リプレイ
南雲・葵
こんにちはアンナにマリア。
ハッピーバレンタイン!
可愛いイベントのお誘いありがとー
良かったらチョコの交換しない?
スプーンはイチゴのピューレを固めた物をイチゴのチョコでコーティング
その上に砕いたドライ苺をトッピングしたピンク色の可愛い物を2つ用意
梓の好きな苺で作ったんだけど、アンナの瞳の色とも同じだなーと思って。
良かったら一緒に飲んでいかない?
はい、とスプーンを1つ差し出し
ホットミルクを受け取ったら、まずは梓の分
こぼさない様にサポートしながら、色が付く様子を楽しむ
だんだん濃くなる色を見るの楽しいね
スプーンに一口貰って、味見とやけど注意の確認
うん、チョコの甘みと苺の甘酸っぱさが美味しい!
自分の分もホットチョコを作ったら、持参したナッツチョコをテーブルに
マリアは甘い物好きだったよね?
スプーンはアンナの分だから、コッチはマリアに。
梓と選んだんだけど、マカダミアナッツのちょっと良いヤツだから、
アンナにも分けてあげてね……って、遅かったかな?
今日は美味しくて楽しい時間をありがとう!
またヨロシクねー
●
バレンタインらしいハートの装飾施されたカフェには、甘い香りが漂っていた。
南雲・葵(バールの人・g03227)は手際よくスプーンチョコレートを作った後、オラトリオの『梓』と共に座席へと歩いていく。
途中、見つけたのは見知った顔で。笑顔浮かべた葵は、時先案内人へと近付いて声をかける。
「こんにちはアンナにマリア。ハッピーバレンタイン! 可愛いイベントのお誘いありがとー」
「ああ、葵さんと梓さん。ふふ、ハッピーバレンタイン。来てくれて嬉しいわ」
微笑みアンナが頭を下げると、隣でふわふわ浮いていたモーラット・コミュも元気にもきゅ! と鳴いた。今までにもイベントの度にこうして声をかけてくれているから、マリアはすっかり葵と梓に懐いている。チョコの交換しない? と葵が提案すれば、アンナが答えるより早く梓の手を引き座席へと案内する始末だ。
そうして二人と二体が半個室の席につくと、運ばれてきたのは温かなミルク。さっそくそこに溶かそうと、葵は出来上がったばかりのスプーンチョコレートを手に取った。
その一匙は、かわいらしいピンク色。スプーンの上に載せられたイチゴのチョコレートには、砕いたドライイチゴがトッピングされている。甘酸っぱいイチゴの香りがするそれを二つ取り出すと、葵は一つをアンナへと差し出した。
「梓の好きな苺で作ったんだけど、アンナの瞳の色とも同じだなーと思って。良かったら一緒に飲んでいかない?」
はい、と手渡せば、時先案内人の少女が笑顔で受け取る。とってもおいしそうねと呟いて、アンナもまた用意した一匙を葵へと。
「どんなチョコレートがいいか悩んだのだけど……」
語りながら差し出したのは、ミルクチョコレートにマシュマロをトッピングしたものだった。いろいろ考え巡らせて、一周してオーソドックスに落ち着いたのだとアンナは言う。
そうして交換した後で、葵は先に梓のホットチョコレート作りを手伝うことにした。零さないようカップを支えて、オラトリオの少女にピンク色のスプーンチョコレートを入れてもらう。スプーンをくるくる回せば、ミルクの白色にピンク色が少しずつ混ざっていって――。
「……あら」
同じものをミルクに溶かしていたアンナは、最後に広がった赤に声上げて、それから微笑んだ。ピンクのチョコレートの中に閉じ込められていた、イチゴのピューレ。それもまたミルクに混ざれば、甘酸っぱいホットチョコレートの完成だ。
「うん、チョコの甘みと苺の甘酸っぱさが美味しい!」
梓が火傷しないよう、スプーンに一口もらって味見した葵はその味ににっこりと笑った。アンナもまた、頷きおいしいわと微笑んでいる。
葵も、アンナにもらったスプーンチョコレートをミルクに溶かして。優しい甘さのホットチョコレートを楽しんだ後に、テーブルの上に一つの包みを置いた。
「マリアは甘い物好きだったよね? スプーンはアンナの分だから、コッチはマリアに」
「もきゅ!? もっきゅう~!」
「梓と選んだんだけど、マカダミアナッツのちょっと良いヤツだから、アンナにも分けてあげてね……って、遅かったかな?」
言葉紡ぎながら、最後には苦笑。葵が話す間にも、マリアは大喜びで包みに飛びつき、雑に開封して、一粒食べたら瞳を輝かせ、それから夢中でむしゃむしゃ食べていたのだ。
「ま、マリア、聞いていたでしょ、それはもっと味わって食べるものよ……!」
「もきゅ?」
