【幻想竜域キングアーサー奪還戦】傍観者たち(作者 水綺蒼猫)
#幻想竜域キングアーサー
#【幻想竜域キングアーサー奪還戦】大天使エイワス
#幻想竜域キングアーサー奪還戦
#聖守護天使エイワス
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●逃げるが勝ちか
冬空を舞う大天使『ソードメイデン』の群れ。
眼下には、彼女たちの持ち場である鈍色の海が広がっている。
水面は波荒く、強い北風が吹きつけるたび、大天使の持つ剣の翼を震わせた。
遠くに見えるは、グレートブリテン島。
彼の地では、もうじき大きな戦が始まろうとしている。
だが、そこに彼女たちが進んで加わることはない。
「我らの目的は、ただひとつ」
必ずや生き延びることだと一人が言うと、他の一人も首肯して。
「たとえアーサー王が攻撃されたとしても、増援になど向かってはならないのだ」
此度の戦いには、積極的に介入すべからず。
戦争に巻き込まれてもなお、あくまでも部外者として振る舞うように……というのが、『聖守護天使エイワス』から与えられた命令であった。
「ディアボロスどもは、自らの目的を達成するための最善策を知る力を持っている」
「で、あるならば……」
ここがさして意味のない、攻めるにも値しない戦場であると奴らが判断すれば、おのずと攻撃の優先度も下がるに違いない。
そうであって欲しい。
いや、必ずやそう仕向けるのだと頷き合い、ソードメイデンたちはジッと祈るように息を潜めた。
●前哨戦の地へ
「いよいよ、キングアーサーの奪還戦が始まろうとしています」
新宿駅のターミナルでディアボロスを出迎えたアンリエット・ジュノー(人間のグリムリーパー・g10165)が、静かに口を開く。
幻想竜域キングアーサーを支配するドラゴンたち。
オーストラリアの妖精郷を滅亡寸前にまで追い込むなど、彼らは数あるクロノヴェーダの中でも特にずば抜けて強力な存在であった。
「ですが……」
ディアボロスの活躍により多くの円卓の騎士が討ち取られ、竜域ダンジョンを失い、妖精郷からも撤退。
「《七曜の戦》の結果、彼らがアイルランドとグレートブリテン島の南半分を失ったのは、みなさまもご存じの通りです」
絶対不可侵とされたキャメロット城がディアボロスの奇襲攻撃によって陥落した今こそ、断片の王アーサー・ペンドラゴンを討つ絶好の機会といえよう。
「しかしここまで追い詰められてもなお、アーサー王は決して勝利を諦めてはいません」
王に秘策をもたらすべく、とある情報を吹き込んだ者がいる。
その者の名は、聖守護天使エイワス。
TOKYOエゼキエルの『ヘルヴィム直属軍』に所属していた、ジェネラル級の大天使だ。
「エイワスはアーサー王にディアボロスの情報を伝えたことで重用されていますが、王の臣下となった訳ではありません」
その目的はあくまでもディアボロスへの復讐であり、最終人類史を滅ぼすことを最優先としている。
キングアーサーが滅びれば、また次のディヴィジョンヘ。
「最近ではTOKYOエゼキエル戦争やキングアーサーで得た情報をまとめ、空想科学コーサノストラのクロノヴェーダに託そうとしているようです」
ただ、やってきたクロノヴェーダの精神性の異質さから、情報の伝達に苦戦しているとも聞く。
戦力を温存すべく傍観者を決め込んだエイワス、そしてその配下であるソードメイデンたちがまんまと逃げ遂せてしまう前に。
「敵部隊を襲い、可能な限り敵の数を減らしてきていただきたいのです」
敵の数は膨大で、一度の襲撃で全滅させるのはさすがに難しい。
標的をひとつの部隊に絞り、頃合いを見て撤退してきて欲しいとアンリエットは告げた。
「エイワスの命を受けたソードメイデンたちは戦力温存のため、戦いには消極的です。撤退しても、深追いはして来ないでしょう」
戦いを忌避し、何としても生き延びてディヴィジョンに逃げ遂せようとするエイワスとその配下たち。
実際、彼らを放置しておいても何の問題もないのかもしれない。
「とはいえ、いずれ厄介な敵となることも予想されます」
これまでの奪還戦と違い、今回の戦いではディアボロスが致命的な打撃を受ける可能性もある。
ここで可能な限り敵を叩き潰しておくのも、決して無駄ではないだろう。
リプレイ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
そうやって自分達が生き残る様に動くのも否定はせんさ
あくまでお前達にとってアーサー王は一時的な協力対象でしかないんだろうしな
だが、俺達が其れを許すとでも思っていたのか?
