リプレイ
ノエル・ブランシェ
仲間と協力、連携OK
私は彼らの帰農を手助けします
まずは音楽を奏で娯楽を提供する事で義勇兵達を集め、心を癒し、農地へと導き
【豊穣の歌】の【土壌改良】で荒れた農地が蘇る様をみせます
兵士とは人や農地を守るもの
どちらも無い今、貴方達は何をすべきなのか考えなければなりません
この蘇った土地と共に自ら守るべきものを産み出すのか
それとも人から奪い賊となるのか、どちらを選びますか
皆のやる気を確認後、白馬で街に下り、交易商人に豊かな土地と労働力を売り込む事で
当面の食料と農業に必要な知識や農具を得たり
人と物資が集まるよう義勇兵の街の噂を流す段取りを整えます
いつか彼らが家族を呼んで、一緒に暮らせる日がくるといいですね
●救いの歌を届けに
「美しい、綺麗な声だ」
「あぁ、それに……懐かしいな」
ノエル・ブランシェ(銀閃の歌姫騎士・g03730)の歌声が静かな山の麓をしっとりと流れていく。
「さぁ。歌って踊って、ひと時でも楽しくいきましょう」
新宿島から運べた食材は多くはなかったけれど、来訪した銀閃の歌姫騎士の『豊穣の歌』は、すさみかけた義勇兵の心をしっとりと癒していた。
「商人に売り込めるようなものがあればよかったのですけれど……」
「仕方なしでさ。どこもいっぱいいっぱいなんだ」
申し訳ないというノエルに、若いアイルランド兵が諦め含みの労いを駆ける。
誰も将来を考えられるほどの余裕がない、一足先に『妖精騎士の白馬』を飛ばし街まで賭けたノエルは窮乏を人一倍に感じざるを得なかった。
ディアボロスのみが持つパラドクスの残留効果による『土壌改良』は進んでいるし、義勇兵たちが帰農して蘇らせればアイルランドは再び豊かになるだろう。
だが、それは将来の話だ。
「明日の百人分の麦のため、今日飢えられる人なんて……」
「ならば私は、そうありましょう」
それでも、とノエルは立った。アイルランドの誰もがなれないのなら、自分たちがなればいい。
奪われた故郷、無念の死を遂げた騎士娘の心が、ノエルにかくあれと言う。
「ひ、姫様。お気持ちは大変に光栄ですが……」
「大丈夫です。私もただ理想を語るだけの身ではもうありません」
今の自分はディアボロスなのだから。
案ずる兵に大丈夫と返し、ノエルはキャンプ地を歩き出した。
成功🔵🔵🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
リュシー・リュシェール
世の常とはいえ、どこの国でも戦争の爪痕はやはり見るに耐えないな…
微力ではあるが、この私も力を尽くそう
植物について詳しいわけでもないから、私は計画段階に関わるとしよう
戦はまず、計画から始まると言うしな。これは私たちと自然との戦だ
【飛翔】して、農地や居住地、倉庫などを設ける場所を俯瞰して地図にする
最初からどこの土地が誰のものにするか、はっきりさせておけば、無用なトラブルも起こるまい
そのまま俯瞰での観察を続けて、人手の足りていないところや、余っているところなどを融通させやすくしたいな
時間は有限だ。効率的にこなそう
初霜・ゆき
このまま放っておいたら、誰も喜べない結末になっちゃう。そんなのわたしは嫌だ、絶対助けてみせるんだから!
まずは兵士の皆さんに挨拶だね。後は、畑への援助を切り出すよ。
「わたし、これでもウィザードなの。皆さえ良ければ、畑の作物に成長の魔法をかけられるけど……どうかな?」
許可を得たら【植物活性】を使って、作物に元気を……!
これで生育の速度は20倍。光や栄養も不要だから、暫くは安心かな。
収穫までいけるかどうかは分からないけれど、普通より遥かに早く成長してることは伝わるはず。
他の皆も色んな策を講じてくれてる……あなた達を助けたいって気持ちは本物。その代わり、信じてくれるなら色々とお話を聞けると嬉しいな。
「世の常とはいえ、どこの国でも戦争の爪痕はやはり見るに耐えないな……」
「このまま放っておいたら、誰も喜べない結末になっちゃう……そんなのわたしは嫌だ」
キャンプ地の周辺を『飛翔』するリュシー・リュシェール(Fluctuat nec mergitur・g05284)と、初霜・ゆき(冬の雪のように・g03150)は、荒れ果てた廃村を眉をひそめながら一瞥する。
『わたし、これでもウィザードなの。皆さえ良ければ、畑の作物に成長の魔法をかけられるけど……どうかな?』
ノエルから紹介してもらい、許可は得た。あとは幼い少女の姿に半信半疑の様相だったアイルランド兵隊に結果を見せてやるだけだ。
「よし……あの辺からどうだ? 農地も広く、家も近い」
リュシーが見定めたのはアイルランド兵のキャンプ地から徒歩で小一時間ほどの廃村。
高度を落として見やれば、雑草が茂り自然に帰りつつある畑と家屋のなかにも、今のキャンプ地よりは数段上等だろうと言えるものがリュシーのは野営生活の経験から見えてくる。
「私は連絡と修繕を頼んでくる。畑の方は……」
「うん、任せて」
