リプレイ
ハーリス・アルアビド
周辺一帯に死角となる建造物や木々はないようですね。周辺の景色に馴染みやすい布をまとい、地面のわずかな凹凸など【地形の利用】を行いましょう。風下を移動できればよいのですが、難しい場合は地面に低く伏せてできる限り発見しにくいように移動します。
殺戮の神にして秩序もたらすセクメトよ、お力添えを。祈りを捧げ【幸運】を願い、この戦に勝利を。
【光学迷彩】を併せて身を隠したまま敵の様子を【偵察】し、巡回やスプンタ・マンユ以外の敵が互いの居場所を確認する行動などがないかを見極め、互いの視線と距離が離れた瞬間を見計らい静かに後退します。
起きる砂塵にスプンタ・マンユが反応するように、あまり大きくならぬよう調整しながら距離をあけましょう。
十分な距離があいたら【残像】を生み出す速度で駆け、舞い上がる砂塵を【風使い】でより巧みに操り【残像】と合わせ砂の幕としながら【残像】を囮に死角へと回り込み、【不意打ち】で【セクメトへの請願】を放ちます。
近衛・千歳
イスカンダルね。随分古い歴史のディヴィジョンもあったものだ。ただ地名が同じだけで色々滅茶苦茶になってるみたいだけど。早く元通りに戻さないと。集めた情報だけでも凄く怒る要素いっぱいだし。特に子供の親としてはね。
バビロン。奪還するのに凄く苦労したと聞いた。だからこそ、奪い返されるのは避けたいね。
侵入先の軍営は高台にあって余程注意しないと姿丸見え、周囲には隠密に向く地形や障害物はほぼ無し、と。性質はどうあれ、さすが軍団だね。一筋縄ではいかないか。まず、巡回している連中をどうにかする必要がある。
軍営の周りいるってことは行動範囲は荒地かな?まずは黎明の導きで動いている集団確認。もちろん岩陰から。夜に作戦実行。【狐変身】で敵の行動範囲へ。パラドクス使えないけど、荒れ地走って高台から距離取らせることはできると思う。狐一匹いるのはあからさまに怪しいしね。
十分距離取らせたら【狐変身】を解き、【残像】【ダッシュ】で降下位置を絞らせないよう立ち回りながら黎明の導きの【連射】で撃ち落としていく。
ジズ・ユルドゥルム
「スプンタ・マンユ」…。よりにもよってその名を亜人が簒奪するとは。
善なる神も、奴らに改竄されればただの群れる禽獣か。
亜人らしいやり口だ。
気に喰わないが…奴らの性質は、敵を誘い出すには役立つ。
禽獣どもの殺戮を好む性質を利用し、本陣から引き離して撃破を狙おう。
【防空体制】で上空を警戒しながら
仲間と歩調を合わせ、岩陰に身を隠して進む。
警備の禽獣が私を視認できる距離まで近づいたなら、岩陰から一瞬姿を現し、逃げるようにしてすぐ隠れる。
私が一般人…すなわち弱い獲物かどうか確かめるため、奴らがこちらへ寄ってくるよう仕向けたい。
…亜人の性質を持っていれば、狩りを楽しむ機会を看過するのはおそらく難しいだろう。
敵を誘い出せたなら、姿を現し「炎天の巡」を起動。
「守護者の戦斧」を上空の敵へ投擲し、回転する斧によって痛撃を与よう。
報告に戻ろうとする個体を優先して斃す。
敵の反撃は、急降下した敵を逆に斧で迎え撃ち、猛襲の勢い削ぐのを試みる
私の肉を啄みたいならくれてやる。全部はご免被るがな。
代わりに貴様らの命を寄越せ。
「ずいぶんと古い歴史のディヴィジョンもあったものだ」
砂塵の舞う広大な天地を見渡した近衛・千歳(暁紅のチェルカトーレ・g10944)は、頭を振りながらため息を付いた。
「もっとも、地名が同じというだけで、いろいろと滅茶苦茶になっているみたいだけれど」
と、顔をしかめる。この地に生きる人々が受けている仕打ちを思えば、眉間に皺がよるのは仕方がない。わが子のことを思い出せば、なおさらである。
「えぇ。ですから、一日でも早く奪回しなければいけません」
