筋肉は疾風より速く(作者 凪未宇
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#蹂躙戦記イスカンダル  #ペルセポリス電撃戦  #ペルセポリス 

 ペルセポリスの絢爛豪華な宮殿の一室で、一般人の雌を侍らせたダレイオス三世は、部下達を見渡した。
「まもなく、大王がペルセポリスに来る。歓迎の準備を急がねばならぬ」
 美しい女性達はただただ言われるままに震えあがり、その場で身を寄せ合う。
「このペルセポリスが、大王の御座所となるのだ。大王に相応しい宮殿も新たに造らねばならぬな」
 イスカンダル大王の力で、バベルの塔に代わる中枢の塔が、このペルセポリスに建立されれば、彼の治めるこのペルセポリスが名実ともに世界の中心となる。
 いいかと、部下に凄む四つの目が鋭さを増した。
「大王が来られれば、すぐに動けるように準備を怠るなよ」
 その言葉に異を唱えるものはなく、部下達は少しでも貢献できるようにと慌て散っていくのであった。

「皆様、まずはお疲れ様です。無事にここまでミウ・ウルの移動を達成することが出来ました。次は攻略旅団の提案により、ペルセポリスに対する電撃戦を仕掛けます」
 ルゥルゥラナ・レイラ(宵闇の刃・g08924)は、ミウ・ミルは敵に発見されないように、ペルセポリスから距離をとって隠しているので、敵の目を掻い潜って、ペルセポリスまで向かって、攻撃を仕掛けて欲しいと説明する。
「ペルセポリスは、史実では『世界の中心』と呼ばれたアケメネス朝ペルシアの都。蹂躙戦記イスカンダルでも、『ディアドコイ評議会』のジェネラル級亜人『ダレイオス3世』が統治してる、一大拠点となっているようです」
 まともに攻略しようもするならば、ペルセポリス近郊の制圧を行い、周囲を抑えるのが定石だが、それではイスカンダル大王のペルセポリス入城を阻止する事は難しい。
「その為、少人数の部隊による浸透作戦で、直接ペルセポリスを攻撃する電撃戦が、唯一の解決策となります」
 この作戦の目的は、イスカンダル大王がペルセポリスに入城する事を阻止する事。
 イスカンダル大王は、ペルセポリスをディアボロスが攻略中である事を知れば、ペルセポリス入城を避けるようだ。
「てすので、皆さんは派手に戦い、ペルセポリスが狙われてると思わせることができれば、作戦は成功です」

 ペルセポリス近郊に控えてる敵は、ディアボロスがこれ程早くペルセポリスに迫って来るとは想像していない。
「彼らは大王を歓迎することしか考えいないようで、警戒は疎かで油断しているようです」
 皆さんには油断している敵に攻撃を仕掛け撃破し、そのままペルセポリスの城壁に向かい、城壁への攻撃を行ったり、ペルセポリスの守備兵を挑発するなどしてほしい。
「私達がペルセポリスの攻略を始めたように、見せかけてください」
 周囲の制圧などを後回しにしている為、大拠点であるペルセポリスを正面から制圧するのは、現時点では不可能だが、それは相手側には判らない事だ。
「今にも城壁を壊す勢いで、派手に暴れて、城を守る者達を勘違いさせてください」
 宮殿にいるダレイオス三世にまで届くように。
「私達が挑発によって防衛部隊を誘い出して、防備を手薄し、精鋭部隊が侵入、ダレイオスを暗殺しようと企んでるように勘違いさせれたら効果的でしょう」

 スサからペルセポリスまで強行軍で駆け抜けたことで、イスカンダルのペルセポリス入城を阻止するチャンスを得ることが出来た。
「イスカンダル大王が、ペルセポリスを拠点として、第二のバベルの塔を建設しようとしてることは間違いありません」
 この建設を防ぐことが出来ればイスカンダル大王が、蹂躙戦記イスカンダル全土を掌握する事が難しくなるだろう。
「今後の蹂躙戦記イスカンダルの戦いを大きく変える作戦となりますので、素早く成功させてください」
 そう伝え、ルゥルゥラナはトレインへと案内するのであった。

 ピンクの身体を艷やかに、『ウーパー戦士』は小さな泉の傍らで、互いの肉体を褒め合っていた。
「こうして磨きをかければ、イスカンダル大王にも気に入られるかもな」
「お前たちは、真面目だな」
 優雅に木陰の岩に腰をおろし、彼らのポージングを眺める『簒奪者ラダムス』は、革袋の葡萄酒を口にした。
「あれはなんだ?」
「どこかの亜人がまた暴れているんだろ。それより見てくれよ、俺の大胸筋」
「ラダムス様には、まだまだ敵わないぜ」
「だよなーどうやったらあんなに美しい筋肉になるんだろうな」
「はっはっは、大したことないさ。もっと俺を褒め讃えよ」
 のどかに互いの筋肉を確認するウーパーであったが、やはり様子がおかしいと荒れ地に目を凝らす。
「おい、やっぱりあれは敵じゃないか?」
「おいおい、敵だって? そんなことあるわけないだろー……敵だー!?」
 馬鹿なと笑い身を乗り出す。
「おい嘘だろ、ここは評議会の一員である、ダレイオス三世が統治してる大ペルセポリスなんだぜ」
「あれだあれ、スサから来た蟲将が言ってたじゃん」
 あーっと、顔を見合わせ彼らは口にする。
「「「ディアボロス!?」」」
「スサからここまでどれだけあると思ってんだよ。もう来たのか!?」
 どうするどうすると、右往左往するウーパーにラダムスは厳しい表情を浮かべた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【建造物分解】
3
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ダブル】LV3

