巡り廻る幻想の夜(作者 小鳥遊彩羽
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#最終人類史(新宿島)  #最終人類史のハロウィン2023  #ハロウィン  #地獄変  #新宿島大結界 

●巡り廻るファンタジー・ナイト
「みんな、お疲れさま! というわけで、10月31日はハロウィンだね!」
 いつになく笑顔を弾ませながら、花峯・真帆(Starry Bouquet・g03187)は、今年も最終人類史を挙げてハロウィンパーティーが催されるのだと告げる。
「《七曜の戦》でたくさんの場所を取り戻して……最終人類史も帰還した人たちが増えて、賑やかになってきたよね。これもみんなが頑張ってくれたからこそだよ」
 今年のハロウィンも去年に引き続き、『地獄変』によるエネルギーの集積が重要な目的となっている。
 集められたエネルギーは新宿島を護るラムセスの黄金アンクの防御結界のエネルギーとして用いられる他、巨大砂上船『サフィーナ・ミウ』や『ミウ・ウル』、移動城砦である『千早城』の動力や、港区とゴンドワナを結ぶオベリスクの起動エネルギーなどにも用いられる。
 また、今後獲得するかもしれない強大なクロノ・オブジェクトの研究や活用にも大きな影響を及ぼすことが予想されているため、ハロウィンでのディアボロスの活動はとても重要になる。二年後の《戴冠の戦》までは未だ時間があるが、昨今はアークデーモンや大天使が新宿島強襲などを狙っている状況だ。油断をセず、エネルギーを集めておくに越したことはないだろう。
「というわけで、みんなにわーっとハロウィンを盛り上げてほしいの!」
 地獄変のエネルギー集積のためだけではなく、多くの人々を笑顔にするためにも。
 どうか人々と一緒にハロウィンをめいっぱい楽しんでほしい――そう、真帆は笑顔で続けた。

「まずは仮装してのハロウィンパレードだね。私が案内するパラドクストレインの行き先は、京都市内だよ!」
 市内の大通りで催されているハロウィンパレードには、ディアボロスを一目見ようと多くの一般人たちが詰めかけているという。
 パレードの始まりは夕方だ。歩行者天国の大通りはジャック・オー・ランタンやハロウィンらしい飾りでこれでもかというくらいに彩られ、時間帯も相まってまるで異世界に迷い込んでしまったかのような心地になるだろう。
 これまでに数々の戦いで勝利を収めてきたディアボロスは、最終人類史のヒーローであり、アイドルだ。
 ただ歩いているだけでも注目を浴びるし、人々の心にたくさんの勇気をともしてくれるものだが、やはりハロウィンといえば仮装だろう。
 ヒーローでもあり、アイドルでもあるディアボロスが仮装して市街を練り歩けば、それだけでハロウィンのパレードは大いに盛り上がるはずだ。
「ハロウィンだから、“トリック・オア・トリート!”って声をかけられたら、お菓子を渡してあげるのもいいかも。最終人類史だから、残留効果もいっぱい使えるよ! だから、こうすればもっと盛り上がるかも……! っていうアイデアがあったら、遠慮なくやってみてね」

 そうしてパレードを一通り楽しんだら、市内某所の洋館で開催されているハロウィンパーティーにも是非参加してみてほしいと真帆は笑う。
 ハロウィンらしく賑やかできらびやかな飾り付けがされた大広間ではダンスパーティーが開かれ、さらに隣の会場にはビュッフェの席が設けられている。ビュッフェでは南瓜のパイやプリン、栗や紫芋のモンブラン、林檎や葡萄のムース、ゼリーなど、主に秋の食材を使ったスイーツや軽食が楽しめるとのことだ。色とりどりのメニューが揃っているので、気になったものに手を伸ばしてみるといいだろう。飲み物はジュースや紅茶、コーヒーなどオーソドックスなものの他にアルコール類も用意されてはいるが、未成年者や未成年に見える者の飲酒は当然のことながら禁止であり、喫煙も出来ないのでその辺りは気をつけてほしいと真帆は続けた。
「ダンスを踊るだけじゃなく、演奏する側で楽しんでみるのもいいかもね。機材も用意されているから、みんなのとっておきの曲があるならそれを流すこととかも出来るみたい。ハロウィンだもの、ジャンルとかはあんまり気にしないで好きにしていいって!」
 ある意味混沌としてしまうかもしれない、が、何せ一夜限りの幻想の夜だ。それも、ハロウィンの醍醐味と言っても差し支えはないだろう。

「ハロウィンを大いに盛り上げることが出来れば、地獄変の巻物に、ハロウィンの思い出が物語のように描き出されるんだって。みんなの思い出が形に残る……それって、とっても素敵なことだと思う!」
 ハロウィンは、ディアボロスが活用可能な膨大なエネルギーを得るほぼ唯一の機会だ。それに何より、地獄変云々のためだけではなく、最終人類史の人々にとっても、不安を忘れてイベントを楽しみ、明日からの暮らしへのエネルギーとなってくれるならば――それが、一番だろう。
「今年も色んな案内人さんたちが、色んなパーティー会場に繋がる臨時のパラドクストレインを案内してくれているから、気になるところがあったら足を運んでみてね!」
 そうして、真帆はいつものように、いってらっしゃい!とパラドクストレインへディアボロスたちをいざなうのだった。

●ハロウィン・パレード&パーティー
 2023年、10月31日。
 世界を守るためのパーティーと聞いて、通りには大勢の人々が詰めかけていた。
 人々のお目当てはもちろん、これからやってくるディアボロスだ。
 世界を、そして自分たちを救い、守ってくれるディアボロス。
 人々にとってのヒーローであり、アイドルだ。
「ディアボロスさんたち、どんな仮装をしてるんだろう? 楽しみだね!」
「トリック・オア・トリートって言ったら、お菓子がもらえるの?」
 人々は期待に胸を弾ませながら、パラドクストレインの到着を今か今かと待っている――。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
2
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【隔離眼】
2
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
2
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
3
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【口福の伝道者】
5
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【ハウスキーパー】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
4
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。

効果2

【能力値アップ】LV7 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV6 / 【ガードアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV3(最大) / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV4 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV4

●マスターより

小鳥遊彩羽
 ご覧くださいましてありがとうございます、小鳥遊彩羽です。
 今回は『最終人類史(新宿島)』よりハロウィンシナリオをお届けします。

 ①→②の順で執筆します。
 天気は晴れ、時間帯は夕方~夜となります。だいたいOPに書いてある感じで、ハロウィンパレードとハロウィンパーティーを楽しめます。細かいことはあまり気にせず、それっぽい雰囲気でお楽しみ頂ける方向けです。
 OPに書いてある以外にも出来そうなことは何でもして頂いて大丈夫ですので、思い思いのひとときを楽しんで頂ければ幸いです。
 以下、各選択肢の補足となります。①と②、いずれかのみのご参加も大歓迎です。

①ハロウィンパレード地獄変2023
 京都市内の大通り(歩行者天国)でハロウィンパレードが催されています。
 残留効果を駆使した派手なパフォーマンスなども行えますので、色々とお楽しみください。
 一般の人たちとはトリック・オア・トリートでお菓子をあげたり貰ったりと出来ますが、交流は必須ではありません。

②ハロウィンパーティー地獄変2023
 京都某所にある(架空の)洋館でビュッフェ&ダンスパーティーが開かれています。
 ビュッフェのメニューは南瓜や栗、紫芋、林檎や葡萄など秋の食材を使ったスイーツや軽食類が主です。OPに書いてある以外にもこういうのが食べたい!などありましたらご遠慮なくどうぞ。アルコール類もありますが、未成年者及び未成年に見える方の飲酒は出来ません。また、全席禁煙ですのでご了承ください。

 最終人類史のシナリオですので、残留効果はすべて効果LV10で使用できます。サーヴァントの同行も問題ありません。
 ご一緒される方がいらっしゃる場合は【お相手の名前とID(ニックネーム可)】もしくは【グループ名】をご記載ください。
 リプレイは個別、もしくはグループごとでの描写となります。
 参加人数に制限はありませんが、全採用のお約束は出来ません。状況によってはプレイングの内容に問題がなくともお返しさせて頂く可能性がありますので、ご了承の上でのご参加をお願いいたします。
 仮装の描写をご希望の場合は、イラストの有無に関わらずモチーフについて軽く触れて頂けると助かります。
 NPCの花峯・真帆、及びアレッサンドロ・カリオストロも仮装姿でその辺におりますので、何かありましたらお声がけください。面識の有無にかかわらず、どなた様もお気軽にどうぞ。

 以上となります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加
怪獣王ゴジラの着ぐるみで仮装

今年もこの時期が来たなぁ
今年の俺は無敵の怪獣王。子供たちの憧れ、我が道を貫く孤高の王者
邪魔するものは全て破壊し、王の座を狙うものは真っ向勝負で捩じ伏せって違う違う
夢を与える存在なんだから、子供の夢を壊しちゃダメだよな
フィーナも楽しそうだし、変なちょっかい出してくる奴もいないだろう
え?そんな奴がいたら本当の怪獣王になりますよ?だってフィーナは俺の恋人ですから
相手がなんであれ護ります。漢として!

トリックオアトリートと子供たちが近づいてきたら、発光する背鰭に合わせて体を仰け反らし、頭にきたら着ぐるみの口をカパッ、と開けて口からお菓子のプレゼント
喜んで離れていくのを見送り、いつか俺も親になるのかなー、とぼんやり考える
「怪獣王からいい子へのプレゼントだ。喧嘩しないで分けろよ」


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行。

吸血鬼(仮装SDの物)でパレード参加、ユリウスも同行ですが、マントはお揃いの蝙蝠マントに変更です。

今年もこのお祭りがやってきましたね。
夢と希望を振りまく妖怪さん、今年は西洋由来から吸血鬼で行きましょう。

あ、ユリウスも手伝って下さいね。
刹那さんと並べば、怪獣っぽくは……流石に見えませんか。

刹那さん、怪獣王さんに憧れる子供達は多いと思いますが、破壊しすぎて子供達の夢まで壊してはいけませんよ?

それでは、刹那さんと一緒に行進です。
行進中は、精霊達(蝙蝠モチーフ)を呼び出して、周囲を飛び回らせましょう。もし他の方々の邪魔になるなら止めますね。

子供達が居たら、南瓜のビスケットや飴、饅頭をプレゼントです。蝙蝠の宅急便でお菓子をお届けというのは如何でしょう?
変に怖がらせないよう、注意しながらお届けです。
もし希望があれば、一緒に踊りましょうか。ユリウスとも一緒に踊るのも楽しいですよ?

子供達も嬉しそうでしたし、刹那さんは良いお父さんになりますよ、きっと。


「今年もこの時期が来たなぁ」
 一年が巡り、どこかしみじみと呟く神山・刹那(梟雄・g00162)は、怪獣の着ぐるみを身に纏っていた。
 着ぐるみとはいえ妙に質感がリアル寄りなのは、刹那なりのこだわりなのだろう。
「ええ、今年もこのお祭りがやってきましたね」
 夢と希望を振りまく妖怪――今年のフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)の仮装は、西洋由来の吸血鬼をモチーフとした、黒と青を重ねたゴシックドレスだ。
 パレードの手伝いで同行しているダンジョンペンギンのユリウスも、お揃いの蝙蝠のマントを纏っている。
「ユリウスも刹那さんと並べば、怪獣っぽくは……流石に見えませんか」
 微笑ましげに見やりつつそう呟くフィーナに、ユリウスは――吸血鬼を意識したのか、心なしかきりっとしたような表情で首を傾げてきた。
 そうして刹那とフィーナ、そしてユリウスは、ハロウィンパレードの行列に繰り出していく。
 ディアボロスたちの姿に沸き立つ沿道の人々。届けられる彼らの歓声に、刹那とフィーナはディアボロスへの期待と信頼を改めて実感するばかりだ。
「刹那さん、怪獣王さんに憧れる子どもたちは多いと思いますが、破壊しすぎて彼らの夢まで壊してはいけませんよ?」
 フィーナの言葉に、刹那はうむ、と深く頷く。
「そう、今年の俺は無敵の怪獣王。子どもたちの憧れにして、我が道を貫く孤高の王者。邪魔するものは全て破壊し、王の座を狙うものは真っ向勝負で捩じ伏せ――」
 けれど、きりりと引き締まった顔で淀みなくそう言いかけたところで、刹那はふと我に返った。
「……って違う違う。そうだな、フィーナの言う通り夢を与える存在なんだから、子どもの夢を壊しちゃダメだよな」
 それに、と、ユリウスと共に子どもたちに南瓜のビスケットや飴、そしてお饅頭を配っているフィーナを見つめながら刹那は思う。
(「……フィーナも楽しそうだし、変なちょっかい出してくる奴もいないだろう」)
 仮にそんな“不届き”な輩がいようものならば、刹那は本当の怪獣王になってしまうことだろう。
 大切な恋人を守るためならば、たとえどんな相手であろうとも護るのが“漢”だからだ。
 フィーナの周囲には、蝙蝠の姿をした精霊たちが飛び回っていて。さながら蝙蝠の宅急便でお菓子をお届け――といったところだろうか。
 ディアボロスである以上に、変に怖がらせないようにと気遣うフィーナを怖がる子どもは誰もいない。
 隣では、すっかり子どもたちと打ち解けたユリウスが手を取り合って踊っていて――。
「おねえちゃんも、一緒におどろう!」
「はい、喜んで」
 声を弾ませながら手を差し出してきた魔女姿の子どもたちに微笑んで頷き、フィーナは彼らの手を取った。
「わあ、かいじゅうさんだあ~! とりっく・おあ・とりーと!」
 一方、刹那の周りにも仮装した子どもたちがたくさん集まってきた。
「お、来たな」
 己を囲む子どもたちににやりと笑い、刹那はこれぞ仮装の本領発揮とばかりに発光する背びれに合わせて体を仰け反らすと、着ぐるみの頭をかぱっ、と開けて――。
 すると、怪獣の口からハロウィン仕様のキャンディーやクッキーなどのお菓子が、雨のように子どもたちへと降り注いだ。
「わあ……!」
 子どもたちの目が、より一層きらきらと輝く。
「怪獣王からいい子へのプレゼントだ。喧嘩しないで分けろよ」
「かいじゅうさん、ありがとう~!!」
 貰ったお菓子を大事そうに抱えて離れていく子どもたちと、そして彼らを出迎える親たちの姿を見やりつつ、刹那はふと考える。
「いつかは俺も、誰かの親になるのかなー……」
 そうして何とはなしにフィーナを見やれば、フィーナは、にこにこと微笑ましそうに刹那を見つめていた。
「子どもたちも嬉しそうでしたし、刹那さんは良いお父さんになりますよ、きっと」
 ユリウスも両の翼をパタパタさせながら、楽しそうに鳴いている。フィーナの言葉に同意しているのだろう。
「そ、そうか。……そうだといいなあ」
 フィーナの言葉に、刹那は心なしか頬が熱を帯びてくるのを感じていた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

シャナオウ・ナラシャ
◆暁降

仮装
おばあちゃん姿の狼
ゾンビ感を出す為のグルグル包帯
顏には猟師にお腹を縫われた感で縫い目メイク

去年のカチコミ・アリスに続き今年は肉食系・赤ずきん
しかし似合うな…お前
そのイメージ的(可愛い系)凶悪感が
特に、赤は要の色でもあるから余計にだ
来年は…か、そうだな…考えておこう

「それわお前の声をよく聞くためよ」
赤ずきんトークを軽くしながら…最後に
「それはね、お前を美味しーく食べるためだよ!」がおーっと襲い掛かりつつ抱き着いてみたり
要が凶暴さアピールするのに対して「次はお前たちの番だよ」と甘く呑み込む体で観客には流し目


トリックオアトリート!(限定パラドクスを発動

カゴを手に子供たちにクッキーや飴ちゃんを配る
実は、棒まで食べられる愉快なハロウィンキャラのロリポップ
ちなみに飴ちゃんは舐めれば舌に色がつくぞ

思わず棒まで食べてしまった様子に大人たちが慌てるシーンや
飴ちゃんを食べて舌に色がついてビックリな子供たちが見れればおk

イタズラ成功だ(とウインクを飛ばしてみたり


瀬良・要
【暁降】

ハロウィンパレードも刻逆越えてもう3年目の参加だわァ
今年も盛り上げてこうぜ!

俺は咥え煙草と猟銃(モデルガン)で肉食系赤ずきんがコンセプト
合わせた紗那は狼さんっつー形で、ふたりでパフォーマンス
紗那もいいじゃん、どうなるもんかと思ってたけど、獣耳めちゃ可愛いぜ♪
今年もどっちも女装ってのはご愛敬、凶暴さでカバーだ!!

おうよ、素直に可愛い女装とか何の面白みもねェだろ?
けど来年こそは男装にしてェなァ!!

取り敢えず最初は見舞い途中の赤ずきん
婆さんの家に着いた体で紗那に近づいて
「おばあさんのお耳は何で大きいの?」なァんてな
抱き着かれたらその……流石に照れる

正体を見せた所で猟銃構えて凶暴さアピール
「喰べられる側の赤ずきん? いやいや私は逆に喰べちゃう赤ずきんよ!!」
やっぱ時代は戦う女ってな! 行くわよ狼さん? なんつって♪

最後は花とか菓子とかバスケットに入れてたのを配ってみたり
『Trick or Treat!』
バスケットに詰めた個包装の菓子を子供たちや観客に
隠し味は勿論、【おいしくなぁれ】だ!


