リプレイ
シル・ウィンディア
チョコレート、やっぱりこういう機会だから手作りしたいよね。
せっかくだから、ちょっと凝ってみようかな?
前日行動:
選ぶメインの材料は、ブラックチョコレートを選択してっと。
ココアパウダーに生クリームにバターと…。
作るものはガトーショコラだね。
サイコロ状にすれば配る時も楽だし、何よりおいしいからっ♪
甘さは控えめで、ちょっと大人っぽい感じにするよ。
んー、いい匂い。後は冷ましてから冷やして、ラッピングすればいいんだねっ♪
当日はラッピングして新宿島の人達に配りに行くよー。
駅前がいいのかな?人通りもあるし。
服はちょっとアイドル風のふりふり衣装でいこっか。一応アイドルだし。
さ、せっかくだからもらっていってー。
結構おいしくできたからっ♪
あ、真帆さん発見っ♪
ハッピーバレンタインっ♪
ねね、これ、わたしからのバレンタインプレゼントですっ!
ちょっと大人っぽい味にしたつもりだけど、お口にあえばいいな。良かったらもらってくださいなっ♪
渡した後はガトーショコラ配りを再開っ!
みんなにハッピーバレンタインっ♪
バレンタイン当日の新宿駅は、普段よりも多くの人々で賑わっていた。
そこかしこに出来ている人だかりは、人々へチョコレートを配るディアボロスたちのものだ。
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)もまたその一人として、人々に手作りのチョコレートを配っていた。
今日のシルはたっぷりのフリルをあしらった、チョコレートカラーとシルらしい青色を基調とした、可愛いアイドル風の装いだ。
とはいえ、仲間と共に本物のアイドルとしても活動している彼女の顔を知る者も、最終人類史では少なくはないだろう。
「さ、せっかくだからもらっていってー。いっぱいあるし、結構おいしくできたからっ♪」
道行く人々にそう声をかければ、シルの周りにはあっという間にたくさんの人が集まってくる。
丁寧にラッピングされた袋の中身は、一口大のサイコロ状に切り分けられたガトーショコラ。
――こういう機会だからこそ、手作りを。折角だからちょっぴり凝ったものにしようと、ブラックチョコレートをベースに作られたガトーショコラは、甘さを少し控えめに、ちょっぴり大人っぽい味わいに仕上がった。
焼き立ての濃厚な香りに、それだけで幸せが咲くような心地がしたのを思い出しながら、シルは笑顔で人々にガトーショコラを配っていく。
「おねえちゃん、ありがとう!」
満面の笑顔でシルからチョコレートを受け取った幼子は、本当に嬉しそうに声を弾ませて。
その笑顔が、瞬く間に周りに集まった人々へ広がっていくのがわかる。
「いつもありがとう! これからも、わたしたちディアボロスのこと、応援してね♪」
最終人類史に生きる人々にとってディアボロスは英雄であり希望の象徴なのだと、改めて感じながら。
シルは、クロノヴェーダによってまだ奪われたままの多くの世界を取り戻すという想いを、新たにするのだった。
「あ、真帆さん発見っ♪ ハッピーバレンタインっ♪」
そうして配り歩く内に、シルは見覚えのある姿を見つけてそちらへと。
「わあ、シルちゃん! ハッピーバレンタイン~!」
「もきゅ~!」
シルの呼ぶ声に、花峯・真帆(Starry Bouquet・g03187)とモーラット・コミュのすずらんが笑顔で答える。
「ねね、これ、わたしからのバレンタインプレゼントですっ!」
差し出されたラッピングの袋に、真帆もすずらんも目を輝かせて。
「ちょっと大人っぽい味にしたつもりだけど、お口にあえばいいな。良かったらもらってくださいなっ♪」
「ありがとう、シルちゃん! 私とすずらんからも、――はい、チョコレートとクッキーだよ!」
「もきゅっ!」
笑顔でお菓子を交換して、シルは再び人々へガトーショコラを届けに行く。
笑顔と幸せをいっぱいに詰め込んだ贈り物。
お返しに、たくさんの笑顔と幸せを受け取って。
――みんなに、ハッピーバレンタイン!
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ガーデニア・ラディーチェ
燈子さん(g01965)と
燈子さん、今日はよろしくお願いします、よ
お料理下手だけど、わたしもきっと上達しているはず
バレンタインのお菓子作り、頑張りましょう!
バタフライピーのパウダーってどんな味なのかしら?
味見もしつつ
バタフライピーとイチゴチョコや抹茶パウダーを使った、色とりどりのお花型のチョコと
エディブルフラワーの生チョコタルトを作れたら
薔薇は外せないでしょ、ビオラやアリッサムも使ってみたいわ
あら。サンダーソニアのお花!
燈子さんらしいチョイスね
板チョコのお花畑、完成が楽しみなの
チョコ作りって「溶かして流し込んで固める」くらいの認識しかないのよね
湯煎は高温だと焦げるって本当なのかしら?
そうなのね
じゃあ、手際良くしなくちゃ……!
飾り付け中にチョコの海に沈んでいったお花やアラザンは頑張って救助するわ……!
何だかんだで完成したお菓子を前に感動しちゃうかも
燈子さん、お手伝いやアドバイスありがとうございました、よ
当日は皆さんとチョコを楽しめる様に飾り付けや準備を頑張るわ
ええ。素敵なひと時になったわね
斑鳩・燈子
ガーデニア(g03839)ちゃんと
すごい、チョコの甘い香り。とってもいい香り、だね
ガーデニアちゃん、こちらこそ、よろしくね。おいしいチョコ、作りましょう
エディブルフラワー、見た目は普通にお花だね。…一つ、味見を
…癖がないね。これなら、どう使ってもよさそう
染めたホワイトチョコや苺チョコで作るお花や花びらのチョコ
そぼろ状の土チョコ
抹茶チョコにエディブルフラワーをのせた板チョコを作ってみる
黄色いサンダーソニア、ピンクの桜。赤いチューリップ…葉っぱも作って
板チョコはお花畑に見えるかしら
おはながのると、とっても華やか。ガーデニアちゃんの色とりどり、いいね
直火でないなら、湯煎で焦げることは…ないかな
でも、時間がかかると分離してしまうから、手際よく、は大正解
あくまサポートに徹して、完成をお手伝い。完成したら一緒に喜ぶ。やった、ね
当日は土のチョコにお互いのチョコを散りばめてお花畑をつくって
コーヒーや紅茶を淹れて、みんなでいただく
素敵なお花畑ができちゃった。とっても楽しい、バレンタインだったね
――バレンタイン、前日。
楽しげな声が響く都内某所のキッチンスタジオの一角に、ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)と斑鳩・燈子(行先照らすランタン・g01965)の姿があった。
「すごい、チョコの甘い香り。とってもいい香り、だね」
「ええ、とってもわくわくする、の……!」
漂う甘い香りにつられるようにふわふわの狐尾を揺らす燈子の呟きに、ガーデニアもこくこくと頷き、笑みを綻ばせる。
「燈子さん、今日はよろしくお願いします、よ。バレンタインのお菓子作り、頑張りましょう!」
それから、改めて続けたガーデニアに、燈子もこくりと頷きを返して。
「ガーデニアちゃん、こちらこそ、よろしくね。おいしいチョコ、作りましょう」
二人で作る、バレンタインのチョコレート。
事前に聞いていた通り、様々な材料がふんだんに用意されていて――最終人類史も少しずつ復興しているのだと、改めて感じられるよう。
「……バタフライピーのパウダーって、どんな味……なのかしら?」
青というよりは青紫色のような、バタフライピーのパウダー。
ガーデニアは、そっと人差し指で掬って味見をしてみるけれど、不思議と味らしい味は感じられなかった。
つまりは、チョコレートの味を邪魔しないものということでもあるだろう。
「エディブルフラワー、見た目は普通にお花だね。……どんな味が、するのかな」
燈子もまた、ふと手に取ったエディブルフラワーをまじまじと見つめる。
試しにひとつ味見とつまんでみれば、どことなくほのかで優しい、けれど意識しなければ気づかないくらいの甘みが感じられた。
「……癖がないね。これなら、どう使ってもよさそう」
どうしようかな、と思案すること暫し。燈子は土に見立てたそぼろ状のチョコレートと、それとは別に、染めたホワイトチョコや苺のチョコでお花や花びらのチョコをトレイの上に咲かせていく。
更に、抹茶のチョコレートは板状に仕立てて、その上に黄色いサンダーソニアやピンクの桜、赤いチューリップなどのエディブルフラワーを散りばめていった。
「あら。サンダーソニアのお花! 燈子さんらしいチョイスね」
「……お花畑に、見えるかしら」
抹茶のチョコで葉っぱも作って添えながら、ぽつりと呟く燈子に、ガーデニアは力強く頷く。
ちいさな板チョコの草原に咲く、ひとつひとつ丁寧に作られた花たちは、どれも可愛らしく華やかで。
「ええ、とってもステキなお花畑、よ。完成が楽しみなの」
そんなガーデニアが作ろうと思っているのは、バタフライピーやストロベリーのチョコ、抹茶パウダーなどを使った、色とりどりのお花型のチョコレートと、エディブルフラワーを用いた生チョコのタルトだ。
薔薇は外せないし、ビオラやアリッサムも使ってみたい――と、ひとつひとつ、タルトを飾る花を選んで。
それから、意を決してチョコレートへと向き直る。
(「お料理は下手だけど、わたしもきっと上達しているはず
……!」)
テーブルの上に並べた材料を前に、ガーデニアはきりりと――ほんの少しばかり表情を引き締めてから、ふと傍らの燈子を見やって。
「あのね、わたし……チョコ作りって、“溶かして流し込んで固める”くらいの認識しかなくて。……湯煎は高温だと焦げるって、本当なのかしら?」
ガーデニアの言葉に、燈子はぱちりと瞬いてから思案する。
「直火でないなら、湯煎で焦げることは……ない、かな。でも、時間がかかると分離してしまうから……」
「そうなのね。じゃあ、手際良くしなくちゃ……!」
「うん。手際よく、は大正解。でも、チョコにお湯が混ざらないように、気をつけて」
それからチョコ作りに奮闘するガーデニアを、燈子は自分のチョコレートを作りながらそっと見守り。
どうしてもうまく行かないところだけは手伝いもしたけれど、彼女が、自分の力で完成させられるようサポートに徹していた。
飾り付け中にチョコの海に沈んていったお花やアラザンたちもしっかりと頑張って救助しつつ、やがて出来上がった色とりどりのチョコレートの花と、それから生チョコのタルトにエディブルフラワーを咲かせてやれば――。
「……これで、完成ね……!」
ほっと安堵の息をつき、笑み綻ばせるガーデニアに、燈子もゆらりと尻尾を揺らして頷いた。
「おはながのると、とっても華やか。ガーデニアちゃんの色とりどりも、いいね」
「燈子さん、お手伝いやアドバイスありがとうございました、よ」
自分の手で完成させた、チョコレートの花と生チョコのタルト。
それらを前に、ガーデニアは、思っていたよりも感動している自分がいることに気がついた。
――そうして迎えた、バレンタイン当日。
馴染みの庭園で、二人が主催のお茶会が開かれることになる。
皆とチョコレートを楽しめるように、ガーデニアは会場である東屋やテーブルを綺麗に飾り付けて。
燈子が用意した土のチョコに二人のチョコを散りばめれば、もうひとつのお花畑の出来上がり。
コーヒーや紅茶を淹れて、皆で楽しむバレンタインのひとときは――とても素敵で、楽しい時間となったことだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV2が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
ナディーン・エルドレド
ハッピーバレンタイン、真帆!
