【幻想竜域キングアーサー奪還戦】王の盾と成らん(作者 木乃)
#幻想竜域キングアーサー
#【幻想竜域キングアーサー奪還戦】王を護る騎士盾
#幻想竜域キングアーサー奪還戦
#真竜卿・ガラード
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●死して王を護らんとす
アーサー・ペンドラゴンは新宿島への最終兵器“聖剣エクスカリバー”を発動する腹積もり。
これを達成することができれば、ディアボロスに甚大な被害を与えられる。
「王……おう、を、護る……」
地上の城砦を竜鱗兵が守備し、上空の一部をドラゴンが防衛する。
魂無き操り死竜の群れも、護衛軍の一翼を担っていた。
「お役目……果たす、べし……」
「守護、せよ……我らの、王……!」
死臭を撒き散らす、自我の薄いドラゴン達でさえも“全うすべき役目”を本能で感じている。
ここは絶対防衛圏。この先に御座す、騎士王に何人たりとも近づけてはならぬ――。
●集え、勇者よ
集まったディアボロス達の前には、いつも以上に真剣な表情の宮尾川・ライラ(蛇姫・g03335)が待っていた。
「『幻想竜域キングアーサー』での奪還戦が間近に迫っているわ。支配していたドラゴンは強力な力を持ち、妖精郷を滅亡寸前まで追いこんでいたわ。クロノヴェーダでも特筆して、強力な種族と言えるわね」
だが、画策していた図を描くことは叶わなかった。
ディアボロスの活躍により、多くの円卓の騎士達が討伐され、竜域ダンジョンを失い、妖精郷からの撤退を余儀なくされた。
《七曜の戦》では、アイルランドとグレートブリテン島の南半分を失う、大きな痛手を受けている。
「そして、絶対不可侵とされたキャメロット城を、あなた達は見事に陥落せしめたわ! 今こそ、断片の王アーサー・ペンドラゴンと雌雄を決するとき――でも、アーサー王も勝利を諦めてはいないわよ」
アーサー王自身、『聖守護天使エイワスから話を聞いていた』と公言している。
もたらされた情報によって、盤面をひっくり返す秘策を見出したようだ。
「アーサー王は奪還戦のために現れる“新宿島を破壊”して、ディアボロスを撃退する準備を始めたようなの。下手をすると新宿駅グランドターミナルを失うかもしれない……それだけは絶対に阻止しなければならないわ」
その上で「アーサー王は、自らが敗北した場合の“保険”もかけている」とライラは言う。
「『幻想竜域』を残すべく、王妃竜グィネヴィアをゴンドワナ大陸に移動させ、未知のディヴィジョン『空想科学コーサノストラ』とも密約を結んでいるみたいね」
勝っても、負けても、なにがしかの影響を残す。
この戦争は、綿密な計画の元で開戦する腹積もりなのだろう。
「逆転の一手を相手が有している以上、厳しい戦いになるわ――多勢に無勢だとしても。敵の戦力を少しでも削いで、突破口を作るのよ!」
これまでの奪還戦と違い、今回の戦いにおいて、ディアボロスが致命的な打撃を受ける可能性はあるだろう。
「断片の王アーサー・ペンドラゴンは“聖剣エクスカリバー”で超長距離攻撃を行い、新宿島を両断するつもりよ。新宿駅が焼失した場合、どんな影響が出るか……アタシ達にも全く想像がつかないわ。解ることがあるとしたら、“これまでのような戦い方は不可能になる”でしょうね」
パラドクストレインでの予知。
――その戦略的価値の高さは、多くのディアボロスが理解しているところ。
その優位性を失えば、今後の戦いは、いっそう厳しいモノになる。
「エクスカリバーを抜かせないためには、速やかにアーサー王を撃破する必要があるわ。そのためにも、今から防衛圏を突破できるよう仕込んでいかないとね!」
パラドクストレインに乗りこむディアボロス達に、ライラも握りこぶしを作って見送る。
譲れないものがある以上、互いに押し通るしか道はできない。
リプレイ
シル・ウィンディア
死竜達をも動かすほどのアーサー王のカリスマ…。さすが王というだけあるよね。
でも、やっとここまで来たんだもん。
どれだけ困難があるとしても…。
全力で立ち向かってあげるよっ!
