リプレイ
クロエ・アルニティコス
セレウコスが撤退先に選んだ都市。
結界もですが、戦力の立て直しにも適した都市であるなら、相応の戦力がここにもいるでしょう。
後顧の憂いを断つためにも落としておきましょう。
まるでスピンクスの謎かけですね。問いを投げられる立場になるとは思っていませんでした。
さて、銀貨の価値は果たして如何ほどか。
解釈は2つです。
ソロンが食べた5個のパンの材料費として銀貨10枚なのか、パンを作る労働の対価と合わせて15個のパンの材料費を出したか。
私は前者と仮定して回答しましょう。
ソロンが食べた5つのパンと出した10枚の銀貨の価値が釣り合うなら銀貨1枚の価値はパン1/2個。
カロロスとマルコがそれぞれ用意した小麦の比率は3:2ですからそれぞれの材料で作れたパンの比率も3:2で9個:6個。
であればまずはカロロスが差のパン3個分……銀貨6枚を受け取り、残りの4枚をカロロスとマルコで分け合うのが良いでしょう。
よってこの場合カロロスが8枚、マルコが2枚です。
●霧の謎かけ
古代都市ゴルディオンに近付く者の気配に、どこからともなく辺りに濃い霧が立ち込め始める。
この霧も恐らくは都市を護る1つなのであろう。
『汝らに公平を問う』
霧の奥深くから、重厚な威厳のある声が響いてくる。
繰り返す声は、ゆっくりと謎かけをし『答えよ』と回答を求めてきた。
既に霧が立ち込めた時点で、都市の防衛部隊は侵入者に気付いているはずだ。ここはあまり時間を掛けたくないと、複数のディアボロスが答えを口にした。
単純に銀貨を3:2に分ける回答をすれば、霧は愚かなと笑い渦巻き、どんなに先に進めど都市が見えてくることはなかった。
『公平を問う』
心なしか霧の声は笑っていた。全ての材料費をソロンが出してしまえば、それはソロンが支払い負担したことになり公平ではなくなるからだ。
多くのちょっと頭の回る亜人が引っ掛かり、霧に笑われたことだろう。
「まるでスピンクスの謎かけですね。問いを投げられる立場になるとは思っていませんでした」
まさか亜人の治める地でこのような問答があるとは。セレウコスが知を持っていたのか、それとも他の……。
その辺りは後程かんがえるとして、後顧の憂いを断つためにも落としておきましょうと
クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は謎かけと向かい合う。
「カロロスとマルコは何枚ずつ銀貨を受け取れば、公平になるかでしたね」
解釈は2つです。
ソロンが食べた5個のパンの材料費として銀貨10枚なのか、パンを作る労働の対価と合わせて15個のパンの材料費を出したか。
「私は前者と仮定して回答しましょう」
どうやら後者では無いようですのでと、短く嘆息する。
材料費と言っている通り、労働力は考えないという事なのだろう。
「ソロンが食べた5つのパンと出した10枚の銀貨の価値が釣り合うなら銀貨1枚の価値はパン1/2個」
カロロスとマルコがそれぞれ用意した小麦の比率は3:2ですからそれぞれの材料で作られたパンの比率も3:2で9個:6個になると、クロエは説明する。
「であれば、まずはカロロスが差のパン3個分……銀貨6枚を受け取り……残りの4枚をカロロスとマルコで分け合うのが良いでしょう」
霧は渦巻き、クロエの声を聞いている。
「よってこの場合カロロスが8枚、マルコが2枚です」
『――先に進が良い』
霧は渦巻くだけで、笑うことはなく厳かに一言告げると沈黙した。
視界を惑わす霧の中をクロエが進んでいけば、やがて目の前に『巨大な結び目のある縄』で閉ざされた都市が姿を現す。
