最終人類史のクリスマス2023

 幻想竜域キングアーサー奪還戦の勝利に湧く最終人類史では、更に嬉しいニュースとしてワイルド・カードでの提案を受けて行われた『オーストラリアの住民の帰還』が発表されました。
 隣接海域である『冥海機ヤ・ウマト』のソロモン海域の安定化なども行っており、帰還の為の準備活動にも余念が無かった為、2023年のクリスマス時点で住民の帰還作業を完了させることが出来ています。

 オーストラリアの人々への初期説明は終わっており、ディアボロスの活動にも理解が得られています。
 オーストラリアの各都市からも、ディアボロスとの友好を深める為のクリスマスパーティの招待状が送られてきています。

 東京23区、横須賀、京都・奈良に加え、オーストラリア各地で行われるクリスマスパーティに参加して、素晴らしい聖夜を過ごしましょう。
 オーストラリアを含め最終人類史の住民達は、時先案内人と共に、ディアボロスと楽しむ為のパーティの準備を手伝ってくれています。

※地獄変エネルギーについて
 2022年のクリスマスの実験を通じ、クリスマスの催しでも(サンタクロースを『妖怪の一種』と強引に認定することで)僅かながら地獄変エネルギー補充が可能であることが判明しています。ハロウィン程の効率はありませんが、一定のエネルギーの補充は期待できるかもしれません。

クリスマスパーティー2023、水着でシドニーで焼肉を!(作者 瀬和璃羽
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●クリスマスがお肉を背負ってやって来る♪
「みなさん、幻想竜域キングアーサーの歴史の奪還戦≪ディアボロス・ウォー≫、お疲れ様でした!」
 新宿駅の何時もの本棚の前、時先案内人の月読・栞は赤いミニスカのサンタクロース衣装を纏ってディアボロスたちを出迎えてくれた。
 時逆が起こり歴史が奪われ二年。戦いの開始から栞がずっと関わってきたディヴィジョンの結末にしては少しはしゃぎすぎている様子だ。
「忘れてるんですか、クリスマスですよクリスマス! 今回はオーストラリア大陸の帰還もあって、豪勢に出来るんです」
 オーストラリア大陸の帰還……それはかの地で飼育される牛や豚、鳥と言った新宿島では手に入らない豊富な畜産物が手に入ると言うこと。
「今回は地元の住民の皆さんの協力もあって、シドニーのビーチで大バーベキュー大会を催すことになりました」
 十二月だが南半球のオーストラリアは夏真っ盛り。クリスマスのお祝いに合わせ帰還したオーストラリアの住民たちがビーチにお肉を持ち寄って、水着で盛り上がろうと言う訳である。
「皆さんも焼肉が恋しいと思いまして、現地には七輪と各種焼肉のたれも用意して貰いました。海外式に豪快なバーベキューのほか、日本式の焼肉も楽しめますよ」
 牛一頭をまるまる焼く豪快なバーベキューも楽しみだが、日本式のじっくりと楽しむ焼肉も捨てがたい。
 それに冬なのに夏のビーチだ。水着に着替えて食前食後の水泳だって楽しめる。
 サンタクロースも水着でサーフィンをするのがオーストラリア流のクリスマス……らしい。
「そうそう、各地で行われるクリスマスパーティーの会場には、随時運行されるパラドクストレインで移動出来るので、遠い場所でも自由に行き来できるから大丈夫ですよ」
 複数のクリスマスパーティーに参加しても大丈夫、そう栞は告げる。

「改めて舞台を説明すると、会場はオーストラリアはシドニーのビーチです。季節は新宿島とは逆で夏なので、涼しい恰好……そうですね、海ですので水着とかが良いかも知れません」
 シドニーのビーチは美しい事で有名だ、観光スポットにもなっている。
 そんなシドニーのビーチで水遊びをするなら、確かに水着を用意するのが良いのかも知れない。
「そして会場にはバーベキューコンロや七輪が用意されておりますので、欧米風の豪快なバーベキューも、日本風の焼肉も好きに楽しんでください。あ、バーベキューを焼くのは現地の住民の皆さんがやってくれるので、食べる専門でも大丈夫ですよ」
 バーベキューを焼くにもコツがいる……なので、そこらへんは得意な人たちに任せて良いとのことだ。
「皆さん、そんな訳で幻想竜域キングアーサーの奪還と、オーストラリアの帰還を祝い、そしてクリスマスを楽しみましょう!」
 栞はそう言うと、クリスマスケーキ風にデコレーションしたドーナツを差し出した。

「ふう、悪い夢を見ていたようだ……だがディアボロスの皆さんに救われたのだ、恩返しをしなきゃ、な?」
「おおっ!」
 不安気な顔を胸に仕舞いつつ、男は仲間に向かって声を上げる。
 男たちはバーベキューのコンロをビーチに運び、テントを組み立て、パラソルを差し、お肉や飲み物を準備する。
「さあ、ディアボロスの方々をお迎えする準備はいいかい!?」
 恰幅のよい女性が男たちに声を掛ける……その手にはバーベキューに使うカットした野菜が入ったクーラーボックスを持っていた。
 クリスマスがやってくる。来ないと思っていた2023年のクリスマスが。
 シドニーの街の人たちは、ディアボロスを歓迎する準備を整えるのであった。



