リプレイ
リーシャ・アデル
・心情
まためんどくさい敵が出てきたわね……拷問も情報が漏れるのも防ぐ為に、動いていくとしますか
・行動
残留効果の≪光学迷彩≫を発動させ、動物園の中で隠れやすい場所を使いながら行動するわ
中に人が少ないとはいえ、なるべく見られないように動いていた方がいいもの
一般客や動物園の従業員を見つけたら、さらわれた人が居そうな場所や、何か気になることがないかを訊ねるわ
そうして場所を特定できたら、人々を助ける為に動いていかないとね……
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
神山・光
やれやれ。拷問して情報を聞き出すか
ま、捕虜や協力者を炙り出すならこれ以上ない手段だろうさ
けどね、それが必ずしも最善手とは限らないんだよ
あんたらはあたしの逆鱗に触れたのさ。弱い奴をいたぶろうって言うなら、鉛弾をありったけご馳走してあげるよ
代金はあんたの命だ。安いもんだろ?
モスクワ動物園に入ったら見つからない様に物陰に隠れつつ、一般客や係員に有益な情報がないか探りを入れる
こちらの正体は伏せつつ、気になる情報(動物が集まったり、血の味を覚えて攻撃的になったなど)を手に入れたら物陰に隠れながら移動し、見張りなどきな臭い場所をみつけたら、狙撃し易く、見つかりにくい場所を探し、そこに陣取る
「さて、こっから先は出目次第。当たりだったら鉛弾をしこたまご馳走してあげるよ」
瓜生・コウ
動物園で拷問とはね…魔女術の歴史と拷問は切り離せねえから多少は知っている。拷問に動物が使われることもあった、そこからアタリをつけることもできるか? それらの檻の状態や、もし見つけられればその担当の飼育員あたりから情報を集めよう。
良く知られたところでは足の裏をヤギに嘗めさせる、くすぐったいだけじゃなく、ザラ付いた舌で肉は削ぎ落され、白い骨が出てくるそうだ、他にもヘビ…使い方は聞くなよ? 他には…寝かせて拘束した人間の腹の上にネズミを入れて鍋を被せて、その上で火を焚くと、ネズミは熱から逃げようとして柔らかい腹の肉を食い破って潜り込む…なんてのもあったか。
いずれにせよ、拷問される一般人も当然問題だがヒトの血肉の味を覚えた動物は殺さざるを得ない、そうしないためにもに早くと見つけ出すとしよう。
―鴉の声が聞こえる、元からいたのか飼われていたのが逃げ出したのか…こういう時、鴉の声に触発されて、オレの口から不吉な予言(ヴォイス・オブ・レイブン)が出ることがある…そうなったならそれは「誰」の運命だろうな?
●古き動物園
ロシア最古の動物園であるモスクワ動物園。
そこが、次なる拷問の舞台として選ばれたようだ。
動物園というだけあって、広大な土地がある。
「やれやれ。拷問して情報を聞き出すか。ま、捕虜や協力者を炙り出すならこれ以上ない手段だろうさ……けどね、それが必ずしも最善手とは限らないんだよ」
「また、めんどくさい敵が出てきたわね……」
このまま放っておくことは出来ない。神山・光(銃神・g00638)とリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)は、動物園を見回す。
「動物園で拷問とはね…魔女術の歴史と拷問は切り離せねえから多少は知っている。拷問に動物が使われることもあった、そこからアタリをつけることもできるか?」
瓜生・コウ(〈森の魔女〉・g07388)は魔女らしく、己の知識からあたってみようかと考える。
ここは動物園、おあつらえ向きなことに檻だけは沢山ある。
「さて、拷問も情報が漏れるのも防ぐ為に、動いていくとしますか」
「あんたらはあたしの逆鱗に触れたのさ。弱い奴をいたぶろうって言うなら、鉛弾をありったけご馳走してあげるよ。代金はあんたの命だ。安いもんだろ?」
ベレッタを光は手にした。
果たして一般客や従業員は何か知っているだろうか。
密かに身を隠しながら、或いは物陰を進みながら、彼らは情報集めに動き出した。
「中に人が少ないとはいえ、なるべく見られないように」
人が少ないと聞いていた通り、従業員も客も見かけない。もしかして、誰もいないんじゃないかと思う程だ。
寧ろ檻から飛び出した動物達が自由に闊歩しているほどだ。
「ふむ。良く知られたところでは足の裏をヤギに嘗めさせるか。くすぐったいだけじゃなく、ザラ付いた舌で肉は削ぎ落され、白い骨が出てくる」
山羊の柵は今日も平和。放っておかれたおかげで、雑草が食べ放題。暢気に草を食べて過ごしている。
他にはと聞くリーシャや光に、コウは説明する。
「他にもヘビや……寝かせて拘束した人間の腹の上にネズミを入れて鍋を被せて、その上で火を焚くと、ネズミは熱から逃げようとして柔らかい腹の肉を食い破って潜り込む……なんてのもあったか」