「あれが古代都市ゴルディオン、セレウコスが撤退先に選んでいた都市ですか」
縄は結界のようになっており、それを越えて中に入ることは出来ない。
ここを超えるには、やはり『ゴルディアスの結び目』を解かなくてはいけないのだろう。
「結界もですが、戦力の立て直しにも適した都市であるなら、相応の戦力がここにもいるでしょう」
防衛部隊が動き出しているとすれば、あまり時間は掛けられないだろう。
ディアボロス達は、結び目への挑戦を考えるのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
●防衛部隊
都市の周りに立ち込めはじめた霧に、『翼蛇アクタス』は寝床より顔を上げ侵入者かと薄っすらと笑みを浮かべた。
「少しは楽しめる奴らかね」
そう手にしたランプの中では人々の魂が泣き叫び、苦しんでいる。
「アクタス様……」
「あぁ、分かっている。俺も出よう」
音もなく現れた『ゴブリン暗殺者』の言葉を遮り、さて肉の壁はいかほど用意しようかと楽しそうにその大蛇の身体を動かす。
こんな場所に居ては、肉の補充もあまり出来ず、アクタスは退屈していたのだ。
侵入者など全て呑み込んでやろうという意気込みで、ゴルディアスの結び目に向かい素早く動き出した。
彼らが駆け付けるまで、ディアボロスに残された時間はあまりない。
こうして都市の前に来れただけでも、成果は大きいだろう。
後は防衛部隊との戦闘が始まるまでに、1度は挑戦できるはずだ。
その挑戦で何かしらか『ゴルディアスの結び目』がどんな仕組みなのか、結び目を解けるような情報が得られればいいのだが……。
一・百
ゴルディアスの結び目か…
本当にあったとは…しかも亜人の都市を護っているのか…?
結界で閉じなければならないようなものが
ここにあるのか…?
巨大なしめ縄とか日本にもあるらしいが、どんな結び方をしてるんだろうな…
確か…結び目を解こうとしても解けなくて
アレクサンドロス大王は剣で斬ったんだよな…
伝説を模したというならば、ここは素直に同じことを…
斬ってみせよう…
ま、簡単に斬れるとは思ってないが…
俺が師匠に習ったのは剣だけだしな…
炎は凍る程冴え…あらゆるものを凍えさせ断ち斬る刃…
亜人が利用する程度のもの斬れぬわけがない…
紅玉姫にジンのキューコン(九尾銀狐姿)を宿らせ集中し
蒼炎を纏い燃え上がる刃となった紅玉姫で居合切りし結び目を斬ろうと試みる
斬れなかったとしても結び目と接した刀から伝わる衝撃や反応で分かることもあるだろう…
新宿島の方に報告と情報共有する
さて…来るか防衛部隊…
蛇の割には素早いが…
●ゴルディアスの結び目
古代都市ゴルディオンは巨大な縄がグルリと都市を囲い、魔法的な大結界を張り巡らせ『ゴルディアスの結び目』で固く閉ざされていた。
複雑な手順を要するのではないかと留め釘や紐を探し解こうと試みたが、そういったものは特に見当たらず、時間を掛けるような方法は試してみたところで無反応であった。
「ゴルディアスの結び目か……本当にあったとは……しかも亜人の都市を護っているのか……?」
中に何があるかは分からないが、蹂躙戦域イスカンダルの防衛の要といえる都市と思われる。
そう考えれば、この強固な結界も納得できよう。
「結界で閉じなければならないようなものが、ここにあるのか……?」
巨大なしめ縄とか日本にもあるらしいがと、一・百(気まぐれな狐・g04201)は結び目に興味津々だ。
近付くだけでは特に何の反応もなく、とても結界を結ぶような力があるものとは思えない。
巨大な縄に変わりないが……。
「確か……結び目を解こうとしても解けなくて。アレクサンドロス大王は剣で斬ったんだよな……」
