キャメロット城攻城戦~突入せよキャメロット城(作者 のずみりん
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#幻想竜域キングアーサー  #キャメロット城攻城戦<前編>  #キャメロット  #キャメロット城攻城戦 

●いざ、キャメロット城
「遂に、ここまできたんだ」
 キャメロット攻略作戦は成った。
 ディアボロスたちの活躍により、遂に城を守護する不可侵結界が解除されたのだと、シャーロット・アルシェピス(人間の撃竜騎士・g03299)は万感の思いを込めて告げる。
「さぁ、ここからが本番だ。不可侵の結界を失ったキャメロット城はまだ混乱の最中にある。立ち直る隙を作らせず、このまま一気に突き破るんだ」
 この攻撃は攻城戦の第一段階だ。
 混乱の渦中にあるキャメロットはトループス級を統率して部隊として出撃させる事もできない。
 迎撃に出撃してくるのは高い指揮能力や戦略眼を有する、あるいは厄介な……野生の勘で自分のやるべき事を瞬時に理解し、その役目に命を賭ける『単騎のドラゴン』達。
「みんなの突入ルートで当たる事になるのは『狩雷伯『レオパード』』……ボクらにとっては忌まわしい、撃竜騎士狩りの異端審問官だ」
 この混乱する最中で出撃してくるドラゴンたちはアヴァタール級だろうと油断ならない相手ばかり。
 だが多数の有力なドラゴンたちを撃破できれば、混乱から立ち直り防衛態勢を整えたとしてもキャメロット城への突入は難しくないはずだ。
「最低でも十二体だけど、多くのドラゴンを倒すほどキャメロット城内への突入してからの戦いはボクらが優位になる」

 拠点に入り込まれた後の防衛戦では優秀な前線指揮官の有無が重要になってくる。
 ここで多くのドラゴンを倒しておけば、キャメロット城内の探索に使う時間も増やせるはずだ。
「キャメロット城内には断片の王であるアーサー王以外にも多くの円卓の騎士、幻想竜域キングアーサーを支える様々なクロノオブジェクトが隠されているとされる……その多くを破壊できれば、あるいは」
 もしかしたら、機械化ドイツ帝国のように、ディアボロスが有利な状態でディアボロスウォーを戦い、幻想竜域キングアーサーを奪還する事すら可能かもしれない。
 油断は禁物と戒めながらも、シャーロットの声は昂っていた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1

●マスターより

のずみりん
 幻想竜域キングアーサーへようこそ。のずみりんでございます。
 城を守護する不可侵結界が解除され、本格的にキャメロット城の本陣攻めがいよいよ始まりました。
 本シナリオは突入前の迎撃に対処する一章戦闘シナリオです。
 ディアボロスの気配へ迎撃に出た『狩雷伯『レオパード』』を打ち取り、突入への活路を開いてください。
 なお、この作戦に失敗した場合、幻想竜域キングアーサーに対する奪還戦のチャンスは当分なくなると予想されます。ご注意ください。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
味方との協力・連携最重視

攻め落とせる今こそ好機ですわ
ドラゴン様のお城を土足でズカズカと駆け上がりましてよ!

事前準備として敵が放つ電撃への対策としてゴム製の手袋とブーツを着用
敵竜が作り出す紫色の水晶を魔散弾銃による貫通撃とマジックグレネードをありったけ投擲・爆破して可能な限り破壊
水晶から放つ電撃は結界術を纏った妖精刀で斬撃
ガードアップも併用してできる限り直撃を避けられるよう善処
タダでは受けて差し上げませんわよ!

反撃のお返しとしてヴィラネスト・アバランチウィップ
妖精刀の刀身を氷の棘の鞭に変化させ、魂すら打ち砕く雪崩の如き連撃を叩き込む
ついでとして口撃(精神攻撃)も併せていく

オホホホホ!
個人の讐心に便乗して打ち付けますから泣いて詫びても貴方がお逝きになられるまでやめませんわよ!
貴方方の愛の巣たるキャメロットが落城する様を見られないのは悔しい、さぞ悔しいですわよねえ?
直に王妃様も後追いしますから寂しがらなくてもよくてよ

勝った方が正義
それが世の常ですわ


ブロス・ブラッドハート
狩雷伯レオパード…ここにきて初めて会うドラゴンと戦えるなんてな
今は急いでる時なんだろーけどワクワクしてくんぜ
こんだけ根性すわってる奴らがいんだから、王様はすぐそこでも油断はできねーな
こっちも気合い入れていくぜ!