●マスターより

凪未宇
皆さま、こんにちは。凪です。
蹂躙戦記イスカンダルにて、ペルセポリスに電撃戦を仕掛けてください。

執筆順は、②③>①です。

※技能だけでは、パラドクスや残留効果のような効果は得られず使えません。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
80

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


九十九・静梨
※連携・アドリブ歓迎

せっかく苦労してバベルの塔を無くしたのを取り戻させる訳にはいきませんわね
それに筋肉自慢の方々が相手ならわたくしの筋肉も披露しなければなりませんわ!

城壁から見える位置で自身の悪魔筋肉をポージングで見せつけますわ
「わたくしは筋肉を愛し鍛える者!スサでは見事な筋肉に見え戦い打ち倒しました。しかしここには果たして相応の筋肉の者はいるかどうか。……こうして筋肉を魅せても出てこないとなると、どうやら此処には腹筋も割れてないような虚弱筋肉の方しかいないようですわね」
等と筋肉への誇りを刺激する形で挑発しますわ

出てきたらわたくしは肉弾戦を挑みに接近
敵の格闘術を魔力障壁で覆い補強した全身の筋肉で防御します
「先程の筋肉への非礼は詫びましょう。受けてわかる見事に鍛えた筋肉です。ならその筋肉に恥じぬ我が全霊の筋肉で貴方方を踏破します!」

パラドクスで全身の筋肉を更にバンプアップ
拳や蹴りでのグラップル肉弾戦で全力の攻撃を次々に強打で叩き込みますわ
「共に歩めぬ筋肉の同士達、せめてこの一撃を手向けに」


ルーシド・アスィーム
アドリブ・連携歓迎

わァ……エジプトで親の顔より見た宿敵とウーパー達だ……何でキミら仲良くなってんすか
いや、そもそも本来我らが故郷にウーパーはおりませんのに何処から生えて、何処へ向かうのですか
改めて考えれば考える程外来種がいたのなぁぜなぁぜ……そっとジズさんを振り向きますが、うん、理由は結局分からないままでしたっけね

まあ良いです、君達ウーパーには恨みはありませんがバベルの塔を再建させるわけには参りません。纏めて焼いちゃうぞう!
というワケで紡ぐは【黄昏のアトゥム】
斜陽より降り注ぐ神炎は邪悪なる者を焼き浄めま……邪悪……??
いや敵対者ではありますけども。何か無邪気っすよねウパくん達……

反撃の氷槍は残存する大地を焦がす炎で焼き払うと致しましょう
駄目押しで仲間の動きを妨げないように留意しつつ「火炎使い」「結界術」「全力魔法」の複合魔術で炎の檻を形成し、天地共に逃れられぬ炎牢を形成します

ふ、脱いでも色気ある身体作りに勤しむ僕の前に屈するのです……筋肉はそう、バランスが命!何なら証明に脱ぎますけど??


ジズ・ユルドゥルム
ウ…ウーパー戦士…!生きていたのかっ…!
くっ、普通になつかしいと思ってしまった自分が嫌だ。

な、なんだ。こっち見たって私だって知らないぞ。
とりあえずナイルに外来種放流するクロノヴェーダ超許せないな、ということにしておくんだ。

ルーシド、だまされるな。奴らは亜人に与する敵、すなわち…邪悪…
じゃ、じゃあく…(つぶらな瞳と目があう)
くっ!この瞳に惑わされる流れもなんかなつかしい!!

ええい。亜人に与するなら、邪悪であろうとなかろうと薙ぎ払うったら薙ぎ払う!

「迅禽脚」を起動。敏捷性を強化し、敵が陣形を整える前に速攻で崩したい。
槍を構え、疾走から跳躍ののち、敵の脳天を貫くように穂先から落下して接敵。
着地時の跳躍ついでに蹴撃と光の刃の飛び道具を喰らわせ、
烏合の集と化している敵を更に撹乱させよう。

敵襲を報せんと伝令へ走る者がいれば、背後からでも斧を投擲して確実に仕留めたい。
反撃の猛攻は、こちらも順当に武器で応戦だ。

脱いでもいいがパラドクスを君に誤射しても恨まないでくれよ。(片手に斧を持ちながら)


アンゼリカ・レンブラント
識ってもらおうかな
暴虐を許さぬ復讐者は、どこまでも来るってことをね!