どのやり方にしても非道に違いない。
ヘビはというと、さすがにこの寒さに耐えれなかったのだろう。
固くとぐろを巻き、檻の隅っこに妙な模様の置物のようになっていた。
ネズミはさすがに動物園でというより、勝手に住み着いたり出入りしている程度だ。
「いずれにせよ、拷問される一般人も当然問題だがヒトの血肉の味を覚えた動物は殺さざるを得ない、そうしないためにもに早くと見つけ出すとしよう」
一度でも血を覚え、肉として人を見るようになったら、もうその動物は人の手では管理出来ない危険生物となってしまう。
もし本当に動物を使っていたら、その可能性も否定は出来ない。
「そうだね。そういう動物がいたら……」
と、更に園内を歩いていると小さな飼育小屋の官舎に集まる飼育員の姿をやっと見つけることが出来た。
そこは猿の飼育小屋で、人も猿も入り混じって過ごしている。
さらわれた人が居そうな場所や、何か気になることがないか。動物が集まっているとことか。
飼育員は困惑を浮かべ、答える。
「最近、近くであった騒動のせいで従業員が減って困っているんだよ。誰かのイタズラか、檻が勝手に開けられたり、お客さんも少ないし」
愚痴のように零し、深い溜息を零した。
他にと追求すれば少し前に、珍しく大勢の客が訪れたと言う。
だが、それ以上は飼育員は忙しすぎて客にまで気が回らないので分からないようだ。
要は来客は気付いていたが、それがどこかへ行ったのか。まったく帰っていないのか分からないという。
本当に危険な檻は開いてないはずだが、やはりこうも動物が逃げ出していると、猛獣の檻には近づきがたく放置されて居るとか。
とりあえず、大勢が向かったという方向に歩いて見ることに。
痕跡を辿れば何か見つかるかもしれない。
ふと、視線を上げれば鴉が横切っていく。
「鴉の声が聞こえる、元からいたのか飼われていたのが逃げ出したのか……」
コウは見あげ動きそうになった唇を結ぶ。
(「こういう時、鴉の声に触発されて、オレの口から不吉な予言(ヴォイス・オブ・レイブン)が出ることがある……そうなったならそれは「誰」の運命だろうな?」)
まずは場所を特定にと、仲間と再び歩き出すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
ロシア最古の動物園。うふふ、こうして観光ができるのは愉しいですわね。ベルリン動物園の方が歴史がありますけれど!
さて、動物園ということならいつものように動物を皆殺しというわけにはいきませんわよね。
【動物の友】を使い、折から逃げ出した動物にエサをあげながら、話を聞きましょう。
どうにもここで吸血貴族が人間を攫って拷問しているようなのですけれど、それらしい場所に覚えはありまして?
一番いいのはその場所を目撃した動物がいることですけれど、「動物に見られたら殺す」くらいはやっていそうですし、目撃情報がないことも考えられますわね。
その時はあなたたちが近づかない、近づくと危険な場所はありまして? や 鼻が利きそうなイヌ科の動物に血の匂いが強いのはどちらでして?など質問を変えて場所を突き止めますわ。
うふふ、そんなに拷問が好きなら、たっぷり痛めつけてあげませんとね。
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
排斥力を無視する情報収集とか、案内人さん達の予知みたいな能力ですね。
それ自体も脅威ですが、発動方法も大問題です。
今の段階で気付けたのは僥倖です。手遅れになる前に人々を助けますよ。
さて、問題の動物園ですが、侵入自体は容易に行けそうです。
ただ、どこに敵が居るか分かりませんし、徒に騒ぎを起こさぬよう、慎重に行動しましょう。
現状、管理不足で動物達が逃げ出している、というお話でしたね。その上で訪問客も少ない、と。
それならば、数少ない訪問客よりは、逃げ出した動物達から目撃情報を集めるのもありかも知れませんね。
動物園を見回るように動きつつ、動物達を見掛けたら、【動物の友】で動物達と意思疎通を試みます。
この動物園で、人間達が大勢集まっているか連れて行かれる所を見たかとか、どこか近づこうとしたら仲間が殺された所があるか、その辺りを確認してみましょう。
後は、訪問客の方々にも尋ねてみましょうか。
同行者を探している風に装って、どこかに集まったか誰かに連れて行かれたか見なかったか尋ねましょう。
●動物の時間