キャンプの仲間たちを呼びに戻るリュシーを見送り、ゆきは『もこもこミトン』をきゅっと引き締める。
「一番早く獲れるのは葉野菜と、お芋さんだよね……収穫までいけるかどうかは分からないけれど、成長の早さは伝わるはず」
ノエルの『豊穣の歌』により『土壌改善』された畑を返し、新宿島から持ち出した種と種芋をわけて埋める。
広く本格的な畑を作るにはもう少し手間が掛かりそうだが、当座の準備には十分だろう。
「一意専心、正射必中!」
全ての作業を終えたゆきは『木水行・樹氷弓』を呼び出し、大地へと引き絞り放つ。
「……来た!」
土汚れを払い落とす間にも、その効果は覿面。
放たれた『植物活性』の効果は埋められた種を直ちに芽吹かせ、並ならぬ勢いで天へと伸ばしていく。
そしてすっかりと雑草を押しのけて作物が育った頃、リュシーが連れ戻った人々の足音が賑やかに響いてきた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
衛守・長治
他ディアボロスとの協力や連携が可能なら行っていく
先ずは困窮した彼らに休める場を提供しよう
アイルランド兵団に接触し、救援を行わせて欲しい旨を告げる
「そちらの様子を見るに、大変な行軍をしてきた事は解る。色々足りぬと思うが、まずは一息ついて欲しい」
何者か問われたらドラゴンを倒す者と答える、今は難民救援を優先中とな
建造物分解で資源を作り出し、新たな住居や農地の建材として使う
腰を落として休める場を早急に作り上げるぞ
もしも建造物分解の資源で水と食料を生み出せるならば、全員に行き渡る様に提供する
住居も必要だが何より食事こそ本当は優先したい
腹が満ちれば危険な行いを早急に行う事はせぬであろう
緋塚・ヤスオ
「ったく、年寄りに無茶させ過ぎんじゃねぇよ」
予知の内容で老兵の覚悟に対して居ても立ってもいられず参加
「ほら、どうせ口と手を動かすなら手伝ってくれよ!。あんた達が生活する場所…一緒に作っちまおうぜ」と一緒になって頑張ろうと説得
【修復加速】で農村の家屋や倉庫、物品の修理を手伝う
農地は他に任せて雨風を凌ぐための建物を優先的に
そのための資材は衛守さんの【建造物分解】でまかなえそうなものは積極的に活用
迷ってる義勇兵がいれば「頼む、手伝ってくれっ」と声かけを
なるべく一緒に作業を。故郷への思いや、やってたこと、これからやりたい事を聞きたいもんだ。
他のディアボロスとも連携できそうな部分は積極的に連携
「ったく、年寄りに無茶させ過ぎんじゃねぇよ……と」
「とし…えっ?」
思わずぼやきを漏らし、緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)は連れ立ったアイルランド兵の顔に慌てて手を振った。
「あぁいや、独り言、独り言ですよ」
「は、はぁ……それで、こちらでよろしいのでしょうか?」
幸い、老兵たちが強行に及ぼうとしている旨までは辿り着かれない。
それよりも彼らの心は援助を申し出たヤスオたちと、その導きへの期待にあった。
「あ、ヤスオさん」
「お待ちどうさまです、っと。どうですかね、具合は?」
アイルランド兵を連れ出した二人が訪ねた先はリュシーと見出した畑。
ヤスオに訪ねられたゆきは、夜明けの朝日に輝く畑を土汚れ残る腕で指し示した。
「おぉっ!?」
「本当に魔術師だったのか!?」
実り前の花が咲きほこる草原は圧倒的で強烈。ここまでの行軍の疲れも忘れ、アイルランド兵から歓喜と驚きが湧きあがる。
「そちらの様子を見るに、大変な行軍をしてきた事は解る。色々足りぬと思うが、まずは一息ついて欲しい」
更に兵たちを驚かせたのは衛守・長治(不確かなる赤竜武人・g03559)とヤスオの手で瞬く間に築かれた休憩小屋。
廃墟と化した建物の一つが『ビームガトリング"無銘"』の『弾幕戦術』によって瞬く間に分解され、ヤスオの『四診一震法』によって素早く他の廃墟と融合、『修復加速』されていく。
「まだ動けるか? ほら、どうせ口と手を動かすなら手伝ってくれよ! あんた達が生活する場所……一緒に作っちまおうぜ」
は……はい! 差し伸べられたヤスオの手を、興奮するアイルランド兵たちが断るわけもなかった。
「みんな、色んな策を講じてくれてる……あなた達を助けたいって気持ちは本物。その代わり、信じてくれるなら色々とお話を聞けると嬉しいな」
「あ、あぁ……しかしあなた方はいったい」
ゆきの手を取る兵が、ようやっと切り出した話に長治は鷹揚に頷く。
「ドラゴンを倒す者。話せば長くなるが、そのために貴殿らを助けにきた」
壮健なドラゴニアンの赤竜武人は堂々たる構えで名乗りを上げた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
シュミット・ガドクレイジ
山を下りようとしてるんなら足を止めておかねぇとな。
【セルフクラフト】で、ちぃとばかし山道を塞がせてもらうぜ?
若者たちの未来のため……と言えば聞こえはいいかもしれねぇけどな、結局は自己満足でしかねぇだろ?