ウーパー達が右往左往しているなら
統制を取られる前に速攻を意識し全力の攻撃を1人に叩き込む!
選んだ打撃技パラドクスは1体攻撃
だからこそ1体を確実に屠る勢いで撃ち込むよっ

仮に倒せなくても、障壁と鍛えた私のボディで
しっかり相手の格闘術を受け止め、
囲まれないよう立ち回り確実に数を減らしていくよっ

どうしたの、随分鍛えているようだけど、
立派なのはサイズだけで実用的じゃないのかな?
声をかけながら小回りを生かし、足を使って動きながら
消耗の多い個体から狙って確実に数を減らすよ

ディフェンスも仲間に積極的に行い
反撃の機会を得ていくね

美しい筋肉か
私の理想とする肉体は、あらゆる攻撃を
受け止められるのもそうだけど
命を守ることの出来る、小さな命を安心させることの出来る温かなもの
お前達の体にそんなものはないね、だから負けない!

己の目指すべき信念を心に呼び起こしながら
常に友と共に戦うことを忘れず拳を、蹴りを振るうよ
《光獅子闘拳》、亜人の肉体を、砕けぇっ!


●あれは忘れもしない熱い場所からやってきた
 本来であれば、そこは荒野に点在するオアシスのような場所だったに違いない。
 砂漠ほどではないとはいえ、泉は荒野で大切な憩いの場所。
 そこがピンク色に染まりムキムキピチピチしている。
「わァ……エジプトで親の顔より見た宿敵とウーパー達だ……何でキミら仲良くなってんすか」
 目の前の光景に、ルーシド・アスィーム(轍つ祈星・g01854)は、棒読みの台詞を紡いだ。
 幸いにも、まだ彼らは気付いていないが、筋肉をアピールするピンクなナマモノに、記憶に残っている見知った顔がムキムキ囲まれていれば、何とも言えない反応となっても仕方がないだろう。
 いったい、何が起こっているのだろうか……。
 エジプト風邪かな。
「ウ……ウーパー戦士……! 生きていたのかっ……!」
 思い掛けない再会に、もう1人驚愕している者が居た。
 そのピンクな鍛えあげた戦士の肉体につぶらな瞳をのせた姿に、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)は、大きな衝撃を受けた。
 てっきり奪還戦のさなかでディヴィジョンと共に消えたのでは思われていた彼ら。
 そうです、まだ居たんです。
 彼らはナイル川を辿り、海へと放流されそして境界の海を越えて……。
「やはり俺達も石運びに参加するべきだったか。腹直筋が少し弛んでいる気がするんだが」
 ウパーと気合をいれポージングする『ウーパー戦士』共は、互いの筋肉以外眼中がなく、近付く人影を気にも止めていなかった。
 そもそも、亜人以外の何者かが近付くということに違和感を持たねばならなかっただろう。
 だがそこはエンネアドとマミー。亜人のように人を嗅ぎ分けるような力は無い。
 ならばこのまま油断させたまま討ってしまおうと、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)と
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が前に出る。
 まだ統制がとれていないなら、今が好機。
「わたくしは筋肉を愛し鍛える者! しかし、ここには果たして相応の筋肉の者はいるかどうか……」
 衣服では隠しきれない筋肉を、静梨はウーパーらにアピールするように見せながら呼びかける。
「……こうして筋肉を魅せても出てこないとなると、どうやら此処には腹筋も割れてないような虚弱筋肉の方しかいないようですわね」
 悪魔筋肉を見せつけるように静香がポージングすれば、ウーパーらの間に衝撃が走った。
 そんなことを言われたら、筋肉自慢の戦士としては動かないわけにはいかない。いや、動くしかないだろう。
 小柄ながらも鍛えられた肉体に、負けてはいられないと、我先にウーパー戦士がラダムスから離れディアボロスに近付いていく。
 近付いて来ればますます実感するのは、その姿。
 ピチピチ、ムキムキ。やけに筋肉アピールが強い。
「くっ、普通になつかしいと思ってしまった自分が嫌だ」
 再会の感動を感じてしまったことにジズが動揺していると、待ってとルーシドが言葉を挟む。
「……いや、そもそも本来我らが故郷にウーパーはおりませんのに何処から生えて、何処へ向かうのですか。改めて考えれば考える程、外来種がいたのは、なぁぜなぁぜ……?」
 ふぉわいと、ルーシドが答えを求めそっとジズを振り返るが。
「な、なんだ。こっち見たって私だって知らないぞ」
 それは誰かが見つけてしまい、たまたまそれがエジプト由来のクロノヴェーダであったというだけだ。
「うん、理由は結局分からないままでしたっけね」
 ――どうして、彼らはここに共にいるのだろうか?
 きっと肌面積が、引き合ったのではないだろうか。こう、ずらっと並んだエトセトラの中で目立っていたに違いない。きっと、そうだ。
 何か言いたげな視線も感じたが、今は気にしない。全ては勢いと脊髄反射というやつである。
 さて、そんな不条理なエジプトの縁を背負った彼らではあるが、ウーパーは鍛えあげられた筋肉の気配に同志を求め出てきたのであった。
「虚弱と言ったのは、お前か!」
「見たかあの筋肉、悪魔的に凄いな」
「俺だって負けないぞ」
 ウーパーらは、静梨を目掛け一斉に突撃していく。
「識ってもらおうかな。暴虐を許さぬ復讐者は、どこまでも来るってことをね!」