アンナが慌ててマリアの手を取り制止すれば、モーラット・コミュは不思議そうに体を傾げた。『マリアにって言われたのに、なんで?』みたいな顔をしているが――次の瞬間には葛藤するように眉寄せきゅ~っと鳴いて、小さな一粒をアンナに差し出した。
そんな一連のやり取りを、葵は笑いながら見ていて。
「今日は美味しくて楽しい時間をありがとう! またヨロシクねー」
「ええ、こちらこそ。一緒に楽しめて、贈り物まで……本当にありがとう」
ふわり微笑み、アンナが応える。これからも、仲良くしてね。その言葉は気恥ずかしさからか小さかったけれど、葵の耳にはしっかり届いたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
李・令震
(トレインチケット)
音葉・遥風
(トレインチケット)
九鬼・ライカ
(トレインチケット)
●
扉を開けば、ふわりと漂うチョコレートの香り。音葉・遥風(風は遥か彼方に吹く・g03189)はオッドアイの瞳を輝かせて、軽やかな足取りでカフェ店内へと入ってきた。
「甘い香り……めちゃチョコばっかりで美味しそう。楽しそうだし参加しよー」
笑顔でスプーンを手に取れば、隣にはもちろん虹妖精のフーも一緒。そうして作り上げたスプーンチョコレートを手に座席探して店内をぐるり見れば――ひとり座っている李・令震(飛天大虫・g03313)を見つけて、彼女はゆっくりと近付いていく。
「令震さん。いっしょに飲もうよ」
「お、遥風か。もちろんいいぞ」
令震も、ちょうどこれからホットチョコレートを楽しもうとしていたのだと言う。ディヴィジョン出身の彼にとって、バレンタインは今年で三年目。どこか甘い雰囲気の漂うイベントの中でも、令震はいつも通りに過ごしていた。
「バレンタインも三年目となれば慣れたものだ。いや、『慣れた』どころか『極めた』と言っても過言じゃない」
胸を張った青年の声が響けば、フフッと笑い声が返ってきて。見ればそこには、令震と同じく最終人類史に漂着した女が立っていた――九鬼・ライカ(傾奇武者・g08452)だ。
「二人ともお揃いで。アタシもご一緒していいかい?」
尋ねればもちろん、歓迎する二人。そうして偶然居合わせた三人は、同じテーブルで一時を過ごすことになった。
ライカが席につくのを待っていたかのようなタイミングで、店員が温かいミルクを三杯運んでくる。優しい香りに微笑んで、遥風はそこにスプーンチョコレートを差し込んだ。作ったのは、ストロベリーチョコレートに色とりどりで形も様々な砂糖をトッピングしたもの。同じようにホットチョコレートを作るライカのスプーンには、ビターチョコレートとナッツがミルクへ溶け出していて。
「いいねえ、遥風らしいチョコレートだ。ハートとか花とか、砂糖が浮かんでるのが賑やかだね」
「ありがとう、あんまり器用じゃないけどがんばったんだ。ライカさんのも美味しそう。フーもそう思うって」
言葉交わして、互いのホットチョコレートが出来上がる様子を眺めるライカと遥風。そこでふと令震のスプーンを見た遥風は、そこに描かれたものに瞳を瞬かせた。
「おー。令震さんのは……虎?」
「へえ、上手いもんだねぇ」
ホワイトチョコレートの上、チョコペンで描かれた虎。慣れない手付きで懸命に施したと言うその装飾は、令震らしいダイナミックなもので。食べるのが勿体無さそう、と遥風は呟いたが、当の令震は全く気にせずそのスプーンチョコレートをミルクの白の中へとつっこんだ。
「うむ。今年のチョコレートはどれも一味違うな」
ホットチョコレートをごくごく勢いよく飲み干して語る青年だが、実は何がどう違うのかはわかっていない。そんな令震の様子に笑みを零しながら、女子二人も出来上がったホットチョコレートに口を付けた。
「甘いのめちゃ好き。チョコが嫌いな女の子はいないんじゃないかな、たぶん」
体に広がる優しい甘さに、ほうっとため息。遥風が言葉を紡げば、ライカもまた頷いていて。
今日はありがとう、またいっしょに。語る三人は、バレンタインの穏やかな時間をもう少しだけ楽しむのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
有栖川宮・永遠
姉貴分の千歳(g10944)と参加
③。幼馴染であり、実の姉同然で、母親代わり。最近まともに一緒に出かけられるように。
スプーンチョコレート!!素敵すぎます!!大好きな姉様の為に自信ないけど作ります!!後で幸せな時間過ごす為に!!
