ハルファスのカテドラル

 港区を支配するジェネラル級アークデーモン『死と破滅のハルファス』は、港区の完全な統治すらままならない状態で、品川区の大天使の侵攻を受けていました。
 この侵攻に加え、ディアボロスの攻撃を受け、さらにディアボロスの行った誘導作戦の影響で「江東区のアークデーモン」が侵攻の兆しを見せており、存亡の危機に陥りつつあるようです。
 そのため、ハルファスは、本拠地である東京タワーを中心に、有力なカテドラル(悪魔聖堂)を配置し、根拠地の防衛に徹する構えを見せています。

 カテドラルは『ハルファス』自身が駆けつける事ができる最終防衛ラインです。
 ジェネラル級であるハルファスは、アヴァタール級・トループス級のアークデーモンや大天使の支配権を強引に奪い取って配下にできます。
 そのため、他区の軍勢による侵攻を食い止められていますが、ディアボロスには関係がありません。
 ハルファスの港区絶対防衛ラインを破壊する事で、港区をハルファスの手から解放する決戦を挑めるようになるかもしれません。

汝は、悪魔を信ずるか(作者 朱乃天
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#TOKYOエゼキエル戦争  #ハルファスのカテドラル  #港区 


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 首都・東京を象徴する赤き塔――港区に聳える東京タワーの一帯に、不気味な灰褐色の聖堂が並び建つ。
 異形を模る彫刻などが装飾された建物内の中央へ進むと、数百人もの信者が広間に集い、奥に鎮座している不気味な悪魔の像に跪き、熱心に祈りを捧げていた。
 希望無き世に救いを求め、一心不乱に祈り続ける信者たち。
 彼らの信仰である悪魔像の前では、緋色の髪の少女が声を張り上げ、信者たちを鼓舞させる。
「皆さんの祈りは、我らが主に届いております。さあ、もっとより一層強く念じましょう」
 少女はこのカテドラルの司祭であり、彼女の言葉に合わせるように、信者の唱える声が大きく響いて、木霊する。
 薄暗闇の空間に、灯った炎が揺らめいて。窓から射し込む月光が、奇跡を告げるが如く、広間をまばゆく照らし出す。
 光は次第に輝きを増して、目も眩むような白い世界が視界に広がり、信者たちは直視できずに、咄嗟に腕で目を覆う。
 ――その直後、光に霞む空間の奥に、一つの影が顕れる。
 其れは鳥の頭に四本の腕を生やした女性の姿。背中には蝙蝠の如き巨大な翼。
「ああ、ハルファス様……ハルファス様が光と共に降臨なされた!!」
 信者たちからどよめきの声が沸き起こる。彼女こそ、信者たちの信仰の対象である悪魔・ハルファスだ。
「ハルファス様、どうか我らに救いの手を……」
 必死になって救済を乞う信者たち。だがそうした彼らの訴えを、制するようにハルファスは静かにそっと手を突き出す。
 そして宥めるように落ち着いた口調で、ここに集った全ての信者に向けて言葉を発する。
『今、港区は様々な悪しきものの侵略を受けている。だが、恐れる事は無い、我が加護がある限り、ハルファスのカテドラルは敵に屈する事は無い』
 まるで脳内に直接語り掛けてくるかのような厳かな声が、響き渡る。
 信者たちは皆、ハルファスのお告げに心酔し、涙ぐみながらひれ伏した。
「主からの有難いお言葉でありますわ。信じ続けていれば、奇跡は必ず訪れます。共に主を祈り、讃えましょう」
 司祭の少女の呼び掛けに、信者たちは賛同しながら、主を崇め讃える歌を唱和する。
 しかし彼らは知る由などない。今も捧げる信仰心が、目の前の少女に貪り尽くされている事を――。

●虚構と欺瞞のカテドラル
「いつもお疲れ様。あのね、今回もアナタたちに頼みたいことがあるの」
 出迎えた姫宮・ノエル(空想トロイメライ・g03234)は、ディアボロスたちを見るなり、早速話を切り出した。
 これまでのディアボロスの活躍によって、『TOKYOエゼキエル戦争』における支配者の本拠地が明らかになった。
「場所は港区。彼の地を支配しているのは、ジェネラル級アークデーモン『死と破壊のハルファス』よ」
 遂に突き止めた敵の拠点。港区はまだ完全な統治に至っておらず、品川区の大天使や江東区のアークデーモンからも攻撃を受けており、存亡の危機に陥っていると言っても過言ではない。
 更には渋谷区の大天使の動静も怪しくなっている為、本拠地である東京タワー周辺に複数のカテドラルを構築し、最終防衛ラインを築こうとしている状況だ。
 ハルファスはカテドラル間を迅速に移動することができる為、ハルファス自身が最終防衛ラインを死守して、侵攻してくるアークデーモンや大天使の軍勢を退けようとする心算らしい。
 ジェネラル級であるハルファスは、下級のアークデーモンや大天使の支配権を奪って、自軍の配下に置くことができる。
 その為、他区の軍勢による侵攻は食い止めているが、全く影響のないディアボロスの前では、意味を成さない。
「つまり、アナタたちが拠点に乗り込み、悪魔神殿の最終防衛ラインを破壊する。そうすれば、ハルファスとの決戦を挑んで……港区を奪還することも不可能ではないわ」

 この作戦の先に待つのは、ジェネラル級との大きな戦い。
 事を優位に進める為にも、まずは目の前の戦いで成果を挙げなければならない。
 カテドラルには、熱狂的な一般人の信者が集められている。戦う上での脅威はないが、彼らの強い信仰心が、カテドラルの主であるアヴァタール級『ゲヘナ』の戦闘力を飛躍的に増大させているようだ。
 従って、カテドラルを攻略するには、信者たちの信仰を失墜させる必要がある。
「施設はトループス級『ショディー』が警備しているから、警備を倒すか掻い潜るなどして奥の広間に向かってほしいの」
 広間に辿り着いたら、信者の前に姿を見せたハルファスと、護衛のトループス級『ピグマリオン・プッティ』がいる。
 ハルファス本人は戦闘に加わらず、ここでは護衛と対峙することになる。そして護衛が撃破されると、ハルファスは最後まで戦うことなく撤退する。
 もしもハルファスが逃走すれば、盲信している信者たちは、主に見捨てられたと思って信仰に疑念を抱くだろう。
 信仰に綻びが生じた隙を衝き、彼らを説得すれば、こちらの話にも耳を傾けてくれるかもしれない。
 信者の信仰心が弱まれば、ゲヘナへの加護も消滅するので、そうなれば撃破するのも難しくはない。

「これまでディヴィジョン旅団が白金地区やお台場地区への誘導作戦を行ってくれたおかげで、港区のハルファス勢力は劣勢に立たされてるわ。隣接区のアークデーモンや大天使の動きも気になるけど、まずはハルファスを追い詰めることに専念ね」
 港区をアークデーモンの魔の手から解放し、奪われた歴史の一頁を取り戻す為……。
 話を終えたノエルは、ぺこりと頭を下げてディアボロスたちにお願いする。
 この2013年の世界を生活の拠点としてきた彼女にとっても、思うところがあるのだろう。
 様々な感情を胸に秘め、ノエルは作戦に向かうディアボロスたちに全てを任せ、託すのだった。

●狂える信仰
 彼らは救いを求めていた。
 隣接する区の天使や悪魔に、生活を脅かされる苦難の日々。
 毎日欠かさず祈りを捧げ、ひたすら奇跡を信じて願い、そして彼らは……遂に奇跡を目の当たりにした。
 光と共に降臨した神々しい姿。畏怖すら覚える存在感に、狂信者たちは涙する。
「ああ……何と凛々しく、頼もしいお姿。どうか貴女のお力で、我らを邪悪な天使共から守って下さい……」
 もはや恐れるものなど何もない。我らの信じる主こそ、唯一無二で完全無欠の救世主。
 這い蹲り、縋るように祈り続ける狂信者たち。
 その光景を、司祭の少女が一瞥しながら、ほくそ笑む。
 人はか弱く、愚かで、浅ましい。
 彼らの信仰心もまた然り。その本質は、脆く、儚いものなのだ――。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
6
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
2
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【使い魔使役】
2
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV8 / 【アクティベイト】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ドレイン】LV4 / 【ダブル】LV3

●マスターより

朱乃天
 朱乃天です。
 港区解放に向けての前哨戦、まずはハルファスの防衛ラインを突き崩しましょう。

●選択肢の捕捉
『ハルファスの畏れを失わせる』
 狂信者たちを説得します。
 ハルファスが撤退する前にこちらを選択しても、おそらく聞き入れてはもらえないでしょう。
 また、こちらの結果によって④の戦闘にも影響します。

『施設を警備するトループス級』
 この選択肢をクリアしなくても、ボス戦を行うことは可能です。
 その場合、ボス戦で『警備を突破する作戦プレイング』を書かなくてはなりません。
 また、こちらが残存している状況でボス戦に突入する場合、ボスの護衛に加わります。

『ハルファスと護衛トループス』
 ハルファス自身が戦闘に加わることはありません。
 また、護衛のディフェンスが必ず発生しますので、ハルファスにダメージを与えることは不可能です。
 もしハルファスに問い掛けたとしても、情報は一切漏らしません。
 ただし、何かしらの情報を与えることについては問題ありません。
 護衛が全滅したら、その時点で撤退します。

『アヴァタール級との決戦』
 警備の敵が残っている状態で挑む場合、『警備を突破する作戦プレイング』が必要です。
 最初は信者の信仰心によって強化されていますので、それらを排除してから挑んだ方が良いでしょう。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


長月・夜永
虎穴に入らずんば虎子を得ず

情報収集で狂信者達を調べ
何食わぬ顔で狂信者達の中に潜伏
調査を進めつつ、タイミングを見て【忍法・影傀儡】で、ショディーの影を操り
背後から強襲を掛けさせて確実に仕留めるのを狙います

影傀儡のダメージを負えば、元になった本体にもダメージが行く効果があるので、遠慮なく撹乱
敵が別にいると意識を誘導する事で、自分がより動きやすくすることも狙っています