さぁいこっか、戦場へっ!!
接敵と同時に高速詠唱を開始。
間髪入れずに裂空絶砲!
風の精霊の弾丸の威力、その身で味わってっ!
空中戦ができるのなら、上下左右前後に移動して攪乱しつつ行動していくね。
空中戦ならドラゴン達にも負けるつもりはないからねっ!
常に移動を行いながらパラドクスでの攻撃を仕掛けていくよ。
攻撃の対象は、味方が攻撃した敵がいれば、その敵を中心にして攻撃を仕掛けていくよ。
こういう時は確実に数を落としていかないといけないからね。
数的な優勢が相手にある時は特にね。
ディフェンスが可能な状況ならWIZでのディフェンスを行うよ。
簡単には通さないからっ!
敵の密度やプレッシャーが強くなってきたら引き際だね。
無理しない程度に殿を務めてから後退するよ。
後退時にはパラドクスのプレゼント付きでっ!
それじゃ、あとは戦場で会いましょうっ!
九十九・静梨
※連携・アドリブ歓迎
アーサー王の打倒だけは此度の戦いにおいて絶対必須
となればその途上を塞ぐこの場所の兵力を削ぐことはかなり重要になりますわね
緊張はしますがだからこそわたくしの筋肉も滾るというもの!
気合を入れていきますわよ!
遠方から4体ほど集まっている所を見つけ
先んじてパラドクスを発動
肉体改造の如くデーモンの筋肉を全身から隆起
オーラ操作で複数の高密度の闘気による気力玉を周囲に発生
筋肉による拳や蹴りの強打連撃
で気力玉を次々に砲撃のように発射
不意を突き攻撃しますわ【ダメージアップ】
反撃による巨大な牙や爪にはガントレットによる肉弾戦で対処
グラップルの動きで攻撃へ即応し
牙や爪にガントレットによる強打を迎撃で当てて衝撃波を発生それで軌道を剃らし致命傷を回避
「巨大にしようともわたくしの筋肉によるパワーは全てを弾き返しますわ!」
攻撃や反撃を繰り返しつつ
敵に囲まれたり味方の射線に入らないよう動きつつも連携し位置取りには注意しますわ
ジェネラル級が出てきたら
闘気や魔力障壁や筋肉で防御しながら味方を援護し撤退
●牙城
空を埋め尽くさんばかりに展開される、ドラゴン達の防衛線。
トレイン内でパンプアップを済ませた九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)、シル・ウィンディア(薄明殺し・g01415)が、地上からその様子を見上げる。
「あれが防衛圏の一部ですわね……アーサー王の打倒、それは此度の戦いにおいて絶対条件ですわ」
「そうだね、やっとここまで来られたんだもん。どれだけ困難があるとしても……全力で立ち向かおう!」
すかさずシルは【飛翔】し、静梨は自慢の筋力を駆使して大地を駆けていく。
当然、野生動物はドラゴンを恐れて近づくことはない。
友軍以外の姿があるとしたら、それは“敵対勢力”に他ならないことを、魂無き操り死竜らも理解していた。「て、き……」
「……とす、落とす……!」
防衛するドラゴン達がまず捕捉したのは、空中に舞い上がったシル。
「風の精霊の弾丸、その身で味わってっ!」
接敵すると同時に《裂空絶砲(エア・インパクト)》を乱れ撃ちながら、縦横無尽に飛び回る。
空中戦技で翻弄しようとするシルに、三体同時の《死竜の嘆き》が周囲に響き渡り、シルの心身へ強く揺さぶりをかけた。
交戦状態に入った友軍に気付き、死竜の群れが続々と集結し始める。
(「逆説連鎖戦では、“攻撃した分だけ反撃される”……けど、持ち堪えてみせるんだからっ!」)
脳の奥を刺激される不快感と目まいに耐えながら、シルは魔力弾を散弾(ばらだま)にして死竜の体力を削いでいった。
