの統治を命じられたんだ」
「…………」
つまりは、この村長。有権者の悪事を暴いた褒賞に伯爵の爵位を貰ったが、報復として閑職に付けさせられたという事か。
では……今回のこの事件。その関係者が黒幕か?
クロノヴェーダが謀略を遂行するのは不自然。なら……事件の関係者が止めを差すために、淫魔を呼び込んだとしたら? 奴らに協力して、こういう計画を立案しそうな貴族に心当たりはないだろうか?
「ねえ、ならその悪事を暴いた貴族に近しい人物は……」
「呼んだか、小娘」
アンシベル。ソブル村長の執事が、彼女の後ろに立っていた。
広場で、セシリーが聖歌を歌う。
『羊飼いよ、汝らの喜びは誰が為か?
かの甘美なる歌は何のためか?
いかなる者が、勝利と征服で、
かの凱歌に満ちた声に相応しいのか』
『幸いなる村を捜し求めん、
そが家にて、かの方の誕生を見し村を、
かの方に心より敬意を奉らん、
我らが心と声にて献げものを奉らん』
シスターらしく、その声は聖なる調べを思わせるそれ。
そしてその周囲で、巫女服で踊る美珠の姿があった。
『神楽』。宗旨は異なれど、神に仕える巫女である美珠が、神に奉じる舞いを披露する。セシリーの歌声に合わせ、少女のしなやかな舞いがそこに現れる。
だが、
(「か、神様。本当に……淫魔を払うためにこれが必要なのでしょうか?」)
美珠の巫女服は、裾の短いそれ。そして……御霊は、下着を付けていなかった。
そんな状態で、やや高い場所で大きな動きで神楽を舞うのだ。
大事なところが、ちらちらと見えてしまい……視線を感じてしまう。
(「……恥ずかしいですが、仕方ありません。ううっ、これ、見えてませんよね?」)
などと思っているが、
(「……見えちゃってるな!」)
エルルと、
(「見えてるんだけど!」)
鐶と、
(「……丸見えだけど、いいのかしら」)
シャルロットは、
口に出さずとも、心の中で指摘。
そして、
「きゃあっ! いきなり強風がっ!」
強めの風が吹き、ノーパンの状態で丸見えに。
村人たち、特に男性たちの視線を集めてしまい、
「み、見ないで下さ……きゃああっ!」
そのまま尻餅をつき、足を大きく広げて尻餅を。
「……ええもん見たのう」
「20歳若返ったわい」
「嫁のよりも綺麗だなあ」
などと村人たちから声が。
(「み、見られました……じっくりと
……!」)
しかし幸か不幸か、淫魔の影響は消えた模様。
赤面しつつ、美珠に変わり高所に立った頼人は、
「確かに、コリュプション音楽隊の音楽は素晴らしかった。それに仕事ばかりじゃ、退屈かも知れない。でも、そのために他の大切なものを捨てちゃダメなんだ!」
情熱をもって、述べ始めた。
「こんな暮らししで、誰がご飯を作ってくれるんだい? 誰が畑を耕してくれるんだよ! そして思い出して、『みんなの大切な人が誰なのか』を!」
その熱っぽい口調に、村人たちも注目する。
「ここはみんなの村だ。毎日が退屈ならみんなで変えていけばいい。誰かに騙され、言いなりになる暮らしのどこがいいんだい? 他人じゃない、自分以外の誰かでもない……」
『自分たちで、決めるんだ』
少年の最後の言葉に、
その場に居た村人たちは、うなだれた。
●最終楽章
「小娘が……知ったような口を……」
アンシベルと言葉を交わし、マリアラーラは悟った。
どうやら、この執事のアンシベルが黒幕らしい。ソブルが悪事を明らかにした有力貴族の元部下で、貴族の情報を売って罪を免れた。が、ソブルの下に付いたため、この田舎に一緒に飛ばされた。
かくして、つまらん田舎暮らしに辟易していたところ。かの音楽隊が来る事を知りアプローチ。結果、引き入れた次第。この村の人々を大陸軍の自動人形にする事で、自分もおこぼれに預かろうとしたわけだ。
「貴様如き小娘が、わしの何をわかると言うのだ!」
「わかるわよ。今まで私が言った事は当たってたでしょ?」
「それは、確かにそうだが……しかし!」
「それに、この村人と村長を淫魔を使って自動人形にして、それだけ?」
「違う! ここから中央に戻って、そして……」
「裏切り者は信用されないわよ。また、誰かに利用されるだけ。結局あなたのやったことは、無駄な努力ご苦労様……だよう?」
「いや、しかし、その……」
マリアの『夢魔のナイショ話(キュートメア)』。彼女の話術に翻弄され、精神にダメージを食らうこのパラドクスにより……、
「わ、わしだって! ようやく出世できると思ったのに! それをこいつが、ソブルの奴のせいで……」
そのままアンシベルは、おいおいと泣き始めた。
「……あーあ、泣いちゃった。良い歳したおじさんなのになあ」
「とりあえず、マリアさん。このアンシベルの事は、私にまかせてくれないかな?」
自分も被害者であるのに、ソブルが助け舟を出し……結果、この場は収まる事となった。
こうして、ディアボロスたちの尽力で。村人たちの半数近くを、淫魔から正気に戻させる事には成功した。
「ねー! 村の人たちのお話しも聞かせて! こうなる前の事とか、戻ったらやりたい事とか、家族のお話しとか、聞きたいな」
鐶が村人たちに問いかけた。
「玉ねぎ、やっぱり好きなんだね? うん、気高い革命の『情熱』、取り戻してほしいよ」
エルルもまた、玉ねぎ農家からの熱い玉ねぎトークを交わす。
「ですが、まだ半数近くが淫魔の影響から逃れられてないのですよね? まだ……安心はできません」
蛍が心配そうにつぶやき、
「でも、助けられた人たちも居ましたからね。これからです。それでは……」
シャルロットは、今度は讃美歌を披露し始めた。
「……いい声で、いい歌だ……って、美珠?」
セシリーはその歌に聞きほれていたが、美珠が赤面しつつ、裾を抑えているのを見た。
「ううっ、見られてしまいました。それに……パンツも無くしたみたいです、どうしましょう……」
(「いや、そもそもパンツ履かずに神楽をする事自体問題では?」)
頼人は声に出さず、思わず突っ込んでしまった。そして、
「そういえば、みよさんは?」
『もう森へは行かない……あっ、
月桂樹は切られてしまった……んっ!
娘達が……拾い、集める』
中央広場から離れた場所。『ここで歌って欲しい』と、一部の村人たちに連れられ、みよは路地の突き当りで、村人たちの前で歌っていた。
だが……彼らは周りを囲い、彼女の胸やお尻をさわさわと触ってくる。
(「まだ洗脳が解けてない? なら……解くまでなんとか歌わないと……」)
みよはそのまま、イタズラを受けつつ、歌い続ける。
『踊りましょう……んうっ!
こうやって踊るの……あひっ!
跳んで……お、踊って……、
気に入った子にキスしよう……あああっ!』
一枚ずつ、服が脱がされていく。
それとともに、露わになった胸を揉まれ、お尻も揉まれ、両胸の頂きを摘ままれ、腰の前の方を、手で包まれ、愛撫される。ねばつく濡れた音が、淫靡に響く。
歌い続けるみよは、抵抗しない。抵抗が無いのをいい事に、村人たち数人は彼女を後ろから抱え上げ、両ひざを持ち、足を広げた。
『……娘達が……拾い集める……あっ。
月桂樹は……切られた……まま……あっ、ああああ!』
もう、我慢できない。そのまま、そそり立った欲望が、
みよの内部へ、広げた足の間へと、埋め込まれた。
『月桂樹は……あっ、あっ……切られた……あああっ!
娘達が……ああっ、あひっ! 一人ずつ……ああんっ!
拾い……あ、集める……あああ! あんっ、あっ、ああっ、ああああ!』
快感を刻まれ、多数からの行為を強要されながら、喘いだみよは、
喘ぎつつの歌を……披露してしまった。
そして、快感が彼女を支配し……喘ぎの歌は、日が暮れるまで続くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV3が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV4が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
シンシア・クロムウェル
ふふふっ、可愛い娘……♪コートを優しく剥いてあげたいわ
ふらふらっと誘われる演技という名の真実で、自分を餌に淫魔を惹き付けるわ
誘惑に乗りそうな相手がいれば、女の子同士が得意な娘が食いついてくるでしょう
逆に食べてしまうかもしれないけれど(目がハート
誘いに乗るにせよ相手を懐へ招くにせよ同じ事
邪魔な布は取り払って……薄布一枚すら隔てず密着するわ
同等のパラドクスで正々堂々真っ向勝負よ
子猫みたいに甘えて、慈母のように甘やかして、逆に魅了してあげるわ
脚を搦めて肌を擦り合わせ、手と指、唇に舌、女の子の体全部で、沢山楽しみましょう?
何度昇り詰めても、淫魔ならまだまだ頑張れるでしょう?
お互いに、ね
※百合に限りOK
エスペル・ミエール
NG:残虐描写・連携
「淫魔のお姉さん達、キレイ……♥
ボ、ボクのお姉ちゃんになってください!」
【命中アップ】【ダメージアップ】を乗せた
『サキュバスミスト』で淫魔達を【誘惑】しますが
こちらも欲女の求牝で魅了されて相思相愛(?)
お互いを暴き合い、肌を重ね合い【ドレイン】対決です!
「大きくて、柔らかくて、温かい……♥
お姉ちゃん……大好き……♥」
サキュバスミストの効果2【ロストエナジー】で
相手は攻撃する度に体力を消耗する上
【ガードアップ】もあるので簡単には吸い負けませんが
万が一の時は【ラストリベンジ】を試みます
「お姉ちゃんっ♥ お姉ちゃっ……ぁぁぁ~~っ♥♥」
可能であれば
お持ち帰りしたい(されたい)です
蘭田・みよ
【アドリブOK】
さっきは酷い目に遭っちゃいました……でも、途中からは気持ち良くなって、何度もイッて……いえ、しっかりしないとです!