「虎穴に入らずんば虎子を得ず、ってね。さ~て、それじゃ任務開始と行こっか」
 長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は噛んでいたガムを大きく膨らませながら、敵の拠点であるカテドラルの入り口に立つ。
 内部は警備のトループス級が巡回している。奥に進むには、それらを倒すか、可能な限りやり過ごして警備の目を掻い潜る以外に手段はない。
 セーラー服に黒いパーカーを着込んだ夜永は、一見普通の女子高生だが、その実態は……現代に生きる忍びの末裔!
 潜入調査はお手の物、とパーカーのフードを目深に被り、施設の内部に入り込む。
 足音を立てず、周囲を警戒しながら進んでいくと、巡回しているアークデーモン『ショディー』の後ろ姿を発見する。
 幸いにして、相手はまだこちらの侵入に気付いていない。夜永は物陰に隠れながらタイミングを見計らい、敵の背後から奇襲を仕掛ける。
『起きて従え、影遊び』
 夜永が印を結んで念じると、ショディーの影が実体化して起き上がり、不意打ち気味にショディーの背中を斬りつける。
「キャアッ!?」
 突然予期せぬ攻撃を受けて、悲鳴を上げる少女の悪魔。
 ショディーがディアボロスの存在に気付くと、怒りの形相に変わって夜永を睨み、自身の生命力を削って不可視の斬撃を撃ち放つ。
「ッ……!?」
 迫る斬撃に夜永は身動きできず、立ち尽くす。否――避けられないのではない。彼女は敢えて避けないのだ。
 夜永の前には、忍法によって生成されたショディーの影傀儡が立っていた。
 そして見えない斬撃は、影傀儡の身体を深く切り裂き――負ったダメージは反転してショディー自身に撥ね返る。
「そ、そんな……」
 一体何が起きたか理解が出来ず、ショディーの身体が崩壊し、力尽き果て、影と一緒に消え散った。
「ま、ざっとこんなモンかな」
 まず最初の敵を軽々と撃破し、夜永は再び奥を目指して進むのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

アリス・セラフィハート
アドリブ連携歓迎

ハルファスさんから
港区奪還の為にも

先ず
警備の
ショディ―さんを…

『すみません…けど…ここは通させて頂きます…』

【飛翔】で
【空中戦】も行い

【臨機応変】に行動

ヴォーパルソードで
【光使い】で
剣からの
光焔の【衝撃波】【誘導弾】や
パラドクスで
攻撃

近接は
【斬撃】【両断】【薙ぎ払い】
で攻撃

ロリーナちゃんに
オラトリオクレセントでの
光矢の【連射】で
援護して貰い

見えない斬撃は
遮蔽物に隠れ対処や
【観察】【風使い】【看破】で
風の流れ等読み
乱れで軌道等判れば
味方にも伝え
パラドクスで相殺や
回避を試み

派手に動いて攻撃し
敵の意識をこちらに向け
味方が行動し易くする様に

防御・回避は
【ガードアップ】
【結界術】【残像】


クレイル・ポリエドロ
困った時、何かに縋りつきたくなるのは分かります
ですが、困窮の原因がそれを利用することは、きっと違う筈です

広間へと辿り着くためにも、まずはショディーを倒さなければ
戦う事で広間の悪魔達に気付かれてしまうかもしれませんが、後顧の憂いはまず断っておくべきでしょうから
遭遇戦に伴い、高速詠唱で先んじてアイスエイジブリザードを行使
敵を凍てつかせると共に、名残りの吹雪で見えない斬撃の軌跡を可視化出来ないか試みます
敵や吹雪の動きをよく観察してみましょう
もし可能であったなら、他の方へ伝達を
また、躱しきれなくても痛みや恐怖心は戦いへ精神を集中させることで押し殺します

「ごめんなさい! でも、押し通らせてもらいます!」


アンゼリカ・レンブラント
ハルファスから港区を奪還するため、1つ1つ積み重ねていこうな
張り切って挑むぞ。
【勇気】を胸に【突撃】し近距離戦を挑むぞ!

でもただ突っ込むだけじゃなく、
【フェイント】も駆使して隙を作ったところに
背筋を生かした【貫通撃】の強い剣撃を見舞う
どうだ、効くだろっ!

敵からの攻撃には【オーラ操作】で
オーラを強化。クラッシュ障壁に自慢の腹筋でこらえ、
反撃でさらに重い一撃をプレゼント!
この腹筋は貫けないぞ!!さぁ今度はこちらだ!

相手は多数のトループス級
囲まれないよう位置取りに注意
仲間と連携し、逆に囲みを作って攻めるね

相手の隙を見て、必殺の《光剣収束斬》!
この一撃は重いぞっ!
敵を倒したら次の相手と、殲滅まで続ける



「ハルファスから港区を奪還するため、1つ1つ積み重ねていこうな」
 アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)は気合いを滾らせ、張り切りながら施設の奥を目指して進む。
 暫く移動したところで、一行は警備をしていた数体のショディーと鉢合わせする。
「どうやらお出ましみたいだな。片っ端からやっつけていくか!」
 敵との戦闘に、アンゼリカが大きな天光色の瞳を輝かせ、勇気を胸に抱いて拳を強く握り締める。
「すみません……けど……ここは通させて頂きます……」
 まるで不思議の国に迷い込んだかのような少女、アリス・セラフィハート(不思議の国の天司姫アリス・g00270)。
 その可憐な容姿とは対照的に、静かな怒りの炎を心に灯し、施設を警備していたショディーと対峙しながら、アリスが空色の光焔を纏った剣を抜く。
「まずは彼女たちを倒さなければ、広間に辿り着けませんからね。後顧の憂いは断っておくべきです」
 敵と遭遇した以上、戦う以外に道はない。クレイル・ポリエドロ(colorless・g02075)も覚悟を決めて、攻勢を掛ける。
 この戦闘の騒ぎによって、広間の悪魔たちにも気付かれてしまうかもしれない。だが今は、一刻も早く目の前の敵の撃破に専念するのみ。
「困った時、何かに縋りつきたくなるのは分かります。ですが、困窮の原因がそれを利用することは、きっと違う筈です」
 ……悪魔に魂を売ってでも、助かりたいと思うのは間違っている。
 クレイルは複雑な思いを抱きながらも、白い天使の翼を大きく広げて、精神を集中。
「吹雪に呑まれて、凍てつきなさい」
 高速詠唱で敵よりも先んじて呪文を発動。魔力を冷気に変換し、激しい吹雪が吹き荒れ、敵集団に襲い掛かる。
 暴力的な冷気の渦が、ショディーの四肢を凍らせる。しかしこの少女の悪魔は、例え生命を賭してでも、侵入者を排除することだけしか考えていない。
 自身の生命力を削って闘気を練り上げ、クレイルを狙って放つは、不可視の斬撃。
 目を凝らしても軌道は見えず。ならば名残りの吹雪で斬撃を可視化できないかと、観察すると――。
 僅かに吹雪の流れが異なった箇所。そこから風を切り裂く音が聴こえ、こっちに接近してくるのを感じ取る。
 それは瞬きする間もない程の、刹那の出来事――クレイルは咄嗟に上体を捻り、不可視の斬撃を辛うじて躱す。
 どうにか斬撃を見切ったことに、クレイルは安堵したのか、ふぅっと一つ息を吐き、表情を引き締めて敵を見据える。

「ロリーナちゃん……援護をお願い……」
 アリスがオラトリオに呼び掛け、指示を出す。彼女の言葉を受けたロリーナは、弓を構えて光矢を放ち、少女の悪魔を狙い撃つ。
 オラトリオの援護射撃によってショディーが怯む。そこへアリスが天使の翼を羽搏かせながら、宙を舞う。
「目障りな小娘ね。落ちろ……!!」
 敵の不可視の斬撃も、アリスは風の流れで軌道を読んで、残像を纏って素早く旋回……剣を振るって相殺する。
「これで……止めです……」
 アリスがすかさず反撃し、全身から発する魔力が無数の光の輪と化し、敵群目掛けて撃ち放つ。
 回転しながら少女の悪魔に迫る光の輪。それは刃の如き鋭さで、ショディーの肢体を斬り刻み――少女の悪魔は死の苦痛に耐え切れず、断末魔を上げながら息絶えた。

「そっちの相手は私がするよ! さあ、かかってきな!」
 仲間が群れに囲まれないよう、アンゼリカが声を張り上げ、敵の注意を引き付ける。
「そこまで言うなら、まずアナタから殺してあげる」
 血に染まったようなショディーの翼が光を帯びて、空中に向けて発射される。光は赤い雨となり、アンゼリカの頭上から緋色の光芒が降り注ぐ。
 触れた者の肉体を溶かす悪魔の雨。この攻撃にアンゼリカは敢えて正面から突撃し、肌に纏った魔力の障壁で赤い光の雨を撥ね退け、一直線に突き進む。
「さぁ、今度はこちらだ!」
 そのまま突進するかと思われたアンゼリカだが、床を強く踏み込み、高く跳躍しながら一気に敵との距離を詰める。
「この一撃は重いぞっ!」
 虚を突かれ、動きが鈍った少女の悪魔の、ほんの一瞬の隙をアンゼリカは見逃さない。
 握った拳に力を込めると、溜めたオーラが集束されて、身の丈以上の巨大な光の剣が構築される。
『裁きの光よ、我が手に集いて剣となり、全てを斬り裂けぇっ!』
 凄まじい気迫と共に、光の巨剣を振り下ろす。
 鍛え上げた肉体から繰り出される豪快な一撃が、悪魔の少女に叩き込まれると――その強烈無比な破壊力は相手の防御を上回り、ショディーの身体は光に呑まれるように吹き飛ばされて、消滅した。

「どうだ、効いただろっ!」
 ポーズを決めながら、得意げに笑うアンゼリカ。
 しかしまだ敵は残っている。ここにいる群れを全て撃破するまで、この戦いは終わらない。
「ごめんなさい!  でも、押し通らせてもらいます!」
 ならば一体残らず倒すまで。クレイルも全力魔法で応戦する。
 後から駆け付けてくる仲間の為にも、道を切り拓くべく、少女たちはその後も戦い続けるのであった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

真紅堂・乎乎那
先に待つ大きな戦いか、鍛えておきたいね。

仲間と協力、兎に角……戦えば良いんだよね?
長剣と短剣の2刀流。
……と見せかけて本命は隠し持った爆発物の数々だ。
一応、反撃を警戒し
一体以上は戦闘不能に出来る敵を巻き込むようにガソリンをぶちまける。


フェルト・ユメノアール
さすが悪魔、口が上手いね
でも、人の弱みに付け込んで利用する
そんなやり方、許しておく訳にはいかないよ!

