キャメロット城攻城戦~悪竜集う石の城(作者 寅杜柳)
#幻想竜域キングアーサー
#キャメロット城攻城戦<後編>
#キャメロット
#キャメロット城攻城戦
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●ドラゴンの本拠へと攻め込め
新宿駅グランドターミナルにて竜の少年が復讐者達に説明を開始する。
「キャメロット城攻城戦の第一段階は大成功、最大の成果を得られたと言っても言いすぎじゃないと思うよ」
黒いメーラーデーモンを連れた時先案内人である彼、ハーバート・コールフィールド(奏で語る竜・g03385)が説明するには、優秀な指揮官を多く失って一時的に防衛能力が大きく落ちたキャメロット城に一気呵成に城の奥まで突入する事が可能になったと語る。
「このまま城内に突入して指揮官を失って混乱している敵を掃討、敵が防衛体勢を整えるまでの間にキャメロット城の奥深くへと向かってほしい」
城内の敵を多く掃討できれば複数の『ジェネラル級の円卓の騎士』と決戦を行うこともできるだろうし、攻略旅団の封神によっては『断片の王』である『アーサー王』に決戦を挑んだり、『円卓の間』などの重要なクロノ・オブジェクトの探索を行うこともできるだろうとハーバートは説明する。
「今回戦う事になるのは城内を守る聖ギルダス騎士団って竜鱗兵の防衛線になる。これ以上ディアボロスが侵入しないように守ってるみたいだから上手く蹴散らしてその奥を目指して欲しい。因みにこのキャメロット城は見た目は石造りの堅牢な中世風の城だけど、それ自体が巨大なクロノ・オブジェクトになってて外部からの破壊は困難。更にメインの通路や部屋等はダンジョンのように魔法的な技術で空間的に拡張されてるみたいで、ドラゴンが普通に飛んで活動できる広さになってるみたいだよ。竜鱗兵が通行する為の通路とか階段があるから移動は問題なさそうだね」
そこまで説明したハーバートは復讐者達を見回す。
「探索目標については攻略旅団の提案も確認して置いたほうが良いかもね。今回の作戦での攻略状況が提案の成否を分ける事になるので、可能な限り攻略を進めて欲しい。……この作戦に失敗したら折角のチャンスも水の泡、幻想竜域キングアーサーに対する奪還戦のチャンスは当分なくなるから、できるだけここで一気に決着できるよう頑張ってほしい」
それじゃあ、頑張ってねと締め括ったハーバートは、到着したパラドクストレインへと復讐者を導いた。
石造りのキャメロット城の廊下の一つに陣取る竜鱗兵の一団がいた。
混乱の最中急拵えのバリケードを造り防御を固める彼らは指揮官の不在で混乱しながらも、攻め込んでくる復讐者を迎え討つための準備を整えていた。
このキャメロット城を守るという大義、仕えるアーサー王の居城を守るために、騎士団を名乗る竜鱗兵達は休みなく慌ただしく迎撃体勢を整えていく。
リプレイ
日向・銀河
※連携、アドリブOK!
はっはァーン?そろそろキャメロット城もアーサー王もだいぶ追い詰められてるって事かァ?
バリケードも急ぎとは言えどもこんな粗末なもので時間稼ぎにすらなるの思ってんのォ?なるワケねェよなァ!!
今回がキングアーサーへの奪還戦争を仕掛けられる大チャンスってか?やすやすと見逃すワケねェだろ?
この詰め込める隙も勝利も奪われた大地も掴み取ってやろうじゃァねェのさ?
『流星群』…俺達のキングアーサーを奪還したいと願いを込めて星型の魔力を流星群のように降らせて
援護射撃がかったりィから確実に弱った敵から仕留めるなどして数を減らしていこうじゃねェの。
反撃の槍も火矢も星型の魔力で撃ち落としたり黒水晶の盾星での防御で固めて被害を最小限にするぞ!
ロート・レッター
アドリブとか連携とか歓迎!
そういや俺、ドラゴンの勢力とまともにやり合った事無いな…折角の機会だし、殴り込みに参加させてもらうか!
さーて…そっちはスピードが自慢のようだが、俺は腕力が自信ありでな…んで、足りない速さは…
銃に嵐の術式を刻んだカートリッジを装填してパラドクス発動
自分の速度を強化して敵の剣撃に対応する
これで良し!