 攻撃を止めようとアンゼリカは飛び出しかけたが、ウーパーは攻撃ではなく、多彩なポージングを披露してきた。
 静梨とウーパーらが、筋肉が引き立つようポージングを取り対峙した。
 この光景は何だろうか。しばし互いの筋肉を鑑賞し、納得したかのようにポーズを解き戦闘態勢をとると次は正面からぶつかり合った。
「筋肉自慢の方々が相手と聞いて来たかいがありましたわ! 先程の筋肉への非礼は詫びましょう」
「その磨き上げた筋肉。貴様、亜人ではないな。ディアボロスか」
「……ですが、せっかく苦労してバベルの塔を無くしたのを取り戻させる訳にはいきませんわね」
 互いの筋肉がぶつかり合い、組み合う。
 筋肉には筋肉を。格闘には格闘を……と思うが、戦う心構えの出来てなかったウーパーは完全に出遅れた。
「受けてわかる見事に鍛えた筋肉です。ならその筋肉に恥じぬ我が全霊の筋肉で貴方方を踏破します!」
 静梨は全身の筋肉をバンプアップさせ、『超魔筋技・破怪粉災乱打(アークデーモンアーツ・クラッシュディザスター)』で『ウーパーアーツ』と真っ向から勝負に出た。
 力強い拳の打ち合いが始まった横で、アンゼリカも向かってきた1体のウーパに向かう。
「1撃で屠れなくとも、鍛えた私のボディで受け止めるよ!」
 障壁を腹部に重ね、受け止めながら手甲〈戦姫闘拳『Shine Fist』〉から生み出された黄金獅子状のオーラが拳を包み、『光獅子闘拳(ライジングレオ)』を叩き込む。
 その衝撃に、グラリとウーパーはよろめいた。
「どうしたの、随分鍛えているようだけど、立派なのはサイズだけで実用的じゃないのかな?」
 小柄な身体を活かし、アンゼリカはウーパーの拳と尾を掻い潜るように体勢を低くし躱すと、身体を捻るようにしてピンクの頭を地に叩きつける。
 ウパーと、悲しそうな声をあげつぶらな瞳から涙をこぼし倒れた。
 歴戦のディアボロスに対し、筋肉磨きだけに慢心していたウーパーでは敵わない。
「とりあえずナイルに外来種放流するクロノヴェーダ超許せないな、ということにしておくんだ」
「君達ウーパーには恨みはありませんが、バベルの塔を再建させるわけには参りません。纏めて焼いちゃうぞう!」
 周囲を斜陽へ、『黄昏のアトゥム』を紡ぎ、ルーシドは焼き払おうとした。
「こんがり焼いて、香ばしいウーパー焼きにしてあげましょう。斜陽より降り注ぐ神炎は邪悪なる者を焼き浄めま……邪悪……??」
 のびのびと、筋肉を見せびらかせていたウーパー。
 その筋肉は温まり切っておらず、思うように力を発揮できていない。
 顔だけは愛嬌あるつぶらな瞳を潤ませ、じっと真っ直ぐな眼差しで見つめ返してくる。
「いや敵対者ではありますけども。何か無邪気っすよねウパくん達……」
 思わず炎の手を弱めそうになるルーシドであったが、
「ルーシド、だまされるな。奴らは亜人に与する敵、すなわち……邪悪……」
「うぱ?」
 遮るジズの言葉にくるりと振り返る、可愛らしい顔。決して身体を見てはいけない。
 うるうると揺れるつぶらな瞳と、ジズの琥珀の瞳が合う。
「じゃ、じゃあく……」
 くっと、つぶらな瞳から視線を外し、彼らの姿を見ないようジズは努める。
「この瞳に惑わされる流れもなんかなつかしい!!」
 ジーーーッ。
「くっ……」
 ジ、ジーーーッ・
「……」
「お前は、彼女達とは違いあまり筋肉質ではなさそうだな」
 胸から腰へと、不躾なウーパーの視線がジズを見る。
「ええい。亜人に与するなら、邪悪であろうとなかろうと、薙ぎ払うったら薙ぎ払う!」
 呼び出されるなり鷹のジン「ケレイ」はジズの脚へと憑依させられ、『迅禽脚(ハヤドリノアシ)』で高く跳躍した。
「我ら地を駆ける猛禽となろう」
 ルーシドの作り上げた炎牢の中で、ウーパーは蒸し焼きになるか、ジズの蹴撃と光の刃の餌食になるしかない。
「こ、こんな暴力的な筋肉など、美しくない!」
 ウーパーらの悲鳴にラダムスが立ちあがった時には、もう手遅れであった。
 私の理想とする肉体は、あらゆる攻撃を受け止められるのもそうだけど。
「命を守ることの出来る、小さな命を安心させることの出来る温かなもの、お前達の体にそんなものはないね、だから負けない!」
 黄金の輝きを放ちながら、アンゼリカの鋭い一蹴がウーパーの身体を手折るように振り下ろされ。
「砕けぇっ!」
「共に歩めぬ筋肉の同士達、せめてこの一撃を手向けに」
 静梨の叩き込む拳と共に捩じ切るような風がウーパーを襲い彼らを叩き伏せた。
「何というだ。あれだけ鍛えていた者が、こうも負けるとは」
 あの身体は見掛け倒しだったかと、ラダムスが嘆くが彼らを部下に選んだのだから仕方ない。
「ふ、脱いでも色気ある身体作りに勤しむ僕の前に屈するのです……筋肉はそう、バランスが命! 何なら証明に脱ぎますけどぉ!?」
 何故か、味方であるジズの放った光の刃がルーシドの耳先を掠った。
「脱いでもいいが、君に誤射しても恨まないでくれよ」
「ちょっとぉ! もう誤射されたよ!?」
 片手に斧を持つジズにルーシドが抗議の声をあげていたが、一同の視線はラダムスの声の方へと向けられた。
「美しいか……だと。この俺より美しい者が居るわけが無かろう」
 直々に教え込んでやろうと不敵に笑い、ラダムスは鞭を鳴らすのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

