リプレイ
ジェーン・コーネリアス
使えなきゃ持ち腐れだ。頂戴した宝はせっかくなら使いたい
どこかに出航したらしいバルトロメウ・ディアスの情報も聞き出したい
やれやれ、海にいたころよりも考えることが多いね
砦攻めは初めてだけど、敵船に乗り込むようなもんなら話は早い
海賊砦に乗り込み、攻撃を仕掛けよう
狙うのはシャークパイレーツからだ
気持ちよく暴れて戦利品を頂戴するためにも、邪魔な奴は消しておかないとね
ピストル「Badhbh」を右手に持ち、海賊砦の天井近くまでジャンプして、狙いを付けたら『炸華流星』
シャークパイレーツを衝撃波で吹き飛ばす
警備のクラヴィアンたちが聞きつけてやってきても面倒だ
【通信障害】で助けを呼べないようにしておくよ
砦の中をのんびり宝探しなんてしてる時間はなかったからね
案内してくれるならありがたい
宝を取りに行ったり、宝を持って逃げ出そうとするシャークパイレーツを倒して宝を貰って行こう
これで戦利品は確保
さーて、あとは派手に暴れようか!
宝の持ち腐れ、とはよく言ったもの。
現地を訪れたジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は海賊砦の全貌を前にして微かな吐息をついた。
あらかじめ話に聞いていた通り、そいつは確かに『海賊船』そのものだった。
大きさもさることながら砦の名を冠するだけあって、よくもここまで手を加えたものだと感心する。大元の船体を取り囲む柵や砲台など侵入者撃退のための仕掛けが手厚く施されていた。
「さて、どこから攻めようかね」
初めての砦攻めに高揚と好奇心を覚える。基盤が海賊船というのは元海賊のジェーンにとっておあつらえ向きの舞台といえた。
目的は宝と情報。
前者は『黄金の獣の像』で、後者は『バルトロメウ・ディアス』について。部下に留守を任せてどこかへ出航したようだが、果たして今ごろ何を企んでいるのやら。
ジェーンはいつしか唇に薄っすらと笑みを浮かべていた。やれやれ、海にいたころよりも考えることが多いじゃないか。
――面白い。
宝探しする時間を省くための工夫を凝らすのも、頂戴した宝の使い道を考えるのも。
「へ?」
奇襲を受けたシャークパイレーツは間抜けな声を上げることしかできなかった。何が起こったのか分からないうちに衝撃波によって吹き飛ばされる。
海賊砦に乗り込んだジェーンは素早く彼らの居場所へ駆け込み、死角となる天井付近まで跳躍。右手に構えた「Badhbh」の銃口より立て続けに発射された弾丸が彼らを強かに撃ち据えたのだった。
「て……敵襲! 敵襲だ!」
シャークパイレーツは通信管に向かって叫ぶが、それは一足先にジェーンが【通信障害】によって使い物にならないようにしておいた。
「戦利品は頂戴するよ!」
「しまッ――」
自ら『宝』を避難させようとしてその居所を逆に教えてしまったシャークパイレーツの誤算である。
案内してくれるなら有り難いとばかりに、船倉の奥に積んであった宝箱へ伸ばす敵の手をジェーンの弾丸が貫いた。
「ふふ、もう逃げ場はないね」
ジェーンは帽子のつばを銃口で軽く押し上げ、片目を閉じてみせる。シャークパイレーツがうなった。まさしく袋の鼠だ。ディアボロスにしてやられた。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ナナ・シアー
頑張ったお掃除の所をめちゃめちゃにするのは、ちょっと悪い子の気分ですね。
とはいえ、悪い船長の下に集っているのは、もちろん、悪い船員さん達。
だから、悪い子同士の戦いですね? 遠慮必要なし。
海賊船ならば、カリブにいるときによく見てましたし、中身も何度か見ています。
たぶんこういうのだな、って内部構造の当たりを付けて……飛翔してバルコニーのように突き出した甲板へ、見張りが途切れた瞬間に突撃!
ラック、メチャクチャに暴れてちょうだい!