ふらふらしつつもサポートする為にみんなのところへと急ぎますが、駆けつけた時には既に他のみんなは淫魔達とお楽しみの最中。
エッチな光景に目を奪われていると淫魔からのお誘いがかかり、拒否するも興奮しちゃってるのは相手に丸わかりであり、抵抗する間もなく押し倒されちゃいます。
あちこちを撫でられ、弄られ、摘まれ舐められると何度もイッてしまい、肌を重ね合わせると遂には私からも快楽を求め始めてしまい。
そのまま男性ととは違う女性同士の気持ち良い行為の虜にされてしまうのでした。
●第五楽章
「さてと……」
セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)は、村の役所、その二階の執務室から、広場を見下ろしていた。
かの淫魔たちの『コリュプション音楽隊』。その音楽で堕落させた村人たちは……半分近くを正気に戻せた。
そして今は、村外へと避難させている。郊外の水車小屋の、まだ堕落していない老人や子供達、乳幼児たちも含め、安全な場所へ向かった事は、既に確認済み。
また、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)も、
「さあ、こっちへ! よくない事に巻き込まれないように! ……え? よくない事って何かって? い、いや、その……」
などとやり取りしつつ、『避難勧告』で村人たちをソブル村長とともに誘導している。
「つまり、今村に居るのは、私たちの他には……」
敵のクロノヴェーダ、淫魔、自動人形。
そして、自動人形と化しつつある村人の残り半分。
まずは、淫魔が出てくるだろうから……これを倒さなければなるまい。
「……下着は見つかりませんでしたが、戦いの勝機は見つけてみせます!」
セシリーの隣では、スカート状の巫女服を着た草薙・美珠(退魔巫女・g03980)が、やる気を出していた。
(「実力もあるし、やる気があるのもいいんだが……」)
あれから結局下着は見つからず、彼女はパンツなしの状態で戦う事に。
なので正直、不安も大きい。色々な意味で。
「あら、下着が無くてもいいんじゃない? あなたのあそこ、すごくきれいよ……」
と、ふんわりした声が美珠の羞恥を更増しする。
声の主、シンシア・クロムウェル(ムーンライトシープ・g05392)に、
「な、何を言ってるんですか! 見えちゃうじゃないですか!」
赤面しつつ反論する美珠。
「んー、よくわかんねーけど、俺のカーちゃんたちもハダカだぜ? ハダカ見られんの、そんなにイヤか?」
と、錢鋳・虎児(無敵の御ガキ様・g00226)も加わる。
「イヤです! というか、普通は裸を他人には見せません!」
美珠は更に反論するも、
「そーなのか? シンシアのねーちゃん」
「さあ? 恥ずかしがりやさんねえ、彼女は」
母がサキュバスの少年と、サキュバスの女性相手には、やや通じてない様子。
「……そ、それより。その、敵はどんな奴? 敵なんだから、殴って倒すってんでいいのよね?」
天城・美結(ワン・ガール・アーミー・g00169)が、その会話にいささか戸惑いつつ問いかける。
「まあ、実際に相対すればわかるだろう。じきに……」
嫌でも、戦う事になると、セシリーは美結に応えた。
やがて、頼人が戻るとともに、
村の各所から、ロングコート姿の女性たちが、姿を現した。
その女性たちは、見た目には全く怪しい点は無い。女性……と呼ぶには、やや少女に近く、しかし少女と呼ぶには、やや大人びていた。
裾が長い外套を着ているが……その両胸は、外套の上から見てもわかるほどに、大きくたっぷりしている事が分かる。
外套のフードで頭を覆っているが、その顔はどこか……発情しているかのように、上気している。熱い吐息をもらし、今にも……来てほしいと誘っているかのよう。
ふと、外套の裾がめくれた。そこから、肌も露わな太腿が見えたが……、ズボンを履いていたり、パンツのような下着を付けていたりしている様子は見えなかった。
隠している分、見せるよりも煽情的。それを助長するかのように、周囲の空気が濃厚なものになっていった。
そして、
『役所の中に居る人、そこに居るのはわかってるのよぉ? 一緒に遊ばない?』
彼女たち……淫魔が、誘ってきた。
下品かつ色気満載の声だが、天女の囁きのようにも聞こえるその声。
ディアボロスたちは覚悟を決めると、階下へと、玄関へと降りていった。
「な、なんてカッコしてるの、みんな!」
開口一番、頼人は顔真っ赤に。
「……えーと、殴っていいの、かな?」
美結は、色気を振りまくその相手に対し、戸惑いを隠せず。
「んー? その下ハダカなんだろ? カーちゃんたちから聞いたことあるぜ! ってか、そんなカッコしてたら風邪ひかね? まー、いっけどよ」
虎児は逆に、戸惑う事無く『いつもの事だろ? 何か問題か?』と、どこ吹く風。
「全く、音楽隊とは名ばかりの服装だな。お前たちにとっては音楽は、所詮道具でしかない、と言う事か」
むしろ、娼婦である事を隠すために音楽を用いている、というところか……と、セシリーは声に出さず付け加える。
「……っと、とにかく! 村人たちを襲う淫魔は許せません! 私が成敗します!」
その手に神器『草薙剣』を手にした美珠が、戦いへと挑む戦士の顔となり、身構えた。
「ふふふっ、可愛い娘……。そのコート、優しく剥いてあげたいわ……♪」
淫魔たちに対し、シンシアも進み出る。
『あらぁ、可愛い女の子たち……男の子も、可愛いわぁ』
『ねーえ、一緒に、遊びましょう?』
と、熱っぽさ満開の口調で……多数の淫魔たち、コートを羽織った裸の女たちが、じりじりと迫ってきた。
●第六楽章
「っこ、このっ! このっ!」
頼人が、出入口に立ち、アームドフォートからの砲撃を放つ。
「おりゃおりゃ! 俺とカーちゃんの攻撃もくらえっ!」
虎児もまた、『イマジナリキャノン』……全裸の女性たちとともに、棺を変形させたキャノンで砲撃。
砲弾が、淫魔たちを吹き飛ばした。それに続き、
「こっちだよっ!」
『復讐の刃』で作った警告弾を、美結が投擲。そのまま注意を引いていく。
『ああん、待ってぇ~』
半数近くが、美結を追って路地へ向かっていった。
だが、半数は広場にとどまり、じりじりと包囲網を狭めてくる。
「数は大分減ったな、ならば……」
「行きます!」
セシリーと美珠が、切り込んだ。
十字聖剣ルクスリアを振るい、淫魔たちを薙ぎ払っていくセシリー。
草薙の剣で、淫魔たちに切りかかる美珠。
しかし、まだ数が多い。頼人と虎児が援護射撃をするが、そんな事に構わずと、淫魔たちは……、
『はあっ………』
熱い吐息を……火炎と化し吐きだした。
『飢獣の焔吐息』。己の熱から来る吐息に、『情欲』と『魔力』とを込めた火炎として放つパラドクス。
その炎は、燃やすのみならず、理性をも溶かす。
「くっ……これしきの炎などっ……!」
美珠はそれを、大きく跳躍し回避。しかし、
『あら、かわいいっ』
『うふふっ、隠してるくせに見せたがりなんて、私たちと同じじゃない……♪』
「え……きゃああっ! 忘れてましたっ!」
下着を履かずに大きく跳べばどうなるか、その事を失念していた。
「……ほら、こっちだ!」
セシリーは大きく動き、自分の方へと導いていく。
そして、そのうちに。
「ちょ、ちょっと!?」
「んー? なんだよ、コートの前広げて……うわ、マッパじゃん」
頼人と虎児に、じわじわと迫る残りの淫魔たち。そして、
「……んんん?」
情欲が、大気を通じて伝わってきた。それは、建物内部に下がった頼人にはわずかに漂っただけだが……その前に居た虎児は、もろに受けてしまった。
『ねーえ、ボウヤ。お姉さんたちと、イ・イ・こ・と、しなーい?』
「いいこと?」
『とーっても、気持ちイイ事よぉ♪』
何も知らない子供相手に、いけない事を教えんとするかのように。
虎児に、淫魔たちが迫ってきた。
「淫魔のお姉さん達、キレイ……♪」
路地に入り込んだ淫魔たちの前に、
『あらぁ? だあれ?』
『私たちを……誘惑、したいのぉ?』
濃密な空気が、霧となって漂ってきた。
「ボ、ボクのお姉ちゃんになってください!」
路地の陰から出てきたのは、目を見張る美少女……に見える人物。
エスペル・ミエール(サキュバスのデーモンイーター・g04563)を見た淫魔たちは、
『きゃっ、かわいいっ』
『じゃあ、お姉さんたちと……イイこと、する?』
と、返答を待たずに抱きしめた。
「ああ……大きくて、柔らかくて……温かい……」
前をはだけた淫魔は、コートの下の、全裸を露わにする。その双丘に、エスペルの顔をぎゅーっと抱きしめ、押し付けた。
『うふふっ、あなたもきれいよ……あら?』
四方からエスペルを囲んだ淫魔たちは、その身体をまさぐり、その股間に手を伸ばし……、
『……『付いてる』、のね?』
その存在に、気付いた。
しかし、
『でも……とっても、かわいいっ♪』
『女の子? それとも……男の娘?』
『どっちでもいいわ、可愛いから♪』
エスペルの事を『暴いた』彼女らは、ますます気に入った様子。
そして、エスペルも、
「うん。ボク、こんなんだけど……お姉ちゃんに、なってください!」
そう、おねだりした。
『あらあら、ふらふらしちゃって……どうしたの?』
『あたしたちと、一緒に……遊びましょ?』
淫魔たちは、目前の彼女に追いついたが、
「いいわ。一緒に、遊びましょうか?」
その彼女……シンシアは、いたずらっぽく微笑み、誘う様にぺろり……と、自分の唇を舐めた。
広場の一角で、淫魔の一人が抱きつくが、
「あら……ダメじゃない。コート……着たままじゃないの」
と、シンシアは彼女のコートに手をかけ……するりと脱がした。
『きゃっ! ……あん、もお、強引……』
「強引なのは、嫌い? それに……あなたのきれいな肌、見たいなあ」
と、シンシアは。まるで子猫や子うさぎが甘えるかのように……淫魔の胸元と、首元に縋り付いた。
そのまま、石畳の地面へと押し倒す。
『だめ……石畳なんて、冷たい……あんっ』
「じゃあ、あったかくして、あ・げ・る……ほら、あなたたちも来て」
別の淫魔も誘ったシンシアは、
邪魔な布を、自分から、そして淫魔たちからも取り去り、脱がし、
「あなたたちも、素敵よ……♪」
一糸まとわぬ裸体を、互いに晒していた。
●第七楽章
「ううっ、酷い目に遭っちゃいました……」
でも……と、蘭田・みよ(普通の一般人・g03972)はふらふらしつつも、広場へと向かっていった。
「でも……途中から気持ちよくなって、何度もイって……いえ、しっかりしないとです!」
歌っている最中に悪戯され、快感を覚え絶頂してしまったのを思い出し、みよは思わず赤面した。
とにかく、皆をサポートするためにと広場に戻ったが、
「……え?」
自分がされたのと同等、またはそれ以上の事が、広場では行われていた。
市役所の入り口付近では、虎児が、
「へへっ……いつもカーちゃんとヤッてるみてーな事、してーんだろ? ここをこうすると……れろっ、ちゅっ」
『ひゃあっ! あ……あひっ!』
『こ、この子の、アソコ……おっきくて……サイコー……ああっ!』
『あっ、あっ……あああっ!』
二人のの淫魔を同時に愛撫しつつ、一人の淫魔を貫き動き、そして……彼女たちを同時に絶頂させていた。
「もー終わりかー? もっと遊ぼーぜ!」
『じゃ、じゃあ……あたしと!』
『ワタシも一緒に!』
『あたいともお願い!』
サキュバスの母直伝の技術は、淫魔をも快感で屈服させるそれ。その様子を、みよは見てしまっていた。
「え、ええと……あそこは、美珠さん?」
そして、みよが目を転じると。そこには、
「くっ……か、快楽には屈し……屈しません……あああっ!」
既に三人の淫魔たちに、押し倒されて押さえつけられている美珠がいた。
「り、理性までは溶かされては……」
『うっそー。ならなんで、こんなに身体が熱くなってるのー?』