 最終人類史で行われるクリスマスパーティーに参加します。
 時先案内人と新宿島の人々が、ディアボロスへの感謝を込めて、いろいろ準備してくれたようですので、思いっきり楽しみましょう。

 開催されるクリスマスパーティーの内容などは、オープニングの情報を確認してください。


特殊ルール この選択肢には、特殊ルールはありません。
👑60 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【プラチナチケット】
2
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2

●マスターより

瀬和璃羽
 皆さんこんにちは、瀬和璃羽です。
 幻想竜域キングアーサーの歴史の奪還戦≪ディアボロス・ウォー≫、お疲れ様でした。
 瀬和もチェインパラドクス開始からメインで関わらせて頂いたので、感慨深い思いがあります。

 と、言う訳で2023年のクリスマスです。
 今回は帰還したオーストラリア大陸はシドニーの街、そのビーチで行われます。
 新宿島では入手手段の限られている畜産物……お肉をたっぷり食べて、ビーチで遊びましょう。

 会場では牛一頭の丸焼きを始めとした欧米風のバーベキューの他、日本風の七輪を使った焼肉も楽しめます。
 焼肉は各種タレも用意してありますので、久々の焼肉を思いっきり楽しんで下さい。
 またビーチが会場と言うこともあり、泳ぐのも自由にできます。
 シドニーのビーチは観光スポットにもなっているほど美しいことで有名です。
 今は冬ですが、南半球にあるシドニーは季節が逆になり真夏になります。
 水着を纏って波打ち際ではしゃいだり、ボートに乗ったりと海で遊ぶのもお勧めです。

 それでは、どうぞよろしくお願い致します。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


シル・ウィンディア
ついにこの時が来たね…。
キャメロット突入の時から念願の時が…。

まずは水着に着替えてっと(2023年水着コンテストの水着)。
森の妖精風の水着だから、陸上でも問題ないないっ!

栞さんをお誘いできるなら、一緒に食べない?
ほら、お誕生日の焼き肉っ!ちょっと遅くなったけど一緒に食べられたらうれしいな。

どっちにしても、お肉を堪能するよっ!
豪快なバーベキューだね。そっか、これが本場の…。ダイナミックでおいしそう…。
焼いてもらったお肉をお皿にのせて…。それじゃいただきますっ!!
ここは、焼いてもらったものをダイナミックにかぶりつくっ!
んー、おいしいー♪自然の中で食べるから余計においしさを感じるね~。

あ、でもおいしいけどそこまで多くは食べられないの…。え、食べないから大きくなれないって?
がーんっ!?ど、どうせちいさいですよーだ…。

食べ終わったらのんびりビーチをお散歩だね。
これが、わたし達の取り返した世界。
小さい、でも、とっても大きな一歩だから。
よし、気力も体力も回復したらもっと頑張らないとねっ!

※アドリブ歓迎


魔破・克也
アドリブ歓迎

キングアーサーもついに終わり、祝いのクリスマスか
俺は前半は兎も角、後半は全然だったからな。最後までやりきった奴らと案内人達には頭が下がる、凄いぞ

だが、そうか、水着か。水着にはあまり良い思い出がないんだよな(主に温泉関連による自業自得)
まあ、流石に今回はそんな事は起きないだろうー
って訳で遠慮なく水着姿を見物だー!!!
【強運の加護】を味方に付けた今の俺に、隙はない!!

借りてきたトランクス型の水着を着て混じる
うっし、遠慮なくみんなで肉を食うぞ!本場の人は焼くの上手いって聞くし、素直に焼いて貰う
ま、その技術はこっそり勉強させて貰うぜ。俺の本業にも繋がる技術だし
あー、肉うま(肉だけひたすら食べ、野菜はこっそり食べない)

食べた後は腹ごなしも兼ねて水遊びに栞を誘う
サーフィンするのがここのクリスマスなんだろう?ならそれに従おう
俺は普通に出来るけど……栞は出来るか?
初めてならスープ辺りでのんびり教えながら遊び、経験あるならピークで乗るぜ!
あ、流されないように気を付けろよ?(眼鏡のつもり)


リズ・オブザレイク
こうやってオーストラリアが帰還して、お祭りがあってようやく取り戻せたんだって実感がわいてきますね。
いや、逆かな?
実感を取り戻す為にお祭りをするのかも。

……いつものパラドクストレインに乗る時の癖で鎧姿で来ちゃったけど大丈夫かな。暑さは大丈夫だけど水着とかで来た方がよかったかな。
まぁいいや、お腹すいちゃった。おじさんバーベキューのお肉くださーい!
どっしりしたオージービーフは食べ応えあるなぁ。

新宿島でもお肉は食べられるけど、産地や複製先が限られてていつでも思う存分お肉が食べられる訳じゃなかったから、気にせず食べられるのは新鮮。

ううん、これが元々の歴史だったんだもんね。
それを今から取り返していくんだ。『イレギュラー』は気になるけど僕達なら頑張っていける。と思う。

とりあえずおじさん、もう1本お肉のおかわりください!
せっかくだからお腹いっぱいになるまでオーストラリアを堪能するぞー!