すっかり人の数と動物の数が逆転したような動物園の光景を見ながら、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)とフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は歩く。
「ロシア最古の動物園。うふふ、こうして観光ができるのは愉しいですわね。ベルリン動物園の方が歴史がありますけれど!」
これはこれで趣があると、エレオノーラは笑む。
「排斥力を無視する情報収集とか、案内人さん達の予知みたいな能力ですね。
それ自体も脅威ですが、発動方法も大問題です」
このまま気付かなければ、大変な事態になっていただろうとフィーナは言う。
「今の段階で気付けたのは僥倖です。手遅れになる前に人々を助けますよ。ただ、どこに敵が居るか分かりません」
慎重に行動をと思いながら彼女は首を傾げる。
「現状、管理不足で動物達が逃げ出している、というお話でしたね。その上で訪問客も少ない、と。それならば、数少ない訪問客よりは、逃げ出した動物達から目撃情報を集めるのもありかも知れませんね」
「そうね。動物園ということならいつものように動物を皆殺しというわけにはいきませんわよね。檻から逃げ出した動物にエサをあげながら、話を聞きましょう」
さて、まずはどこへ。
こんにちはと、檻の中でのんびりしていた大鷲にエレオノーラは動物の友で声をかける。
「どうにもここで吸血貴族が人間を攫って拷問しているようなのですけれど、それらしい場所に覚えはありまして?」
「この動物園で、人間達が大勢集まっているか連れて行かれる所を見たかとか、どこか近づこうとしたら仲間が殺された所がありませんか」
さすがに鳥では分からないか。それでも人が多く集まってた場所はと聞けば、右へ行った左へ行ったと見たものについては答えてくれる。
「一番いいのはその場所を目撃した動物がいることですけれど、動物に見られたら殺すくらいはやっていそうですし、目撃情報がないことも考えられますわね」
それに檻の中の動物では、やはり目撃は少ないか。
と、目についたのは犬達だ。タヌキや野良犬が檻の外を、客と変わらない様子で闊歩している。
この辺りは飼育員がまともにこないせいだろうか、道端に適当に餌がバラ撒かれ。逃げた動物が集まっているようだ。
彼らをあやしながら、やはりこの質問はイヌ科の動物にとエレオノーラは尋ねる。
「血の匂いが強いのはどちらでして?」
はじめはキョトンとしていた犬たちも、あっちが臭いと前足や鼻先で示す。
やはり敵は猛獣の檻などが並ぶ方のようだ。元々頑丈で血の臭いも多い、獣の強い臭いのするばしょに。
「こちらの子も、向こうに大勢が向かったと教えてくれました」
「では、行きましょうか。うふふ、そんなに拷問が好きなら、たっぷり痛めつけてあげませんとね」
2人は、敵の姿を求めどうやって懲らしめようかと猛獣エリアへと向かうのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV2が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
一・百
【百夜】
ふむふむ…つまり動物の檻に捕まっているんだろうか…
ならばここは地元の狐に聞くのが一番
黒狐に変身し交流しながら情報収集
ん?もふもふ?
はい、もふもふです…
思いっきり自分をアピール
狐に変身して動物園を駆け回る
白熊…でかい…
あれには勝てないな狐だと
さすがに蛇とは会話できないな…
やっぱりここは狐に…
こんにちはと尻尾をふって挨拶したら聞いてみよう
最近人がいっぱい連れてこられなかったか?
どっちの方向につれてかれたとか分かるか?
後は他の動物を見ながらのんびり…
寒っ!?
シャムス寒いよここ…
いないー!?
シャムスを探して合流
思い出したように駆け寄り、服の中へ避難を
情報をお互いにすり合わせ
他の動物でも話が通じそうな獣には交流を試みながら
掴まってる場所を探そう
そうそう猛獣系、何だろう…ライオン、オオカミ、クマ?
動物園をまわりながら探してみよう
シャムス・ライラ
【百夜】
北国の冬…
もふもふが必須だね、モモちゃん
その場の風俗に合わせた厚着をして一般人に紛れつつ
事前に動物園の見取り図をチェック
大分広いな
拷問場所を探し出し人々を助け…
モモちゃんの迷子も防止しなければ
可能なら【友達催眠】を使って
園内の人達から情報収集
園内で飲食店、売店等あればその辺りにお客さんもいるだろう
(はっ…モモちゃんがいない!)
実は…探しものをしておりまして
ええ、うちの飼い狐を!
それはもっふもふの可愛い黒狐で
この辺りで急にいなくなってしまって
まさか誘拐…最悪毛皮…
変わったことや怪しげな人物や物を見かけたりしてませんか?