静梨も地上からシルの姿をハッキリと目視していた。
(「いけませんわ、シルさんに狙いが集中しています……わたくしにも注目を引きつけませんと!」)
「緊張はしますが――だからこそ、わたくしの筋肉も滾るというものですわ! わたくしの闘気が漲っておりましてよ!」
迸る闘気が球状になり、静梨の周囲を旋回し始める。
対空砲火よろしく《闘筋技・気力玉千本打》で、シルを包囲しようとする死竜に対し、自慢のマッスル・パワーを凝縮した闘気弾を静梨が拳で打ち、丸太のような脚で蹴り飛ばす。
【ダメージアップ】で増した怒りを乗せ、気弾は次々と上空へ。
地上から飛来した気力弾に、死竜達が気付いたのは、撃墜された仲間の姿があってから。
「相手が一人だけと思ったら大間違いでしてよっ」
「て、き……敵は、討つべし……!」
すぐさま静梨の位置を捕捉し、異常発達した爪や牙が静梨に迫る。
「静梨さ――うわっ!?」
援護に向かおうとするシルだが、単身で空中に上がったことで、群勢の注目を一身に受けていた。
他のディアボロスを支援する余裕はない。
だが、静梨もただ守られる気はなかった。
「巨大にしようとも、わたくしの筋肉は全てを弾き返しますわ! ――我が気力玉、筋肉でもって存分に味わいなさいませ!」
急降下する無数の死竜へ、勢いを殺すように闘気弾をぶつけていく。
上空のシルが注目を引きつけ、地上の静梨が死角を突いて援護する。
次第に、戦場は押し寄せる死臭に包みこまれ、激化の一途を辿った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
一角・實生
(トレインチケット)
●地対空
「射角をあげないと、射線に入れづらいな」
愛銃グラナトゥムの照準器越しに、一角・實生(深い潭・g00995)はドラゴンの群れに狙い定める。
アンリエット・ジュノー(人間のグリムリーパー・g10165)が追い越し際に、
「私が射線に引き込みます。實生さん、後はお願いします」
そう言い残し、大輪の百合が花開く大鎌を低く引き絞る。
紫黒の呪詛を纏った《神蝕呪刃》を放とうと、アンリエットは数十メートル上空を飛ぶ死竜めがけ跳躍。
「裂きましょう。葬送の花は私の手に――」
呪われた大鎌を振り抜き、二体の死竜に対して翼膜を大きく斬り裂いた。
自由落下するアンリエットへ反撃しようと、二体の死竜は掴みかかるや、そのまま地面へ叩きつけんと猛スピードで降下する。
ズドォン! ……大地を揺るがすほどの衝撃が、實生の足元まで伝わってきた。
再浮上しようとするドラゴンへ實生は狙いを定め、
「ディアボロスの……いや、“大人の戦い方”ってものを見せようか」
垂直角、水平角よし。
目標。魂無き操り死竜、二体――膝射ちの体勢で長い銃身を構え、《大人の階段》を発動。
上空へ舞い戻ろうとするドラゴンめがけて、引き金を引く。
「……見つけ、た……」
数発の発砲音ののち一体が墜落し、もう一体が實生の位置を察知すると、嘆きの咆哮をあげた。
襲いかかる激しい音圧に、重度の船酔いじみた吐き気がこみ上げてきたが、なんとか堪えて第二射に備える。
地上からの攻撃が増えたことで、死竜達も空中で戦うシルばかりに、気をとられている状況ではなくなってきた。
「……潰え、よ……」
「……もっと、もっと……!」
不気味なまでに鮮やかな緑が、空を埋め尽くす勢いで増えていく。
『死力を尽くす』とは“死ぬ気で成し遂げる”と同義。
それが死した身であれ――忠義心が尽きぬ限り、死竜達は“死力を尽くす”だろう。
「最終防衛圏だけあって、守りが堅いね……でも、突破するのは今じゃない」
