リプレイ
シル・ウィンディア
一部だけをおびき寄せるって結構難しいんだよね。
何かで気を惹ければいいんだけどね…。さて、どうするかな。
新宿島から輸血パック(血入り)を持ち込んでいくね
水中適応の効果で水中を歩いていくよ。
島にはあまり近寄りすぎずに行動を起こしていくね。
海を汚すのはさすがに気が引けるけどしかたないね。
まずは海底を世界樹の翼type.Bの誘導弾で地面をもしくは岩礁を撃って砂煙を水中に舞い上がらせるよ。
そのあと、少し離れたところで輸血パックに穴をあけて血が出るようにしておくね。
少しだけ輸血パックをもって移動して、怪我をしている相手がいることを会場に伝えられたらいいんだけど…。
あまり輸血パックを持って歩いても陽動がばれそうだから…。
程よいところで輸血パックから手を離して、創世の光剣で輸血パックを一閃して血が沢山出るようにするね。
その間にわたしは岩陰に隠れて敵の動きを待つね。
…さて、引っかかってくれたらいいんだけどね。
ラウム・マルファス
寒いところでメガネは曇ると思うんだけどナ。濡れると見難いし、ボクは不便だからあんまり好きじゃないヨ。ずっと水中に居るならいいけどサ。
可能なら他の人の水中適応を借りて、海底へ行くヨ。海中の岩影にコッソリ隠れて汎用ドローンを換装し、サカナ型のドローンにメガネを掛けさせル。無意味だけど、だからこそ『メガネ好きな人に違いナイ』って勝手に勘違いしてくれるハズサ。
ドローンを動かして敵集団に近づけ、メガネが認識されたと思ったら引き離す方向へ泳がせよウ。上手く一部だけ釣り出せないカナ?メガネ好きな人が殺到したら、メガネ魚をじっくり堪能できないかもしれないからネ。
もしボクの方に敵が来たら、あらかじめ用意しておいたノイとお揃いに見える片メガネを見せてから、敵から逃げる方向へ動くヨ。コッソリお揃いのアクセサリー、欲しいと思ってくれるとイイナ。
●コトリン島接近
冷たい北の海の中、ディアボロスたちは警戒厳重な吸血ロマノフ王朝の要衝たる島へと近づいていく。
「一部だけをおびき寄せるって結構難しいんだよね。何かで気を惹ければいいんだけどね……。さて、どうするかな」
パラドクスで水の精霊を身に宿し、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は呟く。
シルのパラドクスの残留効果が、彼女自身や仲間たちに水中に適応する力を与えていた。
「やっぱり鍵は眼鏡カナ?」
悪魔の魔法が宿った眼鏡を軽く押し上げ、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が言う。
「寒いところでメガネは曇ると思うんだけどナ。濡れると見難いし、ボクは不便だからあんまり好きじゃないヨ。ずっと水中に居るならいいけどサ」
水の向こうには、眼鏡に強いこだわりを持つ敵と、その指揮官がいる。その敵だけを、うまくこちらに引き寄せなくてはならない。計画を立てながらディアボロスは水底を歩く。
冷たい水の向こうに、おそらくは敵と思われる影が見えてきた。
「あんまり近寄りすぎてもよくないから、このあたりで仕掛けるね」
シルの言葉に仲間が頷く。
彼女が風翼を閉じた白銀の長杖に心の中で呼びかけると、それが静かに銃モードへと変化した。
狙うのは、少し先のほうにある地面だ。濡れた砂が溜まった水底へ向けて引き金を引くと、衝撃で砂が一気に舞い上がる。
岩礁を撃ち抜けば、岩のかけらが周囲に散らばり、砂ぼこりの中海流に乗って移動していく。
(「敵のアヴァタール級は高い分析能力を持ってて異変には敏感なんだよね。なら、この距離でも見逃さないはず!」)
シルは敵の反応を待たずに、次の行動に移った。
新宿島で用意してきた輸血パックに穴を開け、血を海流に混ぜて流す。
血を流しながら、海の中をさらに移動する。ケガ人が必死に動いているように、速度を調節。
(「怪我をしている相手がいることを伝えられたらいいんだけど……。あまり輸血パックを持って歩いても陽動がばれそうだから……」)