一度ことが起これば、その汚名は否が応でも若者たちに降りかかるぞ。
日銭を稼ぐのに苦労していて、その場しのぎの手段に出たくなる気持ちはわかる。
だがよ、人の命を糧に生きるなんて重責を若者に背負わせるのか?
あいつらの未来を本当に願うなら、生きてやるべきことがあるんじゃねぇのか?
幸い、他のやつらが自給自足できるよう農地の開墾や開発をしてる。
まずはそこでできることをやってからでも、遅くはねぇんじゃねぇか?
ナイナ・ヴィラネスティズム
②の行動を選ん他者との連携可
「盗賊に身をやつすには決断がお早いですわよ。指揮官たるもの今一度冷静になられないと」
まとめ役の老兵にドーナツ持参で接触、まずは周囲の兵達に剣を納めるよう呼びかけ
その後①行動の仲間達から託されし願いの映像を通して仲間達が農地開拓と食糧確保のために尽力している事を告げて盗賊行為を止めるよう説得を試みる
お腹が空いていらっしゃるのね
その様子だとお話しにくいでしょうからまずはこちらの甘味をどうぞ
ほんの差し入れですわ、ご遠慮なく
仲間が農地を拓くために色々と頑張っていらっしゃるのに前途ある若者を略奪に駆り出すのはお待ちくださいませ
それは最終手段として取っておくのが筋ですわ
●老兵たちへ
同刻、義勇兵の若者を後に人里を目指した老兵たちは、道を塞ぐ石塊に足を止めた。
「盗賊に身をやつすには決断がお早いですわよ」
どうやら勘のいい連中がいたようだ、と
「こいつを並べさせたのはアンタか、貴族のお嬢さん」
「いいや、俺自身の意志さ」
コンクリート壁の前に立つナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)への呼びかる老兵を、シュミット・ガドクレイジ(ドラゴニアンのブラックスミス・g00026)は傍らから訂正し、白く伸びる髪を撫でとかした。
「その様子だとお話もしにくいでしょう。ほんの差し入れですわ、ご遠慮なく」
「ふん……余計な事を」
宥めるナイナに憎まれ口を聞きつつ、老兵は意外と素直にドーナツを受け取る。
誰も空腹には勝てない、彼らもまたぎりぎりなのだ。
「一度ことが起これば、その汚名は否が応でも若者たちに降りかかるぞ」
「仲間が農地を拓くために色々と頑張っております。前途ある若者を略奪に駆り出すのはお待ちくださいませ」
だが、シュミットの説得にも老兵はありがとよと笑いながら首を振る。
「安心しな。これから起きるのは潰しのきかねぇ中年連中による略奪よ。未来ある義勇兵の若者たちとは、何一つ関係はしねぇ……協力するってなら、俺らの『補給』を届けてくれりゃあ十分さ」
全ては自分たちの胸三寸。
老い先短い者は罪人と消え、義勇兵には誰のと知らぬ補給が届く。
そういう筋書きだと刹那に笑う男に対し、シュミットは首を振って否定する。
「人の命を糧に生きるなんて重責を若者に背負わせるのか? お前さんらが消えて気付かない若衆でもないだろうぜ」
「だったらどうするってんだ!? 千人からの食い扶持を今すぐ……いや今後に渡って稼ぐ手立てがあるってのか!?」
反論する男の言い分はもっともだとシュミットもナイナは思う。
アイルランドは困窮している。そのような都合のいい手建など普通に考えたらあるわけがない。
老兵たちの略奪も一時しのぎに過ぎないが、わかってもやらなければいけないほど彼らは困窮しているだから。
「……ありますわ」
だが自分たちならできると、ナイナは誓って老兵に告げた。
ディアボロスに与えられた力で、今も仲間たちは畑を肥やし、廃村を蘇らせているのだから。
「何をいい加減な
……!?」
そして決意をもった『託されし願い』が老兵たちに義勇兵の『今』を見せた。
廃村に見つかった畑、直されていく建物。
そして共に日常を取り戻したいという義勇兵の若者たちの願いに、老兵は抗議の言葉を飲み込んで見入っていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
シャムス・ライラ
仲間と情報交換、連携
義に厚いのだな
失うには惜しい方々
その志を若者達と共にある未来へと向けて欲しい
【友達催眠】を使用
【託された願い】の映像に触れつつ
老兵達に穏やかに話しかける
見ただろう
建物も修復され
畑だって耕作可能な状態になっている
今後にわたって生活できる手立てがそこにあるじゃないか
街を襲うということは
そこにある若い命をも奪うということ
未来を奪う堂々巡りになるだけ
貴方がただってそんなことは望んでいないだろう?