「今年も盛り上げてこうぜ! な、紗那」
 言いながらにやりと口角を上げる瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)に、シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)もそうだなと鷹揚に笑う。
 二人にとっては、刻逆を越えて三年目のハロウィンパレードだった。
 だが、たとえ場所が変わっても、人々の熱気やディアボロスへの想いは変わらない。
 シャナオウの今年の仮装は、赤ずきんのおばあさん――と見せかけた白狼。
 赤のエプロンドレスに黒いナイトキャップ、ぐるぐる巻きの包帯は、ハロウィンらしいゾンビ感を出すためのアクセントだ。
 さらに露出している顔や手には、猟師にお腹を縫われた狼を意識した縫い目のメイクが入っている。
 一方、要の仮装は肉食系赤ずきんがコンセプト。
 咥え煙草に猟銃――これは勿論モデルガンだ――を担いだ姿は大柄なこともあってか様になっており、ワイルドな印象を周囲に振り撒いていた。
 赤ずきんとおばあさん(中身は狼)という組み合わせは、昨年のアリス(カチコミモード)とハートの女王に続く女装ではあるが、それぞれに“らしい”着こなしは流石といったところだろう。
 なお、今年もどちらも女装というのは――ご愛嬌というものだ。
「しかし似合うな……お前」
 赤ずきん姿の要を見やり、シャナオウは改めてしみじみと呟く。
 可愛いイメージと上手くマッチしている凶悪感は、要だからこそ醸し出せるもの。
 特に、赤は要の色であるから、尚更そう感じられるのだろう。
「おうよ、素直に可愛い女装とか何の面白みもねェだろ? 紗那もいいじゃん。どうなるもんかと思ってたけど、獣耳めちゃ可愛いぜ♪」
 他の誰でもないシャナオウに褒められて、要も上機嫌だった――が。
「……けど来年こそは男装にしてェなァ!!」
 そんな要の、心の底からの声に。
「来年は……か、そうだな……考えておこう」
 シャナオウも何となく思案顔で頷いていた――かもしれない。

 ハロウィンらしく凶暴さでカバーしながら、二人は大通りを練り歩く。
「大きい赤ずきんさんとおおかみさんだ!」
 目を輝かせる子どもたちににやりと笑みを深め、お見舞い途中の赤ずきんがそうしたように、おばあさんの家に到着した体でシャナオウに近づきながら、要は子どもたちに聞こえるよう声を張り上げた。
「――おばあさんのお耳は、何で大きいの?」
 なァんてな、とくつり、喉を鳴らす要に笑いつつ、シャナオウもおばあさんらしく、わざとかすれ気味の芝居がかった声で叫ぶ。
「それわ、お前の声をよく聞くためよ!」
 ――そんな赤ずきんの“芝居”を続けていけば、いよいよ狼が正体を表す番だ。
 要は問いかける。
「ねえおばあさん、おばあさんのお口は――どうしてそんなに大きいの?」
「それはね……」
 そして、シャナオウは悪戯めいた笑みと共にこう答えるのだ。
「お前を美味しーく食べるためだよ! ……がおーっ!」
「わ。……きゃあー!」
 要に襲いかかりつつ、さりげなく抱きつくシャナオウ。
 要は一瞬目を丸くしながらも、公衆の面前ということもあって流石に照れてしまったのだろう、誤魔化すようにあげた声は悲鳴のよう。
 けれどもすぐに身を翻し、猟銃を構えて告げた。
「喰べられる側の赤ずきん? いやいや私は逆に喰べちゃう赤ずきんよ!!」
「赤ずきんちゃん……かっこいい……!」
「おおかみさんにまけるなー! がんばれー!」
 狙い通りに凶暴な赤ずきんだが、どうやら子どもたちにはとても好評だ。
 そしてディアボロスであるかどうかに関わらず、並んで立っているだけでも目を引く二人だからこそ、子どもの保護者たちもすっかり二人から目を離せずにいるようだった。
「やっぱ時代は戦う女ってな! 行くわよ狼さん? なんつって♪」
 こうして赤ずきんと狼の戦いが始まる――かと思いきや、シャナオウは凶暴さをアピールする要に対し、甘く呑み込む体で観客たちにそっと流し目を送り、微笑んだ。
「……次は、お前たちの番だよ」

 ――それこそが、魔法の始まり。

 トリック・オア・トリート!
 お決まりの呪文と共に、シャナオウは籠から幾つものお菓子を取り出して、子どもたちに配っていく。
 オバケや蝙蝠、南瓜など、愉快なハロウィンキャラを模したクッキーに、カラフルなロリポップキャンディ。
 キャンディは棒まで食べられる特製の物で、舐めれば舌に色がつく――という、“悪戯”仕掛けだ。
 早速キャンディを口にする人々から、わあっ、と驚いたような声が上がれば――シャナオウの甘い悪戯は大成功だ。
 思わず棒まで食べてしまって慌てる大人に、舌がカラフルに染まってびっくりしている子どもたち。
「イタズラ、成功だな」
 そうウインクを飛ばせば、楽しげな笑い声が響き渡る。
 そんなシャナオウを微笑ましく見やりつつ、要もまた、バスケットに詰め込んできた花や菓子を、子どもたちや観客に配って回るのだ。
 煌めく夜に、取っておきの隠し味――“おいしくなあれ”の魔法を籠めて。

 ――Trick or Treat!
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!

風花・波那
真帆ちゃん(g03187)、すずらん!一緒にパレード参加しようよ!

どんな格好してきたか楽しみにしてきたのよね。じっくり眺め。
真帆ちゃん選ぶ衣装いつもセンスいいよね〜!
すずらんには私の全想いをぶつけてもふもふ!

でも「地獄変」なのにこんなに可愛くてエネルギー集まるのかな……?
真帆ちゃんもすずらんも何着てもかわいいからかわいいエネルギーが私に集積されるだけじゃないの?
まあいっか、もふもふ。

ちなみに私はオーソドックスな黒い魔女スタイル!お花で各部位にアレンジ。
そして魔女と言ったらこれよ!箒!
これに乗って飛翔すればそれっぽいと思わない!?
真帆ちゃんも乗って二人乗りしよ!

行くよ〜〜!それーー!
パレードの上空を縦横無尽に駆け巡り、飴やチョコなどの包みを一般人の皆に渡していくよ。

私も遊びたいので真帆ちゃんに「トリックオアトリート!」
いたずら何しようかな〜〜!!!
お菓子もらってもトリックする気満々の悪い笑顔。
すずらんにも、クッキーにマドレーヌが入ったお菓子箱だよ!

今日は楽しい気分。ずっと笑顔で過ごせそう!


「真帆ちゃん、すずらん! 一緒にパレード参加しようよ!」
「はーい!」
「もきゅー!」
 風花・波那(夢詠の花果・g00593)の声に、いつものように花峯・真帆(Starry Bouquet・g03187)とモーラット・コミュのすずらんは元気よく答えて。
「ふたりともどんな格好してきたか、楽しみにしてきたのよね。真帆ちゃん選ぶ衣装いつもセンスいいよね~!」
 言いながら真剣な表情で波那は真帆とすずらんの仮装を眺めやる。
 真帆はさながら鈴蘭のお人形さんといったところだろうか。そしてすずらんも今日のリボンは真帆の服と同じ薄紫色で、たっぷりと鈴蘭の飾りをつけている。
「ふふ、ありがとう! 波那ちゃんも可愛いよ!」
「きゅっ!」
 すずらんに全ての想いをぶつけてもふもふする波那は、お花のアレンジを散りばめたオーソドックスな黒い魔女スタイルだ。
「でも、“地獄変”なのにこんなに可愛くてエネルギー集まるのかな……? 真帆ちゃんもすずらんも何着てもかわいいからかわいいエネルギーが私に集積されるだけじゃないの?」
 ふとそんなことを呟きながらも、波那はすぐにまあいっか、とすずらんのもふもふタイムに戻り――。
「波那ちゃんやみんなが楽しめれば、きっと、それが一番だよ!」
 そんな波那(とすずらん)を微笑ましく見やり、真帆はうん!と大きく頷いた。
「そして魔女と言ったらこれよ!」
 じゃん!と波那が取り出したのは――そう、箒だ。
「わあ!」
「もきゅー!」
 揃って瞳を輝かせる真帆とすずらんに、波那も得意げに胸を張りながら声を弾ませる。
「これに乗って飛翔すればそれっぽいと思わない!? 真帆ちゃんも乗って二人乗りしよ!」

「行くよ~~! それーー!」
 そうして、箒に乗ってふわりと空へ舞い上がったなら――。
「わっ、魔女さんがお空飛んでる!」
 ほら、と次々に子どもたちが声を上げ、瞳を輝かせるのが見える。
「見て、真帆ちゃん、すずらん! きらきらしてる!」
「うん! きらきらだね!」
「きゅっ! もきゅー!」
 箒に乗った二人はパレードの上空を縦横無尽に飛び回りながら、飴やチョコなどの包みを人々へ渡していく。
 すずらんも一緒にふわふわ飛びながら、二人の真似をしてお菓子を届けているようだ。
 返る人々の声が嬉しく、彼らが咲かせる笑顔が眩しくて、波那の心にも喜びが満ちていく。
 ――けれど、それで終わりではなくて。
「ねえ真帆ちゃん、すずらん! トリック・オア・トリート!」
 そう言いながら波那が向けるのは、お菓子を貰っても悪戯をする気満々の“悪い”笑顔だ。
「わ、どうしようかな……! 波那ちゃんにもトリック・オア・トリート!」
「すずらんには、はい、クッキーにマドレーヌが入ったお菓子箱だよ!」
「もきゅっ! もきゅー!」
 一足先に“トリート”を貰ったすずらんは、お菓子箱をぎゅっと抱きしめて喜びに尻尾をぶんぶんさせているよう。
(「――ああ、今日はずっと笑顔で過ごせそう!」)
 さて、どんな“トリック”を見せようか――心をときめかせ、想いを巡らせながら。
 波那は心に色とりどりの花が咲くような、楽しい気持ちが満ちていくのを感じていた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

咲樂・祇伐
【黒華】
23南瓜

浮遊でふわり桜花と共に穹を揺蕩う

そうでしょう?
変わらず揺蕩う桜の泡沫
胴をうねらせ咲う、桜の龍神
─私の本質に近い姿を、みせられて嬉しく想うのよ

千景さんは─夜明けの輝夜姫なのですね
十二単もとても良くお似合いです
私に、憧れ?
光栄だわ
ふわり胸の裡に綻ぶ花に咲う
私だけがあなたに憧れるばかりだと思っていたのに

鯉(戀)の滝登り、
人魚は試練をひとつ越え龍へと成長したの
なんてね

どうぞ
私の背中に乗ってください
龍は姫の輿となりましょう
何処へでも連れて行くわ
大丈夫
私はこう見えても力持ちです!

言祝ぐようにパレードへ游ぎゆく
トリックオアトリートは魔法の呪文
舞う桜に幸福を託し甘い花飴を贈るわ
この姿を見せ驚かせることが悪戯かしら?

昏れる宵があるから明ける朝があるのです
あなたの名の通り
千の様に数多の豊かな大きな愛で全て包み込む
景は日の光であり影でもある
両方が千景さん
欲さずとも沢山を私に与えてくれた
大盤振る舞いな夜明姫

だから私も
あなたの信に恥じない
私でありたいの

共に歩める世界に感謝を込め
皆に恩返ししなきゃね


紫空・千景
【黒華】
23南瓜

春暁で黎明の桜纏い
其れは目の前の桜の龍神にも
はら、はらり
今日の祇伐は大きい…いや長いか?
――成程、
本質とは又

私はな、月へ帰らず暁選んだ輝夜姫
あんたへの憧れの姿だ、祇伐
ふふ、私とて此方だけが憧れる側だと思っていたが
…揃い、だな?
私の輝夜は欲しがれぬが
それでも
あんたと出会って十二単衣と縁が繋がった

祇伐は去年の人魚から?
そうか、ひとつ試練を越えて
通りで力強く見える訳だ
穹舞う姿は誰も目が離せまい

おや、背に?
龍神に乗る輝夜とは新しい御伽噺の様だな
重くない様に、軽く浮遊の力を添え
夜明け桜の宴は終わらぬ儘、パレードへ

竜の背でふわり
纏の桜花弁もひらりと揺れ
Trick or Treatは魔法の言葉
私は夜明桜の飴を
私の悪戯は輝夜が姿を見せる事かな

朝を選び夜を捨てた私の輝夜
龍神の言葉は優しき肯定
存在を象られるよう
堕落は非ず、背を押す甘さ
両方を選べなかった今宵は戒め

本来の私――千景は到ろう
咲く事を教え、四季をくれた
うつくしい桜龍神
祇伐、あんたに恥じぬ私で在れる様

噫、此の世界へ感謝を
恩返しの時間だ


 ――はら、はらり。
 燈色の煌めきに満たされた世界に、ふわりと桜が舞い踊る。
「今日の祇伐は大きい……いや長いか?」
 春暁と黎明の桜を纏う紫空・千景(夜明の導べ・g01765)の傍ら、桜花と共に穹を揺蕩う咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)は爛漫な笑みを咲かせて頷く。
「そうでしょう? ――私の本質に近い姿を、あなたにみせられて……嬉しく想うのよ」
 変わらず揺蕩う桜の泡沫。いつもは尾として揺れるそれを、今宵は胴と足と変えて畝らせながら。
 桜の龍神の姿となった祇伐に、千景はほう、と感嘆の息をこぼす。
「――成程、本質とは又」
「千景さんは、輝夜姫? 十二単もとても良くお似合いです」
 桜に彩られた十二単に袖を通した千景は、祇伐の問う声に頷いて。
「私はな、月へ帰らず暁を選んだ輝夜姫。……あんたへの憧れの姿だ、祇伐」
「私に、憧れ? ……光栄だわ」
 夜明けの輝夜姫。それを憧れと紡ぐ千景に、祇伐の双眸が瞬いて咲う。
「――私だけが、あなたに憧れるばかりだと思っていたのに」
 想いが重なることが、そして重なった想いが新たな花を綻ばせてくれることが、何よりも嬉しくて。
「ふふ、私とて此方だけが憧れる側だと思っていたが。……揃い、だな?」
 胸の裡に咲いた想いをあるがまま口にすれば、千景の夜明けの双眸も和らぐ。
「私の輝夜は欲しがれぬが、それでも、あんたと出会って十二単衣と縁が繋がったんだ。――祇伐は、去年の人魚から?」
 言いながら千景が思い返すのは、去年の祇伐が扮していた可憐な桜の人魚姫。
 何とはなしにそっと首を傾げれば、祇伐はどこか擽ったそうに尾を翻す。
「鯉(戀)の滝登り、人魚は試練をひとつ越え龍へと成長したの。……なんてね」
 そう、紡がれた言葉に、千景は自然と笑みが深まるのを感じていた。
「ひとつ試練を越えて。通りで力強く見えるわけだ。……穹舞う姿は、誰も目が離せまい」
 巡り重ねたひととせで、変わったものがあるのはお互いに。
 その言葉を彼女の口から聴けたことが、その姿を間近で見られることが、千景にとっては何よりも嬉しかった。
 すると、千景さんと囁くように、祇伐がほのかに悪戯めいた笑みを咲かせながら傍らの名を紡いだ。
「どうぞ、私の背中に乗ってください。龍は姫の輿となりましょう」
「おや、背に? 龍神に乗る輝夜とは、新しい御伽噺の様だな」
 けれど、二人で新たな御伽噺を紡げるのならば――それも悪くはない。
「ええ、貴女が望むなら何処へでも連れて行くわ。大丈夫、私はこう見えても力持ちです!」
 それでも重量のある十二単を纏う身だ。重くないように軽く浮遊の力を添えながら、千景は祇伐の背に乗った。
 そうしてふたり、言祝ぐように終わらぬ夜明け桜の宴へと、游ぎゆく。
 ――魔法の呪文は、勿論“トリック・オア・トリート”。
 祇伐は舞う桜に幸福を託し、甘い花飴を人々へ贈る。
 千景もまた、纏う桜花をひらりと揺らしながら、夜明桜の飴を人々へ。
 桜の龍神と、その背に乗った輝夜姫。
 文字通り御伽噺の世界から飛び出してきたような二人の姿に、先程の千景の言葉の通り、大人も子どもも皆すっかり見入っているようだった。
 復讐者として駆け続ける日々も、彼らの願いと祈りがあってこそ。
 こうして自分たちに出来ることで、人々の心に希望の花が咲くのなら、これ以上のことはない。
 人々の歓びの声が、世界を満たしていく。
 彼らの声に紛れて、互いが紡ぐ音は互いにしか届かぬだろう。
「……昏れる宵があるから、明ける朝があるのです」
 ふと、囁くように紡いだ祇伐に、千景は瞬く。
「あなたの名の通り、千の様に数多の豊かな大きな愛で全て包み込む。景は日の光であり、影でもある。――両方が、千景さん」
 欲さずともいつだって、たくさんのものを与えてくれた――大盤振る舞いな、夜明姫。
 振り仰ぐ祇伐ははにかむように微笑んで、それを見た千景も、自ずと笑みを深めるばかり。
 ――千景の輝夜は、朝を選び夜を捨てた先にある、暁のひかり。
 両方を選べなかった今宵は戒めと思っていたけれど、祇伐が優しく肯定してくれるから、
(「……私は、“私”でいられるんだ」)
 堕落は非ず、背を押す甘さで。まるで存在を象られるよう。
「だから私も、あなたの信に恥じない私でありたいの」
 添えられた祇伐の、誓いでもある決意に、千景は確りと頷く。
「本来の私――千景は到ろう。祇伐、あんたに恥じぬ私で在れるよう」
 咲くことを知らなかった、咲けるとも思っていなかった。そんな己に、咲くことを教えて、四季をくれた――うつくしい桜龍神。
 いつだって、彼女の隣で在るがまま――咲き誇れるように。
 時間も歴史も交わることがなかったふたりが、こうして共に歩める世界。
 幾つもの軌跡が交わり奇跡となって、今が在る――だからこそ。
「……皆に、恩返ししなきゃね」
 幾度となく祝福の桜を咲かせながら微笑む祇伐に、千景も笑みを重ねて。
 そうして、未だ続く祝宴の路を、ふたり、辿ってゆく。
「噫、此の世界へ感謝を。――恩返しの時間だ」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

四葩・ショウ
とっておきの呪文がきこえたなら、
振り返ったコープスブライダルの悪魔が微笑む
跪き、手袋の指先で
白薔薇めいたうずまきクッキーを手渡して
さぁどうぞ、リトルレディ

今宵の対価は魂じゃ、なくて
あまいお菓子と貴方の笑顔とひきかえに

やぁ、鈴蘭ドールのレディ
真帆さん(g03187)もすずらんちゃんも、ハッピーハロウィン!
よかったらいっしょにパフォーマンス、しませんか?

さぁ人間達よ、『おれ』のおそろしい眷属をみせてあげよう!
観客達へ演技交えて高らかに宣告したならば
指笛の音色に導かれて――ふわふわまるまる、魔法の仔ポメラニアン達がはしゃぎだす

いっしょにパレードしたい、悪い子はいるかな?とウインクして誘って
とてちて歩く仔ぽめ達と歩いたり
一歩を踏み出せずそわそわしている人がいるなら、抱っこさせてみたり
真帆さんもどうですか? 抱っこと笑って

おかしでふしぎなファンタジーナイト・パレード
触れあう度、人びとに笑みが咲いて、煌めいて
わたしまでうれしくて堪らなくて
ほら、笑顔になるから
ハロウィンの魔法にかかってしまったみたい


 ――トリック・オア・トリート!

 取っておきの呪文が聴こえたなら、黒いヴェールを靡かせながらコープスブライダルの悪魔が振り返る。
 四葩・ショウ(Rupert's Drop・g00878)が纏うのは、黒とワインレッドを合わせたゴシックスタイルの燕尾服。胸元に黒薔薇咲かす悪魔は魔女の仮装をした少女へ柔らかく微笑んでそっと跪き、手袋の指先で甘く香る白薔薇めいたうずまきクッキーを差し出した。
「さぁどうぞ、リトルレディ。悪魔からの贈り物、だけれど――」
 クッキーを受け取った少女はというと、きらきらと瞳を煌めかせていて。
「今宵の対価は魂じゃ、なくて。あまいお菓子と、貴方の笑顔とひきかえだ」
 それを聞いた少女の顔に、満面の笑みが咲く。
「ありがとう、やさしい悪魔さん!」
 ディアボロスたちのパレードに胸を躍らせる人びとの、喜びに満ち溢れた笑顔がとても眩しくて。
 心が弾むのを感じながらパレードルートを辿っていたショウは、ふと見えた人影に瞬いた。
「――やぁ、鈴蘭ドールのレディ」
 そう声をかければ、ぱっと顔を上げた案内人の娘が瞳を輝かせる。
「ショウちゃ……じゃなかった、綺麗で素敵な悪魔さん!」
「もきゅ!」
 ひょこりと顔を覗かせたモーラット・コミュのリボンも、真帆の仮装に合わせた薄紫色だ。
「真帆さんもすずらんちゃんも、ハッピーハロウィン!」
「ハッピーハロウィン! 今日のショウちゃんも、とっても素敵だね!」
「きゅ! もきゅー!」
 すずらんも素敵!と言っているかのように、瞳をきらきらさせている。
 そんなふたりの姿に笑みを深め、ショウはそっと切り出した。
「よかったらいっしょにパフォーマンス、しませんか?」
 そう問われたなら、ふたりは顔を見合わせて。
「――喜んで!」
「もきゅーっ!」
 答えは勿論決まっているとばかりに、笑顔と声が重なった。

「さぁ人間たちよ、――『おれ』のおそろしい眷属を、みせてあげよう!」
 観客たちへ、演技を交えた高らかな宣告が届けられると同時。
 ひゅうと響いた指笛の音色に導かれ、ふわふわまるまる、コットンキャンディのような魔法の仔ポメラニアンたちが、我先にと飛び出していく。
「もきゅー!」
 はしゃぐ彼らに釣られるように、すずらんももきゅっと飛んでいった――が。
「わああ……!」
 真帆はというと、自分のパフォーマンスも忘れてしまうくらい、すっかり仔ぽめたちにめろめろだ。
 丸い尻尾をぶんぶん振りながらころころちてちてと歩く仔ぽめたちに、心を掴まれたのは案内人だけではなく――。
「いっしょにパレードしたい、悪い子はいるかな?」
 そう、ウインクと共にショウが誘いの手を伸べれば、子どもも大人もそわそわと集まってきた。
 かくして、仔ぽめたちとのパレードが始まった。
 一歩を踏み出せずにいるひとに仔ぽめを抱っこさせようと差し出したりしつつ、ショウはふ、と笑って仔ぽめをもう一匹連れていく。
「真帆さんもどうですか? 抱っこ」
「いいの? わあ……ふわふわ!」
「ええ、ふわふわです」
 仔ぽめにめろめろな案内人は、更にめろめろになってしまったという。

 ――それはとってもおかしでふしぎな、ファンタジーナイト・パレード。
 人びとの顔にたくさんの笑みが咲き、煌めいて――それが、次の人へと繋がっていく。
 そのひかりは、ショウのこころにもたくさんの喜びと幸せを燈して、笑顔にしてくれるものだ。
 仔ぽめたちも何だか誇らしげに胸を張っているものだから、尚更のこと。
「ねぇ、真帆さん、――わたし、ハロウィンの魔法にかかってしまったみたい」
 そっと、内緒話のように囁いたショウに、案内人の娘も大きく頷いて、私も!と満面の笑みを咲かせるのだった。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

朔・璃央
双子の妹のレオ(g01286)と

いつのまにか毎年恒例になってるけど
こうして公の場所で仮装出来るの結構楽しくなってきたね
今年はこうして黒頭巾ちゃんと白い狼男になってるけど
既に来年は何にしようかなぁなんて考えちゃったりしてるしね
鬼の仮装してる人に笑われちゃうかな

しかしそれもこれも今年のパレードを成功させてからだね
【狼変身】でレオに付き従う白い狼になっておこう
黒頭巾トレーナーの指示に従ってあれやこれやと芸を披露しちゃうよ
しかしこっちに近づいてくる子がいたら
変身をといてガオーって驚かせちゃおう
びっくりしてくれるかな?
驚かせた子にはお詫びのお菓子をプレゼント
これだとトリック・アンド・トリートになっちゃうかな

パレードの中で花峯さんがいたらご挨拶を
おや、お花の妖精さんみたいで可愛らしいですね
今日のお花は鈴蘭でしょうか
キュートな南瓜たちもすごくいいですね
いつもお世話になってますとお菓子をプレゼント
来年もこうしてお祭りが出来るように尽力しますので
また何かあったら私たちを呼んでくださいね


朔・麗央
双子の兄リオちゃん(g00493)と

楽しむことが私たちのパワーになるんだもの
一石二鳥どころか三鳥でも四鳥でも得た気持ち
ハロウィンの怪しさと楽しさの入り混じった雰囲気にワクワク
鬼の仮装をしている人?と兄の言葉に首を一度傾げて
あ、来年の話をすると鬼が笑うっていうやつね!

