リプレイ
メリエル・ベルエイル
新宿島への直接攻撃。
成程、やられると確かに困る。
何より、あそこに居る人達に被害が及ぶのは辛い。
でも、だからこそ。
その企みは、全力で叩き潰す。
騎士竜達へ向けて【光学迷彩】併用で可能な限り隠密裏に接近、不意打ちを仕掛けて先手を狙う。
無辜の人々を危機に晒す所業、其に加担する罪を、此処に断罪する。
その意志のもと、指定パラドクスで攻撃。
反撃に対しては、尾の動きに注意を払い、回避か装備での受け流しを試みる。
生き延びるつもりがあるなら、覚えておくといい。
無辜の人々に危害を加える行いを、ディアボロスは決して赦さない。
この身に代えても、必ず叩き潰してみせる、と。
その意志のもと、叶う限り多くの敵を殲滅していく。
とはいえ、無理は禁物。
敵の増援が現れたり、傷が深くなってきたら、逃げられなくなる前に撤退。
次は、ペレアスの首を貰いに来る。
クリアルト・ハイランド
連携、アドリブ歓迎
騎士竜…相手にとって不足は無いようだね。
新宿島を狙わせるわけには行かないからね。
敗北は許されない戦いだよ。
ナイトドラゴンのパラディン・テイルソ-ドによる攻撃を
まともに受けないよう、速攻で懐に飛び込んで、
騎士天槍による一撃を叩き込むよ。
仕掛けるタイミングは仲間と合わせて互いに連携が取りやすいようにかな。
光りに視界を奪われず吹き飛ばされないように立ち回るね。
一度に複数体を相手にはせずに一体ずつ確実に倒していくよ。
仲間が窮地に陥っているなら、その援護を優先するね。
ペレアスが接近する気配があるか、ドラゴン達に包囲されそうになるか、
全力での戦闘が続けられそうにないなら、迷わずに撤退するよ。
「ここが正念場、騎士として尻込みはしていられないね!」
リューロボロス・リンドラゴ
ふん、パラドクストレインには世話になっておるからの。
やらせはせぬよ。
それに新宿島を両断などされては、どれだけの命が失われようか。
奪わせはせぬよ。
人々を、幼子達を奪わせなどせぬ。
我は龍、我こそはドラゴン。
幼子達の憧れにして、弔いの花である!
ふん。それにしてもこの期に及んで敵である我らとの戦を前にして、味方への対抗心を燃やすとはの。
互いの配下同士も仲が悪いのではないか、上司がこの様子だと。
まあ良い。せいぜい目の前の敵を見ずに彼方のガウェイン共を意識し続けよ。
眼前の敵から意識を逸らす者共に勝ち目など無いと知れ。
ルゥオオオオオオオ!
プラズマブレス、何するものぞ!
我が雷槌にて薙ぎ払ってくれるわ!
引き際を誤るわけにはいかぬからの。
長期戦とはいくまいよ。
【ダメージアップ】で、速攻で蹴散らしてやろうぞ!
ペレアスが現れたら挑発でもしてくれようか。
ガウェインの前座にはちょうどよい。
貴様の力を測ることで、ガウェインの目安としてくれるわ!
ブチギレて力を誇示してくれればありがたいがの!
言うだけ言って退いてやるわ!