駅前で姿を見つけたら、手を振って駆け寄ろう
よかった、今日は迷わず来れた…!方向音痴にしては快挙なんだ、なんて
今日は真帆と遊びたくて来たんだ
いつも色んな場所に送り出してくれるから、今日は一緒にお茶でもしよう?
バレンタインは街ごと可愛くて、歩くだけで楽しくなってしまうな
あっ、あのお店も可愛い…!
自分も店をやっているから、つい気を取られてしまうけど
近場のカフェでのんびりしよう
折角だからチョコケーキのセットを頼んで
真帆、すずらんも何にする?
今日は甘いもの尽くしだ
そう、真帆が借りてくれたキッチンで私もチョコを作ってみたよ
ピンクと白の花を飾った歯車チョコ
真帆とすずらんのイメージなんだ
ふたりとも、貰ってくれないか?
おまけはラッピングを留めた、小さな歯車に花を飾ったヘアピン
作るのが好きなんだ
いつもありがとうも込めてふたりに
あと歯車のアクセサリーをつけてる真帆はきっと可愛いと思って…!
なんて力説
甘いものを食べながらのんびりおしゃべりをしようよ
楽しくって私はずっと顔が緩んでる日だ
バレンタインに沸き立つ多くの人々で賑わう、新宿駅。
この新宿島に来てからすっかり見慣れた緑の文字列に、ナディーン・エルドレド(ねじまきさん・g02709)はほっと安堵の息をつく。
「よかった、今日は迷わず来れた……!」
それは、方向音痴だという自覚が大いにあるナディーンにとっては快挙であった。
無事に新宿駅に辿り着いたナディーンは、きょろきょろと辺りを見回しながら歩いていく。
今日は駅前でチョコレートを配っていると聞いていたが、こうも人が多いのではすぐには逢えないかもしれない――なんて心配は、すぐに杞憂に終わることとなる。
ふと巡らせた視線の先、淡い桃色の髪の娘とふわふわ浮かぶ丸くて白いシルエットを見つけた瞬間、ナディーンは思わず駆け出していた。
「――ハッピーバレンタイン、真帆、すずらん!」
笑顔で手を振りながら呼ぶ声にぱっと振り向いた時先案内人の娘は、大きく手を振り返しながら満面の笑みで答える。
「ナディーンちゃん! ハッピーバレンタイン!」
「もきゅー!」
モーラット・コミュのすずらんも、嬉しそうに瞳をきらきら輝かせながらナディーンの周りを飛び回る。
呼吸をひとつ、ナディーンは改めてふたりへ向き直り、笑みを深めて続ける。
「今日は、真帆と遊びたくて来たんだ。いつも色んな場所に送り出してくれるから、今日は一緒にお茶でもしよう?」
紡がれた誘いの言葉に、笑顔と共に返る答えは、勿論――。
「――喜んで!」
「もきゅっ!」
バレンタインの街並みはまるで世界そのものが可愛く彩られたかのようで、歩いているだけでも心が弾む。
「あっ、あのお店も可愛い……!」
自身も工房を営むナディーンが、可愛らしい雑貨が並ぶ店の前でつい足を止めてしまうのは“職業柄”だ。
「可愛いね……! 後で見てみる?」
「きゅっ!」
そんな、様々な誘惑を何とか振り切って、向かった先は近くのカフェ。
最終人類史において大切な“お祭り”のひとつとしてすっかり定着したバレンタインは、カフェのメニューもバレンタイン仕様だ。
チョコレートが主役の様々なスイーツたちは、どれも目を引くものばかり。
「わあ、どれにしよう、ナディーンちゃん……!」
「これはまた、悩むな……! 真帆、すずらんも何にする?」
「きゅ……もっきゅ……!」
真剣にメニューと睨めっこすること暫し。
ナディーンはチョコケーキのセットを、そして真帆とすずらんも同じセットを頼んだよう。
ちいさなフランボワーズがあしらわれたハートの形のチョコレートケーキは、テーブルを一瞬でバレンタインに染め上げてくれた。
「今日は甘いもの尽くしだな。……そうだ、真帆が借りてくれたキッチンで、私もチョコを作ってみたんだ」
そう言ってナディーンが取り出したのは、ピンクと白の花を飾った歯車のチョコレート。
「わ、可愛い!」
「もきゅー!」
「真帆とすずらんのイメージなんだ。よければふたりとも、貰ってくれないか?」
「……このヘアピンも、ナディーンちゃんが作ってくれたの?」
ラッピングを留めている小さな歯車に花を飾ったヘアピンを見て、どこかそわそわと尋ねる真帆に、ナディーンはああ、と頷く。
「こういうのを作るのが好きなんだ。いつもありがとうも込めてふたりに……あと、歯車のアクセサリーをつけてる真帆はきっと可愛いと思って……!」
そう力説するナディーンに、どこかくすぐったそうに微笑んで、真帆もお返しと、手作りのチョコレートとクッキーが入った袋を差し出した。
「ねえねえ、今度ナディーンちゃんのお店、遊びに行ってもいい?」
「きゅ!」
「ああ――」
甘い物を食べながら、たくさんのおしゃべりに花が咲く、とくべつな日。
のんびりと流れてゆくひとときが楽しくて、ずっと頬が緩んでいるのはきっと――ナディーンだけではない。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加
チョコレート作りか
料理は苦手じゃないが、お菓子系はあんまり作ったことがないんだよなぁ
まぁ、感覚的には変わりないんだろうが、それでもやっぱり少し緊張するな
慣れないものへの挑戦は何時だって緊張するし、それが楽しみだったりするんだよな
どんなのにするか、考えながら作るか。それもまた楽しみだ
チョコレートを作るのだが、フィーナの分だけでなく、ダンジョンペンギンのユリウスの分も作る
ユリウスに送るのはペンギンをSD風にした可愛い顔型チョコ
フィーナにはちょっとお酒を混ぜた大人が楽しめるウィスキーボンボンの様な丸型の一口サイズのチョコを
お酒はそんなに量を入れず、少しだけ入れて酔わない様にし、味に深みが出る程度
「せっかく二十歳になったんだし、こういうチョコも悪くないだろ?ほら」
と、一個とってフィーナの口元に持っていく
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行、ユリウスも同行。
バレンタインとなると、お菓子作りやチョコ作りって、やはり定番のイベントになりますよね。
やはり手作りは憧れなのでしょうか?
キッチンスタジオを借りられるなら、少し凝ったチョコを用意しましょう。
抹茶フレーバーのビターチョコに、桜のエディブルフラワーを添えて、板チョコにしてラッピング、です。
刹那さん用と、ユリウス用にもサイズを合わせて作りましょう。
当日は作ったチョコを持参して、刹那さんにユリウスと一緒に新宿島を回って、楽しそうなイベント会場など、バレンタインに沸く様子を見てみるのも面白そうです。
一通り見て回ったら、刹那さんの部屋にお邪魔して、持参したチョコを渡してマッタリと過ごしましょう。
のんびり過ごすバレンタインも、落ち着いていて良い気がするのですよ。
あ、ウィスキーボンボンですか?