何か運び込まれたとか
何処かに何か隠しているとか
(青ざめつつ)
情報収集後、モモちゃんを探し出し合流
良かった、良かった(もふもふ暖か)
情報をすり合わせ
拷問場所の検討
壁に囲まれ
獣の唸り声…
猛獣系の檻のある場所は特に注意を払おう
後は冷たい壁、雫が落ちる音
地下の可能性もあるだろうか
動物達の様子からも分かることはあるだろう
周囲で頻繁に出入りがあれば落ち着かないはず
アドリブ等歓迎
●冬の動物達
動物園とはいえここはモスクワ。
寒そうにしながら、案内人の言葉を思い出し。
「ふむふむ…つまり動物の檻に捕まっているんだろうか……ならば、ここは地元の狐に聞くのが一番」
一・百(気まぐれな狐・g04201)は、するりと黒狐に狐変身。
「北国の冬……もふもふが必須だね、モモちゃん」
コートなど着込んできたが、シャムス・ライラ(極夜・g04075)が寒そうにすれば、黒狐の百がヒョコリと見あげる。
(「ん? もふもふ? はい、もふもふです……」)
シャムスの前で飛び跳ね、百はアピールする。
よしよしと、あったかそうなもふもふを抱えながら撫で、まずは見取り図のチェックから。
「大分広いな。拷問場所を探し出し人々を助け……モモちゃんの迷子も防止しなければ」
そうなのと不思議そうに見あげる黒狐の百は、ワクワクしているのか既に走り回りたそうに、尻尾を振っている。
まずは僅かでも人からも情報をと、飲食店・売店のあるあたりへと足を向ける。
すると確かに数名のお客さんらしい姿が、ちらほら。
足元に集まる沢山の鳩、それから逃げ出したと思われる猿に囲まれ、食べ物を狙われかけていたり、やや動物におされているだろうか。
(「はっ……モモちゃんがいない!」)
動きたそうだからと、下ろしたのが間違いだったか。
「実は……探しものをしておりまして。ええ、うちの飼い狐を! それはもっふもふの可愛い黒狐で、この辺りで急にいなくなってしまって……まさか誘拐、最悪毛皮……」
慌てるシャムスの言葉は真に迫っており、友達催眠以上に彼らも何か助けられないかと直ぐに何かないかと必死に首を捻ってくれた。
「変わったことや怪しげな人物や物を見かけたりしてませんか? 何か運び込まれたとか、何処かに何か隠しているとか」
「……そういえば、何だかここに不釣り合いな人を見かけたな」
「それは!?」
青ざめつつ迫るシャムスに、彼らは見かけた貴族のような装いの人達が向かった方を指さす。
猛獣の檻が並ぶエリアの方だ。
こんな風に動物が逃げ出していては、普通の人間であれば確かに進んで向かう場所ではないだろう。
その頃、一足先に猛獣エリアに向かった黒狐の百。
(「白熊……でかい……あれには勝てないな狐だと」)
少し先にあった蛇の檻では、寒さに負けたのか完全にとぐろをキツクまいた蛇が寝ており、話を聞けそうな動物は簡単には見つからない。
(「やっぱりここは狐に……」)
ふさふさの尾に身体を埋めるようにしていた狐たちが、黒狐の百の来訪に顔をあげる。
こんにちはと尾を振り挨拶。
(「最近人がいっぱい連れてこられなかったか? どっちの方向につれてかれたとか分かるか?」)
聞けばこの間、騒がしかったと奥の方を示す。
この奥にある檻といえば、ライオン、クマ、トラと定番の猛獣だ。
さてどこに行こうかと迷っていると、寒い風が吹き込んで。
(「寒っ!? シャムス寒いよここ……」)
振り返ればそこに居るはずの彼の姿は無く「いないー!?」と大慌て。
程なく、再会した2人は無事を確認。
「良かった、良かった」
もふもふ暖かい存在を抱き上げ、服の中に避難する黒狐にシャムスは安堵の息を零す。
さて暖まって安心した所で、情報交換。
人の姿に戻った百もシャムスの話とすり合わせ、やはり拷問場所は猛獣の檻だと。
「そうそう猛獣系、何だろう……ライオン、オオカミ、クマ?」
「冷たい壁に囲まれ、獣の唸り声、雫が落ちる音……地下の可能性もあるだろうか。周囲で頻繁に出入りがあれば落ち着かないはず」
残りの檻も回ってみようと2人は散策を続け。
クマ、ライオン、オオカミ……トラ。
室内へと続く鉄板の扉の前で中に入りたそうに、唸るトラの姿が目にはいるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狐変身】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
●檻の中
固く閉ざされた室内への扉を開けようと、トラは唸り声をあげる。
鉄板の扉の向こうでも、唸り声をあげ中でもトラが喉を鳴らす。
何せ仲間の寝床には、肉と血の臭いを漂わせる人間がいるばかり。
石壁に囲まれた室内は本来は、トラの寝床であり子育ての部屋であった。
だが無粋な吸血鬼に占拠され、子供のトラや仲間達を外に追い出され、ここのトラ達もご立腹だ。
人々に待つのはこの拷問を楽しみに、椅子を準備し最初の犠牲者を選ぼうとしてる吸血鬼の夫婦に殺されるか。
獣の餌食になるしかない。
ただ恐怖に震えるのであった。
エレオノーラ・アーベントロート
あら、可愛い猫ちゃんですわね。
うふふ、小さい猫ちゃんもいいですけれど、大きいのも可愛らしいですわ。
せっかくですし一緒に遊びたいのですけれど、先にやることがありますの。
えぇえぇ、ですから――退いてくださいますわよね?
積み重ねた【動物の友】で友好的に接しましょうか。
うふふ。わたくし、可愛い猫ちゃんを虐める趣味はありませんの。
うぅん、そうですわね。
あなたたち全員が満足いくほどのお肉は持ってきていないのですけれど。
代わりに、あなたたちを寝床から追い出したクソどもをブチ殺して、寝床に入れるようにしてあげますわ。
虎を説得できたら堂々と鉄の扉を開けましょう。
せっかくなら虎も撫でたりモフったりして、安全なことを捕まった人にアピール。
虎の檻を抜けて脱出してもらいましょう。
うふふ、こんなに可愛らしいんですのよ?