●ビーフ・オア・サーフ?
「ついにこの時が来たね……キャメロット突入の時から、念願の時が……!」
 長い青い髪を後ろで纏め、蝶の羽をデザインした髪飾りをし、白いリボンのような森の妖精をイメージした水着に着替えたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は、オーストラリアはシドニー湾に面したビーチに飛び出した。
「……幻想竜域キングアーサー、アーサー王に勝ったんだよーっ!」
 嬉しさを全身で表すシルに、時先案内人の月読・栞は微笑みを浮かべる。
「栞さん! 栞さんも一緒に焼肉しよっ! ほら、お誕生日の焼肉っ! ちょっと遅くなったけど、一緒に食べたいな……ダメ?」
 両手を組み、小首を傾げながら瞳を潤ます美少女に勝てるはずもない。
 それに、もとよりそのつもりと栞の返した返事に、ヤッターっと無邪気に喜んだシルは彼女の腕を取りバーベキュー会場へと向かう。
「本場のバーベキューかー、楽しみだね」
「そうですね……ほら、あそこ見て下さい。牛を一頭まるまる焼いてますよ?」
 シルが栞が指さした方向を見ると、そこでは巨大な牛を一頭そのまま豪快に焼いているところであった。
「えーと、サーロインと、それから……」
 ちょうど焼き上がったのか、巨大なナイフで解体を始めた丸焼きの列の先頭で、部位を指定しているのはリズ・オブザレイク(人間の妖精騎士・g00035)……彼は何時もの鎧にミニスカートと言ういで立ちで来てしまったため、水着で来れば良かったかなとも思ったが、シドニーの人たちはそんな彼の姿を好意的に受け入れてくれた。
「お嬢ちゃん、もっと食べないと育たないぞ?」
「えーっと、じゃあおじさん、もう一枚下さい!」
 あいよ! と、お肉を焼いていたおじさんは返事をすると、リズの手にした皿に焼きたての肉の塊のようなステーキを三枚乗せる。
「お代わりは自由だ、食べたらまたおいで!」
 そう声を掛けられながら、リズは用意されたテントの下のテーブルへと向かうと、フォークを突き差し豪快に噛り付く。
「ふぅ、オージービーフはどっしりと肉汁たっぷりで美味しいなぁ……。新宿島でもお肉は食べられたけど、【口福の伝道者】で増やした物だったから、産地や複製先が限られてていつでも思う存分お肉が食べられる訳じゃなかったから、気にせず食べられるのは新鮮……ううん、これが元々の歴史だったんだもんね」
 新宿島では農産物はパラドクスで収穫出来たが、畜産物は限られていた。
 そのため一口食べた食事を最大4000人前に増加させる【口福の伝道者】のパラドクスで増やし、みんなで分けて食べていた。
 だがオーストラリアは広大な土地で大量の動物を生育している……これでディアボロスも、新宿島のみんなも、それに奪還した各地の人たちもお肉に困ることはない。
 食を通して、歴史を、世界を取り戻したことを実感しているリズに、次々と焼かれたバーベキューの串が差し入れされる。
「私たちを救ってくれてありがとう、今日はそのお礼だ……たっぷり食べてくれ!」
 ……何時もの戦闘向けの恰好が好意的に取られたとはこのことだ。先ほどから食べているとどんどんと差し入れが届く。
「ありがとうございます! せっかくだからお腹いっぱいになるまでオーストラリアを堪能させて頂きますっ!」
 リズはお礼を伝え、彼の拳ほどもある肉の塊を口いっぱいに頬張る。
 噛んだ瞬間からじゅわーっと肉汁が溢れだし、程よい堅さで焼かれた肉を歯で引き千切り咀嚼するとなんとも言えない弾力が幸福感と共に口内を支配する。
「(こうやってオーストラリアが帰還して、お祭りがあって、ようやく取り戻せたんだって実感がわいてきますね……いや、逆かな? 実感を取り戻す為にお祭りをするのかも)」
 もぐもぐとバーベキューを平らげながら、リズは決意を新たにする。
「(それをこれからも取り返していくんだ。『イレギュラー』は気になるけど、僕たちなら頑張っていける。と思う!)」
 ゴクン、と喉を鳴らして胃に肉の塊を落としたリズは、今回参加してくれたシドニーの街の人たちの笑顔を見て、これからも頑張る気持ちを新たにしたところで、次の串へと戦いを挑むのであった。