チョコは姉様の好きなビターチョコレートにナッツをトッピング。見栄えが悪すぎるけどできました!!
姉様!!大好きな姉様にスプーンチョコレートをプレゼントです!!ああ、姉様からプレゼントされたミルクチョコレートのスプーンチョコレートの見栄えが良すぎるんですけど!!ベリーとアラザンも素敵!!
この素敵なスプーンチョコをカフェにてホットチョコレートに!!ああ、まろやかな味がたまらない!!姉様、味はどうですか?(ドキドキ}ああ、よかった!!
あ、姉様、ちょっと焦げてますけどクッキー作りました!!まともに食べれるだけで大進歩だと思います!!成長の証として受け取ってください!!
近衛・千歳
妹分の永遠(g00976)と参加
③。幼馴染で、姉妹同然の仲。母親代わりとして面倒を見ていた。最近ようやく外に出歩けるように。
スプーンチョコレートか。風流で粋なチョレートだね。甘い物大好きな永遠が喜びそうだね。よし、張り切ってとびきりのものを作ろう!!腕が鳴る〜!!
できた!!ちょっと形が歪なビターチョコレートのスプーンチョコレートを渡されて微笑む。うん、永遠らしいよ。チョコレートの好みも合わせてくれてるし、ナッツも嬉しいよ。私も可愛い妹にスプーンチョコレートをプレゼント!!笑顔が見たくて張り切っちゃった!!ああ、その笑顔が見れて満足だよ。
これをホットチョコレートにして飲むんだから素敵すぎるよね。うん、美味しいよ。永遠。気持ちがこもって芳醇な甘さ。上出来。
おお、永遠が食べれるクッキー作れるようになるとは!!凄く成長したんだね!!私もとっておきのブラウニーをお返し。この時間の記念に。
●
「スプーンチョコレート!! 素敵すぎます!! 大好きな姉様の為に自信ないけど作ります!!」
カフェに響く興奮した様子の声は、有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)のもの。彼女が銀色の瞳輝かせてスプーンを手に取れば、同行していた近衛・千歳(暁紅のチェルカトーレ・g10944)は思わず笑った。
(「甘い物大好きな永遠が喜びそうだと思った」)
こんなに喜んでくれるなら、一緒に来てよかった。思う千歳は永遠に倣い、スプーンを選んでチョコレートの準備をする。時逆の影響でしばし病床に伏していた千歳が、ようやく外を出歩けるようになったのは最近のことだ。幼馴染であり、姉妹同然に育った二人。こうして共に過ごしていると、日常が戻ってきたようで心が弾む。
「スプーンチョコレートか。風流で粋なチョレートだね」
語る千歳はミルクチョコレートを手に、手際よくスプーンチョコレートを作っていく。永遠に喜んでほしくて、張り切り作る特別なもの。その想いは、永遠もまた同じだった。幸せな時間を過ごすため、彼女なりに懸命に作って――。
やがて完成した二つのスプーンチョコレートを、永遠と千歳は座席についてから交換する。
「姉様!! 大好きな姉様にスプーンチョコレートをプレゼントです!!」
満面の笑顔で永遠が差し出したのは、ビターチョコレートを垂らしたスプーン。チョコレートが固まる前に傾けたのか匙からちょっと茶色が漏れているけれど、零れ落ちないよう何とかナッツでガードしたようだ。