怯えることはありませんわ。
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
人々の囚われている場所は分かりましたが、なるほど、猛獣用の檻であれば、閉じ込めておくのに特に小細工など要りませんね。
住処を奪われた虎さん達のためにも、人々を無事に助け出しましょう。
とはいえ、急いては事をし損じる、です。
救出に気付かれないよう、平穏結界を発動して異変に気付かれ難くしておきます。
その上で、なるべく静かに行動ですね。
虎さん達のケアは他の方がしてくれていますし、此方は囚われた人々のケアを中心に、ですね。
まずは中の人々には静かにして頂いた後で、皆さんを助けに来たことを伝えて落ち着いて貰い、不安感を和らげます。
拷問はされていないようですが、もし怪我をしている方が居れば簡単に手当てをし、衰弱している方が居れば水か携行食を提供ですね。
後は防寒ですが、毛布は嵩張りすぎますし、一時的に凌げればなので、カイロを用意します。一時凌ぎなので、脱出後は捨てて下さいね。
もしすぐに脱出出来そうなら、安全な所まで護衛します。
無理そうなら、これから起こる騒ぎに乗じて逃げるよう誘導ですね。
●囚われの人
仲間からの情報をまとめながら、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)とエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)はトラの檻を眺めた。
通常の観覧用の檻の中で、奥の室内檻へと続く鉄板の扉は固く閉ざされ、入れなくなったトラが扉の前唸ったり爪で引っ掻いたりしている。
「猛獣用の檻であれば、閉じ込めておくのに特に小細工など要りませんね」
なるほどと納得しながらフィーナは、どうやって中に入ろうかと首を傾げる。
「住処を奪われた虎さん達のためにも、人々を無事に助け出しましょう。とはいえ、急いては事をし損じる、です」
恐らく敵も中か近くに居るはずと、直ぐに察知されないよう平穏結界をフィーナははった。
「あら、可愛い猫ちゃんですわね。うふふ、小さい猫ちゃんもいいですけれど、大きいのも可愛らしいですわ」
トラは確かにネコ科だが、可愛いというにはいささか大きいような。子供のトラは確かに大型猫とおもえなくもないが。
だがエレオノーラは臆することなく、動物の友を使いトラへの交流を試みる。
ただでさえ寝所を追われているトラを刺激しないよう下手に子トラには近付かないようにしながら敵意がないことを充分に示す。
「せっかくですし一緒に遊びたいのですけれど、先にやることがありますの」
グルルルルルと、唸りをあげこちらを睨むのは子を護るためか、新たな侵入者に対する警戒か。
「うふふ。わたくし、可愛い猫ちゃんを虐める趣味はありませんの。うぅん、そうですわね」
何を提供できるかとエレオノーラは考え、彼らの為に提案する。
「あなたたち全員が満足いくほどのお肉は持ってきていないのですけれど。
代わりに、あなたたちを寝床から追い出したクソどもをブチ殺して、寝床に入れるようにしてあげますわ」
獣と言えど、さすがにこの地域の寒さは厳しいだろう。子供が居るとなれば尚更、なるべくなら風の当たらない場所で暖かく過ごしたいはず。
「えぇえぇ、ですから――退いてくださいますわよね?」
思いが通じたのか、扉の前に陣取っていたトラが場所を開けその場から離れていく。
「では、行きますわよ」
「なるべく静かに行動ですよ」
なんてやり取りしながら、エレオノーラは鉄扉をディアボロスの力でこじ開け中へと入り込む。
中に入れば3つの檻が繋がるように並んでおり、彼女達が踏み込んだ檻には囚われた大勢の人が。その隣の檻の1つには押し込められた、2匹の大きなトラ。反対側の檻には拷問具に囲まれ、椅子に拘束され男が1人。
突然、扉が開けられ驚く人々をフィーナは落ち着かせながら話しかける。
「安心してください、私達は皆さんを助けに来ました。大丈夫ですか、怪我してる方はいませんか」
声を掛けながら、少しでも寒さを和らげるようにと今だけでも仕えるようにとカイロを配っていく。
「一時凌ぎなので、脱出後は捨てて下さいね」
「あなた方を捕えた吸血鬼はどこにいますの?」
隣の檻へと格子を破り移りながら、エレオノーラは尋ねる。
そのまま男の拘束を手早く解いていく。
吸血鬼は主人を呼んでくると言い残し、飼育員が使用している小屋の出入口から出ていったという。
となれば、人々の脱出にはトラの前を通らせるしかないか。
「うふふ、こんなに可愛らしいんですのよ? 怯えることはありませんわ」
寧ろトラは早く出ていって欲しいと思っているのだ。エレオノーラは、人々に刺激しなければ何もしてこないことを、大人しく道を開けてくれたトラの毛並みを丁寧に撫でアピールし安心させる。
怪我をしてる人もいないので、これなら直ぐに逃げることが出来るだろう。
そう動き出したところで、ガチャリと飼育員用の鍵が開けられ。
「御主人様、拷問の準備は出来ております」
そう『ノーブルバトラー』が扉を開け驚きを浮かべる。
エレオノーラとフィーナは咄嗟に敵を抑えに飛び出し、そのまま外へとバトラーを押し出す。
さすがに『黒と血の夫妻・フェレンツとエルジェーベト』の反応は、早く巻き込めなかった。
後は、敵をひきつけていれば人々はその間に逃げられるだろう。
楽しそうに囁き合う吸血鬼の夫妻と執事の姿に、ディアボロスは身構えるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】がLV3になった!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
全くもう、間が悪いですわね!そちらはそちらで勝手に逃げていてくださいな。
あなたたちも、もうちょっとのんびりしておいてくれれば――もう少し、長生きできましたのに。
「機竜闘殺法」を使用、炎の翼と尾を生やし、ノーブルバトラーどもを押し返したその勢いのままに近接戦闘を行いますわ。
炎の尾を振るって薙ぎ払い、叩きつけ、締め上げ、ノーブルバトラーを焼きながら叩きのめしましょう。
ネズミの大群は炎の翼を羽ばたかせて起こす熱風で接近を牽制。効果があるかは疑問ですけど、【泥濘の地】も発動させておきましょうか。
うふふ。この翼も飾りではありませんのよ。
わたくし、猫も鼠も好きですけれど――今日は猫の気分なんですの。
逃すと面倒ですし、きっちり最後の一体まで逃さず撃破したことを確認したらアヴァタール級の方へと向き直りましょう。
さて、後はあなたたちだけですわね。ブチ殺される準備はよろしくて?