まずは後顧の憂いを断つ為にも警備を撃破するよ
施設の柱や物陰を伝い、隠密しながら進行
警備を発見したら奇襲を仕掛ける

トリックスターを投擲して相手を牽制
そのままダッシュで接近、すれ違い様に首、腹など防御の薄い箇所に斬撃を加え
体勢を崩した所に爆裂ゴマを放って爆破、撃破する
はい、プレゼントだよ

また戦闘中は常に動き回り、攻撃時以外は遮蔽に身を隠す事で見えない斬撃に対処
敵に囲まれたり、一連の攻撃で相手を倒し切れなかった時はパラドクスで仕切り直し
自分の姿に変身させたシャドーに紛れて死角から再度不意打ちを仕掛ける


八雲・祥華
まずは警備を片付けるとしよう。横槍は入れられたくない

会敵したら赤心武者に抱えて貰いながら攻撃に当たらないように動き回り、敵の動きを観察。
敵が放つ攻撃の予備動作を見切ったら、赤心武者に「殺した相手の魂は食べていい」と伝えて降ろして貰うとしよう
敵の予備動作に合わせて多量の清め砂を撒いて攻撃の軌道を可視化し、可能なら回避を行う。赤心武者には自身の間合いに出来るだけ多くの敵を入れるように行動させる。花が咲けば、後は攻撃を喰らわないようにしながら一つずつ摘み取って貰おう。
お勤めご苦労様。後は赤心武者のお腹の中で休むといい。



「さすが悪魔、口が上手いね。でも、人の弱みに付け込んで利用するそんなやり方、許しておく訳にはいかないよ!」
 フェルト・ユメノアール(夢を追う道化師・g00275)は警備に見つからないよう柱や物陰に身を隠し、様子を窺いながら施設内部を移動する。
 先行した仲間たちの活躍もあって、警備の数はかなり減少しているのが確認できる。
 後はこの先の展開を考え、残存している敵を一体残らず駆逐する。フェルトは翡翠色の目を光らせながら、攻撃を仕掛けるタイミングを見計らう。
「先に待つ大きな戦いか、鍛えておきたいね」
 共に行動している真紅堂・乎乎那(紅蓮のカースブレイド・g02399)が見据えているのは、この戦いの後に起こりうるかもしれないジェネラル級との決戦だ。
 何れ訪れる強敵との戦いに備え、この前哨戦は己の力を高める為の試練とも言えよう。
「まずはあそこにいる警備を片付けるとしよう。横槍は入れられたくない」
 討ち漏らした敵が後で乱入してこられたら厄介だ。八雲・祥華(邪霊使い・g04716)は一体たりとも逃さぬよう、神経を研ぎ澄ませて敵の動きを観察する。
 三人は互いに視線を送って、大きく頷く。それを合図にまずはフェルトが機先を制し、警備のショディーに奇襲を掛ける。
 カラフルなデザインの投げナイフを投擲し、全速力で疾走しながらショディーに接近。
『誰が本物か、キミに分かるかな? 現れろ! SCドッペルシャドー!』
 道化師たるフェルトのパラドクス。自身の姿に似せた影人間の集団を戦場に召喚、敵を惑わし、攪乱しながら死角を狙う。
「な、何よこれ……!?」
 突然の敵襲、しかも相手は全て同じ姿とあって、ショディーは驚き、混乱する。
 だが侵入者は排除しなければならないと、不可視の斬撃を飛ばして攻撃するが……命中したのは、影人間の方だった。
「残念、外れだね」
 フェルトがしてやったりと笑みを浮かべて、いつの間にやら敵の背後に回り込み、ナイフで脾腹を斬りつける。
「キャアアアアーーーッッッ!?」
 走る痛みに体勢を崩す少女の悪魔。フェルトの掌の上では、独楽が火花を散らして回転している。
「はい、プレゼントだよ」
 餞別代わりに捧げるソレは、独楽の形をした小型の爆弾。
 放り投げられ、空中で回転しながら落下して、床に触れた瞬間――摩擦の衝撃で大きく爆ぜて、爆発音と共にショディーは吹き飛び、起き上がることなく果てたのだった。

 幕末の同心の姿をした死人形・赤心武者に抱えられ、祥華が敵との攻防を繰り広げる。
 祥華を抱えた状態で、動き回ってショディーの攻撃を避ける赤心武者。
 その間、祥華は除霊道具の清めの砂を周囲に撒いて、相手の技に備えていた。
「これでも、喰らって頂戴」
 生命を削って放つショディーの斬撃。見えない力が祥華を狙って迫り来る。
 しかし先程撒いた清めの砂の、浄化の力が悪魔の力を消し祓い、斬撃の軌道を可視化する。
「――見えた」
 前髪に隠れた祥華の瞳が、鋭く光る。
 そして赤心武者から離れるように跳躍し、赤心武者も咄嗟に後ろへ飛び退る。直後に斬撃は、一人と一体の間を通り抜け、虚しく空を切るのみだった。
「赤心武者、殺した相手の魂は好きにしていい」
 祥華がそう呼び掛けながら、己の内に宿した呪力を発動。
『刈り取って 斥刃斬獲赤心武者』
 全身から溢れる黒い瘴気が少女の悪魔の魂を捕らえ、紅く色付く花が咲き乱れる。
 そこへ近寄る赤心武者。間合いに入った者たちは、呪いによって蝕まれ――振り抜く刃が花を刈り、鮮やかな赤い飛沫が、花弁の如く舞い散った。
 生命を摘み取られた少女の悪魔は、糸が切れた人形のように横たわって、息絶えた。
「お勤めご苦労様。後は赤心武者のお腹の中で休むといい」
 魂を吸い尽くした刀を、鞘に納める死人形。祥華は彼の戦いぶりを労いながら、ふわりと外套を翻した。
「さて……少しばかり腕試しをさせてもらうよ」
 乎乎那の両手には、長剣と短剣の2本の剣が握られている。
 ソレで斬りかかってくるのかと、ショディーは警戒しながら間合いを取って身構える。
 ならばと、乎乎那が勢いよく駆けて突撃する。だが、剣は見せかけだけの、あくまでフェイク。
「……なんて、ね」
 2本の剣を空中に放り投げ、ショディーは思わずそっちに視線を向ける。
 一瞬の隙が生じる、その時――乎乎那は懐に隠し持っていた、魔術調合で作った油をショディー目掛けてぶちまける。
 予期せぬ不意打ちに、ショディーは動揺するが、本能的に危険を察して反撃する。
 血が滴るような悪魔の翼が光を纏い、発する赤い光が雨の如くに降り注ぐ。
 相手の肉体を骨まで溶かす、死の赤い雨。だが乎乎那は少しも怯まず、悠然と小型の銃を取り出し、少女の悪魔に照準を合わせる。
『ガソリンはお好きかな?』
 トリガーを引き、撃ち放たれた弾丸が――撒いた油に着火して、激しい爆破と同時に生じた炎の渦が、瞬く間にショディーを呑み込み、灰も残らない程、灼き尽くす。

 施設を警備していた少女の悪魔は、彼女たちの活躍によって、一体残らず殲滅した。
 これで後顧の憂いは断ち切った。ディアボロスたちは休む間も無く奥へと進み、狂信者が集う広間へ向かうのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!

乾・玄辰
常ならば天使より悪魔に親しむ稼業だが……
天の獄と地の獄、いずれを信ずるにせよ盲信の先に広がるのは無明の闇だ。

警備の悪魔を叩く方には人数が回ったようだね。
混乱が起こるのを見計い【光学迷彩】で奥の広間に潜入を試みる。
かの七二柱の名を冠するモノの姿を拝んでやろう。

広間まで到達したら信者達とハルファスらの様子を【観察】しながら
信者達を巻き込まず攻撃を仕掛けられそうな位置を探す。
高みに立ち人の性を嘲笑うその様、先日一戦した天使擬きと変わらんな。
いずれ看破されるだろうがその前に【灼光剣・鬼火走り】の一閃をハルファスに放つ。
護衛の彫像に阻まれようと構わない、崇める者の前で救世主の虚像を灼き斬ってやる。


小田桐・左京
ハルファスに問い掛けたとしても、情報は一切漏らさないのか、なら言うだけならタダの精神でこうだ。
戦う意思を失わない限り、我々は塵も残さず消されても蘇るし強くなる。なのでこちらの勝ちだ。(「完全な死」を迎えることもあるようだし、一度滅ぼされたが……それはそれだ)

それにしても、ハルファスはなぜ戦わずに逃げるんだ?
(捕まえられたらヤバイので逃げてくていいけどな)
まあトループス級のあんたらに聞いても仕方ないしやるとするか。

いいぞ空を飛ぶのか!ならこちらも飛翔して空中戦といくか。
囲まれないように飛び回りながら魔弾を撃ち込んでやらないとな。
しかし誘導弾なうえに弾代も掛からないし双翼魔弾は便利だな~