「栞の水着姿……いいな。覗き見ても【強運の加護】を味方に付けた今の俺に、隙はない!」
 サーフボードに跨り、トランクス型の水着を着て、波に揺られながらシルと談笑しながらバーベキューに興じる栞の姿を見るのは魔破・克也(金欠守護者・g00588)。
 【強運の加護】は運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が効果レベルごとに半減すると言うパラドクス効果。
 だがその発動時は周囲が黄金に輝きだす……つまり、克也がいる周辺の海が金色に光っているのだ。
「……流石にそれは気付くよ?」
「ええ、気付きますよ……お肉、食べたいなら一緒にどうですか?」
 気が付くと克也は呆れた顔のシルと、お皿を手にした栞に囲まれていた。
「いや、いい波が来るようにだな……すみませんご一緒させて下さい」
 海上で土下座、と言うなかなか器用なことをしてみせた彼に、シルと栞はふぅとため息を漏らしながらも受け入れる。
「それ、焼けたよー!」
 海から上がった三人は、バーベキューコンロで美味しそうに焼かれた串を受け取る。
「ほう、本場の人たちはこう焼くのか……勉強になるな。シル、好き嫌いせずに野菜も食べないと栞みたいに育たないぞ?」
 そう言って野菜の刺さった串をシルの皿に乗せる克也。
「好き嫌いせずに食べてるもん! どうせちいさいですよーだ……ぐすん」
「し、シルさん、大丈夫ですから、ちゃんと育ちますから」
 栞さんっー! と涙を零しながら彼女の胸に抱き着くシルは、その光景を羨ましそうに見る克也にこっそりとベーっと舌を出す。
 なっ……と言う顔をする克也に勝ち誇った余裕の笑みを見せるシル。
 それに気付かず、栞はよしよしとシルの頭を撫でると、これ見よがしに彼女は栞の豊かな胸に顔を埋めて見せた。
「いやー、それにしてもシドニーの波は良いな、サーファーが集まるって聞いたが本当にそう思う」
「サーフィンって、そんなに楽しい物なのですか?」
 このままでは負ける。話題を変えようと、克也は先ほどまで興じていたサーフィンの話しを栞に振ってみる。
 栞はもとより、シルもサーフィンはしたことが無かったようで、どんなものかと彼の話し興味深げに聞く。
「サーフィンはだな……波に乗って、波に押されて波の上を滑るんだ。サーフボードの先端を細かく動かしながら波と会話して、な」
 へーっと頷くシルと栞。興味があるならやってみないかと誘う克也に、食後の運動に良いかもと頷く。
 幸いサーフボードはレンタル可能だ。楽しい体験が出来るかもとシルと栞は楽しそうに串にかぶり付く姿を、克也は楽し気に見守る。
「あ、ちゃんとお野菜も食べて下さいね?」
「……へい」
 ……さっと皿に戻された野菜串を、微笑んで見つめる栞のため覚悟を決めて克也は食べるのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

アンゼリカ・レンブラント
栞といえばいつも素敵なドーナツをプレゼントしてくれるよね
今日もありがたくいただきまーす♪
デコレーションしたドーナツなんて豪勢だよ~!

そして、晴れやかな気持ちで
2022年の水着を着てパーティ参加するよっ
ジュースを手にかんぱーい!
それにしても焼肉って本当にいい香りが漂ってくるよね

最終人類史の肉事情はけしてよくなかったけど、
こうして思う存分肉を食べることが出来るって
ありがたいことだなー!味付けも最高だよねっ。美味しい♪

勿論野菜も合わせてもりもり食べるよ!バランス大事っ。
野菜も食べなさいって怒られたりしないよ、私は良い子!(えへん)
それに今は恋人がいて、体調管理も気を付けてくれるし…えへへ
惚気もクリスマスだし少しくらいいいかな?