伝承では解けなかった結び目を大王が、大剣で一刀両断に断ち切り、結ばれた轅がいとも簡単に解かれたという。
「伝説を模したというならば、ここは素直に同じことを……斬ってみせよう……」
簡単に斬れるとは思ってないが、師匠に習ったのは剣だけだと百は腰に携える妖刀〈紅玉姫〉の柄に手を掛けた。
同じように結界そのものを一刀両断しようとしたり、結び目を雷を帯びた刃で仲間が挑むも、そのパラドクスも武器も大きく弾かれた。
だが手応えは感じた。
「くっそ。やっぱ、ゴルディアスの結び目はぶった斬るのが正解っぽいな」
何かが足りない単純に斬るだけではダメなのだろうかと、玄才が頭を捻った。
残念ながら、彼には他に斬る手だては今はない。
無駄になるかもしれないと思いながらも、百はジンのキューコンを紅玉姫に宿らせ妖気を高め聖剣の力を引き出す。
「炎は凍る程冴え……あらゆるものを凍えさせ断ち斬る刃……亜人が利用する程度のもの斬れぬわけがない……」
腰を落とし低く一閃。
居合抜いた刃は蒼く炎を燃え上らせ、結び目を断とうとする。
ギキイイイイイイン‼
結び目と百の刃がぶつかり合う。
弾かれる気配はなく、確かな手応えを百は感じた。
他の攻撃と何が違うのか。
獲物……いや、刃といっても大半はパラドクスの力による一撃だ。
「もしかして神聖な力が必要なのか?」
ただ斬るだけでなく、百の攻撃には少なくとも聖剣の聖なる力が備わっていた。
「史実のイスカンダルは、雷神ゼウスの子とか太陽神の化身(ファラオ)とされていたし……そのせいかもしれないな……」
結び目を解くには、神聖な力や持ったもので斬る必要があるのだろう。
だが一人で断ち切ろうとしても、どうやら力不足らしい。
もう少し試してみたかったが、どうやら時間切れのようだ。
霧の向こうから、都市の防衛部隊が姿を現すのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
セレウコスの『雷神』の力も、結び目を解くために機能していたのでしょうか
偽りの神威を聖なるものとは認めるつもりはないのですが……実際、あの威力は脅威でした
この結び目には後々、真なる神々の憤怒を刻んでやらねばなりませんね
……ですが、今はこの場を切り抜けることに集中しましょう!
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に防衛部隊に応戦します
機敏な暗殺者たちに『飛天旋舞斬』の猛スピードで対抗
一気に近寄っては槍の穂先で胸を突き刺し、或いは首を薙ぎ払っていきます
攻撃しながら動き回り続けることで、急所への狙いをつけづらくしましょう
反撃に対しては盾を構え、毒の塗られた切っ先が極力肌に触れぬよう防御
短剣の湾曲した刃が盾を潜り抜けるのを防ぐため、曲がった部分が縁に引っかからないように注意します
飛散する毒液にも気を配り、身を躱しきれない時は≪神威の光≫を当てることで相殺を狙いましょう
このフリュギアの地は、神話に語られるミダス王が治めた王国にして、イーデーの神々の母……キュベレー様の故地
怪物どもには勿体ない場所です!
八栄・玄才
求められるのは神聖な力ね……
いや、なんかオレには縁がないモンが出てきちまったな~
純粋な拳術そのものに聖邪はない
"拳聖"とか"邪拳"とか言葉はあってもそれは心持ちの話で、エネルギーの属性みたいなモノではないしね
雷の籠手、ワード・ブレイカーを展開し
雷(こっち)に至っちゃ、おもいっきり悪魔の力だしなぁ
まっ、皆で本気で結び目ブッた斬るとなったら、防衛部隊の足止めも必要になりそうだし、そっちなら役に立てるだろ
こんな風に――なッ!!