土色の外套に身を包んだハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は、空を見上げている。
「敵は、スプンタ・マンユが周囲を窺っているとのことですから」
「スプンタ・マンユ……よりによって、その名を亜人が簒奪するとは」
仮面に隠されてはいるが、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)の表情が厳しいことは、その声色からわかる。
「善なる神も、奴らに改竄されればただの群れる禽獣か。……亜人らしいやり方だ」
鼻を鳴らしたジズは、
「気に食わないが……奴らの性質は、誘い出すには役に立つ。行こう」
と、仲間たちを促した。
一行は歩を進め、敵の軍営に近づいていく。この丘を越えれば、あとは身を隠す場所のない荒野が広がっているはずだ。
身を乗り出して先を窺った千歳はそのことを確かめ、
「聞いていたとおりだね。性質はどうあれ、曲がりなりにも軍団だね。一筋縄ではいかないか」
急いで頭を下げたのは、彼方にスプンタ・マンユどもと思しき群れが見えたからである。
「まずは、私にやらせてもらえる? 時間は十分にあるし、夜を待ちたいんだけれど」
「お任せしましょう。
殺戮の神にして秩序もたらすセクメトよ、お力添えを。千歳さんに幸運を与え、我らに勝利をもたらしたまえ」
「ありがと」
日が落ちる。ハーリスに微笑んだ千歳は、
「自分たちの運命を悟らせてあげるよ」
と、狐に変じて駆け出した。
「おや、狐ですね」
「ほうほう、愛らしいことよ」
その姿を見つけたスプンタ・マンユどもはそれを見やりつつも、
「ほれ、あっちへ行きなさい。我らは忙しい。かまってやる暇も餌もありませんよ」
と、羽根となった前足を振った。
が、千歳は数歩退いてはチラリと見て、数歩退いてはチラリと見るということを繰り返した。鳥人どもはその様子に嗜虐心を増したらしく、
「行かぬというなら、引き裂いてやりましょう」
「はは、逃げよ逃げよ! 逃げぬなら喰らってやりますよ!」
と、駆け出した狐を追い始める。
その視界の端で、何かが動いた。それは岩陰から身を起こしていたジズであった。
「何者です!」
敵は狙いを定めて殺到してくるが、もとよりそれはジズの狙っていたところである。
「……敵の軍営にも、動きは見えません。どうやらスプンタ・マンユの動きに気を配っている者はいないようですね」
それを確認したハーリスも、身を起こした。
3人はそれぞれに駆け、敵を引き離さぬ絶妙の塩梅で軍営から離れていく。
「鳥目ってわけでもないんだね。……そろそろ、頃合いだね」
千歳が、狐の変身を解いた。
「うぬッ、ディアボロス!」
空に舞い上がった鳥人どもは、翼を畳んで急降下して襲いくる。
しかし、
「狙いは外さない」
ジズが握りしめる『守護者の戦斧』には、鷹のジン『ケレイ』が憑依している。投擲されたそれは自在に弧を描き、そして炎風を巻き起こして回転しつつ襲いかかった。
「クエ……ッ!」
首を打たれた鳥人は、短い悲鳴……あるいは裂けた喉から呼気が漏れる音を残して墜落する。
「おのれッ!」
鳥人どもは怒声を発しながら襲いかかってきた。
「そうはいかない」
狐が軽やかに跳ねるように。千歳は戦場を駆け巡って敵の狙いを外しつつ、そして敵が最も接近する瞬間を狙って、望遠鏡を兼ねる特製の銃『黎明の導き』の引き金を引いた。
真紅の銃から放たれる弾丸は敵の胸に吸い込まれ、その羽毛を同じく真紅に染め上げた。
「まだまだ。バビロンを奪還するのには、すごく苦労したと聞いたからね。
だからこそ、また奪われるわけにはいかないからね!」
「ディアボロスめ!」