索敵に長ける敵がいる以上、悠長に敵の動きを確かめてから次の動きをするわけにはいかない。舞い上がった砂で、視界が遮られている間に動く必要がある。
淡い碧のショートソードを一閃して、適度なところで輸血パックを切り裂き、残りをすべて海中にばらまく。
「……さて、引っかかってくれたらいいんだけどね」
そのまま、シルは近くにある岩に隠れる。徐々に薄れてくる砂煙の向こうから、敵が近づいてくるのが見えた。
ラウムも同じく岩陰に身を隠して、汎用ドローン群のパーツを組み替え、素早く換装する。
サカナ型に変えたドローンに、用意してきた眼鏡をかけさせて、まだ砂煙が残る海中へと放つ。
(「もちろん無意味だけど、だからこそ『メガネ好きな人に違いナイ』って勝手に勘違いしてくれるハズサ」)
近づいてくる敵へ、ラウムはメガネドローンを接近させる。
「たたかいの痕跡があります。それから、血のにおいと、それから……」
アヴァタール級のノイの呟きが水の中を伝わってきた。
「眼鏡の匂い……?」
トループス級の眼鏡団が、眼鏡をかけたドローンの存在を察知した。
(「気づいてくれたネ。後は、上手く釣り出せるカナ? メガネ好きな人が殺到したら、メガネ魚をじっくり堪能できないかもしれないからネ」)
ドローンを敵部隊から引き離す方向へと動かす。まだ残る砂煙の中、ドローンに気づいた敵は、さらにコトリン島から離れていく。戦闘が始まっても、用意に
いくらか引き離したところで、ラウムはノイと似たデザインの片眼鏡をかけて、わざと岩礁から少しだけ顔を見せた。
「あれは……眼鏡? なぜこんな場所に眼鏡が……? 確かめねば……!」
いまだ砂煙がおさまりきらない海底で、敵の1部隊だけがどんどんコトリン島と、そして哨戒活動を行っているだろうクロノヴェーダから離れていく。
(「コッソリお揃いのアクセサリー、欲しいと思ってくれるとイイナ」)
敵の内心はわからないまでも、ラウムの期待通りに敵は追ってくる。
仲間のディアボロスも、岩陰を利用して見つからないように攻撃の機会をうかがっていた。
「うまく、引っかかってくれたみたいだね……」
シルが敵の動きをうかがいながら言った。
「なぜ眼鏡にそこまでこだわるのかわからないけどネ」
ラウムが敵をおびき寄せながら肩をすくめる。
同志の気配を必死に追ってくる眼鏡団の背後で、ノイが青い瞳を輝かせている。
戦いの始まりが、近づいてきていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【水中適応】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
陳・桂菓
術に掛かると猛烈に眼鏡を掛けたくなる……うむ……
だから、何なんだ……?
いや、まあ、いい。
使用武器は双短戟『騰蛟昇竜』
多人数を相手にするならば、広域を一掃できる技を選ぶのが鉄板だろう。
両の短戟に闘気を纏わせ、手数でもって周囲に居並ぶ眼鏡団を【砕空狼牙】をもって叩く。
視角、聴覚からどういうアプローチがあるのか、いまいちピンと来ないが……取り敢えず、全て無視して聞く耳を持たずして、攻撃に専念することでやり過ごそう。
というか、何となれば伊達眼鏡でも掛けていったら、これといってダメージもなく一方的に攻撃できたりするのか……?
……わからん。こいつらが何なのか、全然わからん……
わからんといえば、こいつらを護衛として採用したアヴァタール級も何を考えてるのかわからんが。
いや、考えるまい。無心で戦おう。復讐者としてクロノヴェーダを倒す。雑念を捨て、戦いに集中するのだ。
シル・ウィンディア
…おびき寄せれたのはいいけど、確かになんで眼鏡団なんだろ?
そんなにロマノフって人材いなかったっけ?結構厚いイメージなんだけどなぁ…。
ま、おびき寄せられたのならこっちのもの。
しっかりと片していきましょうかっ!!
敵を視認したら、一気に仕掛けていくよ。
高速詠唱からの時空精霊収束砲っ!
纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!