ありがとうございます。嗜む程度のお酒というのも、良い味付けになってますね。
え、と……、食べさせて頂けるなら、よろしくお願いします……?(少々赤面)
バレンタインと言えば、やはりチョコレートやお菓子だろう。
これらを手作りするのもまた、定番のイベントと言っても過言ではない。
「……やはり、手作りは憧れなのでしょうか?」
「そりゃあ、彼女の手作りはバレンタインに限らず、男の憧れってやつだ」
どことなく不思議そうなフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)の呟きに、神山・刹那(梟雄・g00162)はしれっとそう言ってのける。
「……そういうもの、です?」
きょとんと目を瞬かせるフィーナに、刹那はうむ、と深く頷いた。
そんなやり取りも挟みつつ、案内人の娘が借りたというキッチンスタジオへ。
扉を開けた瞬間に、楽しげに響く声と鼻孔を擽る甘い香りが出迎えてくれた。
どうやらいくつもの話の種を綻ばせながら、同胞たちも思い思いの“手作り”に勤しんでいるらしい。
バレンタインの前日にここに訪れた刹那とフィーナの目的は、言わずもがなだ。
「とは言えチョコレート作りか。……料理は苦手じゃないが、お菓子系はあんまり作ったことがないんだよなぁ」
感覚的には、お菓子作りも普通の料理とさほど変わらないだろうけれど。あまり経験がないことに加え、贈る相手が他の誰でもない“恋人”のフィーナであることで、刹那は――彼にしては珍しく、少しばかりの緊張を覚えていた。
そんな刹那の胸中を知ってか知らずか、フィーナは穏やかに微笑んで告げる。
「こういうのは真心が大事とも言いますし……? まあ、あまり力を入れすぎずに頑張りましょう」
「……そうだな」
フィーナの言葉に刹那はふと息を緩め、笑みを浮かべる。
慣れないものへの挑戦はいつだって緊張するものだけれど、それは、刹那にとっては楽しみでもあるのだ。
新しいことに触れれば、それは確かな経験となり、成長へ繋がると――知っているから。
「どんなのにするか、考えながら作るか」
それもまた、楽しみのひとつ。
そうして、いざ、チョコレート作りへ。
フィーナは、折角ならばと少し凝ったチョコを作ることにした。
いわゆるチョコレートバーク――抹茶フレーバーのビターチョコに桜のエディブルフラワーを添えて、板状に整えた一品だ。
刹那と、そしてダンジョンペンギンのユリウスのために、フィーナは少し小さめの物も拵える。
当のユリウスは二人の邪魔にならないように気をつけながらも、興味深そうにつぶらな瞳を輝かせながら二人の足元をとてとてと歩き回っていた。
一方の刹那も、フィーナとユリウス、それぞれに宛てたチョコレート作りに勤しんでいた。
ユリウスに贈るのは、デフォルメ風にしたペンギンの顔型チョコレート。
そしてフィーナには、味に深みが出る程度の少しのお酒を入れた、ウィスキーボンボンのような丸型の一口サイズのチョコレートを。
「何とか出来ましたね……刹那さんは、どうですか……?」
「ああ、いい感じに仕上がったな。明日が楽しみだ」
ラッピングまで終えてほっと一息ついたフィーナの声に、刹那は自信たっぷりといった表情で頷いた。
そうして迎えた、翌日――バレンタイン当日。
新宿島を回り、バレンタインで賑わう各所のイベント会場などを見て回った後、フィーナとユリウスは刹那の部屋にお邪魔していた。
「改めて、刹那さん。ハッピーバレンタイン、です」
「ああ、有難う」
フィーナが差し出したチョコレートを、刹那はしっかりと受け取り、笑う。
こうしてフィーナが彼の部屋に足を運ぶのは何度目になるだろう。ユリウスはすっかり慣れた様子で寛いでいて、チョコレートを美味しそうに食べた後はすぐにすやすやとお昼寝モードに入ってしまった。
「……こうしてのんびり過ごすバレンタインも、落ち着いていて良いですね」
「そうだな。ああ――というわけで、これは俺からのチョコレートだ」
刹那は改めて、フィーナのために作ったチョコレートを広げる。
「これは……あ、ウィスキーボンボンですか?」
少しの緊張があったと言っても、刹那が作ったチョコレートは見た目からして本格的な仕上がりだ。
感嘆の息を零すフィーナに、満更でもなさそうに刹那は頷く。
「正解。と言っても酒は嗜む程度しか入れてないがな。せっかく二十歳になったんだし、こういうチョコも悪くないだろ? ――ほら」
言いながら、刹那はチョコを指先で一粒摘んで、フィーナの口元へ持っていく。
「え、と……」
その意図をすぐに察したフィーナは、ほんの少しばかり頬を赤らめながら呟いた。
「食べさせて頂けるなら、よろしくお願いします……?」
チョコレートが思っていたよりもずっと甘かったのは――きっと、気の所為ではないだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
茜來・雪璃
【蝶唄】
へえ、エディブルフラワーかあ…
ん!すごく綺麗で華やかになりそう!!
意外と沢山あるんだねえ
私はそうだなあ…アリッサムにしようかな
チョコの狐が花束持ってるみたいにするの
ルリラは?どんなのにするの?
なるほど、うさぎチョコ!
うさぎがルリラっぽくていいね
花のハートもすごく可愛くなると思う!!
よっし!
じゃあデザインのイメージもできたし、早速作ろっか!
ミルクチョコでできた狐の手元に小さなアリッサムを沢山持たせ
その隙間にハート型のシュガーをひとつ
ん!いい感じ!
…ふむ、まだ少し時間ありそうだし
バタフライピーのチョコでもう一種類作っちゃおっかな
型に流してー…外したら雫風にアラザンを飾ってー…
夢叶う青い薔薇ってね!
小さな空色の箱に狐と薔薇をそっと並べて
金と茜色、2本の細いリボンで結んだらラッピングも完成!
え!いいの!?
わ、クローバーのも可愛い!
ルリラありがとー!!
ふふ、私もルリラとたっくさん遊べて楽しいよ
じゃあ、はい!私もルリラに
こちらこそ、よろしくねえ
つられてほわり微笑み
二尾もゆるゆらご機嫌に揺れる
ルリラ・ラプソディア
【蝶唄】
エディブルフラワーを使ったチョコレート…
とっても華やかなチョコレート作りができそうね
使えるお花の種類がこんなにあるなんて、しらなかった
雪璃さんは、どんなお花でチョコレート…つくる?
わたしは…ルビーチョコと
薔薇で、つくってみようかな
チョコをうさぎさんの形にして
うさぎさんの胸のところに薔薇の花弁を二枚
ハートの形のように並べるの
うさぎさんに可愛いおめかし…
かわいいかなって思って
もうひとつ作る…?
じゃあ…わたしも
丸型にミントチョコにミルクチョコを重ね
真ん中にクローバーを飾る
幸せを祈る四つ葉のチョコの完成
雪璃さんのも、とてもかわいい
ハートのシュガー
もらった人は幸せな気持ちになれる、ね
ラッピングは白い箱にハートのシールと
ピンクとみどりのリボンを結わえて可愛らしく飾るの
うさぎさんがいるピンクリボンの箱を
…雪璃さん、うさぎさん…プレゼント
ありがとうを込めて
雪璃さんとは、いつもたのしい想い出いっぱい
これからも、どうぞよろしくね?
わたしにも…?
ん、とっても…うれしい
ほんわりと花咲くように笑みを向ける
「エディブルフラワー、意外と沢山あるんだねえ……」
「ええ、使えるお花の種類がこんなにあるなんて、しらなかった」
目の前に広がるのは、ちいさな花畑。
色とりどりのエディブルフラワーたちを前に、茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)とルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)は思わず瞳を輝かせていた。
「エディブルフラワーを使ったチョコレート……とっても華やかなチョコレート作りができそうね。雪璃さんは、どんなお花でチョコレート……つくる?」
どこかそわそわと、楽しげに微笑むルリラに、雪璃もぱっと笑みを咲かせて大きく頷く。
「ん! すごく綺麗で華やかになりそう!! 私はそうだなあ……アリッサムにしようかな。チョコの狐が花束持ってるみたいにするの」
可憐に、慎ましやかに。出番を今か今かと待ち侘びて並ぶ花たちはどれも綺麗で――。
思わず目移りしながらも雪璃はそっと指先を伸ばし、小さな花がいくつも集まって咲くアリッサムを摘み上げた。
(「あ、可愛い……」)
雪璃の手の中にちょこんと座る、花束を抱くチョコの狐――を想像したルリラは、思わずほわり。
「ルリラは? どんなのにするの?」
雪璃もまたそわそわと二本の狐尾を揺らしながら、ルリラに問いかける。
「わたしは……ルビーチョコと薔薇で、つくってみようかな」
薔薇の花びらを手に取りながら、ルリラは思い描いたチョコレートの姿を口にする。
「チョコをうさぎさんの形にして、うさぎさんの胸のところに薔薇の花弁を二枚、ハートの形のように並べるの……かわいいかなって、思って」
可愛い“おめかし”をしたうさぎさんを想像し、雪璃も満面の笑みを浮かべる。
「なるほど、うさぎチョコ! うさぎがルリラっぽくていいね。花のハートもすごく可愛くなると思う!!」
作るチョコのデザインがイメージ出来たところで、二人は早速、チョコレート作りに取り掛かった。
ミルクチョコレートで作った狐の手元に、雪璃は小さなアリッサムを花束のようにたくさん持たせ、その隙間にハート型のシュガーをひとつ、優しく添える。
「ん! いい感じ!」
一方のルリラも、ルビーチョコレートで作ったうさぎの胸元に、薔薇の花弁を飾った。
「あ、ルリラのうさぎ、やっぱり可愛い!」
「ありがとう……ふふ、雪璃さんのも、とてもかわいい。ハートのシュガーも……もらった人は幸せな気持ちになれる、ね」
綺麗なハートになるように――少し緊張で手が震えてしまったかもしれないけれど、愛らしく綻んだハートと弾む雪璃の声に、小さく安堵の息を零しながらルリラは微笑んだ。
それから、雪璃は思案顔で時刻を確かめる。
「……ふむ、まだ少し時間ありそうだし、もう一種類作っちゃおうかな」
「もうひとつ作る……? じゃあ……わたしも」
どうする?と問うまでもなく、向けられた雪璃の眼差しに、ルリラはこくりと頷いた。
改めて雪璃が手に取ったのは、バタフライピーのパウダーとホワイトチョコレート。
真剣な表情で湯煎に取り組む雪璃を微笑ましく見やりつつ、ルリラはミントチョコとミルクチョコを丸く重ねて、真ん中にクローバーを飾った。
「――可愛い!」
幸せを祈る四つ葉。ルリラの二つ目のチョコに声を弾ませた雪璃も、青いチョコレートで作った薔薇に、雫風にアラザンを飾りつけ――。
「出来たー! 夢叶う青い薔薇ってね!」
「青い薔薇も、すてきよ……雪璃さん」
完成したチョコを前に、笑みを綻ばせながら。
ルリラは白い箱にピンクと緑のリボンを結わえ、ハートのシールで可愛く飾る。
雪璃は小さな空色の箱に狐と薔薇をそっと並べて、金と茜色の細い二本のリボンで結んだ。
「やったね、完成だー!」
ほっと一息、ルリラはそっと、ほんの少しばかり遠慮がちに、うさぎがいるピンクリボンの箱を差し出した。
「……雪璃さん、うさぎさん……プレゼント」
「え! いいの!? わ、クローバーのも可愛い! ルリラありがとー!!」
籠められた、たくさんの“ありがとう”の気持ちに、雪璃は満面の笑みを輝かせて。
「雪璃さんとは、いつもたのしい想い出いっぱい、だから、……これからも、どうぞよろしくね?」
ルリラの言葉に大きく頷きながら、雪璃もお返しに、空色の箱を差し出した。
「私も! ルリラとたっくさん遊べて楽しいよ! ――じゃあ、はい! 私もルリラにプレゼント! こちらこそ、これからもよろしくねえ」
「わたしにも……? ん、とっても……うれしい」
空色の箱を、両手で受け取って。
ほんわりと、淡い色彩の花が咲くような笑みを向けるルリラにつられるように。
「ふふ、私も嬉しい!」
雪璃も満開の笑顔でゆるゆらと――ふわもこの二尾をご機嫌に揺らすのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
眞鳥・光
(アドリブ連携歓迎)
バレンタイン…そういえば、バレンタインのチョコ作りなんてやったことなかったかも。
刻逆前は入院続きで、キッチンに立つなんてできなかったし…
でもでも、いつかはチョコを作って贈りあえたらなって思ってたんだよね。
うん!私も2年半くらいの間に、ちょっとだけどお料理もできるようになったし!