明滅する光を湛える大規模儀式魔術。
それは『清流騎士』ペレアス卿が授かったものであり、新宿島を直接攻撃するための方策の一つであった。
此度の奪還戦において標的となったディアボロスたちの新宿島。
もしも、このまま攻撃を許せばパラドクストレインが発着する『新宿駅』が破壊されてしまう。そうなってしまえば、これまでのように戦うことができなくなってしまうことは想像に難くない。
ならばこそ、メリエル・ベルエイル(空闇・g10166)は危ぶむ。
「やられると確かに困る」
「ふん、パラドクストレインには世話になっておるからの。やらせはせぬよ」
「相手にとって不足はないけけれど、新宿島を狙わせるわけには行かない。敗北は許されない戦いだよ」
彼女の言葉にリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)とクリアルト・ハイランド(人間の妖精騎士・g01311)が応える。
「何より、あそこに居る人達に被害が及ぶのは辛い。でも、だからこそ」
メリエルの瞳がパラドクスに輝き、見据えるのは飛来するトループス級『騎士竜ナイトドラゴン』たちの大軍であった。
圧倒的な戦力。
そして、鎧のような甲殻に覆われた姿は、正しく騎士と呼ぶに相応しい威容を持っていたことだろう。
トループス級とは言え、侮れる相手ではない。
「ああ、両断されてはどれだけの生命が失われようか。奪わせはせぬよ」
リューロボロスもまた瞳をパラドクスに輝かせ、咆哮のごとく叫ぶ。
迫りくる『騎士竜ナイトドラゴン』たちの威容を前にしても、己の小さな体躯を矮躯と卑下することはなかった。
「人々を、幼子達を奪わせなどせぬ。我は龍、我こそはドラゴン。幼子たちの憧れにして、弔いの花である!」
「抜かせ、ディアボロス! 我等を前にしてドラゴンを詐称するなど許されるものか!」
『騎士龍ナイトドラゴン』の口腔に圧縮された炎と風がプラズマ火球となって解き放たれる。
その威力は凄まじく、また大軍でもって飛翔するがゆえにまるで雨のあられのごとくディアボロスたちに降り注ぐ。
熱波が衝撃と共にディアボロス達に襲いかかり、リューロボロスは身を焼く。
けれど、彼女は呻くことをしなかった。
彼女の瞳は萌えていた。輝いていた。
己が守るべきものを定め、己がなんであるかを知るからこそ、彼女は咆哮する。
「ルゥオオオオオオ! プラウズマブレス、何するものぞ! 我が雷槌にて薙ぎ払ってくれるわ!」
霹靂の神雷竜王砲(リューロボロス・カンナカムイ)の一撃が迸る。
稲妻は瞬時に『騎士竜ナイトドラゴン』の甲冑めいた甲殻を貫き、その体躯を大地に失墜させる。凄まじいまでの一撃。
世界を引き裂かんとするかのような雷に『騎士竜ナイトドラゴン』たちは確かに一瞬怯んだ。
その瞬間、クリアルトのパラドクスが煌めく。
リューロボロスの雷霆万鈞の如きブレスが戦場を塗りつぶした瞬間に彼は手にした騎士天槍(ハイランドゲート)たる一撃を敵陣へと叩き込んでいた。
それはまるで巨大な牙のようにトループス級の大軍を引き裂く。
「単独で突破しようなど!」
「ここが正念場、騎士として尻込みはしていられないね!」
「騎士と言うか!」
「そうだよ、ボクは新宿島を守る騎士だ!」
振るう巨大槍が衝撃波を生み出し、『騎士竜ナイトドラゴン』の尾より振るわれる剣の如き一撃を受け止める。
軋む骨身。
痛む体。
小さな体に受け止めるには、あまりにも其の一撃は重たいものだった。
けれど、クリアルトは踏みとどまる。
大地に足をつけ、重たい一撃を受け止めてなお、其の瞳は『騎士竜ナイトドラゴン』を見据えていた。
そう、退けない。尻込みもできない。
自分がもし、この場を退いたのならば、新宿島に住まう人々が危険にさらされてしまう。あの大規模儀式魔術は放たせてはならない。
