キャメロット城攻城戦~動けないし動きたくない(作者 唐揚げ
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#幻想竜域キングアーサー  #キャメロット城攻城戦<後編>  #キャメロット  #キャメロット城攻城戦 

●新宿駅グランドターミナル
「なんか、竜麟兵の中にもミョーなヤツらがいるんスね……」
 七田・ナナ(エンジョイガール・g05125)は微妙な表情だ。キャメロット城攻城戦の大詰めでピリピリしている中、どんな敵を予知したのだろうか?
「ウチが見たのは、『拷問竜鱗兵』っていうトループス級の大群なんスけど……」
 拷問竜麟兵は、醜悪かつ下劣で残忍、人間を苦しめ支配するクロノヴェーダの悪性を形にしたような化け物だ。
 直接戦闘よりも搦手を得意とし、そういった作戦に従事することが多いはず、なのだが……。

「こいつらがみっしり詰まってたッス。みっしり」
 ナナはげんなりした顔で言った。
「リーダーがやられて指示待ち中みたいなんスけど、こう、おんなじとこに一塊になってるもんだから通路一杯なんじゃないかってぐらいみっちりしてて……そろそろ冬なのに、暑苦しさがハイパーだったッス」
 この竜麟兵、ドラゴンというより豚に近い造形をしている。まあ実際は脂肪だけでなく筋肉の鎧でもあるのだが。
 そのたいへんふくよかなヤツらがギッチギチに待機しているのは、なるほど暑苦しいことこの上ない。
「おまけに「動きたくない」とか「お腹すいた」とか言ってたッス」
 あれ? これはそういう話じゃなく、ただの怠け者集団なのでは!?

「……とはいえ、こんなヤツらでも指揮官が戻ってきたら厄介な戦力になるッス」
 ナナははぁ~とため息をついた。
 想像してみてほしい。横にも前にも分厚い鈍重そうで頑丈そうで、おまけに悪辣で卑劣な竜麟兵がスクラム組んで襲いかかってくる様を。
 物理的にも心理的にも最悪の絵面である。もしかして拷問ってそういう意味なのではなかろうか。
「だから、うだうだしてる今のうちにやっつけておいてほしいッス! 油断したらダメッスよ、先輩!」
 いまいち気の抜けた敵だが、戦闘はしっかりやるように忠告するナナだった。

●幻想竜域キングアーサー:キャメロット城、メイン通路
「「「ブヒヒ~~~」」」
 ギチギチみっちり。

 詰まっていた。
 ドラゴン用に三倍以上の幅が設けられた通路に、おしくらまんじゅうでもやってんのかってぐらいみっちりと集まる大群がいた。
 このへんだけ温度が10度ぐらい上がっていそうなレベルの暑苦しさだ。空気が揺らめいて見えるのは多分きのせいではない。
「動きたくないブヒ~」
「っていうか集まりすぎて動けないデブ」
「こうやってれば守りも固められて一石二鳥ピザ」
 ……やる気はあるんだろうか? 指揮官がいないからってサボってるだけではなかろうか?

 しかし油断するなかれ。ディアボロスが現れれば即座に戦闘態勢を取るのだ。こんなのでもキャメロット城の兵力である。
 普通に活躍されても困るので、このチャンスにやっつけてしまおう!


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

唐揚げ
 寒くなってくると、布団から出るのが億劫になりませんか? 自分はなります。
 そういうわけで、たくさんのふくよかな竜麟兵がみっちみちに固まってドラゴンの指示を待っています。
 こんなふざけた奴らが普通に手強くなっても困るので、早めに倒すが吉です。
202

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


竜城・陸
しとら(g00929)と

――そうだね、まあ
大地を奪い、民を虐げて反映する種族なんて
確かに害虫とさして変わりはないよね
でもしとら、一つだけ言っておくけど
俺、最近は暖房機能もきちんとこなせるからね?