『えっちなこと、好きなくせにー。ほら、ここ……』
既に美珠は、巫女服を脱がされ、小さな胸とその先端、そして下半身を……露出させていた。
「やっ……み、見ないで下さい……」
『あれー? ここ、ずいぶん汁気が多いわね……それに、ちっちゃなおつまみ発見~♪』
左右に開かれた下半身のそこに、一人目の淫魔が口づけ、口に含み、汁を吸っていく。
「ふあっ!」
『あはっ、びくびくしてる。じゃ、わたしはこっちのおつまみを……』
と、二人目が左胸の先端を口に含み、ちゅーっと吸い上げた。
「や、やめてぇ! あんっ! あひっ!」
『おやおや~? もうコリコリのびんびんになってる~』
三人目が右胸の先端を舐め、舌先で転がしていく。
「……あああっ!」
『きゃっ! ……やだぁ、おもらししてる。じゃ、きれいにしてあげるね』
噴き出したそれを受け止めつつ、快感を送り込むように、舌先を美珠のその部分に這わせ、舐め上げていく淫魔。
「だめ、だめ……だめええええっ! あああっ!」
腰が浮かせ、背中を反らせた美珠は、痙攣しつつ絶頂し、果てた。
「…………」
ごくりと、みよはつばを飲み込んだ。
快感に絶頂した直後の、みよの身体。それがまた疼いてくる。夢中になって美珠を見ていると、
『あーら、カワイイ美少女はっけーん♪』
『ねー、仲間外れにされてるんでしょー? ワタシたちもなの♪』
『いっしょに、しましょ?』
いきなり後ろから、淫魔たちに捕まってしまった。
「え? い、いえ、私は、そんな事は……きゃあっ」
拒否するが、身体は既に興奮し、快感を欲しがってしまっている。力が入らず、押し倒され、そして。
『ふふっ……胸、大きくて……キレイ……』
さっきと同様に、上着を脱がされてしまった。
別の淫魔は、
『邪魔でしょ、取っちゃうわね……あれあれ~? なんでここ、こんなに染みができてるのかな~?』
下を脱がされ、そして、下着に手をかけられる。
そのまま、むしり取られるように、上下の下着も……身体から脱がされた。
「きゃっ! だ、だめぇ! 見ないで……ああっ!」
その声を無視し、優しく、激しく、みよの両胸が揉まれていく。
そして、胸の先端をピッと指先で弾かれ、ぎゅっと摘ままれると、
「……あっ!」
欲しがっていた快感が、再び身体に満ちていくのを感じた。
『ほーら、こうすると……気持ち、いいでしょ?』
「あっ! だ、だめぇ! コリコリしないで……あああっ!」
胸と胸、固くなった先端同士が弾かれ合い、さらに快感が弾ける。
「え……んむうっ!?」
そのまま、唇を奪われた。それと同時に、二人の淫魔がみよの身体を愛撫していく。
淫魔の一人は、みよの唇にキスをし、一人はみよの両胸の先端にキスし、一人は足の間、大事なところにキスをしている。
みよは、キスされつつ……下にあるもう一つの唇に、淫魔の舌が入り込み、内部を快感と共に、優しく、激しくかき回されるのを知った。
「んんん……ぷはっ……も、もっと……もっと、気持ちよくしてぇっ! ああああああっ!」
腰が浮き、背中を反らせ、激しくびくびくと身体を痙攣させつつ、
先刻の男たちと同等、またはそれ以上の快感に、みよは飲み込まれるのを知った。
とある、粗末な宿屋の一室にて。
『カワイイ弟……いや、妹?……』
『姉として、たーっぷり、可愛がらなくちゃあ、ね♪』
四方から、淫魔らの双丘がエスペルの顔に、身体に、まんべんなく押し付けられる。既に、互いに全裸となり、肌をさらし合っている。
「ああ、いい匂い……お姉ちゃん、大好き……♪」
双丘に抱きつき、淫魔の匂いを吸い込むエスペル。
「わ、おっきい……」
その両胸に自ら顔を埋め、フニフニと頬擦りし、やわやわと揉んでいく。
『あんっ……もぉ、えっち♪』
淫魔の方も、エスペルの肌を愛撫し、撫であげ、快感を与えていた。
そして、たがいの肌と肌が重なり合い、
『あっ、あっ、あああっ!』
「お姉ちゃんっ♪ お姉ちゃっ……ぁぁぁ~~っ♪」
エスペルと、淫魔たちとの淫靡な宴は、さらに続いていた。
『はあっ、はあっ、……あんっ』
『も、もっとぉ……ひゃああっ!』
魅了しようと、シンシアに近づいていた淫魔たちは、
今や、逆にシンシアに魅了されていた。
「はあっ……ふふっ、かわいい……」
シンシアは、横たわらせた淫魔の、彼女のへその下へと手を伸ばし。
くちゅ……という音を立てつつ、激しく愛撫した。そして、淫魔の両胸の先を口に含んで、舐め、転がし、吸い、噛むと、
『あっ、あっ、あっ……ああああっ!』
くったりした淫魔は、そのまま気絶。
そして、自分で自分を慰めていた別の淫魔に声をかけるシンシア。
「ねえ、今度は私と一緒に……気持ちよく、なりましょう?」
シンシアは、自分と淫魔、お互いの大切な場所を、花びら同士を押し付け、くっつけ合わせ、
腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
『き、気持ち、いい……ああっ……』
合わさった二つの二枚貝が、その口を開くように。
「「あああああっ!」」
シンシアと淫魔は、何度目かの快感に、絶頂まで押し上げられ、果てた。
●第二最終楽章
「や、やめろ! 離れろ! ……くっ、ああっ!」
セシリーは何人かの淫魔を斬り捨てていたが、やはり……『欲女の求牝』の快感の前には、屈しそうになっている。
『さーあ、アナタも……』
『サキュバスなんでしょ? くだらない理性なんか捨てて、気持ちイイ事、しましょ?』
「くっ……やめろ! 尻尾を触るな……ああっ!」
聖剣を振るうも、その切っ先はやや大振りに。既に何人かの淫魔にまとわりつかれ、あちこち触られている。
頼人の方も、両脇から抱きつかれ、
「くっ……こ、こんなの……ひゃっ」
『かわいいっ、ボウヤ、ウブなのね♪』
これまた、陥落寸前。
セシリーは美珠に助けを求めようとしたが、
「こ、こんな格好、恥ずかし……ああああっ!」
その美珠は、裸で四つん這いにされ、犬のように片足を上げ、放尿させられていた。
『ふふふっ、巫女さんのくせに……』
『私たちが、残る一生、えっちな犬として飼ってあげるね♪』
『次はおっきい方♪ ほーら、お尻もひくひくしてる♪』
むしろ美珠の方が、助けが必要な状況だった。
虎児は、本人の方が夢中になり、周囲の事など眼中になし。シンシアも同様。
(「……だめか
……!」)
セシリーは、陥落させられるのを覚悟しかけたが、その時。
「このーーーーっ!」
戻ってきた美結の拳が、セシリーに抱きついた淫魔たちを殴り飛ばしていた。
「……なんとか、逃げ回って、殴って一体ずつやっつけたよ! あとは……」
「ありがたい!」
復活したセシリーは、周囲の皆にまとわりつく淫魔たちに切りかかり、切り捨て……、
淫猥な事をされている仲間たちを、助け出していった。
ここから、淫魔たちは一掃。ディアボロスたちは、音楽隊の隊員たちを倒したのだった。
「ううっ、またもこんな目に……」
「でも、女の子同士も良かった……じゃなくって!」
終わった後の広場にて。
美珠とみよは、快感の疼きから、まだ回復できてない様子。二人とも裸の為、コートやシーツをまとっている。
「つ、疲れた……」
「奇遇だな、私もだ」
頼人とセシリーは、淫猥な目になんとか合わずに済んだが、その分気疲れしていた。
「ああん……皆、かわいかったのに……」
「カーちゃんたちとみたいに、もっと気持ちよくしてやりたかったぜ」
シンシアと虎児は、まだ物足りなさげ。
「ま、まあ。なんとか済んだし……はあっ」
美結もまた、セシリー同様に気疲れを。
「ああ、お姉ちゃんたち……」
美結に見つかり、連れてこられたエスペルは。まだ淫魔たちとの事を、名残惜し気にしている。
「……とにかく、残るは自動人形と……クロノヴェーダだ。ここからが本番。気を抜かないようにしなければ、な」
セシリーの言葉に、皆は頷くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV2が発生!
【勝利の凱歌】がLV4になった!
効果2【ロストエナジー】LV2が発生!
【ラストリベンジ】がLV2になった!
マリアラーラ・シルヴァ
品行重視
若者の堕落は仕方ないよ
城砦都市の頃を偲んだ世代から武勇伝を聞いてるのに
戦線離れ役目は終えたからと
余計な刺激を排除し無難な催しだけの村だもん
過去の栄光に愛国心を滾らせても
何者にもなれない足りない人生だもの
ならマリアがお遊戯で若者人形に「救国者」を配役してあげる
・淫魔の税制の企みは亡国に繋がる
・水車小屋の子供達のように淫魔に相対せず他村を助け国を救おう
・武勇信仰伯爵位の村長と勝算は充分
・救国活動は制圧村の維持になるので大陸軍も放置するはず
ほら舞台の幕が開くよ
誘惑じゃ埋めれない渇望を満たす役(人生)を
英雄のように刺激的で国の為に戦う機会を用意したげる
だから人形なんてやめてマリアと夢を見よう?
シンシア・クロムウェル
彼女達も素敵だったけれど、まだ足りない分はお人形遊びしましょうか。ふふっ
元が女の子のお人形さんは、どの子かしら?んー……(じっと観察、看破)
快楽に堕ちたばかりならまだ人間的欲求はあるでしょう?
絞り取られた生命力、私の愛欲で満たして潤してあげる
誘惑の曲を奏でて近づき、たっぷり愛でるわ
女の子らしい部分を探りながら、私の肌でふにふにと人形の硬質の肌へ擦り付けて甘えて
淫魔の彼女達のお陰で女の子同士の愛には目覚めてるのでしょう?
私の魅力で欲望を刺激して、人間らしさを取り戻させてあげるわ
排除命令を無視するのも、人間らしさでしょう?(武装解除
彼女達が人間に戻っても、余裕ある限り続きを楽しむわ
※百合に限りOK
陣・頼人
間に合うかどうかわからない。
僕の声が届くかわからない。
それでも。
自動人形になりつつある人達に【情熱】を込めて呼びかける。
「思い出して! あなたの名前を! あなたの大切な人の名前を!」
「たとえ退屈な毎日だったとしても、あなた達は自分の仕事に誇りを持っていたはずだよ! それを思い出すんだ!」
「あなた達は一時の刺激のために、大切なものを手放すつもりなの!? この『数日』と今までの『毎日』、どっちが大切なんだよ!」
ギリギリまで諦めず、【勇気】を胸に最後まで説得を続ける。
それでも救えなかったら、
理不尽への怒りと悲しみと共に【ハウリンググランバースト】で眠らせてあげる。
「ごめん、助けてあげられなくて」
蘭田・みよ
【アドリブOK】
淫魔達からの責め、本当に凄かったです……駄目なのにどうしても身体が疼いてしまいます……。
みんなで奏でた音楽にも反応せずに自動人形になりかけてしまっている村人達、おそらく彼らは淫魔と淫らな行為に及んで堕落してしまった者達であり、彼らを救うにはどうすれば良いかを考えた結果一つの結論に至ります。
私が取る行動、それはみなさんの前へと進み出ながら巻いていたシーツを外し裸体を晒し、彼らを誘惑する事です。
淫魔と同じ方法でならと全身を使っての奉仕を行い、彼らの欲望の象徴を下のお口で受け入れ、まるで淫魔の様に喜びながら激しく交わってしまい。
濃厚な種すらも受け入れながら、淫らな時を過ごすのでした。
セシリー・アーヴェンディル
くっ、触られた感触が残ってムズムズする。
敏感な尻尾を無理やり掴んで落ち着けてやる。
「気を抜かないようにしなければならないんだ! よ、よし!」
娯楽を知らぬのであれば、外から知識を得るのが良いだろう。
男女のそれが…その、そういう行為が悪とは言わん。人として必要なことだ。
だが、それに溺れてしまっては退廃を招くだけだ。
慎みは美徳だが、過ぎれば無知を呼ぶ。
そしてそれは今回のように悪に染まる土壌になるだろう。
正しい知識をつけ、娯楽との付き合い方を学ぶべきだ。
私もそれを知る手助けをしようではないか。
…いや、そういう行為の手助けではないぞ?
歌とか料理とかだからな?
