第二次マン島強襲作戦:マン島ジェネラル級決戦

 第二次マン島強襲作戦で大戦果をあげたディアボロスは、マン島に集結していたジェネラル級アークデーモン3体、そしてジェネラル級竜鱗兵『ミセス・モーガン』を撃破するチャンスを得ることが出来ました。
 王妃竜グィネヴィアは、ジェネラル級アークデーモンを利用し、ディアボロスが幻想竜域キングアーサーにディアボロス・ウォーを仕掛けたタイミングで、最終人類史の東京23区に攻め入ろうとしているようです。
 新宿島が幻想竜域キングアーサーに移動して不在のタイミングで、王妃竜グィネヴィアとジェネラル級アークデーモンによる、最終人類史への侵攻があれば、大きな被害が出るのは間違いありません。

 ここで、ジェネラル級アークデーモンを確実に撃破し、その目論見を潰してください。

ミセス・モーガン
復讐の魔弾ザミエル
愛吹かす者フュルフュール
ネビロス

仇舞うフュルフュール(作者 凪未宇
11


#幻想竜域キングアーサー  #第二次マン島強襲作戦:マン島ジェネラル級決戦  #マン島  #第二次マン島強襲作戦 


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 これほどまで一気に攻めてくるとは。
 ディアボロスの強襲に、拠点の限界を悟ったミセス・モーガンが退路へと客人を導く。
「グィネヴィア様から、皆さまを護るように申し付かっています。ここは、私が防ぎますので、撤退を」
「……もう来たというのね、ディアボロス」
 彼らへの恨みが言葉の端に滲むが、今はやるべきことがあると『愛吹かす者フュルフュール』は気持ちを抑え。
「ミセス・モーガン。どうかあなたもご無事で」
 行きましょう。彼女の意思を尊重するよう深々とフュルフュールはお辞儀をし、自分達の目的の為にもと他のジェネラル級『復讐の魔弾ザミエル』、そして『ネビロス』らと撤退していった。

 無事に客人が撤退に向かったことを確認すると、モーガンはそちらに背を向ける。
 仰せつかった役目を果たす為にも。
「あの方たちは、グィネヴィア様の作戦の為に重要です。失う訳にはいかないのです」
 同じ拠点を二度も失うような醜態は晒さないと、部下を集めるのであった。

 第二次マン島強襲作戦は、ディアボロスの活躍によって大きな動きが起こっていた。
「マン島の防衛はもう不可能だって悟った敵のジェネラル級が、マン島から脱出を試みようとしているようなのです」
 スケッチブックを広げながら、蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)は、まだマン島の強襲作戦は続いているが、それとは別に撤退しようとするジェネラル級を狙い打つ決戦部隊として、マン島に向かって欲しいと説明を始めた。
「皆さんにお願いしたいのは、『愛吹かす者フュルフュール』なのです」
 この場で捉えられたジェネラル級は4体。
 撤退しようと抜け出した彼らの殿を務めるのはミセス・モーガン。
 その導きで、アークデーモンらは撤退へと移行したようですが、そこへ先回りすることが出来るので対処して欲しい。
 まず他のディアボロスが、マン島拠点から少し離れた城壁の辺りに先回りすることでザミエルが抑えるために離脱し、残る2体は更に撤退し島の海岸まで到達する。
「皆さんは、この海岸に先回りすることができるのです。フュルフュールは何としても目的を果たしたいと、ネビロスを海へと逃がし戦いを挑んでくるのでそこを撃退して欲しいのです」

 パラドクストレインで、強襲作戦が行われているマン島拠点から少し離れた場所。スケッチブックに描いた簡略図の、島の海岸部に珠萌が印をつける。
「城壁から逃れて来た敵は、この海岸に出てくるのです」
 そこは海岸と言っても砂浜ではなく、波に削られた大岩が鋭く露出し海岸線も複雑に入り組んだ岩場だ。片側には、見上げるような切り立った崖となっており、上から海に落ちればたちまち複雑な海流に飲み込まれるだろう。
「フュルフュールは元々グレモリーの部下だったので、とってもディアボロスのことを恨んでいるのです」
 グレモリーを慕い仕えていたフュルフュールは、主の仇討の為にムールムールの配下になった程だ。
 この岩場は、波が衝突し足場の悪い場所が多いが、アークデーモンの彼女は翼を使い自由な戦いを挑む。
 ある程度時間を稼げば、彼女も逃れ目的を果たす為に生き残ることを優先する。
 そうなったら、海の方へと逃れられないよう十分な包囲網を作り上げた方がいいだろう。

 王妃竜をアークデーモンが利用しているのかもしれないが、どちらにせよ、新宿島不在の東京23区への侵攻は許すわけにはいかない。
「残念ながらマン島にいなかったジェネラル級アークデーモンは撃破する事は出来ないが、ここで半数近いジェネラル級を倒すことが出来たら、この計画はとん挫するはずなのです」
 客人として滞在していたアークデーモン達からは、特に得るべき情報は無さそうなので、戦闘に集中して問題ないだろう。
 幻想竜域キングアーサーとの決戦に備え、確実に勝利したいのですと締めくくり、珠萌はスケッチブックを閉じた。

 城外へと逃れたアークデーモンらを待ち受けていたのは、ディアボロスの一団だった。
 予想外の待ち伏せに、ザミエルが詫びるように頭を垂れ、復讐が我慢できないんだと言う。
 ライフル銃を構え、赤い眼を光らせ。
「こいつらは俺が倒してやるから、先に行ってろ」
 と、背を向け戦闘へと踊りだす。
 モーガンから聞いた通り、島を駆け抜け海岸へと出た彼らを待ち受けていたのは、また別のディアボロス達だ。
「随分と周到に作戦を立てていたみたいね。そうでなければ、こんなに奇麗に待ち伏せなんてできないですもの」
 フュルフュールは、乾いた笑みを思わず零した。
「あなた達の戦いは醜い、騙し討ちに待ち伏せに……」
 主を奪われたあの日のことを思い出し、美しい唇を強く噛んだ。
「あなた達が、グレモリー様にとった卑劣な作戦、忘れてはいませんわ」
 嵐を引き起こし、海へと道を開くと魔槍を構える。
「ネビロスは脱出して、このことを、グィネヴィアに伝えなさい。そして、なんとしてでも目的を果たすのです」
 その覚悟に、ネビロスはフュルフュールを止めることは出来ず、その思いに頷き洋上へと翼を広げ逃れていった。
「さあ、はじめましょうか」
 静かにディアボロス達を振り返ったフュルフュールは、強い復讐心を向けながら妖艶な笑みを浮かべるのであった。