あはは、何の工夫もない全力のパンチがお前の最強の技なのか
なんだそれ、すっげーカッケーじゃん!
相棒(大剣)を構えたら、こっちもただ疾く強く
振りかぶった大剣を相手の拳に叩きつけてやんぜ
多少の傷は構わねえ、こっちも思いっきりブチかましていくぜ

新宿島には拳を交わして確かめる友情ってのもあるらしいかんな
お前らはおれにとっては敵だけど、それだけじゃねえ
お前らと戦って、剣を振る以外にも色んな事を考えるよーになったんだ
だから感謝もしてるぜ、こうして一般の人達の被害がない場所で会えたことをな!

そのでっけー城門への
こいつは盛大なノック代わりだぜ!
アドリブ・連携歓迎だ


リズ・オブザレイク
狩雷伯『レオパード』。撃竜騎士狩りの異端審問官ということは普段倒しているアヴァタール級とはレベルが違います。
油断せず、味方とカバーしあう事を心掛けて挑みましょう。

ものすごい勢いで放たれる光と雷は避けるのも難しい脅威だけれど……霹靂竜ボールスの雷と比べたらこんなので弱音は吐いていられない!
フェアリーソードを引き抜いたなら、名乗りを上げてパラドクスの撃ち合いに持ち込みます。

狩雷伯に対して半身を向けて被弾面積をなるべく減らし、ラウンドシールドを構えながら【妖精の剣】によって剣から放つ光で狩雷伯を撃っていきます。
味方と攻撃のタイミングを合わせて押し切れるタイミングを見計らいます。
畳みかけられるなら、一気に持っていきましょう!

狩雷伯の技は紫色の水晶を作り出してから行われる。
攻撃にキリがないなら、攻撃前に出てくる水晶をどうにかして妨害して僕たちへの被雷を減らすことができないかな。

僕たちは貴方を倒してこのままアーサー王の元へ向かいます。
龍を貶めた?違う、貴方たちは僕たちを怒らせたんだ!