草薙・美珠
●目的
村人の信頼を得ることができれば、征服人形から元に戻せるようです。
淫魔の洗脳を解いて、元に戻してみせます!
●行動
結界を形成し、神様のお告げを受けて行動します。
……ええっ、そ、そんな方法なのですか!?
ですが、それしか手がないなら仕方ありません。
恥じらいながらも下着を履いてない巫女装束の裾をめくりあげます。
それを見た征服人形たちの腰の銃は大砲に変形していき。
村人の身体の中に溜まった淫魔の妖気が私の胎内へと発射されます。
これを耐え抜いて妖気を浄化すれば、村人たちは元に戻るはずです。
なんとか一人を元に戻しますが……
周囲には大勢の人形たちが集まり、代わる代わる無理やり一斉射撃されてしまいます。
スイ・グッドウィン
(サポート)
『ここであったのも何かのご縁、一緒にどうです?』
サキュバスのワールドハッカー×レジスタンス諜報員、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(自分の名前、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、真剣な時は「無口(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リネット・クリスティアナ
(サポート)
『お願い皆、私の呼び掛けに応えて!』
人間の妖精騎士×レジェンドウィザード、14歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、あわてた時は「子供っぽい(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
フロラン・フォンテーヌ
(サポート)
『抑圧も束縛も御免だ。真の自由のために、俺は戦うよ』
天使のリアライズペインター×カースブレイド、21歳の男です。
普段の口調は「穏やか(俺、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)」、敵には「丁寧(俺、あなた、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アイラ・ディープブルー
(サポート)
『慌ただしい世の中ですわね。』
人間の魔創機士×妖怪博士、女の子です。
普段の口調は「ミステリアスお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」
あわてた時は「やや早口(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
常にクールに振舞い、冷静に物事を客観的に見る事を信条にしている。
あまり慌てたりすることが無い。
海の生き物が大好き。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
テスラ・クルイーロ
(サポート)
言葉と言葉の間に
「・・・」が多い口調のハラペコキャラだよ。
例)「お腹空いた・・・おやつ忘れて来ちゃったんだよ・・・」
いつもお腹を空かせて依頼から依頼を渡り歩いているよ。
非戦闘依頼ではピクニック感覚でごはんを所望して歩くし、戦闘依頼では目の前にご馳走があると銃撃戦の中でも空腹に耐えられなくなるよ。
常にお腹が空いているから、ごはんを食べながら依頼をこなしたり戦ったりすることも日常茶飯事だよ。
たいてい、依頼開始前にお昼ごはんを食べ切ってて、おやつを持ってくるのを忘れたことを後悔しているよ。
戦闘中はご飯のレシピを考えてなんとか耐えきってるよ。
味方に迷惑かけないように連携するよ。アレンジも大歓迎だよ。
エスペル・ミエール
想い出の手鏡に映し出される
先程の淫魔達との交わりを見ながら泣いています
「うぅ……お姉ちゃん……」
その間に敵に囲まれてしまいますが
自暴自棄になったエスペルは
無意識に「何もかも壊れちゃえ」と奇跡の指輪に願ってしまい
『イグジストハッキング』発動。
【命中アップ】【ダメージアップ】の乗った【ハッキング・早業】で
目につくもの全ての存在を歪め破壊していきます
「お姉ちゃぁぁぁん!!!」
攻撃されても【ガードアップ】とイグジストハッキングの効果2
【能力値アップ】で軽減し【ドレイン】で回復。
【ロストエナジー】による反撃ダメージも与えます
大暴れした後
泣き疲れて眠ってしまいます。
救えたかも知れない命を奪った事も知らずに
●第九楽章
広場から、再び室内へ。
色々な意味で、仕切り直すため……ディアボロスたちは室内に。
「ううっ、女の子同士で、またこんな事を……気持ちよかったですが……じゃなくて!」
いつも通り、草薙・美珠(退魔巫女・g03980)は快楽を与えられ、快楽の前に負けた事を思い出し、自己嫌悪していた。
巫女服を着直すが、やはり下着は見つからない。なので再びパンツなし状態。
「災難だったな。……くっ、まだムズムズする」
触られた感触が、まだ尻尾に残っている。自分でその敏感な個所を掴み、セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)は落ち着きを取り戻すが……やはり、どこかむずがゆい。
「あらぁ、二人とも、すごくかわいかったのに……。特に美珠さん、とても素敵だったわよ。何か問題でも?」
と、シンシア・クロムウェル(ムーンライトシープ・g05392)が、かわいらしく首をかしげる。
「問題あります! あ、あんな事を……されたんですから!」
「あんな事って、三人がかりでイカされちゃった事? ハダカで四つん這いにされて、おしっこした事? それとも……」
「い、言わなくていいです!」
悪意なく恥ずかしい事を言うシンシアに、美珠は更に真っ赤に。
「…………」
それを横目に、蘭田・みよ(普通の一般人・g03972)は、美珠同様に淫魔に『された』時の事を思い出していた。
言葉も無く、言葉が出てこず、着替えもせずにシーツを身体にまとったまま。
そんなみよを見て、
「あ、あの……みよさん? だいじょうぶ?」
陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)が、心配になって声をかけた。
「……え? あ、はい。大丈夫です」
しかし、
(「…………本当に、大丈夫かな?」)
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、訝しげにみよを見て思っていた。説明はつかないが、どこか……自分の身を投げ出しそうな、そんな危うさが感じられたのだ。
「うぅ……お姉ちゃん……」
そして、その隣のエスペル・ミエール(サキュバスのデーモンイーター・g04563)もまた、どこか危うげ。
その手には、手鏡が握られている。
「……慌ただしいですわね」
アイラ・ディープブルー(深海の管理人・g00349)の呟き通り、慌ただしさがその場にあった。アイラはそんな空気を可能な限り払拭し、事態を整理する。
この村の村人たちを、ディアボロスの皆はまず歌で半数を引き留めた。
続き、淫猥な方法で堕落させていた淫魔たちも、誘い出して倒した。
そしてこれから、『征服人形』……自動人形に成りかけている村人たちと相対。なんとか説得し、元に戻せるのならそれが理想。しかし……できない場合は、戦い倒すしかない。
そんな事を考えているアイラを横目に、
「・・・お腹空いた・・・お菓子おいしいんだよ・・・」
と、ミニドラゴン『みにぶたさん』を引き連れたテスラ・クルイーロ(隠れエルフのブラックホール少女・g04486)は、室内の卓上に置かれていたお菓子……盛られていたカヌレやマカロンを口に放り込み、もぐもぐと噛んでいる。
かなりの量があったが、そのほとんどがテスラの胃袋の中に。
そこへ、
「大変だ! ……ああ、君たちここに居たのかね。あの音楽隊の女性たちは皆、淫魔だったとは、いやはや、助かりましたぞ。お礼を……」
ソブル村長が息せき切って入ってきた。
「いや、それより! マリアさん大変だ、アンシベルが逃げてしまった!」
そして、彼の口から、
『問題が発生』した事が明らかになった。
「んー、つまりは部屋の椅子ごとロープで縛っておいたけれど、隙を見てロープを解かれ、外に逃げられてしまったというわけですねぇ?」
スイ・グッドウィン(サキュバスのワールドハッカー・g03279)が、大慌てする村長の言葉を整理した。
建物3階のその部屋は、扉が一つしかなかったが、部屋の窓から外に出られた。そして窓は割られていた。
「見たところ、この窓のガラスを割って、欠片で縛られていたロープを切り……カーテンを伝って、外に逃げたようですね」
リネット・クリスティアナ(人間の妖精騎士・g03403)が、状況から推論を述べる。
「抑圧も束縛も御免だ。だから逃げたいという気持ちはわかるけど……相手が相手だからね、世界を正しくするためには、逃がすわけにはいかないな」
彼女に続き、フロラン・フォンテーヌ(天使のリアライズペインター・g03446)も意見を述べる。
「おい村長! いるか!」
そして、逃げた件の人物は。
外から、市役所へと声をかけていた。
窓から外の、広場を見下ろすと。そこには、
『征服人形』を引きつれた、アンシベルの姿があった。
その自動人形たちは、まだ『完全』ではなかった。
なので見た目で、なんとか男女の区別くらいはつく。しかし、全ての個体は、まるで屍が立ち上がり歩き回っているかのように、魂や生気をどこかに置き忘れたかのように、生命力に欠けていた。
「村長! それによそ者ども! よくも余計な事をしてくれたな! 俺は、ようやく貴族に成り上がれたんだ! なのにお前らが、邪魔しやがって……」
「……アンシベル、君は」
「黙ってろ村長! お前もお前だ、この村に飛ばされ村長になってるくせに、祭りはろくな事をしやがらない! 酒やご馳走や、女遊びもねえ! 畑と退屈な教会のミサしかないこの村で、何を楽しみにしろってんだ!」
「退屈なら、畑仕事をすればいいだろう? それに、この町はかつて国防の重要拠点で、村の皆もそれを知っている。そして今は国防任務から離れ、平和な毎日を送れているのだから、それで十分だろう? これ以上何をしろと?」
ソブルの、『何を言ってるんだ?』と言わんばかりの返答に、
「……はっ、わかってねえ! 理解できてねえ! そういうところだ! この無知蒙昧野郎が!」
業を煮やしたアンシベルは、手をかざした。
「『征服人形』ども! かかれ! あの理解力の無い村長に目にもの見せてやれ!」
その命令を聞いた、自動人形たちは。
広場全体に広がり、市役所の建物、その玄関口へとじりじり迫り始めた。
●第十楽章
「……そういうこと。だいたいわかったよ」
呟いたマリアは、
「ちょっと来て」
村長とともに、市役所入り口へと降り、アンシベルと、自動人形たちの前に立ちはだかった。
「お前……この糞餓鬼が! まだ俺を責めたりないか!」
アンシベルがたじろぐが、
「……半分はそうだけど、半分は違うよ。村長さん……あなたにも、言いたい事があるの。正直、こんな村だったら……」
『若者の堕落は、仕方ないよ』
アンシベルよりも、ソブル相手に、そう述べた。
「え? ど、どういう……」
ソブルは、自分に対しても向けられたその言葉に、戸惑いを。
「……城砦都市の頃を偲んだ世代から、その武勇伝を聞いてるのに。『戦線離れ役目は終えたから』と、余計な刺激を排除し無難な催しをするだけの村だもん」
このおじさんの言う通り、わかってないよ……と、辛辣な口調となったマリアに、
「そ、そうだ! この村、刺激がなさすぎる! 全てが無難で退屈だ!」
あからさまな尻馬に乗る、アンシベル。
マリアは、
「……そう。退屈で、何も無し。楽しくも無ければ、喜びも無い。ただ畑を耕し、無味乾燥に生きているだけ……いや、『死なないでいるだけ』の毎日。この村に生まれた人たちの人生は、過去の栄光に愛国心を滾らせても、何者にもなれず、不満を溜めるだけだもの。だから……」
と、今度はアンシベルへと断罪するように、指を突き付けた。
「……こうやって、良からぬ事を企み、村自体を貶めようとする者も出てくるの。……アナタや、この人形たちのように。つまり、村長とおじさん、原因あるとしたら、両方ね」
「い、いやその……」と、アンシベル。
「……じゃあ、どうすれば良かったのか? 私は、そんな今の流行や、遊びや催しなど、ろくに知らないし、わからない! 私にどうしろってんだ!」
と、ソブルも反論。
「……なら、マリアがお遊戯で、『救国者』を配役してあげる」
少女の口から、言葉が放たれる。
それはまるで、催眠にかかるかのよう。マリアの言葉が、発する声が。人形たちに、二人の男たちに、その耳に、入り込んでいく。
『淫魔の税制の企みは、亡国に繋がる』
『水車小屋の子供達のように、淫魔の企みに乗らず、他村を助けて国を救おう』
『伯爵の爵位を持つ「村長」がいる、だから勝算は充分』
『救国活動は、制圧村の維持になり、何より国の為にもなる。だから大陸軍も文句を言えず、放置するはず』
「……ほら舞台の幕が開くよ。誘惑じゃ埋めれない、渇望を満たす役……『人生』を。英雄のように刺激的で、国の為に戦う『機会』を、用意したげる……だから……」
少女の囁きが、誘惑するように、
「だから、人形なんてやめて、マリアと夢を見よう?」
彼女の囁きに惹かれたように、人形たちが膝を付き、
そして、『なりかけていた』自動人形の彼ら彼女らが、徐々に……元に戻っていくのが、見て取れた。