向かってくる暗殺者に短刀・鳴牙を投擲
その刃が敵に刺さったら、刃を避雷針に見立ててそこに雷を届ける【電撃使い】の攻撃だ
全身で振りかぶる大振りなパンチのようなフォームで雷撃を放とう
これぞ『八栄流短刀術・牙付け』、遠距離戦の型ってね
毒使いは近づけたくねぇからな
それでも接近してくるなら、毒攻撃はワード・ブレイカーで防ぐ
こちらに毒が飛散してこないように、裏拳の【強打】で思い切りハジこう
暗殺者を退けたら、雷経回路に電気を流して毒気を【浄化】
部隊長と思しき色男と闘る前に万全の"備え"を
●霧の暗殺者
ゴルディアスの結び目の反応に、まいったねと八栄・玄才(井の中の雷魔・g00563)は笑いをこぼす。
「求められるのは神聖な力ね……いや、なんかオレには縁がないモンが出てきちまったな~」
「セレウコスの『雷神』の力も、結び目を解くために機能していたのでしょうか。偽りの神威を聖なるものとは認めるつもりはないのですが……実際、あの威力は脅威でした」
だが護りとしてあるものを斬ってしまうと結界の役目はなくなるのではないだろうかと、
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は首を傾げた。
セレウコスが、どう利用しようとしていたか分からないが。
「この結び目には後々、真なる神々の憤怒を刻んでやらねばなりませんね……ですが」
振り返りながらエイレーネは〈神護の長槍〉を構える。
そういえば彼女の武器も聖なる力を帯びている。斬ろうとしていれば、同じような反応が結び目から得られたかもしれない。
「純粋な拳術そのものに聖邪はない"拳聖"とか"邪拳"とか言葉はあっても、それは心持ちの話で、エネルギーの属性みたいなモノではないしね」
雷の籠手〈ワード・ブレイカー〉を両拳に展開させ、雷を纏い弾けさせる。
「雷(こっち)に至っちゃ、おもいっきり悪魔の力だしなぁ。まっ、皆で本気で結び目ブッた斬るとなったら……」
霧の中から全身黒づくめの『ゴブリン暗殺者』が飛び掛かって来ると同時に、黒い刀身の短刀〈短刀・鳴牙〉を投擲した。
捨て身で飛び込んでくる暗殺者は、その程度の刃に怯むことなく片腕を犠牲に獲物を振り上げる。
暗殺者らしく『奴等の刃は毒に塗れている』。
そう知っていれば、無闇に飛び込む者はいない。玄才は後方へと跳ぶように刃を逃れながら拳を繰り出し『八栄流短刀術・牙付け(ヤサカエリュウタントウジュツ・キバヅケ)』を。
「防衛部隊の足止めも必要になりそうだし、そっちなら役に立てるだろ。こんな風に――なッ!!」
拳から放たれた雷撃が、先程投擲した鳴牙に向かって放たれる。
例え暗殺者が躱そうとしても、鳴牙は目印。避雷針代わりとなったそこに雷撃はぶつかり、放電に刃が青白く光った。
「毒使いは近づけたくねぇからな」
小さな掠り傷一つが命取りにもなりかねない。
それに向こうから仕掛けてくれるというなら、無理に踏み込む必要もないだろうと玄才はは背をエイレーネに任せ前方に注意を向けた。
「今はこの場を切り抜けることに集中しましょう! 天にも地にも、凶徒の居場所はないと知りなさい!」
エイレーネは暗殺者の動きを見極め、『飛天旋舞斬(エナエリオス・エリグモス)』で一気に飛び込み長槍を突き刺す。
相手の刃を受ける危険はあったが〈神護の輝盾〉で少しでも肌の露出部分を覆うよう構え切り返し応戦する。
暗殺者のあの暗器は、こうした盾への対処も兼ねているのかもしれない。
湾曲した刃が盾を潜り抜けぬよう、相手の一挙手一投足へと注意を払い、飛翔加速しながら長槍を振るった。
「このフリュギアの地は、神話に語られるミダス王が治めた王国にして、イーデーの神々の母……キュベレー様の故地。怪物どもには勿体ない場所です!」
暗殺者を薙ぎ払い倒していくディアボロスの姿に、蛇の怪物は薄っすらと笑い。己の目の前の獲物に喉を鳴らすのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
一・百
ただ斬るんじゃなく聖なる力が必要になるのか…
しかし力不足か…
まだ試す時間があれば良かったんだが…それは次だな…
まずはあの早い冬眠から覚めた蛇を片付けないと
駆けつける防衛部隊の姿に
紅玉姫を手にしたまま警戒を強め相手の動きをしっかりと見る
ここでの防衛は退屈か…
魂の共鳴だか何だか知らないが…気に入らないな…
相手の扱う技に嫌悪
しかし、ランプってことはジンにも近いんだろうか?