無双馬が後ろ足で、わたしが『朝開』をぶんまわして甲板をめちゃめちゃにしていたら向こうも音に気付いてやってくるはず。
船室から出るのは、複数人は難しい。わたしとラックが部屋の入り口で構えて待てば、結果的に1対1になって、戦いやすいかも。
飛翔して、入り口の相手目指して急下降して、ヒットアンドアウェイです。
あとは、日記とかが残ってないか調べます。バルトメロウの行き先を手下が知っているとは思えませんが。
繋がりのある有力な海賊の名前くらいは残っているかも? ですね。
こうやって海賊船を見ているとカリブにいた時のことを想い出す。
ナナ・シアー(先見・g11013)は当時の記憶を呼び覚ました。船の中身もちょうどこんな感じだったはずだ。ならば甲板の場所も目星がつく。
こっそりと見上げるとバルコニーのように突き出した場所にクラヴィアンの姿があった。きっと見張りをしているのだろう。しばらくの間、クラヴィアンは外を眺めていたがやがて中に引っ込んだ。
「では、始めましょう――ラック、メチャクチャに暴れてちょうだい!」
無双馬の嘶きが鬨の声代わり。
ナナは天使の翼を羽搏かせ、軽やかに海賊船へ
降臨、という言葉が敵の脳裏を過ぎったことだろう。
「か、かにー!? 天使と馬がいるかに!!」
クラヴィアンは凄く驚いた顔になった。
掃除したばかりの甲板上を風の翼を生やしたラックが勢いよく滑空する。面食らっているクラヴィアンは突き倒され、背中からポールにぶつかった。衝撃で折れた鋼鉄の柱が甲板に倒れて床板が破壊される。
「あらまあ」
ナナはちょっとだけ罪悪感を覚えた。
まるで悪い子になった気分。
もっともそれはお互いさまだけれど。
「悪い船長さんはお留守みたいね、悪い船員さん達?」
微かに微笑むナナはまるで親近感を抱いたみたいだった。
だって、悪い子同士の戦いならば、遠慮は要らないでしょう。
「思いっきり、やり合えますよね」
「かかか、かにー!」
ナナの構えた赤槍が容赦なく船体を穿ち、破壊する。
慌てて止めに入ろうとするクラヴィアンだが、部屋の出入り口をナナとラックに塞がれて立往生してしまった。
「ラック!」
1対1の状況を作り出したナナの合図でラックは飛翔からの急降下を敢行する。
「かにー!」
体当たりされたクラヴィアンが引っ繰り返ってもがいた。ラックは再び空へ舞い上がる。その間にナナは日記を調べたが海賊らしき名前は見当たらなかった。
「やはり、直接聞き出す他に手はなさそうですね……」
バルトメロウの行き先を彼らが知っているようには見えないが、うまくすれば繋がりのある有力な海賊の名前など何かわかることがあるかもしれない。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
いい音だ。あっちも派手にやってるみたいだね
まだもうちょっと宝は残っていそうだが、あっちに合流しようか
宝を持って逃げる奴らはともかく、残って戦うつもりの奴らも音を聞きつけて集まってくるだろうしね
戦闘音が聞こえた方へと向かい合流。クラヴィアンたちを相手に戦いを始めよう
上手く集まってきたクラヴィアンたちの背後を突ければ嬉しいね
左手のピストル「Nemain」に持ち替えて『炸華流星』。クラヴィアンたちを吹き飛ばすよ
ヨーホー!こんなところまでやってくる用件なんて一つしかないだろう?
略奪、そして破壊だよ!
おっと、二つだったか。
海賊砦の床に打ち込む『炸華流星』で海賊砦を破壊しながら戦闘。
触手が維持の役に立ってるって話だったっけ?
僕らが頂戴した船や小型海賊船、フライング・ダッチマン号にはこんな触手は生えてなかったし、海賊船を砦として運用するのに必要ってことかな
触手は特に重点的に狙おう
反撃の高速タックルは右手でカトラス「Macha」を抜いて防御。直撃を避けよう
さて、これでひととおり壊せたかな?