九十九・静梨
※連携・アドリブ歓迎

美しい、ですか
確かに均整の取れ、それでいてしっかりと鍛えられた逞しい筋肉は素直に美しいと申しましょう
しかし例え筋肉が美しくてもその行いまでは認める訳にはいきません
亜人の支配を打ち崩す為にも、貴方を倒させて頂きますわ!

全身の筋肉にオーラ操作で気力と魔力障壁を纏い防御を強化
肉弾戦主体なので敵とは距離を詰めるように戦闘しますわ
敵は鞭で距離を取ろうとするかもですがそうはいきません
鞭を見切りパラドクスを発動
強化した腕部の筋肉で鞭を掴み離す隙を与えずに引き寄せる事で距離を接近
すかさずもう1つの拳をラダムスに叩き込みますわ

反撃は防御強化した筋肉で刃をグラップルの構えから迎撃し急所への直撃を回避
とはいえ炎は防げないのでジリ貧
なんてね
魔を合わせた我が筋肉はそんな道理も吹き飛ばしますわ!
既に使用している万象全握掌の真骨頂はこの腕に纏う魔力
これによりわたくしは炎に干渉し炎を『殴り飛ばす』事が出来る!
周りの炎を振り払えば後は貴方の刃にだけ集中できますわ!

隙あらば追撃
「簒奪するのは此方ですわ」


アンゼリカ・レンブラント
随分自身の肉体に自信あるんだね
ならばと対抗心を燃やし鍛え上げた己の肉体を晒して
いざ近接戦――

間合いを詰め、近づいたそこで
パラドクスの砲撃を全力でぶっ放す!
ウーパー戦士との闘いや、こちらの振る舞いで
近接戦と錯覚してくれたら初撃の意表をつけるかな

筋肉勝負も興味はあるけどね、もっとモチベ高い仲間に任せるとも
私はお前に勝ち、電撃戦を成功させる
なすべきことを間違えないとも!

反撃もしっかり盾と衝撃で堪え、
以後は足を使って敵の隙をうかがい
近接戦の仲間を援護するよう撃ち込んでいくよ
【命中アップ】で高まる攻撃、確実に当て、追い込む

近接の仲間に注意が向くようなら痛打を浴びせる
こちらに意識を割くなら、近接の仲間のため注意を惹き隙を作る
1人の筋肉自慢に負けるか、仲間と合力し人々を守る
それこそが本当の強さだ!

気を吐き、仲間と鼓舞するような声を上げ
少しずつラダムスを追い込んでいくよ

剣舞を見せてくれてありがとうね
お返しに光の中で消えていけ
奪還の志と共に、今こそ最大まで輝け、《終光収束砲》ッ
暴虐の亜人を吹っ飛ばせーっ!


ルーシド・アスィーム
は~~??
今自分が筋肉を育てましたみたいなノリで自慢しました?ご飯を作ったり体作りのメニュー考えたのは師である僕で……『今は俺の方が筋肉があるのは事実だ』?『師は見てくれを意識しすぎて筋肉が薄い。その軽薄な振る舞い位に』??

……ふ、ふふふ。口の悪い弟子には仕置きが必要ですねェ?

近接戦で筋肉の躍動を魅せ付けたいところですが、恐らく武力ではラダムスに軍配が上がるでしょう
ならば僕は最も得意とする魔術を編むのみ
紡ぐは『凍戯のサナム』
炎ですら溶かせぬ命阻む凍土を造り出し、ラダムスの動きを阻みつつ現れ出ずる像群にて叩き潰します
……ええ、貴方ならお分かりでしょう。この像は我らが王、その忠実なる臣下達。嘗ての僕達の同胞です
氷剣、氷槍、氷斧、氷弓。多様な攻撃は避けられない……え?『真面目な空気で煙に撒くな、筋肉が再現され過ぎて気持ち悪い』?
そりゃあ裏切り者の君の筋肉より!仲間の上腕二頭筋や腹斜筋の方が!素晴らしいに決まっているでしょう!容赦なく止めを刺します!