俺達の情報が落ち延びたお前達によって他のディヴィジョンに漏れた結果、厄介な事になったんだ
同じ轍を踏む程、愚かじゃあないんでね!
可能なら残留効果の〇水中適応を使用し水中で無理そうなら水面スレスレに〇飛翔しながら戦闘
敵に対し距離を取りながら敵を〇追跡する〇誘導弾としての特性を強化し狙わずとも当たる様にした上で〇双翼魔弾を〇連続魔法でひたすらに撃ち放ち続ける
狙う対象は可能なら他の人と合わせて、其の場を離れるタイミングも合わせる
他の人と一緒でない場合は他の部隊から離れた所に居る相手を狙い、或る程度ダメージを与えたら即座に撤収
負傷している相手から順次確実に倒していく
攻撃対象の優先順位は敵の攻撃への対処も兼ねて攻撃してくる敵>自分に最も近い敵>既に攻撃した事のある敵>他の順
可能な限り敵に対しては距離をとりながら戦う
ジョン・エルバ
アドリブ、連携歓迎!
おいおい、まさか海なら無事に逃げ仰ると思ってるんじゃないだろうな?
お前らが見てきたオレらはそれを見逃すほど甘っちょろくなかっただろ?
ハハ!大丈夫、答える手間はいらないさ
楽しく殺し合おうぜ天使様!
【水上走行】で相棒のギターを持ち、海上を駆ける
海で天使が揃って寂しく戦争終結まで待つなんてよォ、魚の葬式でも開いてんのか?
喪に服す時間すら与えずギターを叩きつけ、薙ぎ払い、激しい猛攻で攻め立てる
味方と連携できれば死角を補い合いつつ攻める
参加してるつもりは無くとも戦争はもう始まってんだぜ!
エゼキエルから逃げて、今回も逃げて、そんで情報売った先でまたテメェらと顔を合わせるなんてロックじゃねえよなァ!
天使は逃げたって一人も逃さねえ!
敵の剣が飛んでくるなら可能な限りギターを盾にして急所は避ける
緩急をつけながら撹乱して走り、攻撃の隙を見つけたら多少の怪我は気にせずにすかさず、囲いの剣ごと鬼人の力を乗せたギターで水面下へとぶっ叩く!