耳飾りの中のキューを思い浮かべるが一緒にしたら失礼だな…
人を使役してるのか…彼らはもう…
せめてランプの中の魂を解き放ってやろう…
ジンのキューコン(九尾銀狐姿)を耳飾りから呼び出し纏い
零命之光で斬りつけていく
命と熱を奪い蛇に死を…
今度は覚めることのない冬眠を…
錬晏など同じように斬り込むものの背後を補うように立ち回り
シャムスの音色に耳を傾け、少しでも魂が浄化されるように願う
最後は葬送の笛の音色を魂に…
次ここに来る時は中に踏み込み何があるか明らかにしてみせよう
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
結び目は断ち切るのが正しいんだな
伝承のように強固に護られているのなら、この先に何かあるのは明白
いずれにせよ、防衛部隊は蹴散らさないとな
シャムスと共に救援機動力で一殿と合流すれば、朱殷の闘気で偃月刀の刃をより鋭く<武器改造>し、腰を低く構えて迎撃態勢を取る
得物は持っていなさそうだが、油断は禁物
<地形の利用>しつつ上段より己の体重も乗せた一閃を叩きつける
もし反撃に一般人が使われるようなら、【罪縛りの鎖】で動きを阻害
鈍った矛の軌道を<看破>して偃月刀でいなし、一般人を床に縫い付ければ『アクタス』本体へ近接
そのまま一般人も割り込めないほど近接して打ち合えば、毒を孕んだ鱗が舞い散り、翼に、蛇の足に纏わりつく
「どうした、手元が鈍っているぞ?」
人の心に干渉するなら相応の集中力が必要だろうが、このパラドクスの毒は精神をも侵す
仲間と共に絶え間ない攻撃を続け追い詰めれば
一瞬の隙をついてランプを持つ腕を切り飛ばし、仲間への攻撃を妨害
こちらの攻撃を深く穿つ隙を作る
一殿、シャムスへディフェンスを
シャムス・ライラ
救援機動力で錬晏と駆け付け、百に助力を
攻略の鍵は聖なる力なのでしょうか
ともあれゴルディオンを攻略し、イスカンダルを攻略する一助としましょう
付近に一般人がいたら可能な限り巻き込まぬよう注意
地形の利用、情報収集で戦闘に適した場所へ敵を挑発しつつ誘導
「おやこんな所に爬虫類が。
物欲し気に寄ってきても餌など持っていませんよ」
それにしても悪趣味な蛇
人を盾にするとは
蹂躙戦域の名に恥じぬ卑劣さですが
ここで引くわけには参りませんね
罪縛りの鎖もありがたく使用
心酔した一般人の足止めに
百と錬晏の攻撃に合わせ
私も爪弾きましょう
聖なる星よ
加護を我らに
金星舞唄を発動
風の刃で鋭く敵を切り裂き
仲間と…叶うならランプに閉じ込められた一般人にも浄化と加護の力を
苦痛を伴うとわかっていても
見捨てることの苦痛を想えばそうせざるを得ないのですよ
星の光で救いをもたらさん
襲ってくる痛みは心を強く持ち耐え
敵への攻撃と仲間達への援護や一般人へ浄化の祈りを捧げます
おや、百も同じ選択をしたようだね
似た者同士だと苦笑しつつ
アドリブ等歓迎
●誑かす蛇男
先程、ゴルディアスの結び目に振るった斬撃の感覚はまだ覚えている。
「ただ斬るんじゃなく聖なる力が必要になるのか……」
「攻略の鍵は聖なる力なのでしょうか」
一・百(気まぐれな狐・g04201)の隣で、シャムス・ライラ(極夜・g04075)思案するように顎に手を置いた。
「結び目は断ち切るのが正しいんだな。伝承のように強固に護られているのなら、この先に何かあるのは明白」
「しかし力不足か……まだ試す時間があれば良かったんだが……それは次だな……」
現れた防衛部隊の姿に、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)と百は視線をあげた。
暗殺者と共に現れた『翼蛇アクタス』が、薄く唇の端を持ち上げる。
「思ったより沢山いるようだね。少しは私を楽しませてくれるかな?」
そう持ち上げたアクタスのランプの中からは、魂の苦しむ声がざわめき漏れている。
「いずれにせよ、防衛部隊は蹴散らさないとな」