●激戦、狩雷伯
 ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)が飛び込んだ戦場が紫電と聖光に焼き払われた。
「龍を貶める者たちよ、紫電と聖光に焼かれよ」
「これは……予想以上ですこと」
 今こそキャメロット城を攻め落とす好機と飛び込んだ城門の先は、雷霆の如き速さで駆け付けた紫電の竜と、その身から放たれた水晶にふさがれている。
 放たれる力は威力、仰天動地。雷への備えとして重ね吐いたナイナのゴム手袋とブーツは一瞬にして焼き切られ、悪臭すら残らない。
「『狩雷伯レオパード』……ここにきて初めて会うドラゴンと戦えるなんてな」
「撃竜騎士狩りの異端審問官、普段倒しているアヴァタール級とはレベルが違います……初めて出会うという事は、恐らく」
 驚きにもワクワクを隠せないブロス・ブラッドハート(深紅の稲妻・g03342)。
 リズ・オブザレイク(人間の妖精騎士・g00035)は無双馬『ユニコーン』の手綱を引き、馬上に『フェアリーソード』を構え立つ。
「初めてという事は……これまで出会ったディアボロスはいずれもが敗れ、倒された。そういうことでしょう」
「だろうな! こんだけ根性すわってる奴らがいんだから、王様はすぐそこでも油断はできねーな
こっちも気合い入れていくぜ!」
「まずは水晶を、よろしくてっ」
 構えなおす双方、ナイナの放つ『マジックグレネード』が激戦の火蓋を切った。
 勢いよく飛ぶグレネードを紫電が迎撃。炸裂する氷の魔力、戦場を覆う白い霧。
「オホホホホ! 泣いて詫びてもお逝きになられるまでやめませんわよ!」
 その遮蔽をくぐり、ナイナが飛んだ。個人の讐心に便乗して打ち付ける『ヴィラネスト・アバランチウィップ』が雷撃の結晶体を揺るがし、ヒビを見事に走らせる。
「なぜ泣く? なにを詫びねばならぬ?」
「ダメです、キリがない!」
 だがリズの『ユニコーン』が駆け抜けざまに水晶を踏み砕くや、目の前には既に新たな水晶。
 即座に再開される紫電と聖光に『妖精の鎧』が焦げ付くなか、リズは間一髪で横っ飛び。
「龍に仇なす者よ、我が腕にて討ち倒されよ」
 直後、振り下ろされる巨腕。ただ振り下ろされただけのレオパードの腕は、戦場を月面のようにがっぽりとクレーターに変えていた。
「あっぶね! 何の工夫もない全力のパンチがお前の最強の技なのか……あはは、なんだそれ!?」
「ですが、この威力は……ブロスさん?」
 余波だけでも城壁外まで跳ね飛ばされる脅威の威力。だが響くのはリズの予想外な笑い声。
 そこにいるのは瞳を輝かせ、相棒の『紅角刀』を妖の姿へと変えたブロスの姿。
「なんだそれ、すっげーカッケーじゃん!」
「その様子……ハマってしまいましたわね」
 呆れ混じりの溜息一つ、飛び出すブロスを追いかけナイナが、リズが駆ける。
 大丈夫、わかっている。呆れるほど不遜なる少年竜だが、決して目的を忘れる事はないと。
「今は急いでる時なんだろーけどワクワクしてくんぜ! 勝負だ!」
「合わせますわ、リズ!」
「えぇっ」
 呆れるほどの真っ向勝負にナイナが氷棘の鞭をふるう。
 砕かれながらも紫電を放つ水晶、突進の道程に爆発の華が咲く。
「お前らと戦って、剣を振る以外にも色んな事を考えるよーになったんだ……だから感謝もしてるぜ、こうして一般の人達の被害がない場所で会えたことをな!」
「一気に持っていきましょう! 騎士の名誉にかけて……リズ・オブザレイク、参る!」
 新宿島で少年は拳を交わして確かめる友情を知った。
 敵以上の乗り越える壁をめがけ、武人と騎士はぶち当たる。
「名誉? 感謝? お前たちにそのようなものはありえない。滅びよ、龍を貶める者どもよ!」
 飛翔、急降下。紫電を纏い不可思議な軌道で加速するレオパードの振り下ろす拳を、今度こそディアボロスは避けずに飛んだ。
「龍を貶めた? 違う!」
 初撃の瓦礫をジャンプ台に飛び上がるリズの『ラウンドシールド』が電光を弾き、弾かれる。
 即座に剣を両手に持ち替え、無双馬を蹴って第二の跳躍。続くブロスも弾かれた盾を足場に更なる上へ。
「貴方たちは僕たちを怒らせたんだ! 妖精よ力を!」
 託されし思いを乗せた『妖精の剣』が伸びる、ビームの軌跡が長大な剣となってレオパードと激突する。
 伝わる妖精の願いはまさに今、『かの竜を打ち倒せ』
「妖精騎士の力ごとき!」
「あははっ、こんだけ根性すわってる奴らがいんだから、王様はすぐそこでも油断はできねーな!」
 恐るべきことにレオパードの拳は妖精の剣を真正面から突破した。
 だがその先に待つのは全力を振り絞るブロスの『デストロイスマッシュ』
「そのでっけー城門へ、こいつは盛大なノック代わりだぜ!」
「道理と礼儀を知れ、不遜な小竜が!」
 威力を減じつつも圧倒的失力で迫るドラゴンの拳と、『ダメージアップ』効果まで駆使して最大限に高めた威力の全力斬。
 二つの力は互角にぶつかり合い……相打つように双方を城壁めがけて弾き飛ばし、壮絶な爆発へと包みこんだ。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!

ルウェリン・グウィンリウ
いよいよこの時が来た。
ブリタニアを我が物顔で塗り替えた邪悪なドラゴンども、そいつらの終焉が。

ここで矛先は緩めない。一気に突破しよう。


剣と盾を構えてレオパードと対峙。
撃竜騎士狩り? 大した異名だけど、今日獲物となるのはそっちだ。
今までお前にやられた戦士たちの無念、ここで晴らす。

そう宣戦布告しつつ、間合を保ちながら敵の動きを注視。
剛と敏、両方備えた格闘技を見切るのは難しいだろうね。

少し、策を使うか。

盾を前面に構えつつ、剣を担きながら突進。
盾で相手の一撃を防ぎながら斬り込むのが狙い――と思わせて、打たせた拳か蹴りを斜めにした盾の角で受け流し。

その勢いを利用して旋転し、背後に回り込む。

咄嗟に振り返っても既に遅い。
【イラトゥス・スクトゥム】で畳み掛ける。

そのまま盾の角で殴り付け、一瞬でも怯めばそのまま連続して猛打。
仕上げは一気に吹き飛ばすか、味方が控えていれば盾ごと伸し掛かって拘束し、攻撃のチャンスを作り出す。