ずっと逃げ腰じゃ生き延びるなんてできないぜ、ベイビー
●天使を逃がすな
風吹きすさび、波立つ水面。
颯爽と白波を蹴散らし、相棒のギター片手にジョン・エルバ(ロックスター・g03373)は仲間と駆ける。
嵐の如く迫りくる彼らの姿を認めるなり、海上にて待機中であったソードメイデンの群れは一斉に色めき立った。
「天使どもが揃いも揃って、こんなトコで寂しく戦争終結まで待つなんてよォ。魚の葬式でも開いてんのか?」
冗談めかしたジョンの口許に笑みが浮かぶ。
「なっ、なぜ、ディアボロスが……」
「いったい、どうやってここを嗅ぎつけたというのだ!?」
聖守護天使エイワスの命に従い、ひたすら目立たぬように息を潜めてきた。
そうすることで、奴らにとってこの辺り一帯はさして意味のない、攻める価値すらない場所だと思わせたはずではなかったか。
なのに、いきなり強襲されるだなんて──。
「ありえない!」
「話が違う!」
あわあわと剣の翼を羽ばたかせて上空に逃れようとするが、そのままあっさり行かせるジョンではなかった。
「おいおい、まさか無事に逃げ遂せると思ってるんじゃないだろうな?」
挑発めいた口調で言って、敵の足を止めにかかる。
「思い出してもみろよ。お前たちが見てきたオレらは、それを見逃すほど甘っちょろくはなかっただろ?」
言われてみれば、確かにそんな気がする。
ソードメイデンたちは青ざめた顔を見合わせた。
「あ、あの……」
「ハハ! 大丈夫、答える手間はいらないさ」
そもそも答えなんか期待しちゃいない。
ニヤリと不敵に笑い、ロックに決めて。
「楽しく殺し合おうぜ、天使様!」
「いや、その、わ、我々は……」
ノリノリでギターをかき鳴らすジョンに向け、戦うつもりはないと首を振る。
すっかり弱腰になったソードメイデンの中には、諸手を挙げて無抵抗を示す者まで現れる始末だ。
「クロノヴェーダにあるまじき醜態、なんとも無様なものだ」
呆れたように肩を竦めるルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)。
「お前達にとって、あくまでアーサー王は一時的な協力対象でしかないんだろうしな。そうやって、自分達が生き残る様に動くのも否定はせんさ」
ある意味、涙ぐましい努力ともいえる。
だが……。
「俺達が其れを許すとでも思ったか?」
すっと眼光鋭く大人びた表情に変わったルィツァーリの瞳に、怒りの炎が静かに滾る。
落ち延びた天使たちによってディアボロスの情報が他のディヴィジョンにもたらされた結果、厄介なことになった。
「何度も同じ轍を踏む程、愚かじゃあないんでね!」
言うなり、ルィツァーリは海面すれすれのところを飛ぶように駆け出していた。
逃げる大天使と一定の距離を取りつつ、魔力を込めた弾丸を放つ。
誘導弾として強化された『双翼魔弾』は、敢えて狙わずとも面白いように次々と敵を撃ち抜いていった。
「わ、わわ……」
「逃げろ! いや、逃げるな」
「死んではならん、ならんぞっ」
呆気なく仲間が倒れるのを見たソードメイデンたちの間に、ますます動揺と混乱が広がる。
それでもなお、ルィツァーリが攻撃の手を緩めることはない。
まず、双剣で反撃してこようとした者を一人。
次に、自分の位置から最も近い者に狙いを定めて屠る。
敵をすべて殲滅する勢いで弾を撃ち続け、そこへすかさずジョンも加わった。
「参加してるつもりは無くとも、戦争はもう始まってんだぜ!」
大天使たちに考える暇も与えずギターを叩きつけ、薙ぎ払い、激しい猛攻で攻め立てる。
ルィツァーリと連携して互いに死角を補い合うことで、その動きには一分の隙もない。
「エゼキエルから逃げて、今回も逃げて、そんで情報売った先でまたテメェらと顔を合わせるなんてロックじゃねえよなァ!」
逃がさない。
ぜってぇに、一人たりともここから逃がさねえ!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
大和・恭弥
連携、アドリブ歓迎
なんとしても自分達の領域や権限を譲りたくないドラゴンと違って、奪われたものが目指すのは復讐と奪還、か。七曜以降、俺達が共通の敵であることには違いないが…。