そうそう、まずはパレードを成功させてこそよね
わ、リオちゃん、狼変身で狼になった姿も可愛いね
思わずもふもふの毛並みに顔を埋めそうになりつつも
往来の目があることを思い出してグッと我慢

黒ずきんトレーナーとして傍の狼の兄に簡単な指示を出し
パレードを見ている人たちを楽しませたいな
そして近づいてくる人がいたら兄が変身を解いてびっくりさせちゃう
ふふふ、イタズラも今日だから許してね

真帆さんをお見かけしたら挨拶
こんにちは、ハッピーハロウィン
真帆さんの仮装、可愛いね
ボリュームのあるドレスに南瓜が所々ポイントにあってすごくいい!
時先案内人さんの真帆さんたちの導きがあってこそ
こうやって素敵なお祭りが開催できてるんだよね
また何かあったら私たちを呼んでね


 新宿島に来てから今年で三回目のハロウィンパレードに、今年も朔・璃央(昊鏡・g00493)と朔・麗央(瑞鏡・g01286)は連れ立って足を運んでいた。
 華やかなハロウィンカラーの装飾とジャック・オー・ランタンの灯りで彩られたパレードルートの沿道には、既に多くの人々が集まって、ディアボロスたちのパフォーマンスを今か今かと待ちわびている。
 ふたりにとって、いつの間にか毎年恒例となっているパレードではあるけれど、公の場で仮装出来るのが結構楽しくなってきたというのも事実で――。
「それに、楽しむことが私たちのパワーになるんだもの。一石二鳥どころか三鳥でも四鳥でも得た気持ち!」
 楽しさだけでなく怪しさも入り交じる、そんなハロウィンの雰囲気にわくわくしながら声を弾ませる麗央の今年の仮装は、白い蜘蛛の巣と薔薇柄のフードとエプロンドレスの赤ずきんならぬ“黒ずきん”。対する璃央は、全身がふわふわな白い狼男の装いだ。
「もう来年は何にしようかなぁ、なんて考えちゃったりしてるしね。……鬼の仮装してる人に笑われちゃうかな」
「鬼の仮装をしている人? ……あ、来年の話をすると鬼が笑うっていうやつね!」
 一度首を傾げて、何なら仮装ではない鬼の人を思い浮かべつつも考えてから、璃央の言わんとすることを理解した麗央はぱあっと満面の笑みを綻ばせた。
「まあ、それもこれも今年のパレードを成功させてからだね。というわけで、早速行こうか、レオ」
「そうそう、まずはパレードを成功させてこそよね、リオちゃん!」
 頷いた璃央は狼変身で本物の白い狼に変身し、そっと麗央に身を寄せる。
「わ、リオちゃん、狼になった姿も可愛いね」
 さながら獣使いの黒ずきんと、黒ずきんに付き従う狼といったところだろうか。
 狼な璃央のもふもふの毛並みは思わず顔を埋めたくなるくらいだけれど、今はハロウィンパレードの時間。往来の目があることを思い出し、麗央はぐっと我慢する。
「……後でちょっとだけ、もふもふを堪能してもいい?」
 それでも諦めきれずそっと尋ねる麗央に、璃央は翠玉を瞬かせてから――笑うように小さく息を吐き、ゆらりと尻尾を振った。

「わあ、黒い赤ずきんちゃんとオオカミさんだあ!」
 そうしてパレードへと繰り出せば、早速子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。
「リオちゃん、早速出番だね」
 黒ずきんトレーナーとして、麗央は狼の璃央に簡単な指示を出していく。
 お手やおかわり、ハイタッチ、ハロウィンなアレンジを加えた輪っかを潜ったり、ハイジャンプをしたり――。
 あれやこれやと芸を披露する狼に、沿道から盛大な拍手が沸き起こった。
「おおかみさん!」
 すると、二人の元にぱたぱたと、子どもたちが集まってきて――。
「――がおーっ!」
 ゆるっと大きく尻尾を揺らした璃央が、次の瞬間、ぽん!と狼変身を解いて子どもたちを驚かせる。
「わあっ!」
「おおかみさんが、ディアボロスさんになった!」
 璃央が仕掛けた“いたずら”は、どうやら大成功だ。
「ふふふ、イタズラも今日だから許してね」
 麗央が優しく呼びかけると、子どもたちは驚きながらもこくこくと頷いて。
「びっくりしてくれたかな? お詫びにお菓子をどうぞ」
 子どもたちにお菓子を差し出しながら、璃央はふと呟く。
「……これだとトリック・アンド・トリートになっちゃうかな」
「でも、みんな喜んでくれたみたいだよ、リオちゃん」
 そう麗央が示す先、お菓子を受け取った子どもたちは、それはもう、目をきらきらと輝かせながら二人を見つめていた。
「……あっ、真帆さん!」
 ふと、何かに気づいたように声を上げた麗央の視線の先を追いかけた璃央も、おや、と瞬く。
 呼ばれた名に振り向いた案内人の娘がぱっと笑顔を輝かせるのと同時、一緒に振り向いたモーラット・コミュのすずらんがもきゅっ!と元気よく返事をする。
「璃央くん、麗央ちゃん! ハッピーハロウィン!」
「もふきゅ! もきゅきゅー!」
「おや、花峯さんはお花の妖精さんみたいで可愛らしいですね。今日のお花は鈴蘭でしょうか。キュートな南瓜たちもすごくいいですね」
「もきゅ!」
「うん、真帆さんの仮装、可愛いね。ボリュームのあるドレスに南瓜が所々ポイントにあってすごくいい!」
 鈴蘭の単語にすずらんが反応したのはさておき、仮装を褒められた真帆も嬉しさいっぱいの笑みを浮かべて。
「璃央くんも、麗央ちゃんも、ありがとう! そう、鈴蘭のお花だよ。狼さんな璃央くんはふわふわもふもふで可愛いのにイケメンさんだし、黒ずきんちゃんな麗央ちゃんはちょっぴりダークだけどとってもキュートだね!」
「というわけで、いつもお世話になってます」
 言いながら璃央が差し出したお菓子に、真帆もお返しとばかりにお菓子を取り出した。
 ――《七曜の戦》という一つの節目を超えた先での、三度目のハロウィン。
 少しずつではあるけれど、着実に取り戻しつつある日常の光景から視線を移し、璃央は穏やかに笑って言った。
「来年もこうしてお祭りが出来るように尽力しますので、また何かあったら私たちを呼んでくださいね」
「時先案内人さんたちの導きがあってこそ、こうやって素敵なお祭りが開催できてるんだよね」
 だから、と麗央も笑顔で紡ぐ。
「また何かあったら、私たちを呼んでね!」
「もきゅ!」
 双生の兄妹の頼もしき言に、モーラット・コミュが元気よく返事をして――。
 そして、真帆も大きく頷き、満面の笑みで答えた。
「こちらこそ――これからも、宜しくね!」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

ジョン・エルバ
【Wertlos】
アドリブ歓迎!

悪魔で魔法使いな最高な仮装で親友とパレードに参加!
年の終わりが一番楽しいからな!
まだ問題はあるがとりあえず楽しもうぜ!

今夜のオレは泣く子もビビる悪魔ってワケ
エルマーはゾンビ?墓守か?フルーフちゃんもイイね!
んじゃお菓子いっぱいもらってロックにビビらせたほうが勝ちな!
おっと、配るのを忘れてた…はずないじゃん!ハハ!

三叉槍杖を三回地面に小突いて空を歩くように【浮遊】
【使い魔使役】で何体かのカラスに袋を持たせ、オレが空中から傘付きお菓子を撒く
地獄の甘ぁい菓子さ、味は取れたヤツだけの特権だ!
誰かと視線が合えば近づいてトリックオアトリート!
菓子を渡さねえと魂を貰っていくぞ、と周囲の温度を【冷気の支配者】で下げながら手を取って共に空中散歩
貰えたら笑顔で運が良かったなと舌ピを出して地面に下ろす

こっちに来たフルーフちゃんに菓子をあげ、エルマーの肩にはカラスを全羽止まらす
一緒に浮遊してたヤツとオレの持ってる菓子を空から配り散らして白い花と最高のハロウィンナイトにするぜ!


エルマー・クライネルト
【Wertlos】
アドリブ大歓迎

ハロウィンが来ると、今年もあと僅かだなと感じるな
色々とあったが今年も変わらず開催することが出来たことは喜ばしい
ああ、今日は難しいことを考えず楽しむとしようか

仮装はゴシック調の墓守衣装に継ぎメイク
オラトリオのフルーフはシーツを被ったおばけスタイル
マブダチのジョンと参加だ、悪魔の仮装があまりにも似合いすぎているな
お菓子を貰うのはいいが配るのも忘れずにだ、負ける気はないが

やはり賑やかしはジョンの方が向いているな…別の方向で仕掛けるか
お菓子を欲しがる者はいるかね、来るならトリックされる覚悟で来ることだと少し悪い顔で笑い
【泥濘の地】で足を取り、お前も埋葬してやろうかと驚かしてトリックオアトリート
程々に怖がらせたらフルーフの持つ籠からクッキーを渡してやる(フルーフが幾つかくすねているのを見逃してやり)
その後はジョンが空に誘った人の周りにフルーフを向かわせ、【植物活性】で咲かせた白い花を降らせてパレードを華やかに彩ろう
賑やかな夜になったのではないかね…なんか両肩が重いが


 鮮やかなハロウィンカラーで彩られた世界に、煌々と輝く南瓜の灯り。
 黄昏の空の下を行くディアボロスたちのパレードに沸き立つ人々の声が、遠くからでもよく聞こえてくる。
「ハロウィンが来ると、今年もあと僅かだなと感じるな」
 感慨を帯びたエルマー・クライネルト(価値の残滓・g00074)に、ジョン・エルバ(ロックスター・g03373)はそうだな、と二色の双眸を細めて笑う。
「年の終わりが一番楽しいからな! まだ問題はあるがとりあえず楽しもうぜ!」
 傍らの友の言う通り、今年は《七曜の戦》を始め、色々と大きな戦いもあったが、こうして今年も変わらずハロウィンパレードを開催出来たのは、エルマーにとっては純粋に喜ばしいことだった。そして聞かずとも、ジョンも同じ気持ちでいることだろう。
「ああ、今日は難しいことを考えず楽しむとしようか」
 それにしても、とエルマーは改めて仮装した親友と書いてマブダチと読むジョンを見やって告げる。
「ジョンは悪魔の仮装があまりにも似合いすぎているな」
「だろ? 今夜のオレは泣く子もビビる悪魔ってワケ」
 ジョンの仮装は彼曰く、“悪魔で魔法使いな最高な仮装”。黒と赤を基調に金の差し色や装飾を加えた、ロックな雰囲気も感じられる衣装だ。とんがり帽子にトレードマークのサングラスを引っ掛けているのが実に彼らしい。
「エルマーはゾンビ? 墓守か? フルーフちゃんもイイね!」
 一方のエルマーはジョンの言う通り、黒地に金の縁取りを重ねたゴシック調の墓守衣装に身を包んでいた。ゾンビとジョンが称したのは、顔に施された継ぎメイクを見てのことだろう。
 そしてエルマーの傍らに寄り添うオラトリオのフルーフは、シーツを被ったおばけスタイル。どことなくそわそわしている気配がシーツ越しにも十分に伝わってくる。
 双方とも準備は万端、あとは全力でパレードを楽しむだけだ。
 そうして意気揚々と一歩を踏み出しながら、ジョンはエルマーへ振り返る。
「んじゃ、お菓子いっぱいもらってロックにビビらせたほうが勝ちな!」
「お菓子を貰うのはいいが配るのも忘れずにだ、負ける気はないが」
 エルマーの念押しめいた言葉に、瞬いたジョンはふと考え込んで――。
「おっと、配るのを忘れてた……はずないじゃん! ハハ!」
 あっさりと笑い飛ばしながら、本当か?とばかりに僅かに眉を寄せたエルマーから何故かさりげなく視線を逸らしていたとか。
 とにもかくにもジョンはそのまま悪魔の翼が広がる三叉槍杖でとんと三回地面を小突き、魔法のようにふわりと空へ浮遊する。
 すると、彼の魔法に導かれたかのように――実際は使い魔使役の効果なのだが――どこからともなくカラスが集まってきた。
「魔法使いさんだ!」
 早速反応する子どもたちに口角を上げながら、ジョンはカラスに袋を持たせ、空中から傘付きのお菓子をばら撒いていく。
「わあっ!」
 風に乗ってふわふわと降りてくるお菓子に、次々に手を伸ばす子どもたち。
「地獄の甘ぁい菓子さ、味は取れたヤツだけの特権だ!」
 そうして視線が交わったなら、呪文は勿論――。
「トリック・オア・トリート! 菓子を渡さねえと魂を貰っていくぞ!」
 そう告げると同時、周囲にひやりとした空気が満ちるのは、冷気の支配者による魔法だ。
「うわあー! ……あれ?」
 声を上げた子どもの手を掬って空へと連れて行けば、子どもはきょとんと目を瞬かせて。
「……ぼく、お空を飛んでる?」
「さあどうだ? このまま菓子を渡さなかったら……」
 びっくりして解かれないよう、しっかりと手を握り締めながらジョンはにやりと笑って告げる。
「お菓子あるよ、魔法使いさん!」
「おう! 運が良かったな」
 差し出されたお菓子を受け取ったジョンは、笑顔で舌ピアスを出しながら子どもを地面に下ろしてやった。
 いつしか僕もわたしもと、空を飛びたいらしい子どもたちがジョンの周りに集まっていて。
 その光景を眺めやりながら、エルマーは真顔で思案する。
(「やはり賑やかしはジョンの方が向いているな……別の方向で仕掛けるか」)
 うむ、と一つ頷き、子どもたちへ振り返るエルマーは、少し“悪い”顔で笑って。
「お菓子を欲しがる者はいるかね、来るならトリックされる覚悟で来ることだ」
「お菓子ー! ……わあ!」
 駆けてきた子どもたちの足を泥濘の地で柔く絡め取りながら、エルマーは更に悪い笑みを深めて告げる。
「――お前も埋葬してやろうか。さあ、トリック・オア・トリートの時間だ」
「きゃー!」
「うめないでー!」
 エルマーのトリックも大成功だ。怖がる子どもたちにフルーフの持つ籠からクッキーを渡してやれば、子どもたちはすぐに笑顔になり、お返しにとフルーフの籠へお菓子を入れてくれた。
 フルーフの籠はあっという間に子どもたちのお菓子で一杯になり――。
 フルーフが子どもたちに配る前にクッキーをいくつか“くすねて”いたのを、エルマーは見なかったことにした。
 代わりにフルーフ、と名を呼び、エルマーは彼女をジョンと空中散歩を楽しむ子どもたちの元へ向かわせる。
「おっ、来たねフルーフちゃん。お菓子あげるよ。代わりに――」
 と、ジョンはお返しとばかりエルマーの元に使い魔のカラスたちを差し向けた。
 フルーフはジョンの周りを楽しげに飛び回りながら、空から白い花を降らせていく。
「わ……!」
「きれい……!」
「オレたちが最高のハロウィンナイトにしてやるぜ! ――さあ、オマエらも魔法使いになりな!」
 そう言うと、ジョンは一緒に浮遊していた子どもたちと共に、たくさんの菓子を空から盛大にばら撒いた。
 ――星のように白い花とたくさんのお菓子が空を華やかに彩る、ハロウィンパレード。
 その光景をどこか満足気に眺めやりながら、エルマーは満足げな頷きをひとつ。
「賑やかな夜になったのではないかね……なんか両肩が重いが」
 そんなエルマーの呟きに答えるように、両肩に留まったカラスたちがカァ!と元気よく鳴いた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

朔・彗藍
リビト(g00145)と
2023仮装着用

とりっくおあとりーと!
お菓子無ければ悪戯しま…ましゅまろ!
わーい、大事に食べますね

時計ウサギからもはいっ、どーぞ!
お手製クッキーです!
袋に包んだスートクッキーを渡し

ビュッフェのご馳走より取りみどり
大好物ばっかりです
ふふ、お腹空いたのでお皿に取っちゃいましょう
リビトは何がお好みですか?
聞きながら既に積み上がる秋スイーツ
南瓜パイと、紫芋モンブラン…
ふわり秋馨る大好きなパンに瞳を輝かせ
パン屋さんのときと同じ
一緒に食べれるとつい、沢山取ってしまいますね

葡萄のワインもありますし
私はジュースですが、乾杯しませんか?
不思議で楽しいお茶会の始まりです

分けっこしたり、リビトが好きそうなのは
そうっとお皿に多めに取り分けます
美味しいですねえ

会場に流れる旋律にウサギ耳をぴこっとさせて
ね、リビト、お腹ごなしに良ければ一曲踊りませんか!
軽く手を引こうとしながら
知らない曲でも楽しければオッケーですよ

形式もジャンルも関係無く笑顔でアドリブのステップ
ふわふわ夢心地な気分なのです


津・リビト
彗藍(g00192)と
2022仮装着用

ふふ、可愛らしいうさぎだな
これをぷれぜんとしよう
差し出したのはおばけの形をしたましゅまろ

俺もとりっくおあとりーと
――彗藍が作ったのか?ありがとう。後で美味しく食べよう

秋の味覚がたっぷりだ
彗藍の好きなかぼちゃの料理も沢山あるな
――ああ、早速皿に盛ってしまおう
俺は、芋のお菓子が好きだな

軽食も豊富で凄い
すもーくさーもんのおーぷんさんどいっちに
かぼちゃさらだが入ったくろわっさん
聞いたことのない名前の軽食も沢山あるな
皿の上が一瞬で秋色に埋め尽くされ
ふと、一緒に行ったパン屋を思い出して
思わず口元が緩んでしまう