「そうでした、ブケファラス様にお知らせしなければ!」
スプンタ・マンユどもはギラギラと目を光らせながら襲い来ると同時に、いまさら自らの役目を思い出して飛び去ろうとする者が現れた。
急降下してきた鋭い鉤爪がジズの肩を裂くが、
「おぉ、私の肉を啄みたいのなら、くれてやるとも」
と、ジズは嘯く。続く鉤爪を斧で受け止め、
「全部は御免被るがな。そして代わりに、貴様らの命を寄越せ!」
顔が見えぬだけに、その釣り上げた口の端は恐ろしげである。手元に戻った戦斧を再び投じると、飛び去ろうとする鳥人の腕が飛んだ。
「うぬ……!」
敵はよろめきつつもなお軍営を目指そうとしたが、
「殺戮の神セクメトに請い願う」
改めて破壊と疾病をもたらす恐るべき殺戮の女神・セクメトに祈りを捧げたハーリスは、『アヌビスの爪』を振りかぶった。
まっすぐに繰り出された籠手には、3つの爪が拵えてある。それらが喉元をえぐり、スプンタ・マンユは仰向けになって倒れた。
「おのれディアボロス!」
鳥人どもが声を張り上げると、戦場は淡く輝く雲に覆われる。鳥人どもは群れをなしてその雲の中を旋回し、あるいは突如としてそこから飛び出してハーリスに襲いかかった。恐るべき蹴りを胸板に受け、ハーリスの骨がきしんだ。
「ははは、恐ろしいでしょう!」
哄笑しつつ、再び周囲を旋回する鳥人ども。ディアボロスたちと、そして同胞たちの流した血にさえ興奮し、その目は血走っていた。もはや偵察を命じられていたことさえ忘れ、目の前の殺戮しか頭にはなかった。
「そこが、私たちの付け入る隙というものです」
ほのかに笑ったハーリスは風を呼び、砂塵を舞い上げる。残像を残しつつ戦場を駆けたハーリスは跳躍して、旋回するスプンタ・マンユどもの雲に飛び込んだ。
「なッ!」
まさか、かえって懐に飛び込んでくるとは予想外だったか、敵の反応が遅れる。女神の加護を得た爪が、その心臓を貫いた。
そしてジズの投じた戦斧も、千歳の放った銃弾も、鳥人どもの急所を深々と抉る。
3体の骸はほとんど同時に地に落ちて、吹き抜けた風が、その羽毛を彼方へと吹き飛ばしていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
ハーリス・アルアビド
スプンタ・マンユが倒されたにも関わらず、陣営の反応が静かですね。油断しきっているのでしたら楽なのですが…。高台にある場所への潜入となれば、少々骨が折れるかもしれません。
大いなる天空にして夜の神ヌトよ、お力添えを。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願い、装備の上から闇に紛れやすいよう暗い色の布を被ります。
まずは離れた場所に身を伏せ【光学迷彩】で身を隠し、風下に回り周辺の状態を確認します。地面の僅かな凹凸など【地形の利用】ができる箇所を確認し、一定の距離への移動と隠れることを繰り返し陣営の様子を見られる距離へ。
陣営の中で巡回や見張りをしている敵がいるか【偵察】をし、身を隠せそうな場所がねければ死角になっている方角に回り込み周辺にある篝火を【クピンガ】の【投擲】によって倒し、敵の注意をそちらに引きつけましょう。
異常に反応して出て来た敵ではなく、異常が起きたにも関わらず反応が鈍い敵を死角から【不意打ち】の【ヌトへの嘆願】で仕留めて行きます。
近衛・千歳
う〜ん・・・拠点にしちゃ妙だね。かなり重要拠点の斥候が倒されたのに妙に静かだ。拠点にして悔しいけど最適な高台にあるのにね。
私、守護者の一族に仕える一族の当主だから、その不気味さは良く分かるんだ。慎重に行こうか。【パラドクス通信】で仲間と連絡を取り合いながら進むね。