その見た目は決していいものではないけれど、想いは溢れんばかりに篭もっていて。だから千歳は眼鏡の奥の瞳を嬉しそうに細めて、そのスプーンチョコレートを受け取った。
「うん、永遠らしいよ。チョコレートの好みも合わせてくれてるし、ナッツも嬉しいよ」
礼を告げて、それからお返しのプレゼント。千歳が作ったのは、ミルクチョコレートがこんもり乗ったスプーンだ。
「私も可愛い妹に!! 笑顔が見たくて張り切っちゃった!!」
「ああ、見栄えが良すぎるんですけど!! ベリーとアラザンも素敵!!」
茶色の上に散りばめられた、紅色と銀色。その芸術的な出来栄えにほうっと頬を紅潮させた永遠は、壊れ物を扱うように大切に大切にスプーンを持って笑顔を浮かべた。
ああ、その笑顔が見れて満足だよ。思い千歳が微笑めば、そこに店員が温かいミルクを持ってくる。二人同時に、ミルクへスプーンチョコレートを溶かし始めて――素敵なチョコレートが形を変えていく様を、二人は楽しそうに眺めた。
「ああ、まろやかな味がたまらない!! 姉様、味はどうですか?」
「うん、美味しいよ。永遠。気持ちがこもって芳醇な甘さ。上出来」
「ああ、よかった!!」
とろり甘いホットチョコレートを飲めば、二人の顔もさらに緩んで。もうひとつプレゼントを、と永遠は用意してきた包みを差し出す。中身は、ちょっと焦げてしまったけれど手作りクッキーだ。
「まともに食べれるだけで大進歩だと思います!! 成長の証として受け取ってください!!」
「おお、永遠が食べれるクッキー作れるようになるとは!! 凄く成長したんだね!!」
幼馴染にして母親代わりだった千歳にとって、永遠の成長を実感する瞬間は感動もひとしお。とっておきのブラウニーをお返しに手渡しながら、彼女はこの穏やかな時間が嬉しくてもう一度表情を崩したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
咲樂・神樂
クレド/g00325と
アドリブ歓迎
③
突然の流暢な発音
ハッピーメリーバレンタインよ、クレド!
なに……照れることないわ(別に照れていなさそうだけど)
あったかミルクにとっておきのスプーンチョコレート……身も心もホットになりそうじゃない
せっかくだから、お互いのスプーンチョコを交換こしましょう!
あたし、クレドを思い浮かべて作ってみたの
じゃーん!
あなた、お酒好きだったわよね?
あたしはまだ飲めないけど
アルコールゼリーをビターなチョコでコーティングして、これでもかってアラザンをかけたの
あと砂糖菓子を散らせてオシャレにして
銀世界のような……クレドカラーの豪華なスプーンチョコでしょ?
さあさあ、早速食べてみて!
自信作なの!
で、クレドはどんなのを作ってくれたの?
…咲樂なだけに桜
さすがクレド、センスが光り輝いてる!
めちゃ凝ってるじゃない…ベリーのソース入りとか!すごいジュエリーみたい!
こうして作って貰えるって、幸せなことね
容赦なくミルクに溶かして…
乾杯しましょ!
甘酸っぱくて美味しいわ!
これが、友情の味?
なんてね!
クレド・クレイアデス
神樂(g03059)と/アドリブ歓迎
③
Happy Valentine's Day(無駄に流暢)
おいおい、俺は百戦錬磨のクレドさんだぜ。バレンタインで照れたり緊張なんかしませんわよ
んでんで、神樂はどんなもんよ?