ん、そうだな。乾杯しよう
わいんを持って乾杯。と、音を奏でて
ふふ、色んな物語の人達が集まったお茶会、だな

これも美味いぞ。と、言いながら分けたり
食べ切れなかったら俺が食おう。なんて
お菓子にも会話にも夢中になってしまう

……踊り、か
あまり上手くはないが大丈夫だろうか
手を引かれ嬉しそうに微笑む

たまにぶつかってしまっても笑顔で
不思議なステップを踏もう
軽やかで楽しい気分だ


「とりっくおあとりーと! お菓子がなければ悪戯しま……」
「ふふ、可愛らしいうさぎだな。これをぷれぜんとしよう」
 早速魔法の呪文を唱える朔・彗藍(ベガ・g00192)に、津・リビト(釣人・g00145)がすっと差し出したのは、オバケの形をしたマシュマロ。
「ましゅまろ! わーい、大事に食べますね」
「俺もとりっくおあとりーとだ、彗藍」
「もちろん時計ウサギからもはいっ、どーぞ! お手製クッキーです!」
 満面の笑みを花と咲かせながら、彗藍はマシュマロのお返しにと袋に包んだスートクッキーを差し出して。
「――彗藍が作ったのか? ありがとう。後で美味しく食べよう」
 受け取ったクッキーを暫し見つめてから、リビトは微かな笑みを浮かべて言った。
 ふわふわと白いウサギのロップイヤーを揺らす時計ウサギの彗藍が纏うのは、淡いピンクの甘やかなフリルワンピース。対するリビトの仮装は海賊をモチーフとしたもので、釣りをこよなく愛するリビトらしい衣装である。
 パレードの終点の先に佇む洋館――ハロウィンパーティーの会場へ連れ立って足を運んだ二人は、ずらりと並ぶ色とりどりの料理に早速目を輝かせる。
「すごいですねえ、リビトさん! よりどりみどりのご馳走ですよ!」
「秋の味覚がたっぷりだ。彗藍の好きなかぼちゃの料理も沢山あるな」
「はい、大好物ばっかりです。ふふ、お腹空いたのでお皿に取っちゃいましょう」
「――ああ、早速皿に盛ってしまおう」
 大きめの皿を手に取り、二人は並ぶ料理に手を伸ばす。
 どの料理もまるで宝石のようにきらきらして見えるのは、ハロウィンの魔法のせいだろうか。
「リビトは何がお好みですか?」
 弾む声でそう尋ねる彗藍のお皿には、南瓜のパイに紫芋のモンブラン、スイートポテトにアップルパイと、着々と秋色スイーツが積み上がっていて。
「俺は、芋のお菓子が好きだな」
 答えつつ彗藍の皿を見やったリビトは、どこか微笑ましげに目を細める。
「軽食も豊富で凄いな。彗藍、こういうのはどうだろう」
 リビトが見つけたのは、スモークサーモンのオープンサンドイッチに、南瓜のサラダが入ったクロワッサン。他にも聞いたことのない名前の軽食もたくさんあって、二人のお皿は一瞬で秋色に埋め尽くされていった。
 パンを取りながらリビトが思い出すのは、早起きをして一緒に行ったパン屋の記憶。
 ふわりと馨る秋。大好きなパンに薄紫華の双眸を輝かせながら、彗藍も二人で一緒に出かけたパン屋さんでのひと時を思い出して――ふとリビトを見やれば、その口元が緩んでいるのにどこか嬉しくなる。
「一緒に食べれるとつい、たくさん取ってしまいますね」
「ああ、遠慮せず好きなだけ取るといい。食べ切れなかったら俺が食おう」
 そう、“あの時”と同じように自信満々に答えたリビトに、彗藍はぱち、と瞬いてから、くすぐったそうに笑みを深めて告げた。
「……お皿いっぱい、山盛りになっちゃうですねえ」
 小さなジャック・オー・ランタンと秋色の花々が飾られたテーブルに、さらに二人で取ってきた、華やかなスイーツやパンの彩りを添えて。
「葡萄のワインもありますし、乾杯しませんか?」
 私はジュースですがとはにかむ彗藍に、リビトはこくりと頷く。
「ん、そうだな。乾杯しよう」
「不思議で楽しいお茶会の始まり、ですね」
「ふふ、色んな物語の人たちが集まったお茶会、だな」
 乾杯、と、それぞれのグラスを合わせれば――奏でられるのは始まりの音。

「――リビト、これはどうですか?」
「これも美味いぞ。こっちはどうだ? 口に合うだろうか」
「ふふ、とっても美味しいですねえ」
 二人は互いに気になった物を探して歩き、彗藍はそうっと、リビトが好きそうな物を多めにお皿に取り分けたりもして。
 リビトもまた、自分が食べたいと思った物以上に彗藍が好きそうな物を多めに取ってきたりもしていて。
 色鮮やかな料理が花のように咲いたテーブルの上だけでなく、話にもたくさんの花が咲くばかりだ。
 ――今までのことも、これからのことも。他愛のない話も、たくさん。
 今宵の出来事も、きっとこれまでと同じように、二人の想い出の一頁として綴られてゆくのだろう。
 そう思えば心が自然とあたたかくなり、嬉しさと、幸せな気持ちが満ちていくばかりだ。
 そうして、ふと――。
 会場に流れる旋律に真っ白なウサギ耳をぴこっとさせながら、彗藍は瞳を輝かせる。
 どれくらいお喋りに夢中になっていたことだろう。気づけばお皿もすっかり空っぽになっていて、それでもまだ食べ足りない気もするけれど――お腹も結構いっぱいになっていたらしい。
「ね、リビト、お腹ごなしに良ければ一曲踊りませんか!」
「……踊り、か。あまり上手くはないが、大丈夫だろうか」
 真剣に考え込むリビトに笑みを深めて、彗藍はそっと彼の手を引いた。
「大丈夫ですよう! 知らない曲でも楽しければオッケーです!」
 胸を張りながらそう紡ぐ彗藍に、リビトは瞬いてから、そうだな、と嬉しそうに微笑んだ。
 ジャック・オー・ランタンとシャンデリアの煌めきに照らされた踊りの輪の中に入れば、まさに様々な物語が入り交じる別世界に迷い込んでしまったよう。
 思い思いの仮装に身を包んだ人々はみな思い思いに――それはもう、楽しそうに踊っていて。
 形式もジャンルも様々な、時に知らない曲だって流れる中、彗藍もまた楽しさいっぱいの笑顔でアドリブのステップを刻む。
 慣れぬ動きにたまにぶつかってしまったりもするけれど、リビトも笑顔で――不思議なステップを踏んでいった。
 ふわふわと、軽やかに。夢心地になりながら。
「ふふ、楽しいですね、リビト!」
 そう、笑顔で声を弾ませる彗藍に――。
「ああ、とても楽しいな」
 リビトも微笑みながら、しっかりと頷いてみせた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV3になった!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!

朔・冥夜
小鳥(g01304)と
2023仮装着用

そうだな、最近は小鳥のよく食べる姿を見てるかもね
ビュッフェでずらりと並ぶご馳走を横目に
モンブランを手に取る彼女の感想に関心し肯いて
甘すぎないんだ?其れは有難いかも
俺も貰おうかな、って秋の甘味を堪能しよう

……少食と聞いていたけれど、
やっぱり女の子は甘味は別腹と聞くし
南瓜プリンも美味しそうだぞって勧めてしまおうか
サービスの言葉には窘めつつ
やっぱりあれもこれもと取ってきて
食べる姿を見れば楽しそうに

会場から聞こえる軽やかなメロディ
聞き覚えある曲が丁度流れたなら
貴女からの誘いごと

……まあ、人並みにといったところ?
得手不得手より、社交のこういうものが苦手でな
でも、今宵は小鳥も一緒だし
エスコートは上手くはないかもしれんが
折角だから楽しもうぜ、お嬢さん
御手を拝借、差し延べて
黒き和服の裾を優雅に翻す

旋律に合わせ自由に楽しもう
久し振りながらも足取りは軽やかに

曲が途切れて、終われば
心地よい静寂のひととき、
さて、身体を動かすとまた腹が減ったな
二回目、ビュッフェに赴こうか?


花喰・小鳥
冥夜さん(g06409)と

南瓜行列2023の装いで

「なんだか冥夜さんといるといつも食べている気がします」

ビュッフェで気になったのはモンブラン

「甘すぎなくておいしいです」

ひと口どうですか? 冥夜さんにも勧めます
しかし、食べてばかりでは太りそう
思った矢先に勧められると、

「魅力的な提案ですね」

大丈夫大丈夫と内心で繰り返しながらプリンを賞味

「とてもおいしいです」

ちょっと驚くくらいにおいしい
冥夜さんもぜひと勧めます

「サービスが必要でしたらご遠慮なく」

もっとも『あーん』はさらりとかわされそう
音楽が聞こえてくると食器を置いて、

「踊りませんか?」

冥夜さんをダンスに誘います
せっかくのパーティだから

「冥夜さん、ダンスの経験はありますか?」

苦手と言いつつ、一緒だからと言われるとだいぶ嬉しい
彼の手を取りながら自然とまなじりが下がる

踊っている間は冥夜さんを見つめてる
繋いだ手にほっとして、微かにフリージアの香りが彼の鼻をくすぐる

心地よい時間が終わり、再びのお誘いに私は頷く

「踊って実質カロリーゼロですから」


「なんだか冥夜さんといると、いつも食べている気がします」
 ぽつりと呟く花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)の目の前には、紫芋のモンブラン。
「そうだな、最近は小鳥のよく食べる姿を見てるかもね」
 ずらりと並ぶ秋色のご馳走を横目に、つい先日もそうだった――と、何とはなしに秋祭りのことを思い返しつつ、朔・冥夜(星朧・g06409)は小鳥がモンブランを口に運ぶのを眺めやる。
「甘すぎなくておいしいです。ひと口どうですか?」
「甘すぎないんだ? 其れは有難いかも。……俺も貰おうかな」
 小鳥の感想と勧める声に関心しつつひとつ頷き、冥夜も秋の甘味を堪能する。
 思い思いの仮装に身を包んだ人々で賑わう、ハロウィンパーティーの席。
 勿論、小鳥と冥夜も今宵はいつもと違う仮装姿でビュッフェを楽しんでいた。小鳥は黒いドレスの赤ずきん。そして、冥夜は黒と赤を基調とした和服に、トランプのスートのモチーフを散りばめた和洋折衷の装いである。
(「……少食と聞いていたけれど、」)
 表情に揺らぎはなくとも、美味しそうに食べているのが良くわかる。
 やはり以前に聞いた通り、“女の子”にとって甘味は別腹なのだろうか。
 ならば――と、冥夜は悪戯っぽく紫昏の双眸を細めつつ、告げた。
「南瓜プリンも美味しそうだぞ」
 それはある意味、悪魔の囁きと言っても過言ではなかったかもしれない。
 モンブランを味わいながらも、食べてばかりでは太りそうだと――そう思っていた小鳥の耳にちょうど届いた冥夜の声は、とても抗いがたい誘惑に満ちていた。
 テーブルにずらりと並ぶ秋色の甘味はどれも魅力的なものに映っていたし、他の誰でもない彼に“お勧め”されれば尚更のこと。
「魅力的な提案ですね」
 小さく頷いた小鳥は早速南瓜プリンを取りに行き――。
(「大丈夫、大丈夫……」)
 と内心で己に何度も言い聞かせながら、一口。
「……どう?」
 どことなく期待の眼差しと共に尋ねる冥夜に、小鳥は感嘆にも似た息を零してから、答えた。
「ちょっと驚くくらいにとてもおいしいです。冥夜さんもぜひ」
 先程と同じように勧めつつ、小鳥はひとつ瞬いてから、付け足した。
「サービスが必要でしたらご遠慮なく。そうですね、こういう時は、“あーん”と」
「……こら」
 ともすれば本当にやりかねない小鳥の“サービス”を、笑いながら窘めて。
 あれもこれもと気になった物を取ってきた冥夜はそれらをさりげなく小鳥に勧めつつ、どちらかと言えば自分が食べるよりも小鳥が食べる姿を楽しむのだった。
 その時、冥夜の耳にちょうど聞き覚えのあるメロディが届き、小鳥が食器を置いた。
「踊りませんか? せっかくのパーティですから」
「……そうだな」
 小鳥からのダンスの誘いに、冥夜は少しの間を置いてから頷く。
「冥夜さん、ダンスの経験はありますか?」
「まあ、人並みにといったところ? 得手不得手より、社交のこういうものが苦手でな」
 それでも小鳥の誘いに素直に応じられたのは、きっと祝祭の熱気に浮かれているせいもあるだろう。
 それに、何より――。
「でも、今宵は小鳥も一緒だし。エスコートは上手くはないかもしれんが、折角だから楽しもうぜ、お嬢さん」
 御手を拝借、と差し伸べて、冥夜は黒き和服の裾を優雅に翻す。
 苦手と口では言いつつも、己と一緒だからと言われれば――嬉しくないはずなどない。
 冥夜の手を取りながら、小鳥は自然とまなじりが下がっていて。
 それに気づいた冥夜も、穏やかに笑みを深めながら小鳥の白く華奢な手を引いた。

 移ろう旋律に合わせ、形式も作法も気にせず自由に踊る。
 冥夜にとっては久しぶりではあったけれど、身についた感覚が戻るまでにさほど時間はかからず、すぐに軽やかな足取りでステップを刻んでいった。
「小鳥?」
 ふと呼びかければ、じっと冥夜を見つめていた小鳥が、はっと瞬く。
「……大丈夫です」
 繋いだ手から伝うぬくもりに安堵したのは事実だが、それ以上の理由はわからない。けれど、何故だかずっと見ていたいと思ったのだ。
 くるりと回る動きに合わせて、ふわりと――微かなフリージアの香りが舞った。
 やがて曲が途切れたところで、場に満ちる心地よい静寂に冥夜はほっと息をつく。
「楽しかったな」
「はい、とても」
「……さて、身体を動かすとまた腹が減ったな」
 どうだ、と再びのビュッフェへ誘う冥夜に、小鳥はこくりと頷いて、答えた。
「行きましょう。踊ったので実質、カロリーゼロですから」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

篝・ニイナ
【白花】

冥界の王、ハーデスの仮装に身を包み
炎の如く揺らめくマントがお気に入り
さて、そんなハーデスの忠犬なケルベロスくんは元気かな?緊張してない?
なんて、そんな心配は必要なく自信満々な少年を揶揄い気味に面白がっていれば
がうがうと噛みつかれてしまいそうな、可愛らしい白いワンコが三匹
どうも愛嬌のあるパペットポメを撫でたくなってしまうけれど、嫉妬させちまうかねぇ

利口なワンちゃんをダンスパーティに誘う
せっかくのハロウィン、羽目を外さないとね
飼い主らしくダンスのリードを取りながら
けれどふわりと俺の手に乗せられたパペット
なんだかポメにしがみつかれているようで笑ってしまう

繋ぎ直された少年の手を握って
さりげなく、細い腰を支えながらくるくるくるり
こういうのは楽しむのが一番
作法もリズムも好き勝手に、音楽に合わせてHalloween dance!
ほらこちらにおいで
食いしん坊のケルベロスはビュッフェ会場が気になる?
…ふうん、ちゃんと待てもできるんだ偉いね
そのままご主人サマのことだけ見ててよ?
なんてね


ラルム・グリシーヌ
【白花】

今宵はモフモフ尻尾と耳が自慢のケルベロス!
両手のポメラニアンパペットも可愛いでしょ?
傍らの彼は宵闇の髪と外套に焔を宿すハーデス
冥府を統べるに相応しい王者の風格備えた
その姿はとても格好良く映り
悔しいけれど見惚れてしまう、けど

冗句めいた声音には
この子たちにがぶりと噛まれても知らないよ
パペットの口をパクパクさせて威嚇しても
黒曜の手で優しく撫でられる二匹
…何で俺じゃないの?

拗ねた言が零れるもダンスに誘われれば
番犬は途端に目を輝かせ
差し出された手を嬉しげにモフっと取ると
彼の笑みにハッとして

君達はお留守番だよ
ポメ二匹をポケットに仕舞いこんで
改めて彼の掌に己の手を添える

優しく支えてリードしてくれる
大きな手に身も心も委ね
踏むステップは陽気で
くるり廻る度、幸せ巡り
笑声も音楽も途切れては継がれてゆく

ケルベロスは甘いもの大好きだけど
君から離れたくないと思うくらい…
カラフルで魅惑的なお菓子よりも夢中にさせてね
俺だけの御主人様?

繋ぐ指先に燈るやわらかな熱は
きっと、幻想の夜の果てまで続いてゆくから


 ジャック・オー・ランタンの連なる道を抜け、扉を開けば――そこはハロウィンの色彩溢れるパーティー会場。
 華やかな、けれどどこか怪しげな雰囲気が漂う世界に、誘われるように足を踏み入れる。
「わあ、綺麗だね、ニイナ!」
 今宵はもふもふの白い尻尾と耳が自慢のケルベロスに変身したラルム・グリシーヌ(ラメント・g01224)は、着け尻尾がぶんぶんと左右に振れそうなくらいにペリドットの双眸を輝かせていて。
 そんな彼の様子を微笑ましく見やりながら傍らを歩む篝・ニイナ(篝火・g01085)は、冥界の王ハーデスの仮装に身を包んでいた。
 炎の如く揺らめくマントと髪飾りは、ニイナもお気に入りだ。
 ニイナの今宵の装いは、普段と違う洋風のもの。それだけでもラルムの瞳にはとても格好良く映っているのだけれど、冥府を統べるに相応しい王者の風格を備えたその姿は、ラルムも幾許かの悔しさを覚えながらも思わず見惚れてしまうほど。
 向けられた眼差しに気づいたニイナは、にやりと口の端を釣り上げながら続ける。
「さて、ハーデスの忠犬な可愛いケルベロスくんは元気かな? 緊張してない?」
 なんて、ちょっぴり揶揄い気味に問いかければ、ラルムは両手に装着したポメラニアンパペットの口を威嚇するようにパクパクと動かしながら答えた。
「……この子たちに、がぶりと噛まれても知らないよ」
 そう、今宵のラルムは冥府の番犬ケルベロス――三つ首の獣である。
「可愛いだけじゃなくて、強いんだからね」
 自信たっぷりにラルムは言うけれど、がうがうと今にも噛み付いてきそうな両手のポメラニアンも、そしてラルム当人も、ニイナの目には“可愛らしい”白いわんことしか映らなくて。
(「……嫉妬させちまうかねぇ」)
 なんて一瞬思いはしたものの、ニイナは黒曜の手でラルム本人ではなくパペットを優しく撫でてやる。
 すると――。
「……何で俺じゃないの?」
 ニイナの耳に届くちょっぴり拗ねたような声は、ケルベロスの“本体”から。
 思った通りの反応が返ってくるものだから、つい、違う意味で笑ってしまって。
 それから改めて手を差し出し、ニイナは告げる。
「一曲お相手願えますか? なんて。――せっかくのハロウィンなんだし、羽目を外さないとね」
 ダンスの誘いに、ほんの少しむくれていた番犬――ラルムは途端にぱあっと目を輝かせ、満面の笑みで差し出された手をもふっと取った。
「お利口だけど、ちょっぴり甘えん坊なワンちゃんだねぇ。……おや」
 ふわりと手に乗せられたパペットのポメラニアン。そのつぶらな瞳と目が合ったニイナは、何だかポメラニアンにしがみつかれているような心地になりつつつい笑ってしまう。
「む。君たちはお留守番だよ」
 ニイナが笑みをこぼすのを見たラルムは何かに気づいたようにいそいそと両手のポメたちを外し、もふっとポケットに仕舞い込んでから――改めて、ニイナの掌に己の手を添えた。
「……これでいいよね?」
「――ん、行こうか」
 ニイナは重ねられた少年の手をしっかりと握り、さりげなく細い腰を支えながら、飼い主らしく“リード”して。
 くるくるくるり、流れる旋律に足の、心の赴くままにステップを刻む。
 ダンスの作法も、リズムだって、今ばかりは関係ない。
 だって今宵は様々な世界の様々な住人たちが一同に介する――ハロウィンなのだから。
「こういうのは楽しむのが一番、ってね!」
 優しく支えてリードしてくれるニイナの大きな手に、身も心も委ねて。
 ラルムは笑顔を花と咲かせながら、陽気に軽やかにステップを踏んでいく。
「とっても楽しいね、ニイナ!」
 足だけでなく、心も弾むようで。
 視線が重なれば、互いの笑みが深まるばかり。
 くるりと廻る度に幸せが巡って――笑い声も、音楽も、途切れては次へと続き、繋がっていく。

 そんな風に、心ゆくまでHalloween danceを楽しんだなら。
「ほら、こちらにおいで。食いしん坊のケルベロスクン」
 気になってたでしょ?と楽しげな、ちょっぴり意地悪な笑みを浮かべながら、ニイナは隣のビュッフェ会場へ視線を移す。
 ラルムはニイナの視線を追いかけて――けれど、緩く首を横に振った。
「ケルベロスは甘いもの大好きだけど、……でも、今はまだ君から離れたくないな。なんて」
「……ふうん、ちゃんと待ても出来るんだ」
 それはニイナにとってはある意味、予想外の答えでもあって。
 けれどそれも彼らしいと思いながら、ニイナはやんわりと焔の双眸を細め、重ねたままの手にほんの少しだけ力を籠めた。
「偉いね。じゃあ、そのままご主人サマのことだけ見ててよ?」
 なんてね、と冗談めかして付け加えれば、ラルムは柔く笑みを深めて告げる。
「それなら……カラフルで魅惑的なお菓子よりも夢中にさせてね。――俺だけの、御主人様?」
 ――そうして、また。
 移ろいゆく旋律に乗って、二人だけのダンスが始まる。
 繋ぐ指先に燈るやわらかな熱は、今宵限りのものではなく――。
 きっと、幻想の夜の果てのその先まで、続いていくに違いない。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

本郷・夏深
真帆さん、トリック・オア・トリートです!
美味しいお菓子をカフカに下さい

うわ、素晴らしい仮装ですね…!物凄くお似合いです
まるでアンティークドールのような、華やかで可憐な衣装が真帆さんの可愛さとか魅力を更に引き立てている感あります
流石はプロの仕立て屋さん、仮装の見立てが完璧ですね…
おっと、すずらんさんも可愛いですねえ!今日も白くてもふもふで!