 事件の首魁であるアヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と会話を行います(状況によっては、トループス級(👾)との会話も可能です)。
 戦闘を行わず会話に専念する事になりますが、必要な情報が得られるなど、後の行動が有利になる場合があります。
 問答無用で戦闘を行う場合は、この選択肢を無視しても問題ありません。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。


特殊ルール 👿または👾で出現する敵との会話に専念する。戦闘行動は行わない。
👑5

→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

凪未宇
皆様こんにちは、凪です。
幻想竜域キングアーサーにて、マン島から撤退しようとするフュルフュールを撃破してください。

①フュルフュールと会話できますが、特に新しい情報を得ることはできません。
 何か彼女と話したい事がある方は、こちらでお願いします。
②この選択肢を完結までにクリアされてない場合、
 撃破後でも九死に一生を得て逃げ伸びる可能性があります。
③フュルフュールを護衛する、『魔導公爵警備兵『ウコバク』』との戦闘です。
④フュルフュールとの対決です。

※技能だけでは、パラドクスや残留効果のような効果は得られず使えません。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
80

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


マユラ・テイル
さてと、そう易易と逃げおおせると思うとはおらんじゃろう
あまりこういう物言いは、ゔぃらんのようで好かんのじゃが敢えて言わせて貰うぞ
醜かろうと、卑怯であろうと最終的に勝ったものが正しいのじゃ
それに外道の極み、畏怖を力とするあーくでーもんに言われとうないわ
此処で潰え果てるのじゃ
それが今まで、お主らが虐げてきた者達への唯一の贖罪じゃ

護衛の警備兵から片付けさせて貰うかの
「突撃」して一気に距離を詰めるのじゃ
こういうのは、勢いが大事じゃからの
此方の間合いに敵を捉えたら、仕掛けさせて貰うぞ
魔力よ、焔となれ……爆炎爪!
足を止めず、すれ違い様に両腕の鉤爪で「斬撃」……斬り裂き更に裂いた傷口を焔で焼く

攻撃後は即座に構え、敵の槍への攻撃に備えるのじゃ
突くのでは無く叩き付けるとは……長いりーちは厄介じゃの
腕を交差させ、叩き付けられる槍を受ける
がーどしておけば、体制は維持できる
これならば即座に次の動きに繋げられるというものじゃ

さて、お主等を侮る気はないが所詮は前菜じゃ
めいんでぃっしゅの前に倒れる訳にはいかんのでな


アンゼリカ・レンブラント
そうか、フュルフュールはグレモリーの側近なのか
私達の戦いが醜いか、思うところはあるけれど
やるべきことは間違えない

ここのアークデーモンのジェネラル級を全て討つ!
気合十分、出来るだけ仲間と仕掛けるタイミングを合わせ
星形状のパラドクスを広域に放出して攻撃だ

私の光が闇を照らし悪魔を撃つ――食らえっ!
敵に打撃を与えたら足を使い囲まれないよう位置取りさらに攻撃

共に戦う友と動きを合わせて
出来るだけ敵を挟み込むように攻撃していくよ
挟み込み心理的圧力、プレッシャーをかけながら戦う

敵の数も多いから、攻撃の際はできるだけ
倒せそうな敵を巻き込むよ
フュルフュールも心に痛みを持つのだろう
でもね、復讐者だってたくさんの痛みを抱えここにいる
反撃も手痛いけど動きはけして止まらないっ!

敵の数が減ってきたら
私たちで囲みを作れるよう動けばいいかな
さぁ殲滅だっ!呼吸を整え、力を十分に溜めて
全力全開っ!《天輪輝星》を叩き込み殲滅していくね
私の光よ、悪魔達を滅ぼす燃える恒星となれッ

これで全部かな?
さぁ決着をつけよう、フュルフュール!


月下部・小雪
ようやく取り戻した東京なんです。こ、これ以上戦場になんてさせません!
ここでフュルフュールさんをやっつけて、グネヴィアの恐ろしい計画を阻止、します!

まずは護衛のウコバクを撃破、です。
ご、護衛が残っているとフュルフュールさんが逃げ出す時に邪魔されてしまうかもしれませんからね。
【パラドクス通信】も発動して、味方と連絡を密にして包囲網を形成、です!

フュルフュールさんを守ろうと突撃してくるウコバク達に対して、
コダマがジグザグにステップを踏みながら突撃して【ワイファイスパーク】を炸裂、です!
ボク達はムールムールもやっつけたんです。い、いまさらムールムールの護衛だったアークデーモンになんて負けません!
反撃は「魔力障壁」を全開にして全力防御で耐え抜き、ます。

さ、さぁ、あとはフュルフュールさんだけです。
な、なにを言われても気にしません。ボク達はボク達の歴史を取り戻すのです!

※アドリブ連携大歓迎


音羽・華楠
元々はグレモリーの配下で、後にムールムールに下った……。
ということは、サリエルと同僚だった時期もあるんですね。
……その三名全員と戦った身としては、彼女と戦わないのも無粋でしょう。
フュルフュール、ここで討たせて頂きます!

まずは護衛のウコバクたちの排除を。
……海が近く、周囲には充分な水気が満ちてます。
この状況なら、魔術的に発生させたマイクロ波で水分子を振動させ、その摩擦で超高熱を生み出すこの技は大きな威力を発揮すると考えます――

――《雷幻想・煉獄》!!

ウコバクたちを灼熱地獄へ叩き落としてあげましょう!

向こうの反撃の槍撃は、力一杯叩き付けてくるからには大振りでしょう。
その分、見切り易いはずなので……逆説連鎖戦で完全な回避は不可能でしょうが、最低限、重篤な負傷は避けられる部位に当てられるよう身体を捌きます。
その上で、【ガードアップ】の守りを信じましょう。