足を止めずに一撃離脱を繰り返して攪乱、敵の足並みを崩しにかかるぜ
風使いの魔力付与した攻撃で吹き飛ばしたり、Eブレードチェーンで薙ぎ払いを繰り出して派手に行こうか
味方が攻めやすくなるように隙を作ったり、逆に味方の攻撃で隙が出来たやつに斬撃叩き込んだり、後はもうちょっとでトドメ刺せそうなやつに刺しに行ったり等々
連携しつつ敵は粉砕あるのみだ!
ニルキャス・トーネード
アドリブ連携歓迎
ここがキャメロット城か…うん、広いね。広いとしかいいようがない。これじゃどれだけドラゴンがいるのか外からじゃ分かんないよね。しかもこれで通路か…普通の建物なら大広間だよ
お急ぎでバリケードとか造ってんだね、お勤めご苦労様。早速だけどブラストウインドで吹き飛ばしちゃおうかな?これでバリケードが壊れてくれたら戦いやすくなるだろうしさ。余裕があったら味方に攻撃を仕掛けようとしている騎士団に旋風を浴びせて妨害するよ
しかしまあ正義正義、誉れねぇ~…確かに王を守るための戦いなんて、これ以上に奮い立つシチュエーションはないんだろう。
でもだからといって、ここで降伏とかありえないでしょ!このタイミングを逃がしたらまた実験だとか、虐殺だとか…同じことを繰り返すのは目に見えて~んの。わっるい騎士団には誉れごと吹っ飛んでもらうよ?もう語りが聞こえなくなるぐらい旋風を浴びせてやればこっちのものだもんね~
●騎士の防衛線を突破せよ
復讐者達の侵入によりキャメロット城のあちこちから戦闘の音が響いてくる。
この混乱の中で兵力を立て直し即座に防衛の指揮を執る事のできる有力なドラゴンの多くが既に撃破されてしまっていて、混乱を鎮めるには更に多くの時間がかかってしまうことだろう。
そんな中、三人の復讐者がキャメロット城の奥を目指し広大な通路を走っていく。
「ここがキャメロット城か……うん、広いね。広いとしかいいようがない」
ドラゴンすら余裕をもって往来できる広さの通路へと視線を巡らせながら呟くのはニルキャス・トーネード(流離の風竜術士・g05173)。
外観に比べ内部は随分と広くなっているようで、恐らくはダンジョンのように魔法的な技術で空間が拡張されているのだろう。実際にどれだけドラゴンがいるのか予想を立てるのも難しそうだ。
「しかもこれで通路か……普通の建物なら大広間だよ」
ニルキャスの視線の先には赤鱗の竜鱗兵『聖ギルダス騎士団』が築いた即席のバリケード。
やがてこの場所にやってくるだろう侵入者を阻止せんと、どうにか即興で築き上げたバリケードで拠点を守っている彼らを撃破せねばこの奥に向かう事は難しいだろう。
「そういや俺、ドラゴンの勢力とまともにやり合った事無いな……」
燃えるような夕焼けの色の瞳のロート・レッター(ちょーつよい男(自称)・g01665)というリターナーは自身の戦闘経験を振り返り呟いて、
「はっはァーン? そろそろキャメロット城もアーサー王もだいぶ追い詰められてるって事かァ?」
そしてもう一人、ミニドラゴン『彗星』を連れた銀鱗のドラゴニアン、日向・銀河(景星鳳凰・g04685)はバリケードの様子を見遣りながら豪快に笑んだ。
今回のこのキャメロット城への攻撃は多くのジェネラル級のみならず断片の王にまで手を届かせることが出来る――歴史の奪還戦を仕掛けられる千載一遇の大チャンス、それを易々と見逃す筈もない。
「折角の機会だし、殴り込みに参加させてもらうか!」
「その意気だ! 行こうぜェ!」
実にシンプル、交戦経験がないなら今回を絶好の機会とみてロートは気合を入れて、銀河も同意して構えを取った。
『復讐者だ! 迎撃するぞ!』
丁度そのタイミングで三人を察知したバリケードの中の騎士団が叫び迎撃態勢、声色から彼らの士気は高いようで、中々崩すには手ごわい相手だろう。
「お急ぎでバリケードとか造ってんだね、お勤めご苦労様」
そんな様子に防塵ゴーグルをかけたニルキャスの眼前に風の魔法陣が顕れて、パラドクス【ブラストウインド】を発動。