いい音だ、とジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は微笑む。仲間が海賊砦を破壊する音だというのはすぐにわかったので、応援に駆け付けたのだ。
「かかか、かにー!」
背後から「Nemain」による急襲を受けたクラヴィアンは吹き荒ぶ衝撃波をもろに受けて床の上に引っ繰り返った。起き上がれなくてもがいている。
「な、なんで船の中から現れたかに!?」
「ヨーホー! ちょいと野暮用でね」
「そ、それは俺たちのお宝!? 返すかによ!」
「ふふっ。それは聞けない相談だね。なにしろこんなところまで来てやったんだ。用件は一つ、略奪と破壊さ! おっと、二つだったか」
立て続けに撃ち込まれた弾丸から迸る衝撃波が砦の床を巻き上げ、破壊した破片を飛び散らせる。
「このままじゃ砦が壊れちゃうかによ!」
「だからそうしてるんだって言ってるだろ。そういえば、触手はどこ? あれが海賊船を砦として維持するために役立っているんじゃないかって話だったはずだけど……」
「あれはもっと中心部にあるかによ……って、しまったかに!」
クラヴィアンがはっとして口を押さえても遅かった。
ジェーンは穴を開けた甲板から下へ飛び降りて辺りを見回す。あったあった。うねうねしたタコかイカを連想させる触手めいた物体に向けて「Nemain」を構える。
それにしてもこいつは一体なんなのだろう。
「僕らが頂戴したやつにはどれも生えてなかったよね。それに、フライング・ダッチマン号にもだ」
ディアボロスは現在、アビスローバーの海賊船をいくつか拿捕している。だが、そのどれにもこんな触手は生えていなかった。
違いはひとつ、……砦だ。
船を船として運用する場合には必要ないが、こうして海賊砦として活用する場合には触手が大きな役割を果たすのかもしれない。仮説が正しければ触手を攻撃することで砦へのダメージを増やせるかもしれない。
「や、やめるかにー!」
「おっと」
ジェーンは右手で抜き払ったカトラスでクラヴィアンのタックルを防ごうと試みた。強烈な直撃さえ防げれば上出来だろう。
「これでひととおり壊せたかな?」
反撃でクラヴィアンを吹き飛ばし、銃を片手に小首を傾げる。その時だった。騒ぎを聞きつけたコーラルレディがようやく駆け付け、甲高い悲鳴を上げたのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
「あーッ! あんたたち、よくもアタシの配下と砦をぶっ壊してくれたね!? ちょっとそこに直りな! あんたたち、仇はとってやるからね」
足で宝箱を転がし、コーラルレディは侵入者兼破壊者のディアボロスをにらみつける。だが、その頬には机の板目がくっきりと残っていた。
「う、うるさい! ちょっと居眠りしてて駆け付けるのが遅れたわけじゃないんだからね! ……っと、そういやシャークパイレーツたちはどうなったんだ? あいつらちゃんとお宝は守ってんだろうね
……!?」
ナナ・シアー
蟹さん達がある程度片づいたら、ラックの早さを生かして逃げる鮫さん達に追撃を仕掛けます。持ち逃げされたら、たまりませんし。どこかでエネルギー源にされてたら、さらにたまりません。
駆けて、ラック!
シャークパイレーツの集団を飛び越えて,とおせんぼです。
もちろん数にはやられてしまうので、ご先祖様の力を借りて、幻視を空間に投射します。
あなたの破滅はここにあり! 示す凶兆は宝の呪い。手放さねば手足萎える略奪者への呪詛! 手放さなければ、破滅しますよ?
動揺しているうちに凶兆を象った光でシャークパイレーツさんたちを閉じ込めて、おしまいです。幻視の最中は周りが見えないので、ラックにしがみついて動きは任せます。頼んだよ、ラック。
落ちた宝物はラックの背に乗せて、安全なところに隠しておきましょう。あとで他の方と一緒に回収すれば問題なし。
キラキラ綺麗でも、これはわたしのものじゃありません。なので、思い出の中にしまって時折思い出すことにします。ふふ。
「逃がしませんよ!」
シャークパイレーツの逃げ道を塞ぐため、ナナ・シアー(先見・g11013)は愛馬のラックを呼ぶ。
「駆けて、ラック!」
足元が白い優美な馬は軽やかに敵を飛び越え、威嚇するように蹄をかいた。
「こいつッ……」
ナナが幻視を見せるのには充分な時間をラックは稼いでくれた。シャークパイレーツはぼんやりと目を見開いた後、「ひッ」と息を呑むような悲鳴を上げる。
「たたた、助けてくれ!」
「それは聞けない相談です。あなたの破滅はここにあり! よいですか、示す凶兆は宝の呪い。手足萎える略奪者への呪詛なのです!」
「い、いやだ! お助けを!」
「ならば手放しなさい」
ナナは決断をうながした。
持ち逃げなどさせない。
そうして、またどこかでエネルギー源にするつもりなのは明白であったから。毅然とした言葉にシャークパイレーツは気圧されたように何度も頷いた。
「ひええッ」