…ところで
ここらでひとつ、本音で取引をしたいのですが

こちら、カフカが買ってきましたハロウィンデザインのキャンディです
さあ、こちらを差し上げます
なので、すずらんさんを撫でさせてください

誓って悪いようにはしません
優しく撫でてみたいだけです
あとブラッシングもしてみたいです
あわよくば写真も撮りたいです(加速する欲望)

…もしやキャンディだけでは足りませんか?
ならば後で大事に食べようと取っておいたチョコレートもどうぞ…!
お望みのビュッフェのスイーツを運んできましょうか、真帆お姉様
あとは…ええと…えだまめを30分ほどお付けしますから、何卒

▼仮装
サイバーパンクな閻魔大王


「真帆さん、トリック・オア・トリートです! 美味しいお菓子をカフカに下さい!」
「あっ、夏深くんだ! トリック・オア・トリート~!」
 満面の笑みと共に現れた本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)は、黒地に鮮やかなネオンカラーの煌めきが映えるサイバーパンクな閻魔大王の装いで。
 頭に三本の角を生やし、髑髏と骨の飾りをつけたパンツァーハウンドのえだまめも、今日も変わらず夏深的には最高に可愛いのであった。
 そして夏深は早速お菓子の用意をする案内人の姿をまじまじと見やり、うわ、と声を上げる。
「素晴らしい仮装ですね……! 物凄くお似合いです。まるでアンティークドールのような、華やかで可憐な衣装が真帆さんの可愛さとか魅力を更に引き立てている感あります。流石はプロの仕立て屋さん、仮装の見立てが完璧ですね……」
 ほぼノンブレスで紡がれた言葉に、真帆はありがとう、とどこか擽ったそうに笑みを深めながら、ハロウィンなキャンディとクッキーの詰め合わせを差し出して続ける。
「夏深くんは何を着ても格好いいと思うけど、近未来的な閻魔様の夏深くんもすごく格好いいよ! ネオンカラーがきらきらで、笏からすごいビームとか出そう……! いつも可愛いえだまめくんも今日は角が生えてるからか、いつもより格好よく見えるね」
 そうでしょう、と胸を張りつつ、夏深はしっかりお菓子を受け取ってから、真帆の隣でもきゅもきゅしているモーラット・コミュへ目をやった。
「おっと、すずらんさんも可愛いですねえ! 今日も白くてもふもふで!」
「もきゅ? もきゅー……」
 すずらんはというと、ちょっぴりもじもじしているように見える。どうやら照れているらしい。
 その様子を一瞬食い入るように見つめた夏深はすぐにはっとして、こほんと咳払いをひとつ。
「……ところで真帆さん。ここらでひとつ、本音で取引をしたいのですが」
 夏深はきりっと、いつになく真剣な表情で真帆へと向き直る。
「こちら、カフカが買ってきましたハロウィンデザインのキャンディです。さあ、こちらを差し上げます。――なので」
「うん……!」
「もきゅ……!」
 夏深のあまりにも真剣な様子に、いつの間にか真帆とすずらんもつられて真剣な表情になっていたが――。
「すずらんさんを撫でさせてください」
「もきゅ?」
 続いた言葉に、きょとんと瞬きひとつ。
「……なーんだ。それくらいなら全然――」
 小さく息をつき、真帆は笑顔で頷きかけた――が。
「誓って悪いようにはしません。優しく撫でてみたいだけです。あとブラッシングもしてみたいです。あわよくば写真も撮りたいです」
「あの、夏深く」
「もしやキャンディだけでは足りませんか? ならば後で大事に食べようと取っておいたチョコレートもどうぞ……! それとお望みのビュッフェのスイーツを運んできましょうか、真帆お姉様」
「……お姉様?」
「あとは……ええと……えだまめを30分ほどお付けしますから、何卒……おや?」
 おずおずとチョコレートを差し出す夏深だったが、見れば目の前の案内人はいつになく目をきらきらと輝かせていて。
「なんでもしていいよ……!!」
「! 本当ですか!?」
「もきゅ!!」
 それはもう、心の底から嬉しそうに、すずらんも一緒に力強く頷いたとか。

 ――そうしてすずらんをお供に意気揚々とビュッフェのスイーツを取りに向かった夏深を見送りつつ、真帆は足元で行儀よくおすわりをしているパンツァーハウンドに笑いかけた。
「えへへ、お姉様だって、えだまめくん」
 どうやら姉と呼ばれたことがよっぽど嬉しかったらしいのは、ここだけの話だ。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

朔・璃央
【謡歌】4人

仮装した人々の姿に幻想的な飾りつけ
一夜限りにするのは勿体無いような
けど一日だけだからこそ良いのでしょうねこういうのは
だからこそ目一杯楽しまないとって思えますしね

しかしやっぱり花より団子
ビュッフェの方に視線も身体も吸い寄せられちゃいますね

甘味と言えばな鬼歯さん的にはどれが一番の狙い目ですか?
成程なパンプキンパイも素敵ですが
さらりと薔薇を配る姿は流石の大人感…!
しかし包帯にクリームとかついて食べにくそうですよね
私も狼の手は失敗したかなって思ってます

私的にはこの季節はやっぱり栗のモンブランですかね
しかし紫芋のも捨てがたい……レオ、半分こしない?
どうせならあれこれ色々食べたいからシェアしちゃおう
その南瓜プリンも食べたいなって思ってたんだ

このラズベリーのゼリー
ナディーンさんっぽい色味ですね
こちらは天使のお姫様に献上するとしましょう
ありがたいご助言のお礼も込めちゃいますよ

でも折角ですし全部みんなで分け合っちゃいましょうかね
たくさん食べて笑って楽しんじゃって
とても素敵なハッピーハロウィン!


朔・麗央
【謡歌】

たくさんのお菓子にちょっと怪しげな雰囲気
これぞハロウィン!って感じのビュッフェ会場に
入った瞬間からワクワクが止まらないよ!
ここは天国かな!?なんて冗談めかしたりして

そうそう、甘いもの好きの骰さんのチョイスなら
私も間違いないと思ったんだよね
言いつつ載せられた黒薔薇が綺麗で可愛くて思わずうっとり
これ、食べるの勿体無いね、いや食べちゃうんだけど!
ありがとう、紳士なミイラさん

ナディーンさんの手の中にある
りんごのムースは本当に可愛くて思わずはしゃいじゃう
本当に可愛い!もしかして毒りんごかな?なんちゃって
カロリー?そんなの今日だけは知らない言葉ってことにしよ
ね、こっちのジャック・オ・ランタンの顔の形にココア粉が振るってある
南瓜プリンも可愛いよ、とみんなに勧めるね

リオちゃんの提案にはもちろん!と答え
ちょっとずついろんな味をいっぱい楽しめたら
お得な感じがするものね
兄とだけと言わず、欲張りな私は皆とも分っこしていっぱい食べたいよ

あぁ、とても楽しい夜だね
この夜が終わらなければ良いのにとさえ思っちゃう


ナディーン・エルドレド
【謡歌】
なんて賑やかなパーティだろう
誰も彼も楽しげで、楽しむのが力になるのも素敵だな
私も今日だけは天使のお姫様に…なれるかどうかはともかく、そう見えたらいい

なんて思っていてもつい
美味しそうな物に惹かれてビュッフェへ

骰のお勧めは私も気になるな
今日もたくさん食べるんだろうか
いつも気持ちの良い食べっぷりを見るのが好きで
相変わらず面倒見の良い言葉にも笑って
はぁい、お腹も空いたし…今日はたくさん食べてしまおう

やっぱり見た目が可愛いのは気になってしまうな
わ、このムースは本物の林檎みたいだ
麗央、ほら、すごく可愛い!
毒林檎でも美味しいならきっと平気だ
これなら一つぺろりと行けてしまうな
か、カロリーも今夜は幻想という事で…
わぁ!南瓜プリンも可愛い、皆で食べよう!

璃央も骰も、食べにくい時はきっとフォークとスプーンが全て解決してくれるよ
ふふ、璃央の冗談めかした言葉も楽しくて
うん、献上より皆で食べる方が嬉しいし楽しい
じゃあこれもといつもよりはしゃいでたくさん食べて

そうだ、これは言っておかないと
ハッピーハロウィン!


鬼歯・骰
【謡歌】
包帯巻いてミイラ男の仮装で参加

煌びやかってこういう時に使うんだろうな
響く音楽も踊る奴らも随分と楽しそうで、良い祭りの夜だ

あちこち眺めているのも面白いが
甘い匂いがする方にどうしてもつられてビュッフェの方へ

甘党へのご評価頂きどーも
全部食いたいってのはそうだが折角のハロウィンだし
生クリームの乗ったパンプキンパイが気になる
でも黒頭巾のお嬢さんにゃ、こういうのが似合うんじゃねぇか
麗央の皿の上へ黒薔薇を真似たチョコをひとつ
楽しんだ方が飯は美味いし良い思い出にもなるしな
今日の特別なお菓子ってんなら目一杯食わなきゃだろ
ナディーンもしっかり食えよとホワイトチョコの一輪を乗せとく

包帯と言われたら菓子に伸ばしていた手を慌てて上げて
…そういや食い易さとか考えてなかったな
璃央はぬいぐるみの手みたいだもんなそれ
まぁ菓子は逃げねぇしのんびり食っていこう
南瓜プリンも愛嬌あって美味そうだ

あれこれ皿の上に分け合うのにも便利だなカトラリー
姫様の挨拶には勿論ハッピーハロウィンと返し
心ゆくまで食って笑って楽しもう


 ジャック・オー・ランタンの灯りが照らす庭を抜けた先、まるで深い森の奥にひっそりと佇んでいそうな洋館の重厚な扉を開けば、その向こうには色とりどりの煌めく世界。
 様々な世界と物語が交わる今宵限りの客人たちを出迎えるのは、時に賑やかに、時にしっとりと調子を変える旋律と、秋の味覚をふんだんに使ったスイーツや料理を取り揃えた宴――ビュッフェの席だ。
「ここは……天国かな……!?」
 たくさんのお菓子とちょっぴり怪しげな、けれどどこか幻想的な雰囲気とBGMに誘われて。
 これぞハロウィンといった感じのビュッフェ会場へ足を踏み入れるや否や、わくわくと弾む心のままに淡紅の双眸を輝かせる朔・麗央(瑞鏡・g01286)の傍らで、朔・璃央(昊鏡・g00493)は思わず感嘆の息を零していた。
 古今東西、様々な仮装をした人々が行き交う、ハロウィンの彩りに満ちた空間は、一夜限りにするのは勿体ないとさえ思うほど。
「けど……一日だけだからこそ良いのでしょうね、こういうのは」
 だからこそ、目一杯楽しまなければとも、思えるから。
「誰も彼も楽しげで、楽しむのが力になるのも素敵だな」
 賑やかな声に楽しげに目を細めつつ、ナディーン・エルドレド(ねじまきさん・g02709)も頷く。
 フリルを重ねた真っ白なドレスに、歯車のティアラ。背に大きなねじ巻きをつけた今日のナディーンは、ぜんまい仕掛けの天使のお姫様だ。
「私も今日だけは天使のお姫様に……なれるかどうかはともかく、そう見えたらいいな」
「ナディーンさんはいつだってお姫様だよ……!」
「ええ、ナディーンさんは間違いなくお姫様ですよ」
「ふふ、麗央も璃央もありがとう!」
 ぽつりと溢れた呟きにすかさず力強く答える麗央と深々と頷く璃央に、ナディーンはどこか照れたように破顔する。
 はしゃぐ少年少女たちの様子をどこか微笑ましく見やりつつ、ぐるぐると包帯を巻いたミイラ男姿の鬼歯・骰(狂乱索餌・g00299)もまた、賑やかな光景に目をやった。
「煌びやかってこういう時に使うんだろうな。響く音楽も踊る奴らも随分と楽しそうで、良い祭りの夜だ」
 あちらこちらと眺めているだけでも楽しそうだったが、鼻孔をくすぐる甘い香りに抗えぬ骰の足は流れるようにビュッフェのほうへ向かっていて。
「やはり甘味と言えばな鬼歯さんですね」
 甘味に目がない骰の動きは色々な意味で想像通りとも言えようか。とはいえしみじみと頷く璃央も、花より団子とばかりにビュッフェに吸い寄せられるように既に後に続いている。
「鬼歯さん的にはどれが一番の狙い目ですか?」
「そうそう、甘いもの好きの骰さんのチョイスなら、私も間違いないと思ったんだよね」
 璃央と麗央がどこかそわそわと尋ねるのに、骰はふむと頷いて。
「骰のお勧めは私も気になるな。今日もたくさん食べるんだろうか」
 見ているこっちまで楽しくなるほどの気持ちの良い食べっぷりを今日も見られるのだろうかと、ナディーンもどこかそわそわしているよう。
「甘党へのご評価頂きどーも。楽しんだ方が飯は美味いし良い思い出にもなるしな。今日の特別なお菓子ってんなら目一杯食わなきゃだろ」
 答えつつ、ずらりと並ぶスイーツを見つめる骰の瞳は真剣そのもの。
「全部食いたいってのはそうだが折角のハロウィンだし……パンプキンパイが気になるな」
 言いながら示すのは、生クリームが乗った南瓜のパイ。
 けれど骰が注目していたのは、それだけではなく――。
「でも黒頭巾のお嬢さんにゃ、こういうのが似合うんじゃねぇか。ナディーンもしっかり食えよ」
 言いながら、麗央が持つお皿の上に黒薔薇めいたチョコをひとつ、そしてナディーンのお皿にはホワイトチョコの一輪を咲かせて。
「これ、食べるの勿体無いね、いや食べちゃうんだけど! ありがとう、紳士なミイラさん」
 綺麗で可愛い黒薔薇に思わずうっとりと見惚れながら、麗央は満面の笑みを咲かせて礼の言葉を紡ぎ。
 面倒見の良い言葉とお皿に咲いた花を見て、ナディーンはくすぐったそうに笑いながらはぁい、と返事をする。
「お腹も空いたし……今日はたくさん食べてしまおう」
 ――そして。
「流石の大人感……!」
 パンプキンパイの素敵チョイスに成程と頷きながらも、さらりと女子たちに薔薇を配る骰の姿に、璃央は感服せずにいられなかったという。
「しかし、包帯にクリームとかついて食べにくそうですよね」
「……そういや食い易さとか考えてなかったな」
 璃央の何気ない指摘にはっとした骰は、スイーツに伸ばしていた手を慌てて引っ込める。
「私も狼の手は失敗したかなって思ってます」
 そう、璃央の今日の仮装は、麗央の黒ずきんと対をなす白くてもふもふの狼さんだ。
「璃央はぬいぐるみの手みたいだもんなそれ。まぁ菓子は逃げねぇしのんびり食っていこう」
「……璃央も骰も、食べにくい時はきっとフォークとスプーンが全て解決してくれるよ」
 その時、横からそっと添えられたナディーンのアドバイスに、骰と璃央は確かにとしみじみ頷き合ったとか。
 よかったと笑って、ナディーンは目の前のスイーツに視線を戻す。
「わ、このムースは本物の林檎みたいだ。麗央、ほら、すごく可愛い!」
 やはり見た目が可愛いのは、どうしても気になってしまうもの。
 ナディーンが手に取ったのは、丸くて艷やかな林檎のムース。
「本当に可愛い! もしかして毒りんごかな? なんちゃって」
 目を輝かせながらはしゃぐ麗央に、ナディーンはふふ、と肩を揺らす。
「毒林檎でも美味しいならきっと平気だ。これなら一つぺろりと行けてしまうな」
 そこまで言って、ふと何かに気づいたように一瞬黙り込んでから、ぽつりと呟いた。
「か、カロリーも今夜は幻想ということで……」
 ある意味とても深刻な問題を前に視線を泳がせるナディーンに、麗央はまるで気にする様子もなく笑顔で告げる。
「カロリー? そんなの今日だけは知らない言葉ってことにしよ。ね、こっちの南瓜プリンも可愛いよ!」
 麗央が示すのは、ジャック・オ・ランタンの顔の形にココア粉が振るってある濃厚そうな南瓜のプリン。
「わぁ! 南瓜プリンも可愛い、皆で食べよう!」
「南瓜プリンも愛嬌あって美味そうだな」
 プリンを見やり、にやりと笑みを深める骰。
 一方の璃央は、とても真剣な顔で考え込んでいた。
 翠玉の先には、栗と紫芋のモンブラン。
 璃央としてはこの季節はやはり栗のモンブランなのだが――こうして目の前に並べられると、紫芋もそれはそれで捨てがたい。
「……レオ、半分こしない? どうせならあれこれ色々食べたいし、その南瓜プリンも食べたいなって思ってたんだ」
 ややあって、璃央はそっと麗央に切り出した。
「リオちゃん、シェアする? もちろん! 私は皆とも分けっこしていっぱい食べたいよ」
 欲張りだからねと笑う麗央に、璃央もそうだねとつられて微笑む。
「じゃあ折角ですし、全部みんなで分け合っちゃいましょうかね」
 ちょっとずつでも色んな味をいっぱい楽しめるならば、それはそれで楽しいに違いないから。
「あれこれ皿の上に分け合うのにも便利だな、カトラリー」
 改めて感心するように頷きながら、骰は皆の分を器用に切り分けていく。
「このラズベリーのゼリー、ナディーンさんっぽい色味ですね。こちらは天使のお姫様に献上するとしましょう」
 ありがたいご助言のお礼も籠めてと悪戯っぽく微笑む璃央に、ナディーンは楽しげに目を細めて答えた。
「璃央の言葉も嬉しいし楽しいけど、献上より皆で食べるほうがもっと嬉しいし楽しいよ」

 そうして、皆で選んだ盛りだくさんのスイーツを分け合いながら――。
 じゃあこれも、なんていつもよりはしゃいでたくさん食べていたナディーンが、ふと顔を上げる。
「そうだ、これは言っておかないと。――ハッピーハロウィン!」
「ああ、ハッピーハロウィンだ、姫様」
「とても素敵なハッピーハロウィン! ですね」
「うん、ハッピーハロウィンだよ!」
 満面の笑顔で告げられた“魔法の言葉”に、次々に返る笑顔と言葉。
 心ゆくまで食べて、笑って、楽しんで――。
「……あぁ、とても楽しい夜だね。この夜が終わらなければ良いのにとさえ思っちゃう」
 そう惜しむくらいには、皆と過ごすこのひと時が、とても楽しくて、幸せで。
 ぽつりと呟いた麗央に、璃央は優しく微笑ってその肩をぽんと叩いた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV4になった!
【飛翔】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ダブル】がLV3になった!