そして!たっぷり食べたら運動しようっ
ここシドニーは2000年にオリンピックを行った都市でもあるものね
奪還を記念して、めいっぱい動かなくっちゃ

波打ち際ではしゃぐのもいいけど、
良かったらビーチバレーしないかな?って栞を誘ってみるね
勝負は二の次できゃっきゃわいわいと遊びたいっ♪


●ビーチ・ガールズ
「ねえ栞、今日のドーナツも栞が用意したの?」
 黒いボーイレッグのツーピースを着用したアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、月読・栞に問いかける。
 彼女の目の前に並んでいたのはホイップクリームでデコレーションし、カラフルなコンフィズリーをふりかけ、最後にチョコレート・プレートでメリークリスマスと書かれたまるでクリスマスケーキのようにあつらえたドーナツの数々。
「はい! シドニーの皆さんにも協力して貰いましたが、私の手作りですよ」
 そう笑顔で答える彼女に、アンゼリカは感嘆の表情を浮かべる。
「いっつも素敵なドーナツをプレゼントしてくれて、本当にありがとう! 今日もありがたくいただきまーす♪ んーっ、デコレーションしたドーナツだなんて、豪勢だよー!」
 頬や可愛いお鼻に生クリームを付けながら、クリスマス・ドーナツを頬張るアンゼリカ。栞はあらあらとナプキンで顔に付いた生クリームを拭う。
「栞、ありがとう! つい夢中になっちゃった……そうだ、折角のクリスマスだし、栞も乾杯しよ! ほら、ジュースを手に取って……かんぱーい!」
 サイダーが注がれたシャンパングラスを手に取った二人は、グラスをチンっと響かせながら乾杯する。
「メリークリスマス、栞! 今年も一緒に居てくれてありがとうだよ」
「こちらこそ、何時も傍に居てくれてありがとうございます」
 アンゼリカと栞、二人はお互いにお礼を伝え合う。
 そんな時だ、香ばしい香りに魅かれてか、彼女たちのお腹の虫が可愛く騒ぎだしたのは。
「ううっ、締まりませんね……」
「私たちらしくて良いんじゃないかな? ほら栞、お肉食べよう! 最終人類史の肉事情は決して良くなかったけど、こうして思う存分お肉を食べれることがありがたいって、私分かったんだ!」
 そう告げるアンゼリカの言葉に、ふふっと二人は同時に笑みを漏らすとテーブルへと向かう。
「これはまた腹筋がカッコいいお嬢ちゃんだね、ほら焼きたてだよ!」
「おじさん、ありがとうっ!」
 お皿に焼きたてのバーベキューを乗せてくれたおじさんに、サービスで腹筋を六つに割って見せたアンゼリカは、楽しそうに栞の元に戻って来る。
「それでさー、ちゃんと野菜もバランスよく食べろって……栞、聞いてるの?」
「聞いてますよ、本当に仲がよろしいんですね」
 野菜串を食べながら、恋人のことで惚気るアンゼリカに栞はバレンタインの時を思い出していた。
 あの時、彼女が秘めていた想いをもし伝えて来ていたら……そんなことを考えたこともある。
 だが自分は時先案内人、今は恋愛に夢中になれる立場ではない。
 恋も愛も全ての戦いが終わってから……だからこそ、大切な人に芽吹いた愛の花に祝福を送りたい。
 不自由な自分の分まで、この世界で自由に花を咲かせるように。
「……おり、栞ってば! もー、ちゃんと聞いてる!?」
「ええ……ごめんなさい。なんの話しでしたっけ?」
「もう、えっとね、ここシドニーは西暦2000年にオリンピックが行われた都市でもあるんだ、だから目一杯運動しなきゃって」
 そう言ってアンゼリカはビーチボールを一息で膨らませると、砂浜の一角に設けられたコートを指差す。
「本気は出さないから……でも栞もディアボロスなんだから、いいとこ見せないとだよね?」
 そして始まるビーチバレー……勝負は二の次と言いつつも、ディアボロスの身体能力の高さはギャラリーを湧かせる。
「楽しかったね、栞!」
「アンゼリカさんのスパイク、怖かったです……流石は前衛組ですね」
 あれでも手加減したんだけどなーと言いつつ、アンゼリカは拍手や口笛を飛ばす観客に手を振り返す。
 楽しい一日が、もうすぐ終わろうとしていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

魔破・克也
アレンジ歓迎

沢山はしゃいだ聖夜も終わりが近い
なのに、何かよく知ってる顔をしていた栞を砂浜の散歩に誘ってみた
喧騒から少し離れた所をゆっくり歩く
日中の賑やかさはなりを潜め、穏やかに
今回も楽しかった、また期待している等の他愛ない世間話をしていた時、不意に


俺、この時期とバレンタインとか好きなんだ。大切な人が出来た、幸せにしているって良く分かるし
人の幸せそうにしてる所って、やっぱ良い。知り合いなら特にさ
ま、たまに破局して絶望してる奴も居るけど、それも人生だしー?

でも、俺が一番、勝手に幸せになって欲しい奴はまだ変わんねえ
なってくれたら投げ出せるんだけど、俺も色々(溜め息
ホント、少しずれるだけ、勝手にするだけ、で簡単に幸せになれて重荷も無くなるのにそうならず、頑固に、不器用に茨の道を進んで
損な生き方してるが…そういう奴ら、尊敬してる


あ、この話は誰にも内緒な?
何となく、今の栞には話したいって思っただけだからさ

これからも互いに頑張ってこう
誰かの幸せな光景を取り返し、守っていくのも俺達の役割でもあるんだから


●見護りし者。
「栞、ちょっと良いか?」
 海ではしゃぎ、パーティーで盛り上がるシドニーのビーチ。
 その砂浜で何処か遠い目で日光浴をしていた月読・栞に声を掛けたのは魔破・克也(金欠守護者・g00588)……彼は栞の手を取ると、砂浜を散歩に誘う。
「どこへ行くんですか?」
「まあ、ちょっとな……」
 クリスマスパーティーの喧騒を離れ、静かな場所をゆっくりと歩く二人。砂浜のシャリシャリした感触が気持ちいい。
 暫くの間、他愛のない話しが続く。今回のパーティーも楽しかった、また来年も期待してる……そんなとりとめのない話し。
 そんな時だ、克也がゆっくりと口を開いたのは。
「俺、この時期とバレンタインとか好きなんだ。大切な人が出来た、幸せにしているって良く分かるし、人の幸せそうにしてる所って、やっぱ良い。知り合いなら特にさ」
 ま、たまに破局して絶望してる奴も居るけど、それも人生だしー? と笑みを浮かべながら栞を見る。
「破局は……しないでくださると嬉しいんですが」
「まあな、俺もそれは思う」
 真面目な顔をしてそう言うと、二人して同時に苦笑する克也と栞。
「でも、俺が一番、勝手に幸せになって欲しい奴はまだ変わんねえ……なってくれたら投げ出せるんだけど、俺も色々」
 ため息を吐きだす克也、その瞳に映っているのは誰なのか……栞は克也を見るが、その瞳の中は分からない。
 そんな彼女に気付かず、彼は話しを続ける。
「ホント、少しずれるだけ、勝手にするだけで簡単に幸せになれて重荷も無くなるのに。そうならず、頑固に……不器用に茨の道を進んで。損な生き方してるが……そういう奴ら、尊敬してる」
 本当に誰を想って伝えたのか……そう栞が思っていると、克也は屈託のない笑顔で唇に指を当てる。
「あ、この話しは誰にも内緒な? なんとなく、今の栞には話したいって思っただけだからさ」
 ……どうやら、不器用な奴らの一人は栞のことらしい。そんな風に彼女が理解していると、克也が手を差し出す。
「これからもお互いに頑張っていこう。誰かの幸せな光景を取り返し、護っていくのも俺たちの役割でもあるんだから」
 そう、ディアボロスの復讐は誰かの幸せを取り戻す事にも繋がる。
 幸せを護るための戦い……栞は克也の手を取り、強く握り返す。
「はい、誰かの幸せのため……私は私の戦いをします」
「うん、それでいい。栞は栞の、俺は俺の戦いをしよう」
 約束だ、そう言い克也も栞の手を握り返す。
 そうして二人は、暫くの間、楽しそうにはしゃぐディアボロスたちの姿を離れた場所から見守るのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