そうだね、余りにも暑苦しいし
全て凍らせて静かになっていただくのがいいか
相手の動きはしっかり見て、自身の防御としとらへのディフェンスは十全に
戦闘で疲弊するような精神も持ち合わせていなければ、拷問をさせるような隙も与えない
反撃の好機に繋げさせてもらうよ
彼女は俺の大切な後輩だし
一応、色々なことに目を瞑れば、きちんとした女の子なのだから
傷の一つもつけさせるわけにはいかないさ

そういう種のワニがいることくらいは知識として知ってはいるけれど……
氷漬けで動けないんだから、それもうただの蹂躙って言わないかい?
まあ、今からやることはそれとさして変わりないんだけど

己が裡に根付いた自然への信仰と愛を氷雪と成し
敵陣を凍り付かせて行くよ
愛した自然を取り戻す戦いだ
これほどお誂え向きの魔術もない

砕けて消えろ
――全て返してもらうよ


錣吹・しとら
陸(g01002)と

なんだありゃ?臭そうだし暑苦しいしカメムシの越冬集団の類か?
まあ寒さに弱いらしいから似たようなもんか、いくぞお頭!
夏場はあんなにちやほやされてたのに、寒くなるにつれてストーブの方に人が離れていくその冷却力を見せてやれ!

作戦はシンプルにいこう
二人で奴らを凍らせてぶっ飛ばす。あんなにブヨブヨした体じゃあ切った殴ったは効きが悪そうだし、よく燃えそうでも屋内で火は危ねえ。
寒さで身を〆て料理しやすくして八寒地獄の御裁きを代行といこうじゃねえか!

ところで昔、畜生ディメンジョン紀行で見たんだけどよぉ
ワニって冬眠する時、鼻面だけ水から出して氷漬けで冬を越すらしいぜ
それを見てアタシ思ったのよ
「この状態でワニワニパニックしたらクソ楽しいだろうな」ってな……
やっちまうか、最強のワニワニ大会!
一番デカくワニを爆散させた方が勝ちだからな!(満面の笑み)

お頭の冷気を取り込んで作ったこの『アイス叔父貴ハンマーピッケルタワー』をぉ!凍った豚団子どもめがけてぇ!『衝撃波』も乗せてえ!
くたばれぇぇぇ!!


●豚とカメムシのどっちが罵倒語なのか……
「なんだありゃ? 臭そうで暑苦しそうで、カメムシの越冬集団の類か?」
「「「ブヒッ!?」」」
 錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)の、春先に出没する頭がお花畑な人を指差す子供じみた容赦ない形容にショックを受ける『拷問竜麟兵』たち。彼らにもプライドはあるらしい。
「……そうだね、まあ大地を奪い民を虐げて繁栄する種族なんて、たしかに害虫とたして変わりはないけどね」
 竜城・陸(蒼海番長・g01002)は味わい深い顔である。
「まあ寒さに弱いらしいから似たようなもんだろ! つまりお頭の出番ってことだ!」
「……それ、どういう意味?」
「いやほらあれだよ」
 しとらは無邪気で悪意のない笑みを浮かべた。
「夏場はあんなにちやほやされてたのに、寒くなるにつれてストーブの方に人が離れていくだろ? その冷却力の見せどころってこと!」
「そういう事態が実際に起きてるみたいな発言、やめてくれる??」
 陸としては大変に不服である。しとらは全方位に喧嘩を売る遊びでも始めたのだろうか。
「あとね、しとら。一つだけ言っておくけど、俺、最近は暖房機能もきちんとこなせるからね?」
 訂正するとこ、そこでいいのか!?