みんなを笑顔にする素敵なチョコ、作っちゃおうね!わたまる!
…わたまる?どうしたの?さっきレンジにかけ始めたチョコが何か…
わ…わーっ!焦げてるーっ!!
…と…ここまで色々あったけど…なんとか完成できたね…!
ミニタルトにガナッシュを入れて、エディブルフラワーをトッピングした生チョコタルト…
お花に添えて、チョコペンで模様を描くのは大変だったけど楽しかったなぁ…
当日は花峯さん達が駅前でチョコを配ってるって聞いたから、
わたまると一緒にお手伝いしに行こっか!
駅前を行き交う人達に、いつもありがとうの気持ちをこめて手渡しを。
いつか、お父さんとお母さんが凱歌と一緒に帰ってきたら…
今日みたいに笑って渡したいな。
(「バレンタイン……そういえば、バレンタインのチョコ作りなんて、やったことなかったかも」)
刻逆が来る前はずっと原因不明の病で入院していたから、そもそもキッチンに立つことが出来なかった。
けれど、バレンタインに自分でチョコレートを作り、贈り合う――それは眞鳥・光(あの景色の向こうへ・g00723)にとっては憧れのひとつだった。
刻逆から、二年半。その間に光を取り巻く世界も大きく変わったし、光自身もまた大きく成長した。
――ちょっとだけど、料理も出来るようになったのだ。
ならば、バレンタインのチョコレート作りに挑戦してみるのも、きっと悪くはないだろう。
「みんなを笑顔にする素敵なチョコ、作っちゃおうね! わたまる!」
「もきゅっ!」
きらきらと目を輝かせてやる気いっぱいのモーラット・コミュ、わたまると共に、キッチンスタジオの扉を潜ったのはつい先刻のこと。
甘い香りが満ちる世界に弾む心のままに、張り切ってチョコ作りを始めた光だったが――。
「きゅーっ! もきゅーっ!!」
同じくチョコ作りに勤しむ同胞たちの楽しげな声が響く中、慌てた様子で呼びに来たわたまるに、光はきょとんと目を瞬かせた。
「……わたまる? どうしたの?」
「きゅっ! きゅ、きゅきゅ、もきゅーっ!」
不安げな表情で、早くと急かしている様子のわたまるが示すのは、先程チョコレートを入れてスイッチを押した――電子レンジだ。
「さっきレンジにかけ始めたチョコが何か……」
促されるままに光はレンジを確かめに行き――そこで起きている異変を目の当たりにすることとなる。
「わ、わーっ! 焦げてるーっ!!」
「もきゅーーーっ!!」
色々あったものの何とか無事に――そう、無事に。
光とわたまるは、バレンタインのチョコレートを完成させることが出来た。
光が作ったのは、ミニタルトにガナッシュを入れ、エディブルフラワーをトッピングした生チョコのタルト。
花にチョコペンの模様で更なる彩りを添えるのは大変だったけれど、わたまるも楽しそうだったし、もちろん、光自身にとっても、とても楽しい時間となった。
「そう言えば……明日は花峯さんたちが駅前でチョコを配るらしいから、わたまる、お手伝いに行こっか!」
「もきゅっ!」
笑顔で告げる光に、わたまるはどことなくきりっと表情を引き締めて頷いた。
そしてバレンタイン当日。
案内人の娘と青年は、お疲れ様と笑顔でふたりを出迎えて――わたまるとすずらんはモーラット・コミュ同士、何やらもきゅっと挨拶を交わしていたようだ。
光とわたまるも、駅前を行き交う人々に、いつもありがとうの気持ちと一緒に花咲くタルトを手渡しで配って回る。
花咲くような人々の笑顔と、お返しに向けられる感謝の気持ちに、たくさんの嬉しい気持ちを貰いながら、光は――“いつか”に想いを馳せる。
(「――いつか、お父さんとお母さんが凱歌と一緒に帰ってきたら……」)
今日みたいに笑って――心を籠めた手作りを渡したい、と。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
風花・波那
真帆ちゃん(g03187)とすずらんに声をかけて一緒にチョコ作る!
というか私もすずらんチョコ作りたいので真帆ちゃん作り方教えて〜!
すずらんは後で私と一緒に真帆ちゃん用のチョコ作ろうね。
すずらんにもエプロンを……もしかしてそもそも着けようが無い?三角巾だけでも着けよっか。お花のハンカチ出して巻き巻き。
真帆ちゃんをイメージした、ホワイトチョコベースにほんのりピンクを加えて、お花のような形状にして。
仕上げはすずらんとエディブルフラワーでカラフルにトッピングした、真帆ちゃんチョコを作っておいたのよ。
ラッピングして準備OK!当日まで秘密にしておいてね、すずらん。
当日は真帆ちゃんをカフェに呼んで、すずらんと一緒にじゃじゃーんと見せて手渡し!
いつもありがとうの気持ちをたっぷり込めた真帆ちゃん大好きチョコだよ!
製作過程もすずらんと一緒に伝えて楽しくお喋り出来たらいいな。
真帆ちゃんとお喋りしてると、お花を見てる時みたいな優しい気持ちになれるのよね。
あ、ちゃんとすずらんにもチョコあるからね!忘れてないよ!?
街中がバレンタインに彩られた、新宿島の一角にて。
「――真帆ちゃん、すずらん、こっち!」
待ち合わせのカフェに現れた案内人の娘とモーラット・コミュに、風花・波那(夢詠の花果・g00593)は大きく手を振った。
「波那ちゃん、お待たせ~!」
「もきゅ~!」
「あっ、すずらんはこっち! 私の隣ね!」
「きゅ? きゅっ!」
モーラット・コミュのすずらんを隣に招いた波那は、すずらんと早速顔を見合わせて――。
「じゃじゃーん!」
「もっきゅー!」
掛け声と共に、ラッピングされたチョコレートを差し出した。
「いつもありがとうの気持ちをたっぷり込めた、真帆ちゃん大好きチョコだよ!」
「きゅ!」
「わあ……!」
一緒に作ったすずらんも、どことなく胸を張っているようだった。
多くのディアボロスで賑わうキッチンスタジオで、一緒にチョコ作りに励んだのは前日のこと。
波那ちゃん用のすずらんチョコを作るね!と、真帆も、そしてすずらんも大層張り切っていた。
ちなみに、すずらんチョコはホワイトチョコをベースにしたトリュフチョコレートをそれっぽくデコレーションしただけの、割とシンプルな物だったとか。
真剣な表情ですずらんチョコ作りに勤しむ案内人の娘の隣で、波那は真帆用のチョコを作ろうとこっそり招いたすずらんにエプロンを着けようとして、はたと手を止める。
「……もきゅ?」
不思議そうに声を上げる、ふわふわで丸っこいすずらんをまじまじと見つめること暫し。
(「……もしかして、エプロンはそもそも着けようがない?」)
ならば、と花柄のハンカチを三角巾のように頭に巻いてやれば――。
「きゅっ!」
何かを察したらしいすずらんが、きりりと表情を引き締めた。
――そんな紆余曲折(?)を経て出来上がった波那の言うところの“真帆ちゃんチョコ”は、ホワイトチョコベースにほんのりピンクを加えた花のような形のチョコレートに、エディブルフラワーをカラフルにトッピングしたもので。もきゅもきゅと相槌を打つすずらんと一緒に一連の製作過程をひとつひとつ伝える波那の声に、真帆はにこにこと楽しげな笑顔で耳を傾けていた。
「すずらんもいっぱい頑張ったのよ! ね、すずらん!」
「もきゅっ」
「ありがとう、波那ちゃん、すずらん。――じゃあ私からも波那ちゃんに、チョコレートとお花のクッキーだよ!」
お返しにと、真帆は満面の笑顔でオレンジのリボンが結ばれた袋を差し出す。
中には事前に予告していた通りのエディブルフラワーを使ったチョコレートと少し大きめのすずらんチョコに加え、花の形のクッキーが入っていた。
そうしてチョコレートを交換した後は、バレンタインらしい甘いスイーツを傍らに。
波那はまるで花を見ている時のような優しい気持ちになりながら、ふたりとのたくさんの話にひとときの花をいっぱいに咲かせて――。
「――あ、ちゃんとすずらんにもチョコあるからね! 忘れてないよ!?」
「きゅー!」
思い出したように少し慌てて告げる波那に、すずらんはきらきらと目を輝かせるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

紫空・千景
【黒華】
色々な味のチョコレートにエディブルフラワーを乗せ
花の形に合わせた四季欲張りのロリポップチョコ達
束ねて、四季の花束を
ふわりゆりかごの方へ笑んで
並ぶは私達の住む桜踊るしきの屋敷の縁側
隣り合わせの自分達の部屋を背に
傍らの桜ホットチョコには花びら一枚
ほら、しき
Happy Valentine.