「ああ。あの早い冬眠から覚めた蛇を片付けよう」
錬晏が〈黒龍偃月刀〉に〈朱殷闘気〉を纏わせ、刃をより鋭くし、低く構え。
百は〈蒼石の耳飾り〉より呼び出したジンのキューコンを妖刀〈紅玉姫〉に纏わせる。
「ランプってことはキューにも近いんだろうか?」
刀へと降りていく九尾の銀狐が、一緒にしないでほしいと言いたげな視線を一瞬向けた。
あんなのと一緒にしたら失礼かと、密かに失笑しながら、彼の周囲が冷たく冴えていく。
「こんな所に爬虫類が。物欲し気に寄ってきても餌など持っていませんよ」
「ははっ。餌ねぇ……何を言ってるんだい。キミ達がそうだろう?」
シャムスの言葉に軽薄に笑い、アクタスは牙を剥く。
一般人の姿が見えないからどうするのかと思えば、やはり召喚のようなものか。
得物は持っていなさそうだが、油断は禁物と身構えていた錬晏は真っ先に反応した。
上段より真っ直ぐに一閃。
鎌首をもたげるようにアクタスは身体を反らし、身体に巻きつけていたトガを大きく切り裂き『毒鱗糜爛(ドクリンビラン)』を飛散させる。
アクタスは張り付いた鱗から流れ込む毒に、肌が爛れ表情をしかめた。
「なるほど、厄介だね。ディアボロスというのは、俺も本気を出さないとな」
行けとランプから呼び出された人々は『肉の矛』となり、どこか高揚した表情で短剣や斧を振り上げ襲いかかってくる。
彼らの刃を出来るだけ押し留めながら、錬晏は罪縛りの鎖で動きを阻害する。
これが普通の人であれば、鎖に囚われ完全に動けなくなるのだが、そこはパラドクスにより攻撃として呼ばれた人だ。
鎖によって絞め付けられた身体が千切れそうになっても構わず彼らは、錬晏に襲い掛かろうとする。
「悪趣味な蛇だ。人を盾にするとは、蹂躙戦域の名に恥じぬ卑劣さですがここで引くわけには参りませんね」
爪弾きましょうとシャムスは〈五弦琵琶【シストルム】〉で、『金星舞唄(アナヒタノマイウタ)』を奏でる。
「聖なる星よ、加護を我らに」
願うならランプに囚われた人々にも浄化と加護を。そう風の刃を操り、鋭く切り裂く。
「人を使役してるのか……せめて中の魂を解き放ってやろう……」
気に入らないと鋭く視線を向け、『魂の共鳴』など使わせるものかと百は『零命之光(レイメイノコウ)』を発動し、アクタスに斬りつける。
「命と熱を奪い、蛇に死を……覚めることのない永眠を……」
ランプよりアクタスが手中に魂をこぼし、握り潰そうとするが百の刃がアクタスの手元を弾くよう斬り上げる。
ランプを取り落とすことはなかったが、毒で爛れたアクタスの腕は凍気に蝕まれ火傷のように広がり。
一般人の魂を助けようとしたシャムスを、苦痛が襲う。
「見捨てることの苦痛を想えばそうせざるを得ないのですよ」
苦痛を伴うとわかっていても、例えそれが魂だとしてもシャムスには見過ごすことは出来なかった。
「……星の光で救いをもたらさん」
襲い掛かる痛みに苦しみ耐えるシャムスの姿に、百は自分が痛みを受けたかのように表情を歪めたが、今は一刻も早くこの悪趣味な敵を倒すに限る。
揺らがない琵琶の音色に、背を押されるように百は踏み込み正面からアクタスを斬り下げる。
白く凍気が立ち昇り、アクタスの目が驚愕に見開かれる。
その後方より、無数の毒鱗が翼を彼を蝕み、深く錬晏の偃月刀が蛇の腹を貫く。
「どうした、手元が鈍っているぞ?」
くぐもった咳と共にアクタスは血を吐いた。
蛇の尾を振るい錬晏と百を振り払おうとするが、浄化の音色が空を切り風を舞わす。
「……斬り裂け」
爪弾く音色に合わせ、風の刃がアクタスを斬り刻み蛇は倒れた。
後に響く音色は葬送のように響き、百もシャムスに合わせるように軽く笛を合わせ見えない魂達を見送る。
次、ここに来る時は中に踏み込み、何があるか明らかに。
そう心に決め、次の防衛部隊が駆け付けないうちにと、ディアボロス達は古代都市ゴルディオンの前を後にするのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!