……戦場の足場の悪さが厄介ですね。
海が近くて濡れてる分、余計に滑り易そうです。
少しでも乾いた所を足場に出来るように気を配りましょう。


●巡る行方
 立ちはだかるディアボロスの姿に、フュルフュールを護るべく『魔導公爵警備兵『ウコバク』』が三又槍を構え『侵入者を撃退せよ』と前に出てくる。
「ようやく取り戻した東京なんです。こ、これ以上戦場になんてさせません!」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はパラドクス通信で仲間との連絡手段を確保しながら、モーラット・コミュ『コダマ』と敵を囲むように挟み込む。
「ご、護衛が残っているとフュルフュールさんが逃げ出す時に邪魔されてしまうかもしれませんからね」
「さてと。そう易々と、逃げおおせると思うとらんじゃろう」
 マユラ・テイル(みすてりあすじゃ・g05505)は、両ガントレットの爪を向け身構える。
「あまりこういう物言いは、ゔぃらんのようで好かんのじゃが敢えて言わせて貰うぞ。醜かろうと、卑怯であろうと最終的に勝ったものが正しいのじゃ」
「貴様、グレモリー様を陥れておいてよくもぬけぬけと……」
「それに外道の極み、畏怖を力とするあーくでーもんに言われとうないわ。此処で潰え果てるのじゃ。それが今まで、お主らが虐げてきた者達への唯一の贖罪じゃ」
「そうか、フュルフュールはグレモリーの側近だったのか」
 私達の戦いが醜いかと、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は複雑な気持を抱く。
 アークデーモンや、クロノヴェーダのやり方に賛同するつもりはない。
「思うところはあるけれど、やるべきことは間違えない」
 アンゼリカは闘志のオーラを燃え上らせ、ウコバクとフュルフュールを睨む。
「元々はグレモリーの配下で、後にムールムールに下った……ということは、サリエルと同僚だった時期もあるんですね」
 話しかけながら、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)はエゼキエルでの戦いを思い出す。
「……その三名全員と戦った身としては、彼女と戦わないのも無粋でしょう。フュルフュール、ここで討たせて頂きます!」
 まずは護衛のウコバクたちの排除をと、周囲を確認する。
 波が迫る岩場は、不安定でまともに戦うには不向きな戦場。しかも片側は海と来た。
 だが向こうはアークデーモンの権能ではじめから飛行能力を兼ね備えている。
(「先回りをして待ち伏せましたが、誘導されたかもしれませんね」)
 場所は偶然かもしれないが、遅れを取るわけにはいかない。
 それに、この場所も不利な事ばかりではない。
「……海が近く、周囲には充分な水気が満ちてます。この状況なら」
 華楠は魔術を行使し、妖精たちからも支援して貰いはじめる。
(「発生させたマイクロ波で水分子を振動させ、その摩擦で超高熱を生み出すこの技は大きな威力を発揮すると考えます――」)
「激しい大いなる怒りの姿をされる不動明王よ。迷いを打ち砕き給え、障りを除き給え、所願を成就せしめ給え……! 急急如律令!!」
 ウコバクを灼熱地獄へ。
「叩き落としてあげましょう! ――『雷幻想・煉獄(ファンタズム・ムスペルヘイム)!!」
 海からこの辺りに満ちる水分子を振動させ、摩擦で灼熱を。
 周囲を熱に包まれながらもウコバクは、三又槍を振るってくる。
「……戦場の足場の悪さが厄介ですね。海が近くて濡れてる分、余計に滑り易そうです」
 出来る限り濡れていない足場を選びながら飛び移り、身体反らす。
「ここのアークデーモンのジェネラル級を全て討つ! 私の光が闇を照らし悪魔を撃つ――食らえっ!」
 裁きの光を纏い、アンゼリカは『天輪輝星(テンリンキセイ)』を放つ。
「我が手に集う裁きの光よ。全ての邪悪なる者を、焼き尽くせっ!」
 叩き込むのと同時に、星形状に凝縮した勇気の結晶は放出されるように広がり敵を爆破し焼き尽くさんとする。
「フュルフュールも心に痛みを持つのだろう。でもね、復讐者だってたくさんの痛みを抱えここにいる」
 その言葉に、チラリとフュルフュールは視線をあげる。
 だが思ったより広がらなかったのは、打ち付けてくる波のせいもあるか。
 ウコバクの三又槍をかわすよう、アンゼリカと華楠は岩の上を飛び回る。
 突撃してくるウコバクの動きを確認しながら、小雪は仲間と連携しながら包囲を狭め纏めたところでジグザグに狙いを定めさせないようコダマを飛び込ませ、『ワイファイスパーク』を炸裂させる。
「ボク達はムールムールもやっつけたんです。い、いまさらムールムールの護衛だったアークデーモンになんて負けません!」
 仇という意味では、ウコバクにとってムールムールを倒したディアボロスも罪人か。
 『罪人を捕縛せよ』と残る戦力を集め小雪に殺到するも、逆に誘い出されたようなもの。
「こういうのは、勢いが大事じゃからの。魔力よ、焔となれ……『爆炎爪!』」
 集まるウコバクにマユラは突撃し、炎を纏わせた鉤爪を振るう。
「焔の爪の力、とくとみるのじゃ」
 すれ違い様に、斬り裂きながら傷口を焔で焼く。
 三又槍を振るいながらウコバクは、突くのではなく一気に叩きつける。
「……長いりーちは厄介じゃの。だが、めいんでぃっしゅの前に倒れる訳にはいかんのでな」
 交差させた腕に叩き込まれた一撃に顔をしかめながらも、次の攻撃へとマユラは繋げていく。
「さて、お主等を侮る気はないが所詮は前菜じゃ」
「さぁ殲滅だっ! 私の光よ、悪魔達を滅ぼす燃える恒星となれッ!」
「急急如律令!!」
 光と熱が温めた領域に、バチリと電撃が弾け火花が広がる。
 それはウコバクの炎より大きく強く燃え上り、彼らを包んだ。
「これで全部かな?」
「さ、さぁ、あとはフュルフュールさんだけです」
「そうやって、大勢で叩き潰すのね」
「な、なにを言われても気にしません。ボク達はボク達の歴史を取り戻すのです!
 フュルフュールは何かを思い出し噛み締めるように呟き、強風を巻き起こし炎を散らす。
「さぁ決着をつけよう、フュルフュール!」
 舞うような動きで、岩を蹴って宙に踊った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!

呉守・晶
アドリブ歓迎

ハァ?元々はグレモリー配下だぁ?
いや、なんで今更グレモリー配下のジェネラル級が出てくるんだ
しかも、その後はムールムールの配下になったって……どっちの区の支配者との決戦どころか七曜の戦にも出てこなかった不忠者じゃねぇか
サリエルにも言ったことがあるが、お前がグレモリーの傍にいればあんな末路は避けられただろうに

とりあえず海に飛んで逃げられることを警戒して【飛翔】の残留効果を残しておくぜ
あとは退路遮断の為に海側に逃げられないように位置取りしてな
そして、グレモリーの仇討を狙ってるのなら絶対に逃げない理由をくれてやる!

俺の名は呉守・晶。まぁこの顔(トループス級「グレモリーの娘達」とほぼ同じ顔)からして分かるだろうがグレモリーに縁がある身だ
そして「妖美なる黄金公爵グレモリー」とその客将みたいな配下だった「墜ちた大天使サリエル」の二人にトドメ刺したディアボロスだ!