万が一も許されない助教だからこそ、クリアルトは大地を踏みしめ、尾の一撃を振り払い巨大槍の切っ先でもって『騎士竜ナイトドラゴン』を穿つ。
其のすさまじいパラドクスの応酬の最中、メリエルが走る。
二人のディアボロスによる敵陣を切り裂く一撃。
それによって大軍である『騎士竜ナイトドラゴン』たちの陣形はほころびを見せていた。
手繰り寄せる残留効果。
それによって彼女の姿は雷霆の光と槍振るう衝撃は紛れ、其の手にした大鎌をパラドクスの剣呑たる輝きに満たす。
「無辜の人々を危機に晒す所業、其れに加担する罪を、此処に断罪する」
空に浮かぶは無数の大鎌の刃。
形成されたパラドクスの刃は、メリエルが手にした大鎌を振るった瞬間一気に空を駆け抜ける。
『騎士竜ナイトドラゴン』たちは見ただろう。
そこにあったのは、処刑の空(ギロティン・エン・ヴォラン)。
メリエルのはなった一撃が彼らの体躯を切り裂く。だが、彼らとてクロノヴェーダである。ドラゴンと呼ばれるクロノヴェーダの中でも強大な存在。
振るわれる尾の斬撃がメリエルを襲う。
打ち据えられる一撃を大鎌の柄で受け止めながら、彼女の体が吹き飛ぶ。
大地を転がるようにしてメリエルは体制を整える。
確かに痛みはある。けれど、生きている。自分は生きているのだ。
「大丈夫ですか!」
クリアルトの槍の一撃がさらに追撃に入らんとする『騎士竜ナイトドラゴン』へと叩き込まれる。メリエルは頷き、面を上げる。
その瞳にあるのは意志の輝きだった。
「生き延びるつもりがあるなら、覚えておくといい」
「この期に及んでほざくか、ディアボロス……ぐっ!」
「眼の前の敵を見ずになんとするか。眼前の敵から意識を逸らすもの共に勝ち目など無いと知れ」
リューロボロスの咆哮の如き雷霆の一撃が敵を吹き飛ばす。
凄まじいまでの咆哮が戦場に轟いている。
誰も彼もが必死だった。
生きるために、ではない。守るために、である。
ディアボロスたちは戦う。奪い返すために。奪われた怒りを胸に。
けれど、今彼らは守るために戦っている。新宿島に住まう人々。彼らを守るために塁が及ばぬようにと懸命に戦っているのだ。
故にメリエルは告げる。
「無辜の人々に危害を加える行いをディアボロスは決して赦さない」
彼女は大鎌を掲げ、パラドクスの輝きを解き放つ。
走る刃と共にクリアルトの槍が衝撃波を解き放ち、『騎士竜ナイトドラゴン』を弾き飛ばす。穿つ雷撃と共に大鎌の刃が巨体をきりさく。
鮮血が雨のように降り注ぎながらもメリエルは意志を新たにする。
「この身に代えても、必ず叩き潰して見せる」
その意志は煌めくようにパラドクスを発露し、迫るトループス級の大軍の陣形を引き裂き続くディアボロス達の標となるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
アンゼリカ・レンブラント
やっと迎えたドラゴン勢力との決戦
そして敗北した時は新宿駅が危うい
さぁ、命を燃やす時がきたッ
熱い心とともに、されど頭は冷静に
切り込むタイミングを可能な限り仲間と合わせ、
パラドクスの閃光と衝撃波をお見舞いだよっ
さぁ我こそは黄昏殺し
円卓の騎士:黄昏のガレスを屠りしこの光剣、
味わいたければかかってこいっ!
堂々たる名乗りで騎士竜たちの注意を惹きつつ
足は止めずに仲間と動きを合わせられる位置を取り攻撃していく
4体攻撃である以上は反撃も手痛い
だから確実に倒せそうな個体、仲間と狙いを合わせる個体を狙うね
必要あればPOWで消耗の多い仲間にもディフェンスしていくね
大丈夫
最強種ドラゴン相手にここまで戦ってきた私たち自身を信じよう
気合十分!力を最大まで溜めた《光剣閃波》の一撃で倒していくよ
さぁ、私の光、今こそ最大まで輝けぇーっ!