あんただけの花畑だ
此処には咲かぬ花を桜の屋敷で
感謝と、しきの倖を願って
ふふ、しきのは春の束か
今此の瞬間も、明日も屹度
笑えるよ
ほらもう綻んでしまっているだろう?
こころさえも
そうだ、もうひとつ
薄紅のレースリボンを飾ったラッピングの袋
中にはルビーチョコで象ったアザラン燦く桜型のチョコ
私達の出会いで、大切な花だ
其れから咲い方を教えてくれた
内緒で作ってはいたがバレてなかったろうか
――おや、しきも?
夜明け桜…ほんと、しきはずるいな
いつだって私を特別にしてくれるんだ
いつかの様に夜に秘蜜を作ろう
互いの花畑から一本ずつ甘さの花を選ぶ遊び
なに、寝てしまっても部屋は隣なんだ
いっそ泊まっていけば良い
夢の中まで花辿り出来る様に

咲樂・祇伐
【黒華】
春めくホワイトチョコにエディプルフラワー達を重ねて作った春色ロリポップチョコ
とりどりに咲く春を束ねて花束ならぬ春束にして私のゆりかごへ
柔らかな眼差しを受け止めれば無垢に花咲み
並んで座るのは私たちの屋敷の縁側
今も桜がひらりふわりと祝福のように私達に降り注いで、桜ホットチョコレートの上に小さな花筏を作っている
そんな光景もいとおしく
ちか……!
受け取ったのは、満開の甘い花束で
私の心にも絢爛の花々が花開くよう
感謝で溢れて幸せが咲く
Happy Valentine!ちか
私もあなたに甘い春束を贈ります
心からの感謝をこめて
明日も明後日もちかの笑顔が咲いて幸せが降り注ぎますように
もうひとつの?
贈られたチョコを大切に抱くように受け取って
満開に咲う
ありがとう!ちか!全然気が付かなかったわ!
じゃあこれは、わたしから
白い小箱に収められた夜明け色の桜のチョコレート
私に夜明けを教えてくれた
ちかへ
秘蜜
私達だけの密やか事
共に選び合う花は続く未来のよう
ふふっそうですね
…私が眠ってしまったら
部屋まで運んでくれたり……?
約倖の桜花が爛漫と咲き踊る、屋敷の縁側。
隣り合わせの自分たちの部屋を背に、ふたり並んで腰を下ろす。
それはふたりにとっての日常のひと片で。
けれど、今日は――とくべつな日。
ひらり、ふわりと、祝福のように降り注ぐ桜の花びらが、ふたりの傍らで甘やかに香る桜色のホットチョコレートにも小さな花筏を作っている。
それはささやかでありふれた、けれど、愛おしい日々の光景。
視線が重なれば、自然と花咲くように笑みが綻ぶばかり。
そうして、また、新たな幸せがひとつ、ふたつと咲いていく。
「ほら、しき。――Happy Valentine.」
紫空・千景(夜明の導べ・g01765)が差し出したのは、四季の花束。
「あんただけの、花畑だ。変わらぬ感謝と、しきの倖を願って」
それは、ここには咲かぬ花々。様々な色と味のチョコレートにエディブルフラワーを乗せて、花の形に合わせて束ねた――“欲張り”な四季のロリポップチョコレートだ。
「ちか……! ふふ、嬉しいです、とても」
満開の甘い花束。まるで絢爛の花々が一斉に花開いたような心地に、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)は幸せに花咲む。
「Happy Valentine! ――ちか、私のゆりかごへ。私もあなたに心からの感謝をこめて、甘い春束を贈ります」
あふれる感謝の想いを乗せて、祇伐がお返しに差し出すのは、春めくホワイトチョコに甘やかな色彩のエディプルフラワーたちを重ねて束ねた、とりどりに咲く春色ロリポップチョコの――花束ならぬ、“春束”だ。
「明日も明後日も、ちかの笑顔が咲いて……幸せが、降り注ぎますように」
「ふふ、しきのは……春の束か」
祇伐が籠めてくれたあたたかな想いが嬉しくて、千景は、頬が緩むのを自覚せずにはいられなかった。
「今此の瞬間も、明日も屹度笑えるよ。……ほら、もう綻んでしまっているだろう?」
顔だけでなく、こころまでも――幸せに、笑みが咲いていく。
「……そうだ、もうひとつ」
「もうひとつ?」
瞬く祇伐に双眸を柔く細めながら、千景が取り出したのは薄紅色のレースのリボンが飾られたラッピングの袋。
そうっと慎ましやかに覗くのは、ルビーチョコで象った、アザラン燦く桜型のチョコレートだ。
「私たちの出逢いで、しきの花でもあり、私に咲い方を教えてくれた……大切な花だ」
ロリポップの花束と一緒に内緒で作っていたものだが、どうやら祇伐には気づかれてはいなかったらしい。
「――ありがとう! ちか!」
少し驚いたような、けれどすぐに贈られた桜を抱き締めるように受け取った祇伐の顔に咲いた満開の笑みが、それを教えてくれた。
だが、――内緒で作っていたのは、千景だけではなく。
「……じゃあ、これはわたしから」
祇伐が託したのは、白い小箱。
「――おや、しきも?」
そっと蓋を開ければ、夜明け色の桜が咲いていて。
互いにもうひとつと拵えたのも同じなら、互いに咲かせた花も同じもの。
この世界でたったひとりの、ゆりかごへと。
「……私に夜明けを教えてくれた、ちかへ」
優しく響く、ゆりかごが紡ぐ音。
どこか凛と気高い空気を宿しながらもやさしい夜明けを纏うチョコレートに、千景は思わず眉を下げて微笑んだ。
「……ほんと、しきはずるいな。いつだって私を、特別にしてくれるんだ」
――さあ、いつかのように、夜に“秘蜜”を作ろう。
それは、ふたりだけの密やかごと。
互いの花畑から、ひとつずつ、甘さの花を選ぶささやかな遊び。
共に選び、新たな花束を創り上げていく――それはまるで、続く未来を互いの花で彩るかのよう。
ふたりだけの四季を咲かせながら、祇伐はふと、甘えるように呟いた。
「ねえ、もしも、私が眠ってしまったら――」
紡がれた音に、千景はちいさく肩を揺らして咲う。
「なに、それならいっそのこと、泊まっていけば良い。夢の中まで、花辿り出来る様に」
それにどうせ部屋は隣なのだし、おはようを告げるのがほんの少し早くなるだけに過ぎないのだから。
「……ふふっ、そうですね」
――もしも、眠ってしまったら。私を部屋まで運んでくれるかしら?
そんな“もしも”に胸をときめかせながら――祇伐は今ひとたび、千景の花束に指先を伸ばす。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
フィオリナ・ネージュ
【雫猫】
誰かに特別なチョコを渡すのですよね
ふふ、とびきり可愛くおめかししたお菓子にしなくちゃ
渡すまで内緒、賛成です
一人で作るのはちょっと不安だけれど
お披露目までたくさん練習するの
部屋はバレンタイン仕様に
いつもの場所なのにそわそわと
お待たせ、いとちゃん!
私からはエディブルフラワーの
マンディアンを
お花を下に敷き詰めたミント色の箱に
丸にハート、ヤギや猫の形した
ミルクとホワイトチョコ
押し花みたいに花びら添えて
ナッツにドライフルーツトッピング
チョコペンで描いた模様や文字は
少し…歪になっちゃったけど
いとちゃん、もらってくれる?
猫さんクッキーです!
自分の顔の横に並べて
私も似てます?なんて嬉しくて聞いちゃう
ココアなの?
でも焦げてたって、食べるもの
心を込めてくれたのが伝わるから
その可愛い髪飾りクッキーも
食べたいなっておねだりです
甘いお菓子に合うオリジナルティーは
実はね、二人だけのとっておきの紅茶なんですよ
気に入ってくれて良かったです
指先の増えた絆創膏を照れくさそうに隠して
こ、今度はまた…一緒に作ろうね
雫芽・いとり
【雫猫】
バレンタインってお菓子もおめかししてるみたい
私も可愛いお菓子作ってみたいなあ
キッチンスタジオにフィオちゃん誘って
何を作るかはお互い内緒
お披露目ティーパーティーしよ!