シークローネ・メーベルナッハ
【AMGT】の皆様と共にバーベキューを楽しみに参りました!
夏の海辺なれば拙も水着着用にて!
(今年の水着コン全身図参照)

先の戦の勝利、ブリテンの地の奪還。特に後者はルウェリン殿の故郷の奪還でもございます故、そういう意味でも尚めでたい!
朗報続く中でのクリスマス、存分に盛り上がって参りたい処です!

というわけで皆様、此度は思いきり楽しむと致しましょう!

さて拙は旅団の長として、肉を焼く役を担当致します。
七輪を用いまして日本式の焼肉をば。食べたい方に即座に提供できますよう、どんどん焼いて参りましょう。
あまり食べておられない様子の方へ食べごろのお肉をお勧めしたりも。

お肉だけでは栄養も偏ります故、お野菜もたっぷり焼きます。
お肉ばかりでお野菜食べておられない方には、焼けたお野菜をがっつり盛って差し上げましょう。
ええ、ええ、どうぞ召し上がれ!

と、飲み物感謝致します優李殿!
お礼ではございませんがどうぞ!(野菜大盛)

拙も合間合間に食します。
奪還せし地にて食すお肉、勝利の味が致しますね!

最後は記念撮影にて締めを。


穏春・優季
【AMGT】で参加
アドリブ歓迎

まさか真夏のクリスマスとは予想外だったので今年の水着コンテストで用意した水着を引っ張り出してきました!
肉焼きはシーナさん(シークローネさん)の要領が良いので他のお手伝いをします
焼いていると飲み物も取ってこれなさそうなので代わりに貰ってきます!

戦争の勝利にルウェリンさんの故郷の奪還…そして新宿島とはまた違ったクリスマス!盛大に祝って楽しみましょう!
おおっ、皆さん早速お肉にがっついてますね!僕はまずはお野菜から頂いちゃいましょうか

皆さんのお肉を食べる速度がなかなかに凄い…僕もお肉を食べていかないとです!
えっ、天さんに食べさせてもらえるんですか…?しかもビキニ姿で!?むしろこちらの方が照れてしまいます…!
照れつつも結局お言葉に甘えてあーんしてしまいました…

あはは、お肉ばかり食べるから…って、えっ!?僕も!?(野菜を山盛りにされている皆さんをあきれ顔で笑っていたら、何故かちゃんと野菜を食べていたはずの僕まで盛られたり)
記念の写真を撮ったりなんやかんやで盛り上がります


風祭・天
私は【AMGT】で参加するし☆
水着での焼肉とかバイブスあげみざわ案件な☆ 皆でエグちに楽しもうぜぃ☆ やりらふぃー☆
あ。水着は水着コンテストで着たヤツでよろ☆ ビーチの視線を釘付けにしてやんよー☆

お肉はシーナちゃんが焼いてくれるし…これ、私の成すべきことはお肉を食べる☆ の一択だと流石にサゲだし、今回の奪還戦で頑張った男子ズに向けて「あーん☆」大作戦を実行すべし☆ 結構、テンアゲして貰えそうじゃない?
え? もう普通に「あーん☆」するけど?
今更、照れる程の距離感じゃな…ん? ははーん☆ 照れてる風の方がテンアゲするとかあれば言ってくれたら乗るよー? ドーンと来いし☆

お肉いいよね、お肉―☆
野菜は…食べないと私お肌とかに悪影響がありありなのは分かってるんけどさー。やっぱぴえん感ありよりの…って、油断してたらシーナちゃんにお皿にお野菜爆盛りされててワラ☆ しゃーなし、食べるかー☆

あ、そだそだ。皆、記念写真撮ろー☆
自撮りでハイ、チーズ☆


ルウェリン・グウィンリウ
【AMGT】で参加。

かくしてブリタニア全土は最終人類史の元に、か。
ドラゴンに殺められた人々も、主の御許で安堵してくれているだろう。
共に戦ってくれた皆には感謝しかない。

けれど、まだ全部終わったわけじゃないし――肉を食って英気を養おう!