……そうさ、背信の君を許すわけにはいかないんだ


●美しさとは日々の研鑽から成るもの
 手勢の部下がやられ、怒りを向けてくるかと思えば筋肉の美に触れだした『簒奪者ラダムス』の言に、ルーシド・アスィーム(轍つ祈星・g01854)は、顎が外れるような勢いで大口をあけ声を上げかけた。
 ――は~~??? 今自分が筋肉を育てましたみたいなノリで自慢しました!? 今は俺の方が筋肉があるのは事実だ? 師は見てくれを意識しすぎて筋肉が薄い。その軽薄な振る舞い位に???
 彼が個人の思考に囚われたのは、ほんの0.02秒ほどのこと。
 奇声をあげずに済んだのは、あくまでも相手はラダムスの複製であり、他の仲間が居てくれたことで頭が冷やされる。
「ご飯を作ったり、体作りのメニュー考えたのは師である僕で……ふ、ふふふ。口の悪い弟子には仕置きが必要ですねェ?」
「ふん。誰が誰の弟子だと。人間風情が」
 見下すように向ける冷たい眼差しは、お前など知らないとルーシドを突き放つ。
 分かっている。姿は同じでも、このラダムスにはルーシドの記憶は無い。 
「随分、自身の肉体に自信あるんだね」
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)の見立てでは、筋肉を使ったパワータイルというよりは、武具を扱う為に鍛えた肉体かのように見えた。
「美しい、ですか。確かに均整の取れ、それでいてしっかりと鍛えられた逞しい筋肉は素直に美しいと申しましょう」
 しかし、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)はラダムスの中に見え隠れする傲慢さと敵意に目を細める。
「例え筋肉が美しくても、その行いまでは認める訳にはいきません。亜人の支配を打ち崩す為にも、貴方を倒させて頂きますわ!」
「ふはははは、倒すだと。この俺を誰だと思っている。神より与えられし、この力の前にひれ伏すがいい!」
 己の力に揺ぎ無い自信があるのだろう、その手に焔纏う剣を手にすると、ラダムスは斬りかかって来た。
 さすがは質量だけでなく、しなやかに鍛えあげられた筋肉というべきか。
 素早い動きから繰り出す剣舞は、炎の尾をひきながら鋭く斬りあげ突く。
「焔剣よ、勇猛に舞え」
 正面を掠める刃の炎舞に、静梨は〈魔力障壁〉を張りながら耐えるが炎はやはり熱い。
 先程の戦いを見ているならと、距離を詰めてくるアンゼリカにも油断なく、すぐさま身を翻し応戦する。
 やはり速いと思いながらも、挑発するように気を引き。
 身体を低く潜らせるようにし、刃を迎撃するよう静梨は紫の魔力を拳に纏い、『魔筋技・万象全握掌(デモニックアーツ・グラスプフィスト)』を、繰り出す。
「九十九家家訓が1つ!『全てを掌握する者で在れ』!魔力を滾らせる我が筋肉は全てを捉えますわ!」
 どんなに素早い剣技だろうとも、攻撃を仕掛けた瞬間が一番無防備。
 刃を止め、痛烈な一撃を腹部に。
「魔を合わせた我が筋肉はそんな道理も吹き飛ばしますわ!」
 既に使用している万象全握掌の真骨頂はこの腕に纏う魔力
「これによりわたくしは炎に干渉し炎を『殴り飛ばす』事が出来る! 周りの炎を振り払えば後は貴方の刃にだけ集中できますわ!」
 さすがに、一撃だけで仕留められるとは思ってはいない。
 衝撃に吹っ飛ばされはしたものの、直ぐにおきあがり風を手繰る。
 この術も、良く知っている。そう思いながらルーシドも舞いながら、ジンと共に神舞術を紡ぐ。
「いと高きに捧ぐは、自在にして不変なる我等が信奉。凍ても砕けもせぬ祈り」
 炎には氷を。
「筋肉の躍動を魅せ付けたいところですが、恐らく武力ではラダムスに軍配が上がるでしょう。ならば僕は最も得意とする魔術を編むのみ」
 多少なりとも心があれば、動揺するのだろうか。
 周囲を凍土へと変貌させる『凍戯のサナム』は、彼らのかつての同胞の氷像を造りだす。
 ピクリとラダムスの眉が動いたのは、本能的に覚えていたからだろうか。
「なんだ、これは?」
 疑心、狼狽、混乱。
 クロノヴェーダらしからぬ感情が浮き上がり、ルーシドからも一瞬感情が掻き消えた。
「……ええ、貴方ならお分かりでしょう。この像は我らが王、その忠実なる臣下達。嘗ての僕達の同胞です」
 造りだされた同胞の氷像たちは、次々と剣に槍、斧、弓とそれぞれの得意な獲物でラダムスに攻撃を仕掛けていく。
「この程度の紛い物の筋肉に、俺が屈するとでも思ったか! 『焔嵐よ、全て焼き尽くせ』」
 ラダムスの起こした炎嵐が氷像を溶かそうと、呑み込み渦巻く。
 氷の砕ける音と吹雪く風音に紛れるように、敢えて軽く繕う声がラダムスに投げかけられる。
「……え? 『真面目な空気で煙に撒くな、筋肉が再現され過ぎて気持ち悪い』? そりゃあ裏切り者の君の筋肉より! 仲間の上腕二頭筋や腹斜筋の方が! 素晴らしいに決まっているでしょう!」
「随分とお喋りだな! 緊張でもしているのか」
 揺さぶるかのように言葉を投げかけてくるラダムスに、そうですかと軽く流すが、心内を見透かされたかのようで、僅かにルーシドの耳が立てられた。
 氷像の攻撃を凌いだラダムスは、更に術を紡ごうとするが、そうはさせまいと静梨が痛烈な一撃で地に叩きつけ膝をつかせる。
「簒奪するのは此方ですわ」
 懐へと飛び込んだアンゼリカの拳に六芒が浮かぶ。
「私はお前に勝ち、なすべきことを間違えないとも! 仲間と合力し人々を守る
それこそが本当の強さだ!」
 気を吐き、拳に集まった光は終わりを告げる『終光収束砲(エンド・オブ・イヴィル)』に。
「剣舞を見せてくれてありがとうね。お返しに光の中で消えていけ。奪還の志と共に、今こそ最大まで輝けーっ!」
 拳が叩き込まれると防御姿勢をとったラダムスは、完全に虚をつかれた。
 増幅された魔力の光は、ラダムスを呑み込む。
 刹那目が合ったようにルーシドは感じたが、気のせいだったかもしれない。
「……そうさ、背信の君を許すわけにはいかないんだ」
 いつか本物に辿り着いた時、果たして同じように相対できるかは分からないが。
 ラダムスは跡形もなく消し飛び、最後の顔は分からなかったがそれでいい。
 今は、目の前に迫る作戦を遂行するのみ。
 ペルセポリスへと盛大な陽動を掛けるべく、ディアボロス達は動き出すのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【隔離眼】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV3になった!