堂々とグレモリーを殺した者だと名乗りを上げるぜ
グレモリーの仇討を狙うなら、仇である俺を放置して逃げるなんざ出来るわけがねぇよなぁ!


白水・蛍
【ヨアケ】
アドリブその他諸々歓迎
連携は密に
タグ外連携可

さて、此処で逃がしたのならディアボロスの名折れですね。
此処から先は通しませんし、逃がすつもりもございません。
空を飛ぶとは言えどもこのラインは越えられません。
【パラドクス】を使用し、【防衛ライン】を敷きます。
敷く場所は我々の後ろ。敵の行き道を塞ぐようにしておきます。
我々の命と乗り越えられぬ壁。この二つを乗り越えなければ貴方は逃げられない。
言葉と残留効果を使用してその為の状況を作り出しますわ。
言葉で相手の挑発し<捕縛>し、<殺気>を以ておしとどめ。
<弾幕+制圧射撃+対空戦+誘導弾+念動力+投擲>で地面に引きずり下ろすつもりで敵をこの場に縫い留めましょう。
【飛翔】があれば、相手より上に位置取り、地面に叩き落します。
絶対に此処から逃がしませんわよ!


●壁の理由
 フュルフールは天候を操り、岩場を舞うように攻撃を仕掛けてくる。
「ハァ? 元々はグレモリー配下だぁ? いや、なんで今更グレモリー配下のジェネラル級が出てくるんだ」
 立ちはだかる呉守・晶(TSデーモン・g04119)に稲妻を手繰り、魔槍を振るってくる。
「しかも、その後はムールムールの配下になったって……どっちの区の支配者との決戦どころか七曜の戦にも出てこなかった不忠者じゃねぇか」
 一際大きな雷が晶の側に落ちた。
 フュルフュールの整った顔に一瞬、大きな殺意が過る。
「それは、あなた達が謀ったせいじゃない」
「サリエルにも言ったことがあるが、お前がグレモリーの傍にいればあんな末路は避けられただろうに」
 行けなかった。止めたかった。
 フュルフュールの中で燻ってた怒りと憎しみが溢れる。
 そんな彼らのやり取りを確認しながら、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は「此処で逃がしたのならディアボロスの名折れですね」と、防衛ラインを敷く。
 洋上へ簡単に逃れられないよう、敷けるラインは1本だが、無いよりはましだ。
「此処から先は通しませんし、逃がすつもりもございません。空を飛ぶとは言えどもこのラインは越えられません」
 そしてダメ押しだ。他へと逃れようと思わないように、フュルフュールを引き付けようと。
 海側に逃げられないように位置取り、防衛ラインを背に晶は用意していた言葉を叩きつける。
「グレモリーの仇討を狙ってるのなら絶対に逃げない理由をくれてやる! 俺の名は呉守・晶。まぁこの顔からして分かるだろうがグレモリーに縁がある身だ」
 側近だったというのなら、晶の顔がグレモリーの娘達とほぼ同じ事には既に気付いていたようだ。
 だが、そんな縁などフュルフュールはどうでもいい。
「それが、どう……」
 どうしましたのと紡ぎかけた言葉が、続いた晶の言葉でヒュっと飲み込まれる。
「そして『妖美なる黄金公爵グレモリー』と、その客将みたいな配下だった『墜ちた大天使サリエル』の二人にトドメ刺したディアボロスだ!!」
 恐ろしい勢いでフュルフュールの振るった槍が、晶の髪を削り岩を砕く。
 その時のフュルフュールは、美しさもかなぐり捨て髪を振り乱し、殺気を隠そうともせず、凄まじい形相を浮かべた。
「我々の命と乗り越えられぬ壁。この二つを乗り越えなければ貴方は逃げられない」
 その言葉に、フュルフュールは更に怒りを増す。
 望んで残ったが、目の前に仇がいてディアボロ達の命と共に塞がる壁があるというのなら、フュルフュールが選ぶ道は1つしかない。
「なあフュルフュール、グレモリーの仇である俺を放置して逃げるなんざ出来るわけがねぇよなぁ!」
「えぇ、私は逃げませんわ。あなたの、そしてあなた達を1人でも多く葬ってさしあげますわ」
 薄く浮かぶ笑みは残酷で、そして甘く彼女の吹かせる風が辺りを包む。
 もう怒りに染まったフュルフュールの増悪を鎮めることは出来なかった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

マユラ・テイル
さてと、では決戦といこうかの
ふゅるふゅーるか、どうやら口ぶりからするにへるゔぃむの直属軍では無いようじゃの
ま、じゃからと言ってじぇねらる級じゃ
易々と倒せる相手ではない……のう
じゃからといって、怖気付いて逃す訳にはいかんのじゃ
即ち……いざ尋常に勝負といこうかの

悪魔に卑怯と言われるとは心外じゃの
自分達が真っ当な武人じゃとでも思っておるのか?
民を虐げ、身内同士で勢力争いをしておった貴様らが?
ぐれもりーも、そして貴様等も
そうなったのは身から出た錆じゃ

爆炎よ、来たれ
氷結せよ、我が爪よ
鉤爪にそれぞれ、炎と氷の力を宿す
「突撃」して距離を詰め、鉤爪の「斬撃」で奴を斬り裂く
術式発動、炎氷爪……焼いて冷やす!
熱いのと冷たいの……どちらが貴様は好みかの?

成程これが貴様のらすとすてーじ、という奴じゃな
その舞踏、見事なものじゃ
思わず見惚れてしまうのも道理じゃ
じゃからと言って、相手の得物から目を離す道理はないわ
舞踏と共に、槍の動きを意識し彼奴の串刺しの軌道を見よう
回避は出来ずとも、鉤爪で逸らし槍の一撃を受けようかの


園田・詠美
私たちは私たちの勝利を掴むために全力を尽くすのみ!
安っぽい言葉ではありますが……勝った方が正しい、ただそれだけの話
ええ、ですからクノロヴェーダのやり方をどうこう言うつもりはありません
ただ、ここまで辿り着いた以上はここで貴女のことも倒させて頂きますよ、フュルフェール!

この突風の中、下手に動いては逆に動き辛くなる……それなら、最初からダメージは覚悟、反撃の一撃で少しでも大きなダメージを与えるのを狙うまでです!
落雷ならば攻撃は上からの限定、魔力障壁を頭上に固定で展開
魔力障壁ですべてのダメージは防ぎきれないでしょうが、攻撃を完了するまで立っていられれば問題ありません!
魔方陣展開!
ありったけの魔法をばら撒いて、辺り一面を凍結させて差し上げます!
業務、執行ーーーーー!!