「……そ、そうか。この村ですべきは……」
他の村へ赴き、協力し、国そのものを救うように努めるべき。
「……お、俺も……」
貴族なら、それを行う事で、国の英雄となれる。
ソブルとアンシベルも、人形たちとともに感化されたかのように、膝を付いていた。
「……『わからない』」
間に合うかどうか、自分の声が届くかどうか、それらは『わからない』
だがそれでも、頼人は……誓ったのだ。ヒーローとして行動する事を。
「『わからない』! それでも! 『呼びかける』!」
広場に集まろうとする、自動人形になりつつある者たち。その一団に、
「『名前』! 思い出して! あなたの『名前』を! あなたの大切な人の『名前』を!」
しかし……数体の村人は、『思い出したくもない』とばかりに、襲い掛かる。
「……人が話してる時は、聞くものですよ!」
フロランと、
「まったくです。……くっ!」
アイラが、自動人形と化し襲い掛かる村人たちを、『征服人形』の何体かを攻撃し、倒していく。
アイラのデモニックボムが、数体の『征服人形』を薙ぎ払い、フロランの神蝕呪刃が切り込み、呪いを浸食させる。
たたらを踏む人形たちへ、
「たとえ退屈な毎日だったとしても、あなた達は……『誇り』を! 自分の仕事に『誇り』を持っていたはずだよ! 『名前』と一緒に、それを思い出すんだ!」
頼人は、更に言葉を叩き付けた。
自動人形たちは、広場に広く散開していた。そのうちの、中心部に固まっている一団へと……頼人は情熱を込めた口調で、呼びかけていた。
「あなた達は、一時の刺激のために、大切なものを手放すつもりなの!? この『数日』と今までの『毎日』、どっちが大切なんだよ!」
頼人の叫びは、正道にして直球のそれ。故に陳腐で、青臭いが……故に『直撃』する。人の心に。
頼人の『叫び』と、アイラとフロランの攻撃の前に、人形たちの動きが止まった。
「……そうだ、一時の刺激と誘惑で、今まで築き上げたものを崩す。それが、あなた達の望みなのか?」
セシリーも、彼に続き言い放つ。
「……この村は、為政者たち、年配の者たちの不手際で、『無い』村になっている。刺激も無く、娯楽も、悦びも楽しみも無い。だからこそ、娯楽を知らぬのであれば、外から知識を得るのが良いだろう。……その」
と、ここで顔を赤らめる。
「……その、男女のそれ、そういう行為が悪……とは言わん。人として必要な事であり行為だ。だが……」
すうっと、深呼吸し、
「……『慎み』は美徳だが、過ぎれば無知を呼ぶ。そして、過ぎた慎みによる無知は、悪に染まりやすい『土壌』になるだろう。今回のように」
セシリーの言葉もまた、頼人同様に……『直撃』した。自身を思い出し、そして自身の今の姿を認識すると、己を省みる事は必至。
「そうだ! だからみんな……何度でも言う! 自分の『名前』と、『誇り』を、『思い出して』!」
頼人の、訴えかける叫びに、
『お、オラたちは……』
『こ、こんな悦び……ある事、知らなかっただ……』
一体、また一体と、自動人形たちは膝を屈した。
元に戻りつつある彼ら、彼女らに、
「……やり直しは、いくらでもきく。正しい知識を付け、娯楽との付き合い方を学ぶべきだ。私も、それを知る手助けをしようではないか」
セシリーは、手を差し伸べた。
「……本当だか? なら、あの淫魔の姉ちゃんみたいな事を……」
その手を取った、村人に、
「い、いや。そういう行為の手助けではないぞ? 歌とか、料理とかだからな?」
赤面しつつ、そう狼狽えるセシリーだった。
「そっちのボク。お前様も、何か教えてくれるだか?」
頼人の方も、
「……ああ、何か手伝えると思う。なにせ、自分は……」
ヒーローだからね。胸を張って、そう言い放つ彼だった。
●第十一楽章
「助けになるか、わかりませんが……淫魔の洗脳を解いて、元に戻してみせます!」
美珠は、みよとともに……広場から離れていった自動人形たちを追っていた。
先刻にアンシベルの命令を聞かず、むしろ『淫魔はどこ?』と探し回っているような、そんな一団があった。
そして、それらの自動人形はふらふらと……あちこちの建物に入り込み、探し回っている。中には自動人形同士で、抱き合っていたりも。
「……考えたのですが」
「みよさん? なんですか?」
二人は今、『路地』にいた。みよが歌っている間に、周囲から村人たちに迫られ、悪戯されて、そして……快楽に弄ばれたあの場所だ。
「おそらく彼らは、淫魔と……淫らな行為に及んで、堕落してしまった者達でしょう。そこで、彼らを救うにはどうすれば良いか……考えました」
みよの言葉に、
「……わかりました! まずは……『草薙大神よ、結界に踏み入る者に天罰を、畏み畏み申す』」
美珠は、罠結界形成のパラドクスを用いた。これで、これ以上の邪魔は入らない。
「……ええと。みよさん、それで何を……ええっ!?」
美珠の目前で、みよは彼らの前に進み出て、自分がまとっていたシーツを外し……その身体を、裸体を晒した。
「考えたうえで……この結論に至りました。それは……彼らを誘惑する事です」
「な、何を……」
「淫魔に誘惑されて、その……交わったから、おかしくなったのですから。だから、私が淫魔以上に皆さんを誘惑し、正気に戻せば……」
何かおかしい気がしたが、それを指摘する前に。自動人形たちに抱きつき、
みよは、奉仕し始めた。座り込み、彼らの股間部の、欲望の象徴を口で咥え、両手でそれぞれ握り、しごくように動かす。
そして、美珠にも、
「……え? 神様? そ、そんな方法なのですか!?」
お告げのように神からの指令が。
「そ、それしか手がないなら……仕方、ありません……」
言いつつ、美珠もみよ同様……誘惑する。
その巫女装束の裾をめくりあげ、下着を履いていないそこを見せつけたのだ。途端に、自動人形……『征服人形』たちが、注目し立ち止まった。
「は、恥ずかしい
…………」
何度も村人たちや、淫魔になぶられ、そして……恥ずかしい行為をされ、それを見られた。だが、まだ挿れられてはいない、まだ……。
「あ……お、大きい……!」
目前で、『征服人形』たちの股間の銃が、大砲のそれに変化するのを、美珠は見た。
そうこうしているうちに、みよが、
「き、来てくださ……あああっ!」
彼らの、欲望の象徴。それを、下の口で受け入れた。
拒むようなそぶりは、そこにはない。まるでみよ自身が淫魔の様に、喜びの表情すら浮かべている。
「あっ、あっ、あっ……も、もっと……」
その様子を凝視し、思わず見とれてしまった美珠は、
「わ、私にも……」
座り込んで、手を後ろに付き、両足を広げた。
『M』の字に開かれた、すらりとした両足。その中心部に『征服人形』の『大砲』が触れると、吸いついてひくひくするのを美珠は感じた。
そして。
「! ……あっ、ああああああっ!」
美珠の花園をかき分け、大砲が入り込むのを感じ取った。花弁は抵抗なく、すんなりと大砲を飲み込んでしまう。
「い、痛い! 動かな……あああっ!」
征服人形はそんな言葉など聞かず、欲望とともに腰を動かす。最奥を突かれるたびに、美珠の中に痛みと……強烈な快感とが生まれ、彼女の身体を貫いた。
(「こ、これを耐えて……淫魔の妖気を私の中に放って、浄化すれば……」)
村人たちは、元に戻る。神託ではそう言われていた。
「ぐっ……あああああっ!」
淫魔の妖気が、絶頂した美珠の中に放出され、そして……、
「……え? お、オラ……」
目前には、農夫の青年、ピエールが、
元の姿になって、美珠と交わっていた。
だが、戻せたのは一人だけ。既に周囲には、大勢の人形たちが集まり、美珠へと股間の『大砲』を突き付けている。
「に、逃げて下さ……んむうっ!……んーーーっ!」
四つん這いにされた美珠の口に、大砲の一つが突っ込まれ、そして、後ろから美珠の中に突っ込んできた。
いつしか巫女服も、脱がされる。裸にされ、より一層……美珠は羞恥と、快感とを味合わされた。
みよと、美珠。裸にされた二人の少女に、大勢の『征服人形』がたかり、大砲を突き立て、何人かは人の、男の姿に戻れたが……、
たった二人では、大量の人形を人間に戻し切れるわけがない。
「あ……あっ……」
「も、もぉ……だめ、です……」
みよと美珠。絶え間なく快感を送られ続けた二人は、白目をむき、涎を垂らし、身体をひくつかせていた。前後不覚の状態にされても、人形たちの大砲は鳴りやまない。
「・・・はい、そこまでなんだよ・・・」
二人が気を失う直前。残った『征服人形』たちに対し、
フライパンを手に乱打する、テスラの姿を認めた。
●第十二楽章
その頃、
路地の奥、角を曲がった先の別の通りには。
「元が女の子のお人形さんは、どの子かしら? んー……あっ」
みーつけた……と、シンシアが、一塊になっている自動人形数体へと向かっていった。
「まだ、『ある』でしょう? 快楽に堕ちたばかりなら……まだ、人間的欲求は、『ある』でしょう?」
戸惑う様に、ぎこちない動きをする『征服人形』たちだったが、
「心配しないで、怖がらないで……愛でてあげる、たっぷりと、ね」
シンシアは取り出したバイオリンで、蠱惑的で、心が安らぎ、そして清楚にも聞こえる曲を、演奏し始めた。
そのまま近づき、大人しくなった彼女たち……元村の娘たち、女性たちの自動人形たちに、シンシアは抱きつき……両胸に、お尻に、へその下、女の子の部分を探り、撫で、人形の肌の上に、自身の柔らかな肌を擦りつける。
「……淫魔たちのおかげで、目覚めてるのでしょう? 女の子同士で愛し合う事に……」
図星を突かれたかのように、人形たちは……新たな欲望に目覚め……、
「ほら、胸の先……れろっ、ちゅっ……小さくて、コロコロしてる……それに……ここに入れた私の指、嬉しそうに咥えて、離さないじゃない……」
シンシアは、次々と、愛撫と快感、快楽を与え続けた。
その快楽のウェーブは、彼女たちを、自動人形たちを、その身体を、元のそれに戻していく。
「あ、あたし……」
「う、ウチも……こんなの、初めて……」
くたっ……と、人間に戻っていくにつれ、赤面し上気した顔で力を失い、石畳に倒れていく村娘、そして村の女性たち。その中には、ピエールの妻・リーヴの姿もあった。
「……良かった、戻れたみたいね。それじゃ……」
続きをしなくちゃ。そう囁き、シンシアは彼女たちを味わい始めた。
しばらくして、
「……ええと、シンシアさん?」
スイが助けに赴いた時も、シンシアは。
しばらくの間、愛し合うのを止めなかった。
「もっと、愛し合いたかった……お姉ちゃんたち……」
別の路地では、エスペルが。
路地の奥、行き止まりになっている中庭で。『想い出の手鏡』を見つつ、愛し気に撫でながら……涙を流していた。その鏡面に映るは、先刻の淫魔たちとの交わりの様子。
それらの淫魔たちも、皆……必要とは言え倒され、今はここには、この地には居ない。だがそれは、エスペルにとっては愛しき者たちとの別離に他ならない。
「……壊れちゃえばいい、何もかも……」
自暴自棄になりつつ、幽鬼のように顔を上げる。
周囲には、大量の『征服人形』が。それらに囲まれ、迫られるが、
どうでもいい。エスペルにとっては、美しき『姉』との快楽、愛の営み。それらがもたらす刹那の悦び以外の事柄など、どうでもいい事。クロノヴェーダの脅威や、歴史改変の重要性など、そんなものは知った事ではない。
エスペルは、願った。『奇跡の指輪』に。
「何もかも……壊れちゃえ!」
『イグジストハッキング』、自身の周囲、その『征服人形』たちの存在を、目につくもの全てを、歪めていく。
「なんでお前らが生きて、お姉ちゃんたちがいなくなるんだ! お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
そして、破壊する。サキュバスの少年にして、デーモンイータ―、そしてワールドハッカーの少年。
彼は、『暴れた』。泣きながら暴れまわった。
動くもの全てに、無差別に襲い掛かり、そして、
「………エスペルさん? 眠ってるの?」
助けにと、駆けつけたリネットは。
暴れ疲れて泣き疲れたエスペルと、その周囲の人形たちの残骸とを発見した。
エスペルは知らなかった。自身が暴れて倒した人形の中には、まだ人形から救えた者がいた事を。
そして自分自身も、救えたかもしれない命を、奪ってしまった事を。
●第三最終楽章
「……ごめん、助けてあげられなくて」
頼人が、無念とともに怒りと悲しみをにじませつつ、祈るように手を合わせていた。
「……柄ではないが……シスターとして、祈ろう。どうか……安らかに」
セシリーと、
「……わ、私も……浄化しきれず、力及ばず、すみませんでした……」
美珠。神に仕える身として、祈っていた。
「まあ……全員ではないけれど、助けられた村人がいただけでも、良しとしましょう。私も、何人かの女の子たちと愛し合い、助ける事ができたから、ね」
シンシアの言葉通り、残りの村人たちの一部は、人形から人間へと戻せていた。だが、やはり……戻せず、倒してしまった村人たちの事が気になってしまう。
「……でも、犠牲はこれで終わりよ。村長とあの執事の方も、何とかなりそうだし。あとは……」
クロノヴェーダを倒すだけだと、マリアラーラは言った。
そもそもの原因が、この村に来た淫魔の音楽隊。
その音楽隊を率いるリーダーが、残っている。それを倒すまで、あともうひと踏ん張り。
いささか疲れを感じたディアボロスたちだが、その疲労を吹き飛ばさんと、気を新たにするのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV5になった!