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
間一髪、脱出準備には間に合いましたか。
私達がここで抑えますから、皆様は今の内に逃げて下さい。
大丈夫、これ以上皆様へ危害は加えさせません。
という訳で、この先は通行止めです。
貴方達は、ここから先にも後にも進めないと思って下さいね。
まずは防衛ラインを私達の後方、扉の前に引き、人々を追えないようにします。ユリウスにも門番して貰います。
ここを塞げばそれなりに時間は稼げるはずです。後はここで敵を食い止めるのみ。
戦闘方針は『英雄旅団』で精霊達と連携。
精霊達やユリウスと共に敵を迎撃、精霊達の援護射撃と合わせて、細剣による刺突で接近戦を仕掛けます。
弱った敵から確実に止めを刺して数を減らしますが、無理矢理にでも突破を狙うか、別ルートから人々を追おうとする敵が居たら其方を優先です。
敵の黒爪は、伸び縮みするなら槍みたいなものですかね。
直線的に伸びるなら、どこを突いてくるかは分かり易そうです。
ならばそれに合わせて、細剣で爪を切り払うか受け流すかし、狙いを逸らすか回避、そのまま刺突のお返しです。
●執事の務め
飼育舎の檻から飛び出す寸前、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は、一般人達に声をかけた。
「私達がここで抑えますから、皆様は今の内に逃げて下さい」
執事の姿に、捕われてた男は恐怖を浮かべたが、彼の仲間が手を引いてくれる。
「大丈夫、これ以上皆様へ危害は加えさせません」
「全くもう、間が悪いですわね! そちらはそちらで勝手に逃げていてくださいな」
既にエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は、敵ごと外へと飛び出してった。
間一髪。そう感じながら、後のことは彼ら自身に託しフィーナも飛び出した。
「あなたたちも、もうちょっとのんびりしておいてくれれば――もう少し、長生きできましたのに」
「この先は通行止めです。精霊達よ、我が元に集って踊れ。護るべきもののため、力を合わせ共に不動の壁とならんことを……!
召喚した精霊を憑依させながら、フィーナは自分達の背後に素早く防衛ラインを引いた。
これで敵は、簡単には追いかける事が出来ない。突破しようとしても、一手間かかる。
門番のようにダンジョンペンギン『ユリウス』が、
「貴方達は、ここから先にも後にも進めないと思って下さいね」
その前に近づけるつもりも、逃すつもりもない。
精霊と憑依し、『戦乙女の英雄旅団(ヴァルキュリアノエインフェリア)』の力を展開する。
「ディアボロスか。御主人様、ここは私めが」
前へと進み出る『ノーブルバトラー』らが、ゆっくりとディアボロス達を囲むように近付いていく。
その一歩が地に着くたび、影の中から顔を出すのは『シャドウマウス』の赤い瞳。
「ここを塞げばそれなりに時間は稼げるはずです」
まだディアボロスを侮っているのだろう。夫妻はバトラーに任せたまま、互いを見つめあい囁き合って2人の世界を勝手に作っている。
「逃すと面倒ですし、きっちり最後の一体までお相手してさしあげますわ」
身構えると同時に、炎の翼と尾を生やし『機竜闘殺法(ドラッヘ・シュラハト)』で懐に飛び込み薙ぎ払う。
バトラーの呻きと共に、キィキィと耳障りな声を上げながらエレオノーラの足元の影よりネズミが血を奪おうと溢れ身体を上ってくる。
「うふふ。この翼も飾りではありませんのよ。わたくし、猫も鼠も好きですけれど――今日は猫の気分なんですの」
足を齧られる痛みより、ネズミの這う不快さを露わに一瞬で振り払い炎を増すと翼を羽ばたかせ、群がろうとしていたネズミを燃やし、次のバトラーに飛び掛かる。
フィーナの方は、バトラーが伸ばした『カースドクロウ』を〈白銀の細剣『ヴィントリート』〉で受け払うも、巧妙に反対側の手より同じように伸ばした爪が脇腹に突き刺さった。
「ヒヒッ、若い女性の血はやはりいいですね」
「この程度、掠り傷です」
血を奪えたことに喜ぶバトラーに、フィーナは冷静に切り返し、ヴィントリートを前へと突き出した。