それに、若い彼らの生活には貴方がたが必要だ
積み重ねた知恵と経験を活かして、彼らを支えて言ってほしい
若者達も思っているさ
貴方がたと「共に日常を取り戻したい」と
戻ろう
彼らの所へ
※アドリブ等歓迎
「……見ただろう。建物も修復され、畑だって耕作可能な状態になっている。今後にわたって生活できる手立てがそこにあるじゃないか」
「しかし、これはっ」
こんなものは幻だ。
ナイナの見せた『託されし願い』になんとか言葉を返そうとする老兵を、シャムス・ライラ(極夜・g04075)はそっと押しとどめた。
「失うには惜しい方々、その志を若者達と共にある未来へと向けて欲しい」
フードを上げると、端正な顔立ちが男たちの前にあった。涼し気な青の瞳に見つめられ、経験豊富な男たちも思わずと息を飲む。
「街を襲うということはそこにある若い命をも奪うということ。未来を奪う堂々巡りになるだけ……義に厚い貴方がたであればそれはわかって、そんなことは望んでいないだろう?」
噛んで含めるように『客の訪い』で言い聞かせるシャムス。
少しずつ『友達催眠』が老兵たちの警戒を解きほぐし、本音を引き出させていく。
「しかし、俺たちはもう年だ……あいつらほども体も動かん、今さら帰農なぞ足をひっぱるだけかも」
「若い彼らの生活には貴方がたの積み重ねた知恵と経験が必要だ……それに若者達も思っているさ。貴方がたと共に日常を取り戻したいと」
変革への怯えを励まし、そっとシャムスは老兵の一人の手を引いた。
仲間たちと顔を向かい合わせ、しばし。おずおずとシャムスの手は握り返された。
「わかった……信じてみよう、あんたらを」
成功🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
ノイン・クリーガー
[行動]
農地開拓はうまくいったようだ。
俺は【情報収集】を行おう。
べつに正体を隠すわけではないが、《現地服》を装備した上で【プラチナチケット】を使ってアイルランド兵と共に農作業か何かしながら話しでもして、徐々に話題をエクスカリバーの方向に持っていこう。
『俺の国も酷い有り様だが、お前さん方も大変だったな』
『しかしこれからは安定して補給を得られる。これで戦えるぞ』
『とは言っても敵は強大だ。油断は命取りになる』
『ドラゴンも大きな脅威だが、アーサー王の持つエクスカリバーには不思議な力があるらしいな』
「エクスカリバーをなんとかできれば勝機を見出だせるかもしれん」
●ドラゴンの謎を追う
「農地開拓はうまくいったようだな」
シャムスたちに促され、老兵たちが廃村の復興に加わった様子に、『現地服』に着替えて合流したノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)は知らずと口元を緩めていた。
「あなたは……」
「『銀閃の歌姫騎士』の噂を聞いた流れのものだ。俺の国も酷い有り様だが、お前さん方も大変だったな」
語り口の半分は本音だ。かの国には自分のディヴィジョンで世話になった縁もある。
先に仲間が行っていた声かけに相乗りしつつ、『潜入工作』の手順でノインは信用と親睦を深めていく。
「あなたもドラゴンと戦われているという例の……?」
「俺はまぁ、裏方だがね。お前さんたちのような飢えた者への支援、人々への呼びかけ、情報収集……」
旅の話と聞いて集まってくる休憩中の兵たちへ、ノインも合わせて話を作る。
『プラチナチケット』の効果もあり、すぐに彼は事情通の交易商として義勇兵たちに受け入れられていた。
「では、各地の侵攻は抑えられつつあると」
「棘鞭の竜は俺たちも目撃しました。かなりの被害が出て……」
「あぁ、今は戦えているといえ敵は強大だ。油断は命取りになるし、長期戦の構えで臨まなければなるまい」
知りたがっていた情報をある程度に編集して語りつつ、ノインは確信へと話を進める。
「今、俺が追いかけているのはエクスカリバーについてでな。噂で聞いた所では、アーサー王はエクスカリバーという強力な秘宝を持っていると」
ドラゴンの王を討つために情報が必要だというノインに対し、休憩小屋のざわつきは広がり、誰かがそういえばと話し出す。
「『エクスカリバー』という名前は始めて耳にしましたが……ドラゴンの王の力は地を砕き、海を割るほどとは聞いた覚えがあります。もしかすると、お話の秘宝の力かも」
その中の一人、おずおずと述べた若い義勇兵への反応は半信半疑。
「海を割る、っておいおい」
「お前、海の広さを知らないだろ? まずドラゴンの王を見た奴ももないってに!」
だがノインは違う。それが為せる力……パラドクスとクロノヴェーダの事はよく知っていた。
「見たことはない、か……危険だが、まずアーサー王を探さなければダメか?」
謝辞を告げ、情報を吟味しながらつぶやく。
引っ張り出すか? こちらから乗り込むか?
いずれにせよ、更なる情報を得るにはドラゴンたちの中枢に近づく必要がありそうだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
初霜・ゆき
このまま畑をお手伝いしながら、若い兵士さん達に話を聞いてみるね。
"円卓の騎士"について、知っていることがあれば教えて欲しいの。
地球に伝わるアーサー王の伝説では、色々な騎士が活躍していたよね。
人間離れした力で戦っていた、って伝えてる文献もあったりするらしいけど……このディヴィジョンではどうなんだろう。
何せ、現在進行形で存在しているドラゴンなんだもん。もっと凄い能力や戦いぶりが伝わってたりしないかな?
能力や戦力について聞くのが難しければ……円卓の騎士の名前とか称号とかはどうかな、そこから推測できることがあるかも。
どんな事であれ、何かを掴むことが出来れば。きっと、それが次の戦いに繋がる筈!
すくすくと成長する作物に囲まれ、初霜・ゆき(冬の雪のように・g03150)も開拓にあたる騎士たちと井戸端談義をかわしていた。
「海を割るエクスカリバー、かぁ……」
「えぇ……ノイン殿の話によれば、ドラゴンたちの戦力はまだ計り知れないと」
あまり安穏とはしていられないかも、と雑草をつまむ騎士に、ゆきはそういえばと話題を変える。
「アーサー王の臣下って、どういうのなのかな?」
「臣下ですか?」
ゆきが思い出すのは地球に伝わるアーサー王伝説、約束の王と並び称えられた伝説の『円卓の騎士』たちの事。
人間離れした力で戦っていたという文献も多く見られるが、この幻想竜域キングアーサーではどうなのだろうか?