【現の夢】がLV3になった!
【トラップ生成】がLV2になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【ラストリベンジ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV5になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV2になった!
ピュアニカ・ハーメリオン
『アイドルサキュバスのピュアニカだよ♪百合大好きっ♡』
可愛い女の子と女の子同士の恋愛が大好きなサキュバスのサウンドソルジャー×オラトリオ『ミニペトちゃん』、16歳の女の子だよ♪
旅団『百合の花園』の団長で、妻や彼女が複数いるくらいの女の子好き!
セクシーコーデでぴゅあの魅力を引き出して、魔楽器で元気で明るい百合百合アイドルソングを演奏したりするよ♪
可愛い女の子に誘惑されるとクロノヴェーダ相手でもついつい行っちゃうかも……♡
男性には下着を見られたりとかも一切NGだけど、女の子同士の甘々ゆりゆりならえっちなのも大歓迎っ♡あ、でもオラトリオのお相手はぴゅあだけね!
あとはおまかせ!よろしくね♪
陣・頼人
お前は多くのものを奪ってきた。
平和な暮らし。当たり前の日常。その中にあった幸せ。
今が清算の時だよ。
アレクシアに、効果がないのを承知で【砲撃】や【誘導弾】を撃ち込んで彼女の油断を誘い、接近したところで【トラップ生成】と【罠使い】、【早業】で足元にワイヤーによるスネアトラップを仕掛け、彼女の動きが止まった瞬間を狙って【突撃】し、竜骸剣の【デストロイスマッシュ】を叩き込む。
これで終幕だよ。永遠にね。
※連携・絡みOKです
セシリー・アーヴェンディル
【アドリブ/連携歓迎】
救えなかった命に報いるためにも、ここで引導を渡すぞ。アレクシア!
【光の射手】の無数の弾丸で絶え間なく攻撃し、演奏を阻害する。
威力は下がるが、演奏できなければ茨を操ることもできんだろう。
だが体の疼きが蓄積されていたのか、隙を突かれ茨に捕まってしまうだろう。
「くっ! こんな茨など、どうということは、ない!」
疼きで敏感になった体をまさぐられ、私の中の精神エネルギーが高まるのを感じる。
淫魔にいいようにされるわけにはいかない! 何としても茨から逃れなければ!
娯楽を知る手助けをする約束だったな。簡単な聖歌を教えようか。
説教臭い歌詞の意味は気にするな、まずは歌うこと楽しむといい。
草薙・美珠
●目的
村人たちに酷いことをした淫魔は許しません。
ここで退治します。
●戦闘
草薙流退魔術【攻性式神結界】で敵を結界に閉じ込め、式神たちで攻撃を行いましょう。
音楽を操るだけが取り柄の淫魔ごときに負けはしません!
下着を履いていない巫女装束の裾を気にしつつ敵に攻撃を仕掛けます。
ですが、気がつけば結界内に薔薇の香りと妖しい音楽が満ちていました。
操られた熱く疼く身体を引きずって村人たちの元へ向かい、先程の続きを始めてしまいます。
正気に戻ったら戦闘に復帰します。
●戦闘後
村人の知識不足が今回の原因なので知識を残していきましょう。
私も使用したことはないのですが、草薙流房中術の知識を女性たちに実践して伝えます。
マリアラーラ・シルヴァ
品行重視
今までを振り返ると
・おじさんが支配権得た人形達と戻る迄が早い
・自由奔放な淫魔部隊に一週間だけ滞在の行程を守らせる協力者が居るはず
・足が悪い人も居るのに教会に立て籠もるのでなく水車小屋へ避難
・淫魔の演奏会からずっと教会の神父様を見てない
だからアレクシアは教会で待ってるよ
そして神父様が…淫魔に協力してるの
パラドクスで赦しの光十字架な空模様にすれば
信仰が残っていれば神父様は動けなさそう
アレクシアの反撃には神父様の屈辱を思って闘志を保ちつつ
平気な「演技」して囮になるね
予想が当たったとして神父様には理由があると思うの
救国の門出を祝い大団円に至る断片が
未調査の教会から【書物解読】で見つかればいいな
シンシア・クロムウェル
いよいよ本命ね……はうぅ、好みにドストライクなの……!(そっちの意味で
輝くような金髪に鮮やかな紅い目、無垢な少女のように清純な容姿……小振りな胸もとても愛らしくて撫でたい…
彼女なら私がされるほうでも構わな……いいえ駄目、だからこそ私が魅了してみせないと!
誘惑と自らに負けそうになるけれど、愛情たっぷりに愛でてあげるわ
聖女のような顔も素敵だけれど、乱れた表情も見たいもの
技巧で乱したいけれど、私の体で魅せられるなら、それも使うわ
アレクシアの耳元に唇を近づけて彼女の指が私を奏でる通りに、とびっきり甘やかな蕩ける声で歌って魅せましょう
脚を絡めて腕を回し、全身を擦り付けて甘えるわ
※百合に限り複数人でもOK
蘭田・みよ
【アドリブOK】
人形達との行為、とても気持ち良かったです……もっと欲しい……って、ピュアさん!?
いえその、違うんです、これはあくまで不可抗力でして……(目を逸らし)
という訳で最後のお相手は恋人であるピュアニカさんと一緒に臨みます。
ピュアさんの演奏に合わせて歌を歌い音楽バトルを……と思ったら、ピュアさんがアレクシアに誘惑されてる!?
本当は助けなくちゃいけないのに、淫らに絡み合う二人を見るとどうしようもなく興奮してしまい、二人に誘われるままに私も混じってしまい……。
二人と肌を重ね合わせ、敏感な部分を責め合い、大事な部分同士を擦り合わせ果てながら、再び強烈で甘美な快楽にのめり込んでしまうのでした。
ペトラエル・ターン
着いた途端、わたしのオラトリオは、ピュアさんのオラトリオの方へとても嬉しそうに飛んで行ってしまいました。
大の百合たらしのプレイガールなピュアさんにはいつもの事ですがまた女性に囲まれてます……ペトラ達は婦々(ふうふ)なんですから、もう少し構って欲しい気持ちも……(ピュアさんのサキュバスミストでわたしも変な気持ちに……)はぁはぁ……こ、こうなったら今日はペトラがピュアさんを襲ってやるんですからー!
唇を奪って舌を絡め、大きな胸を触り吸い付いて、女性の一番敏感な部分を重ねて擦り合い激しく何度も達してしまいます。
淫魔よりも、貴女の妻であるペトラを見てください!
妻のピュアニカさん以外との行為はNGです!
テスラ・クルイーロ
(サポート)
言葉と言葉の間に
「・・・」が多い口調のハラペコキャラだよ。
例)「お腹空いた・・・おやつ忘れて来ちゃったんだよ・・・」
いつもお腹を空かせて依頼から依頼を渡り歩いているよ。
非戦闘依頼ではピクニック感覚でごはんを所望して歩くし、戦闘依頼では目の前にご馳走があると銃撃戦の中でも空腹に耐えられなくなるよ。
常にお腹が空いているから、ごはんを食べながら依頼をこなしたり戦ったりすることも日常茶飯事だよ。
たいてい、依頼開始前にお昼ごはんを食べ切ってて、おやつを持ってくるのを忘れたことを後悔しているよ。
戦闘中はご飯のレシピを考えてなんとか耐えきってるよ。
味方に迷惑かけないように連携するよ。アレンジも大歓迎だよ。
御厨・つかさ
(サポート)
美味しいご飯は作るのも食べるのも大好きな元気娘です。
落ち込んでいる人を美味しいご飯で笑顔にする。そんな人になりたいと日々奮闘中!
苦手なものとかあったら先に言ってね。
和洋中なんでもござれ!
戦闘はどのパラドクスでも使用します。
公序良俗に反する行動はしません。
事件解決のためには多少の危険や怪我は厭わず行動します。
美味しいご飯を食べてくれる人を守りたいので
民間人がいる場合はその保護や避難を優先させます。
美味しい食材を提供してくれる田んぼや畑、海や山を汚す者は許さない!
楽しむ時は思い切り楽しみ、戦う時は真剣に。
喜怒哀楽のはっきりした女の子です。
過度なエログロはNG。
後はおまかせ。よろしくお願いしまーす!
天城・美結
連携・アドリブ・絡み等OK。
後はこいつを倒しちゃえば解決だね!