一ノ瀬・綾音
あー、グレモリーの側近。あー。
そういえばバビロニアを騙してグレモリーとぶつけあったな綾音ちゃん達……
グレモリーをあんな形で倒したのはうん、少しは申し訳なさはある。だけど、悲しいかなこれは戦争、漁夫の利を狙いに行くってのは普通にみんなやるだろうことなんだよね。
……とか言ってもただの正当化にしかなんないよね。
じゃあ後は、パラドクスで語り合うとするか!

強風に負けないように足をしっかり踏ん張りつつ適宜巨大魔導狙撃銃や破竜剣を地面に突き刺して飛ばされないようにしながら『厄災の星光』を詠唱。
フュルフィールが弱って動きが鈍ったところを狙い、射線上に他の仲間がいないのを確認して、念のためパラドクス通信でぶっ放すから射線上に立たないでと警告して、魔砲をぶっ放す!
これはちゃんと正々堂々とした力押しの攻め、綾音ちゃんの全力全開!さあ、小細工抜きで耐えきれるものなら耐えてみせてフュルフィール!

あ、もし相手の攻撃で混乱した仲間が近くにいたらビンタで正気に戻そうとしてみるよ。フレンドリーファイアされても困るしね。


●彼女の愛
 フュルフュールの言葉に、何人かがTOKYOエゼキエル戦争でのことを思い出した。
「あー、グレモリーの側近。あー、そういえばバビロニアを騙して、グレモリーとぶつけあったな綾音ちゃん達……」
 確かバビロニアをのせてグレモリーと敵対させたのであったと、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は当時の事を思い出す。
 あれからずっと恨みを抱いて機会を伺っていたのだとすれば、中々執念深い。
「グレモリーをあんな形で倒したのはうん、少しは申し訳なさはある。だけど、悲しいかなこれは戦争、漁夫の利を狙いに行くってのは普通にみんなやるだろうことなんだよね」
 聞く耳はないと、『愛吹かす者フュルフュール』は『愛欲を呼ぶ魔風』を吹かせ、精神へと働きかけ誘惑しようとする。
 愛する者がいる以上、そう簡単に彼女への愛が芽生えるわけがないが、抗う間動きが止まるのに変わりない。
「……とか言ってもただの正当化にしかなんないよね。だったら後はぶつけ合うだけ」
 だがそこは、何かあれば仲間が助けてくれる。
「私たちは私たちの勝利を掴むために全力を尽くすのみ! 安っぽい言葉ではありますが……勝った方が正しい、ただそれだけの話」
 この魔風と突風が吹き荒れる足場の悪い戦場は、下手に動いては逆に動き辛くなる。
 だが、それなら、最初からダメージは覚悟と園田・詠美(社畜(元)系魔法少女・g05827)は、機械化された杖〈魔法発動デバイス:"Morgan"〉を手に前へと踏み出す。
「ええ、ですからクノロヴェーダのやり方をどうこう言うつもりはありません
ただ、ここまで辿り着いた以上はここで貴女のことも倒させて頂きますよ、フュルフェール!」
 凍結弾精製装置から放つ『フリージングミサイル』が、フュルフェールを襲う。
 その身に浴びた波の飛沫と共に表面を凍り付かされ、彼女の綺麗な顔が歪む。
「この程度でわたくしの動きを止めたつもりですの」
 先程より強力な風を、『嵐を呼ぶ魔鹿』は天を操り、稲妻を轟かせる。
 直撃する雷も厄介だが、波で濡れていればもっと不味かっただろう。
 追い詰められたかもしれないが、この戦場は彼女にとっては相性がいいのかもしれない。
 身体を浮かせ飛びながら、摩槍を大きくふるう。
「爆炎よ、来たれ。氷結せよ、我が爪よ」
 両手の鉤爪にそれぞれ異なる属性を宿し、マユラ・テイル(みすてりあすじゃ・g05505)は地を蹴った。
「術式発動、炎氷爪……焼いて冷やす! 熱いのと冷たいの……どちらが貴様は好みかの?」
 決戦といこうかのと、敢えて声をかけ注意をひきながら、マユラは相手の動きをみる。
「ふゅるふゅーるか、どうやら口ぶりからするにへるゔぃむの直属軍では無いようじゃの」
 さすがに大天使との繋がりは少ないか。
 先程の氷が砕けた辺りを狙い、まずは炎の爪を、
「ま、じゃからと言ってじぇねらる級じゃ。易々と倒せる相手ではない……のう」
 浅いと感じた手応えに、引いたかと思えば滑るように踏み込んできて、槍先が掠めていく。
「じゃからといって、怖気付いて逃す訳にはいかんのじゃ」
 獲物が長い分、吸い付くように追ってきた一撃はマユラの腕を切り付け、痛みが広がるが反対の爪は直ぐ動ける。
「悪魔に卑怯と言われるとは心外じゃの。自分達が真っ当な武人じゃとでも思っておるのか?」
 氷の爪がフュルフェールを切り裂き、元々薄着であったが更に白い肌が露わな姿となり、刻まれた赤だけが妙に生々しい。
 もし攻撃を受け服が破れることまで計算し『魔槍舞踏』を踊っているのなら、それは恐ろしいことだ。
「民を虐げ、身内同士で勢力争いをしておった貴様らが? ぐれもりーも、そして貴様等も、そうなったのは身から出た錆じゃ」
 分かってると言いたげな鋭い視線がマユラを睨む。
「業務、執行ーーーーー!!」
 余所見の時間はないと、詠美が辺りを凍らす勢いで冷却ミサイルを放つも、生じた氷は打ち寄せる波に洗われる。
「焦熱の炎、極寒の氷、激流の水、烈震の土、浄化の光、堕落の闇……世界に溢れし6つの力よ……」
 風に翻弄されないよう、巨大魔導狙撃銃を岩の隙間に突き立て足元を少しでも固め、綾音は唱える。
 既にパラドクス通信で合図は行き渡り、フュルフェールまでの導線が開いた。
 前方に展開した六芒星に魔力が灯り、
「今こそ一つに集い、彼の者を滅する極光となれ!」
 放たれた魔砲が地を抉りながらフュルフュールを飲み込む。
「これはちゃんと正々堂々とした力押しの攻め、綾音ちゃんの全力全開! さあ、小細工抜きで耐えきれるものなら耐えてみせてフュルフィール!」
 『『厄災の星光』(レディアント・アステル・ディザスター)』の砲撃の光がおさまるのを待たずに、フュルフュールは躍り出る。
 魔砲が呑み込む寸前、稲妻が落ちたがまさか雷を盾に威力を削いだか。
 多少服や肌が傷付こうも、それすら誘惑の手とし、フュルフュールの舞は相手を引き付け風が誘惑する。
「成程これが貴様のらすとすてーじ、という奴じゃな
その舞踏、見事なものじゃ」
 何人かの動きが止まったのを確認し、仲間がいなければ一瞬で片付いていたかもしれないとマユラは繰り出された槍先を鉤爪で受けた。
 重い一撃に、押し返された己の手が頬を打ち肩に槍が届く。
「思わず見惚れてしまうのも道理じゃ。じゃからと言って、相手の得物から目を離す道理はないわ」
 貫く一撃であれば深手であったが、斬られたぐらいであれば、まだ肩も動く。
 戦いで冷静さを取り戻して来たか、フュルフュールは傷つきながらも、微笑を浮かべるのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