宙へ放り出された宝物を、ナナはしがみついたラックの背に預けた。たてがみを撫でると優しく顔を摺り寄せてくる。頼りになる愛馬だ。何も見えない幻視の中でもラックに任せておけば大丈夫。
「隠すなら、見つからないところがいいよね」
ラックが肯定するかのように嘶いた。
宝物は綺麗に輝いて、美しい。
不思議な像だった。宝物というからには、とても価値があるものなのだろうが……ナナは戦いが終わって安全になるまでそれを床下に隠しておくことを思いついた。
「ラック?」
いいのか、とたずねるように首を傾げる愛馬にナナは微笑んだ。
「ええ、これはわたしのものじゃありません」
きっと思い出の中にあっても宝物の輝きは薄れないだろう。いつか時折思い出しては、それを見た時の楽しい気持ちになれそうだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
ジェーン・コーネリアス
おはよう
随分とのんびりとした出勤だね。勤勉なことだ
さぁ、どうだろうね? 気になるなら僕らを追い払ってから確認に行くんだね。
バルトロメウ・ディアスはカテリーナとは盟友。だが他の2人とは関係は良くなさそうだ
アン・ボニーは犬猿の仲っていうカテリーナの部下から情報が聞けそうだし、こいつらからはドレイクに関する話を聞いておきたいね
くっくっ、それにしても……
フランシス・ドレイクとその部下は規律に厳しいって話だったけど、君らはそうじゃなくて助かったよ
バルトロメウ・ディアスの部下だっけ?
居眠りしていたコーラルレディに当て擦るように発言して煽ろう
親玉がいて、規律に厳しいフランシス・ドレイクの海賊砦は落とすのは難しそうだけど、君らのところは楽な仕事になりそうだ
おそらくライバル関係にありそうなフランシス・ドレイクを持ち上げることで、あいつらだってこんなダメなところがある!みたいに欠点や警備の穴なんかを聞き出せると嬉しいね
居眠りの確たる証拠があるコーラルレディを出迎えるなら、きっとこんな言葉が相応しいに違いなかった。
「おはよう」
ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は不敵に笑い、流暢な皮肉を挨拶に続ける。
「随分とのんびりとした出勤だね。勤勉なことだ」
「うぐッ……」
コーラルレディが言葉を失った。
「い、いいからアタシの可愛い配下はどうしたんだい!?」
「さぁ、どうだろうね? 気になるなら……」
ちら、と思わせぶりに部屋の外に視線を向けながら、ジェーンは気を持たせた会話でコーラルレディの興味を引き付ける。
「僕らを追い払ってからゆっくりと確認に行ったらいいさ。くっくっ、それにしても見事な重役出勤だ。これがバルトロメウ・ディアス配下の日常なのかい?」
「いったい何が言いたいんだい?」
「これがフランシス・ドレイクとその部下なら、話は違っただろうにと思ってね。あそこは規律に厳しいって話じゃないか。だけど君らはそうじゃなくて助かったよ」
言外に制圧は楽勝だったという意味の響きを乗せてやれば、コーラルレディのプライドはずたずたになる。つまり、とジェーンはわかりやすく説明してやった。
「親玉がいて、規律に厳しいフランシス・ドレイクの海賊砦は落とすのは難しそうだけど、君らのところは楽な仕事になりそうだという意味」
「言ったね……!」
真っ赤になったコーラルレディは、強がるように「ふふん」と胸を張った。
「規律が厳しい? ふん! お行儀がいい海賊が強いわけないだろ? あいつらはね、所詮弱いから大人しくしているだけなのさ。まぁ、お前たち弱いディアボロスにはお似合いかもしれないけど……」
精一杯、睨みつけるような流し目をジェーンに向ける。
(「これはこれは……」)
ライバルに比べて『楽な仕事だ』と言われたのがよほど癪にさわったらしい。盟友であるカテリーナ勢力やその犬猿の仲であるアン・ボニーではなくフランシス・ドレイクの話を持ち出したのは好判断であったようだ。
コーラルレディは吐き捨てるように言った。
「どうせ奴らは言われた事しかできないよ。つまり、抜け駆けをするような機転だって利きやしない」
「なるほどね」
ジェーンはにこっと微笑んだ。
「それがフランシス・ドレイク陣営の欠点ってわけだ。口を滑らしてくれてありがとう。それが聞きたかったんだ」
「へッ?」
コーラルレディが間の抜けた顔になる。
ジェーンは腰のピストルを引き抜いた。話はこれくらいで十分だろう。宝は入手し、砦の破壊工作も順調となればそろそろ仕上げの時間だ。
「お礼にたっぷりの弾丸をお見舞いしてあげるよ!」
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
ナナ・シアー
海賊の、そこそこ偉い人……。こういう人は抜け目がないので、さっきみたいには行かないかもしれません。
正直海賊は怖いですし、前いた場所でイヤな目にも遭いましたけど。でもその分やり口は分かっています。だから大丈夫。怖くない!