おっ、アルコール入りとは俺の好みを分かっているじゃねぇか。それにゴージャスなのも実にいい
――神樂の愛を感じるぜ。だが俺が込めた愛だって負けちゃいねーぞ(戯言)
神樂に渡すなら、やっぱ桜だろ。なんせ名字からしてサクラだ
ミルクチョコで桜の形を作って、中にはストロベリーのソースを詰めて
固まったらストロベリーなチョコペンで桜の模様を描きーの
ついでにトッピングでチョコの周囲をデコっていくと
ベリー系のドライフルーツを飾り、粉砂糖をまぶして。かーんせーい!
溶かすのはちぃと勿体ねぇが。まさか飾っとく訳にもいかねぇからな
よっしゃ、乾杯かんぱーい。カップを軽くぶつけてからクイッと
うむ、こいつはウマい。甘みと仄かなアルコールの香り。そして暖かさが染み入るぜ
ま、今後ともヨロシクってこったな
●
せっかくだから、お互いのスプーンチョコレートを交換しよう。そう決めたから、作る過程は別行動で。出来上がったものを手にカフェの席に着いた咲樂・神樂(離一匁・g03059)は、後からやってきた友人ににっこりと笑った。
「ハッピーメリーバレンタインよ、クレド!」
「Happy Valentine's Day」
交わす挨拶は、流暢な発音で。クレド・クレイアデス(厄災と踊る蒼・g00325)が向かい合わせに座ると、神樂は茜色の瞳を悪戯っぽく細めた。
「なに……照れることないわ」
「おいおい、俺は百戦錬磨のクレドさんだぜ。バレンタインで照れたり緊張なんかしませんわよ」
温かいミルクが運ばれてくるまでの間にも、互いに軽口叩くのを楽しんで。店員がそれぞれの前にカップを置けば、いよいよスプーンチョコレートのお披露目だ。
「んでんで、神樂はどんなもんよ?」
「じゃーん! あなた、お酒好きだったわよね?」
神樂が差し出したスプーンには、キラキラ輝く銀色アラザンがたっぷり。カラフルな砂糖菓子で飾ったその下には、アルコールゼリーを閉じ込めたビターチョコレートが載せられている。
「あたし、クレドを思い浮かべて作ってみたの。銀世界のような……クレドカラーの豪華なスプーンチョコでしょ?」
「おっ、アルコール入りとは俺の好みを分かっているじゃねぇか。それにゴージャスなのも実にいい」
神樂の解説に、クレドの青い瞳が喜びに輝く。受け取ったスプーンチョコレートをいろんな角度からじっくり確かめて、笑み浮かべた彼が紡ぐのはいつも通りの戯言だ。
「――神樂の愛を感じるぜ。だが俺が込めた愛だって負けちゃいねーぞ」
「クレドはどんなのを作ってくれたの?」
興味津々、身を乗り出して。期待に満ちた表情の友人へと、クレドが差し出したのは桜の一匙だった。
「神樂に渡すなら、やっぱ桜だろ。なんせ名字からしてサクラだ」
「……咲樂なだけに桜。さすがクレド、センスが光り輝いてる!」
楽しそうに笑いながら受け取る神樂だが、見ればそこには美しい春があって思わず感嘆のため息が漏れた。
桜の形に固めたミルクチョコレートに、ストロベリーのチョコペンで描かれる桜模様。刺したスプーンに絡めたチョコレートにも、トッピング施し丁寧にデコっている。さらに飾るのはベリー系のドライフルーツ、そして粉砂糖でリッチに仕上げて。中にはストロベリーのソースが入っているのだとクレドが語れば、瞳輝かせた神樂はスプーンを目の前まで近付けて声を弾ませた。
「めちゃ凝ってるじゃない……ベリーのソース入りとか! すごいジュエリーみたい!」
ありがとう、と礼告げて、ふわりと笑う神樂。そして、早速食べてみようと――彼はその芸術品のようなスプーンチョコレートを、容赦なく温かいミルクに突っ込んだ。
「さあさあ、クレドも早速食べてみて! 自信作なの!」
「……溶かすのはちぃと勿体ねぇが。まさか飾っとく訳にもいかねぇからな」
促されて、クレドも苦笑しながらゴージャスなスプーンチョコレートをミルクに溶かす。とろり、とろりと。ゆっくり白いミルクと混ざり合ったチョコレートからは、ふわりと芳醇なアルコールの香りも立ち昇って。
「乾杯しましょ!」
「よっしゃ、乾杯かんぱーい」
カップを軽く重ねてから、二人はホットチョコレートをクイッと飲んだ。口の中に広がるのは、互いに篭めた想いの味――。
「うむ、こいつはウマい。甘みと仄かなアルコールの香り。そして暖かさが染み入るぜ」
「甘酸っぱくて美味しいわ! これが、友情の味? なんてね!」
温かいミルクに、とっておきのスプーンチョコレート。身も心も温かくなるのを感じながら、二人はホットチョコレートを最後まで楽しみ、そして会話に花咲かせたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
シモン・ディマンシュ
子火ちゃん(g02594)と
②
お祝いしてくれるん?