又平・衣玖
愛吹かす者フュルフュール……黄金公爵グレモリーの側近だったジェネラル級アークデーモンっ!
グレモリー統治下の江戸川区で生きてきた記憶を継承した私にとって、放置はできない存在ですっ!
グレモリーの支配を受けれていた記憶(過去)を消し去る為に……八つ当たりだろうと倒させてもらいます!

黄金ピアスと黄金公爵の呪印がフュルフュールに反応して疼きますが、意地でも抑え込みますっ!
愛を操る魔風……あぁなるほど、これで黄金公爵グレモリーの江戸川区での『女を利用した支配』の一端を担っていたのでしょうね
確かに愛欲と戸惑いはあります。フュルフュールへの攻撃を躊躇う気持ちも……
ですが、そちらが主君の仇討という怒りを露わとするように、こちらにも怒りと復讐心がありますっ!この想いを、偽りの愛で覆せると思わないことです!
脚から抜き放ったスペルリボルバーに禁術の極光を限界まで収束して、極光の魔砲でフュルフュールを撃ち抜きます!
これが、私の、私が受け継いだ『女を使った支配』に利用された女の、怒りの……復讐の一撃ですっ!


ラキア・ムーン
退路は絶たれた
配下も既に居ない
ならば残るは……互いの怒りを燃やす戦いのみだ
フュルフュールよ、かつての主の仇を討ちたいのなら此処でやり合おう
だが勘違いするなよ、貴様はアークデーモンだ
どれ程言葉を並べようとも、此方としてみれば人々を苦しめたただの悪魔の一匹に過ぎぬ!

形状変換、限定解除
顕現せよ……《RE》Incarnation:Extend!
地を蹴り『ダッシュ』
槍を構えて『突撃』し間合いを詰める
旋回するようにフュルフュールの周囲を駆けて、攻撃タイミングを計る
仲間と連携は忘れずに、最適なタイミングで一撃を放とう
タイミングを見定め次第、零距離まで一気に詰める!
大地を蹴り、両足が大地から離れたタイミングで高度を上げず飛翔し最大加速
【Call:0_0_0】起動
握る槍に更に魔力で槍を重ね展開
そのままの勢いで穿ち貫く!

攻撃後は即座に槍を身体へと引き、防御の体制へ
奴の魔槍へと意識を集中
槍で直撃コースからは逸らすように試みよう
無理なら、腕で急所を庇う
腕の一本くらいなら、駄賃にやっても良いさ

アドリブ連携等歓迎


シル・ウィンディア
かたき討ち、か…。
アークデーモン達もそういう気持ちがあるんだね。
でも、わたし達はここでやられてあげることはできないから。
フュルフュール、ここで討たせてもらうよっ!

世界樹の翼をtype.Bにしてから高速詠唱を開始。
type.Bからの誘導弾を連射しつつ、同時に七芒星精霊収束砲を撃つよ!
誘導弾はただの目くらまし、本命はこっちの砲撃だからっ!!

撃った後は、射点を変えるために移動を開始。
同じ場所にとどまるつもりはないからっ。

敵の攻撃や反撃は、気合で乗り越えるしかない。
わたしには大切な人がもういるから、そんなまやかしになんて負けないからっ!!
抵抗しつつ、左手で創世の光剣を抜いて、体の致命箇所の防御を忘れずに行うよ。致命傷さえ避けれたらそれでいいっ!

WIZでのディフェンスが可能な味方がいればディフェンスを行うよ。
そして、反撃でダメージを積みかねるね。

敵が弱ってきたら、最後の一押しで全力魔法の七芒星精霊収束砲!
これがわたしの全力だよ…。
フュルフュール、わたしの全部遠慮せずにもってけーっ!!