「そうですね……あぁ。この前に亡くなった奴の話ですが『トリスタン卿』と名乗る恐ろしい竜がいたと」
「トリスタン!? あ……ごめんなさい」
悲しみの子、知恵者、武勲の勇者……数多の顔と逸話を持つ円卓の騎士。
若い義勇兵から出た名前に思わず声が大きくなり、ゆきは慌てて口を抑えた。
「いえ、話が何かの役に立てばアイツも報われるという者です。彼の怪我もひどく、そう多くの話は聞けなかったのですが……」
聞いた話によれば『トリスタン』を名乗る竜は、他のドラゴンをして別格の強さを誇り、アイルランド軍を瞬く間に蹴散らして飛び去ったのだという。
「それ、どこで何時ごろの話か……ってわかるかな?」
「うーん。アイツがなくなったのが一ヶ月くらい前で、出会ったのがそのニ、三週前くらいだから……長くても数ヶ月くらい前だと思います。アイツ一人だけが倒れてたんですよ」
他に同じような話がないという事は、その数ヶ月前に現れたのが最初で最後という事だろうか?
場所まではわからないという兵だが、ある程度逆算は出来るかもしれない。
トリスタン卿を名乗る竜が一体だけ、アイルランドで何をしていたのか……ふゆは畑仕事に戻る男の背に、話を心に刻み込んだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
緋塚・ヤスオ
「開拓と復興だけで終わってくれれば平和なのだがなぁ…」
農地の外で待ち構える
後ろに通さないように、立ちふさがるように動く
敵の攻撃に対しては、捌きながら近付いての接近戦を。
頭部への攻撃に特に注意を払う
左手の短剣で相手の体勢を崩し、
右手の篭手に重量を乗せた強打を打ち込んで
1体ずつ確実に倒していくぜ
「折角前を向き始めたんだ。その邪魔はさせねぇよ!」
他のディアボロスと連携が可能ならば援護も行う。
農地に抜けていかないよう、注意をはらっておく。
異常があれば周囲の味方に声掛けを。
シュミット・ガドクレイジ
意識どころか首ごと持っていかれそうなのは気のせいか?
とりあえず距離を取って奴さんどもの攻撃を警戒しつつ
【飛翔】を利用して一気に攻め込むか
あのデカい武器で頭を狙ってくるなら
攻撃時はかなり無防備になるだろう
だったらその隙に手当たり次第ぶち込むしかねぇわな
敵の数も多いようだしな
まとめてぶっ飛ばしてやろうじゃねぇか
あとは【セルフクラフト】を利用して敵の視界を塞いだり
攻撃をそちらに向けさせるのも一つの手だな
無論、農地や兵達の方に行かせないというのが大前提だからよ
そっちに向かいそうな奴を優先的に狙うか
進路を妨害するなり、かばうなりしねぇとな
●打ち払え脅威
ドラゴンの謎を追う間にも脅威は目の前に迫ってくる。
「開拓と復興だけで終わってくれれば平和なのだがなぁ……」
「敵さんの狙いはこっちを飢えに苦しめる事だ。見逃しちゃくれんだろうなっ」
空を舞う赤い影にぼやく緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)に、シュミット・ガドクレイジ(ドラゴニアンのブラックスミス・g00026)は言いながら『セルフクラフト』した石壁を街道へと並べ立てた。
「あれは……ドラゴン!?」
「落ち着け、大した数じゃねぇ! 俺たちはこれまでも勝ってきたじゃねぇか!」
赤竜の脅威の下に意気揚々と進撃してくる異形の歩兵……突撃竜鱗兵に農地がざわめく。
鼓舞する老兵たちに任せろと力強く指を立て、ヤスオは即席のバリケードを飛び越えた。
「折角前を向き始めたんだ。その邪魔はさせねぇよ!」
柔和な顔立ちから眼光が鋭くにらむ。装着した『巨鋼鳴動『フリングホルニ』』に、対照的な『破式爪牙『ナグルファル』』を掴み、一閃。
「ディアボロッ!」
「ゴァッ!?」
一撃必殺、一撃離脱。
突撃竜鱗兵の凶器は『ナグルファル』の櫛状爪で絡めとるには粗雑すぎるが、絡めとるまでもないとも言える。
「どこにも逃がさねぇ……全部くれてやるから遠慮するんじゃねぇよっ!」
衝突の瞬間、肉へと突き立てて留め固め、振り下ろされる『スカルクラッシャー』を反らす。
留めおかれた竜鱗兵に叩き込まれる『フリングホルニ』の『トドメの拳』。
吹き飛ぶことも許さず一撃必殺、取り落とされ飛んできた凶器をかわしたシュミットが口笛を一つ吹く。
「っと……意識どころか首ごと持っていかれそうなのは気のせいか?」