楽しみやなあ、と向かえば解散と。
何したいか予想はつくので
笑って彼女を見送り。
時間空いたボクも作りに行きましょ。
子火ちゃん作ったん、お花やん。
可愛らしいなあ。
覚えとってくれたのが何より嬉しいです。
ありがとうございますね。
ボクが子火ちゃんに作ったんは、コレ。
お酒好きやろ。
少しのブランデーとナッツ入れて、
甘すぎないようビターチョコにしてみました。
ゆっくり溶かして。
掻き混ぜて綺麗に溶けてくのも楽しみですね。
誕生日の贈り物って、これやないん?
えらい綺麗なもの貰てしもうた。
えぇ~嬉しいわぁ。
お返し、どうしましょ。
......女の子には指輪とかの方が良いですか。
彼女の返答にらしいな、と笑い零し。
ええわ、またいずれ。ちゃんと言います。
ああ、燃やしとりましたね…。もう一人で火扱わんといてください。
子火ちゃんお腹空いとらん?
追加でケーキとかお腹にいれましょうか。
篝・子火
シモン(g06086)を祝いにきた。
(無自覚②・アドリブ他お任せ)
さて。
誕生日男のために、美味いチョコを作りに来た。シモンはあっち行っててくれ。解散だ。
ホワイトチョコだ。
細かい金箔にドライフルーツ。型に流して花の形にしてみた。
花、好きだろう。多分上手くできた。
子火に!甘々も好きだが、アルコールはもっと好きだ。
的確に好みをついてくれる。
と、それとな。誕生日プレゼント。
椿の蜻蛉玉だ。冬生まれの花だと椿かと思ってな。
髪紐に付けても、帯留めにしても。
おまえは色白だから赤い花は映えるだろう。
お返しなんざいらん。
贈り物を無下にするわけじゃないが…これはバレンタインでなく、誕生日の贈り物だから。
……指輪?付けたら拳を使う時に砕けてしまうだろう。むしろ凶器になるか。
なにやらもったいぶる奴だな。
しかし、ちゃんと祝えたのは良かった。おまえには長く世話になっている。大切なやつだ。
それに、子火だけで手作りしたら爆散して燃えてしまったからな。
!ケーキは食べる!