 つけられた痛みで冷静さを取り戻すなど、不覚の極みといえよう。
 だが1度燃え上がった仇討ちの炎は、そう簡単には消えない。
「退路は絶たれた。配下も既に居ない。ならば残るは……互いの怒りを燃やす戦いのみだ」
 その通り。ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)
に言われるまでも無く、フュルフュールがそれは良く分かっている。
 ネビロスに託したものの、隙があれば振り切って自らの手で本懐を遂げたい所であった。
 だが、仇が目の前に現れれば放っておくことは出来ない。
「かたき討ち、か……アークデーモン達もそういう気持ちがあるんだね」
 以外にも感じたが、大天使やアークデーモンは比較的共に連携したり裏切ったりし合っていたように思われる。
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)は軽く目を伏せ、でもと息を吐く。
「わたし達はここでやられてあげることはできないから。フュルフュール、ここで討たせてもらうよっ!」
 世界樹の翼をtype.Bへと変えた。
 疼くように騒ぐ黄金公爵の呪印に、又平・衣玖(お色気デーモンシスター・g09547)は抑えこむように黄金ピアスに触れた。
 彼女にとってグレモリーが統治していた江戸川区の記憶は、まだ鮮明だ。
「愛吹かす者フュルフュール……黄金公爵グレモリーの側近だったジェネラル級アークデーモンっ!」
 グレモリーの支配を受けれていた過去の記憶はまだ消えていない。ここに来て現れたグレモリーの側近だったと聞けば、気持ちがざわめくのも仕方ないだろう。
「私にとって、あなたは放置はできない存在ですっ! ……八つ当たりだろうと、過去を乗り越える為にも倒させてもらいます!
 脚のベルトより〈スペルリボルバー〉を抜き、その銃口を向ける。
 すると、それまで誰に対しても同じ顔を見せていたフュルフュールだが、その瞳が揺れる。
「そう……あなた、そうなの」
 それは何処か嘲笑うような、愉しむような色に。
「禁断の光よ、我が敵を撃ち滅ぼせ!」
 カッと引き金に掛けた指が動いた。
 収束した極光『フォビドゥン・レイ』が、彼女の復讐心に応えるようにフュルフュールを美しい肢体を傷つける。
「これが、私の、私が受け継いだ利用された女の、怒りの……復讐の一撃ですっ!」
 反動と高まった気持ちで、衣玖は大きく肩を上下させた。
 そんな彼女を嘲笑うフュルフュールは、『愛欲を呼ぶ魔風』を吹かせ、優しく甘く囁やき撫でていく。
 あぁ、なるほど。
 胸が高鳴り、向けている銃口も不安定に揺れる。
(「きっと、この力も」)
 フュルフュールを傷付けたくない想いと共に、どうしょうもない傷が。怒りが湧き上がる。
 同じく風に包まれたシルは、キッと強い意志のこもった瞳でフュルフュールを睨み返した。
「わたしには大切な人がもういるから、そんなまやかしになんて負けないからっ!!」
 風と共に魔槍を振るい鋭く薙ぐ一閃が、二人を傷付ける。
 咄嗟に〈創世の光剣〉で受けたシルは、その衝撃に数歩後ずさるも直ぐに詠唱を始め。
 衣玖は〈戦闘用修道服〉を切り裂かれるも、誘惑を振り払うように頭を振るう。
「そちらが主君の仇討という怒りを露わとするように、こちらにも怒りと復讐心がありますっ! この想いを、偽りの愛で覆せると思わないことです!」
「偽り……ふふっ、それはあなた達がやったことではなくて」
 そうかもしれない。しかし、
「フュルフュールよ、かつての主の仇を討ちたいのなら此処でやり合おう。だが勘違いするなよ、貴様はアークデーモンだ」
 人の味方であるディアボロスと、相容れない様々なことを行ってきた事実に変わりない。
「どれ程言葉を並べようとも、此方としてみれば人々を苦しめたただの悪魔の一匹に過ぎぬ!」
 再誕の名を冠した突撃槍を、ラキアは限定解除する。
「顕現せよ……〈《RE》Incarnation:Extend!〉」
 地を蹴ると同時に他の者とは違う方向に旋回するよう回り込み。
 加速しながら、『Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)』を放つ。
「再誕の槍の名の下に……我は世界を穿つ者也!」
 眩しく輝く槍は、フュルフュールの右腹を裂く。
 腹を貫くつもりであったが、柔らかな動きで反らされたか。
 だがフュルフュールの目端で、魔砲が光る。
「七芒星に集いて虹の輝きとなり、すべてを撃ち抜きし光となれっ!!」
 6色の魔力が7色目を輝かせた時『七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)』が岩を削り波を割った。
「フュルフュール、わたしの全部遠慮せずにもってけーっ!!」
 光の収束と共に、岩の上にフュルフュールの身体が投げ出される。
 ダメージは決して小さくないが、彼女にもまだここで終わるわけにはいかないと、その瞳は仇を憎悪で射抜くのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

音羽・華楠
……散々利用した後で騙し討ちしたのはバビロニアだけじゃありませんし、敵を大勢で叩き潰すのはいつものことです。
軽蔑したければご自由に、フュルフュール。

ただ……これは口には出しませんが――
……そういえばグレモリーは、バビロニアのことはひたすらこき下ろしてましたけど、最期まで私たち復讐者を卑怯者とは呼びませんでしたね……。
私、やっぱりグレモリーは嫌いじゃないです。
あくまでも敵としては……ですけど。

私からフュルフュールへ放つパラドクスはこれしかないでしょう。
《雷幻想・閃耀》――グレモリーに、ムールムールにも撃ち込んだ魔術的荷電粒子砲です。
受け取りなさい……!

フュルフュールの反撃の風は、逆説連鎖戦である以上回避は困難。
及ぼされる混乱も抑制は難しいでしょう。
ですが、実際に傷を与えてくるのは混乱の隙を突いたフュルフュール自らの攻撃です。
なら、先に私の攻撃でフュルフュールに痛撃を与え、動きを鈍らせておけば、必然的にこちらの傷も浅くなります。
攻撃は最大の防御!
《閃耀》に全力を注ぎ込むのみです!!


アンゼリカ・レンブラント
たいした憎悪だね
元々相容れない者同士だ、正しさを主張することはしない
ただ、私たちは常に強きお前達に勝つ方法を模索し、
必死に機を掴んで勝利してきた!

恥じることはない――これまでもこれからも
だから今日も、堂々とお前に勝つよ!

【パラドクス通信】も駆使し連携を綿密に
可能なら仲間とで囲むよう布陣して攻撃開始
パラドクスの光焔剣で力いっぱい攻撃っ!
反撃も確り凌いでそのまま近接戦で戦うよ

意識はしっかり保ち魔槍での致命打を障壁で凌ぐっ
幻惑や混乱に陥った仲間に意識をしっかり保つよう声を張る
見たいのは愛する人の住む平和な世界、人々の笑顔
お前に意識を割く時間はないんだよーっ!

自らを鼓舞するよう気を吐いて攻撃を重ねるね
そして心は熱くても頭は冷静にだ
攻撃隙を伺いながら仲間と合わせるよう叩き込み
近距離で戦いつつも注意をひきつけ
他の仲間が撃ち込みやすいよう隙を作り出す

POWでも積極的に仲間をディフェンスし反撃の機会を得るね
追い込んだのが分かれば、《神焔収束斬》での最後の一撃!
私たちの心の光よ、最大まで輝き勝利を掴めッ!


呉守・晶
アドリブ歓迎

ヘッ!流石にグレモリーの仇だと告げるのは効果抜群だな!
効果抜群過ぎて完全に俺の首が狙われてるが……まぁ覚悟の上だ
それに俺が積極的に狙われるなら、それはそれで味方が戦いやすくなるだろ

ハッ!仇討は否定しねぇよ。だが、グレモリーは俺の故郷の江戸川区を奪還するのに討伐は必然だったんだ
バビロニア如きに苦戦してたのを知ってたのなら、グレモリーの傍にいればよかったんだよ

くそっ、目のやり場に困るようなことを
ジェネラル級相手に目を逸らすなんて自殺行為は出来ねぇし、かといって見たら術中に嵌るし
仕方ねぇ、魔槍の一撃は防げないと判断して剣持つ右腕と急所だけ庇うように構えとくぞ
肉を切らせて骨を断つ!魔槍の一撃を喰らったら可能なら左手で槍を掴んで動きを妨害して、魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させて叩き斬るぞ!
これで今度こそグレモリーとの因縁を断ち斬ってやる!
喰らいやがれ!これがグレモリーとサリエルにトドメを刺した一撃だぁ!
喰らい付き噛み潰せ、アークイーター!