パラドクスを撃った後は、同じ場所にとどまらずに移動を開始。
囲まれたり突出したりしないようにして常に動き回ってパラドクス攻撃を仕掛けていくよ。
攻撃のターゲットは、味方の攻撃した敵がいればその敵を中心にして巻き込むように攻撃だね。
対複数戦の場合は、早く数を減らすことが大切だからね。
敵パラドクスは…
うん、眼鏡ね。いや、ほら、目が悪くないからわたし。メガネのお世話にはまだならないよっ!
叫んで対抗するけど、ダメージは痛いものは痛い…。
メガネの誘惑に負けずに、どんどん砲撃で敵を仕留めていくよ。
ふぅ、コミカルシーンはここまでかな?
…さ、指揮官さん、次はあなたの番だよ?
ラウム・マルファス
引き続き水中適応で海底を移動。出来れば味方とうまく挟撃したいネ。
眼鏡の匂いって何・・・?ボクは薬品の香りだヨ、多分。
わざわざ寒い地方の海底まで来て何してるんだろうねこの人タチ。……いや、この人たちまで動員してでも護りたいものがコトリン島の先にあるってことカナ?
逃げてる間にノイの眼鏡はRewriterに掛け替えて、振り向きざまにパラドクス発動。全身を水に変換して倒すヨ。
反撃は……ボク眼鏡掛けてるしネ。片眼鏡は見難かったからRewriterのままの方がイイナ。
敵が散開して狙いにくい時は、「眼鏡に攻撃されるのに避けるのカイ?」って言って挑発。それでも避けられそうなら、片眼鏡を投げて気を引いた隙に攻撃しよウ。
●なぜ眼鏡?
吸血ロマノフ王朝、コトリン島の沖で、ディアボロスたちはおびき寄せたクロノヴェーダたちに今にも攻撃を仕掛けようとしていた。
「術に掛かると猛烈に眼鏡を掛けたくなる……うむ……」
仲間を追う敵に近づきながら、陳・桂菓(如蚩尤・g02534)は呟いた。
「だから、何なんだ……?」
武人たる彼女も、思わず首を傾げてしまう。
意味はわからないが、深く考えている時間はない。
仲間が眼鏡団たちに引き付けているのだ。桂菓は得物を構えて敵を追った。
敵を引き付けているのは眼鏡の青年だ。
「眼鏡の匂いって何……? ボクは薬品の香りだヨ、多分」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は眼鏡団たちを誘導しながら呟く。
クロノヴェーダである以上油断は禁物だが、どうにも突っ込みどころが多い集団なのは間違いない。
「わざわざ寒い地方の海底まで来て何してるんだろうねこの人タチ。……いや、この人たちまで動員してでも護りたいものがコトリン島の先にあるってことカナ?」
それを確かめるためにも、まずはこの海中戦力を削らなければならない。
彼は自分の愛用する黒縁の眼鏡を懐から取り出した。
できれば仲間たちと挟撃をしたい。そう考えながら、ラウムは攻撃の機をはかる。
岩陰から、青い髪の女性も、鳴き声のように『メガネメガネ』とうめく集団を待ち構えていた。
「……おびき寄せれたのはいいけど、確かになんで眼鏡団なんだろ? そんなにロマノフって人材いなかったっけ? 結構厚いイメージなんだけどなぁ……」
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)も首を傾げるが、すぐに気合を入れ直す。
青い髪が水中に揺れる。
「ま、おびき寄せられたのならこっちのもの。しっかりと片していきましょうかっ!!」
翼を生やした銃を構えて、シルは岩陰を飛び出す。
ラウムが立ち止まったところで、桂菓やシルはそれぞれ別方向から、敵へとほとんど同時に襲いかかった。
●奇襲
アヴァタール級の片眼鏡に似た眼鏡を、ラウムは自身の眼鏡と素早くかけかえる。
振り向いた彼は、悪魔の魔法が宿った眼鏡で、トループス級の天使たちをながめた。
「なにっ!? 眼鏡が変わった……だと!」
「視えてるヨ」
驚愕する敵を無視して、ラウムはパラドクスを発動させた。
事象を書き換える力が宿る眼鏡、Rewriterの力をパラドクスによって発動させる。