たくさん食べて口の中甘々にしよう。
●
「お祝いしてくれるん? 楽しみやなあ」
二月十四日、この日はシモン・ディマンシュ(紫門の怪・g06086)の誕生日。誕生日男を祝ってやる、と誘われここまでウキウキやってきたシモンだったが、先を行く篝・子火(天高し・g02594)はカフェに着いた途端彼を見ることもなく店内へと入っていった。
「さて、シモンはあっち行っててくれ。解散だ」
「えっ……」
突然のことに驚き彼女を見送ったシモンだが、何をしたいか予想はつく。だから次の瞬間にはゆるりと笑んで、別行動の間に自身も贈り物を作ろうと移動していった。
――そんな二人が再び顔を合わせたのは、カフェのテーブルで。一人懸命に作ったスプーンチョコレートを差し出す子火は、得意げな表情を浮かべていた。
「多分上手くできた」
「子火ちゃん作ったん、お花やん。可愛らしいなあ」
シモンが受け取ったスプーンには、白くて可憐な花が咲いている。ホワイトチョコレートを型で固めて花の形にして。その上を彩るのは、ドライフルーツと少量の金箔だ。
花、好きだろう。しげしげとチョコレートを観察する男へ子火が声掛ければ、シモンはより一層喜びに満ちた表情になる。
「覚えとってくれたのが何より嬉しいです。ありがとうございますね」
言葉紡いで、頭を下げて。そんな彼がお返しにと差し出したのは、ビターチョコレートの一匙だ。
「ボクが子火ちゃんに作ったんは、コレ。お酒好きやろ」
「子火に! 甘々も好きだが、アルコールはもっと好きだ」
大喜びで手に取れば、子火は届いたばかりの温かいミルクにそれを入れて溶かし始める。くるりくるりとスプーンをかき混ぜれば、カカオの香りに混じって芳醇なブランデーも感じられて。
(「的確に好みをついてくれる」)
思えば自然と笑みが浮かぶけれど、そんな口元にシモンが気付くより先にホットチョコレートを一口。ほろ苦いチョコレートとブランデーが絶妙に混ざり合い、そこに砕いたナッツの食感が加わっている。美味しい、と呟けば、シモンも笑顔で子火の花型チョコレートを溶かし始めていた。
「掻き混ぜて綺麗に溶けてくのも楽しみですね」
くるくると。白いミルクに混ざり合う、白いチョコレート。まぶしたドライフルーツと金箔だけが表面にぷかり浮いてくる様は、まるで花弁が散るようで。
綺麗やわ、と言葉零して、シモンがホットチョコレートを堪能する。その間に子火は、小さな包みを取り出した。
「と、それとな。誕生日プレゼント」
「誕生日の贈り物って、これやないん?」
この美味しいスプーンチョコレートがプレゼントだと思っていた。驚くシモンが受け取った包みを開くと、そこには椿の描かれた蜻蛉玉が入っている。
「冬生まれの花だと椿かと思ってな。おまえは色白だから赤い花は映えるだろう」
「えらい綺麗なもの貰てしもうた。えぇ~嬉しいわぁ」
髪紐につけても、帯留めにしても。子火の助言を受けて、シモンは髪を結っていた藤色の髪紐をするり解いた。金糸が煌めく加護の祈り篭められたそれへ、蜻蛉玉を通して再び髪を纏める。どうやろか、と笑う男は、次の瞬間には眉を寄せた。
「お返し、どうしましょ」
「お返しなんざいらん」
律儀に悩む男へと、子火ははっきりと返答する。贈り物自体を、そして贈りたいと思ってくれた彼の気持ちを無下にするわけではないが――これは、バレンタインではなく、誕生日を祝う贈り物なのだから。金色の瞳が、迷いなくシモンを見る。そんな彼女を見つめ返して――シモンは眼鏡の奥の瞳をすっと細め、言葉を紡いだ。
「……女の子には指輪とかの方が良いですか」
「……指輪? 付けたら拳を使う時に砕けてしまうだろう。むしろ凶器になるか」
それは、彼女らしい返答だった。だからシモンは思わず破顔して、手をひらひらと振って続ける。
「ええわ、またいずれ。ちゃんと言います」
「なにやらもったいぶる奴だな。しかし、ちゃんと祝えたのは良かった。おまえには長く世話になっている。大切なやつだ。それに、子火だけで手作りしたら爆散して燃えてしまったからな」
「ああ、燃やしとりましたね……。もう一人で火扱わんといてください」
交わす会話、穏やかな時間。それはいつも通りの二人の姿で。
「子火ちゃんお腹空いとらん? 追加でケーキとかお腹にいれましょうか」
「! ケーキは食べる!」
瞳輝かせる子火と一緒に、シモンはどんなケーキを食べようか相談を始める。
たくさんの甘さで、口の中をいっぱいに。笑う子火とシモンの関係が甘く融ける日が来るかは、まだわからない。
皆が思い思いに、愛を溶かして楽しむホットチョコレート。人を想う気持ちと甘やかさは、きっと彼らの力になる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!