「そこで当たらなければ、ってヤツですよ」
しごくもっともな意見にシュミットは尻尾を一振り。
回り込もうとした突撃竜鱗兵があえなく地を舐め動きを止める。
「ゴァッ」
「そんなあわねぇ得物、無防備が過ぎるぜ。それにちょっとばかし邪魔だからよ……!」
シュミットを包む歓声のなかに轟音が響く。
『雷(ナルカミ)』と呼び称された『烈鎚【一目連】』の一撃は、取り囲む突撃竜鱗兵たちを一網打尽に叩き潰していた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
衛守・長治
自分で手綱を引けぬと知れば襲いかかるか
だがその目論見は崩れ去る、我らの手でな
兵団の者や建物への被害を出来るだけ避ける様引き離して戦闘を行う
離れないつもりであれば背面を取り優位を得るだけの事だ
竜翼翔破による一撃離脱戦法を試みる
味方が先手を取っているならば、隙を伺い不意打ちを狙い、
そうでなければ一番槍を努め、まずは一撃与えてみるとしよう
「竜は強い。だが我も竜だ。そう負けたモノではない。」
相手のブレスはまともに受けぬ様うまく一撃離脱で回避したいものだが、
此方は数に勝るのでどうにも避けられぬならば攻撃を強く叩き込む事を優先だ
飛翔、託されし願い等使えそうな残留効果は全て用いる
味方との連携や交流等歓迎する
●赤竜襲来
シュミットとヤスオが突撃竜鱗兵の集団を抑えるなか、影がぐんと大きさを増す。
いやもはや影ではない。紅蓮の炎を散らすドラゴン『ブレオベリス卿』の姿は地上からもはっきりと見て取れた。
「は、畑がっ!」
「落ち着け、しめった草木はそう燃えん! 水やりついでに濡らしてやれ!」
地に上がる火の粉と悲鳴。老兵たちが知恵を駆使して食い止めるなか、衛守・長治(不確かなる赤竜武人・g03559)は力強く『飛翔』した。
「自分で手綱を引けぬと知れば襲いかかるか」
「家畜とはそういうものであろう? 手を上げて殺されるか、従順と糧になるか」
「その目論見は崩れ去る、我らの手でな……!」
眼前を覆わんばかりの赤に、赤竜武人は尊厳を吼えた。
上空を取って劫火を誘導、横っ飛びの戦闘機動に『飛翔補助装置"飛龍"』が悲鳴を上げて駆動する。
追いかけて薙ぎ払われる炎のに限界ぎりぎりで上方転回、長治の『闘気』が空に光を描いた。
「竜は強い。だが我も竜だ。そう負けたモノではない!」
「ごぁっ!?」
ジャックナイフ軌道で一気に加速、『重剣"無明"』の重さを乗せた『竜翼翔破』。
重々しい音で突き立てられた長治の一撃は、ブレオベリス卿の羽を見事に捉えていた。
その重量に重ねられた『ダメージアップ』の残留効果、並々ならぬダメージは間違いない。
「き、貴様、この俺に
……!?」
「家畜と見誤った貴様の負けだ。この国と民の命、たやすく獲れると思うな」
怒りの反撃を即座に旋回回避、一撃離脱。ブレオベリス卿の怒りに、長治も負けじと声を張り上げていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
緋塚・ヤスオ
「後はお前だけだな…さっさと終わらせようかね!」
直前の戦闘で傷を負っていれば、動きに支障がないか一応確認
問題無ければ接近戦を。有れば隙を伺ってから近づき一撃狙い
「シンプルにいくぜぇ!!」
相手の攻撃に対して相討ち、もしくはカウンター狙いで。
空中から地上に落として他の味方が攻撃しやすいように全力のダッシュで撃墜を狙っていく
使用できそうな効果は全て使用
他のディアボロスと連携が可能であれば行う
戦闘後時間があれば手伝いの続きを。
シュミット・ガドクレイジ
自分たちの意にそぐわなければ即座に弾圧か
これはあれだ、パワハラってやつじゃねぇのか?
悪いが、今日は兵たちの新しい門出だ。
それを邪魔する暴君は、とっとと表舞台からご退場願うぜ?
さて、さっくり首を落としちまいたいところだが……
腐っても空いてはドラゴンだ。
流石にいきなりは厳しいだろうな。
ならまずは翼を狙って機動力でも落とすか。
逆にこっちは【飛翔】を使って機動力勝負だな。
極力、正面に立つのは避けて
劫火の射線委はいらないように注意しておかねぇとな。
勿論、一発だけ斧を叩きこんだぐらいじゃ話にならん
一回で斬り落とせなないなら両断できるまで何度もたたき込めばいい。
鍛冶も戦闘も根気勝負ってな!