当日はシェアハウスで
カフェみたいに待ち合わせ
おまたせフィオちゃん!
私はね、猫型クッキー!
これだと普通の猫だけど…
じゃーん!
エディブルフラワーを入れたリボン型クッキー
ノースポールや薔薇、おめかし用にお花も色々
これを重ねれば…
ほら、フィオちゃんみたいでしょー!
色違いもあるよ!
あっ、焦げたんじゃないよ!ココア!ココア味!
並んだ猫さんにはにこにこ
練習中のは焦げちゃったけど…
楕円クッキーに3連ビオラ
髪飾りと並べ
ねえ似てる?
…え?これでいいの?
マンディアンは包装までとっても可愛くて
お花畑?宝石箱?視線釘付け
文字や模様から伝わるあったかい気持ちが幸せ
勿論!私のものにしちゃう!
やっぱり落ち着く香り
フィオちゃんの淹れた紅茶はいつだってお気に入り
とくべつな時間ふたりじめ!
頑張った証は見逃さず
痛いの飛んでけ!っておまじない
今度は一緒に作ろ!
バレンタインはまるでお菓子もおめかししているみたいに可愛くて、見ているだけでも心が弾むものだけれど――。
「……私も可愛いお菓子、作ってみたいなあ。フィオちゃんは……どう?」
「バレンタインは、誰かに特別なチョコを渡すのですよね。私も作ってみたいです。……ふふ、とびきり可愛くおめかししたお菓子にしなくちゃ」
「ね、フィオちゃん。何を作るかは内緒にして、当日にお披露目のティーパーティーしよ!」
そう、満面の笑顔で誘う雫芽・いとり(芽吹ノ雫・g09163)に、フィオリナ・ネージュ(華たそがれ・g09310)も笑みを綻ばせて頷く。
「渡すまで内緒、賛成です」
ひとりで作るのはちょっぴり不安だけれど、何よりも――あなたの笑顔が見たいから。
――そうして迎えた、バレンタイン当日。
「お待たせ、いとちゃん!」
「おまたせ、フィオちゃん!」
待ち合わせは、“いつもの場所”で。
バレンタインらしい色合いの花や雑貨で彩られた部屋は、それでも見慣れた景色のはずなのに――どこかそわそわしてしまう。
フィオリナが用意したのは、いとりの髪色に似た柔らかなミント色の箱。
そっと蓋を開ければ、いっぱいに敷き詰められたたくさんの花に包まれるように、丸にハート、それからヤギや猫の形をした――ミルクチョコとホワイトチョコで作られたマンディアンが顔を覗かせた。
押し花のように添えられたエディブルフラワーの花びらや、散りばめられたナッツやドライフルーツのトッピングはとても華やかで、いとりは吸い込まれるように見つめるばかり。
「お花畑? 宝石箱? エトちゃんとつゆ? ――可愛いがいっぱい詰まってる!」
煌めく蜜色に、けれど、フィオリナは少しだけ申し訳なさそうに眉を下げた。
「チョコペンで描いた模様や文字が、少し、歪になっちゃったけど……いとちゃん、もらってくれる?」
きっとたくさん練習をしてくれたのだろう、文字や模様から伝わる“あったかい”気持ち。
それだけで、いとりの心には幸せがあふれてくる。
「勿論! 私のものにしちゃう!」
いとりは花咲くような笑顔で大きく頷き、フィオリナのために作ったチョコレートを取り出した。
「私はね、猫型クッキー!」
「わあ、猫さんです!」
「これだと普通の猫だけど……じゃーん!」
猫のクッキーに、いとりはノースポールや薔薇など、色々なエディブルフラワーを飾ったリボン型のクッキーを重ねる。
「ほら、こうすればフィオちゃんみたいでしょー!」
「わあ……!」
エディブルフラワーのリボンで“おめかし”した猫に、フィオリナの孔雀青の双眸が一層輝く。
フィオリナはそっと手を伸ばして猫を持ち上げると、自分の顔の横に並べるようにしてみせて。
「ふふっ、……似てます?」
嬉しくてそわそわと弾む心のままにそっと首を傾げたフィオリナに、いとりもにこにこと満面の笑みで頷いた。
「色違いもあるよ! ……あっ、焦げたんじゃないよ! ココア! ココア味!」
楕円のクッキーに綻ぶ三連のビオラ。髪飾りと並べながら慌てて付け加えたいとりに、フィオリナはきょとんと瞬いてから、柔く双眸を細めた。
「ココアなの? でも焦げてたって、食べるもの」
だって、心を籠めてくれたのが、十分に伝わるから。
「練習中のは焦げちゃったけど……」
「その可愛い髪飾りクッキーも、食べたいな」
「……え? これでいいの?」
そっとおねだりするように告げたフィオリナに、いとりは少しだけ意外そうに瞬いてから、どこか照れたように笑って髪飾りを差し出した。
フィオリナが淹れたオリジナルティーを、甘いお菓子に合わせて。
「やっぱりフィオちゃんの淹れた紅茶は、落ち着く香りがする!」
いつだってお気に入りの香りと味に頬を緩めるいとりに、フィオリナも微笑んで、そっと――内緒話のように続けた。
「……実はね、二人だけのとっておきの紅茶なんですよ。気に入ってくれて、良かったです」
「私たちだけの? じゃあ、とくべつな時間ふたりじめ! だね! ……あ、フィオちゃん!」
「あっ……」
紅茶のカップを持ち上げたフィオリナの、指先を飾るいくつもの絆創膏を――いとりは見逃さなかった。
それは、フィオリナが今日という日のために、そして、いとりのために頑張った証だ。
「痛いの――飛んでけ!」
元気に響いた“おまじない”に、フィオリナは擽ったそうに笑みを零す。
「ふふ、ありがとうございます、いとちゃん」
「ね、今度は一緒に作ろ!」
互いを思いながらひとりで作るのも楽しかったけれど。
ふたりで一緒に作ったら――楽しいも、嬉しいも、ふたりじめ出来るから。
期待に胸をときめかせるいとりに、フィオリナも笑みを咲かせながら頷いた。
「今度は……一緒に作ろうね」
約束の先に、重ねた約束をもうひとつ。
今度は、一緒に作ったお菓子ととっておきの紅茶でまた――ふたりだけの、とくべつな時間を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV2が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV2が発生!
ミア・メア
ロイ(g07184)とレグルスと!
やあロイ、レグルス
今日はお家へお招き有難うございます
お邪魔致しますね、と
慣れた調子でレグルスの後を追って
わあ…広い…
今日のミアのドヤ顔はいつもよりドヤァですよ
何しろバレンタインに手作りチョコを持参するという
最高にバレンタインな事をしておりますので!
早く反応が知りたくて
お邪魔してすぐにお渡ししちゃいます
ハッピーバレンタイン!
チョコってミアでも作れるものだったとは
ばたふらいぴー、の青チョコ
ホワイトチョコを睡蓮の型に流し込んで固めたモノ
…固めただけです、が!
ブルーロータスとヨザキスイレン、の心算
以前伺った故郷の花をお贈りしたくて
勿論レグルスにも
お魚の形の特大チョコです!
んふふー、喜んで頂けて何よりです
ミアにも!有難うございます
レグルス…、ではなくチョコ?
何て愛らしいお姿でしょう!
紅茶の香に一緒にお出かけした想い出が蘇ります
しかもこのお花は…トルコ桔梗ですね!
んふふ…嬉しいです、とても
とても!
故郷の花も
淡いけれど紫だったのです
懐かしさと、
此処でこそ得た色への喜び
レックス・ウェリタス
ミア(g07746)と
やあ、ミア
とりあえず中へどうぞ?
レグルスも嬉しそうに彼女に近づいて翼と尻尾を揺らす
ミアをレグルスがエスコートする姿はすっかり板について微笑ましい
広々としたリビングは開放感に溢れてる筈
ふふ、ミアってばいい顔しちゃってご機嫌だね?
渡されたそれは懐かしいもので
でも普段見れるものでも無い
睡蓮――祖国の花
ブルーロータスにヨザキスイレン
食べるのが勿体ないけれど
写真に撮って大切に食べるよと
レグルスは魚型の特大チョコに甘い声を出しているから
お前も嬉しいよなと撫ぜてやる
ありがとう、ミア
柔くなったのは紡いだ音だけでなく、表情だって
だから僕からも――と、ことり彼女の目の前に置いたのは
紅茶の馨漂うレグルスを象った立体のチョコ
あ、置物じゃなくてチョコね?
それから……と直接渡すのはトルコキキョウの花束
色は紫、意味は希望
ミアの故郷の花
色は沢山あったから贈りたいものにしちゃった
チョコも花もと欲張った結果
喜んでくれたのが何より嬉しい
え、故郷の花も紫?