考えは一度端に置き、藍雪を抜刀して戦闘の構えに入ろう。攻めの姿勢を取れば逃げの算段を打っている場合じゃないだろう。
殺気を放って接近してくる大天使を迎え討つように肉薄し、頭上に振り上げたところを懐へ潜り込むよう斬り上げて威力を軽減させる。
そこで光へ紛れ込むよう秘技「虚無剣・花染雪ノ抹消」を発動して横一閃に振り抜くことで空間ごと斬る。
距離があれば逆説連鎖戦と一瞬の跳躍で応戦しよう。
時間の許す限り、呪詛が生み出す虚無の先へ、奴らを引きずり込んでみせるさ。
多少の差し違えは厭わない――だけど、本番はここじゃない。俺が護りたいものは新宿島にこそある。
情報を渡さないため集中して、移動しながら囲い込むように敵を撃破していこう
敵前で言葉にこそ出さないが、形勢不利や満足な結果が得られれば仲間と連携を取りながら撤退を図る。
「奪われた者が目指すのは復讐……さらなる奪還、か」
エゼキエルを奪い返され、本来の居場所を失った大天使たち。
乱戦模様の戦場で早くもディアボロスに押され気味な敵軍の向こうに、そこにはない聖守護天使エイワスの姿を大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は透かし見る。
「なんとしても自分達の領域や権限を譲りたくないドラゴンと目的は異なれど、彼らにとってもディアボロスが共通の敵であるのに違いないが……」
アーサー王が破れ去れば、新たな協力者を求めて次なるディヴィジョンへ。
復讐を果たす準備が整うそのときまで、エイワスは傍観者を決め込むことで戦力の温存に励んでいるのだという。
「俺が護りたいものは新宿島にこそある」
これ以上の情報の流出は許されない。
ならば、恭弥のすべきことはただひとつ。
「天使の野望を挫くべく、少しでも多く敵の戦力を削るのみ」
考えは一度脇に置き、妖刀『藍雪花染』を抜き放って戦闘の構えに入る。
すると、タイミングよく仲間のディアボロスに追い立てられてこちらに接近してくるソードメイデンの姿が見えた。
凄まじい殺気。
必死の形相で、恭弥に向かって襲いくる。
「てっきり皆、逃げの一手かと思ったが……」
窮鼠猫を噛むの通り、強者の前で開き直ったか。
それとも一縷の望みを掛けて、生き残る道を切り拓こうとしているのかもしれない。
「いずれにせよ、相手に不足はない」
刃と刃を合わせ、全力で打ち合う。
敵が頭上に光放つ二刀を振り上げたところで懐に潜り込むようにして斬り上げると、ソードメイデンはバランスを崩してつんのめる。
その一瞬の隙を恭弥は見逃さなかった。
「──死してなお、存在まで滅された者たちの感情を思い知れ……!」
秘技『虚無剣・花染雪ノ抹消』を発動して横一閃に振り抜いて薙ぐ。
空間ごと敵を斬り裂くと、ソードメイデンの姿は跡形もなく消え去った。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
エトワール・ライトハウス
アドリブ連携◎
うん、まあ。
今回の戦争に限っては本気で傍観者するつもりなのかもしれないけどさ。
減らせるなら減らすよねって話だよ。
【水中適応】で海の中でも戦えるようにして仕掛けていく。
マスケット銃担いで無双馬レオンに乗って走る。いつものスタイルだよ。
案内人の指示通り、狙いはひとつの部隊に絞る。
基本的に逃げ足の遅い奴から撃っていくぞ。
本当になりふり構わない逃げを打てば『自分』だけは助かる……そういう意識付けを狙っていく。
なにせ相手の方が数多いからね。乱せる足並みはどんどん乱していこう。
相手の分離剣は多数から同時攻撃的に仕掛けられるパターンが一番の脅威だ。
統率だった反撃を気持ちよくはさせんぞ。
数体逃げたらパラドクスを使って残りを鯨の胃袋に閉じ込める。
こうなると敵の意志が脱出に統一されかねないのが難点だが……。
そもそも全滅させるのが目的じゃないからね。
逃げ回るだけ逃げに専念して、相手を十分減らしたらそのまま戦場から離脱するか。
というわけで……よろしくレオン!