九十九・静梨
※連携・アドリブ歓迎

見事な筋肉の戦士達でしたわね
しかし此処で満足してはいけませんわね
むしろ此処からが本番にして筋肉の真骨頂!
派手に参りますわよ!

鍛え上げた肉体で思い切り呼吸法で吸い上げ
滾る筋肉の肺で吐き出す大声にて!
「さあ!敵も減った今こそ、ペルセポリス、今こそ陥落の時ですわ!一気に打ち崩しますわよ!!気力玉千本打!!」と叫び
オーラ操作で練り上げた気力の玉を次々に拳や蹴りの強打で撃ち出し
城壁を容赦なく弾幕で次々に破壊・粉砕していきますわ!

更に【アイスクラフト】で作り出した氷を【怪力無双】と自前の筋肉パワーで思い切り投擲
城壁や守備兵へ更に苛烈に攻撃を仕掛けペルセポリス攻略を信じ込ませますわ

「おやおや、此方に攻め込みもせず王が帰ってきて助けてくれるのを待つだけとは。どうやら今度こそ貧弱筋肉で腹筋も割れてない兵士しか残っていないようですわね。先ほどのウーパー戦士やラダムスとやらが草葉の陰で泣いているというものですわ。おっとこの土地には草葉の陰は通じませんかホッホッホ!」
と更に大声で挑発しますわ