アリス・セラフィハート
アドリブ連携歓迎

悲しげな風体の彫像さん…

先程の
ショディーさんといい

ここには
何だか戦いづらい敵さんが…

『でも、信者さんのお目を覚まして…港区奪還の為にも…!』

残留効果2は
全て使用

【飛翔】で
【空中戦】も行い

信者さんを巻き込まない様
【臨機応変】に行動

ヴォーパルソードで
【斬撃】【両断】【薙ぎ払い】や
【光使い】で
剣からの
光焔の【衝撃波】【誘導弾】
パラドクスで攻撃

ロリーナちゃんにも
オラトリオクレセントでの
光矢の【連射】で
援護して貰い

敵パラドクス対処は
わざと
ハルファスに攻撃
護衛の意識を反らし
ディフェンスさせ
阻止と護衛への攻撃を
同時に

『ハルファスさん、お覚悟…!』

防御・回避は
【ガードアップ】
【結界術】【残像】



 警備の悪魔を全て撃破し、ディアボロスたちは奥の広間に辿り着く。
 そこでは多くの信者が、這い蹲って一心不乱に祈りを捧げているようだ。
 彼らの前には、信者を統べる司祭と思わしき少女の悪魔。そして、彼らの信仰の象徴たる大悪魔――4本の腕を生やした、鳥の頭を持つ異形の女性。
「あれがハルファス、ジェネラル級のアークデーモンか……」
 光学迷彩を纏って身を潜める乾・玄辰(最後の魔法使い・g01261)は、かの72柱の名を冠する悪魔の姿を一目見るなり、息を呑む。
「高みに立ち人の性を嘲笑うその様、先日一戦した天使擬きと変わらんな」
 信者と悪魔たちとのやり取りを観察しながら、所詮は人の弱い心を悪用しているだけに過ぎないと、玄辰は沸き立つ怒りを抑えつつ、攻撃を仕掛ける機を窺う。
 ハルファスの背後には、鎖に巻かれた天使の彫像が並んでいる。
「悲しげな風体の彫像さん……」
 アリス・セラフィハート(不思議の国の天司姫アリス・g00270)は物憂げな瞳で、天使の彫像をじっと見つめる。
 ソレらは彫像ではなく、ハルファスが支配権を奪った天使たち。そのことはアリスも承知しているのだが、痛々しい姿を目にすると、武器を手にして戦うことを躊躇ってしまう。
「でも、信者さんのお目を覚まして……港区奪還の為にも……!」
 アリスの優しい心に生じる葛藤。しかしどんな容姿であれ、倒すべき敵であることには変わりない。
 この世界に生きる人々の、奪われた日常の時を取り戻す為、アリスは勇気を奮い立たせて、剣を持つ手に力を込める。
「戦う意思を失わない限り、我々は塵も残さず消されても蘇るし強くなる。だからこの戦いも、決して負けることはない」
 小田桐・左京(デーモン合体した武人・g03432)がアリスを鼓舞するように、言葉を掛ける。
 あまり余計なことを考えず、ただ敵を撃破することだけに専念すればいい。
 左京が精神を研ぎ澄ませながら、準備は万全だと言わんばかりに身構える。

「では……行こう」
 玄辰が仲間に促しながら、合図を送る。そして全速力で疾走しながら、ハルファス目掛けて突撃する。
『天に冥々 地に冥々。劫火は牙と為り肉喰らい 灼熱は舌と為り骨舐る――』
 駆け寄り、呪文を唱えて、短剣を抜く。すると身体が陽炎のように揺らいで消えて。その刹那、玄辰のいた場に一条の焔が立ち昇る。
『――北落師門に焔立ちなば 三界六道焼滅せん』
 振り抜き、奔る刃の一閃は、剣に宿りし生ける焔を解き放ち、狂える劫火が敵を灼き尽くさんと悪魔を襲う。
 突然の奇襲にも、ハルファスは全く身動ぎしない。玄辰の放った一撃が、ハルファスの身体を掠める瞬間――彫像の天使が間に割り込み、防がれてしまう。
「やはり護衛に阻まれてしまうか」
 この結果も想定内だと、玄辰は冷静に判断しながら、気を取り直してハルファスを守る天使の彫像たちと対峙する。
 片や対するハルファスは、侵入者の襲撃にも動じることなく、ディアボロスたちを見下すように鎮座している。
 そんなハルファスの威風堂々たる姿に、避難した信者たちから喝采の声が沸き起こる。
「自らは戦わず、護衛が相手をするというわけか。だがその余裕もいつまで持つかな」
 左京が抜いた刀を突き付けながら、挑発する。小馬鹿にするかのような左京の態度に、信者たちは罵詈雑言を浴びせるが、ハルファスは意に介することなく、代わりに護衛の『ピグマリオン・プッティ』が、侵入者を排除するべく動き出す。
「いいぞ空を飛ぶのか! なら空中戦といこう」
 翼を羽搏かせて空を飛び交う天使の像に、左京は興奮しながら、受けて立とうと悪魔の翼で飛翔する。
「私も……援護します……!」
 アリスも白い翼を広げて舞い上がり、今ここに、天使と悪魔が入り乱れての空中戦が展開される。

 加速しながら体当たりしてくる天使の彫像の攻撃を、左京は間一髪のところで躱して、直後にすかさず反撃する。
 クロノヴェーダを葬る為に造った特製ライフルに、魔力を込めて、狙い撃つ。
 放った魔力の弾丸を、天使の彫像が回避する。が、弾丸はまるで意思があるかのように軌道を変えて、追尾する。
「悪いがこいつは誘導弾だ。便利だろ?」
 ニヤリと不敵に笑う左京。その視線の先には、魔弾に貫かれた彫像が、地に落ちて、粉々に砕ける光景が映っていた。
「私も……負けていられませんね……」
 光焔纏いし剣で応戦していたアリスだが、魔力を集中させると、剣で虚空に魔法陣を描く。
 ――アリスは言いました。
『何て厚く黒い雲! 何て速くこっちにやってくるの! ……雲に羽がある? ……あれは大きなカラスだわ……!』
 それは彼女のパラドクス。不思議の国の召喚魔法。
 魔法陣から雷雲と共に顕れたのは、漆黒の巨大な鴉の如き魔鳥。
 鋭い嘴を開いて、けたたましい啼き声が広間に響く。すると上空の雷雲から、闇色の雷が彫像の集団に降り注ぎ、一体また一体と、天使の彫像が墜落していく。
 ――決闘を始めようとしたダムとディーは、恐ろしく巨大なカラスが現れたのを見て一目散に逃げ出しました。
 力尽き、斃れる天使の最期の姿を、アリスは切なく憐れむように見届けるのであった。
「常ならば天使より悪魔に親しむ稼業だが……天の獄と地の獄、何れを信ずるにせよ盲信の先に広がるのは、無明の闇だ」
 地上では、玄辰の鬼火走りが天使の像を灼き払う。
 贄を無情に喰らいし、劫火の剣閃。炎が揺らめく戦場で、玄辰は赤い双眸を見開き、元凶たる悪魔の姿を睨視する。
「どれだけ阻まれようと構わない。お前を崇める者たちの前で、救世主の虚像を灼き斬ってやる」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

八雲・祥華
アレがハルファス……。殺しておきたいけど、ここは我慢。
まずは命よりもその威光を剥ぎ取る。

除霊道具の一つ、厭勝銭を入れた袋の口をキツく縛り、注連縄で結んでブラックジャックを作る。
敵の動きをよく観察し、自分目掛けて急降下してきたらその攻撃を避けながら赤心武者、もしくはブラックジャックで攻撃。
複数の傷を付けるのに成功すれば、わざと逃がして別の敵を挑発。
同じ手法で傷付けるのを繰り返していく。ある程度の敵に傷を付けたら呪いを発動。後は傷から生えた手や足、頭が敵を壊していくのを待つ。

一見ただの彫像だけど声は出せるの?
出せるなら大きな悲鳴を上げて、信者に貴方達が単なる生き物だと気付かせるのが楽になるから。


アンゼリカ・レンブラント
ハルファスは撤退するのみなんだな
では呼びかけるだけに留めよう
「――悲しみで彩られた世界を許せない心と共に、
何度でも私達は立ち上がる。けして負けない!」

宣戦布告をして、トループス級を片付けていこう
パラドクス《破軍衝》を打ち込んで攻撃
弱っている敵から、倒せそうな敵から攻撃して
数を減らしていく

相手がハルファスを庇う動きをするなら
あえてハルファスを狙うのも手だね、覚悟ー!

突出を避け、仲間と連携して数を減らしていこうな!
敵からの攻撃は、避けれるものは避けて消耗を減らすけど
避けられないものは【オーラ操作】で
守りを厚くして凌ぐよ!

胸に【勇気】が灯る限りへっちゃらさ!
お返しのパラドクスを力いっぱい打ち込むよ!


クレイル・ポリエドロ
この世に絶望を振りまいておいて、自らは素知らぬと人々へ希望を騙る
あなた達のしてきた所業と欺瞞は、ここで砕かせてもらいます

天使の翼を羽ばたかせ、飛翔の力でもって聖堂へ突入
その際には天使の輪の輝きで、聖堂内部全てを照らし出します
この身の姿や力を最大限利用
後の説得のため、信者の方々へ私達復讐者の存在をより強く印象付けられればと
姿形だけでは説得力に欠けるかもしれませんので、突入の勢いのままリングスラッシャーを展開
力を示すためにプッティは勿論、悪魔象やハルファスの威信を示すようなものも巻き込んで壊してしまいましょう
もしも、プッティからの流れ弾や戦闘の余波が信者の方々へ及びそうな時は身を呈してでも庇います



 多くの信者に崇拝されるアークデーモン、その中でも格上であるジェネラル級と遂に遭遇したディアボロスたち。
 首魁たるハルファスを取り囲んで立ち塞がるのは、彼女に支配されている天使の彫像。
「アレがハルファス……。殺しておきたいけど、ここは我慢。まずは命よりもその威光を剥ぎ取る」
 八雲・祥華(邪霊使い・g04716)が死人形の赤心武者を従えながら、異形の悪魔の姿を真っ直ぐ見据える。
 もし直接ハルファスを狙っても、護衛に攻撃を阻まれてしまう。
 ならば信者の前で醜態を晒し、尊厳を失わせるようにする。その為には、目障りな護衛を一体残らず排除するのみ。
「この世に絶望を振りまいておいて、自らは素知らぬと人々へ希望を騙る。あなた達のしてきた所業と欺瞞は、ここで砕かせてもらいます」
 信者の熱心な信仰心を、自身の糧とする為だけに利用する。
 正に悪魔の所業とも言える非道な行為に、クレイル・ポリエドロ(colorless・g02075)は感情を表に出さないものの、強い口調に秘めた怒りを滲ませる。
「――悲しみで彩られた世界を許せない心と共に、何度でも私達は立ち上がる。決して負けない!」
 大きな天光色の瞳を輝かせながら、アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が気炎を上げて、ハルファスに声を聞かせるように宣戦布告する。
「そっちが動かないなら、私たちの手で動かすだけだよ! 覚悟ーー!!」
 アンゼリカが疾走しながら、床を蹴り上げ、跳躍する。更に空中に足場があるかのように、何段も高く飛び跳ね、上昇していく。
 護衛の天使を飛び越え、直接ハルファスを狙うつもりか――しかしそうはさせじと、脇に潜んでいた天使の像が高速移動で接近しながら、アンゼリカに勢いよく体当たりする。
「やっぱり簡単には行かせてくれないね!」
 敵の動きが視界に入り、向かってくるのを察すると、アンゼリカはジャンプの方向を咄嗟に変えて、この攻撃を回避する。そしてくるりと回転しながら、地面に着地。今度は天使の彫像目掛けて突進する。
「だったら数を減らしていくよ! これでも喰らえ!」
 気合いを高めてオーラを纏い、強く握った拳から、強烈無比な打撃を放つ。繰り出す拳は衝撃波となって、目の前の天使の像を木っ端微塵に打ち砕く。