闇に溶け込む用な衣を羽織る。この時代の建物の構造は把握してるから【光学迷彩】【完全視界】は有り難く使わせてもらうね。本当に戦友の支援は助かるね。
こまめに連絡を取り合いながら細かな足跡や揺らぎなどを見逃さないように
【偵察】【追跡】。身を隠せそうな所や死角に立ち、仲間達の動きを確認したら武甕雷の刃で煉獄の懐刀を【不意打ち】で【投擲】し、接近する仲間を支援。
技量に劣る私は接近すると邪魔になりかねないからね。遠距離でサポートするよ。
叢雲が月を半ば隠す中、亜人どもが籠もる軍営に近づく影がある。
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)と近衛・千歳(暁紅のチェルカトーレ・g10944)である。
「う~ん」
千歳が首を傾げた。というのも、
「妙だね。斥候が倒されたのに、妙に静かだ」
「それは私も思っておりました。油断しきっているならば、楽なのですが……」
スプンタ・マンユどもを引き付けることに成功したから、戦いに気づいていないことはあり得る。また、知らせに飛んだ者もいなかったはずではあるが。
「まさか。私、守護者の一族に仕える一族の当主だから、その不気味さはよくわかるんだ。慎重に行こう」
「えぇ。……大いなる天空にして夜の神ヌトよ、お力添えを」
千歳と並んで、ハーリスもゆっくりと軍営に近づいていく。
ふたりは、闇に溶け込むような暗い土色の外套を身にまとっている。
ハーリスは「こちらに」と風下を指し示し、そちらから接近していく。
ふたりが急ごしらえに作られた木の柵を越えても、騒ぎは起きなかった。
いや、むしろ賑やかな声が聞こえてくる。思わず、顔を見合わせるふたり。
「私はサポートに回らせてもらってもいい? 技量に劣る私は、足手まといになりかねないからね」
「ご謙遜を」
千歳の言葉にハーリスは微笑んでかぶりを振るが、とりあえずふたりは離れて軍営へと乗り込んだ。
「営内を巡回する兵もろくにいないとは……」
呟いたハーリスが注目したのは、営内を照らす篝火である。投じられた得物はそれを倒し、炎は傍らの天幕に燃え移った。
火は瞬く間に燃え広がり、
「なんだなんだ?」
「おいおい、誰が倒した。飲み過ぎであるぞ!」
と、揶揄するような笑声が上がる。こちらの襲撃だとは、まだ思っていないらしい。
とはいえ炎を捨て置くわけにもいかず、オーガコンスルどもが駆けつけてきた。
「誰もいないな? おい、篝火を倒したなら、自分で後始末せよ!」
ハーリスが狙いを定めたのは、火の始末をするオーガコンスルどもではなく、その様を遠目に見ながら、
「逃げた奴は、あとで罰杯だな」
などと笑っている者どもである。
篝火の明るさが強ければ強いほど、その影も増す。ハーリスはその影に紛れ、敵に近づく。
生と死を司る夜の女神ヌトに改めて祈りを捧げたハーリスは、笑いながら杯を干したオーガコンスルの首筋を、背後から『アヌビスの爪」で刺し貫いた。
「ぐ……!」
ハーリスは次の獲物を狙う。その首を掻き切ったとき、さすがにその姿は見咎められた。
「貴様ッ! どこから入ってきた!」
オーガコンスルどもは怒声を上げ、その禿頭に太い血管を浮き上がらせながら激高する。
「まさかとは思いましたが、やはり気づいていなかったのですか。
斥候からの知らせがないならないで、そこに異常を感じるべきなのでは?」
「うぬぬ……我らが計は完璧であったというに!」
「知らせもできんとは、スプンタ・マンユどもめ!」
血管の浮き出たオーガコンスルどもの脳天は赤熱さえして、ついにはそこから熱線が放たれた。
熱線はハーリスを焼き尽くすべく襲いかかるが、
「雷神よ、力を貸して!」
またしても敵の死角から、ディアボロスは襲いかかる。千歳の投じた大鎌には雷の力が宿り、敵の首を刈った。