動き回りつつ《投擲+誘導弾》+【復讐の刃】で投擲用ナイフを作って投げるよ。
敵の牽制をしたり、仲間の合間を縫うように投げて不意打ちをかましたりしてみるよ。
相手が接近してきたら投擲を一時中断して《グラップル》による拳による白兵戦に切り替え。
相手からの攻撃は寧ろ反撃できるいい機会として積極的に食らいに行くよ。
自分よりレベルの低い味方がいれば、拒否されない限りはディフェンスをしに行き、反撃を誘発するよ。
戦闘後は、事後処理や村人のメンタルケアなど、自分に手伝えることがあれば積極的にお手伝いする考え。
●第十四楽章
広場から、再三市役所内の応接室内へ。
いよいよ最後。この事態を引き起こしたそもそもの存在を討伐すべく、ディアボロスたちは最後の戦いとばかりに気を引き締めていた。
「ううっ。は、初めてだったのに……」
そんな中。草薙・美珠(退魔巫女・g03980)は、今までかろうじて守ってきた己の純潔を奪われてしまい……落ち込んでいた。その時の痛みと、感じてしまった快感。それらに惑いそうになるも、
「ですが! 身体が穢され純潔が奪われたとしても、心の純潔までは穢されませんし、奪わせません! それに!」
ぐっ……と拳を握り、
「それに……この初めてと引き換えに、わずかですが村人たちを助ける事ができました! 村人たちに、酷いことをした淫魔は許せません。だから、ここで退治します!」
自身に気合を入れるかのように、断言する。
そんな美珠の近くに居る、蘭田・みよ(普通の一般人・g03972)は、
(「でも、人形達との行為、とても気持ち良かったです。もっと……欲しい……」)
行為を思い出し、邪な欲望の火が、自身の中で燃えているのを感じていた。
そこへ、
「みー、よー、ちゃん♪」
「きゃっ!」
「どうしたのー? 元気ないね?」
いきなり後ろから抱きつくは、ピュアニカ・ハーメリオン(夢魔と天使の交響曲・g01077)。
「そっか、色々散々されちゃったから、おちこんでるんだね。じゃ、ぴゅあが慰めてあげる♪」
と、後ろから首筋に『ふーっ』と息を吹きかけ、耳を『れろっ』と舐め、耳たぶを『はみはみ』と甘噛み。
「やっ、ちょ、ちょっと……あんっ!」
思わずびくびくするみよだが、
「あっあー、だめよピュアニカさん」
と、シンシア・クロムウェル(ムーンライトシープ・g05392)が駆け寄り、
「可愛い美少女の独り占めは良くないわ、みんなで分け合わなくちゃ」
と、横から抱きついた。
美少女を取り合う二人の美少女の様子を、美珠が見ていると、
「……あら? こちらにも物足りなさそうな美少女が……」
「初めてを、奪われたんでしょ? 慰めてあげる」
と、ピュアニカが視線を移してきた。
「え? いや、あの……」
思わずたじろぎ、視線を明後日の方へと向けた美珠。
そこで、彼女は見た。ピュアニカのオラトリオ『ミニペトちゃん』に抱きつく、新たなオラトリオの姿を。
「『ミニピュアさん』、ミニペトちゃんを見つけたんですね。わたしも……見つけました! ピュアさん!」
そのオラトリオに続き現れたのは、ペトラエル・ターン(天使と夢魔の交響曲・g01141)。
「……また、女の子に手を出して……ピュアさん、ペトラを放置して浮気ですか!?」
「あ、あはは、ごめんねー」
ピュアニカは誤魔化しの愛想笑い、
「あらあら、たいへんねえ」
と、シンシアはどこか他人事のようにすっとぼけ。
空気と雰囲気が濃いめのピンク色になりかけたが、
「……みんな。そこまでだ。ここからは、……クロノヴェーダを倒すため、真面目な話し合いをしたいんだが」
その場に現れた、セシリー・アーヴェンディル(ルクスリア・g02681)の声が、その空気を払拭した。
「……それで。具体的な作戦だけど。今奴は、どこにいるのか。わからないのが厄介だな」
作戦会議、開始。
陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)の言う通り。
首魁たる『アレクシア』は、今までなぜか出てこない。
「奴を最後に確認できたのは、私が市長の元に向かった時。外の様子を見に行って、その時から姿を見せてないけど……」
と、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が、最後に目撃した時の事を述べる。マリア自身は隠れており、アレクシアとは顔を合わせていなかった。
だが……今にして思えば、ひょっとしたらあの時に、
「……あの時に、あいつは私が隠れていた事を、知ってたのかも」
思い出してみれば、自分が隠れていた場所を、ちらっと一瞥していたようにも思える。そして……淫魔たち、自動人形たちとの戦いに、全く顔を出さなかったのも……、
「……どこかで、私たちが戦う様子を見ていた、という事でしょうか?」
美珠の言葉に、マリアは頷いた。
「……それに、ちょっと気になる事も。ねえ美珠さん、それにセシリーさん。『神様』に関わる仕事をしている二人に聞くけど、このオルディネール村で、ちゃんとした『教会』を見ました?」
「そう言えば……」
「確かに、見ていないな」
巫女とシスターは、そう答えた。
「それに加えて、今までを振り返ると……」
:アンシベルのおじさんが、人形達と戻るまでが早い。
:自由奔放な淫魔部隊に、一週間だけ滞在の行程を守らせる協力者が、村に居るはず。
:正気の村人たちが避難した場所。足が悪い人も居るのに、立て籠もったのは、郊外の水車小屋。
:街中の教会には、村人たちはなぜか誰も向かわず、頼ろうともしていない。
:さらに、淫魔の演奏会から、ずっと教会の神父様を見てない。
「これらを鑑みると……」
「……なるほど! 神父が手引きしたと言う事か!」
頼人も、マリアの指摘に気付いた
「なら、決まりね。教会に行って、彼女を見つけましょう」
ぺろっと、煽情的に唇を舐めつつ、シンシアが言った。
●第十五楽章
オルディネール村の『教会』。
そこは、ほぼ廃墟に近い建物。古く、汚れ、聖なる場所とは思えないほどにくすんでいる。
正面出入口の扉を開くと、内部は汚れた聖堂に。
そして、祭壇には。『アレクシア』その人が、聖女のように佇んでいた。
『あら、そろそろ来る頃だと思ってましたわ』
彼女は聖堂内にて、祭壇の前で……優雅に、ヴァイオリンを弾いていた。
祭壇には大きな十字架が飾られており、十字架には聖人の像がかけられていた。
「……もう逃がさないぞ、覚悟しろ!」
「ああ、お前の野望も、ここまでだ!」
頼人とセシリーが、彼女に迫る。が、
『まあまあ、そういきり立たず、一曲どうかしら?』
余裕の表情と態度を崩さず、曲を奏でようとするが、
『! ……もう、音楽を楽しむ余裕すらないのかしら?』
セシリーの放った『光の射手(サギッタ・ルーメン)』を回避しつつ、アレクシアは言った。
「無いな。聞きたいのは、お前が泣き叫びながら、許しを請う声だ」
再び、セシリーはルクスリア、十字の聖剣を構え直す。
「僕も聞きたいね。お前が余裕でいられるのも、今のうちだ!」
頼人もまた、身構える。
「……ねえ。協力者の、神父様は?」
二人の後ろから、マリアが。訝し気に思い……アレクシアにたずねた。
『……気付いてたの? おチビちゃん。さっきからずっといるでしょ?』
「さっきから……え!?」
マリアの視線の先には、祭壇の十字架が、そしてその十字架にかけられていたのは、
『聖人の像』ではなかった。『老人』が、磔にされていたのだ。
『この神父。精力旺盛でねえ。都市部では娼館に通い詰めてて、それが見つかって、贖罪の為にとこの村に派遣されたんだって』
「……何を、したの?」
『この神父さんが、したい事をしてあげたのよ。淫魔たちと、朝から晩まで愛し合ったの。今は干からびてるけど、辛うじて生きてるわ。で、与えた快楽の代わりに、この村に滞在するため協力してもらったわけ。あのアンシベルとかいうおじ様もだけど、二人のおかげで簡単に占拠できたわ』
「なっ……」
「この……外道が!」
頼人とセシリーが、その言葉に反応するも、
『外道? 娼館通いを悪と決めつけ、ここに派遣した方が外道でなくて? この神父は無能に近かったけど、町では仕事はそれなりにちゃんとやってたのよ。それに、アレがおっきくて素敵』「黙れ」
そいつが喋っている間、セシリーは近づき、その胸に剣を一突き。
だが、
『……せっかちさんね。でも、残念でした』
アレクシアの姿は、見る間に変化。既に一掃したはずの、淫魔の姿になっていった。
『教会に、あなた達が攻め込んでくる事は、想定内よ……』
淫魔はそのまま、事切れた。
「……これは……まさか!?」
マリアは思考した。思考し、推測する。
:推測その1。教会の神父が、アレクシアを手引き。アンシベルと神父により、音楽隊は村へと入り込み、占拠する事ができた。
:推測その2。そして、アレクシアと淫魔から、快楽を得るを報酬に、この村にとどまるように。
そして、
:推測その3。アレクシアは、快楽の果てに神父を無力化。そして、自分たちディアボロスが、ここに攻め込むだろう事は想定しており、自分の身代わりを立てていた。
あの時、ソブル村長の元から離れた後。淫魔や自動人形と、ディアボロスたちが戦う様子は、彼女もどこかで見ていたはず。
その様子を見たアレクシアは、『対抗策』を立てて、実行したに違いない。この教会に誘き出し、自分たちディアボロスを迎え撃つために。
ふと、外から扉を閉められた。続いて『がちゃり』と、鍵がかけられる音も響く。閉じ込められたらしい。
この建物は、扉も、壁も、かなり分厚い。ディアボロスであっても、破るのは簡単ではない。
「……淫魔の生き残りがいたとはな」
「けど……それ以外は、『予想通り』だ!」
「うんっ!」
セシリー、頼人、マリアは、頷き合った。
そう、こうなる事は予想通り、それに、こちらもこの三人だけではない。
まずは……あの神父を助けないと。マリアたちは、十字架へと向かっていった。
『うふふっ、お馬鹿さんたち』
教会の近く、無人の放置された建物。その広間内にて、アレクシアはほくそ笑んでいた。
淫魔や自動人形相手に、あれだけ騒ぎを起こしたのだ。警戒しない方がどうかしている。
『それじゃあ、他の連中を……』
「待ちなさい! あなたは、ここで退治します!」
雄々しく響く声の主は、美珠。
いまだ下着を履いておらず、裾を気にしていたが……敵の首魁を目前にしているためか、戦いに赴く顔になっていた。
「すでにここは、草薙流退魔術『攻性式神結界』で、閉じ込めています。たかだか音楽を操るだけが取り柄の淫魔如き、負けはしません!」
『……ふぅん。なかなかやるじゃない』
アレクシアは驚愕するも、すぐに元の表情に。
『なら、その音楽。聞いてもらいましょうか……』
と、ヴァイオリンを演奏し始めた。
「この程度、私には通用……しま、せん……」
その調べと奏でる音の前に、美珠は、
薔薇の香りと、妖しい響きで、頭の中がいっぱいに。
『あらあら、あっさり陥落? まったく、口ほどにも無いわね』
そう口にするアレクシア。だが、
「それなら、私たちが相手よ」
シンシアとよみ、ピュアニカが、立ちはだかった。
『……そう、なら降参』
が、アレクシアもあっさり。
「え?」
『ねえ、あなたたち……「女の子が好き」なんでしょ? 「別の」意味でね』
と、ぺろりと唇を舐めるアレクシア。
「あら、わかっちゃった?」
『降参するわ。その代わり……』
返答するより前に、アレクシアはシンシアに飛びつき、抱きついた。
『あなた、とってもかわいい……ね、いっしょに……』
「きゃっ……はうぅ、もぉ……」
シンシアはすぐに、押し倒されそうになるが、逆に、押し倒した。
(「好みに、どストライク……でも! だからこそ、わたし自身が『誘惑』し返さなきゃ!」)