 ところで、このやりとりを聞いていた竜麟兵の反応はというと。
「えっ!? 涼しくしてくれるピザ!?」
「願ってもないことだブヒ!」
「早速おれ達のこの厚い脂肪の熱を冷ましてくれデブ!」
 なんか食いついてる! 敵同士なのに!
「うわあ暑苦しいし臭いからこっちくんな!」
 げんなり顔のしとらの前に、陸がサッと紳士的に庇いでた。
「お、お頭……(トゥンク)」
「まったく、これでも一応俺の大切な後輩なんだ。守らないとね」
「おいお頭「一応」ってどういう意味だ一応って」
「色々なことに目を瞑れば、きちんとした女の子なんだよ。これでも」
「おいだからそれどういう意味だよ!?」
「いや、本当に。俺も意識しないと忘れそうになるけど」
「あとで言いたいこと山ほどあんぞお頭ぁ!!!!」
 しとらは飛び上がってぷんすこ怒った! 当然だ! でも陸が言うのも無理はないとも思う!

「「「イチャイチャしてんじゃねえピザ(デブ)(ブヒ)ー!!」」」
 なにか癪に障ったらしく、拷問竜麟兵は群れをなしてズドドドと襲いかかってきた!
「うおっ!? さらに暑苦しさが増してやがる! だったら……」
 しとらは『護符の衣』からパキーンと氷壁を作り出すと、それを『影灼く刃』で叩き壊した!
「寒さで身を〆て、八寒地獄のお裁き代行してやらぁ! その身で受けやがれーっ!!」
「「「ブヒ(ピザ)(デブ)ーッ!?」」」
 破壊された氷の破片は影灼く刃にまとわりつき、巨大な槍に再形成された。それを横薙ぎにぶおんと一振り!
「うーん、シンプルだけど効果的だ。こういう時は頼りになるね、さすがしとらだ」
 陸は頼もしげに頷いた。
「へへっ。そうだろ?」
 しとらは鼻の下を人差し指でこすり、得意げに笑う。
「……こういう時は本当に頼りになるんだけどなぁ。どうしてこう……」
「おい一言多いぞお頭ぁ!! なんだよアタシそんなアレか!?」
 アレかどうかで言うとだいぶアレである。陸が奥歯に物の挟まったような顔をするのもむべなるかな。

「大切な後輩だからこそ、言いたいことも増えるんだよ。しとらもわかってほしいな」
「お、お頭……(トゥンク)」
 しとらはチョロいので絆された。陸も別に嘘は言っていない。
「よーし! んじゃいっちょやるか、最強のワニワニ大会!!」
 そしたら、なんかしとらが変なことを言い出した。
「……ん? なんだいそれ」
「いやさ、昔「畜生ディメンション紀行」で見たんだけどよぉ」
「まずその番組名がおかしい気がするんだけど、それで?」
「ワニって冬眠する時、鼻面だけ水から出して氷漬けで冬を越すらしいんだよ」
 しとらの意外な豆知識が炸裂だ。こういうの、盛り上がるよね。
「それを見て、アタシは思ったのよ……「この状態でワニをパニックになるぐらいぶん殴ったらクソ楽しいだろうな」……ってな!」
「そういうとこだよしとら」
「えっ!? なんで!? 今の流れでなんか呆れるとこあったか!?」
 マジで自覚がないらしく、しとらは愕然としている。

「と、とにかくだ! 一番デカくワニを爆散させた方が勝ちだからな、お頭!」
「……うん、まあ楽しそうだからいいんだけどさ」
 屈託のない満面の笑みを前に、陸はツッコミを放棄した。言っても仕方ないことは身にしみて解っている。
「じゃあほら、氷のハンマー作ってあげるから」
 ヒュオオオと氷雪の魔力が鬼伽藍に集まり、クソデカピッケルハンマー……の、タワーとでもいうべき器物を作り出した!
「うおおお! くたばれぇぇぇぇ!!」
「「「ブヒ(ピザ)(デブ)ーッ!?」」」
「さっきから気になってたけど、語尾の大渋滞だなこいつら……」
 横の次は縦ってんで、勢いよく叩きつけられたハンマータワーでブチ砕かれる竜麟兵(と通路の床)を見ながら、陸は呆れて肩をすくめた。
 とりあえず、後輩は元気だし邪悪な宿敵どもは蹴散らされてるし、細かいことは置いとこう!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