「上も始まっちまったか……後はお前だけだ、さっさと終わらせようかね!」
最期の突撃竜鱗兵を地に沈め、緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)も戦場の空へと飛び上がる。
すぐにも眼前にはよろめくブレオベリス卿。だがいけるかと思う間もなく、その巨体は即座に宙を旋回。襲い掛かる『三奪』の尾が、身を守る『ラトナラジュ』を打ち付けてくる。
「っ、まだまだ動けるじゃあないの……!」
「腐っても相手はドラゴンだ。さっくり首を……とはいかんようだな!」
縦横無尽に振り回される尾と炎、騎士時代より愛用の『グロスマイト』に傷を増やしつつ、シュミット・ガドクレイジ(ドラゴニアンのブラックスミス・g00026)も苦悶に声を濁らせた。
「だったらどうしますかね?」
「生憎、俺は基本的に大雑把でな」
だがそこで退くとか、様子を探るとか、そんな思考は今の二人に欠片もない。
「悪いが、今日は兵たちの新しい門出だ。自分たちの意にそぐわなければ即座に弾圧するパワハラ卿には、とっとと表舞台からご退場願うぜ!」
皮肉と共に振り上げられる巨大な斧。つまるところは真っ向勝負だ。
「鍛冶板金以外に丁寧なんて言葉は使わねぇのよ!」
直上への急上昇で劫火をかわし、『飛翔』と落下の勢いで急降下。
薪集め用には大きすぎた『烈斧【伊斯許理】』もこの巨大竜相手ならちょうどいい。特にその、体より伸びた翼には。
「まずは機動力を落とす! 鍛冶も戦闘も根気勝負ってな!」
長治の『重剣"無明"』が裂いた傷口へ重々しい一撃。更にもう一撃。『烈斧【伊斯許理】』は容赦なく翼の傷を押し開いていく。
悲鳴と怒りの叫び、炎が上がる。その単調となる反撃こそがヤスオの狙いどころ。
彼は大きく両手を広げるとコマのように回転し、一気に赤竜の懐へと飛び込んだ。
「その首! シンプルにいくぜぇ!!」
「なにっ!?」
飛翔の速度に反撃の勢いを乗せたクロスカウンターで突進、腕を振り抜き叩きつける『冥神の強倒』。
そしてひるんだ瞬間、そのまま両腕で掴み、締める。幾重にも撃ち込まれ、傷ついた翼を。
「左でも右でも……と、選ぶこともできねぇ地獄だったな!」
全身のバネを使い、てこの原理で捻りあげられた『ブレオベリス卿』の翼は耳障りな音をたて千切れ落ちた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
同選択の他者と協力可
「開墾したばかりの農地を荒らしに来るとは躾も教育もなっておられませんのね、ドラゴンの皆様は」
アイルランド兵達のいるキャンプ地へ敵を向かわせず、なおかつ農地への被害を最小限に留められるよう善処
飛翔を用いて一気に接敵
敵竜の翼に妖精刀で一撃離脱の斬撃を与えて敵からの反撃を狙い、炎翼を纏ってきたら再び飛翔を用いての緊急回避(アヴォイド、ガードアップ)
こちら側から反撃の機会がくれば魔散弾銃でクリティカルロックオン銃撃(ダメージアップ)
翼に狙いを絞って敵の空を飛ぶアドバンテージを崩すように攻撃する
地に伏せて跪きなさいな
記載されていない効果2は全て使用
シャムス・ライラ
せっかく開墾したのだ
農地の方には寄せ付けないようにせねば
あの土地には未来が育っているのだから
【地形の利用】を駆使して
農地から離れ、戦闘に有利な場所を戦場とするよう
可能なら仲間と連携しつつ、敵を誘いこむ
【忍び足】【飛翔】も使用して
密かに回り込み
隙を突いて背後から【捨て身の一撃】を
毒が回れば敵の動きも鈍ろう
事前に防御用に【セルフクラフト】で壁を作っておき
自分や仲間の盾に使用できるよう
敵の反撃時は有効なら【ジャンプ】も使用して飛び退り
壁も利用しつつ
可能な限りダメージを減らす
また、仲間の攻撃につながるよう
その辺りにある障害物を【怪力無双】で投げつけ
敵を【攪乱】
さらに隙を作る
アドリブ等歓迎
「開墾したばかりの農地を荒らしに来るとは、躾も教育もなっておられませんのね。ドラゴンの皆様は!」
墜落する『ブレオベリス卿』の姿へとナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は流麗な姿を崩さぬも、一気に農道を駆け抜けた。
並び走るのはシャムス・ライラ(極夜・g04075)。二人が急ぐ理由は、その落ちてきている先。
「このまま農地の方に落下する気か。寄せ付けないようにせねば……あの土地には未来が育っているのだから」
もはや空を自由に飛ぶ力を失った『ブレオベリス卿』だが、その執念は落下軌道を修正させ、自身を質量弾として開拓した農地へと叩きつけようとしている。
「動きを鈍らせてみる、隙を作れるか?」
「それは随分と控えめなご要望ですこと」
元より殺しきる気だと、ナイナは『セルフクラフト』の石壁を足場に飛び上がり『妖精刀【ノーネーム】』を一気に抜剣した。
「見敵必中、狙い奪いたる足の小指の泣き所……!」
「できるかぁっ!」
狙いすます凱閃令嬢の前、『ブレオベリス卿』の姿が燃える。残された片翼が炎翼と燃え上がり、攻防一体に赤竜を覆ったのだ。
「己を見ることもできませんのね。地に伏せて跪きなさいな」
だがナイナはひるまない。必殺の『クリティカルロックオン』が炎をくぐり、今も燃える左翼を抉る。
『黒百合の徒花』の胸甲も赤熱し、衣服に火の粉散る戦場は長居できないが、効果は十分。
「それはき……なん、だと
……!?」
翼が動かない。
攻撃に気づき、『三奪』の尾撃を振るう『ブレオベリス卿』、時空間を歪めた強引な反撃が捕らえた相手は、死角についたシャムスだった。
「いかに竜と言えど、毒が回れば敵の動きも鈍ろう?」
「き、さま……!」
蠍の尾さながらに振るわれた『守護者の鞭【アラヴァール】』から、『スコルピオンスティング』の毒が赤竜を襲う。
よろめく態勢はもはや立て直せず、蹴り飛ばされた巨体が開拓地を離れる方向へと落ちていく。
一拍置いて響く轟音へ、畑を守る義勇兵たちから歓声が上がった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【修復加速】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
初霜・ゆき
ブレオベリス卿……お前のせいで、沢山の人が苦しめられた。これ以上は好きにさせないよ。兵士さん達の新しい道を、わたし達で守るんだ!