精霊の加護を得た一突きは、滑らくバトラーの脇下から深く中心へと沈み込む。
エレオノーラの方も、ネズミを圧倒し押し返しながら攻撃と共に出現させた炎の尾で薙ぎ、叩きのめした。
「あら、もう終わりですの」
思ったより手応えの無い相手だったと微笑を浮かべ、エレオノーラはさてと夫妻に向き直る。
「後はあなたたちだけですわね。ブチ殺される準備はよろしくて?」
吸血鬼の夫妻は秘め事を囁き合うように、顔を寄せ合うのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

真秀場・ユメ
(トレインチケット)
●夫妻と少女
ディアボロス達を眺めながらひそひそと2人の世界を作り出す『黒と血の夫妻・フェレンツとエルジェーベト』の姿に、真秀場・ユメ(無縫剣・g09288)は不思議そうに首を傾げ明るく口を開く。
「楽しそうな事、ヤってんじゃ~ん? あーしも混ぜてよぉ」
まるで、ショッピングの途中で通りがかったかのような軽いノリでスマフォカメラで撮影する。
「えーっ、拷問? 悪趣味ーっ」
そういうのはよくないよと、派手にデコられた〈傾奇刀『綺羅河』〉を、スラリと抜いた。
ゆるい立ち振る舞いとは違って、日本刀は本物。
「嫌だわ、私可愛いみたいに振舞ってる女は、嫌いなのよ。はしたないと思わなくてフェレンツ」
「そうだな。ボクはどんな姿だったとしても、君しか目に入らないよエルジェーベト」
2人でクスクスと囁き、人目も気にせず互いの頬に腰にと指先を這わせ、微笑を浮かべ。エルジェーベトが『紅鉄処女』を呼び出し、ユメを捕らえ針の生えた器具の中に閉じ込めた。
「でも、私以外の女はいらないわね」
閉じた拷問器具の内で、針がユメの全身を突き刺しその血液がエルジェーベトの元へと運ばれる。
「いったぁー。いきなり酷いじゃないッスかー。あーしも、堂々とイチャつける相手ご欲しィー!」
プロポーズはどっちからなんて、グイグイ聞いていくものの目的は忘れていない。
「じゃぁ、悲しくないよーに、スパっと一緒に斬ってあげちゃうよぉ!」
ユメは『バエル神葬撃』で、ズバーンと斬り込んだ一閃はフェレンツを斬り付けるのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
エレオノーラ・アーベントロート
ちょっと?
わたくしを無視しようなんていい度胸ですわね?
そんなに2人仲良くしたいのなら――まとめて地獄に叩き込んであげますわ。
電磁レールガン「フェアレーター」を構え「第六十四の魔弾【焦熱】」を投射。実弾が存在しない、熱エネルギーそのものの投射でフェレンツとエルジェーベトを纏めて焼き焦がしますわ。
反撃の降り注ぐ銀の剣と銀の槍、銀の剣での直接攻撃を全て防ぐなんてのは現実的ではありませんわね。
降り注ぐ銀の剣に的を絞ってフェアレーターを頭上に掲げて防ぎ、銀の槍は可能な限り魔力障壁で防御、銀の剣を振りかざして向かってくるというなら、正面から【焦熱】の魔弾で歓迎いたしますわ。
わたくし、どちらかというと弱い者虐めは好きな方なのですけれど――自分が偉くて強いと思っているクソどもを見下ろす方がもっと好きですの。
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
二人で一人みたいな存在だからなのか、それとも単純に状況が分かっていないのか。
この状況で二人の世界に入り浸りとは暢気なものです。
惚気話は冥府でどうぞですよ。
戦闘は『極光の波動』で射撃戦。
精霊達やユリウスの力を借りて波動を放ち、二人を纏めて薙ぎ払います。
波動を放つ際、他の味方や周辺の施設まで巻き込まぬよう注意ですね。
この一帯は猛獣達の住処でもありますし、彼らに安全な住処を返さないとですしね。
万一、二人共、あるいは片方が逃げる素振りを見せるようなら、回り込んでユリウスや味方と共に退路遮断です。
先程も言いましたが、ここからは逃がしません。
確実に仕留め、情報漏洩を防ぎますよ。
それにしても、二人の香りですか。夫婦で他人を誘惑するって、倫理観どうなっているんでしょうか?