悪魔を宿した眼鏡が、視界に入った眼鏡団たちを物理的、そして魔術的に速やかに解析する。
映し出された解析結果を用いて、ラウムは敵の存在を別の物質へと置き換えた。この戦場に数多ある物質……水へ。
変換された敵はすぐに海水へと混ざり、見分けがつかなくなった。
周りにいた眼鏡団たちが、翼を広げて素早く飛び退いた。
高圧で収束した魔力が、立ち止まった彼らを撃ち抜く。
「世界を司る四界の精霊達よ、時を刻みし精霊の力よ、混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれ」
水の中に高速で詠唱するシルの声が流れる。
銃モードのままの世界樹の翼から、次々に魔力が飛び出す。
「纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!」
火・水・風・土の四属性の魔力を集め、時の精霊の力で撃ち出す魔力砲は、眼鏡団たちが逃げる隙を与えず素早く撃ち抜いていく。
背に広げた魔力翼で反動を殺し、1ヶ所にとどまることなく、常に動き回りながらシルは射撃を続けた。
両の手に長柄の武器を構えて、桂菓が眼鏡団へと斬り込んだ。
「お前たちの価値観のことは、まあ、いい」
彼らになにも語る暇を与えずに、彼女はパラドクスを発動させた。
「多人数を相手にするならば、広域を一掃できる技を選ぶのが鉄板だろう」
二本一組の青龍戟、『騰蛟昇竜』を左右に広げて、闘気を籠める。
「斬り刻む!」
素早く振るう両手の短戟は、敵だけでなく海水すらも切り裂く斬撃の波を放つ。
桂菓が水を切り裂いて高速で通り抜けた後、断ち切った眼鏡団たちの体が浮いていた。
「こっ、この女ども……眼鏡っ娘でもないのに、眼鏡の男と同じくらい強い!?」
斬撃波を生き延びた眼鏡団が驚きの声を出し……直後に魔力砲に撃ち抜かれた。
仲間の攻撃から生き延びた敵を、シルが移動しながら確実に撃ち抜いているのだ。
「対複数戦の場合は、早く数を減らすことが大切だからね」
「違いない」
シルの言葉に頷き、桂菓もさらに斬撃波を放ちながら海中を駆け抜ける。
ディアボロスたちの先制攻撃は、少なくない数の敵を倒していた。
●反撃の眼鏡団
手痛い打撃を受けたトループス級だが、彼らも黙って終わりはしない。
「やつらは……やつらはたった1人しか眼鏡をかけていない! せめて……せめて眼鏡をかけさせるのだ!」
眼鏡団の、眼鏡が光った。
光がディアボロスたちの心をむしばみ、メガネを掛けなければという思いが心を満たしていく!
「いや……ボクは最初からメガネを掛けてるんだけどネ……」
強いて言えば、敵を騙すためにかけていた片眼鏡より、使い慣れたRewriterの方が良いということくらいだ。
だが、不気味に光る敵の眼鏡を見ていると、じょじょにメガネをかけなければという気持ちが沸き上がってくる。
「うん、眼鏡ね。いや、ほら、目が悪くないからわたし。メガネのお世話にはまだならないよっ!」
シルも同じようだ。眼鏡の甘い誘惑に、思わず敵が差し出した眼鏡を受け取りそうになっている。
パラドクスによる精神攻撃は、自らの意志とは無関係にディアボロスたちの心を蝕んでいく。
ラウムもシルも、それに耐えながら、敵を水に変換し、あるいは撃ち抜き続けた。
「眼鏡をかけろ」
「眼鏡はいいぞ」
桂菓の周りの敵は、ささやきながらまとわりついてくる。
「全て無視して聞く耳を持たずして、攻撃に専念すればやり過ごせるかと思ったが……」
パラドクスによる洗脳は、気にしなければ攻撃を無効にできるという代物でもなさそうだ。
自分の意志とは無関係に湧き上がってくる衝動を桂菓は全力で抑え込む。それは、肉体的な打撃ではないが、精神力を削られる攻撃だった。
「というか、何となれば伊達眼鏡でも掛けていったら、これといってダメージもなく一方的に攻撃できたりするのか……?」
それとも、眼鏡をかけていても眼鏡をかけたくなる、矛盾した衝動に襲われるのか。
「……わからん。こいつらが何なのか、全然わからん……」