「ヘッ! 流石にグレモリーの仇だと告げるのは効果抜群だな! 効果抜群過ぎて完全に俺の首が狙われてるが……まぁ覚悟の上だ」
 フュルフュールの視線を感じ、呉守・晶(TSデーモン・g04119)は彼女の動きを誘導するように岩場を駆けた。
(「それに俺が積極的に狙われるなら、それはそれで味方が戦いやすくなるだろう」)
 そう思っての行動だ。
「たいした憎悪だね。元々相容れない者同士だ、正しさを主張することはしない」
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、軽く息をつきフュルフールを見つめる。
「ただ私たちは、常に強きお前達に勝つ方法を模索し、必死に機を掴んで勝利してきた!」
「……散々利用した後で騙し討ちしたのはバビロニアだけじゃありませんし、敵を大勢で叩き潰すのはいつものことです」
 アークデーモンに騎士道も戦いの作法も無いだろうと、出かかった言葉を音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は呑み込んだ。
「恥じることはない――これまでもこれからも。だから今日も、堂々とお前に勝つよ!」
「軽蔑したければご自由に、フュルフュール」
 ただと、華楠は十二天将・六合の神力を宿す陰陽符〈陰陽六合符〉を手に、TOKYOエゼキエルでの事を思い出す。
(「……そういえばグレモリーは、バビロニアのことはひたすらこき下ろしてましたけど、最期まで私たち復讐者を卑怯者とは呼びませんでしたね……」)
 あれもアークデーモンの意地なのだろうか。
「私、やっぱりグレモリーは嫌いじゃないです。あくまでも敵としては……ですけど」
 聞こえない程度の小声で零す。
 フュルフールは身体の痛みを感じさせないような動きで、魔槍を振るい舞う。
 その表情には、刺し違えることも辞さない決意が滲む。
「ハッ! 仇討は否定しねぇよ。だが、グレモリーは俺の故郷の江戸川区を奪還するのに討伐は必然だったんだ」
「そんなこと私には関係ありませんわ!」
 魔槍を振るうフュルフールの一撃を、アンゼリカは黄金で装飾された分厚い大剣〈Day Braek of Leo〉で割り込み晶への刃を止める。
「バビロニア如きに苦戦してたのを知ってたのなら、グレモリーの傍にいればよかったんだよ」
 それはフュルフールが何度も思ったことだ。
 お前達に言われたくないと、華麗ながらも苛烈に魔槍を振るうが、アンゼリカは岩にしっかりと足を張り衝撃に耐える。
「見たいのは愛する人の住む平和な世界、人々の笑顔。お前に意識を割く時間はないんだよーっ!」
 正面から力押しでぶつかり合えば、フュルフールには不利だ。
 魔槍を激しく打ち付け弾かせた衝撃に、身体を委ねヒラリと舞う。
 元々艶やかな服装ではあるが、ダメージを受けて破れ、更に大胆な動きで大きく服がはだけどこか妖艶だ。
「くそっ、目のやり場に困るようなことを」
 ジェネラル級相手に目を逸らすなんて自殺行為は出来ねぇしと、晶は誘惑されない程度にチラリと視線を向ける。
 これは彼女の最後の舞いになるのだろうか。『魔槍舞踏』を魅せ、魔槍を振るい見せ、フュルフールは槍で豪快に薙ぎ払う。
 一閃を避けようと下手に動けば、足を滑らせ直ぐにフュルフールの槍の穂先が吸い付くように追いつく。
 岩場をアンゼリカと晶は動き、フュルフールを誘い飛び立ちにくい場所へ追い込めば、後は一気に追い込むだけ。
 アンゼリカは転身するように、身を翻し剣にオーラを。光の巨大剣を構築し、『神焔収束斬(ジャッジメントセイバー・ネクスト)』で斬りつけた。
「私たちの心の光よ、最大まで輝き勝利を掴めッ!」
 頭上から豪快に振り下ろした一撃が、フュルフールの肩から胸の上を深く傷つける。
 私からフュルフュールへ放つパラドクスはこれしかないでしょうと、華楠は術を紡ぎ放つ。
「『雷幻想・閃耀』――グレモリーに、ムールムールにも撃ち込んだ魔術的荷電粒子砲です。受け取りなさい……!」
 大きく血を溢れさせながら、フュルフールは目に憎しみの色を宿し睨む。
 吹き付ける『愛欲を呼ぶ魔風』に心を揺さぶられながら、華楠は陰陽木行に属する雷の術を紡ぐ。
「ト ホ カ ミ エ ミ タ メ――汝、至高なる雷の神威を識れ……!!」
 全力を注ぎ、ここでフュルフュールを断つために。
 妖精達の補助を得ながら、生成した多量の重金属粒子をビームとして放つ。
 その光は彼女の肺に風穴を開け、苦しそうに血を吐き、その唇を己の血で濡らす。
 鋭さを失ったフュルフールの魔槍は、晶へと伸びるがこれであれば捉えることも可能だ。
 晶は左の手で軸を掴み、フュルフールを正面から見つめ〈魔晶剣アークイーター〉の封印を一部解除し、巨大な牙と口のような異形の大剣に。
 捕食剣『貪リ喰ラウモノ』は大口を開ける。
「これで今度こそグレモリーとの因縁を断ち斬ってやる!」
「ディアボロス……グレモリー様の仇……っ!!」
「喰らいやがれ! これがグレモリーとサリエルにトドメを刺した一撃だぁ! 喰らい付き噛み潰せ、アークイーター!」
 晶と槍で繋がれたフュルフールは、皮肉にもグレモリーと同じように左肩から喰らい付かれ、その牙は豊かな彼女の胸深くまで沈み込む。
「ぐ、ぁ、ああああっ!」
 悲鳴と怒りの入り混じった声は、悲しみと屈辱に染まっていく。
「グレ、モリー……さま……私は……」
 震える手を伸ばし、フュルフールは赤く染まった指先で晶の頬にふれたが傷を付けることも出来ず、赤く線をひき落ちて。
 岩の上に転がったフュルフールの亡骸を、打ち寄せる波が呑み込み攫って行く。
 これで新宿島を狙おうと暗躍していたアークデーモンの一人が散るのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月20日
宿敵 『愛吹かす者フュルフュール』を撃破!