秡木・紲
【紅藤】

食欲の秋だからねえ、おいしそうなものがいっぱいだ
わたしはまだ今年食べてなさそうな
かぼちゃのパイとかプリンを食べてみようかな……?
お酒はね、林檎のお酒を飲んでみたいなあ。シードルって言うんだっけ?

あ、パイはさくさくだし、プリンはすごく滑らかでおいしい。
はい、深紅も召し上がれ? とおすそ分けしながらお酒も楽しみ
シードルも爽やかで甘くておいしいねえ…。

深紅がエスコートをしてくれるの? 
や、やだなあ…。もちろん深紅が素敵な淑女だってことは知ってるよ。
だからこの場合、深紅が女王様で、わたしが騎士だろう。
わたしだって予習してきたから、ちょっとくらいは踊れ――わ、わっ、ご、ごめん…。
恥ずかしいところ見せちゃったなあ…。…リードしてくれる?深紅。

…こんなに近くにいたこと、ないものねえ。
でも、今年は、春も、夏も、秋も。深紅の傍にいた気がするよ。
今までも、今日も。深紅の優しさのお陰で、とても楽しい時間を貰っているよ。
だから、そう、不安そうな顔をしたら駄目だよ?笑顔が一番だ。
ね、深紅はどうだった?


神代・深紅
【紅藤】

ビュッフェだって
秋の味覚がたくさんだよ。何食べる?
今年はもう色々食べたけど、秋の果物はあんまり食べてないからボクは果物系にしようかな!
あ、お酒もあるみたいだけど、どうしよっか
何か飲んでみたいお酒はある?
お裾分けを口に、秋の味覚に頬を緩め
うん、シードルも爽やかで美味しいね

あとは…せっかく来たんだし踊ろっか
お手をどうぞ、女王様。なんてね
躍ったことがなくたって大丈夫だよ
ちゃんとエスコートするから――って言うほどダンスをしてきたわけじゃないけど、嗜む程度にはできるからさ
紲はかたくなに想像できないみたいだけど、こう見えてボクは令嬢だったんだからね!
大丈夫、ちゃんとリードするよ

こんなに近くにいるとやっぱりちょっと照れちゃうね
このお祭りが終わったら秋ももう終わりかぁ…この秋も楽しかったな
紲はどうだった?
少しくらいキミの楽しみを増やしてあげられてたらいいんだけど
ボク?
もちろん、今年はきっと、今までで一番楽しかった
春も、夏も、秋も、紲がずっと傍にいてくれたおかげだよ
いつもありがとう、と笑顔で告げる


 ジャック・オー・ランタンの連なる道を抜け、扉を開ければ――そこは、ハロウィンの色彩あふれるパーティー会場。
「秋の味覚がたくさんだよ。何食べる?」
 ずらりとテーブルに並ぶ料理やスイーツの数々を眺めやりながら、どこかそわそわと声を弾ませる神代・深紅(真偽の仇花・g07183)に、秡木・紲(選日・g07946)も楽しげな笑みを浮かべて視線を流す。
「食欲の秋だからねえ、おいしそうなものがいっぱいだ」
 鮮やかな彩りは、見ているだけで心が弾むようで。とびきりの装いで、今か今かと伸ばされる手を待ちわびているような甘やかなスイーツたちは、どこか愛らしくもある。
「今年はもう色々食べたけど、秋の果物はあんまり食べてないからボクは果物系にしようかな!」
 そう言って早速皿を手に取った深紅に、紲も思案顔のまま頷きをひとつ。
「わたしはまだ今年食べてなさそうな、かぼちゃのパイとかプリンを食べてみようかな……?」
 色とりどりのスイーツで、手にした皿を彩ってゆきながら。
 ふと見やった先、アルコールのメニューに目を留めて、深紅は紲へ振り返る。
「お酒もあるみたいだけど、どうしよっか。何か飲んでみたいお酒はある?」
「お酒はね、林檎のお酒を飲んでみたいなあ。シードルって言うんだっけ?」
 小さなジャック・オー・ランタンとハロウィンカラーの花々が飾られたテーブルに、広げられる色とりどりのスイーツたち。
 シードルのグラスで乾杯し、紲は早速南瓜のパイとプリンを味わう。
 パイも、プリンも、控えめな甘さながら濃厚な味わいの南瓜がぎゅっと詰まっていて、紲は思わず頬が落ちそうな心地を覚えていた。
「あ、パイはさくさくだし、プリンはすごく滑らかでおいしい。……はい、深紅も召し上がれ?」
 お裾分けを口にした深紅も、ふわりと広がる秋の味に頬を緩めるばかり。
「ボクからもはい、林檎のムースと葡萄のゼリーだよ」
「ふふ、ありがとう。シードルも爽やかで甘くておいしいねえ……」
「うん、シードルも爽やかで美味しいね」
 周囲の音は賑やかなのに、不思議と穏やかな心地になりながら。
 他愛無い話に笑顔を咲かせ、スイーツとシードルを楽しんでいたら、流れるBGMが緩やかに移り変わる。
「……せっかく来たんだし、踊ろっか? お手をどうぞ、女王様。なんてね」
 柔く双眸を細めて手を差し出す深紅に、紲はきょとりと瞬いてから、そっと首を傾げて微笑んだ。
「深紅がエスコートをしてくれるの?」
 重ねられた手を笑みで掬って、深紅は頷く。
「踊ったことがなくたって大丈夫だよ、ちゃんとエスコートするから――って言うほどダンスをしてきたわけじゃないけど、嗜む程度にはできるからさ」
 そうして、一歩。踊りの輪の中に踏み出して。
 けれど重ねた手のひらから伝う僅かな揺らぎを感じ取った深紅は、じっと紲の双眸を覗き込むようにしながら続ける。
「紲はかたくなに想像できないみたいだけど、こう見えてボクは令嬢だったんだからね!」
 一瞬の間を置いて、どこかぎこちなく視線を逸らしながら紲は答えた。
「や、やだなあ……もちろん深紅が素敵な淑女だってことは知ってるよ。だからこの場合、深紅が女王様で、わたしが騎士だろう」
 だから、“エスコート”をするのは自分だと言うように、改めて目を合わせて深呼吸をひとつ。穏やかに微笑みながら軽く深紅の手を引き、紲は続ける。
「わたしだって予習してきたから、ちょっとくらいは踊れ――」
 ――けれど。
「わ、わっ、」
 あっという間にバランスを崩してしまって、それでも転ばずに済んだのは、深紅がさりげなく手を引いてくれたからだ。
「大丈夫?」
「ご、ごめん……恥ずかしいところ見せちゃったなあ……」
 案じる深紅に眉を下げて笑いながら、紲は、ややあって遠慮がちに告げた。
「……リードしてくれる? 深紅」
「うん、大丈夫。ちゃんとリードするよ」
 深紅はしっかりと頷き、重なった手を握り締める。
 ――とはいえ、いつもよりも近い距離を意識してしまったからだろうか。
 ほのかに頬が熱を帯びてくるのを感じながら、深紅は小さく肩を竦めて、誤魔化すように呟いた。
「こんなに近くにいると、やっぱりちょっと照れちゃうね」
「……こんなに近くにいたこと、ないものねえ」
 紲は微笑んで頷き、でも――と、どこか懐かしむように目を細めて続ける。
「今年は、春も、夏も、秋も。深紅の傍にいた気がするよ」
 このお祭りが終わったら、秋も終わり、冬がやってくる。
「……この秋も楽しかったな」
 深紅はぽつりと零し、紲を見つめながら小さく首を傾げた。
「紲はどうだった? 少しくらい、キミの楽しみを増やしてあげられてたらいいんだけど」
 揺れる双眸を見つめ返し、紲は答える。
「……今までも、今日も。深紅の優しさのお陰で、とても楽しい時間を貰っているよ。だから――」
 ほんの少しだけ顔を近づけて、今度は紲が深紅の瞳を覗き込む。
「そう、不安そうな顔をしたら駄目だよ? ……深紅は、笑顔が一番だ」
 笑顔でそう、告げてから。
「――ね、深紅はどうだった?」
 己に向けられたのと同じ問いを、紲は返す。
「ボク? もちろん、今年はきっと、今までで一番楽しかった」
 迷いなく、深紅は答えた。
 二人で辿ってきた一年は本当にあっという間だったけれど、過ぎてしまうのが惜しいと思うくらいに、どれも優しくて輝かしい彩りに満ちていた。
 何気ない普段の景色も、不思議と鮮やかに見えたのは――ひとりではなかったからだ。
「春も、夏も、秋も、紲がずっと傍にいてくれたおかげだよ。――いつもありがとう」
 笑顔でそう告げれば、こちらこそ、と柔らかな笑みが綻んで。
 そうして、二人。移ろう旋律に暫し、身を委ねる。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【液体錬成】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加

さて、パレードの後はパーティか
ビュッフェになってるのはありがたいな。いろいろなものが食える
酒はせっかくの席だし、今回は遠慮しておくか
酔っ払うことはないが、酒が主役のパーティじゃないからな
ダンスか。折角だし、フィーナと踊ってみるか

怪獣王の着ぐるみは脱いで普通の服装でパーティに参加
(着ぐるみの腕が短くて食べにくいため)
ある程度食べて(アーンしてくれるならフィーナが差し出したものをパクリと普通に、恥ずかしがらず、嬉しそうに食べる)腹八分目くらいになったらソフトドリンクで喉を潤してフィーナに一曲いかがですか?て右手を差し出す
武芸に精通しているので、フィーナの足運びや体の移動から次の動きを予測し、動きやすい様に体を動かし、ステップを踏んで踊る
「演武と似た様な感じか。武と舞には共通点も多いし、案外なんとかなるもんだな。また機会があったら踊ろう」


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行。

吸血鬼(仮装SDの物)は継続。
ユリウスも引き続き同行。

こういう落ち着いた雰囲気のパーティも良いですね。
ビュッフェがあるのでしたら、まずは其方も覗いてみましょう。
ユリウスにも食べられそうな物があれば、一緒に頂いてみるのも良さそうです。
やはりハロウィンに因んで、南瓜系のスイーツを……。

おや、必要でしたら食べるのをお手伝いしても良かったのですが……。(所謂「アーン」と口元に持って行く行為を言っている模様)
まぁ、そこは刹那さんの御自由に、ですよ。

ダンスのお誘いは喜んで承りますね。
ユリウスはお留守番かな。大人しく待っていて下さいね。
演奏も出来るみたいですが、ペンギン用の楽器ってありましたっけ……。

ダンス中は、折角ですし刹那さんにエスコートして頂きましょう。曲に合わせて、自然な感じで踊ってみますね。
形式張ったものではないですし、気楽に楽しみましょう。

確かに経験があると楽ですが、お互い楽しめるのが一番だと思いますよ。
また機会があれば是非に、ですね。


 集まった人々の賑やかで楽しげな声と、華やかさと少しの怪しさを織り交ぜたハロウィンカラーの彩りに出迎えられて。
「さて、パレードの後はパーティか。ビュッフェになってるのはありがたいな。いろいろなものが食える」
 ずらりと並ぶ秋色のスイーツやサンドイッチなどの軽食類を眺めやり、神山・刹那(梟雄・g00162)はうむ、とひとつ頷く。ちなみにパレードでは怪獣王の着ぐるみで仮装していた刹那だが、パーティー会場に入る前に着ぐるみは脱いできた。
「こういう落ち着いた雰囲気のパーティも良いですね。ユリウスにも食べられそうな物があれば……」
 言いながら刹那と共にビュッフェへやってきたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)の足元では、ダンジョンペンギンのユリウスがきらきらと目を輝かせている。
 ユリウスはサーヴァントであるから、食べようと思えば何でも食べられるだろう。魚を使ったものも用意されているので、ペンギンらしさを意識するのであればそういったものを食べさせるのも悪くはない……かもしれない。
「酒は折角の席だし、今回は遠慮しておくか。酔っ払うことはないが、酒が主役のパーティじゃないからな」
「ふふ、後で少しくらいなら……悪くはないかもしれませんよ?」
 フィーナは微笑んでそう言いながら、やはりハロウィンにちなんで、パイやプリンなど、南瓜を使ったスイーツを主に取っていく。
「やっぱり着ぐるみは脱いで来て正解だったな。腕が短いから食べにくそうだったし」
 刹那は早速、取ってきた料理をぱくり。
「ん、美味い」
「おや、必要でしたら食べるのをお手伝いしても良かったのですが……」
 そわそわと楽しげなユリウスを微笑ましく見やりつつ、フィーナは刹那に何とはなしにそう告げてみる。
「ん? あーんしてくれるのか?」
 答えた刹那が何だか嬉しそうに見えたので、フィーナはぱちぱちと目を瞬かせてから、そっと南瓜のプリンをスプーンで掬って刹那の口元に持っていく。
「はい、刹那さん。……“あーん”ですよ」
「……ん、自分で食べるより美味いな」
 刹那は特に恥ずかしがることもなく、プリンをぱくりと食べて。
 恋人からの“あーん”を、存分に堪能するのだった。
 そうして暫し他愛のない話と食事を楽しんでから、刹那は一度ソフトドリンクで喉を潤し、改めてフィーナへと向き直る。
「一曲いかがですか?」
 右手を差し出しながら、そう告げる刹那に――。
「はい、喜んで。ですよ」
 フィーナは微笑んで頷き、己の手をそっと重ねた。
 ダンスフロアに流れるBGMは年代もジャンルも様々で、ある意味、様々な世界や物語の登場人物などが一堂に会するハロウィンらしいとも言えるだろう。
 そんな中で楽しげに各々のダンスに興じる人々の輪の中に、刹那とフィーナ、そしてユリウスも入っていく。
「形式張ったものではないですし、気楽に楽しみましょう」
「ああ、そうだな」
 武芸に精通している刹那は、フィーナの足運びや身体の移動など、ささやかな動きのひとつひとつからすぐに次の動きを予測し、フィーナが動きやすいようにさりげなく身体を動かしながら、ステップを踏んでいく。
 フィーナもそれがわかるから、刹那のエスコートに身を任せて、曲に合わせて自然な感じで踊ることが出来た。
 ユリウスはというと――ぶつかることなく器用に二人の側をくるくると動き回り、どうやら一緒に踊っているつもりのよう。
 一頻り踊ったところで、刹那はふうとやりきったような息をひとつ。
「演武と似た様な感じか。武と舞には共通点も多いし、案外なんとかなるもんだな」
「確かに経験があると楽ですが、お互い楽しめるのが一番だと思いますよ。私は、とても楽しかったですし」
 ユリウスも楽しかったのだろう。二人を見つめるその顔が、何だか笑っているようにも見えて。
 微笑むフィーナに、刹那も笑みを浮かべて言った。
「また機会があったら踊ろう」
「はい、また機会があれば是非に、ですね」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV4になった!

風花・波那
パレードに続いて真帆ちゃん(g03187)、すずらんを誘ってパーティに参加するよ。

ねぇねぇ、ダンスしてみたくない?
……真帆ちゃんダンス得意?
社交ダンスみたいなの踊ってみたいな!
ほら、漫画とかアニメとかでよく見るけど自分でやること無いし……。
やる機会中々ないしせっかくだからどう?
あまり詳しくはないけど、流れてる音楽に合わせて楽しくダンス!
真帆ちゃんのことだから卒なくこなすのかなあ。
でも天然ぽいとこあるしなぁ……なんてふわふわ考えながら。

そしてもちろんすずらんとも踊るよ!
ノリでなんとかなる!
いくよすずらん!
せーの!
くるくるくるくるー!と回転!

ふ〜いい汗かいた!
さてビュッフェにもいこいこ!
いや〜だってこんなに用意されたら食べないわけにはいかないよね。
とりあえず私は葡萄のムース!
すずらんにはパイ持ってきたげる!
真帆ちゃんは何がいい!?私の予想はプリン!
3人でシェアして食べよう!
はい、あ〜ん。

シェアしといて何だけど美味しいからおかわり!皆で取りに行こ!

今日はいっぱい遊んで疲れたな〜。楽しかったね!


「ねぇねぇ真帆ちゃん、ダンスしてみたくない?」
 どこかそわそわと尋ねる風花・波那(夢詠の花果・g00593)に、真帆はうん!と楽しげに頷く。
「もきゅ!」
 どうやらモーラット・コミュのすずらんも気になっているようで、聴こえてくる音楽に合わせて体がもきゅもきゅと揺れていた。
「……真帆ちゃんはダンス得意? 社交ダンスみたいなの踊ってみたいな!」
 漫画やアニメでよく見ることはあっても、いざやったことがあるかと言われれば、そうでもなく。
 こういった場でもなければなかなかやる機会はないだろうからと誘う波那に頷いた真帆は、少し考えて。
「私もあんまり詳しくないんだけど、こういう場合は……お手をどうぞって言うんだっけ?」
「もきゅ!」
「すずらんも後で一緒に踊ろう!」
 すずらんとハイタッチをしてから、波那は改めて真帆の手を取った。
(「真帆ちゃんのことだからそつなくこなすのかなあ。でも天然ぽいとこあるしなぁ……」)
 なんて、波那はふわふわ考えたりしながら、流れる音楽に耳を澄ます。
 とはいえダンスは真帆もほとんどやったことがないレベルなので、残念ながらそつなくこなすとまではいかなかったよう。
 それでも流れてる音楽に合わせながら見様見真似で足を踏み出せば、ディアボロスとしての身体能力もあってか、それっぽくダンスを踊ることは出来たよう。
 一曲踊ったあとで、波那は改めてすずらんへ向き直る。
「お待たせすずらん!」
「もきゅ!」
 上手く踊れるだろうか、なんてこの際考える必要はないだろう。
 こういうのは大抵、“ノリでなんとかなる”ものだ。
「いくよすずらん! せーの!」
「もきゅきゅ、もきゅー!」
 くるくるくると回りながら、すずらんはきりっとドヤ顔(?)を決めていたようだった。

「ふ~、いい汗かいた! さてビュッフェにもいこいこ!」
 心ゆくまで踊った後は、勿論、ビュッフェにも行く気満々だ。
 ずらりと並ぶ様々な秋の彩りは、どれもきらきらとして美味しそうで――しかも、今宵はそれらがすべて食べ放題なのだというのだから、食べないわけにはいかないだろう。
「とりあえず私は葡萄のムース! すずらんにはパイ持ってきたげる!」
「もきゅっ、もきゅ~!」
「真帆ちゃんは何がいい!?」
「私は……それじゃあ、かぼちゃプリンにしようかな?」
「ふっふっふ……予想通り! 真帆ちゃんは待っててね、取ってくるから!」
 得意げな笑みを浮かべながら、波那はすずらんを連れてスイーツを取りに向かう。
 波那とすずらんが取ってきたスイーツたちを、三人(正確には二人と一匹)で美味しく分け合って。
「はい、すずらん、あ~ん」
「もきゅう」
 張り切ってすずらんに食べさせる波那を、真帆は微笑ましげに見やる。
 そうして、あっという間に綺麗になったお皿を見て――波那はぱっと立ち上がった。
「シェアしといて何だけど美味しいからおかわり! 次は皆で取りに行こ!」
「――うん!」
「もきゅ!」
 パレードと、パーティーと、めいっぱい遊んで、いっぱい食べて。
 ハロウィンのたくさんの楽しい想い出を胸に帰途につくまでは、もう少し――。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!