他の人が対話中はラックから降りて【光学迷彩】で身を潜め、会話が決裂したら、ラックを突撃させて暴れさせて。
その隙に……「朝開」を構えて「暁紅砕き」で奇襲です!
宝箱が来てもそれごと壊して貫きます!
わたしとラックが大暴れしていれば、他の人が続いて攻撃できる隙ができるはず。意図的に乱戦状態にして、敵が攻撃しにくいようにします。
壁とか邪魔だったらそれも壊しちゃいましょう。お船が元なら、槍でゴリってやれば、がって壊れるはずです。相手はここの場所での戦い方に慣れているはず。だったらわざと壊して、遮蔽や何やを作ってしまえば。戦いにくくなるはずですよね?
戦い終わったら、ディアスさんに繋がる情報を探します。
海図、航海日誌、日誌……。砦を任せられるほど、信用があるならば、何かあるといいな。
(「……あれが、海賊の……そこそこ偉い人か。さすがにやり手っぽい雰囲気ですね」)
ナナ・シアー(先見・g11013)はこっそりと柱の影から仲間とコーラルレディのやり取りを見守った。光学迷彩がうまく作用してくれますように。しっと静かにしているように指示されたラックはおとなしく尻尾だけを振っている。
頼りになる愛馬が共にいてくれることも、ナナの心を勇気づけた。大丈夫、過去は過去だ。それに覚えているから。海賊のやり口がどういったものなのか。
だから、怖くない。
「お礼にたっぷりの弾丸をお見舞いしてあげるよ!」
会話が決裂したタイミングで、ナナはラックを解き放った。
「馬!?」
「――だけではありませんよ!」
すかさず、光り輝く槍を手にナナも突撃を繰り出す。
迷いのない特攻は闇を貫いて打ち払う薔薇色の暁そのもの。
「しまッ……」
「暁紅砕き、と言うのですよ!」
突穿の余波を受けた宝箱が派手に弾け、コーラルレディとナナの周囲に飛び散った。
目的は乱戦状態にすることだ。ナナとラックが派手に動くけば動くほどにコーラルレディはこちらを注視せざるを得ないだろう。その時、隙が生まれる。
「ああもう、面倒だねッ」
槍で破壊された壁が吹っ飛んでくる中を、コーラルレディは舌打ちして突っ込んだ。
「おやめよ! 砦が壊れちまうだろ!?」
「それが狙いですので、悪しからず」
ナナはしれっとコーラルレディの反論を聞き流した。
とにかく相手の土俵で戦うことは避けたいところだった。船を破壊してしまえば相手も砦の間取りを利用するような戦いはしにくいはず。
(「あとは、海図や日誌の類が見つかれば御の字だけれど……」)
果たして海賊なるものが真面目に記録を残しているかどうかはわからない。何かあるといいな――ナナは期待しつつコーラルレディとぶつかり合う。
さあ、もっと私だけを見て。
私たちと戦うこと以外、何も考えないで……!
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
鳴声偲・獏祓食
(トレインチケット)
「梅瑪ちゃん、出番だ」
鳴声偲・獏祓食(鬼人のデーモンイーター・g04666)は相棒のメーラーデーモンと一緒に飛び出した。
「え!?」
コーラルレディの方は完全に虚を突かれた形だ。
「しまった……ッ」
「さあさ、お立合い。できるだけ綺麗に斬り刻んでやるさ」
かつて喰らったクロノヴェーダの肉体から生成される魔骸製の刃。それが獏祓食の武器だ。こそげ落すように肉を削ぎ、骨すらも断つ連刃の威力たるや、不意打ちされた方のコーラルレディはたまったものじゃない。
「そっち、いったぜ」
体勢を立て直さねば、とコーラルレディが後退するのを獏祓食は見逃さなかった。前後から挟み込むように迎え撃つのはルフィナ・スローヴィン(暁闇・g07231)とその分身――色違いの、影持たず。
「絶影、やってしまいなさいな」
身構えるコーラルレディだが、攻撃は反対側から行われた。
「なッ――」
「ふふ」
ルフィナと絶影は互いの位置を任意に入れ換えることができるのだ。絶影を相手にしていると思えばルフィナ、またはその逆……さあ、次はどっち?