「私達の役目は、数を減らすこと……ですが、機を見て引かねば先発隊が危険です」
かぶりを振って不快感を払う實生が対空射撃を開始。
土埃を被った白銀の鎧をはたいて、再びアンリエットが鋭く跳びあがり、一撃を食らわせる。
多勢に無勢――事前に知らされていた以上、どこかで戦略的撤退を行わなければならない。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【現の夢】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
純香・朧
◆アドリブ、連携歓迎
死んでも護りたい人っているのは分かるの。
でも…死んじゃったらもう会えないから…ぼくが眠る手伝いするよ…
【飛翔】を借り守護者として仲間のアシストをする
【命中アップ】【ダメージアップ】【ガードアップ】で同じ戦地に居る仲間の邪魔に成る敵から斬りつける
自分のケガに注意しながらも積極的に行動し、同じ戦場にいる仲間と連携を取る事を優先
深追いしないように注意しながら確実に敵の戦力をそぐように行動
…お休みなさい…
死んでからも闘わなくていいんだよ…
死んだら安らかに見守ってあげないとなの…
……クゥーン…実はぼく……初めて実戦なの…怖かったよ…ちゃんと迷惑掛けないようにガンバったけど…大丈夫だったかな?(元気なく尻尾が下がっているが褒められれば、嬉しそうにブンブン尻尾をふるよ)
●戦略的撤退
純香・朧(主大好き忠犬・g10505)にとって、これが初陣だった。
多勢に無勢と呼ぶに相応しい戦況では、朧には厳しい戦いになることが予想される。
(「死んでも守りたい人がいる。その気持ちは、ぼくにも分かるの……でも」)
「ぼく達も、まだ眠れないから……ごめんね」
朧が【飛翔】し、戦術エフェクトを展開しながら、上空で孤軍奮闘するシルへ肉薄する。
そして、彼女を包囲するドラゴンめがけて、《ヴァリアントソード》を振るっていく。
透き通った刀身から暴風の如き斬撃が放たれ、ドラゴン達に浅い傷をつけた。
それに対する反撃は、倍返しというには余りに重い。
異常発達させた巨大な牙や爪は、容赦なく朧の柔肌を斬り裂いて、血で染めあげる。
――だが、朧は充分に“役目を果たした”。
「! このまま強行突破して撤退するよっ」
生じた隙を突いて、シルが朧の開いた道めがけて飛びこみ包囲を突破。
「置き土産はこれだぁっ!!」
そのまま朧を取り残さないようパラドクスを発動し、数体を撃ち落とすと、地上組も合わせて撤退を開始。
相手は防衛を固めていたこともあり、朧達を追ってくることはなかった。
「……くぅーん、怖かったよ……実戦は初めてだったから……」
「まあ、そうでしたのね? ですが、あなたのおかげでシルさんも離脱できましたわ」
静梨も誰一人として欠けることなく、遂行できたことに、胸を撫で下ろした。
【飛翔】することで、戦況が有利になる訳ではない。むしろ、敵の注目を引きつけやすくなる。
距離や時間という法則を歪めていく、『逆説連鎖戦』においては、優位性を得ることは極めて困難だ。
「ありがとう、朧さん。今回は助けられちゃったね、奪還戦も頑張ろう!」
「っ! ……は、はい……えへへ」
しょんぼりしていた朧の尻尾が、嬉しそうに大きく揺れはじめた。
これは大きな戦いの先触れにすぎない。
しかし、互いに支え合って得た成果によって、彼女達の想いはさらに強まったことだろう。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!