咲樂・祇伐
【黒華】
23南瓜

洋館でのパーティーなんて、雰囲気がありますね
お手をどうぞ、輝夜姫
なんて笑みを咲かせてふわり、エスコートしましょう
あなたが咲えば、私の世界はいっそうに華やぐのです

ダンスホールをぐるり見渡して、示すのは
…踊るもいいけれど、今宵の私はステップのひとつ踏めない故に
美味しい秋の恵を一緒に頂きませんか?
パレードでお腹も空いたでしょう

葡萄のムースに南瓜のパイに、あ!プリンもありますよ!
千景さんはどれが好きかしら?
手にした南瓜プリンはほっくりと甘く美味しく
千景さん、半分こしませんか?
食べさせて差し上げます
かわりに…千景さんの食べているのも下さいな
ひとつをふたりでシェアすれば、なお美味しくて幸せで
咲き綻ぶ笑顔をとめられないわ

その、あの……千景さん
おずおずと、けれど確かにあなたに伝えねば
千景さんはわたしのいちばんのお友達、なの
その…『ちか』って呼んでも、いい?
あだ名は、いやかな?
厄彩ノ咲光映が咲いたなら、心はいっそうハレやかに

ステップなど踏めなくても──共にくるりと踊ろうと
悪戯のように誘うの


紫空・千景
【黒華】
23南瓜

今宵の私達には似合うかもしれんな?
噫、連れて行ってくれ、私の大切な龍神
あんたが教えてくれた笑みを咲かし
エスコートに応じる
あんたが咲えば、私の世界もいっそう華やぐんだ

私の纏もダンスに向いているかと言えば否だしな
共に秋の恵みを頂こう
ふふ、腹を空かせているのは龍神の方では?
なんて、くすりと咲く
あんたの隣は自然と咲ける場所

紫芋のモンブランや林檎のムースも有るな
此処には秋に満ちている
私はこれかな
龍神が内側に持つ色に似た紫芋のモンブランを手に
甘く濃厚な味が口の中に広がれば
ん、半分こしようか
食べさせて貰い、お返しに食べさせて
同じ味、混ざった甘さも揃いとなる
綻びは味だけではなく
目の前の美味しそうな笑顔につられるのも、又

ん?
確りと耳を傾ける
嫌なんてとんでも無い、嬉しいよ
あんたは私を一番にしてくれるゆりかご
“ちか”と呼んでくれ“しき”と
いつもより甘え和らいだ音で呼ぶ
今日も新しい咲き方を覚えた様

ふふ、では私が
流れる様に手を引いて
少しだけなら心得も有ると
悪戯の誘いを塗り替え
心でステップを踏もうか


 ――煌めく星空の下で、ささやかな宴の続きを。
 庭に飾られたイルミネーションとジャック・オー・ランタンの輝きが、今宵限りの異界の客人たちを招き入れる。
「洋館でのパーティーなんて、雰囲気がありますね」
 ふわりと龍の尾を揺らし、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)は桜の彩咲く柘榴の双眸を輝かせ。
「……今宵の私たちには、似合うかもしれんな?」
 紫空・千景(夜明の導べ・g01765)は深く頷きながら、夜明けの双眸を柔く細める。
 星空の下に佇む洋館。開かれた扉の向こうに広がるのは、まるで永遠に明けぬ夜のような眩い世界。
 随所に散りばめられたハロウィンカラーの装飾には、やっぱり、心ときめかずにはいられなくて。
「――お手をどうぞ、輝夜姫」
 なんて、夢見るように笑みを咲かせて、祇伐は手を差し伸べる。
「噫、連れて行ってくれ、……私の大切な、龍神」
 エスコートに応じながら、千景が咲かせる笑みは――他の誰でもない、ゆりかごたる彼女が教えてくれたものだ。
 そして、目の前で綻び咲いた千景の笑みに、祇伐も笑みを深める。

(「――あなたが」)
(「――あんたが」)
 咲ってくれるからこそ、“私”の世界はいっそう華やぐ。

 様々な世界や物語の住人たちが行き交うダンスホールをぐるりと見渡してから、祇伐は龍の尾をゆらりと翻す。
 いつもと違う装いだからこそ、共に踊るのもまた楽しいものだろう。
 けれど、今宵の祇伐はひとの足を持たぬ身。ゆえにステップのひとつも踏めず、千景が纏う絢爛な十二単もダンスに向いているかと言えば、否だろう。
 ――だから、今宵は踊るではなく。
「千景さん、美味しい秋の恵を一緒に頂きませんか? パレードでお腹も空いたでしょう」
「ふふ、腹を空かせているのは龍神の方では?」
「……もう!」
 少し慌てたような、照れたような声と共に、祇伐はすぐにくすぐったそうに微笑んで。
 それを見た千景も笑みを深めて――改めて、思うのだ。
(「……あんたの隣は、」)
 自然と咲ける、唯一の場所。

「葡萄のムースに南瓜のパイに……あ! プリンもありますよ! 千景さんはどれが好きかしら?」
 ときめく心のままに声を弾ませ、南瓜のプリンを手に取る祇伐を微笑ましく見やり、千景も、並ぶ秋色のスイーツたちを眺めやる。
「紫芋のモンブランや林檎のムースも有るな。私は……これかな」
 満ちる秋の彩りにそっと手を伸ばし、千景が選んだのは――龍神たる傍らのゆりかごが裡に持つ色に似た、紫芋のモンブラン。
 プリンはほっくりと甘く美味しくて、モンブランは濃厚な甘さがじわりと口の中に広がっていく。
「美味しい……! ね、千景さん、半分こしませんか? 食べさせて差し上げます」
「ん、そうだな、半分こしようか」
 ひとつをふたりで分かち合えば、口の中でほどける甘さもふたり分、お揃いで。
 ――幸せに蕩けるように咲き綻ぶのは味だけでなく、目の前で咲く笑顔にもつられるからこそ。

「……どうした、祇伐?」
 不意に千景がそう紡いだのは、こちらを見つめる柘榴の双眸が、どこか遠慮がちに揺れているように見えたから。
「その、あの……千景さん」
 言葉を探すように、祇伐は瞳を伏せる。
 続く言葉を千景は急かすことなく、ただ静かに見守るように、耳を傾けていた。
 ややあって、意を決したように。祇伐は顔を上げて、そっと切り出す。
「千景さんはわたしのいちばんのお友達、なの。だから、その……」
 他の誰でもない千景に、確かに伝えなければと、いつの頃からかずっと心に抱いていた想いと願いを、祇伐は口にする。
「――“ちか”って呼んでも、いい? ……あだ名は、いやかな?」
 紡がれた音の心地良さに相好を崩し、千景は小さく肩を揺らす。
「嫌なんてとんでも無い、嬉しいよ」
 いちばんの友と呼んでくれる“ゆりかご”の願いが、甘く響く。
「“ちか”と呼んでくれ。――“しき”」
 紡いだ音は、いつもより甘えるような、和らいだ響きを帯びて。
 それはまたひとつ覚えた、新しい咲き方。
 ふわりと優しく厄彩ノ咲光映が咲いたなら、祇伐の心もいっそうハレやかに咲いてゆくようで――。
「ねえ、ちか。ステップなど踏めなくても――」
 共に踊ろうと悪戯のように誘って尾を游がせる祇伐の手を、千景は流れるように掬って引いた。
「では、今度は私が。少しだけなら心得も有る。……行こうか、しき」
 そうして、悪戯の誘いを塗り替えて――心に咲くよろこびのままにステップを刻むのだ。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】がLV2になった!
【ハウスキーパー】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

神宮寺・黎
【JT】で参加

雪夜くん、せっちゃん、こっちこっち!

見目麗しい兄弟を引き連れて
向かう先はダンスパーティー
腐れ縁のせっちゃんも
弟分な雪夜くんも
なんだかんだ私が言えば聞いてくれることを知っている

確かに雪夜くんと踊りたい気持ちもあるけど
演奏も聞きたいのよねー

弟を差し出すも、即座に押し出された兄狐の姿に
思わず揶揄うようににんまりと笑って

だってさ、お兄さん

観念した様子にまた笑っちゃう
結局身内には甘いし
ちゃんとエスコートもするあたり真面目よね

女の子を振り回すようなリードはいただけないけど
私にとってはとても愉快なアトラクション

ほらほらせっちゃん、笑って?

嬉しそうな弟分の元へ戻り
そうでしょ、頑張ったんだから
なんて冗談を言いつつ

んー、踊ったらお腹空いちゃった!
ね、次はビュッフェの方に行きましょ

2人を引き連れてビュッフェ会場へと向かいつつ

え、それ先に言ってよ
全然、いくらでも何曲でも踊るわ
可愛い雪夜くんのためだからね


古城・雪凪
【JT】で参加

黎に呼ばれて笑顔を浮かべながらも
正直内心はビュッフェに行きたい
とはいえ、誰が見ているかもわからないので
渋々後ろをついていって

…ダンスなら2人でしてきたらどうだい?

自分は遠慮したいという気持ちを全面に出して
黎に雪夜を差し出す
…が、弟におねだりされては拒否はできない

仕方ない。少しだけだよ

観念したように手を差し出せば
わかっていたと言わんばかりの黎の表情にため息が出る
腹いせに少し乱暴なリードでステップを踏むも
当の本人は楽しそう
にっこり笑顔を返してやって
黎にしか聞こえないように、低い声で

…あとで覚えてろ

とは言え、やはり雪夜に喜んでもらえたのは素直に嬉しいので
誇らしげな黎にツッコミを入れるのはやめておこう

…あれだけ踊ったのに元気だな…
雪夜、疲れてないかい

弟の肩を叩いて気遣いつつ
黎の我儘にもう少し付き合うとしようか

ああ、黎とならいくら足を踏んでも怒られないからね
あとで存分に踊るといい

なんて言いながら
弟の年相応の姿で楽しんでいる様子が見れたから
この我儘もたまには悪くないな


古城・雪夜
【JT】で参加

黎姉さんに呼ばれて狐尾一振り
大好きな兄と姉貴分が一緒なんて幸せしかない

あは、そこは先に兄さんと黎姉さんに譲らせ欲しいな?

演奏技術は誰にも負けない自信がある
二人が俺の演奏で踊ってくれたら、夢のよう
駄目かな?
持参した愛用のバロックチェロを手に、そわりと二人を見つめて

奏者の本領発揮
会場の演奏家達と即興でフロアを満たす音色を紡ごう
兄さんと黎姉さんは楽しんでくれているかな?

兄さん達、すごかった!

二人のダンスに思わず狐を振って
促されるままビュッフェへ向かおう

うん、俺は大丈夫
久しぶりに楽しくて仕方ないよ

兄の気遣いが嬉しくて、少し照れつつ笑みを返す
信頼する二人と在る時は気を緩められるのも嬉しい

黎姉さん、後で俺も、一曲お相手お願いしても良い?


 ジャック・オー・ランタンが招く道の先に聳える扉を潜れば、そこは色鮮やかに煌めくパーティー会場。
 ハロウィンの愉快でちょっと怪しげな彩りに満ちた世界が、訪れる客人たちを迎え入れる。
「雪夜くん、せっちゃん、こっちこっち!」
 夢見る少女のように爛漫と笑顔を咲かせ、声も足取りも軽やかに弾ませて。
 神宮寺・黎(水刃・g07676)の呼ぶ声に、古城・雪夜(黒帝・g01145)は狐尾を揺らし、笑顔で続く。
 大好きな兄と姉貴分が一緒にいる――それは、雪夜にしてみれば幸せしかないものだ。
 一方の兄――古城・雪凪(繰創者・g01119)は、黎の呼ぶ声に笑顔を浮かべながらも、内心は正直なところ、黎が向かおうとしているダンスフロアよりも隣のビュッフェに行きたくて仕方がなかった。
 遠目に見ても美味しそうな料理がずらりと並んでいるし、ちょうど小腹も空いている。
 だが、この場に知己がいないとも限らず、誰が見ているかもわからない。
 現に、見目麗しい兄弟の姿はそれだけで人々の目を惹くには十分すぎるほど。一人で行こうものなら、間違いなく誰かから声がかかるだろう。
 ゆえに渋々黎の後ろをついていく雪凪だったが、黎にはそれもわかっていた。
 腐れ縁たる雪凪も、大切な弟分の雪夜も、何だかんだと言っても黎のお願いならば、こうして聞いてくれるのだ。
「……ダンスなら二人でしてきたらどうだい?」
 とはいえ、雪凪はついてきたんだから十分だろうとばかりに、ダンスは遠慮したいという気持ちを整った笑みいっぱいに貼り付けて、黎と雪夜とを見やって告げる。
「確かに雪夜くんと踊りたい気持ちもあるけど、演奏も聞きたいのよねー」
「あは、そこは先に兄さんと黎姉さんに譲らせて欲しいな?」
 兄弟を見やりつつ呟く黎に、にこにこと曇りのない笑顔で答えた雪夜は、持参した愛用のバロックチェロを手に、どこかそわそわと二人を見やり、続ける。
「黎姉さんが聞きたいって言ってくれたことだし、俺は演奏したいな。二人が俺の演奏で踊ってくれたら、夢のよう。……駄目かな?」
 弟を差し出そうとするも即座に押し出された兄狐に、黎は思わずにんまりと揶揄うように笑って。
「……だってさ、お兄さん。私も雪夜くんの演奏でダンスが出来るなんて、夢のようよ」
 楽しげな響きを伴って紡がれた黎の言葉に、雪凪は観念したように小さく息をつき、手を差し出した。
「仕方ない。少しだけだよ」
 弟に“おねだり”されては、兄としては拒否など出来るはずもなく。すぐに折れた雪凪に、黎はまた笑って手を重ねる。
(「結局身内には甘いし、ちゃんとエスコートもしてくれるあたり真面目よね、せっちゃんは」)
 黎の、わかっていたと言わんばかりの楽しげな表情だけでなく、彼女の心の中で紡がれた言葉さえも聴こえたような気がして――雪凪は盛大なため息をついた。
 演奏技術は誰にも負けないと自負する雪夜は奏者としての本領を発揮し、会場の演奏家たちと共に即興でフロアを満たす音色を紡いでいく。
 演奏家たちも、ディアボロスたる青年と共に演奏が出来るという夢のような機会に、いつになく張り切った様子で。
(「……兄さんと黎姉さんは、楽しんでくれているかな?」)
 ちらりと見やれば、踊る人々の輪の中でも、見目麗しい二人の姿は雪夜の目には一際輝いているように映った。
 ――そして、当の雪凪と黎はというと。
 楽しげな黎への腹いせに、雪凪は少しばかり乱暴なリードでステップを踏んでいた。
「上手じゃない、せっちゃん。……女の子を振り回すようなリードはいただけないけど!」
 けれども、黎にとってはそれも――とても愉快なアトラクションのようなもの。
「ほらほらせっちゃん、もっと笑って? 眉間に皺なんて寄せてたら、かっこいい顔が台無しよ?」
(「誰のせいだと思って……」)
 難なくついてくる上に至極楽しそうな黎の態度は正直雪凪としては面白くないのだが、弟の演奏で踊っているという手前、振り解くこともせずににっこりと笑顔を返してやる。
「――兄さんたち、すごかった!」
 やがて演奏の席から離れ、嬉しそうに狐尾を揺らしながら戻ってきた二人を出迎える雪夜に、黎は満更でもなさそうに笑いながら誇らしげに胸を張り。
「そうでしょ、頑張ったんだから」
「……あとで覚えてろ」
 どちらかと言えば精神的な疲労が重く伸し掛かってきているような心地に若干内心でげんなりしつつ、黎にしか聞こえないよう低い声で雪凪は告げる。
 けれど、兄としては雪夜が喜んでくれたことは素直に嬉しいので、黎にそれ以上突っ込むのはやめておくことにした。
「んー、踊ったらお腹空いちゃった! ね、次はビュッフェの方に行きましょ」
 そして、黎は二人を引き連れて、ビュッフェ会場へ足を向ける。
「あれだけ踊ったのに元気だな……雪夜、素敵な演奏をありがとう。疲れてないかい?」
 若干遠い目で黎の背を見やり、それから雪凪は気遣うように優しく弟の肩を叩いて労いを。
「うん、俺は大丈夫。久しぶりに楽しくて仕方ないよ」
 兄の気遣いと言葉が嬉しくて、雪夜は少し照れながらもはにかむように微笑んで。
「……さて、黎の我儘にもう少し付き合うとしようか」
 今一度観念したように零す雪凪に、雪夜はそうだねと笑みを深めて頷く。
 心から信頼する二人と在るからこそ、気を緩めてありのままの自分でいられるのもまた、雪夜にとっては嬉しいこと。
「黎姉さん、後で俺も、一曲お相手お願いしても良い?」
「え、それ先に言ってよ」
 笑顔でそう告げた雪夜に、黎は驚いたように目を丸くしてから、花咲くように笑みを綻ばせて。
「全然、いくらでも何曲でも踊るわ。可愛い雪夜くんのためだからね」
「ああ、黎とならいくら足を踏んでも怒られないからね。あとで存分に踊るといい」
 さりげなくそう告げた雪凪に、黎はにっこりと、雪夜に向けたのとはベクトルが違う笑みを向けてきたりもしたけれど。
 全く意に介さず、雪凪は一足先にビュッフェの料理が並ぶテーブルへ向かいながら思うのだった。
(「……まあ、こういう我儘もたまには悪くないな」)
 年相応の姿で楽しむ弟の姿が見れたこと。それが、雪凪にとっては何よりも嬉しかった。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【フィニッシュ】がLV2になった!

ノスリ・アスターゼイン
【猫星】

良いねぇ
テンション上がる!

跳ねるようにビュッフェの前へ

秋めく彩り、魅惑の逸品達
目移りしてしまうけど全部食えば無問題!

グラスを満たすシードルは
弾ける気泡が今の気分にぴったり

乾杯しようよ、乾杯

思い出したかに掲げたグラスは
実は既に二杯目だったけど
宴の席だもの
無礼講ってことで
はーい、乾杯!

甘い菓子群とのベストマリアージュ探求に
スイーツ系ワインの飲み比べとか
胡椒の効いた南瓜サラダも酒肴にぴったり

黑猫サンとは揃いの林檎系酒!
さくり香ばしい南瓜パイにぴったりだよね、と片目を瞑り

槍騎士(ウルリク)サンの皿に
「食ってみて、食ってみて」とお薦めを乗せたり

次々と酒杯を重ねる紬との都度の乾杯は
さて何度目だったやら

最後のひとつだった限定ケーキをゲットしたシバネには
「ちょ…とりっくおあとりーと、とりっくおあとりーと!」と詰め寄ったり

聴こえ来る軽快な音楽にも心が弾んで
くるりとターン、ステップも!