十分に敵陣に打撃を与えるか、ペアレスが現れたら速やかに撤収
無理はしない、本番は――命をかけるはここではないから
仲間の栄誉が悔しいのか清流騎士
お前たちの足並みの乱れ、戦の折は突かせてもらうよ
クロム・エリアル
新宿島を狙う儀式魔術
……此方の本拠地を狙う流れが敵に出来ている
非常に厄介
可能な限り、先制して戦力を削減
任務了解、戦闘活動開始
双銃『Libra』を構える
敵多数、前に出過ぎず確実に削る
敵、ナイトドラゴンの姿を発見し次第姿勢を低く駆ける
深追いはしない、けれども前に出る事を止めるような及び腰はしない
いつでも退却出来るよう敵集団の外輪付近での戦闘行動開始
Ex.Bullet.Parabellum装填
それぞれ別のナイトドラゴンに狙いを定めパラドクス弾頭を「連射」
竜の巨体、被弾面積は広い
弾丸をばら撒き、数で当てる
銃撃後即座に「精神集中」し敵の体当たりを警戒
防御体制を取り敵の体当たりに備える
当たる直前に斜め後方へ跳躍し、少しでも衝突の威力を流し受け身を取る
攻撃を受けた後にすぐに動けるように注意
足を止めず常に動き続けながら敵を銃撃
ある程度損害を与えたら離脱
キングアーサーでの戦いの締め括り
けどやる事は同じ
クロノヴェーダの企みは潰すだけ
アドリブ連携等歓迎
天破星・巴
アドリブ&辻連携歓迎
ドラゴンとの決戦の時がやっと来たのじゃ。
ドラゴンと鬼では鬼の方が優れていると言うことを証明するときじゃ。
巨大なら良いというではなく、鍛え上げらた膂力こそ重要だと魂に叩き込んでやるのじゃ。
同じ戦場にいる仲間と連携を取り孤立や深追いしないように注意しながら確実に敵の戦力をそぐように行動
太陽・月・星の光を集めて光の爪を生成し切り刻む『三光爪』で敵の角を切り落とし返す刃で首を落す
次に現れる時には二角両断と技名を改める事じゃ
騎士道に反する?わらわが使うのは鬼道じゃ
聖剣を名乗る価値の無い斬撃などわらわの敵では無いのじゃ
大規模儀式魔術の準備とやらでペレアスは出てこぬか
儀式陣を確認しておきたかったが流石にそこまで深入りは出来なさそうじゃ
ペレアスが現れたら殿となり味方が撤退するまでの時間を稼ぐべく光の爪て斬りかかり、実力を見定める
今は退くがその首洗って待っていると良い
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
いよいよ戦争か。出来るだけ戦力は減らしておかねぇとな
撤退するタイミングは誤らないように気をつけよう
ここで倒れたら元も子もない
【行動】
仲間と声を掛け合い積極的に連携する
まずはパラドクスを使い設置式のガトリングガンを生成する
そのまま設置し近づいた敵を攻撃させる
硬い鎧には防がれるかもだが彼方から近づいてくるなら好都合
目とか関節部に撃ち込めれば十分に打撃となるはずだ
翼膜にも効果があるようなら狙いたい
行動制限になるかもしれないしな
完全視界で自分を攻撃してこようとする敵を見失わないようにして
攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで防ぎながら自分から後退することで受ける衝撃を減らす
敵を観察し十分に打撃を与えたと判断すれば
盾をジェットボードの形態にして即時離脱する
必要な時は臨機応変に対処する
呉守・晶
連携&アドリブ歓迎
これまでの戦いであれだけ叩かれて、少なくないジェネラル級も斃されてまだこれだけの戦力があるとはな
最強種の自称は伊達じゃねぇってか
ったく、新宿島が危機に晒されることは今までも無かったわけじゃねぇが今回は危険度がダンチだぜ
……お互い背水の陣ってわけだ
だからこそ、前哨戦から気が抜けねぇ戦いになるな
さぁ幻想竜域キングアーサー奪還戦の前哨戦の始まりだ!
とはいえ、此処で無理して本番に影響が出ちゃ意味ねぇからな
無理せず慎重に、だが確実に戦力を削っていくぞ!