「三途の川へのお駄賃は、このくらいでどう?」
 祥華が除霊道具の厭勝銭を袋に詰め込み、注連縄で結んでブラックジャックに見立てた武器を作る。
 彼女の傍らに立つ赤心武者は、身を屈め、いつでも抜刀できるよう、腰に差したる刀の柄に手を添える。
 対する天使の彫像は、翼を広げて宙に舞い、祥華を狙って一気に下降しながら突撃してくる。
 自身に接近してくる天使の像を、祥華はその場に立ったまま、避ける素振りも見せずに迎え撃つ。その直後――彼女が操る死人形・赤心武者が刀を抜いて斬り返し、天使の強襲を相殺させる。
『刈り取って 斥刃斬獲赤心武者』
 祥華の命じるがまま、赤心武者が刃を振るって、天使の像の肚を裂く。カキィンッ、と鋼の音が響くと共に、天使の身体に裂傷が深く刻まれる。
 すると彫像の裂けた部分から、幾つもの腕が生えてきて、天使の像を粉砕しようと力任せに攻撃する。
 それは赤心武者に憑いた人斬りが、嘗て殺した人間たち。祥華の力によって召喚された、呪いの具現化。
「一見ただの彫像だけど、声は出せるの? 出せるなら大きな悲鳴を上げて。信者に貴方達が単なる生き物だと気付かせるのが楽になるから」
 表情を変えることなく、祥華は天使の最期を淡々と告げる。
 やがて苦痛に喘ぐ断末魔が響き渡り、天使の像は圧し潰されて、絶命した――。
「配下はもう殆ど残っていません。平静を装っていられるのも今のうちだけですよ」
 ディアボロスたちの力によって、護衛の天使像も僅かな数を残すのみ。
 クレイルは最後通告するかのように、ハルファスに呼び掛け、天使の翼を羽搏かせて飛翔する。
「光を纏って顕れたのが奇跡と言うなら、私も同じ奇跡を見せましょう」
 その言葉はハルファスだけでなく、信者たちにも向けて発したものだ。
 我が身の姿や力を最大限に利用して、信者の心に強く印象付けようとするのが、クレイルの狙いだ。
 天使の彫像は空中のクレイルを落とそうと、キューピッドの彫像の群れを呼び出し、一斉攻撃する。
 嘆き悲しむような造形の、小さな天使像たちがクレイルに群がり、襲い掛かる。しかし自身も天使の力を宿した身として、精神を集中させて全ての魔力を解き放つ。
 一瞬、目も眩むようなまばゆい光が、空間全てを包み込む。そして次の瞬間、クレイルの周りに神々しく輝く光の輪が出現していた。
「偽りの信仰は、これでもうお終いです」
 無数の天使の光輪が、キューピッドの群れを斬り裂き、天使の彫像までも破壊する。
 ハルファスが今まで積み上げた信仰心が崩れるように、砕け散っていく守護天使たち。

 ――もはやここまでか。
 戦況は不利と悟ったか、ハルファスは諦観すると、信者を見捨てるようにこのカテドラルから消え去ってしまう。
「ハ、ハルファス様ァッッッ……!?」
 我らを守ってくれる唯一無二の存在が、まさか一番先に逃げ出すなど……。
 一体何が起きたのか、信者たちは状況を把握し切れず、困惑している。
 護衛の天使の彫像は、ディアボロスたちの手で全て倒した。後は信者たちの目を覚まし、信仰心を取り除くだけ。
「……いいえ、まだ終わってませんわ。ハルファス様は、大きな力を蓄えて、再び私たちの許に戻ってきます」
 その時、カテドラルの司祭・ゲヘナが、狼狽える信者たちを落ち着かせようと説得する。
 彼らの正気を取り戻す為、ディアボロスたちよ、己の正義をここに示せ――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!

アリス・セラフィハート
アドリブ連携歓迎

『大きな力を蓄えて戻る』
ものは言い様
でしょうか…ゲヘナさん

信者の皆さんも…
私達の戦いを
見たと思います

私の様な子供の攻撃すら
護衛の方を
盾に防ぐ様な方が
一体どれ程のお力を
蓄えると
いうのでしょうか…?

劣勢とみるや
皆さんに声すらかけず
逃げ去りました

その様なハルファスさんが
皆さん達を守るなんて
私には
思えません…

ただ
皆さんの信じるお心が
間違いとも思いません…
ハルファスさんが
裏切ったんです

あの彫像さんは
ハルファスさんに
『道具』にされた方達です…
ああなっては…倒すしか…

もし
また戻って来ても
今度敵が現れたら
次は
皆さん達を
あの彫像さんの様に
道具にしようとすると
思います…

どうか
お目を覚まして下さい…


乾・玄辰
流石は名高き悪魔。
保身と逃げ足の早さにかけては一流か。

狼狽する信者達に近づき語りかける。
連中の様に高みから見下しなどしない。人間同士、同じ目線で語ろう。

断言しよう。君達は見捨てられたのさ。
何の躊躇もなく、一片の慈悲もなくね。
司祭は宣う。救いの主は再び君達の許に戻ると……
しかし一度見捨てた者を次は見捨てない道理が何処にある?
君達が自身の目で見た光景が紛れもない事実。
だからこそ、今この時より自身で良く考えて欲しい。

僕の言葉もそのまま信じる必要はない。
何も疑わず只信じるのでは、悪魔に捧げた盲信と変わりないのだから。
大事なのは、思考を手放さない事さ。
我々は盲目の羊に非ず。考える葦……人間だろう?


小田桐・左京
【プラチナチケット】の効果を使い、引き続き言うだけならタダの精神でこうだ。あれは悪魔ですらないぞ偽者だ。それに加えて10日の奇跡【ハウスキーパー】俺だけじゃない。戦いに来た、みんなが使える奇跡だ。

それにしても狂信者がいるカテドラルの数が多すぎないか?
ディアボロスが敗北した事で、ディアボロスは「存在しなかった」ものとして歴史から抹消されている。これはわかるんだが2010年~2013年8月14日までにの戦いで天使と悪魔のしたことは抹消されないと思うだが、どうなっているか聞いてみるとするか。

あんた達、諸外国や自衛隊は今どうなっているか教えてくれ。こっちを頼らなかったのなら……何かあったんだろ。



 護衛の天使、ピグマリオン・プッティはディアボロスたちの活躍によって全滅した。
 狂信者たちの信仰の対象、悪魔ハルファスは危険を察して、誰よりも早くこのカテドラルから逃げてしまう。
 後に残るのは、ディアボロスたちと司祭たる少女の悪魔、そして、ハルファスに見捨てられた信者たち――。
「流石は名高き悪魔。保身と逃げ足の早さにかけては一流か」
 乾・玄辰(最後の魔法使い・g01261)は半ば呆れ気味に息を吐き、狼狽えている信者たちの方へ歩み寄る。
 ……自分は連中のように高みから見下しなどしない。人間同士、同じ目線で語るつもりで、玄辰が話す。
「断言しよう。君達は見捨てられたのさ。何の躊躇もなく、一片の慈悲もなくね」
 今まで信じていたモノに、裏切られたと思いたくなどないだろう。だが信者にとって、この状況は紛れもない現実だ。
「司祭は宣う。救いの主は再び君達の許に戻ると……しかし一度見捨てた者を次は見捨てない道理が、何処にある?」
 信者たちは心の拠り所を求めて、司祭の甘言に縋るだろう。そんな悪魔の思惑を、玄辰はバッサリ切り捨てる。
「『大きな力を蓄えて戻る』……ものは言い様でしょうか……ゲヘナさん」
 この期に及んでも尚、信者を欺こうとする悪魔の手管に、アリス・セラフィハート(不思議の国の天司姫アリス・g00270)は釘を刺すかのように、司祭の少女を一瞥する。
「あれは皆が思うような救世主じゃない。偽者だ」
 小田桐・左京(デーモン合体した武人・g03432)も信者の目を覚まさせる為、悪魔に抱く希望を捨てさせようとする。
「先程見せた、敵を打ち砕く力。これは俺たち全員が使える奇跡の力だ」
 奇跡を起こせるのはハルファスだけではない。悪魔たちだけの特別な力ではないと、左京が告げる。
「信者の皆さんも……私達の戦いを見たと思います」
 左京の台詞に重ねるように、アリスが続けて言葉を紡ぐ。
「私の様な子供の攻撃すら……護衛の方を盾に防ぐ様な方が……一体どれ程のお力を蓄えるというのでしょうか……?」
 信者たちはハルファスを唯一無二の存在として崇めていた。誰にも負けるわけなどないのだと。
 しかし敗北を目の当たりにして、彼らの強い信仰心は、次第に揺らぎ始めている。
「劣勢と見るや……皆さんに声すらかけず逃げ去りました……。その様なハルファスさんが皆さん達を守るなんて……私にはとても思えません……」
 ハルファスは信者たちを守ってくれる、それは全て嘘だったのか。もしそうだとしたら、一体何を信じれば良いのだろう?
「ただ……皆さんの信じるお心が間違いとも思いません……。ハルファスさんが裏切ったんです……」
 アリスは決して信者を責める真似はしない。悪いのは、全て卑劣な悪魔のせいなのだ。
「あの彫像さんは……ハルファスさんに『道具』にされた方達です……。もしまた戻って来ても……今度敵が現れたら……次は皆さん達をあの彫像さんの様に……道具にしようとすると思います……」
 ハルファスや悪魔にとって、信者は都合のいい道具でしかない。その事実を知って、彼らはハルファスの為に自らを賭することができるだろうか。