踊りに行こうよ、なんて
面々を引っ張って
ダンスフロアにも雪崩れ込もうじゃないの

誰の胸も躍るような
とびきりの物語を綴ろう


ウルリク・ノルドクヴィスト
【猫星】

祭りの宵の景色に
足取りは酒を呑まぬうちから浮つく心地

皿の上に載せる品々は
今日を具現するが如くに煌めいて
軽食にも惹かれつつ
つい甘味を多く手に取るのも不可抗力

黑猫が推すとなれば其方もと
柿のケーキも逃さず掬い上げて
美味なるもの、というだけでなく
君の好み、も知れるのは嬉しい

サングリアを掲げ乾杯を
萱とはいずれ一献と思っていたから
早々に果たせて嬉しく
君が選んだ日本酒のにも興味が募る

酔いどれて婦人を口説くなよと
紬に釘を刺すのも慣れた口振り
猫のように気紛れに、色香の方へゆかぬよう

ノスリから分けられた料理も食して、綻び
実は彼方にスイートポテトが、なんて
囁き声に、俺の薦めも教えよう
全部食うと意気込むさまは
年若さを感じる気がしてなお微笑ましい

誘いは突然のことで
踊、り――…?
聞いてフロアに視線向ける間に
俺には不向きだからと
躊躇う暇もなく引き寄せられて舞台の上

見様見真似、の硬いステップも
演奏に合わせた手拍子も
酒精に柔く酔う身なればやがては馴染む
絵巻に編まれる物語が
今日を描いて、豊かに彩られるように願って


織乃・紬
【猫星】
招き猫を混ぜたチェシャの粧いでも
今は招かれる先を只管楽しむ心算で

美味に甘味がとりどりな卓に
気分を盛り上げる明るい音楽
まア何と酒の進みそうなこと!
ヤ、酒の驀進は恒のコトだがね?

秋上がりの日本酒を湛える杯片手
秋の味覚を味わう準備は万端だぜ
待ては猫の役目じゃないンでな
さッさと音頭を頼むわ、乾~杯!

ンはは!口説かねエよ~、ウルリクちゃん
色男共を引き連れちゃ分が悪いッたら!
それにホラ、今宵は首輪付きだもん
なんて喉で笑えば鈴も鳴り
出張店長の呼び鈴位にゃなるでしょ?
酔い覚ましは頂戴ね、狗尾ちゃんや!

然して美丈夫代表が早々御機嫌だし
いッそ酔い潰せば勝機アリ?
ゴングとばかりに景気よく乾杯交わし
ほ~れどんどん御飲みよノスリちゃん!

煽って、呷って、合間に摘まみ
己の皿上が尽きる頃には酔いどれ
故に突然のダンスも大絶賛
良いぞと囃し、隣の杯に酒足し
標葉ちゃんも若人ならダンスを楽しむべきでない?
ッてえ、ア”!――くそお、見てらッしゃい!

千鳥足でも回ればそれなり
妙ちきりんも構いやしない
類を見ない物語になるさ、絶対


標葉・萱
【猫星】
化かされたか酒精だか
はたまた祭りの熱狂か
或いは面子が揃っての何時も通り
思い思いに散るのを窺うに
慣れた光景だと密かに笑う

自分で南瓜の籠にお菓子を詰められる大人の特権?
てっきり、お酒より甘いものがお好きかと
ウルリクさんに応えて掲げたのは日本酒の杯
収穫祭だそうだからと嘯きながら
重ねた二杯目を乾杯に掲げて鳴らそう
さすが店長(狗尾)さんの見立ても美味しそう
後で頂けます、と手元の一杯干しつつ
ええ、ええ、世話をする人間は必要ですからね

甘くない釘刺される姿見遣りつつ
さくりと立てたフォークの向こう
かかる言葉には勿論
ノスリさんも飴玉が要ります?
用意していましたとも、としたり顔で
飴玉転がしケーキを一口

踊るような足並みに
途切れない人の輪に
目瞬いたのは本当に躍りだしたから
おやおや、皆さんお達者で
ダンスホールに躍り出る賑わいに拍手を贈って
お手本を見せてくださいます?
どうぞ中央でと、織乃さんの杯も預かって押し出せば

いつも通りだなんて、常より大分愉快な宴
手拍子に合わせて影が揺れる
魔法にかかった、ようだこと


狗尾・黑猫
【猫星】
鎮まる夜も、逢瀬とあらば賑わいましょう
普段より一期一会のもてなしに慣れていては、そう変わらぬ日常にも思えますが
しかし、旬の料理は今の時期だけ
特別を味わうとしますか

先ずはと定番の南瓜パイをさくりと食み
ナッツやレーズン混じる味わいはこのパーティーのようで
おやウルリク様、柿のケーキがありますよ
柿は調理しても美味しいですよ、甘さが増して
なんて、最近自分が好むものを勧めてみたり

萱様と紬様は日本酒ですか
林檎のシャンパンでご挨拶しつつ
自慢の首輪の鈴も、賑わいの中でどれだけ響くやら
呑みすぎても介抱しませんからね
萱様が酔い潰れる様は想像できませんが

ノスリ様は今宵も眩しくていらっしゃる
お若いですねえ
楽しげなステップに感心しても、いやはや
笑みが溢れるばかりで

パーティーが終われば皆眠るでしょう
そんな様子を毛布片手に眺めるのが好きなんですよ
語るは、誰か
常連の誰かか、一期一会の知らぬ人か
ページを捲る読者でいれば、安心ですから
けれど魔法にかけられたならば
今宵だけは、ダンスホールに戻るのも良いかもしれませんね


「――良いねぇ。テンション上がる!」
 蜜色の瞳を輝かせ、ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)は並ぶビュッフェの料理の前へ跳ねるように飛んでいく。
 その背を見送りながら歩むウルリク・ノルドクヴィスト(永訣・g00605)の足取りは、“まだ”酒を呑んでいないというのにどこか浮つく心地そのままに。
 とりどりの煌めきに満ちた世界はいっそ眩しすぎるくらいだけれど、今宵は年に一度、様々な世界の住人たちが一堂に介する祝祭の日だ。
 祭りの宵の華やぐ景色と溢れる熱気がそうさせるのか、あるいは馴染みの面子と連れ立って来たからか。きっと、その両方だろう。
「あらア~、どこもかしこも賑やかじゃないの!」
 赤い首輪の鈴をころりと鳴らしながら、にんまりと楽しげに目を細める織乃・紬(翌る紐・g01055)の今宵の粧いは、招き猫を混ぜたチェシャ猫の姿。
 招き猫なれど招かれる先をひたすら楽しむつもりで、紬はウルリクの隣を歩く。
 見えざる妖に化かされたか、それとも今宵はまだ嗜んでいないはずの酒精か。
 ――或いは。
 誰ともなく集った面子が“何時も通り”、思い思いに散る慣れた光景を窺いながら、標葉・萱(儘言・g01730)は密かに口元を綻ばせる。
 鎮まる夜も、逢瀬とあらば賑わうもの。
 とはいえ、普段より一期一会のもてなしに慣れている狗尾・黑猫(シルバーナイフ・g00645)にとっては、日常とそう変わらないように思えるものでもあるけれど。
「しかし、旬の料理は今の時期だけですからね。特別を味わうとしますか」
 と、早速味わいに向かった面々の背を、ゆるりと追いかける。
 ――秋めく彩りに染まった世界を形作る、魅惑の逸品たち。
 存在感をアピールするような子や、慎ましやかに指先が伸ばされる瞬間を待っている子。どれもこれもと目移りしてしまうばかりだけれど――。
「全部食えば無問題! ってね」
(「……若さ、だな」)
 全部食う、とさも当たり前のように言ってのけるノスリを微笑ましく思いながら、その隣でウルリクは黙々と己の皿を彩っていた。
 皿の上に迎える品々は、どれも今日という日を具現するが如くに煌めいていて――言うなれば、自分だけの宝石箱を作っているかのよう。
 自分で南瓜の籠に好きなお菓子を好きなだけ詰められるのも、“大人の特権”だ。
 軽食にも惹かれるところはあるけれど、つい甘味に手が伸びてしまうのも不可抗力というもの。
 程なくして、卓の上には五人それぞれが見出してきたとりどりの美味に甘味がずらりと並び――更に気分を盛り上げる明るい音楽が途切れることなく耳に届くものだから、紬の笑みも声も上機嫌に弾むばかりで。
「まア何と酒の進みそうなこと! ……ヤ、酒の驀進は恒のコトだがね?」
 そこにさらりとノスリが思い出したかのように、蜜色のシードルで満たされたグラスを掲げる。
「乾杯しようよ、乾杯」
 小気味よくしゅわりと弾ける気泡は、まさに今のノスリの気分を表しているかのよう。
 ――実は、既に二杯目だったりするのだけれど。気心の知れた面子による宴の席ならば、無礼講というものだろう。
 ちらと交わった視線は互いに悪戯に笑んで。
 収穫祭だそうだからね、なんてしれっと嘯きながら、萱も重ねた二杯目を掲げる。
「待ては猫の役目じゃないンでな。さッさと音頭を頼むわ、乾~杯!」
 秋上がりの日本酒を湛える杯を片手に、秋の味覚も酒も味わう準備万端な紬に、ノスリは一度小さく吹き出してから。
「はーい、――乾杯!」
 一際弾む声と共に、各々の杯が高く掲げられる。
「萱とはいずれ一献と思っていたから、早々に果たせて嬉しい」
 サングリアで乾杯したウルリクは、萱に穏やかに笑いかける。
「君が選んだ酒も、気になるものだな」
「これは……日本酒ですね。ウルリクさんはてっきり、お酒より甘いものがお好きかと」
 ウルリクが先程――戦場に赴く時のように真剣な表情で甘味を選んでいた姿を思い返せば、微笑ましく。
 杯を揺らしながらゆるりと笑う萱に、ウルリクはどこか気恥ずかしげに目を伏せた。
「萱様と紬様は日本酒ですか」
 林檎のシャンパンのグラスを手に、黑猫は二人の杯をちらりと見て。
 それから、先ずは――と定番の南瓜のパイをさくりと食む。
 ナッツやレーズンが混じる味わいは、さながらこのパーティーのように賑やかで面白い。
「黑猫サンは俺とお揃い? 南瓜パイにぴったりだよね」
 胡椒の効いた南瓜サラダを肴にシードルのグラスを掲げつつ片目を瞑って笑うノスリに、ええ、と微笑んで頷きながら、黑猫は甘味で満たされたウルリクの皿に瞬いて、そうっと告げる。
「ウルリク様、柿のケーキもありますよ。柿は調理しても美味しいですよ、甘さが増して」
 なんて、すすめるのは自身が最近好むもの。
 とはいえ“店長”たる黑猫が推すものとなれば、お墨付きと言っても過言ではないだろう。
「さすが店長さんの見立ても美味しそう。後で頂けます?」
 手元の一杯干しつつ目を細める萱の隣で、ウルリクは早速柿のケーキを掬い上げながら微笑んだ。
「……美味なるもの、というだけでなく。君の好み、も知れるのは嬉しい」
「槍騎士サン、こっちも食ってみて、食ってみて」
 すると、柿のケーキを堪能するウルリクの皿に、すっかり上機嫌で酒と肴と進めているノスリがあれもこれもとおすすめの品々を載せていき――。
 それらを食し笑み綻ばせながら、ウルリクは礼の代わりにと告げる。
「実は……彼方にスイートポテトが」
「本当?」
 早速飛んでいくノスリにやはり若さを感じつつ。
「……酔いどれて婦人を口説くなよ。猫のように気紛れに、色香の方へゆかぬよう」
 さりげなく、紬に釘を刺すのはもう慣れたもの。
「ンはは! 口説かねエよ~、ウルリクちゃん。色男共を引き連れちゃ分が悪いッたら!」
 けらけらと笑う紬の喉元で、からりと鈴が鳴り響く。
「それにホラ、今宵は首輪付きだもん」
「ご自慢の首輪の鈴も、賑わいの中でどれだけ響くやら。呑みすぎても介抱しませんからね」
 紬へのさりげない釘刺しがもうひとつ。
 黑猫はちらりと萱を見やって、続ける。
「……萱様が酔い潰れる様は、想像できませんが」
「ええ、ええ、世話をする人間は必要ですからね」
 黑猫の言葉にあっさりと頷く萱は、確かに全く酔っていないようにも見えて。
「出張店長の呼び鈴位にゃなるでしょ? 酔い覚ましは頂戴ね、狗尾ちゃんや!」
 一方、指先で首輪の鈴を弾きながら笑う紬は――言うまでもなく、すっかり出来上がっているようだった。
 そしてもう一人出来上がっているノスリは、ウルリクおすすめのスイートポテトをしっかり確保しながらも、甘い菓子たちとのベストマリアージュへの飽くなき探求心のままに、スイーツ系のワインを飲み比べたりもしている。
 それを見た紬の瞳が、きらりと輝きを放ち――。
「――いッそ酔い潰せば勝機アリ?」
 またとないこの好機を逃すわけにはいくまいと、早々に“ご機嫌”な美丈夫代表の元へ酒瓶を手に向かう千鳥足。
「ほ~れ、どんどん御飲みよノスリちゃん!」
「お、乾杯する?」
 ゴングとばかりに景気よく交わされる乾杯は、次々と重ねられてゆく酒杯に酒が満ちる都度行われて。
 さて、何度目か――なんてきっともう、誰にもわからない。
 甘くない釘を刺されながらも更に酒杯を煽る紬を見やりつつ、萱はさくり、とケーキにフォークを立てて。
「ちょ……シバネ、とりっくおあとりーと、とりっくおあとりーと!」
 それはノスリにもゲットできなかった限定ケーキ、最後のひとつ。
 すかさず詰め寄るノスリに、萱は告げる。
「ノスリさんも飴玉が要ります? 勿論用意していましたとも」
 準備は万端です――と伸ばされた手に飴玉ころり。
 がっくり肩を落とすノスリの前で、萱はしたり顔でケーキを口に入れるのだった。

 酒が進めば、聴こえてくる軽快な音楽にだって心が弾むもの。
「ね、踊りに行こうよ」
 ケーキにありつけなかった悲しみもどこへやら。賑わうダンスフロアを示し、ノスリは満面の笑みで皆を誘う。
「踊、り――……?」
 突然の誘いに一瞬宇宙を背景に目を見張る猫のような表情になってしまったウルリクを、ノスリが見逃すはずはなく。
「いや、俺には……」
「大丈夫だって、槍騎士サンはイケメンだし何とでもなるなる!」
 不向きだからと躊躇う間もなく、力強い手に引き寄せられていた。
「イイじゃないの! よっ、色男!」
 煽って、呷って、合間に摘まんで、肴を散りばめた皿が綺麗になる頃にはすっかり出来上がった酔いどれは、勿論突然のダンスも大絶賛だ。
 くるりとターン、ステップだって軽やかに踏むノスリとまだ見様見真似で些か硬いウルリクのステップへ、紬のご機嫌な声が飛ぶ。
 踊るような足並みと、途切れぬ人の輪に瞬いたのは――彼らが本当に踊り出したから。
「おやおや、皆さんお達者で」
 そう言いながらダンスホールに雪崩込んだ賑わいに拍手を送る萱に、こちらも良いぞと囃していた紬がにやりと笑みを深めながら隣の杯に酒を足す。
「標葉ちゃんも~、若人ならダンスを楽しむべきでない?」
「なら織乃さんがお手本を見せてくださいます? ――どうぞ中央で」
 と、萱はさらりと紬の杯を預かり、そのままぽんと押し出した。
「ッてえ、ア゛! ――くそお、見てらッしゃい!」
 そうして舞台に上がった紬へ手を差し伸べ、ノスリは満面の笑みを咲かせながら告げる。
「誰の胸も躍るような、とびきりの物語を綴ろうか!」
 紬は即座にさんせーい!とからり笑って。千鳥足なれど、回ればそれなりに。
「類を見ない物語になるさ、絶対!」
 ――たとえ誰一人として揃わぬ足並みの“妙ちきりん”なものだろうと構いやしない。
 最初は見様見真似だったステップも、鳴り響く手拍子も、酒精に柔く酔う身なれば自ずと馴染むもの。
 絵巻にまたもうひとつ編まれる物語が――今日という日を豊かに彩り、描き出してくれることを願いながら、ウルリクは流れる旋律に身を委ねる。
「お若いですねえ、ノスリ様も、皆様も」
 舞台を照らす燈に照らされるノスリの姿は、いつになく眩しく見えて。
 皆が刻む楽しげなステップに感心しながら、黑猫も自然と笑みを溢れさせる。
 ふと重なる視線に、どちらともなく自然と笑みを深めて。
 何時も通りの面子で興じる、常より大分愉快な宴。
「……魔法にかかった、ようだこと」
 旋律に重なる手拍子に合わせて影を揺らしながら、萱は知らず微笑んだ。
「――パーティーが終われば皆眠るでしょう。そんな様子を、毛布片手に眺めるのが好きなんですよ」
 物語が綴られるのならば、語り手が要るだろう。
 ならば語るは、誰か。
 常連の誰かか、一期一会の知らぬ人か。
「いずれにしてもページを捲る読者でいれば、安心ですから」
 けれど、魔法にかけられたならばと、黑猫は静かに立ち上がる。
「今宵だけは、ダンスホールに戻るのも……良いかもしれませんね」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV4になった!
【建物復元】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
【壁歩き】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV5になった!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月16日

最終人類史のハロウィン2023

 ラムセスの黄金アンクによる『新宿島大結界』や、港区のオベリスクの起動、千早城や巨大砂上船の移動といったクロノ・オブジェクトの運用には、膨大な感情エネルギーが必要です。
 この膨大なエネルギーは、平安鬼妖地獄変で得た重要クロノ・オブジェクト『地獄変』を使って集積していますが、感情のエネルギーならばなんでも集積できる訳ではありません。
『地獄変』の巻物が集積可能なエネルギーは、一般人の『鬼や妖怪、お化けなどが根底にある感情』を元とするエネルギーなのです。
 ハロウィンは、地獄変のエネルギーを集積する最大のチャンスですので、最終人類史全土で、ハロウィンを盛り上げ、より多くのエネルギーを地獄変に集積してください。
 収集したエネルギーは攻略旅団の提案があれば、その目的に使用し、無ければディアボロス・ウォーにおける新宿島大結界の為に備蓄します。

 最終人類史の一般人の皆様も、去年に引き続き『ハロウィンパーティーを楽しめば、ディアボロスと新宿島を護る事になる!』と、喜び勇んで準備を行っています。

 ディアボロスの皆さんにも、ハロウィンを盛り上げる協力要請が来ています。
 自分の考えた企画で人々を楽しませるも良し、人々の企画に加わって盛り上がるも良し。気軽に参加してください!

「ハロウィンパレード2023」アイコンフレーム対象

 このハロウィンシナリオで一度でも採用(トレインチケット含む)されたディアボロスには、ハロウィン仮装をしたサーヴァント達を描いたアイコンフレームをプレゼント!
 来年は違うデザインになります。かならずゲットしよう!

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#最終人類史(新宿島)
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#最終人類史のハロウィン2023
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#ハロウィン
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#地獄変
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#新宿島大結界


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選択肢『ハロウィンパレード地獄変2023』のルール

 最終人類史で行われる、ハロウィンパレードに参加します。
 様々な仮装をして人々が帰還した最終人類史を練り歩き、沿道を埋める最終人類史の人々を楽しませましょう。
 どのような仮装をして、どんな演出でパレードをするかといったプレイングをお願いします。
 また、恋人やお友達と一緒に、パレードに参加する事を楽しんでもOKです。
 詳細は、オープニングの情報を確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、敵の大規模な作戦に影響を及ぼす。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『ハロウィンパーティー地獄変2023』のルール

 最終人類史で行われる、ハロウィンパーティーに参加します。
 ハロウィンパーティーは、大きな会場を貸し切るような普通のパーティーだけでなく、街の目抜き通りに屋台や出店を並べるストーリート系のパーティーも開かれているようです。
 パーティーに参加している人々は、ディアボロスが居なくても盛り上がっていますが、ディアボロスが参加してくれれば、更に熱狂してくれる事、間違いありません。
 普通にパーティーを楽しむだけでも構いませんが、飛び入りで企画を持ち込んでも良いかもしれません。
 主催者側も、飛び入りのディアボロスの企画を期待しているので、ディアボロスの要望に可能な限り対応してくれるので、是非、多くの人々を楽しませてあげてください。
 詳細は、オープニングの情報を確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。