李・風美
……なんやこれは。ハムの詰め合わせ? お歳暮には早いで。

こうも的が固まて、身動きできず密集。やるべき一つしか浮かばないヨ。
まとめて吹き飛ばすのみアル。
さあて。何枚抜きできるかネ。

【大特火! 在庫一掃撃ち尽し!】を使用。
正直弾がもったいないのですが複数へ火力をぶちまけるに一番適した技なので
割り切って大放出します。ジャンジャンバリバリ。
味方は巻き込まないよう気を付けます。

アドリブ連携歓迎!


白臼・早苗
アドリブ歓迎です

通路いっぱいの怠け者集団……
そんなにサボっていたいなら、このまま仕事せずにご退場してもらいたいね

いっそ密集してて蒸し暑いなら、サキュバスミストが空気に混ざっても気付く事なんてできないんじゃないかな?
それなら、【蝕む毒蝶の鱗】を流して少しづつ弱らせていってみようか
警戒が足りてないなら、見えない所から搦め手で削っちゃうのが正解だよね
……それにこんな集団と接近戦もしたくはないし


御守・樹
アドリブ連携歓迎

みっちりなのか…マジでみっちりだな…。マジの肉壁じゃん。回避盾でもねぇじゃん。
みっちりだし近接持ち込んで反撃の相打ち狙うのも手だけど精神的にきついなぁ…。
まぁ、動かない的って言うなら遠慮なく銃でぶちかますだけだな。

完全視界で揺らぎがあっても的は外さない。…やな揺らぎだけども。
一応物陰があればそこに潜んで伊耶那美を構え、パラドクス神立で銃弾の雨を敵陣に撃ち込む。やっぱりできれば近づきたくないしなぁ。
敵の動きを、観察からの看破予測で直接殴りかかってくるような反撃は回避していく。また投擲ナイフを投げ、縫い止めたり嚙ませたり絡ませることで拘束具の無効化を狙う。投擲系拘束具があったとしても多少でも軌道を逸らせれば十分な能力を発揮できないだろうし。
馬鹿力はもちろん喰らいたくないし、拘束具で動けなくなったとこにまともに直撃喰らうのはもっとまずいもんな。


リューロボロス・リンドラゴ
???
うぬ?
うぬぬ?
うぬぬぬぬ?
なんだこの光景は?
あれか?
満員電車というやつか?
刻逆前にあった早朝の通勤ラッシュというやつか?
大人たちが列車にぎゅうぎゅう詰めで仕事行きたくない……と項垂れる夢もなければ希望もない、幼子達に大人になるのやだなあと思わせる光景があったと聞くが……。
なんだかのう……。
我らは基本やる気満々にパラドクストレインに乗り込む故、縁遠い光景だったはずなのだがなあ。
ええい、げんなりしておる場合ではないわー!
良かろう、望み通り一生動かないでも良くしてやろう。
死ねば動く必要もなかろうぞ!
我が黄金を部屋に流し込んでくれるわ!
豚に真珠というやつよ、くはははははははは!
貴様たちにはもったいなかろうよ!
というかみっちり過ぎて数を減らしてからでもないと部屋に入るどころでもなさそうだしの!
精神の隙だと?
この程度の戦いで弱まるような精神性なら、ディアボロスになどなってはおらぬわ!
貴様らの様子にげんなりとはしたがそれはそれよ!
我は龍。我こそはドラゴン。我が財宝は陥穽と知れ!