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して刀身を淡い光の集合体に変異させて、非実体の光の刃を持つ大鎌にするぜ
騎士竜の尾の一撃を恐れず、逆に懐に飛び込んで躱して攻撃するぞ。例え避けきれずともカウンター気味に一撃を入れてやる!
甲冑のような外皮だとしても、こいつには意味がねぇぜ!なにせ、この淡い光の刃は肉体や物質を傷つけずに魂を刈り取るからな!
刈り取れ、アークイーター!
ある程度、数を削ったら不利になる前に撤退するぞ
なに本命は本番までお預けだ
アンゼリカ・レンブラント(黄昏殺し・g02672)はいよいよこの時がやってきたと思った。
そう、クロノヴェーダ、ドラゴン勢力との決戦。
敗北すれば新宿島が危うい。
そうでなくとも、この前哨戦たる戦いにおいて敵を消耗させられなければ、より危険が増すのは言うまでもないことだろう。
「これまでの戦いであれだけ叩かれて、少なくないジェネラル級だって斃したのにまだこれだけの戦力があるとはな」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)は戦況が驚くほどにこちらに傾いていないことを知る。
ディアボロスたちはこれまで多くの円卓の騎士を打倒し、さらには難攻不落とも言われたキャメロット城さえも陥落させたのだ。
それでもなお、迫るトループス級『騎士竜ナイトドラゴン』の大軍は恐るべき戦力であった。
「最強種の自称は伊達じゃねぇってか。ったく、新宿島が危機に晒されることは今までなかったわけじゃねぇが、今回は危険度がダンチだぜ」
晶は息を呑む。
けれど、アンゼリカは並び達ながら己の心が燃えたぎるのを感じていた。
「生命を燃やす時がきたッ、そういうことだ」
「ああ……お互い背水の陣ってわけだ。だからこそ、前哨戦から気が抜けねぇ戦いになるな。行くぜ!」
二人は駆け出す。
すでに仲間のディアボロスが『騎士竜ナイトドラゴン』の陣形を切り裂くように戦陣を切っている。
多くの敵を倒さなければならない。
大軍の全てを霧散させるほどのことはできないにせよ、奪還戦において少しでもこちらが優位にことを運ぶためには此処で敵の戦力を削れるだけ削らねばならない。
「心は熱く。けれど頭は冷静に……さぁ、我こそは黄昏殺し。円卓の騎士、黄昏のガレスを屠りしこの光剣、味わいたければかかってこいっ!」
アンゼリカの堂々たる名のりに『騎士竜ナイトドラゴン』たちは怒りを燃やす。
「貴様がかのガレス卿を!」
怒りに燃える『騎士竜ナイトドラゴン』たちの咆哮と共にパラドクスが迸る。
だが、その一撃を受け止めながらアンゼリカは確信する。
確かにドラゴンはクロノヴェーダの中であっても殊更に強大な存在であろう。
けれど、これまでそんな最強種と戦ってきた自分たちの力を信じることができる。
「ああ、魔剣アークイーター、第五封印解除。変異開始、コード魂葬剣『魂ヲ刈リ取ルモノ』っ!」
晶のパラドクスが煌めく。
迫りくる『騎士竜ナイトドラゴン』の群れを前にアンゼリカを守るようにして飛び込み、光の刃ヲ持つ大鎌へと変じた魔晶剣を叩き込む。
振るわれる尾の刃さえも晶は恐れなかった。
胴に打ち込まれながらも、その一撃は大鎌の柄でもって受け止められている。たとえ、その身が甲冑の如き甲殻に覆われたドラゴンであったとしても、晶の斬撃は『騎士竜ナイトドラゴン』の体を引き裂く。
「刈り取れ、アークイーター!」
「こ、の……! 我が鎧を……!」
「ハッ、どんなに硬い外皮だとしても、コイツには意味がねぇぜ!」