「やはり、謙遜でしたね」
「やめてよ。なんだか気恥ずかしいから」
千歳は笑いながら駆け、深々と地に突き立った大鎌を掴み取る。
「抜けてるね。こっちとしては悔しいことに、せっかく拠点としては最適な高台に陣を敷いているのに」
「おのれ、小癪な!」
オーガコンスルはトーガの懐から巻物を取り出し、それを振り回して襲いかかってくる。
「知は力なりッ!」
知恵の有無はさておき、オーガコンスルの剛力で振り回される巻物は棍棒の如きであり、恐るべき威力を秘めている。
大鎌の柄で受け止めはしたものの、千歳の身体は吹き飛ばされた。くるりと地を転がって起き上がる千歳だが、その両手は痺れている。
左右を窺った千歳は、向こうに装飾の施された天幕があることに気がついた。陣の中央にあることといい、あそこが敵将・ブケファラスの天幕であろう。
敵将も交えての混戦となっては、苦戦は免れない。細かなことに頓着しない敵将のようではあるが、この場所に軍営を構えたことといい、戦の勘は優れているのかもしれない。
千歳は顔をしかめ、大鎌を構え直す。
「兵士たちが騒いでいるだけと思われている間に、早く決着をつけないとね……」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
戦闘の騒音が立ち始めた以上、敵の指揮官も遠からずこの状況に気づくでしょう
幸い仲間の偵察は完璧で、雑兵の数はかなり削れています
もう一押しすれば、将が動く前に壊滅させられそうですね!
《神護の長槍》と《神護の輝盾》を手に戦場に飛び込みます
【通信障害】を発動して狼煙や楽器を用いた救援要請を封じると共に
ブケファラスを直接呼びに行こうとする者がいたなら、優先的に仕留めましょう
敵が仲間と対決している状況に後入りできることを利用して、意識の外から突然襲いかかります
『雷光旋舞斬』を放ち、槍で近くの敵を突き刺すと共に、弾ける雷撃で周囲にいる者たちも一掃
【グロリアス】で傷の手当てを行いながら戦い続け、速やかに残存戦力を削りきります
一匹として逃がすつもりはありません。怪物どもよ、覚悟なさい!
巻物に書かれた呪文でも唱えるのかと思っていましたが、得物として振り下ろすとは……いかにも亜人らしいですね
呆れつつもオーガの膂力を侮りはせず、巻物を盾で受け止めて威力を軽減
捌いたあとはすぐに再び槍を振るい、攻撃を再開します
「遠からず敵将にも気づかれてしまうでしょうが……もう一押しです!」
ハーリスと千歳が、押し寄せるオーガコンスルどもの攻撃をしのいでいる間に。エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は、その横合いから敵群へと襲いかかった。
「むぅッ!」
オーガコンスルどもは慌てて振り返り、咄嗟のこととして手にした巻物を振り下ろしてくるが、エイレーネの繰り出す槍はそれよりも速い。
「雷霆よ、人々を脅かす慮外者どもに裁きを下したまえ!」
敵には、その穂先が伸びたように思えたであろう。瞬く間に懐に跳び込んだエイレーネの槍が、オーガコンスルの喉を貫いた。
エイレーネは敵の腹を蹴って槍を引き抜くと、右に、左にと大きく振り回し、すれ違った敵の胴を立て続けに深々と割る。
「おのれッ!」
オーガコンスルは手にした巻物を叩きつけてくるが、エイレーネはゆとりさえ持ってそれを盾で受け止めた。
「呪文でも唱えるとかと思っていましたが、得物として振り下ろすとは……」
呆れつつ、渾身の力で敵を押し返す。エイレーネの発した雷が周囲の敵群に襲いかかっており、それを浴びていた敵は容易く押し返され、膝から崩れた。
「いかにも亜人らしいですね」
その隙を逃さず、容赦なく胸板を刺し貫く。
「うぬ、うぬぬッ……!