『あんっ……優しく、してよね?』
押し倒され、アレクシアは、
シンシアの唇に、自分からキスを。
「あー、もうずるーい」
と、となりのピュアニカも抱きついてくる。
『ふふっ、順番順番。慌てない慌てない』
アレクシアが、ピュアニカも抱き寄せ、撫で上げた。
「ひゃっ!」
「ああっ……や、やだ……」
そして、その様子を凝視するは、
「……や、やだ……気持ち、良さそう……」
みよが、顔を赤くしつつ、興奮した状態で……息を荒げていた。
『? ……ふふっ、いらっしゃい。あなたも、一緒に気持ちよくして、あ・げ・る♪』
その言葉を聞いて、抗えず。
みよは、シンシアとピュアニカとともに、甘い花園の中へと入り込んでいた。
●第十六楽章
(「だ、だめ……このままじゃ……でも、私も
……!」)
みよに続き、美珠も強烈な劣情に苛まれていた。身体が熱く疼き、刺激が、快感が欲しくてたまらない。「だめだ」と頭ではわかっているのに、身体が言う事を聞かない、聞いてくれない。
そして、
『ねえ、気持ちイイ事、しない?』
『私たちが、気持ち良くしてあげるね♪』
「え? ひゃああっ!」
二人の淫魔が、美珠に抱きついてきた。
『私はユーニ、こっちは、妹のデュア。仲良くしましょ?』
二人は、前後から、美珠の身体を撫で上げ、かわいがる。
「だ、だめ……やめてください……あっ! い、いやっ!」
『ふふっ、こんなになってる。やーらしいんだ』
『もっと、やーらしくしてあげるわね』
力を失った、美珠の身体を、二人がかりで執拗に愛撫していく。ただでさえ発情している美珠の身体は、それに耐えきれず、
「あっ、あっ、ああああっ!」
軽く絶頂し、崩れ落ちた。
『へえ、もうイッちゃったんだ』
『じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるわね……ほら』
「……え?」
ユーニの股間に、自動人形の『大砲』が付いているのを、美珠は見た。
力の抜けた身体を持ち上げられ、寝そべったユーニの上に、自分のそこがあてがわれ……、
「!……ああああっ!」
『あはっ、すごく締め付けてる……』
下から上へ、美珠の中を突き上げている。あまりの快感に、前へと倒れた美珠は、
『こっちが寂しそうね、入れてあげる』
お尻に、デュアの『大砲』をあてがわれたのを感じた。そして、
「!……ひぎいいいっ!」
後ろからも貫かれた。前と後ろの両方から、同時に貫かれ、いっぱいに埋められ、
『どう? 私たち特製の、サンドイッチ♪』
『気に入ってくれた? もっともっと召し上がれ♪』
激しい快感に挟み込まれ、美珠は、ろくに思考できず、ただ二人から与えられる感覚を受け続け、
「あっ、あっ、あっ、あっ……ああああああああ!」
失禁しつつ、欲しかった快感を、存分に受け続けていた。
「あんっ! あっ、あっ、ああああっ!」
シンシアの身体を、アレクシアが執拗に愛撫する。
『ほーら、ここ……こうすると……」
胸の先端と、へその下の敏感な個所を愛撫され、びくびくしたところに、
「あっ! あっ、あっ、あっあっあっあっ……」
シンシアと、足を絡め合い、全身を擦りつけ合い、互いに感じる場所をこすり合わせ、
「「ああああああっ!」」
蕩けた顔を見せ、アレクシアとシンシアは、互いに互いからの快感を受け続けた。
『ふふっ、気持ち、良かったわ……』
シンシアは、気を失っていた。時折身体を、ひくひくと痙攣させている。
既にみよとピュアニカも、くったりと力を失い、床に転がっている。
『ちょっと……調子に乗り過ぎちゃったかしら。でもまあ……』
この子達は、ある意味『掘り出し物』。残りの敵連中を倒した後で……もっと楽しむとしましょう。
さしあたっては、あのシスターと生意気な子供たちを始末しましょうか。続きはその後で。
そんな事を考えつつ、アレクシアは、
『行くわよ』
ユーニとデュアに命じ、広間の外へ、建物の外へと出た。
そして、そこで。
「……お楽しみ、だったようだな」
「これからお前らが行くところは、地獄だ。覚悟しろ」
アレクシアは、セシリーと頼人に出迎えられていた。
●第十七楽章
『なっ……』
「驚いているか? あの神父を助けて、お前達の事を聞いた。教会の他に、ここを隠れ家にしている、とな。それに……」
仲間たちを快感漬けの虜にして、油断するだろう事も、想定済みだ。セシリーはそう言い放った。
『ふん。ならばお前達も、虜にしてあげるわ。ユーニ! デュア! 行きなさい!』
二人の淫魔が向かっていったが、
「はっ!」
どこからかナイフが投擲され、ユーニに突き刺さった。
『! な、何っ!?』
動きを止めたユーニに、
「こいつらを倒しちゃえば、解決だね! はーっ!」
突撃した天城・美結(ワン・ガール・アーミー・g00169)の拳が、彼女を殴り飛ばした。
『姉さん!?』
そして、デュアの方にも、
「とっととやっつけて・・・ごはん食べるんだよ・・・」
テスラ・クルイーロ(隠れエルフのブラックホール少女・g04486)のフライパン攻撃と、
「まかせて! 美味しいごはん、作ってあげる!」
御厨・つかさ(未来の特級厨師・g03486)が放つ『復讐の刃』が、襲い掛かる。
『……くっ!』
ここまで仲間を呼び寄せていた事は想定外だったらしく、アレクシアはヴァイオリンを素早く取り出し、演奏した。
「させるか!」
攻撃させんと、セシリーは聖剣とともにが突撃する。が、
『……「今夜はあなたと共に」』
優雅な動きで接近したアレクシアは、手にしたヴァイオリンの弓を武器として、セシリーへと突きを放った。
「ちっ!」
なんとかその刺突をかわしたセシリーだが、
『……「堕落への呼び声」』
続けざまに演奏。その調べと共に、地面から茨が生え、それにセシリーは絡まれてしまった。
「くうっ! こんな茨など、どうということは……ない!」
しかし、疼く身体を茨が締め付ける。
その隙に、アレクシアは逃げようとしていた。体勢を立て直すために、撤退するつもりか。
しかし、
『な、足元に!』
いつの間にか仕掛けられていたスネアトラップに、足を取られ転倒。すぐに立ち上がったが、
「今が、清算の時だよ!『デストロイスマッシュ』!」
頼人が、竜骸剣の一撃を叩きこんだ。
『ぐあああっ……ま、まだだ! まだ終わりじゃない!』
「いいや、これで終幕だよ。永遠にね」
頼人が更なる剣の一撃を、そして、
「その通り……終わりだ!」
茨から逃れたセシリーの『光の射手』が、アレクシアに直撃していた。
それとともに、
「これで……とどめ!」
ユーニは美結に、
「終わり、だよっ!」
「・・・これで、ごはん食べられる
・・・?」
デュアはつかさとテスラに、それぞれ止めの一撃を食らい、
三人は同時に断末魔の悲鳴を上げ、果てた。
「……終わった、みたいだね」
そして、アレクシアが倒れ、その命の火を消すと同時に。
その場にやってきたマリアラーラは、事態が終焉を迎えた事を悟るのだった。
●第四最終楽章
「神父様、これからは、そういう事は……するなとは言わないけど、ほどほどに」
マリアから言われ、神父は恥ずかし気に頷いた。
彼女は、あれから見つけたのだ。教会から、この村の今後に関してのヒントを。
「この村には、かつて『救済の使途が天空からやってきた』……って伝説があるから、これを元に、物語を作ったり、祭の時に劇にして上演したらどうかな」
そして、外の村々に赴き、手伝ったり、外的から守るために自警団を結成して戦ったりすれば……この村から新たな英雄が出てくるかもしれない。マリアがそう伝えると、
「そうか……すぐにでも、実行するように手配しよう」
「ありがとう、お嬢さん。俺も……もういちどこの村で、やり直してみるよ」
ソブルとアンシベルは、マリアに感謝の意を伝えていた。
村人たちも避難していた場所から戻り、ディアボロスたちへと感謝を伝えていた。
「娯楽を知る手助けをする約束だったな。簡単な聖歌を教えようか」
と、セシリーが歌を……聖歌を口ずさんだ。
『喜ばしきかな、汝をあがめん、
栄光の神、愛の主、
汝の前に心は花開く、
頭上の太陽に向かって。
罪と悲しみの雲を散らし、
疑念の闇を払いのけよ、
不滅の喜びを与える汝よ、
我らを光で満たしたまえ!』
「……説教臭い歌詞の意味は気にするな、まずは歌うこと楽しむといい」
しかし、子供達を中心に、楽し気に歌っている。この分なら、歌は定着するだろうとセシリーは実感していた。
そして、美珠は。自分の初めてを、再び奪われた事を実感していた。
「ううっ、お尻まで……まだちょっと、痛いです……」
以前も浣腸されたりしてはいたが、まさかお尻にこんな事をされるとはと、美珠は痛みを覚えつつ落ち込んでいた。
「……いえ、落ち込んでる暇はありません。今回の原因は、村人の皆さんの『知識不足』! ですから、私も知識を残していきます」
と、村の女性たちを集めると、
「では皆さん……草薙流房中術を教授していきますね」
私も使用した事は無いのですがと、心の中で付け加えつつ、知っている事を教えていく美珠。
そして、
「え? 実践ですか? あ、あの……ちょっと……」
このすぐ後に、村人たちから男女問わず、『実践』させられる美珠だった。
「まあ、色々あったけど。淫魔たちは撃退した。これからは……」
きっとこれからは、この村も平和になり、より良くなるだろう。そうなる事を信じたい。
頼人は、自分たちが救ったオルディネール村を一望して、そう思うのだった。
その夜。
「ピュアニカさん……淫魔より、他の女の子より、貴女の妻であるペトラを見て下さい!」
村の、宿屋の一室。
今日は疲れたので、宿屋で一晩休んでから、帰路に就く事にしたディアボロスたちだったが。
その一室では、ペトラエルがピュアニカと同室になり、二人して抱き合っていた。
「ごめんね。ちょっとかわいい子達に囲まれちゃったから、つまみ食いしたくなっちゃって。いわば、愛のオヤツ? ……きゃっ」
そんな事を言うピュアニカを、ベッドに押し倒すペトラ。
「もう! ペトラ達は婦々(ふうふ)なんですから、もう少し構って欲しいです……。オヤツなんかより、ペトラというメインディッシュでお腹いっぱいになってほしいですよ……」
と、ペトラはピュアニカの唇を奪い、貪った。
「……はあっ」
唇を話したペトラに、ピュアニカは、
「ごめんね。じゃあ、今晩は……」
ペトラの、好きにして良いよ。
囁いた。
その囁きを聞き、ペトラは。
ピュアニカの身体に吸い付き、味わい、愛撫し、肌を重ね合い……、
まるで、他の女性の痕跡を消すかのように、深く、激しく愛し合うのだった。
「ふふっ、アレクシアは消えちゃうし、ピュアニカさんは本妻さんと愛し合ってるしで、人肌が恋しいわ。だから……ね?」
「そ、そんな……ああああっ!」
そして、シンシアは。
その晩、みよと同室になり、彼女と激しく愛し合うのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【現の夢】がLV4になった!
【建造物分解】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【書物解読】がLV2になった!
【勝利の凱歌】がLV6になった!
【植物活性】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【操作会得】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【ガードアップ】がLV7になった!
【ラストリベンジ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!