わからないままに、桂菓もまた彼らに向けて、双戟を振り続ける。
敵の数は、確実に減っていた
●残る敵は1人
身体でなく心が削られる戦いを続けるうちに、やがて残る敵はわずかになっていた。
残った敵がディアボロスたちを警戒して、離れた場所から洗脳を仕掛けてくる。
「眼鏡に攻撃されるのに避けるのカイ?」
だが、挑発的なラウムの1言を聞き、彼らは逃げ腰になるのをやめた。
「ならば……せめてひと眼鏡!」
突撃してくる敵の、先頭の1体が水に変わる。
怯んだところに魔力砲と斬撃波が襲いかかり、残った敵をまとめて吹き飛ばし、切り裂いた。
「眼鏡……万歳……」
首だけになった眼鏡団の最後の1人は、小さな呟きを残して消えた。
「わからんといえば、こいつらを護衛として採用したアヴァタール級も何を考えてるのかわからんが」
最後に残った、少女の姿をしたアヴァタール級へ、桂菓は視線を向けた。
「いや、考えるまい。無心で戦おう。復讐者としてクロノヴェーダを倒す。雑念を捨て、戦いに集中するのだ」
雑念にとらわれたままで戦えるほど、アヴァタール級は楽な相手ではない。
何を考えているかわからない表情で、ノイは部下たちを倒すディアボロスたちを観察していた。おそらく情報を集め、分析していたのだ。
「ふぅ、コミカルシーンはここまでかな?
……さ、指揮官さん、次はあなたの番だよ?」
シルの言葉に応えて、敵の片眼鏡が不気味に青く光った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
さて、後はココの指揮官を倒すだけだネ。
相手は観察が得意なようだ、なるべく長期戦は避けたいネ。味方と連携し、なるべく同時に複数方向から攻撃することで、少しでも観察しにくい状況を作るヨ。
魚型ドローンに爆薬搭載。敵の周囲を泳ぎ回らせ、敵に突撃し自爆させル。少しでも動揺を誘えると良いんだケド。
「ボクたちはともかく、サカナは通した方が良いんじゃないのカイ?彼らにだって縄張りや回遊ルートがあるデショ、そもそもこんなに海底に人がいたら、ストレスになって弱っちゃうヨ?」
って挑発しよウ。
敵の攻撃は接近された瞬間を狙ってボクと敵の間に魚ドローンを割り込ませ爆発させるヨ。吹き飛ばされつつ距離を取ろウ。爆発も痛いし攻撃全部を避けられるわけじゃないだろうケド、棒立ちで受けるよりは多少ましだろうからネ。
戦闘が終わったら、他の敵が接近してくる前に帰るヨ。
陳・桂菓
使用武器は朴刀『驪竜』
敵にアナライズがどの程度の精度かわからないが、【虚誘閃殺】で見せる隙がブラフだということも看破されるのだろうか?
まあそうだとしても、近接格闘攻撃を仕掛けてくるということは、つまりは私の得意な間合いに踏み込んでくれるということ。
踏み込まれた瞬間からの勝負ならば、私の斬撃の速度であれば後の先を取るのは不可能ではないはず。
仮に相討ちのタイミングまで持って行かれたとしても、鋭利さと重さを両立させた驪竜の刃を受けて、敵が無傷で済むということはあるまい。こちらのやせ我慢と敵の頑丈さとの勝負……といって、私が負けたところで味方がいるのだし、削れるだけ削れたなら御の字と思おう。
仮に、可動域をいじってある程度の遠間から手足だけ伸ばして攻撃してきたとしたら、その伸びた手足に向かって斬撃を放ち、斬り落としを試みる。
「流石に指揮官級だけあるな……先の面白集団とは別格の強さだ」
「どう攻められようが、迎え撃ってみせようさ。私の剣の間合いに入って、無事で済むと思うな!」
シル・ウィンディア
しっかり観察して、隙を逃さずに、か。
しかも、近接型ってことはわたし相性がよくない可能性があるんだけど…。
でも、だからといって負けるって理由にはならないんだよっ!
観察が得意ならば…。
観察する時間を与えずに行くよっ!
高速詠唱からの十芒星精霊収束砲で攻撃を仕掛けるよっ!
わたしの砲撃、簡単に防げると思わないでねっ!
全力全開、遠慮せずにもってけーーっ!