スプンタ・マンユという、我らが目を奪って軍営に襲いかかるとは……なんと卑劣な!」
厚顔なことに、オーガコンスルは唾を飛ばしてエイレーネをなじる。あくまで、己が「才知」に非はないというつもりらしい。
「何が卑劣ですか。これこそが計というのです。なんでも、『算多きは勝ち、算少なきは勝たず』と言うとか」
ひとつの妙案の上にあぐらを掻いていたオーガコンスルどもは、まさしく算少なき者であろう。
嗤笑したエイレーネは、いまさらになってブケファラスに注進をとでも思ったか、駆け出すオーガコンスルを追う。
「1匹とて逃がすつもりはありません。覚悟なさい!」
地を蹴ったエイレーネの槍が、オーガコンスルの背を貫いた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
ディアボロスたちが、大きく息を漏らしつつオーガコンスルどもの骸を見下ろしたとき。
「うおおおおおッ!」
装飾の施された天幕から雄叫び……嘶きと言った方がよいか? が、あがる。
天幕を蹴倒しつつ飛び出したのはブケファラスであり、敵将は、
「なにやら辺りは騒がしいことであるし……もはや、ジッとしてはおれぬ。
偵察するだの、命令を待つだの、面倒くさいことはもうやめだ!
偵察なら、この俺が自ら行ってやろうではないか!」
と、周囲の、それこそオーガコンスルどもの骸に気づきもせず、軍営を飛び出して怒濤の勢いで駆けだした。
近衛・千歳
これだけ雑踏に見せかけて緻密に見える手勢をまとめ上げる手腕、かなり手練れだね。私も立場上わかるんだけど、あの振る舞いは何か爆弾を持ってる。皆、頑張って。サポートするよ。
プケファラス、この世界の断片の王の愛馬の名前とか。この名前を冠するなら大雑把すぎる振る舞いも頷ける。でも親衛隊級の遺骸も気にしない性質だと、このまま暴走させるとかなりタチが悪いね。必ず仕留めよう。
単騎突撃する動きを【偵察】して観察し、今までのありったけの【戦闘知識】を動員して足運びを【追跡】して見続ける。余裕があるならば戦友の動きも見てみるね。
いざというときにあの勢いでは壁に激突しかねないので【残像】での致命傷の回避の備えはやっとくね。【グロリアス】を重ねて体力も回復し続ける。
ここで狙うのは足かな。【勝利の凱歌】で牽制しつつ、煉獄の懐刀を【投擲】して牽制!!これは【フェイント】にすぎない。
本命は大鎌!!【ダッシュ】で接近して【不意打ち】!!一気に足2本をジュスティスラッシュで【解体】【貫通撃】斬り落とす!!
ハーリス・アルアビド
味方の屍も目に入らず飛び出してくるとは。激しい気性に加えてあの体躯です。ただでさえ馬の突撃は生身の人間には止められぬもの、真正面から制するのは難しいでしょう。
砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。すべてを薙ぎ払う恐るべき嵐のごとき力をお貸し下さい。
祈りを捧げ仲間達への【幸運】を願い、戦の勝利を誓います。
速度はあちらが上ですが、小回りならばこちらにも分があります。【残像】を生み出す速度で駆けながら、舞い上がる砂塵を【砂使い】で巧みに操り砂の幕とし、【残像】と【忍び足】での緩急に加え、不規則な軌道を描きこちらの間合いや攻撃のタイミングを的確に読めぬよう【撹乱】します。
敵はどれほど素早く動こうとも動きはほぼ直線、【セトへの誓願】の【連射】で足を狙い、動きが鈍ったところで確実に仕留めます。
「うおおおおおッ!」
天幕を跳ね上げたブケファラスは、これまでの退屈を吹き飛ばすように駆ける。
「味方の屍も目に入らず飛び出してくるとは」
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が驚きとも呆れともとれる口ぶりで、敵将を見やる。
丸太のようなその脚にかけられては、いかにディアボロスといえどもただでは済むまい。