というわけでビーチでBBQだ。
2022年の水着を引っ張り出して着てくる。

話には聞いてたけど、本当に暑い……季節が正反対なんて不思議だ。

さておきシーナさんが焼いてくれた肉を頬張ろう。
濃厚な旨味に香りの良いタレがよく合う……!

自分も適宜、シーナさんのフォローに回る形で網の上を整理しつつ、その合間に食欲の赴くまま食べる。僕はまるで人間火力発電所だ。

え、野菜も食べろって? いや折角だしたまには肉だけでも……アバーッ!?(でかでか盛られる)

うう、もやしとかタマネギのシャキシャキ感が口の中をさっぱりさせてくれる……。

そして風祭さんと穏春くんが良い雰囲気だ。良い良い、年上のお姉さんからの好意はいくらでも受け取っておくんだよ。

最後は記念撮影? いいね!


●神社神殿教会寺-A.M.G.T.-のクリスマスYAKINIKU!
 一方その頃、バーベキューコーナーのあるテントハウスは旅団【神社神殿教会寺-A.M.G.T.-】の団体で盛り上がっていた。
 12月のオーストラリア言えば季節は夏。夏と言えばフルーツの季節。
 搾りたてのフルーツジュースが注がれたグラスを掲げる団長、シークローネ・メーベルナッハ(其は生ける疾風怒濤・g00007)は、胸元がはち切れそうな青い競泳ビキニ姿を披露しながら団員たちの前で演説をする。
「先の戦の勝利、ブリテンの地の奪還。特に後者はルウェリン殿の故郷の奪還でもございます故、そういう意味でも尚めでたい! 朗報続く中でのクリスマス、存分に盛り上がって参りたい処です!」
 山もりの肉や野菜が置かれ、パチパチと炭が焼かれる音が響くなか、仲間たちは彼女の言葉を待ちきれないと言う顔で聞く。
「というわけで皆様、お待たせ致しました。此度は思いきり楽しむと致しましょう!」
「「かんぱーい!」」
 掲げられたグラスがぶつかり合いカチャンカチャンと言う音が響くなか、それぞれにグラスを呷り、並々と注がれた液体を暑い夏の砂浜で乾いた喉に流し込んでいった。
「ぷはーっ、水着での焼肉とかバイブスあげみざわ案件な☆ 皆でエグちに楽しもうぜぃ☆ やりらふぃー☆」
 テンションアゲアゲで声を上げるのは、黒いトップスとアンダー、左胸だけピンクのリボン柄のビキニを着た風祭・天(逢佛殺佛・g08672)だ。
 たゆんたゆんと揺れる胸元に、男性陣……特に穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)は目のやり場がないと顔を赤くする。
「そ、それにしても、シーナさんも言ってましたが戦争の勝利にルウェリンさんの故郷の奪還……そして新宿島とはまた違ったクリスマスをお祝いするって楽しいですね! ほら、海ではサンタクロースがサーフィンしておりますよ!」
「マジ!? それって超盛れるスナップ撮れるんじゃね!?」
 海の方を向いた優季が指を差しながらそう言うと、ぐいっと天が彼に近づくような姿勢になりながらスマホを海に向ける。
 そこではやけに日焼けしたマッチョなサンタクロースのお爺さんがサーフボードで波に乗っていた。
「すげー! マジサンタじゃん! テンション爆アゲじゃん!!」
 ぷるんぷるん、興奮した天のたわわに実った果実が優季の眼前で弾けるように揺れる。
 優季はどうしていいか分からず、シークローネに次々と乗せられたお皿のお肉や野菜が香ばしい匂いを立てるなか硬直してしまう。
「どうしたん? お皿減ってないし……分かった! 食欲がないなら私が「あーん☆」してあげるし!」
「い、いえ、そう言う訳では……え、えっと、ではお言葉に甘えて……」
 真っ赤になりながら口を開こうとする優季。そんな姿を見た天はもうっと鼻を突く。
「今更、照れる程の距離感じゃな……ん? ははーん☆ 照れてる風の方がテンアゲするとかあれば言ってくれたら乗るよー? ドーンと来いし☆」
 そう言って、照れくさそうにお肉を箸で摘まむと優季の口へ運ぼうとする天。
「うむ、ラブい反応がする。良い良い、年上のお姉さんからの好意はいくらでも受け取っておくんだよ」
 初々しいカップルのように顔を赤くしながら、一つのお皿のお肉を食べさせあう天と優季。
 その光景を見ていたルウェリン・グウィンリウ(ドラコナリウス・g02040)は楽しそうに笑いながら皿に乗せた肉を食べる。
「濃厚な旨味に香りの良いタレがよく合う……! さて、次を、と」
 焼かれた新鮮なオージービーフの霜降り、それを香り良いタレで頂いて満足気に咀嚼したルウェリン。
 舌の上で蕩けるようなお肉に箸は止まらず、あっという間に皿は空になる。
 次のお肉をと炭火で焼かれたカルビ肉を取ろうとしたところ、その前にシークローネが素早くトングを動かし香ばしく焼かれた野菜が皿に乗せられた。
「し、シーナさん、これは……?」
 困惑するルウェリンに、シークローネは微笑みながら、若い子を揶揄っているなら野菜も食べようと微笑み返す。
「いやいや折角だし、シーナさん、たまには肉だけでも……アバーッ!?」
 その答えに、ふふふ、と笑みを浮かべたシークローネは素早く焼き上げた野菜を大量にルウェリンの皿に追加で乗せる。
「お肉だけでは栄養も偏ります故、お野菜もたっぷり食べて頂きます。ええ、ええ、どうぞ召し上がれ!」
 半泣きになりながらシークローネの圧に負け、まるで漫画のように盛られた野菜の山と格闘するルウェリン。
「うう、もやしとかタマネギのシャキシャキ感が口の中をさっぱりさせてくれる……」
 もしゃもしゃと山もりの野菜を食べる彼の姿に、見られていた天と優季はここぞとばかりに楽しそうに笑い返す。
「あはは、お肉ばかり食べるから……って、えっ!? 僕も!?」
「優季殿、野菜も食べないと大きくなりません」
 しっかりバランスよく野菜も食べていた筈の優季もシークローネに野菜を山のように盛られ、ええっと言う表情を浮かべる。
「天殿も、美容のためには野菜を食べた方がよろしいですよ」
「野菜は……食べないと私お肌とかに悪影響がありありなのは分かってるんけどさー。やっぱぴえん感ありよりの……って、シーナちゃんにお皿にお野菜爆盛りされててワラ☆ しゃーなし、食べるかー☆」
 話しをしている間に皿にシークローネの手にしたトングで野菜を爆盛りにされた天は、諦めて野菜を突き始める。
 そんな感じで野菜を半分ほど食べた天であったが、良いことを思いついたと自撮り棒を取り出す。
「あ、そだそだ。皆、お腹いっぱいで忘れちゃう前に記念写真撮ろー☆」
「いいですね、撮りましょう」
 天の呼びかけに、ぞろぞろと四人は集まり、自撮りモードにした天のスマホ画面に向けて顔をくっつけ合う。
「ハイ、おにくー☆」
 天の掛け声と共にシャッターが切られる音がする。
 笑いあったシークローネに天、優季にルウェリン。きっとこの想い出は、かけがえのない物になることだろう。
「さあ、改めてどんどん焼いて参りましょう……奪還せし地にて食すお肉、勝利の味が致しますね!」
 そして今度こそ、シークローネは美味しいお肉をたっぷりと、それこそお腹がはち切れるまで焼いてくれるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV2が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