大当たりだと「とっておき」の今日に
また頬が緩むんだ
「やあロイ、レグルス。今日はお家へお招き有難うございます」
扉を開けたその先に立っていたミア・メア(璃々・g07746)は、どことなく澄ましたような表情と佇まいで。
「やあ、ミア。……とりあえず、中へどうぞ?」
少女を出迎えたレックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)は、ひとつ瞬きをしてから穏やかに微笑んだ。
「……お邪魔致しますね? ふふ、レグルスも有難うございます」
挨拶代わりに喉を鳴らしながら近づいてきたスフィンクスのレグルスは、翼と尻尾を揺らし、そのままミアをエスコートするように室内へ彼女を促す。
慣れた調子でレグルスの後を追うミアと、すっかり板についたレグルスのエスコートの様子を微笑ましく見やりつつ、レックスもふたりに続いた。
「わあ……広い……」
開放感にあふれる広々としたワンフロアのリビングに、ミアは思わず感嘆の息を零すばかりであったが――。
いつもよりもずっと“ドヤァ”なドヤ顔で、すぐにレックスへと振り返った。
「ふふ、ミアってばいい顔しちゃってご機嫌だね?」
つい小さく吹き出したレックスに、ミアはしたり顔で胸を張る。
「んふふー、そうでしょう? 何しろバレンタインに手作りチョコを持参するという、最高にバレンタインなことをしておりますので! ――というわけで、ロイ、ハッピーバレンタイン!」
彼がどんな反応を見せるか、少しでも早く知りたかったから。
ミアは早速、持参したプレゼントを差し出した。
「チョコってミアでも作れるものだったとは驚きでした。ばたふらいぴーの青チョコとホワイトチョコを、睡蓮の型に流し込んで固めた……だけのモノですが!」
ほんの少し早口で紡がれるミアの言葉に耳を傾けながら、レックスは受け取った青と白、ふたつのチョコレートをまじまじと見やる。
「これは……睡蓮? しかも――」
色の違う、ふたつの睡蓮。
それはどちらも、レックスの裡に懐かしさを呼び起こすものだった。
ミアはどこかほっとしたように笑みを和らげて、そっと続ける。
「……ブルーロータスとヨザキスイレン、のつもりです。以前伺ったロイの故郷の花を、お贈りしたくて」
「――そう、」
「勿論レグルスにも用意しておりますよ! お魚の形の特大チョコです!」
「……お前も嬉しいよな」
途端に甘い声で鳴くレグルスを撫ぜてやりながら、レックスはミアを真っ直ぐに見つめ、続ける。
「食べるのが勿体ないけれど、ちゃんと写真に撮って大切に食べるよ。――ありがとう、ミア」
この新宿島で祖国の花に出逢えたことも、出逢わせてくれたのが“彼女”だったことも、嬉しくて。
常よりも柔くなったのは、紡いだ音だけではなく――表情だって、そうだ。
「んふふー、喜んで頂けて何よりです」
満面の笑みを浮かべたミアは、けれど――目の前にことりと置かれたものを見て、すぐに目を瞬かせることになる。
「僕からは――これを」
「ミアにも? 有難うございます! これはレグルス……、ではなくチョコ? 何て愛らしいお姿でしょう! それに……」
レグルスを象ったそのチョコレートは、ほのかに紅茶の香りを纏っていて。
一緒にお出かけしたいつかの想い出が、ミアの中に鮮やかな色彩と共に蘇る。
「そう、勿論置物じゃなくてチョコね。それから……はい」
続けてレックスが差し出したのは、紫色の花束。
「わあ……! これは……トルコキキョウですね!」
繊細なフリルをたっぷりと重ねたような花たちを見て、ミアは双眸を輝かせた。
「色は沢山あったから、贈りたいものにしちゃった」
「んふふ……嬉しいです、とても。――とても!」
――“希望”の意味を持つ、紫のトルコキキョウ。
懐かしさと、それ以上に。“ここ”でこそ得た色への喜びが、ミアの胸を満たしていく。
いつか話した、故郷の花。それを彼が覚えていてくれたことが、そして、こうして贈ってくれたことが何よりも嬉しくて。
花のように笑みを咲かせて、ミアは花束をそっと抱き締めた。
贈るのならばチョコも花もと欲張りたくなってしまったのは仕方のないことだったけれど、ミアが本当に喜んでくれているのがわかるから、それが何よりも嬉しいとレックスは思うのだ。
「……ミアの故郷の花も、淡いけれど紫だったのです」
ややあって、ぽつりと内緒話のように紡いだミアに、レックスは大きく目を瞬かせた。
「え、故郷の花も紫? ――なら、大当たりだ」
「――はい!」
――またひとつ新しい想い出を重ねた“とっておき”の今日に、また緩むレックスの頬。
つられるように顔を綻ばせながら、ミアは大きく頷いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【リザレクション】がLV2になった!
四葩・ショウ
萱(g01730)さんと待ち合わせ
ハッピーバレンタイン!を
囀り交わした放課後の通学路
戦果報告をしなくっちゃと
弾む足どりでめざすチョコ色の街、とある場所
手作りって打ち明けたら、皆驚いてたっけ
そう、だって
このチョコは──
わたし
スイーツ作りだけ上手くいかないんです
でも!
高校最後のバレンタイン、だから
想いをこめた手作りをあげたくて
本命?いいえ
友チョコと家族へのチョコです
女子高はチョコ交換会みたいで楽しいですよ
思案する横顔の、
秘めた事情は知らないまま
萱さんは自分へのご褒美に、ですよね
もう決まりましたか?
わたしはロリポップチョコを作ります
コーティングは白と青とピンク色のチョコで
アリッサムの食用花を飾りたいな
なぜでしょう、と口にするのは
これまでの失敗談の数々
でも今日はいい感じです
焼き立てブラウニーがいい匂いで
美味しそう!って拍手を贈ったな
出来上がりも評判も上々だったんですよ
家族の顔を思い浮かべ
はい、すっごく楽しみですと
テーブル越しに笑ったなら
どうぞと差し出すのは
いちばんよく出来た
親しみをこめた友チョコ
標葉・萱
四葩さん/g00878と待ち合わせ
先日のチョコレート作りの戦果を聞きに
放課後、彼女の帰り路、とあるテーブルを陣取って
珈琲へ視線を落とし浮かべる過日
意外な告白ふたつに目瞬いて
乙女の手作りの意図が交換会と聞けば不思議な心地
てっきり本命に送るのだとばかり、思っていたから
なんて気合十分な隣でレシピに思案していたのは
――渡したいのはたったひとりで、けれどもう叶わなくて
とは、楽し気な少女の前で吐露する気にもなれず
……では、混ぜて焼くだけブラウニーで
初心者にはもってこいかな、と微笑で流して
ロリポップならアレンジ含めて随分と可愛げ
失敗談にはひそかな笑いを堪えつつ
レシピ通り、の基本は変わらないのに何故?
常は年相応以上にこなす四葩さんなのに
そんな悪戦苦闘も乗り越えて
楽し気な四葩さんを見れば、きっと学校でも上々だったのだろうと
おうちの人もきっと喜んでくれますよ
楽しみですね、なんて笑いながら
お茶請けには一人で食べるには甘すぎるブラウニー
受け取るロリポップには女子高生の仲間入りかしらんと
――ハッピーバレンタイン!
花開くような笑顔と囀り交わした、放課後の通学路。
上々の“戦果報告”を胸に、軽やかに弾む足取りで四葩・ショウ(After the Rain・g00878)が目指すのは――甘やかなチョコレート色に染まった街の、とある場所。
手作りだと打ち明けた時の、皆の驚いた顔が忘れられない。
それは、今日のために頑張ったショウにとって、何よりのご褒美と言っても過言ではなかった。
そう、だって。
このチョコは――。
――同時刻。
待ち合わせの場所である、ショウの帰り路の途中。
テーブルのひとつを陣取った標葉・萱(儘言・g01730)は手元の珈琲へと視線を落とす。
過日の光景を思い浮かべれば、自然と綻ぶ口許。
懸命にチョコレート作りに励んだ彼女の戦果は――さて。
*
「――わたし、スイーツ作りだけ上手くいかないんです」
内緒話のようにそう打ち明けたショウに、萱は瞬きをひとつ。
「でも! ……高校最後のバレンタイン、だから。想いをこめた手作りを、あげたくて」
「成る程。ショウさんにそんなに想って頂けるなんて、幸せですね」
高校最後のバレンタインに、手作りのチョコレートを渡したい相手――なんて。
それこそ本命だろうと萱が思うのは、ごく自然なことだったかもしれない。
だが、そんな萱の言葉に、ショウは何かを察したように微笑んだ。
「ちなみに本命、とかではないですよ? 友チョコと、家族へのチョコです。女子高だから、皆でそれぞれチョコを持ち寄って……ちょっとした交換会みたいで、楽しいんですよ」
「……おや。てっきり本命に送るのだとばかり」
ショウのふたつめの告白に、萱はもう一度瞬いた。
乙女の手作りの意図が交換会だというのは、何だか不思議な心地がして。
とは言え、贈る相手が誰であろうとも、彼女がとびきりのものを作れるように願うばかりだ。
そんな萱はというと、気合い十分な彼女の隣で思案顔。
贈りたいと想う相手はたったひとりで、けれど、もう叶わないから。
だからこそ、余計にどうしようかと悩んでいた。
「萱さんは自分へのご褒美に、ですよね。……もう決まりましたか?」
そう、楽しげな眼差しを向けてくる少女に聞かせるような話でもないから、裡に秘めたまま萱は微笑う。
「……では、混ぜて焼くだけブラウニーで。初心者には、もってこいかな」
萱がブラウニーの材料を混ぜる傍らで、ショウが作ろうとしているのはロリポップチョコだ。
コーティングに使うのは、白と青、それからピンク色のチョコレート。
アリッサムのエディブルフラワーで可愛くおめかしをして――ふと、ショウは呟く。
「……なぜでしょう」
「何故、とは?」
「ほら、さっきも言ったでしょう? スイーツ作りだけは、その――……」
気恥ずかしげに眉を下げながらショウが語るのは、これまでの“失敗談”の数々。
「でも、今日はいい感じです」
紡がれた数々の武勇伝――もとい、失敗談にひそかな笑いを堪えながらも、萱はショウが拵えたロリポップチョコの花たちを見やる。
「……レシピ通り、の基本は変わらないのに何故?」
どちらかと言えば、何でも年相応以上にこなすと、萱は彼女を評しているけれど。
「さあ、何故でしょうね……?」
ショウの手の中でどこか誇らしげに咲くロリポップたちは、確かに想像の中の失敗したものたちと比べても、“いい感じ”に出来上がっているようだった。
――萱さんのブラウニーも、とっても美味しそう!と。
焼き立てのブラウニーの甘い匂いにショウが笑み綻ばせながら拍手を贈るのは、もう少しだけ先の話だ。
*
「お待たせしました、萱さん」
かけられた声に、萱は珈琲へと落としていた視線を持ち上げ、微笑む。
「いらっしゃい、四葩さん。……どうでした?」
問う声と眼差しについ期待を乗せてしまうのは、どうしたって仕方のないこと。
だって、悪戦苦闘を乗り越えたショウの表情はとても晴れやかで、楽しげに見えたから。
「出来上がりも評判も上々だったんですよ」
そうして返る、期待通りの答えには、柔く目を細めゆったりと頷いて。
「おうちの人もきっと喜んでくれますよ」
楽しみですねと笑みを深めながら、萱はお茶請けにと、一人で食べるには少々甘すぎるブラウニーを広げる。
「はい、すっごく楽しみです。……萱さんにも、ハッピーバレンタイン」
家族の顔を思い浮かべながらショウはテーブル越しに笑って、それから、どうぞとロリポップを差し出した。
それは、いちばんよく出来た――親しみを籠めた、友チョコ。
「おや。……私も女子高生の仲間入りかしらん」
冗談か、本気か。満更でもなさそうに呟いた萱にショウも笑みを深めて――お喋りに花を咲かせてゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
天音・祈
【蝶桜】
バレンタインなんて今まで気にしたことがなかったのに
こんなにも気持ちが浮つくのは、きみが隣にいるからかな
わあ!ありがとう、アル!