 どうか……お目を覚まして下さい……。

 手を組み、祈るように訴え掛けるアリスの想い。今までのことは間違っていたのか……信者たちは頭を抱え、懊悩する。
「君達が自身の目で見た光景が紛れもない事実。だからこそ、今この時より自身で良く考えて欲しい」
 迷える子羊たちに、玄辰は淡々と、されど強い思いを込めて説く。
 彼らは今まで、ハルファスという偶像を崇めることしか、して来なかった。
 己の人生を悪魔に捧げ、自分から道を切り拓こうとしなかった。
 だからこそ、彼らにはこれから自分の意思で生きてもらいたい。
「僕の言葉もそのまま信じる必要はない。何も疑わず只信じるのでは、悪魔に捧げた盲信と変わりないのだから」
 自分はあくまで一つの道を示すのみ。それでも彼らはきっと進んでいけるだろう。
 今度こそ道を間違えないと、玄辰は彼らを信じて、僅かに口元緩めて、微笑んだ。
「大事なのは、思考を手放さない事さ。我々は盲目の羊に非ず。考える葦……人間だろう?」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

クレイル・ポリエドロ
悪魔は自らの意思で逃げ去りました
悪魔達が何と言おうとも、皆さんを救わず逃げた事実は変わらないのです
皆さんの何かを信じたい心が間違っていたとは私は思いません
人は自らが弱った時に何かへ縋りたくなるものですから
ただ、悪魔によってその信仰が、想いが、一方的に裏切られたのです
皆さんはそれを許しておけますか?それでもまだ、その想いをかの悪魔に預け続けることができますか?
出来ないのでしたら、共に声を挙げましょう。反旗の声を

一方的に信者の方々を責めるではなく、その想い自体は間違っていなかったと肯定することで耳傾けて貰えるように
そして、悪魔が全てを裏切ったのだと伝えることで、信仰心を揺るがせられないか試します


凪沙・悠璃
ハルファスとやらは、君たち信者に何を齎してくれたのだろうな。
……なあ、それを俺に教えてくれないか?


優しい凪のような透き通った声。
信者たちの意識の隙間に潜り込むように、穏やかに疑問を呈する。

単なる誹謗中傷では感情的な反発を招きかねない。
そういう反発の虞がある信者へ疑念を植え付けるには適手だろう。


……ハルファスが一度でも、君たちの為に戦ったことはあるのか?
剣を執ったことは? 血を流したことは?

救ってくれると言うのなら、なぜ今この瞬間に逃げ出したのだろうな。
いや、それでも信じ続けるというのなら止めはしない。

……覚えておくと良い。
救う者とは、眩い光を纏う者ではなく、苦悩する者の為に戦う者だと。



「悪魔は自らの意思で逃げ去りました。悪魔達が何と言おうとも、皆さんを救わず逃げた事実は変わらないのです」
 ハルファスは救世主などでは無かったのだ。クレイル・ポリエドロ(colorless・g02075)は非情な現実に呆然自失状態の信者らに、あくまで客観的に事実を述べる。
「皆さんの何かを信じたい心が間違っていたとは私は思いません。人は自らが弱った時に何かへ縋りたくなるものですから」
 ただ、悪魔によってその信仰が、想いが、一方的に裏切られただけのことなのだ。
 クレイルは耳を傾けてもらう為、決して相手を責め立てず、信仰心を肯定し、行為自体は間違っていないと優しく諭す。
 信じた相手が悪かった。しかし結果として、信者の心は深く傷つき、もはや何を信じていいのか分からず、逡巡する。
「ハルファスとやらは、君たち信者に何を齎してくれたのだろうな。……なあ、それを俺に教えてくれないか?」
 信者に語り掛ける、優しい凪のような透き通った声。凪沙・悠璃(束の間の運命・g00522)は彼らの意識の隙間に潜り込むように、穏やかな口調で疑問を呈する。
 説得が単なる誹謗中傷になってしまっては、信者によっては感情的な反発を招きかねない。
 だがそういう反発の虞がある信者こそ、疑念を植え付ければ、自ら考え、彼らの中の答えを導き出せるだろう。
「……ハルファスが一度でも、君たちの為に戦ったことはあるのか? 剣を執ったことは? 血を流したことは?」
 悠璃の思惑通り、これまでのことを思い返して跪き、唸って考え込む信者たち。 
 長く救世主の出現を待ち続け、その宿願が、この日初めて叶ったのだ。
 つまり彼らは今まで、司祭の言われる通りにするがまま、ひたすら崇め続けていただけに過ぎない。
 そして一つの奇跡を見せられて、ハルファスこそが救世主、唯一無二の存在なのだと、脳に意識が刷り込まれていたのだ。

「救ってくれると言うのなら、なぜ今この瞬間に逃げ出したのだろうな。いや、それでも信じ続けるというのなら止めはしない」
 一度抱いた疑問が膨らめば、やがて信仰心は薄れてくる。
 ……ハルファス様は、救世主ではなかったのか?
 なら我々は、何に対して祈っていたのか。そしてこの先、どう生きて行けば良いのだろうか……。
「皆さんはそれを許しておけますか? それでもまだ、その想いをかの悪魔に預け続けることができますか?」
 彼らの純粋な信仰心は、今後も悪魔に搾取され、盲目的な信者ほど、悲惨な末路を辿るだろう。
 クレイルはそんな彼らを見捨てておけず、自ら動き出すことを強く願い、心を奮い立たせるように鼓舞するのであった。
「出来ないのでしたら、共に声を挙げましょう。反旗の声を――」
 小さな天使の少女の声にはっとして、先程まで怯えていた信者の姿は、もうどこにもない。
 彼らは信仰心という名の枷から、解き放たれたのだ。
 悠璃は正気に戻った信者らに、凛と澄む黄昏色の瞳を向けながら、言葉に力を込めて、強く伝える。
「……覚えておくと良い。救う者とは、眩い光を纏う者ではなく、苦悩する者の為に戦う者だと――」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV4になった!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

ルリラ・ラプソディア
エレノアさん(g00058)と

「ハルファスはいってしまったわよ…
彼の者に宿っていたのは諦観
信者を見捨て言ってしまったのが何よりの結果よ
かなしいことをするのね」

悲しみの声色を乗せ、皆を真っ直ぐ見据える

「唯一無二は、あなた達を置いていってしまったわ
信じる者は救われる?
縋るだけでは未来は歩み出せないわ」

――これ以上、民の心を惑わす事は許さない

”歌唱”を用いて力を放つ
それは人々の目を醒ますための唄
信者達の困惑の心を拾い希望に導く紡ぐ旋律

「思い出して
わたし達、縋らないと生きられない弱き者か
足を止めないで
信仰なくとも強く生きられる事
何よりもわたし達は知ってる
祈りで足を止めないで
顔を上げて足を踏み出して」


エレノア・グローア
ルリラ(g00784)と共に

ハルファスは尽くしてきたもの達を捨てたの…?
従い続けてきたものたちを切り捨てる
わたしの父も小さな土地ではあったけど領地を治めるものだった
砂に覆われた大地で苦労もあったけど
民に尽くし慕われるひと、いまでも尊敬している

だからあのハルファスが許せないのかもしれないわ
守るべきものをどんなときでも見捨てたりしないの
そういうひとに、わたしもなりたい…

ええ、ルリラの言う通り
見捨てたものに命を懸けて従う気がある?
祈りは心を救ってくれるかもしれない
でも現状を変える為には
隣にいるものたちと手を取り合い
立ち上がる勇気を出すこと

大丈夫
あなた達は自分で選ぶことができる
未来を生きるものだから



「ハルファスは行ってしまったわよ……。彼の者に宿っていたのは諦観、信者を見捨て行ってしまったのが何よりの結果よ。かなしいことをするのね」
 救世主と崇め、信じていた者に裏切られ、魂が抜けたように呆然と俯く信者たち。
 ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)は彼らの前に立って真っ直ぐ見据え、悲しみの声色を乗せて語り掛ける。
「唯一無二は、あなた達を置いていってしまったわ。信じる者は救われる? 縋るだけでは未来は歩み出せないわ」
 それは信者にとって非情な現実。だがこの状況を直視して、自ら苦難を乗り越えなければ、未来は何も変わらない。
 だから正気に戻ってほしいと、ルリラは切なる想いで信者たちに説く。
 エレノア・グローア(ソレイユ・g00058)はルリラの話を聞きながら、自身のことに置き換え、思案する。
(「わたしの父も小さな土地ではあったけど、領地を治めるものだった。砂に覆われた大地で苦労もあったけど、民に尽くし慕われるひと、いまでも尊敬している」)
 人の上に立つ者は、誰よりも人に尽くすからこそ、敬われる。しかしハルファスは、自分に尽くす者を見捨てていった。
 保身の為に、従う者を切り捨てる。そんな非道な行いは、エレノアにとって到底許せるようなものではない。
(「守るべきものをどんなときでも見捨てたりしないの。そういうひとに、わたしもなりたい……」)
 尊敬する父親みたいに、困窮している人々を救えるように……エレノアは強い決意を胸に抱いて、信者たちに呼び掛ける。
「……ええ、ルリラの言う通り、見捨てたものに命を懸けて従う気がある?」
 信者のハルファスに寄せる信仰心。その根幹にあるものは、世界に対する絶望と、自身の無力に対する罪悪感。
「祈りは心を救ってくれるかもしれない。でも現状を変える為には、隣にいるものたちと手を取り合い、立ち上がる勇気を出すことこそ、大事なの」
 全ては自分の意思で行動し、自分の足で未来を歩む。
 救世主を騙る悪魔こそ、彼らの未来を奪う元凶なのだ。そのことを気付いてほしいと、エレノアは信者たちに訴える。

 ――これ以上、民の心を惑わす事は許さない。
 ルリラは信者たちの目を醒ます為、声に魔力を込めて唄をうたう。

 思い出して。わたし達、縋らないと生きられない弱き者か。
 足を止めないで。信仰なくとも強く生きられる事。
 何よりもわたし達は知ってる。
 祈りで足を止めないで、顔を上げて足を踏み出して――。

 紡ぐ旋律は、信者たちの迷える心を掬い上げ、希望の道へと導く天使の唄声。
 胸に響いて伝わるルリラの想い。彼女の優しい唄声に、信者たちは心を震わせ、目から熱い雫が零れて落ちる。
「……どうやら悪い夢を見ていたようだ。我々は、本当に悪魔を信じなくても、未来を生きていけるだろうか……?」
 信者の心を蝕む悪夢は、消え去った。これでもう、悪魔の甘言に惑わされることはないだろう。
 エレノアは安心したのか柔和な表情でふわりと微笑み、穏やかな口調で告げるのだった。
 後は彼らの決断次第。でもきっと、行動してくれると信じているから――。
「大丈夫。あなた達は自分で選ぶことができる。だって……未来を生きるものだから」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
効果2【ガードアップ】がLV7になった!