攻撃後は、反撃に備えて背中に発現した光の翼で体を覆って防御態勢。
ガードアップの効果で少しは防げるはずだしね。
撃ったとは、味方の動きを見つつ、敵から死角になりやすい位置を心掛けて移動だね。
味方に気を取られているなら、そのままコトリン島へ行くそぶりを見せて反応を見るよ。実際にはいかないけど、そういう仕草でどういう反応するかしら?
攻撃されたら、こちらも光の翼で体を覆って防御し、反撃のパラドクス砲撃をプレゼントっ!
ただでダメージ貰うわけにはいかないしねっ!!
戦闘終了後はすぐに撤退だね。
早く海中から上がってお風呂であったまりたーいっ♪
●海中の決戦
コトリン島の沖の戦い。残る敵は、1体だけだった。
「さて、後はココの指揮官を倒すだけだネ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は最後の敵を見て口の端を上げる。
配下のトループス級を倒されて、なにを感じているのか……アヴァタール級クロノヴェーダ、ノイの表情から読み取ることはできなかった。
「しっかり観察して、隙を逃さずに、か」
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が言った。
アヴァタール級の青い瞳が、先の戦闘の間ディアボロスたちを観察していたことは感じる。
「しかも、近接型ってことはわたし相性がよくない可能性があるんだけど……。でも、だからといって負けるって理由にはならないんだよっ!」
これ以上観察する時間を与えぬよう、シルは素早く動き出す。
仲間たちも彼女の動きに呼応した。
幅広の刃を持つ長柄武器……朴刀『驪竜』を陳・桂菓(如蚩尤・g02534)が水中で勢いよく振るう。
「行くぞ!」
正面から、桂菓は水中で接近していく。
ノイもまた、ディアボロスたちへ向けて、青い輝跡を水中に残して動き出した。
●観測者の脅威
敵が近接戦を挑みに来るのを、桂菓は逃げることなく迎え撃つ。
(「近接格闘攻撃を仕掛けてくるということは、つまりは私の得意な間合いに踏み込んでくれるということ」)
果たして、得意の分析は桂菓の技まで読んでくるのだろうか?
水中を移動する2人が、互いに接近戦の距離に踏み込む。先手を取ったのはノイだった。
いや、先手を取らせたのが桂菓だったというべきか。固めた拳が水を突き抜け桂菓に迫る。
「見切る……」
瞬間、桂菓は長い柄で水を薙ぐ。反動で体が回転し、長柄武器の間合いまで距離が離れる。
わざと見せた隙に食いついたノイへと、勢いのままに驪竜の刃を叩き込む。
だが敵も、分析していたことに偽りはないらしい。人体がありえない角度にねじれ、柄にまとわりつくように体を曲げて、ノイの拳が桂菓を殴りつけてきた。
「相討ちのタイミングまで持って行かれたか。だが、鋭利さと重さを両立させた驪竜の刃を受けて、無傷で済むということはあるまい」
互いに体力を削る我慢比べなら望むところ。それに……ノイはそれ以上桂菓に追撃できなかった。
仲間たちはその攻防と同時に、攻撃態勢に入っている。
「なるべく同時に複数方向から攻撃すしヨウ。少しでも観察しにくい状況を作るヨ」
「うんっ! わたしの砲撃、簡単に防げると思わないでねっ!」
それぞれ斜め後ろから、アヴァタール級に狙いをつける。
「換装完了。さァ、行っておいデ」
ラウムのドローンが爆薬を搭載してへノイへ突撃する。
「全力全開、遠慮せずにもってけーーっ!」
高速詠唱から魔法陣を展開し、シルの世界樹の翼が魔力の砲撃を放つ。
まばゆいほどのエネルギーが海水とともに敵を飲み込み、ドローンに搭載した爆薬が炸裂して砲撃を彩る。
だが、爆発の中からノイは飛び出してきた。あり得ない動きで実際よりも長く伸ばした腕が、まずライムに迫る。
痛打は与えたが、アヴァタール級はまだ倒れてはいなかった。
●揺らぐ海底
「おさかなさんたち、せっかくおよいでたのに、数がへってる」
しばしの戦いの後、ノイが呟いた。