ファビエヌ・ラボー (トレインチケット)



●パーティーの終わり……サンタクロースは波に乗る。
 夕日が沈み、砂浜では牛を焼いていた焚き火がパチパチとキャンプファイヤーのように炎を上げている。
 住民たちも、ディアボロスたちと一緒に肉を食べながら、冒険談を肴に盛り上がっていた。
 そんななか、主催である月読・栞の手作りケーキドーナツに舌鼓を打っていたファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)は、食べ終わるとゆっくりと立ち上がる。
「ジョス? ジュリ? ……そう、お腹いっぱいになりましたの。それでは主催様に挨拶をお願いしないとですわね」
 人形遣いである彼女の操り人形、ジョスとジュリは口元にドーナツのクリームを付けながら主の元へと戻る。
 食事は出来ない人形たちであったが、クリームを口付けることで食べた気になったのだろう。
 こんなに汚して、仕方ない子たちですわねとナプキンで綺麗にすると、栞の姿を探すファビエヌ。
 彼女は友人たちと同じテーブルで歓談に興じていた。
「波を飛び越え空を飛ぶとは思わなかったですね……あれ、ファビエヌさん、どうか致しましたか?」
「ご歓談中失礼しますの。栞様、そろそろ刻限かと存じますわ」
 そう言われ、腕の時計を確認する栞。確かにそろそろパーティーの解散を告げる時間だ。
「シドニーの皆様、お楽しみのところ申し訳ございませんが、サンタ様がお仕事に行くお時間が来たようですわ」
 靴下と、ミルクとクッキーの準備をしなくては、そうファビエヌは皆に話し出す。
「今日は私たちディアボロスのために本当にありがとうございます。おかげで楽しい時間が過ごせました」
 ファビエヌの隣に立った栞もシドニーの住民たちにお礼を告げる。
「わたくしたちはこれからもイイコト……クロノヴェーダを倒し、歴史を取り戻して参りますの。ですが、その力は皆様の応援があってからこそ出来ること」
「これからも応援の程、よろしくお願い致します」
 そう告げるとファビエヌは妖艶に、栞は丁寧に頭を下げる。
 そんな二人に会場中から拍手が飛び、本日一番の盛り上がりを見せた。
「ふぉふぉ、それではプレゼントを配りに行くかの……」
 拍手の外、ビーチの波打ち際では赤鼻のトナカイを描いたサーフボードを手に、サンタクロースが海に漕ぎ出す。
『メリークリスマス! 良い聖夜を!!』
 新宿島へと帰り、パーティーの疲れで泥のように眠るディアボロスたち。
 その枕元には、いつの間にかプレゼントが置かれていたのであった。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年12月30日