氷は炎で溶けるもの、わたしの魔法は相性が良いとは言えない……けれど、それを逆手に取るならどうかな?
来て、『木水行・樹氷弓』!一意専心、正射必中……身体を狙って、放つ!
氷の矢は突き刺さった途端に溶けてしまう、直接攻撃としては不向きだね。
けれど中に封じているのは"呪詛"と樹毒。溶けた傍からその身体を蝕む……!
反撃には氷の"結界術"で対処。決して硬い守りじゃないけど、農地を守ってあげて。
わたしは【ガードアップ】で大丈夫。戦って傷つく覚悟くらい、とっくに済ませてるんだから!
アンゼリカ・レンブラント
遅ればせながらドラゴン戦へ
農地に被害が出ないように立ち回ろう!
【飛翔】の残留効果を生かしつつ、
飛び回り戦うよ
【勇気】を胸に【突撃】するけど、すぐに切りこまず
【光使い】【フェイント】を駆使して幻惑しよう
そして、切り込む時は《ジャッジメントセイバー》の
【貫通撃】の力強い一撃をお見舞いするっ!
「これがディアボロスの力だぞ、どうだー!」
相手からの攻撃はなるべく見切って避け反撃
避けきれないものは自慢の腹筋に【オーラ操作】で
防御を固くしたクラッシュ障壁で受け止め耐えよう
流石に強いけど、私達は負けないぞ!
攻撃の時はなるべく仲間と合わせ
打ち込んでいければ尚いいかな
1人では倒せなくても、みんなで戦えば勝てるさ!
農地より丘一つを跨いだ廃村の外れ。
長治やヤスオたちが落とし、シャムスたちに機動を逸らされた赤竜は勢いのまま地面に激突した。
「うわっ、とと……きたよっ!」
「ブレオベリス卿……!」
圧倒的質量と速度が起こす轟音、舞い上がる土煙。
アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)はその向こうになお立ち上がる『ブレオベリス卿』の姿を、初霜・ゆき(冬の雪のように・g03150)はそこに湧きあがる闘志を見た。
「お前のせいで、沢山の人が苦しめられた。これ以上は好きにさせないよ」
「行こう!」
「っ、舐めるなァ!」
翼を奪われなお壮健な『ブレオベリス卿』の叫びが炎を吐き出す。
握りしめた大剣『Day Braek of Leo』で劫火を切り裂き、『黄翼の闘魂』を吹き上げさせてアンゼリカは走る。
鞭のように振るわれる尾が形成した『クラッシュ障壁』と激突して閃光を散らした。
「今だよ、ゆき!」
「来て、『木水行・樹氷弓』……一意専心、正射必中!」
その背後で引き絞られるのは、ゆきの構えた樹氷の和弓。
手にした『陰陽符(氷雪)』から取り出された『木水行・樹氷弓』は、アンゼリカの作りだした間隙を縫い、一直線に赤竜の胴を撃つ。
「このような霜氷など!」
「そうだね。氷は炎で溶けるもの、わたしの魔法は相性が良いとは言えない……けれど、それを逆手に取るならどうかな?」
即座に劫火を燃え上がらせ、矢じりを焼き払う『ブレオベリス卿』。
だが炎を伝わらせた『三奪』の尾を受けつつも、『氷心』をまとい、ゆきは気丈に立って見せた。
「戦って傷つく覚悟くらい、とっくに済ませてるんだから」
「ふん、強がり、を
……?!」
その時、びくりと竜の体が痙攣する。それこそがゆきの打ち込んだ必殺の一撃の正体。
「氷の矢は突き刺さった途端に溶けてしまう、直接攻撃としては不向きだね。けれど中に封じているのは“呪詛”と樹毒」
今日、『ブレオベリス卿』が毒の攻撃を受けるのは二度目。
だが隙をつくシャムスに対し、ゆきは慢心をつくことで守りをすり抜けたのだ。
「お願い、アンゼリカ!」
「任せて! 裁きの光よ、我が手に集いて剣となり……全てを斬り裂けぇっ!」
「ぐっ、ごあぁぁぁぁーっ!?」
もはや炎の吐息は息絶え絶え。必死に叫ぶ『ブレオベリス卿』の頭へと、『Day Braek of Leo』をアンゼリカは掲げ、振り下ろす。
その刃は身の丈以上に伸びた巨大な光の剣と化し、傲慢な赤竜を守り諸共に葬り去った。
「やった……?」
「うん、やった。流石に強いけど、私達は負けてないぞ!」
アンゼリカの声に、ゆきも横たわる赤竜へと息をはく。
「そうだね……兵士さん達の新しい道を、わたし達で守れたんだ」
振り返れば義勇兵たちが手を振り、ディアボロスの健闘へと喜び称えあっている。
その輪の中へ、ゆっくりと二人も丘を降りていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【植物活性】がLV3になった!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!