もしも微笑みの理由を聞かれたら、ルフィナはこう答えるだろう。
「あなたを倒せるから。それがわたしの喜びなのよ」
ルフィナは容赦しない。
ルフィナは傷付けられても臆さない。
ルフィナは――ルフィナの怒りは、これくらいで挫かれるほどぬるくはないのだ。致命傷を狙うルフィナと連携して獏祓食も動いた。2人組同士で取り囲めばコーラルレディに逃げ場はない。
「もらったぜ」
「そこよ」
獏祓食の繰り出す連刃がコーラルレディの頬から胸にかけて傷を刻み、ルフィナの魔剣が踊るようにその背を裂いた。いずれも浅い傷ではない。
「くッ……」
コーラルレディの表情に焦りが見え始めた。
「まずいね、どうにか退路を切り拓かなきゃ……」
だが、どう考えてもそんなものはない。
「逃がすつもりはないぜ?」
獏祓食が言い、ルフィナが労った。
「あなたはここで終わりなのよ。おつかれさま、コーラルレディ」
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
ジェーン・コーネリアス
フランシス・ドレイクの方は知らないが僕ら人間のにとっちゃ掟は重いのさ
船の上っていう閉ざされた空間で荒くれどもが一緒くたになるんだ。掟がなくちゃ生活は立ち行かない……おっと、ついドレイクの肩を持っちゃうね
立場上そうなんだ。許して欲しいな
ないとは思うけど、僕らが情報を聞き出したことを共有されたら面倒だ
恨むんならその軽い口を恨んでくれよ?
カトラス「Macha」を手に戦闘。上段から振り下ろし叩き斬る力任せの剣術を振るおう
コーラルレディが宝箱を蹴りつけてきたらまずは宝箱の回避。直撃したら気を取られるも何もないからね
今回砦にやってきた目的の1つが宝の奪取、宝箱は気になるけど、ここまで積み重ねてきた【反撃アップ】でこっちが気を取られているうちにと攻撃を仕掛ける動きを読んで反撃。『龍波断ち』で逆に切り捨てよう
砦の襲撃を続けていけばあっちの親玉の動きも変わるだろう
今回得られた情報も使ってどう攻めるか……やれやれ、海賊やってた頃より考えることが増えたものだね
「やれやれ、だね」
ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は笑った。わかってないな、とでも言いたげなちょっと呆れたような諭すような微笑みだった。
「フランシス・ドレイクの方はどうだか知らないけどね。僕ら人間にとっちゃ掟は重いのさ」
そして大きく振りかぶり、コーラルレディの軽い口を塞ぐための斬撃を繰り出す。両手持ちされたカトラスの一撃はもはや斧のようなものだ。
「ふん、これくら
……!?」
見た目を凌駕する力任せの一撃はコーラルレディの度肝を抜いた。
事もなげに、ジェーンは悠然とたずねる。
「どうしたんだい。規律なんざくそくらえというのが君の流儀なんだろ? けどね、僕ら人間にとっちゃ船の上っていう閉ざされた空間で共同生活する荒くれものどもをまとめるためには、掟ってものが大事なのさ。というわけでドレイクの肩を持たざるをえない僕なんかに負けたら、それこそ君の立場がないと思うんだけど?」
間違ってもこちらが情報を聞き出したことを他の陣営に共有されるわけにはいかない。
つまり、ここで止めを刺すということ。
ジェーンは宝箱を蹴り付けて来たコーラルレディとの戦いに集中する――パラドクスで造り出された宝物のわりにはよくできている――直撃を躱されたコーラルレディの舌打ちが響いた。
相手の動きは読めている。
頼りにするのは、ここまで積み重ねた残留効果。ジェーンが反撃に乗せた強打がついにコーラルレディを捉えた。
「しまッ――」
「遅いよ」
既に攻撃態勢に入っていたコーラルレディは繰り出される龍波断ちをまともにくらうはめになった。
「一丁上がりだね」
一刀両断した相手に背を向け、ジェーンは考え込むように腕を組む。
こうして砦の襲撃を続けていけばあっちの親玉の動きも変わるだろうが……さて、どう攻めるかな。その時には今回得られた情報の使い道が肝心だ。
「海賊やってた頃より考えることが増えたものだね。まあ、ゆっくり考える時間ならあるさ」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!