●動きたくても動けない(やられたから)
「……???」
 こてん。リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は可愛らしく首を傾けた。
「うぬ?」
 こてん。これまた逆の方に首を傾げる。かわいい。
「うぬぬ??」
 こてん。かわいい。
「うぬぬぬぬ???」
 こてん。かわいい。

 ただただかわいいだけのムーブである。いつものカッコいいは完全に吹っ飛んでいた。
 さもありなん。キャメロット城が、ひいては円卓の騎士とアーサー王がどうなるかっつー割とマジでディヴィジョンのピンチなのに、この竜麟兵ときたら、
「寒いから動きたくねえピザ~」
「お腹すいたからだらだらするデブ~」
「っていうか単に動きたくないブヒ~」
 ……とかなんとかいいながらみっちみちになっている。

「……なんだこの光景は??」
 リューロボロスはくるりと振り返り、こてんと首を傾げた。かわいい。
「いやウチも聞きたいぐらいやで。なんやこれ、ハムの詰め合わせ??」
 李・風美(胡乱でチャイナな瓶底眼鏡・g00381)は困った顔で首を傾げ返した。かわいい。
「とりあえず、全力でサボろうとしているのは間違いないわね」
 と、白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)。そんなもんは見てわかるし、なんならあんまり認めたくないぐらいだ。だって戦うのがこんな怠け者集団とか……ヤじゃん!?
「でもさ、マジの肉壁だぜあれ。回避盾ですらねえじゃん。っつーか、回避も防御も放棄してんじゃん」
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は実際痛いところを突いた。
 おかしい。大群のトループス級は基本的に「やる気あっけど指揮官いねえ! だってディアボロスにやられたから! よし待機すっか」的なモチベーションでたむろってる奴らであり、指揮によるバフはなかれど厄介だから今のうちに倒すのが大事。そういう作戦なのである。

 だがどうだろう。このみちみちとした豚(※非常に見間違いやすいですが一応竜麟兵です)どもときたら。
「ブヒ~」
「ピザ~」
「デブ~」
「三段活用かよ。もう少しドラゴンっぽい鳴き声しろよ」
 樹は思わずツッコんだ。まあこの見た目で「~だドラ」とか言われてもナメてんのかとなるが。そもそもドラゴンは「~だドラ」とかナメた語尾を使わないはず? まあ、そうですね。
「もはやトカゲですらあらへんな、ブヒって。やっぱりハムやないかい! いやお歳暮には早いで!」
 ズビシ! と、風美のキレのいいツッコミが炸裂だ。状況が状況なだけに、こっちもこっちでいつものエセ中国人口調が吹っ飛んでいた。恐ろしや、クロノヴェーダ。
「他の2つに至ってはそれ以前の問題ね、あるいはそういうツッコミを強制したり暑苦しさで視覚的に苦しめる拷問……?」
「拷問……はっ!!?」
 素っ頓狂なことを言い始めた早苗にまともにツッコミを入れると思ったら、リューロボロスは何かに気付いたらしい。

「聞いたことがあるぞ。刻逆前にあったという大人の拷問……早朝の通勤ラッシュだな!?」
 ガガーン! と、一同の背景にビリビリ系のエフェクトが流れた(エフェクトって何?)
「そうそう、狭っ苦しい電車んなかにくたびれた身体押し込んでガタゴト揺られってなんでやねーん!!」
 風美のツッコミはキレキレだ! それだけやる気があるということですね! 戦いの、だけど!
「ち、違うのか!? 大人たちがうなだれ仕事行きたくなさに絶望し、夢も希望もない姿で幼子らを「大人になるのやだなあ」って悲しませる光景であったのだろう!?」
「うん、まあそれは合ってるかもしんないけど、別のところが合ってないと想うぜ」
「?????」
 リューロボロスはこてんと首を傾げた。かわいい。

 とまあ、完全に竜麟兵のナメきっている雰囲気に呑まれ、思わずコントを始めてしまったディアボロスたちだが。
「「「ブヒ(ピザ)(デブ)ッ!?」」」
「あ、こっちに気付いたわ」
「それにしても台詞ひとつでえらい交通渋滞起こしてるアルねあいつら」
 すっかり呆れ顔のディアボロスたちに対し、拷問竜麟兵部隊はキリッとした表情で身構える!