●祭儀の首都に舞うは砂塵か炎か
 静かに閉ざされたペルセポリスは、俄かに緊張を増していた。
 ある程度ディアボロスの動きは掴んでいたはずだ。
 バビロンからスサに至るまでかかった時間を考えれば、まだ到着にまで時間があると思うのは当然であろう。
 だがディボロスは、亜人の……いや、ダレイオス三世の予測を上回って来た。
「見事な筋肉の戦士達でしたわね。しかし此処で満足してはいけませんわ」
 そう長い金糸の髪をかき上げながら、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)は悠然と城壁へと近付いていく。
 敵が先に彼女の姿に気付き、攻撃して来るならそれも構わない。
 隠れることなく堂々と。
「むしろ此処からが本番にして筋肉の真骨頂! 派手に参りますわよ!」
 攻撃を仕掛けやすい位置まで近付くと、大きく息を吸い筋肉の躍動と共に王宮にまで声を届かせるよう叫ぶ。
「さあ! 敵も減った今こそ、ペルセポリス、今こそ陥落の時ですわ!」
 何だ何事だと、防衛部隊の亜人が声に顔を覗かせる。
 まさか攻撃をすると宣言して、真っ向から仕掛けられるなど普通であれば考えるようなものは居ないだろう。
 その眼前に着弾するのは『 闘筋技・気力玉千本打(スピリットアーツ・オーラセンボンノック)』の気力玉。
 地面に穿たれた穴と、髭先を焦がされ亜人も敵襲だと慌てて声をあげる。
「一気に打ち崩しますわよ!! 気力玉千本打!!」
 あわよくば城壁を大幅に破壊し、穴でも空けてやりたいところだが、さすがにそれは防衛部隊が許さない。
「九十九家家訓! 『馳走する時は盛大に』! 我が気力玉、筋肉でもって存分に味わいなさいませ!」
 次々と周囲に練り上げた気力玉を、弾幕の如く静梨は拳で蹴りで撃ちだし攻撃していく。
「襲撃だと!?」
「相手は誰だ、あれはディアボロスか!!」
 騒ぎに集まった防衛部隊が削られていく城壁を良しとせず、反撃の攻勢に動き始める。
「おやおや、此方に攻め込みもせず、王が帰ってきて助けてくれるのを待つだけとは。どうやら今度こそ貧弱筋肉で腹筋も割れてない兵士しか残っていないようですわね」
 実際、気力玉を目にしたせいか、術師タイプの亜人が集まったので、見てくれは物足りない。
「先ほどのウーパー戦士やラダムスとやらが、草葉の陰で泣いているというものですわ。おっとこの土地には草葉の陰は通じませんか……ホッホッホ!」
 本能は横に置いておき、亜人は戦士だ。それが、マミーだのエンネアドより劣っていると言われれば、それはとても不名誉な事だろう。
 戦争に負けた奴らと一緒にするなと、激怒したところで巨大な氷塊をアイスクラフトし、持ち前の筋力と怪力無双を持って静梨は護衛部隊の集まる場所に投げ込んだ。
 そこに続けて気力玉を重ね、城壁を護ろうと防衛部隊も攻撃を放ち、宙空で全てがぶつかり水蒸気を伴うような大爆発を起こす。
 辺りには巨大な爆音が響き、それは王宮に居るダレイオス三世の元にも響き渡った。
 このあからさまな陽動と分かる動き、ここまでの恐るべき迅速な行動。その意図をどうとらえ、どう行動すべきか。
 巌のような屈強な身体を動かし、ダレイオス三世はその四つの眼光を鋭くした。
 城壁の外では、光と音、爆煙が収まり、静梨の姿を見失った防衛部隊が慌ただしく動いていた。
「これで本作戦は終了ですわ」
 後は敵の出方と、これからの方針次第。
 静梨は、ペルセポリスに背を向けパラドクストレインへと向かうのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2024年02月27日

ペルセポリス電撃戦

 スサからペルセポリスを電光石火の速度で駆け抜けた事で、蹂躙戦記イスカンダルの重要拠点『ペルセポリス』への電撃戦が可能となりました。
 目立つミウ・ウルはペルセポリスから離れたところで停止し、一大拠点であるペルセポリス周辺地域を少数精鋭の浸透作戦で突破して、ペルセポリスへの攻撃を仕掛けます。

 作戦目的は『ペルセポリスがディアボロスの攻撃を受けて戦闘中であると周囲に知らしめる』ことにあります。
 断片の王イスカンダルがペルセポリスに入城する『3月22日』までに電撃戦を成功させれば、イスカンダルは入城を断念し、攻略旅団での提案にもとづく『ペルセポリスにおいて、バベルの塔に代わる塔が建設されるのを阻止する』という目的を果たせるでしょう。

 また、攻略旅団では、ペルセポリスとイスカンダルに対する新たな作戦も提案されているようです。
 今後採用される提案の内容によっては、作戦内容などに変更がある場合があるので、留意してください。


ダレイオス三世
※特別ルール
 このシナリオタイプは、攻略旅団の『期限延長』によって、攻略期限を延長する事が出来ません。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#蹂躙戦記イスカンダル
🔒
#ペルセポリス電撃戦
🔒
#ペルセポリス


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選択肢『ペルセポリスへの陽動攻撃』のルール

 蹂躙戦記イスカンダルの重要拠点『ペルセポリス』の都市に対して攻撃を仕掛けたり、挑発を行う事で、ディアボロスによる『ペルセポリス攻略』が近い事を知らしめます。
 この作戦は、『イスカンダル大王が、バベルの塔に代わる塔をペルセポリスに建設』する事を防ぐという、攻略旅団の方針によるものです。

 ディアボロスがペルセポリスを陥落させようと攻撃を仕掛けているという情報が伝われば、ペルセポリスにバベルの塔の代わりの塔を建設しようとはしない筈です。
 ペルセポリスの城壁を攻撃したり、或いは、敵亜人に挑発を行ったり、ペルセポリスの市民に呼び掛けるなどして、ディアボロスが本気でペルセポリスを攻略しようとしていると相手に信じさせれば作戦は成功となります。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾烏合のトループス級『ウーパー戦士』のルール

 なんらかの理由で統制を失ない、烏合の衆となっているトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 統制を取り戻す前に撃破したり、統制を失っている間に強行突破して目的地に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との戦闘『簒奪者ラダムス』のルール

 事件解決の為に、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破するだけでは事件を解決できないので、戦闘終了後、必要な行動を行ってください。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※このボスの宿敵主は「ルーシド・アスィーム」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。