戦場を駆け抜ける晶の背後には、煌めくパラドクスの輝きが在った。
限界まで溜め込まれた光。それは、アンゼリカの解き放つパラドクスの輝き。
「さぁ、私の光、今こそ最大まで輝けぇーっ!」
光剣閃波(セイバーフラッシュ)の一撃が晶の惹きつけた『騎士竜ナイトドラゴン』たちを飲み込むように振るわれる。凄まじい光。その光は熱を持ち、如何に甲冑の如き甲殻をもつのだとしても、それごと叩き切るように打ち付けられる。
荒ぶ凄まじい衝撃波。
其の最中に走る影が三つあった。
「今だ、いくぞ!」
荒田・誠司(雑草・g00115)の言葉と共に即席製作:全自動機関銃(インスタントメイク・オートマチックガトリング)によって放たれた弾丸がばら撒かれる。
凄まじい勢いで放たれる弾丸は、アンゼリカのはなった光の波の如き斬撃から飛び出すように『騎士竜ナイトドラゴン』を打ち据える。
「くっ……何故だ、何故このような状況で的確にこちらを狙ってこれる!?」
「わからないか。いや、わからなくたっていいさ。俺たちは一人で戦っているわけじゃあない。手繰り寄せることができる」
誠司の言葉に『騎士竜ナイトドラゴン』は理解ができなかった。
体躯の差は圧倒的。
力もこちらが上のはずだ。なのに、ディアボロスは的確にこちらを狙ってくる。
乱戦じみた戦い。
混乱もある。視界だって良好ではないはずだ。なのに、どうしてこちらを狙えるのだと『騎士竜ナイトドラゴン』は理解に苦しむ。
だが、その疑問に答えはでない。
いや、出る前に其の首が光の爪によって切り落とされる。
「ドラゴンと鬼とでは、鬼のほうが優れているということを証明するときじゃ。巨大ならよいということではなく、鍛え上げられた膂力こそ重要だと魂に刻み込んで行くがよいのじゃ」
天破星・巴(反逆鬼・g01709)は誠司が手繰り寄せた残留効果によって乱戦のなかにあっても完全なる視界を得て飛ばした指示を持って、鬼神変改『三光爪』(キジンヘンカイ・サンコウソウ)たる一撃でもって『騎士竜ナイトドラゴン』の首を切り落として見せたのだ。
重たい音を立てて大地に落ちる首と、遅れて巨体たる体躯。
それを見下ろしながら巴は戦場をさらに走る。
共に走るは、クロム・エリアル(近接銃士・g10214)だった。彼女の構えた双銃より放たれる弾丸は、通常の人間よりもさらに体躯で劣るとは思えないほどの速度と威力でもって『騎士竜ナイトドラゴン』の甲冑の如き甲殻を撃ち貫き、血潮を迸らせる。
「リロード。汎用モードで連射。新宿島を狙う儀式魔術などさせはしない」
敵の策略は非常に厄介だった。
こちらの本拠地を直接狙う手段がある、ということもそうであったが、ディアボロスの急所がどこであるのかを確実にクロノヴェーダが理解し始めている。
故にクロムは可能な限りドラゴン勢力の戦力を可能な限り減じなければならないと理解していた。
だが、深追いもできない。
それはともすればこちらが全滅の憂き目に合う可能性もあったからだ。故にクロムたちは連携する。
共に並び立つ仲間がいるのならば、個々としての力がクロノヴェーダに及ばなくとも、連携することでこれを上回ることを知っていたからだ。
「外縁はクロムに任せて」
「ああ、任せたのじゃ。こちらは!」
「我らを騎士と知りながら、一騎打ちを避けるとはな!」
クロムの言葉に巴が頷き、迫る『騎士竜ナイトドラゴン』の一撃を受け止める。
「ハッ、この程度で聖剣を冠する名など。貴様らの技には、その価値はない。わらわの敵ではないのじゃ」
振るわれる光の爪が振るわれた尾の一撃を弾き、両断する。