アリス・セラフィハート
アドリブ連携歓迎

信者さんは
正気に戻りました

ゲヘナさん

あの方達はもう
貴女達の
道具ではありません…!

残留効果1&2
全て使用

【パラドクス通信】で
味方と連携

信者さんに
被害が及ばない様
【結界術】で保護し
【避難勧告】で避難させ

【未来予測】で
行動強化

【飛翔】【エアライド】で
【空中戦】も行い

【臨機応変】に行動

【氷雪使い】で
武器やパラドクス
攻撃等に
氷雪の力付与

ヴォーパルソードで
【斬撃】【両断】【薙ぎ払い】や
【光使い】で
剣からの
光焔の【衝撃波】【誘導弾】
パラドクスで攻撃(敵パラドクスの対処や相殺等にも)

ロリーナちゃんにも
オラトリオクレセントでの
光矢の【連射】で
援護して貰い

防御・回避は
【未来予測】
【結界術】【残像】


真紅堂・乎乎那
万が一にも邪魔させる訳にはいかないね。
とりあえず魔術的刀剣で貫かんと突撃しておく……!
破壊では無く再生のための
新たな希望の火というやつさ……。クロノヴェーダには理解出来ないか。
・信者達に被害が及ばない様位置取り。
・飛翔、エアライド、未来予測活用。
・反撃は対象一体のもので。
仲間の作戦といいとこどりで臨機応変に往こう。


アンゼリカ・レンブラント
みんなの頑張りで信者は正気に戻ったよ!
あとはお前をやっつけるだけだね!

高いレベルの【飛翔】を生かして
飛行しての【突撃】しての
パラドクスの一撃をお見舞いしよう
相手の反撃も痛いだろうけど、なんの!
【オーラ操作】で衝撃を軽減できると嬉しいかな
【ガードアップ】もたまっているしきっと大丈夫っ

叩き込んだらすぐに引いて、もう一撃をお見舞い!
と見えて、これは【フェイント】!
最初の一撃のダメージが大きければ引っかかってくれるかなー?

相手の体勢が泳いだところに、
気合十分に《ブレイブスマイト》での
【粉砕】の一撃をその体に叩き込むぞー!

最後は気合と覚悟、そして【勇気】!
仲間と連携し、最後まで折れない覚悟で倒しきるよ!



 これまで信じて続けていたモノに、裏切られた時の衝撃はあまりに大きく、彼らの心の中で何かが崩れ落ちていく。
 だがディアボロスたちの説得によって、信者たちは目を覚まし、悪魔の信奉者の仮面を脱ぎ捨てることができたのだ。
「みんなの頑張りで信者は正気に戻ったよ! あとはお前をやっつけるだけだね!」
 思い知ったかと言わんばかりに、アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が得意げな表情で、残った幼女の悪魔を指差しながら挑発する。
「信者さんは正気に戻りました……。ゲヘナさん……あの方達はもう……貴女達の道具ではありません……!」
 アリス・セラフィハート(不思議の国の天司姫アリス・g00270)が幼女の悪魔を真っ直ぐ見据え、強い口調で言い放つ。
 ここにいる人々は、もう悪魔の狂信者などではない。恐怖に怯え、悪魔に縋るだけのか弱き者は、もういない。
 彼らは自らの足で未来を歩くと決意した、立派な一人の人間なのだ。
「くっ……まあいいでしょう。貴方たちさえ消えれば、人間共はまた我々に救いを求めて戻ってきますわ。その為に、まずは目障りなゴミを片付けましょう」
 ゲヘナは一瞬、悔しげに顔を歪めるが、すぐに気を取り直してディアボロスたちに殺意を向ける。
 幼女が両手を広げると、真っ赤な炎が燃え上がる。それは地獄の美味を作り出す、全てを灼き尽くさんとする魔炎。
「信者さんまで炎に巻き込まれたら大変です……。ロリーナちゃん……信者さんをお願いします……!」
 アリスがサーヴァントのオラトリオに命じると、ロリーナは信者たちのいる方へ向かって結界術を展開する。
「何をしようが無駄なこと。ここにいる者全員、生かすつもりなどありませんわ」
 ゲヘナの炎がひと際大きくなって、熱を増す。ディアボロスのみならず、信者たちをも燃やそうと、地獄の炎が放たれようとした、その時――。
「万が一にも、邪魔させる訳にはいかないね」
 気配を消して柱の陰に身を潜め、機を窺っていた真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)が、足音を立てずにゲヘナの死角に回り込む。
『キミの全て……見せて貰おうか』
 魔術を施したコンタクトレンズで、最適解を瞬時に分析。炎の悪魔の力を宿した短剣を、ゲヘナの脾腹に突き刺した。
「なっ……!?」
 思わぬ不意打ちを食らって、幼女の悪魔は態勢を崩す。乎乎那は素早く短剣を抜いて後ろへ下がり、距離を取る。
「よくも私に醜い傷を……。よろしいですわ……お望み通り、一人残らず黒焦げにおなりなさい!」
 傷を刻まれ、ゲヘナの怒りを表すように、炎が烈しく燃え盛る。
 荒ぶる憤怒の爆炎が、渦を巻き、ディアボロスを呑み込もうと襲い掛かる。
「お母様……私にどうか……力を……!」
 迫る地獄の劫火に、アリスは避けようとせず正面から立ち向かい、祈りを捧げるように剣を翳す。
 冴ゆる氷の魔力を刀身に纏わせ、天使の翼を羽搏かせて空を舞い、剣を振るうと――衝撃波が無数の氷の輪となり、悪魔の放った炎と共に、ゲヘナの身体を斬り刻む。

「全く、鬱陶しいですわね……。叩き落としてあげますわ」
 ディアボロスの攻撃を立て続けに浴びて、苛立ち気味に顔を顰める幼女の悪魔。
 悪魔の翼を大きく広げ、ふわりと空に浮かび上がって、アリスを狙って飛翔する。
「そうはさせないよ!」
 叫ぶアンゼリカの足元から溢れんばかりの闘気が湧き立ち、まるでジェット噴射のように、ゲヘナ目掛けて高く跳躍。
 超加速で移動してくるゲヘナに負けない速度で、急接近するアンゼリカ。対するゲヘナは、空中で軌道を修正、アンゼリカに矛先を変えて突撃してくる。
「負けないよ!」
 敵が自分を攻撃してくるなら、こっちも受けて立つのみだ。
 例えこの身が砕けても、折れない覚悟で腹を括って、真っ向勝負を挑むアンゼリカ。
 そして空中で、アンゼリカとゲヘナが激突し、力と力がぶつかり合う。
「ここまで仲間が繋いでくれた連鎖の力……これがディアボロスの強さだよ!」
 アンゼリカの鍛え抜かれた腹筋から、紋様が顕れ、魔力の壁が展開されてゲヘナの攻撃を耐え凌ぐ。
 その直後、いつの間にか手の中にある黄金の大剣を握り締め、怯まぬ勇気を奮い立たせて、獅子のオーラが吼えるが如く、渾身の一撃を幼女の悪魔に叩き込む。
 アンゼリカの気合を込めた強烈無比の一振りを、ゲヘナはまともに受けて地面に叩き落とされてしまう。
「くはっ……!?」
 床に打ち付けられた衝撃で、ゲヘナは血を吐き、痛みを堪えるように蹌踉めきながら起き上がる。
 僅かに生じる相手の油断。それを乎乎那は見逃すことなく、待っていたかのように隙を衝く。
 奔る炎の刃が悪魔を斬りつけ、刻んだ傷を灼いていく。
 険しい顔つきで睨むゲヘナを一瞥しながら、乎乎那は不敵に笑って、手にした短剣を突き付ける。
「破壊では無く再生の為の、新たな希望の火というやつさ……。クロノヴェーダには理解出来ないか」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV6になった!
【修復加速】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

乾・玄辰
かくて偽りの主は逃げ去り、人々も己の正道へと立ち戻った。
残るは主も信徒も失った伽藍の司祭のみ。皮肉な光景とは思わないか?

愛用の箒を取り出し【未来予測】と【飛翔】を駆使。
【空中戦】の技法で聖堂内を翔びながら獄炎を掻い潜る。
左手に嵌めた【銀の御手】から発する浄化と衝撃波で炎を避けたい。
空中で戦う仲間がいれば連動して悪魔を翻弄してやろう。
好機を逃さずゲヘナの頭上を抑え【試製・蒼の魔弾】を天雷の如く放つ。

「我が雷槌を以て、その名に相応しい地の獄へ墜としてやる」

人の子に高みから見下される気分は如何かな?
確かに人とは弱く愚かなるものだ。だからこそ学び再起する誇らしきものだ。
……君等には分からんだろうがね。


フェルト・ユメノアール
さて、ハルファスくんは逃げちゃったみたいだけどキミはどうするかな?
って聞くまでもないか……ボクたちも逃がす気はないしね

【飛翔】をして空中戦を仕掛ける
まずトリックスターを投擲、牽制しながら距離を詰めて斬撃を加えるよ
斬撃時はフェイントを織り交ぜ、攻撃後は即座に距離を取ってヒット&アウェイを心掛ける

まあ、それだけで勝てるとは思ってないけどね
上記行動を数度繰り返し、相手がこちらのパターンに慣れた所で勝負
投擲していたトリックスターの中にワンダースモークを混ぜ、煙幕を発生させる事で隙を作りパラドクスを発動
現れろ!SCクラウンジェスター!
ボクはアンカーバングルでゲヘナの動きを止め、そこへ必殺技を叩き込むよ!


クレイル・ポリエドロ
私達は貴女達程に強靭ではありません
貴女達の言われる通り、脆く、儚いもの
でも、だからこそ良くも悪くも、柔軟に変わっていけるのです
そして、あの人達の在り方も今は変わり、貴方達の手を離れて自らの足で立つことを選んだのです
その邪魔は、させません

まずは避難勧告を
人々が安全圏へと脱するまで戦いに巻き込まれないよう、いざとなれば庇える立ち位置を意識
同時、アイスエイジブリザードを展開。ゲヘナへの攻撃とすると共に、吹雪の幕で炎や熱を緩和できないか試みましょう
避難完了に伴い、防御や庇うことへ回していたリソースを全て攻撃へと転換
今の私が持てる全てを込めたアイスエイジブリザードで、悪意の炎を吹き散らしてあげましょう


八雲・祥華
説得は苦手だから黙ってたけど上手く行ったみたい。
それじゃあ、今から一人だけ殉教する覚悟はいい?