マスケット銃を担ぎ、無双馬レオンに跨って。
いつもと変わらぬスタイルで、エトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)は愛馬を走らせる。
ただひとつ違うのは、そこが海の中であるということ。
【水中適応】の効果のお陰でエトワールはもちろん、レオンも常と変わらず駆けることが出来た。
狙いをひとつの部隊に絞ると、水越しに見えるソードメイデンの動きに注視する。
戦闘を避けて逃げ惑う者。
何としても生き残るべく、必死に応戦する者。
かろうじて隊列は保たれているようだが、足並みは乱れっぱなしだ。
そんな敵の中から特に動きの鈍い者、逃げ足の遅い者を狙ってエトワールは銃をぶっ放した。
「うわっ!」
「な、何だ……」
思いもよらぬ海中からの銃撃に、ソードメイデンたちは驚いてさらに隊列を乱す。
ダメージこそ与えることはないものの、敵の度肝を抜くには充分なパフォーマンスといえよう。
水しぶきを上げてエトワールが姿を現すと、大半の敵は足を竦ませて立ち止まったが、中にはひたすら死に物狂いで逃げ続ける者もいる。
本当になりふり構わない逃げを打てば、自分だけは助かる……奴らにそういう意識付けを。
それこそが、エトワールの真の狙いであった。
「なにせ、相手の方が断然数が多いからね。乱せる足並みはどんどん乱していこう」
鋼の翼を構成する分離剣は、一斉に同時攻撃的に仕掛けられるパターンが一番の脅威だ。
統率だった反撃を気持ちよくさせてなるものか。
逃げ遅れた者たちをパラドクスを使って一網打尽にし、敵の数を減らすことに専念する。
「うん、まあ……今回の戦争に限っては、本気で傍観者するつもりなのかもしれないけどさ」
減らせるなら減らすよね、って話。
そもそも全滅させるのが目的ではないけれど。
とにかく可能な限りギリギリまで戦場を駆け回り、そのまま離脱しようと決める。
「というわけで……よろしくレオン!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
珠洲代・ユウ
※連携・アドリブ歓迎です
※仲間の作戦を邪魔するような行動はしません
・心情
エイワスが戦いに積極的でないとしても、敵対しているのは間違いない……
それにこちらの情報を別のディヴィジョンに広められるのは、禍根を残すことになっちゃいそう
戦いにおいて情報は重要
だからこそ、この奪還戦の機会にエイワスを倒してしまいたいね!
そのために今できることは、エイワスの配下を少しでも減らしておくこと!
・行動
敵の集団から離れた小さな集団や部隊を対象にするよ
大軍で攻めてきたと思わせるように偽装情報を流して、敵軍を混乱させるの
その機に乗じて一気に攻撃を仕掛けて、各個撃破を狙うよ
逃げようとしている敵は優先的に攻撃して、逃がさないようにするよ
その次に傷を負っている敵を狙って、数を減らすことを目標に
敵部隊の混乱が収まり、反撃してきたら撤退を始めるよ
撤退の際にも様々な偽の情報を流しておいて、わたしや仲間の撤退をスムーズにできるように試みるね
もしできそうなら、敵の会話から
コーサノストラにどんなコンタクトをしてるのか聞きたいね
如月・莉緒
アドリブ、連携歓迎
さて、久しぶりの戦いだし
準備運動も兼ねて身体を動かさなくっちゃね
あんまり、やる気に満ち溢れてる敵!って感じじゃないけど
敵である以上は少しでも数を減らさないといつ脅威に変わるかわかんないもんね
【高速詠唱】で【月夜の王】を詠唱
相棒となる月毛のダイアウルフと共に戦う
相手が剣舞を行うなら
私たちは輪舞曲で戦おうか
トドメを狙うより、まずはこちらに意識を向けて貰えるように率先して敵へ攻撃を放つ
あまり多くなりすぎても困るから
ほどほどに、ね
と相棒に支持しつつ、無理のない範囲で攻める
撤退は仲間に合わせて行う
「さて……」