生憎、私には心に決めた方が居りますので、貴方達への親愛はありえませんし、不倫する気もありません。気をしっかり持って、誘惑や束縛に対抗です。
それに、無理矢理血を吸ってくるなら、波動を放ってそれ以上の傷を与えるまでです。
●2人の吸血鬼
傷ついたフェレンツに、エルジェーベトが駆け寄り傷口に口付け血を与えていく。
吸血鬼ゆえダメージは受けても傷は苦にならないらしいが、『黒と血の夫妻・フェレンツとエルジェーベト』は互いを庇いあうように気遣うようだ。
「大丈夫、フェレンツ。嫌だわ、野蛮な女はこれだから」
「いいんだ。ボクはエルジェーベトが傷つかなければ」
気付けば斬られた傷口はそのままに、出血は既に止まっている。
「ちょっと? わたくしを無視しようなんていい度胸ですわね?」
「二人で一人みたいな存在だからなのか、それとも単純に状況が分かっていないのか。
この状況で二人の世界に入り浸りとは暢気なものです」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)とフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)に睨まれるように挟まれながらも2人は薄っすらと笑みを浮かべ視線だけを向けてくる。
「あら、私たちの仲に妬いていらして?」
「そんな風に言うもんじゃないよ、エルジェーベト。教えてあげたらいいじゃないか、ボクらの愛を」
軽く応じながら、再び視線は互いへと向けられ抱き合い見つめ囁き合う。
これはまともに話すだけ無駄のようだ。
「惚気話は冥府でどうぞですよ」
「そんなに2人仲良くしたいのなら――まとめて地獄に叩き込んであげますわ」
ダンジョンペンギン『ユリウス』も呆れた様子でフィーナの横に並ぶ。
「精霊達よ、どうか、私に力を貸して」
雪と氷、光の3精霊がフィーナの周りに召喚され、『精霊達の四重奏・極光の波動(セイレイタチノアンサンブル・オーロラウェーブ)』の狙いをつける。
まとめて薙ぎ払えるようにと狙いをつけながら、他の施設に影響しない方向を探る。
「この一帯は猛獣達の住処でもありますし、彼らに安全な住処を返さないとですしね」
「ふふっ、何を考えているのかしら? そんなことよりフェレンツが傷ついたのよ。あなたの血を捧げなさい」
蠱惑的に微笑むエルジェーベトから、いや夫妻から芳しい香が漂ってくる。
くらっと彼らへの敵意が薄れ、自分の身体を傷つけ血をあげなければという気持が沸きあがるも、フィーナは大切な人を思い浮かべ唇を強く結び頭を横に振り『伯爵夫妻の誘惑』に抵抗する。
「生憎、私には心に決めた方が居りますので、貴方達への親愛はありえませんし、不倫する気もありません」
「それは残念だな。ボクらに仕えた方が楽になれるのに」
もしかするとこの力で、猛獣の檻を強奪したのかもしれないなどと思いながら、気をしっかりもってフィーナは歌を紡ぐ。
「どこを見ているんですの?」
余所見厳禁。電磁レールガン〈フェアレーター〉を構え、エレオノーラは『第六十四の魔弾【焦熱】(フィアウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)』を装填する。
「纏めて焼き焦がして差し上げますわ。【焦熱】解放――」
発動と同時に投射される熱が彼らを包み焦がす。
「わたくし、どちらかというと弱い者虐めは好きな方なのですけれど――自分が偉くて強いと思っているクソどもを見下ろす方がもっと好きですの」
その熱にエルジェーベトは悲鳴をあげ、フェレンツは全身を焦がしながらも、銀の剣を掲げた。
天と地から『銀串刺斬』の、無数の銀の刃が出現し煌めく。
「くっ、これを全て防ぐなんてのは現実的ではありませんわね」
それでもエレオノーラは、降り注ぐ銀の剣にはフェアレーターを頭上に掲げ、下からの銀の槍には魔力障壁をはり、駆け抜け躱そうと試みる。
「エルジェーベトには、近づけさせるものか!」
銀の剣を手にフェレンツはまだ殆どの皮膚が焦げたまま、必死な形相を浮かべ斬りかかってきた。
ならば前へ。
エレオノーラはフェアレーターを正面に構えなおす。
「共に歌を紡ぎ、その想いをもって極光の導きと成し、我が敵を討ち果たせ……!」
歌の終わりと共に広がるオーロラの領域と波動に、一瞬フェレンツは動きを止めエルジェーベトを振り返った。
波動にのまれたエルジェーベトは悲鳴をあげる。
「いやっ! 私が消えるなんて、まだ人の悲鳴もフェレンツとも……」
そこで声は途切れ光に呑み込まれる。
助けようと向きを変えたフェレンツの剣は鈍り、完全に動きが止まった。
いやエルジェベートと同じように極光にのまれ消えていった。
もう一度、魔弾を撃ち込むつもりでいたエレオノーラは消えてしまったフェレンツに、ほっと息を零す。
恐らく命を共にしていたのだろう。
「それにしても、二人の香りですか。夫婦で他人を誘惑するって、倫理観どうなっているんでしょうか?」
吸血鬼という次点で、それを問うのも無粋だが。これで厄介な企みの1つを潰すことができた。
動物園も吸血鬼がいなくなれば、いつか元通りの運営に戻りお客さんも戻ってくることだろう。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【グロリアス】LV1が発生!