「……手勢をまとめ上げる手腕、かなりの手練れかと思ったんだけれど」
近衛・千歳(暁紅のチェルカトーレ・g10944)は呟きつつ、首をかしげた。
「あの手合いは何かの爆弾を持ってる……かな? どうだろう」
ともあれ、大王の愛馬の名を持つ亜人である。細密な知恵を巡らせる輩ではなく、ただ疾く駆け眼前の敵を蹂躙することに熱中するというのも理解は出来る。
「あのまま飛び出して行かれては、私たちも困ります」
「そうだね。暴走させると、かなりタチが悪いね。必ず仕留めよう」
ふたりは駆け出すが、力強く筋肉を躍動させるブケファラスの脚は速く、それだけでは追いつけそうにもない。
「ならば……嵐の神セトに願い奉る」
砂漠の神、そして嵐を司る神に祈りを捧げるハーリス。神は敬虔な信徒の願いに応え、敵将の眼前にはたちまち大嵐が吹き荒れた。
「ぬおッ!」
凄まじい砂嵐の力はひとつに束ねられ、槍へと変ずる。それが、敵の胴を抉る。
「ディアボロスめ、そんなところにいたか!」
そこに至って、やっと敵はこちらを認識し、軽やかな足取りで方向を変えて突進してきた。
「俺の守る軍営に攻め込むとは、馬鹿な連中よ!」
雄叫びが轟けば、それは辺りの空気をビリビリと震わせる。歴戦の強者であるハーリスでさえ、気圧されまいとするには神経を使う。
突進を紙一重のところで避けられたブケファラスは、今度は千歳へと狙いを定めて突進してきた。
「くッ!」
繰り出される前足を、千歳は大鎌を構えて受ける。無論、何物であろうと踏み砕く強靱な足を、まともに受けてはいられない。得物を斜めに、そして自らも横に跳ぶが、それでも衝撃は腕に、それどころか肩に残った。
「いつまで耐えられるかな!」
敵は再び突進してくるが、敵将が踏み砕いたかと見えたのは、千歳の【残像】であった。
「とはいえ、冷や汗ものだね……!」
「ふんッ!」
ブケファラスは鼻を鳴らしながら、旋回して再び突進してくる。
「速度はあちらが上ですが、小回りならばこちらにも分があります」
ハーリスは巻き上がる砂塵を巧みに操って煙幕とし、敵の突進を避けた。
「そして、どれほど速く駆けようとも、動きはほぼ直線……!」
「だね。狙うとしたら、まずは足かな!」
ハーリスにチラリと目配せした千歳は、突進してくる敵将を迎え撃つべく、懐刀を抜いた。
「はッ!」
「そんなものッ!」
敵を煉獄へ叩き落とすという短刀だが、敵将は投じられたそれを身を屈めて避け、得物を失った千歳を踏み殺さんと、残忍な笑みを浮かべるブケファラス。
だが、千歳の狙いは別にある。
「本命はこっちッ!」
なんと千歳は蹄が目前に迫ろうかという距離まで自ら間合いを詰め、『暁の鎌』を振りかぶった。
「なにッ!」
驚くブケファラスの脚を狙い、悪を断ち、正義を為さんとする不滅の意思を武器に宿した千歳の一撃が襲いかかった。
「ぐわッ!」
「くッ……!」
斬り落とせまではしなかったが、鎌は敵将の前脚を深々と抉る。敵の体勢を崩しつつも突進の勢いは殺しきれず、千歳も吹き飛ばされて地を転がった。
「おのれ……!」
敵将は傷ついた脚で立ち上がろうとするが、足音を忍ばせて接近したハーリスもまた、その脚を刈るべく狙いを定めていた。
「セトよ、お力添えを。すべてを薙ぎ払う、恐るべき嵐のごとき力をお貸しください……!」
砂嵐の力を束ねた槍が、ブケファラスの脚の付け根に突き立った。
まだ、まだ。ハーリスはさらに追撃を加えんとしたが、
「お前らごときの刃で倒れる俺かッ!」
ブケファラスは地面を血で濡らしながらも怒声を上げ、体ごとハーリスにぶつかってきた。両者はもつれ合うようにして、地面に倒れた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【通信障害】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
――それ以上はさせません!