観測を得意とするクロノヴェーダは、ディアボロスたちと戦いながら海中も観察していたらしい。
3方向からの猛攻を受けて傷ついているが、動きに陰りはない。
「あくありうむみたいにきれいな海を、取りもどします」
ノイの体が後方に90度以上、あり得ない角度で曲がる。バネじかけのように弾けたノイは、幾度目かのドローンをしかけようとしたラウムへと一気に接近した。
「ボクたちはともかく、サカナは通した方が良いんじゃないのカイ? 彼らにだって縄張りや回遊ルートがあるデショ、そもそもこんなに海底に人がいたら、ストレスになって弱っちゃうヨ?」
ラウムが言った。
ノイとの間に、回遊していた魚がいたからだ。
一瞬、敵の動きが止まる。その観測能力が、魚などとうにおらず、回遊していたのがラウムの魚型ドローンだと看破するまで、わずかな時間しかかからなかった。
そのわずかな時間で、他のドローンも2人の間に割り込む。伸ばした敵の手がラウムの喉をつかんで激痛を与えてくるが、次いで立て続けに起こった爆発がノイを吹き飛ばした。
(「爆発も痛いけど、棒立ちで受けるよりは多少ましだろうからネ」)
吹き飛んだノイに桂菓が接近する。
「まだ健在か。流石に指揮官級だけあるな……先の面白集団とは別格の強さだ」
驪竜を振るう。ノイが腕の関節を通常とは逆に曲げて伸ばしてくる。
刃と腕がぶつかり、反動で2人の体が真逆の方向に流れる。
「腕を切り離すつもりだったのだがな!」
体勢を立て直した桂菓の前方で、光が走った。
「そこ!」
シルの放った砲撃が、またしてもノイを飲み込んだのだ。
迷わず光に接近し、桂菓が追撃する。
爆発が、砲撃が、刃が……ノイの着ていた衣服をボロボロに変えて、彼女の体の機械部品を露出させる。
敵の表情は変わらない。だが、確実にダメージは重なっている。
●海は再び静かに
さらに傷を受けても、ノイは倒れなかった。
ディアボロスたちも負傷しているが、敵のダメージはそれ以上で、あと一息で倒せるはずだ。
それでも敵は変わることなく奇妙な動きで接近してくる。
「どう攻められようが、迎え撃ってみせようさ。私の剣の間合いに入って、無事で済むと思うな!」
桂菓の驪竜が、ノイの腕と幾度もぶつかり合う。戦いの中でもデーだが蓄積しているようで、有効打が与えられなくなってきている。
シルは敵の死角になる位置に移動すると、コトリン島の方へと一気に泳ぎだした。
「いかせない」
死角の動きすら、ノイは察知して一直線にシルに襲いかかる。
腕の関節が無数に増えて、伸びてきた腕がシルをつかもうとする。
(「さすがに反応を見せてくれたね!」)
その動きこそ、シルが狙ったものだった。
高速の詠唱に応えて、一対の光の翼がシルを覆う。パラドクスの砲撃は、ただ打撃を与えるだけでなく、守りも固める力を持つのだ。
「ただでダメージ貰うわけにはいかないしねっ!!」
翼越しに響く打撃に耐えながら、シルは銃口をノイに押し付ける。
出現した太陽と星と月の魔法陣に、純エネルギーとなった魔力が収束。至近距離から、アヴァタール級を吹き飛ばす。
「それじゃ、ついでにこれもプレゼントだヨ」
ラウムが吹き飛んだ先に魚型ドローンを向かわせ、ぶつかるたびに爆発が海を揺らす。
「トドメだ!」
裂帛の気合とともに桂菓が驪竜を振り上げる。あからさまな大振りは、敵の攻撃を誘う呼び水だ。
攻撃して窮地を脱しようとした敵の後の先を取り……振り下ろした刃が、ノイを断ち切った。
両断された敵の体が流れていく。そして、海は静かになった。
「終わったようだな。これで敵戦力を削れたならいいが」
桂菓が息を吐く。
「他の敵が来るかもしれなイ。早く撤退しヨウ」
ラウムの言葉に仲間たちが頷く。
「早く海中から上がってお風呂であったまりたーいっ♪」
シルが大きく体を伸ばした。
こうして戦いを続けていけば、いずれ必ずコトリン島の防衛に隙ができる。そう信じて、ディアボロスたちは撤退していった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV2が発生!