相手が放つ炎を【未来予測】と【飛翔】と【エアライド】を併用して回避。
こちらの間合いまで入れたら、赤心武者に攻撃させる。私は敵の攻撃に当たらないように回避しながら動きを観察。敵が本体であるこちらから意識を逸らし、隙を見せた瞬間に赤心武者から借りていた脇差を思い切り投げつける。傷が出来たなら後は赤心武者の番。無数の手で掴み、折り、蹂躙して。

一般の人は耳と目を塞いで身を低くしているといい。
悪魔とはいえ、見た目は人間に近い者が惨殺されるのは気分が良くないだろうから。



「さて、ハルファスくんは逃げちゃったみたいだけどキミはどうするかな? って聞くまでもないか……ボクたちも逃がす気はないしね」
 色鮮やかな道化師衣装に身を包み、フェルト・ユメノアール(夢を追う道化師・g00275)が幼女の悪魔に笑顔を向ける。
 それは悪魔を煽るような、挑発的な笑み。ハルファスを小馬鹿にするかのように嘲笑う、そんなフェルトの態度にゲヘナは怒りで身体を震わせる。
「かくて偽りの主は逃げ去り、人々も己の正道へと立ち戻った。残るは主も信徒も失った伽藍の司祭のみ。皮肉な光景とは思わないか?」
 人の弱い心を利用して、力を得ようとした悪魔。しかし人の心を軽んじたのが運の尽きだと、乾・玄辰(最後の魔法使い・g01261)は孤立無援となったゲヘナに対し、冷たい口調で断言する。
「ここに残っているのはあなただけ。それじゃあ、今から一人だけ殉教する覚悟はいい?」
 赤心武者を従えながら、八雲・祥華(邪霊使い・g04716)は表情を変えることなく、囁くように淡々と告げる。
「……私を甘く見てもらっては困りますわ。この場所で死ぬのは私ではなく……お前たちよ!!」
 ゲヘナの怒りに呼応して、彼女の全身から炎が激しく燃え上がる。それは全てを灼いて滅する地獄の劫火。
 離れていても炎の熱波が伝わってきて、流れる汗が床に落ちると、一瞬で蒸発してしまう。
 正に地獄のような炎の熱さに、クレイル・ポリエドロ(colorless・g02075)は怯むことなく、幼女の悪魔と対峙する。
「私達は貴女達程に強靭ではありません。貴女達の言われる通り、脆く、儚いもの。でも、だからこそ良くも悪くも、柔軟に変わっていけるのです」
 金色に輝く瞳に、赤々と燃える炎を映し出し――前を見据えるクレイルの、凛とした声音が戦場中に響き渡る。
「そして、あの人達の在り方も今は変わり、貴方達の手を離れて自らの足で立つことを選んだのです」
 ――その邪魔は、させません。
 力強い言葉で言い切るクレイルに、ゲヘナは弱者の戯言でしかないと反論する。
「無力な人間共など、私たちに従っていれば幸せですのに。身の程を知ると良いですわ」
 ゲヘナがパチンと指を鳴らすと、何もない空間に無数の『悪魔火炎放射器』が出現する。
 どうやら彼女は、ソレで信者も纏めて燃やすつもりらしい。
「一般の人は、耳と目を塞いで身を低くしているといい」
 祥華が信者に向かって指示を出す。悪魔とはいえ、ゲヘナの見た目は人間に近い。目の前でそうした者が惨殺されるのは、気分がいいものではないだろうという祥華なりの配慮であった。
 同時に祥華は、赤心武者に抱きかかえられながら、ゲヘナ目掛けて突撃する。
 虚空に浮かぶ悪魔の火炎放射器が、祥華を囲んで照準を合わせて、一斉照射。
 押し寄せてくる炎の荒波。だが祥華は直感的に攻撃を予測、高く跳躍して赤心武者から離れ、炎を引き付け、分散させる。
 宙に足場があるかのように、飛び跳ねながら動きを観察。そして赤心武者から借りた脇差を、ゲヘナ狙って投げつける。
『刈り取って 斥刃斬獲赤心武者』
 投擲された祥華の刃は、幼女の悪魔の肩を穿つ。直後に炎を潜り抜けながら赤心武者が接近し、ゲヘナに刺さった刀を抜くと――呪いの力が発動し、傷口から滴る血が、今まで殺めた者の手と化して、悪魔の四肢を掴んで、圧し折り、蹂躙する。

「かなり効いているみたいだね。お次はボクの番だよ、ここまでおいで」
 フェルトが腕輪のアンカーを天井に撃ち込み、収納力を利用しながら宙を飛ぶ。
「生意気な……そんなに死にたいなら、望みを叶えてあげますわ」
 ディアボロスたちの度重なる攻撃に、ゲヘナの体力は低下している。身体がふらつきながらも、闘争心は消えていない。
 このまま死ぬわけにはいかない。今は一人だけでも殺すべく、フェルトに狙いを定めて飛翔する。
 案の定、乗ってくれたとフェルトは内心ほくそ笑み、サーカス団で磨いた軽業を駆使して、空中戦を繰り広げる。
 超高速で突撃してくるゲヘナを、フェルトはアンカーを活用しながら素早い反応速度で巧みに回避。
 動きを見定め、タイミングを図って投擲したナイフがゲヘナに命中。するとナイフに仕込んだ煙幕が発生、視界がカラフルな煙に包まれる。
『変幻自在の奇術師よ! その歓声に答え、鮮やかに舞台を彩れ! 現れろ! SCクラウンジェスター!』
 フェルトの声に応じて召喚されしは、帽子に乗せた王冠がトレードマークの仮面道化師。
 空中に描く魔法陣、そこから煌めく光弾が、幼女の悪魔に放たれる。
「逃さないよ!」
 気が付けば、フェルトが煙に紛れてアンカーをゲヘナに巻き付け、捕縛していた。
 フェルトの渾身の必殺技――『笑撃幻想魔術(スマイル・イリュージョン)』が見事華麗に炸裂し、幼女の悪魔に追い討ちを掛ける。
「こ、こんな筈では……!?」
 想定以上の痛手を負い、ゲヘナは苦痛に顔を歪めて這い蹲る。
「それは君等が今まで苦しめてきた人々の痛みだ。聴こえるだろう? 近付いてくる死の足音が」
 カツンと靴音を響かせながら、玄辰が悪魔の傍に歩み寄る。
「貴方に慈悲は施しません。その存在ごと、私たちの手で消してあげます」
 クレイルも静かな怒りを滲ませながら、武器を手にして身構える。
 ディアボロスたちに追い詰められて後がない、幼女の悪魔は、残った力を振り絞り、溢れる炎に全ての魔力を注ぎ込む。
「……こうなったら、全員道連れにして差し上げますわ!!」
 生命を燃やすが如く、ゲヘナの全身から巨大な炎の柱が噴き上がる。
 おそらくこれが最後の一撃、ならばこの攻撃を耐え切れば――勝利の時は近い。ディアボロスたちは覚悟を決めて、精神を全集中して迎え撃つ。
「――来ます!」
 ゲヘナの放つ地獄の炎が、大気を震わせ、迫り来る。それは広間を丸ごと呑み込むような、膨大な炎の奔流だ。
「今の私が持てる全てを込めて……悪意の炎を吹き散らしてあげましょう」
 クレイルが宝玉を抱きし杖を頭上に掲げ、魔力を込める。
 詠唱せしは、氷の秘術。杖に冷気が集まって、最大限まで高めた力を全力魔法で解き放つ。
 放出された魔力は、氷雪の嵐となって吹き荒れる。クレイルは掲げた杖を振り翳し、吹雪の箒で立ち向かう。
 激突し合う炎と氷――悪魔と天使の戦いは、クレイルの強い気持ちがゲヘナに勝り、地獄の炎を消し飛ばす。
 二つの嵐が逆巻くその上空を、玄辰が魔法の箒に乗って巻き込まれないように飛んでいた。
 空から見下ろす視線の先に、討つべき敵の姿を捉え、銀の御手を嵌めた左手を翳して突き出す玄辰。
「我が雷槌を以て、その名に相応しい地の獄へ墜としてやる」
 御手に魔力を注ぐと、青い火花が弾け飛ぶ。力が増幅されて周囲の空間に歪みが生じ、詠唱と共に、撃ち放たれる。
『乾の名に於いて招雷す。外なる世界、銀の雨烟る彼方に轟く雷霆よ――鳴る神の恐ろしき威声を以て、我が手に甦れ』
 ――それは蒼き雷の魔弾。
 かつて時空を歪め、三千世界すら貫いたとされる魔法の疑似再現。
 本来の領域には遠く及ばぬ未完の術だが、眼下の悪魔を撃破するには十分だ。
「人の子に高みから見下される気分は如何かな? 確かに人とは弱く愚かなるものだ。だからこそ学び再起する誇らしきものだ。……君等には分からんだろうがね」
 ゲヘナに手向けた玄辰の言葉も、はっきり聞き取れないほど、激しい雷鳴が轟き響く。
 地上に落ちたまばゆい光に、幼女の悪魔の姿は掻き消され、跡形残らず散ったのだった――。

 斯くして、全ての敵を倒したディアボロスたち。
 今まで人々を脅かしてきた悪魔は、もういない。
 漸く取り戻した平和な時間、だがこれで全てが終わったわけではない。
 逃げたジェネラル級・ハルファスとの戦いがこの先待っているだろう。
 そこで完全に決着を付けて、奪われた時代を取り戻す――。
 静まり返った聖堂で、クレイルはそっと目を閉じ、祈りを捧げる。
 自らの色を塗り潰されて、過去の記憶も曖昧な自分。
 でもいつか、自分の色を取り戻す――心の中で願う想い。
 人は変わっていくことができる。あの信者たちも自らの道を選んだように。
 ――窓から射し込む、淡く柔らかな光が、天使の少女を照らし出す。
 人々に希望の光が届く時、彼女の心も、再び多彩な輝きを放つだろう――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【友達催眠】LV1が発生!
【使い魔使役】がLV2になった!
【断末魔動画】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2021年10月17日