突如発生した強烈な突風が通路に吹き荒れバリケードに襲い掛かる。バリケードの造りは意外と頑丈なようでそれだけでは崩れないようだが重ねて銀河のパラドクスが発動する。
「この隙に勝利も奪われた大地も掴み取ってやろうじゃァねェのさ?」
このキングアーサーを奪還するとの願いを込めた銀河の【流星群】により、星型の魔力が大量に竜鱗兵の陣地の頭上から降り注いでくる。
「流星多く飛ぶってな!」
砕ける魔力の星とバリケード、まだ形を保っているが、それでも数か所に破損が見られ、その中でも人一人が飛び込めそうな一つをロートは見出して、
「さーて……そっちはスピードが自慢のようだが、俺は腕力が自信ありでな……」
相対するのは岩をも砕く腕力に鍛え抜かれた脚力によるスピードを特徴とする竜鱗兵達だが、ロートの方も力では決して遅れを取るつもりはない。
そして少々不足していると思しき速度の方については銃形態の『アンファングバスター』に『RM:MDL-H』――嵐の術式が刻まれたカートリッジを装填して、
「風を切って前へ出ろ、稲妻を浴びて猛威を示せ!」
パラドクス【緑の速撃『転』】を発動してその力を自分自身に撃ち込めば、雷と風のエレメントにより彼の肉体は超加速状態へと移行。
「これで良し!」
駆ける。雷の如き速度で聖ギルダス騎士団のバリケードの亀裂へと飛び込んだロートは、剣の柄からエネルギーの鎖を伸ばし、加速した勢いのままに足を止めず一気に竜鱗兵を薙ぎ払う。
エネルギーの鎖で派手に薙ぎ払われた竜鱗兵達は四体、一気に薙ぎ払われた直後に竜鱗兵達が吼え反撃にかかる。
騎士として鍛え抜かれた脚力で一気に距離を詰め斬撃を放つ竜鱗兵の騎士、数体がかりで連携して攻めてくるが、薙ぎ払いの威力に体勢を崩されていた上に攻撃直後に離脱にかかっていたロートの速度を捉えきれず連携の斬撃はいずれも空を切る。
『我らは騎士としてこの城を守り抜く! 悪辣なる侵略者よ、降伏せよ!』
しかしその負傷も気にせずニルキャスに向けて堂々と語る聖ギルダス騎士団の竜鱗兵達、敵対者の士気を挫き圧倒するような堂々とした宣告はパラドクスの力で屈してしまうものもいる事だろう。
「しかしまあ正義正義、誉れねぇ~……」
騎士としてならば王を守るための戦いなんて、これ以上に奮い立つシチュエーションはないんだろうとニルキャスは思う。
だが、
「でもだからといって、ここで降伏とかありえないでしょ!」
この好機を逃しキャメロット城が再び結界に守られてしまえばまた実験や虐殺など、これまでと同じようなドラゴン達の暴虐が繰り返されるのは目に見えている。
当然復讐者にも大義はある――そのためにあの大義に屈するつもりは一切ない。
「わっるい騎士団には誉れごと吹っ飛んでもらうよ?」
朗々と彼らの大義を語る竜鱗兵達へと突風が襲い掛かる。
語る事すらできぬ程に強烈に吹き荒れる暴風、それを突っ切り飛び込んできた竜鱗兵の炎槍が銀河に放たれるが、
「バリケードも急ぎとは言えどもこんな粗末なもので時間稼ぎにすらなるの思ってんのォ? なるワケねェよなァ!!」
黒水晶の腕輪より展開した星の魔力の盾で直撃を防ぎつつ銀河が気圧されぬように叫ぶ。
そして銀河の魔力の流星群が負傷した竜鱗兵へと降り注ぎ、仕留めていく。
パラドクスの応酬によりバリケードは崩れていき、そして竜鱗兵の数も減っていく。
数を減らすことを優先し復讐者達が弱った相手に攻撃を集中させているもあり、援護射撃として射掛けられる火矢、そして連携攻撃の勢いは徐々に減ってきて。
『む、無念……』
そしてロートの雷霆の如き一閃に、最後の一体が崩れ落ちる。
突風や魔力の星に完全に粉砕されてしまったバリケードはもはや意味をなさず、防衛していた騎士の竜鱗兵も全て倒れ伏し絶命している事を確認。
拠点を守る竜鱗兵達を鮮やかに撃破した三人の復讐者は、時間が許す限り奥へ、奥へと竜の居城深くへと侵入していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!