其の凄まじい斬撃は、確かに巴の実力を示すものであった。だからこそ、であろう。『騎士竜ナイトドラゴン』たちは彼女を仕留めるべく次々と押し入ってくるように尾の斬撃を叩き込む。
軋む骨身。
だが、そこに横合いから放たれるは誠司の設置したガトリングガンが放つ弾丸だった。
「確かに強靭な甲殻に覆われているようだが、其の関節、眼球、翼膜までは、硬くはないようだな」
「貴様、我らが体躯に傷を……!」
雷撃を纏う甲冑めいた甲殻と共に巨体が誠司へと突撃する。
凄まじい質量だった。手にした盾で受けえ止めてなお、衝撃が体に走り、痛みをもたらす。
だが、ここで倒れるわけにはいかないのだ。
来る戦いがまだ控えている。それに、と誠司は己の背後に在る新宿島を護らなければならない。あそこには戦えない人々がいる。
己が戦うのは、そのためだ。
ならばこそ、誠司は己の盾が軋むのも構わずに『騎士竜ナイトドラゴン』の突進を受け止め切って弾き返す。
「負けられないというのならば、こちらだって同じなんだよ」
だから、と放たれる弾丸が『騎士竜ナイトドラゴン』を打ち据える。
さらにクロムが飛び込むようにしてばらまく弾丸と共に走り抜ける。足を止めない。体躯で劣る自分が『騎士竜ナイトドラゴン』とまともにぶつかり合うのは得策ではない。
「幻想竜域キングアーサーでの戦いの締め括り。けど、やることは同じ」
「我らを他のクロノヴェーダとひとくくりにするか! それは愚弄であるぞ1」
「関係ない、クロノヴェーダの企みは潰すだけ」
双銃から煌めくパラドクスの弾丸が『騎士竜ナイトドラゴン』の眼球を貫き、呻くようにして巨体を揺るがした瞬間、巴の爪撃の一撃が迸る。
彼らの連携は明らかに『騎士竜ナイトドラゴン』たちを上回っていた。
個としての力の強大さ酔うが故に彼らは連携を為さない。
故に連携を為すディアボロスたちに打倒されてしまうのだ。
「ぐっ……斯様な邪道を前に屈するなど……!」
「騎士道に反する、とでもいうのかの? じゃが、わらわが使うのは鬼道じゃ。ならば、その言葉は意味のないことじゃ」
巴の斬撃に合わせるように飛び込んできた晶の大鎌の斬撃が叩き込まれる。
「ま、そういうこった。ある程度数は削りきったな」
晶は戦場を見渡す。
確かに未だ『騎士竜ナイトドラゴン』たちの数は多い。けれど、ここで踏み込みすぎては不利になるだけだ。
自分たちが倒されれば、それだけ奪還戦において戦える戦力が減ってしまう。
「なに、本命は本番までお預けだ」
「うん、無理はしない――生命を賭けるのは此処ではないから」
アンゼリカのはなった光の波が『騎士竜ナイトドラゴン』たちの視界を塗りつぶす。
「っ、目眩まし…‥!」
「よいか、よく聞くのじゃ。今は退く。じゃが、其の首洗って待っているが良い。必ずやわらわたちは、その首を残らず落とす」
巴の言葉を最後にディアボロスたちは次々と戦線を離脱していく。
敵への打撃は相成った。
ならば、彼らが本命と呼ぶ奪還戦こそが、今以上に生命を燃やす時である。
「新宿島は必ず守り抜いて見せる」
誠司は仲間たちと撤退しながら、未だ強大な力を有するドラゴン勢力の軍勢を睨めつける。
そう、勝たねばならないという気概以上に護らねばならぬという思いが募る。
きっとそれこそがディアボロスたちの胸に宿る奪われた怒りをさらに燃え上がらせるものであると知るからこそ、追いすがらんとする『騎士竜ナイトドラゴン』たちを退けながらディアボロスたちは前哨戦において彼らに打撃を与えることに成功するのだった――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!