スズランが綺麗で
青い蝶々の飴細工も綺麗で
途端に春が来たような心地になる
ふふ、僕を想って選んでくれたんだね
ありがとう、アル
大切に食べるよ
そういえば前に友達がマカロンには意味があるって言ってたなぁ
あなたは特別な存在ですとかなんとか
……いやいやいやいや
アルに限ってそんなことない、よね?
期待にときめく胸を押さえ深呼吸
僕からも、アルに
手作りのトリュフをプレゼント
手作りのものを嫌う人もいるけど
アルはなんとなく…受け取ってくれる気がしたから
で、でも手作りが嫌なら言ってね
今からでも買ってくるから!
喜んでくれている様子に安堵の溜息
ふにゃふにゃに緩んだ顔でアルの顔を見つめる
すき、だな
アルのことが好き
格好良くて優しくて
このドキドキする気持ちはなんだろう?
アルに聞きたい
でも聞いちゃダメな気がする
本命って言ったら、きっと受け取ってはもらえないから
アルフレド・ティトリー
【蝶桜】
バレンタインって今までチョコレートが沢山食べれる日、
って印象しかなかったけど
今日は妙にソワソワしていて
こんなに甘やかな空気だったかな
それとも隣に祈が居るせいだろうか
…と!はい、祈
ハッピーバレンタインって事で僕からもお菓子
ピンク色のスズランを飾ったボンボンショコラと
桜のマカロンに青蝶の飴細工付き
ピンクのスズランって珍しいよね
花の形がマリアヴェールに似てるって言われてるんだって
桜のマカロンも本物の桜の砂糖漬けが入っていて
どちらも祈らしいなと思ったから
君にどうかなって
誰かにバレンタインを贈るのは馴染みが無いし
これで良かったのかも分からなくって
自然と早口の説明になってしまう
君の言葉で裡に広がる温かさ
喜んでもらえた、だろうか
良かった
安堵していると、祈が深呼吸してる
大丈夫?具合悪い?
僕にも?え、いいの?嬉しいな
もしかして手作り?
まって!?いい!これが一番いい!!
大事に食べるよ、少し勿体ないけど
ゆるゆるに緩んで笑う君
(かわいい、な)
…いま、僕なんて?
君の事が知りたい
手を伸ばしても良いんだろうか
――バレンタインは、チョコレートやお菓子がたくさん食べられる日。
アルフレド・ティトリー(湖水蝶・g00302)にとっては、それくらいの印象しかなかった。
だけど、今年のバレンタインは何故だか、今までと全然違っていた。
今日は妙にそわそわしていて、何なら昨晩はあまり眠れなかったほど。
(「……こんなに、甘やかな空気だったかな」)
ちらりと傍らを見やれば、交わった視線に天音・祈(櫻秘蜜言・g10105)がちいさく肩を跳ねさせる。
(「バレンタインなんて、今まで気にしたことがなかったのに」)
とくん、と鼓動が高鳴るのを、祈は自覚せずにはいられない。
祈にとっても、バレンタインは今まで特別な日ではなく――ありふれた日常のたった一日でしかなかったのに。
こんなにも、気持ちが浮ついてしまうのは――。
――隣に、きみが居るからだろうか。
「……と! はい、祈。ハッピーバレンタイン」
二人の間に流れる行き場のない沈黙を払うように、アルフレドはつとめて明るい声でそう切り出した。
そっと顔を覗かせるのは、青蝶の飴細工が煌めく傍らに、ピンク色のスズランを飾ったボンボンショコラと桜のマカロン。
「わあ! ありがとう、アル! これは……」
アルフレドが差し出したお菓子を受け取った祈は、忽ちの内に花が咲くような笑みを綻ばせた。
「――ピンクのスズランって珍しいよね。花の形がマリアヴェールに似てるって言われてるんだって。桜のマカロンには、本物の桜の砂糖漬けが入ってるんだ。……どちらも祈らしいなと思ったから、君にどうかなって」
祈の言葉が続くより先に、アルフレドは口早に説明する。
ついそうなってしまったのは、緊張していたせいだ。
自分のためではない、誰かのためにバレンタインの贈り物を用意するということ自体がアルフレドには馴染みがなかったし、何より祈へのプレゼントがこれで良かったのかも、わからなかったから。
不安に駆られながらも祈を見やれば、とても嬉しそうな笑顔で――。
祈はアルフレドの紡ぐ言葉、その一音一音を噛み締めるように耳を傾けていた。
祈らしいと言ってくれたスズランも綺麗で、まるでアルフレドのような飴細工の青い蝶々も、とても綺麗で。
途端に春が来たような、そんな心地で満たされる。
嬉しくて、幸せだと――そう思う。
涙は溢れないけれど、本当に嬉しくて、幸せで、泣いてしまいそうなくらいに。
「ふふ、僕を想って選んでくれたんだね。ありがとう、アル。大切に食べるよ」
祈が紡ぐ言葉に、アルフレドは、胸の裡にあたたかな気持ちが咲いていくのを感じていた。
(「……喜んでもらえた、のかな。――良かった」)
安堵と嬉しさで自然と緩むアルフレドの頬。それを見て、祈も笑みを深めたけれど。
そう言えばと、祈はふと以前に友人から聞いた話を思い出す。
――それは、マカロンに籠められた意味。
(「……あなたは特別な存在です、とかなんとか……いやいやいやいや」)
まさか、彼に限ってはそんなことはないだろう。でも、どうしたって期待はしてしまう。
ときめく胸を押さえるように、祈は、深呼吸をひとつ。
「祈、大丈夫? ……具合悪い?」
それを見たアルフレドの案ずるような視線と問いに、祈は少し慌てて顔を上げた。
「っ、だ、大丈夫だよ! ……すごく、すごく嬉しくて。――あのね、僕からも、アルにプレゼント」
「……僕にも? え、いいの? 嬉しいな」
どこか遠慮がちに祈が差し出したのは、トリュフだ。
「これ……もしかして、手作り?」
アルフレドの声に、祈は一瞬息を呑み込んでから、おずおずと頷いた。
「うん、一応……手作り」
中には手作りのものを嫌う人もいるだろう。だから、ちゃんとした既製品のチョコレートを贈ろうかと、考えないわけではなかった。
でも、彼ならば。何となくではあるけれど、受け取ってくれる気がしたから。
「で、でも手作りが嫌なら言ってね。今からでも買ってくるから!」
「待って!? いい! これが一番いい!!」
そう言って勢いよく立ち上がろうとした祈を、アルフレドは慌てて静止する。
「大事に食べるよ、……少し、勿体ないけど」
アルフレドが喜んでくれているのがわかるから、祈は安堵の息を吐き出して、彼の顔を見つめる。
嬉しくて、緩んだその笑顔を見つめ返しながら、アルフレドは、ふと――。
(「……かわいい、な」)
無意識に裡に浮かんだ想いに瞬いて、心の中でもう一度、ゆっくりとなぞった。
(「……いま、僕、――なんて?」)
――かわいい。
確かにそう、思ったのだ。
途端に早鐘を打つように鳴り響く胸に息を呑みながら、アルフレドは思う。
(「――君のことが、知りたい」)
手を伸ばしても、良いのだろうか。
けれど、同時に生じた迷いに、動きかけた指先を強く握り込む。
(「……すき、だな」)
祈もまた、裡に浮かんだ想いを噛み締める。
アルフレドは格好良くて優しくて、――好きだと思う。
(「このドキドキする気持ちは……なんだろう?」)
彼に聞きたいと、確かめたいと、祈は思う。
だけど同時に、聞いてはいけない気がするとも思った。
もしも“本命”だと告げてしまったら、きっと、受け取ってはもらえなかっただろうから。
――甘やかに降り積もる想い。
芽吹いたばかりのそれは未だ本当の名前を知らぬまま、互いの胸にて咲く時を待っている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!