ハーリス様と共に倒れたブケファラスがそれ以上の攻撃をかける前に、『流星が如く燃え立つ投槍』を素早く投擲します
炎を纏い、凄まじい速度で宙を翔ける≪神護の長槍≫で敵を貫きましょう
【ダメージアップ】を更に重ねた一撃で、あわよくば傷ついた敵にトドメを
即座に仕留めることが出来ないとしても、今はわたしを相手取ることに集中しなければならぬと考えさせます
敵が反撃のために突撃してきたなら、≪神護の輝盾≫を構えて防御
踏み付けが命中して地面に叩き伏せられることを警戒し、直撃を受けないよう注意します
身を逸らして当たり所を変えたり、脚を盾で弾いて見当違いの所を踏むように
拳も盾で防ぐか、踏み付けに対処したことでそれが間に合わないようなら≪神護の胸当て≫で受け止めます
一通り凌いだところで後方に素早く飛び退きながら再び槍を投げ、決着を付けに行きましょう
都市を脅かさんとする怪物よ!悪行の報いを受けなさい!
バビロン北方の攻略も着実に進展していますね
……次の一手を考える頃合い、でしょうか
「俺の足に傷をつけた罪を、贖わせてやる!」
ブケファラスは起き上がり、傷ついた足を高々と振り上げてハーリスを踏みつけにしようとした。しかしハーリスもほぼ同時に起き上がっており、すんでのところでその蹄を避ける。
「避けるなッ!」
敵将はなおも飛びかかろうとしたが、
「それ以上は、させませんッ!」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の声が鋭く響く。
大きく振りかぶって投じられた『神護の長槍』。それは風を切る音さえ置き去りにしてブケファラスへと迫る。大気との摩擦は炎を生じ、赤熱した穂先はブケファラスの肩を深々と抉った。敵将は倒れまいとして棹立ちとなり、辺りには肉の焦げる不快な臭いが漂う。
「ぐわッ!」
涎を撒き散らしながら悲鳴を上げたブケファラスであったが、
「そんなもので、止まる俺かッ!」
と、エイレーネに狙いを定め直し、土を巻き上げながら突進してきた。
「わたしの方に注意が向くなら、好都合です……!」
盾に描かれたゴルゴーンが、敵を睥睨している。エイレーネはその突進を盾で受け止めつつ、横に跳んだ。凄まじい衝撃に、腰が落ちる。
「く……」
「ヒヒヒ~ンッ! 次はその頭蓋を踏み砕いてやるぞ!」
「それは、願い下げですね」
いくぶんふらつきながらもエイレーネは立ち上がり、敵を迎え撃った。
ブケファラスの猛攻は凄まじく、エイレーネは懸命に蹄を避け、頭上から振り下ろされる拳を盾で防いだ。肩が、腕がきしむ。
「小癪なッ!」
敵将はなおも拳を打ち下ろしたが、エイレーネは咄嗟に盾でブケファラスの足を打ち、体勢を崩した。拳は空振りし、たたらを踏んだ敵将は飛び退くエイレーネの脇をすり抜けて旋回し、再び突進しようと地面を掻く。
が、いつの間にか手元に戻っていた槍を、エイレーネは振りかぶっていた。
「決着をつけましょう! 都市を脅かさんとする怪物よ、悪行の報いを受けなさいッ!」
信仰の厚さが大きな加護を生み、その加護が猛烈な加速を生む。
「輝ける槍よ、悪しき者の命を過たず穿たんことを!」
「ヒヒッ……!」
燃え盛る槍は狙いを違わず、喚いたブケファラスの大口を貫き、頭蓋を打ち砕いた。
倒れた敵将の骸から槍を引き抜いたエイレーネは、彼方に視線を巡らせた。あの舞い散る土埃の向こうのあちこちに、敵の軍営があるはずである。
その攻略は、着実に進展している。
「次の一手を考える頃合い……でしょうか」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!