 ただし、みっちりしたまんまで。一歩も動かず。
「なるほど、よかろう」
 げんなりしていたリューロボロスはすぅーっと深呼吸した。
「望み通り一生動かないでもよくしてやろう。死ねば動く必要もなかろうぞ!!」
「「「ブヒ(ピザ)(デブ)ーッ!?」」」
「ええいだからいちいち自己主張が激しいわーっ!!」
 リューロボロスはパラドクス発動!
 膨大な黄金の奔流が溢れ出し、すさまじい勢いで拷問竜麟兵を飲み込んでいく!
「くははははは! まさしく豚に真珠というやつよ!」
「竜麟兵だけどな」
「そこはツッコまんでよいわ!? いいから追従せぬか!」
「でも近づいて反撃相打ち狙うの精神的にちょっとなぁ」
「この期に及んでそこでためらうのかーっ!?」
 樹的にはさすがにこいつらには近づきたくないらしかった。まあ当然である。
「実は私はもう攻撃済よ」
「「「えっそんな莫迦なブヒ(ピザ)(デブ)ーっ!?」」」
 早苗もしっかりやることはやっていた! ひそかにサキュバスミストを展開し、じわじわと気付かれない程度に弱めていたのだ!
「はよ仕留めんとやかましゅうて叶わへんな 豚に真珠ならこっちは竜麟兵に鉛玉アルヨー!!」
 BRATATATATA! 風美は袖口から無数の銃口をジャキッとせり出させ連射連射連射連射!
「……もうこれが有利な地形ってことでいいか。よし!」
 色々考えるのをやめた樹は、それに乗じてついでに弾幕をばらまいた。
「「「お、おのれディアボロスブヒ(ピザ)(デブ)ーッ!!」」」
 動かないすなわち全部食らうということであり、大群のくせに反撃もろくにできず拷問竜麟兵は消し飛んだ……!

 通路に静寂が戻る。
「あの部隊の指揮官は何を考えてあんな輩を組織したのかの……」
「心理的圧迫感は尋常ではなかったわね、とりあえず……」
 最後までげんなり顔になりつつ、スタスタさっさと撤退するディアボロスたちだった。諸行無常!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年10月31日

キャメロット城攻城戦<後編>

 ディアボロスの活躍により、攻城戦で障害となる優秀な前線指揮官の各個撃破は、最大限の成果を上げることが出来ました。
 キャメロット城は、幻想竜域キングアーサーの根拠地である為、城内の防衛戦力は強大ではありますが、指揮官不在では、その戦力を有効活用できません。
 この混乱を利用して、キャメロット場に深く攻め込んでください。

 キャメロット城の混乱が収まり、敵が防衛態勢を整えてしまえば、それ以上の攻略は不可能となるので、短期決戦で可能な限り成果を出しましょう。

※キャメロット城攻城戦後の作戦について
 <前編>での成功数により、攻略に必要な成功数が低下&選択肢が減少しました。
 <後編>の成功後、アーサー王を護る円卓の騎士(ジェネラル級ドラゴン)との決戦が発生します。
 シナリオ数が多ければ多いほど、決戦可能な円卓の騎士の数は増加します。
 成功数10以上:1体
 成功数15以上:2体
 成功数20以上:3体
 以下、成功数が5増えるごとに、決戦可能な円卓の騎士が1体追加されます。

 円卓の騎士を撃破しておけば、幻想竜域キングアーサーに対する歴史の奪還戦ディアボロス・ウォーを有利に進めることが出来るでしょう。
 攻略旅団の提案があれば『アーサー王との決戦』や『円卓の間(など重要なクロノオブジェクト)の探索』といった作戦を挑む事も可能です。
 そうした提案が採用された場合は、ジェネラル級との決戦1体分の代わりに、提案内容に沿った重要シナリオが運営されます。

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🔒
#幻想竜域キングアーサー
🔒
#キャメロット城攻城戦<後編>
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#キャメロット
🔒
#キャメロット城攻城戦


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選択肢👾大群のトループス級『拷問竜鱗兵』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。