アフロディーテの名を冠す魔杖を手に、凪いだ水面に立つ如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)。
「久しぶりの戦いだし、まずは準備運動も兼ねて身体を動かさなくっちゃね」
腕が鳴るとは、このことか。
心地よい緊張感と戦場の張り詰めた空気が、莉緒の気分を高揚させる。
大天使たちはその多くが逃げ惑うばかりで、あまり……いや、全然ちっともやる気に満ち溢れた敵! って感じではないけれど。
「敵である以上は、少しでも数を減らさないと」
「エイワスやソードメイデンたちが戦いに積極的でないとしても、敵対していることに違いはないからね」
頬の辺りを僅かに強張らせ、珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)も強い視線を敵の集団に向ける。
「それに、こちらの情報を別のディヴィジョンに広められるのは、後々禍根を残すことになっちゃいそうだし」
TOKYOエゼキエルからキングアーサー、さらにまた次のディヴィジョンヘ。
集めた情報を提供することで、聖守護天使エイワスは己の保身を図ろうとしている。
戦いにおいて、情報は重要。
「だからこそ、この奪還戦の機会にエイワスを倒してしまいたいね!」
これ以上、あいつらの好きにはさせておけない。
奪還戦を有利に進めるために今出来るのは、エイワスの配下であるソードメイデンを少しでも多く減らしておくこと。
「そうね、あんな敵でもいつ脅威に変わるかわかんないもんね」
やってやりましょと、莉緒は魔杖を掲げた。
相手が剣舞なら、こちらは輪舞曲で。
繰り返す旋律のごとく、軽やかに舞いながら素早く詠唱してパラドクスを放つ。
戦場から逃れようとする敵、仲間のディアボロスに向かって決死の突撃を敢行しようとする敵もすべて纏めて。
トドメを狙うのではなく、まずは彼らの意識を惹きつけたい。
「あまり多くなりすぎても困るから、ほどほどに……ね」
くすりと笑みを洩らすと、自然と緊張もほぐれていくようだ。
「……来たっ!」
莉緒の作戦にまんまと乗せられたソードメイデンたちが、こちらに向かってくる。
二刀による斬撃と刃の脚を使った蹴りを織り交ぜた反撃をかわし、じわりじわりと距離を詰める莉緒。
はっきりと天使の顔が見えたと思った瞬間、またしても敵の足並みに乱れが生じる。
「なっ……」
「そんな、まさか……」
羽ばたきを止めて滞空し、信じられないと口々にざわめくソードメイデン。
「嘘じゃないよ。わたしたちの味方、大量の援軍ががもうすぐここに到着するんだから。あんたたちなんか逃げる暇もなく、あっという間に全滅だよ!」
大胆にも敵の前に躍り出たユウが、もっともらしく言って胸を張る。
まるで子供じみたつくり話、偽装情報。
けれどパラドクスの効果ですっかり信じ込まされた大天使たちは、ただおろおろと立ち尽くすばかり。
何が真実で、何が嘘なのか。
嘘が嘘を生み、彼らはみな疑心暗鬼に陥っていた。
「行くよ! 莉緒さんっ」
その機に乗じてユウは一気に攻撃を仕掛け、莉緒と連携して各個撃破を狙う。
と同時に、弾かれたようにまたソードメイデンたちが逃げ出す。
「そこっ、絶対に逃がさないんだからっ!」
平和への願いが込められた拳銃型ガジェットウェポンで、敵の背を撃ち抜く。
当然、負傷した個体にも容赦はしない。
「とにかく一体でも多く敵を減らす……それだけだよっ!」
その一心で、ユウは攻撃を続けた。
次々と墜ちる鋼の翼。
だが、それでもすべてを討伐するのはやはり無理そうだ。
「そろそろ、かな」
「みたいだね」
敵の反撃が厳しくなってきた頃合いを見計らい、莉緒と目配せして撤退を始める。
起こるはずのない戦闘。
来るはずのなかったディアボロスたち。
大天使たちの目論見は大きく外れ、彼らの多くは惨めな骸を海上に漂わせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!