アンタは強い。
けどアーサーはより遥かに強いんだろうな。
けれど僕たちは立ち止まらない。


レオアリア・フォルシオン
ああ…いよいよ、なのね
そして…お前が来てくれるとはね
クリスマスにケーキがチキンとシャンパンを背負ってやって来た、と言わんばかりね…

アーサーを殺したら、次はお前を殺すから
楽しみに待っていなさい

『周囲の水分を凝固させ巨大な氷柱を精製する質量攻撃』
『空間そのものから大量の水を生み出し瞬時に凍結させる事で空間ごと凍結する広域殲滅』
『膨大なる水の魔力を生成して大量の鋭い氷の槍に変換し攻撃する単体攻撃』
三つの術式を自在に組み合わせクロノヴェーダを滅ぼす『対竜同一概念術式』を膨大に叩きつけ、強化された身体能力を封じる様に凍結させて動きを封じていくわ
次いでに、これでも喰らいなさい!
パラドクスの冷気を付与したゲオルギウスで、一般法則破壊を突破し冷気の斬撃でレオパードの目を斬りつけ凍結粉砕
アハハ!ずっとやってやりたかったのよ…お前に国を滅ぼされた時から、この時を!
ーー殺して滅して砕いて壊して焼いて捌いて切ってやるから、ただただ死になさい…

ただ、狂おしい殺意を随喜と共に発露しドラゴンを滅していく


リューロボロス・リンドラゴ
ふん。龍に仇名す者よ我が腕にて討ち倒されよだと?
龍を簒奪せしクロノヴェーダ共がよくもまあほざいたものよ。
貴様たちの存在そのものが龍に仇名しておるわ。
我は龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ也。
竜を悪夢と化し、ただの侵略者に貶めんとした簒奪者共よ。
幼子達の憧れとしての竜、返してもらうぞ。

敵は飛び放題であろうが、我はドラゴン、大空の覇者。
空中戦への対処や対空戦も心得ておるよ。
ただ純粋に強くて速いか。
ふん、竜を騙るにしては悪くはない。
中々の威力よ。
然りである。
ドラゴンとはただただ速くて硬くて強くて大きい、シンプルにして圧倒的な存在よ!
故に貴様が雷を纏うというのなら、我もまた雷にて貴様を上回ってくれるわ!
神剣、抜刀。
我が一刀は八剱と知れ。
征くぞ、撃竜騎士狩りにして狩雷伯よ。
此度狩られるのは貴様の方だ。
疾く鋭く重い我が雷刃、その身に受けて朽ち果てよ!


●決戦、狩雷伯
「ぐ、う……我に、土をつけるとは」
 キャメロット外縁を盛大に破壊して倒れたブロスと『狩雷伯レオパード』。
 そして先に立ったのはレオパードの側だった。
「狩らねばならぬ……確実に、必ず」
「ああ……いよいよ、なのね」
 だが殺意を剥き出しにするドラゴンの前、立つのは傷ついたディアボロスではない。
「龍を簒奪せしクロノヴェーダ共がよくもまあほざいたものよ。貴様たちの存在そのものが龍に仇名しておるわ」
「アハハ! ずっとやってやりたかったのよ……お前に国を滅ぼされた時から、この時を!」
 怒りと歓喜、狂気を秘めた笑いが戦場へと立つ。
 レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)が構える『征竜真剣『ゲオルギウス』』に、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)の掲げた八剱の神剣が呼応する。
「大した異名だけど、今日獲物となるのはそっちだ。今までお前にやられた戦士たちの無念……ここで晴らす」
「ぬかすか、異端者が!」
 全てを込めて宣言するルウェリン・グウィンリウ(ドラコナリウス・g02040)、だがレオパードの答えはあくまで傲慢。人を人と認めぬ狩人の言葉。
 浅くない傷を負ってなおこの様相。もはや言葉は不要とディアボロスたちは悟る。
「神剣、抜刀」
 即座に答えたのはリューロボロス。竜を悪夢と化し、ただの侵略者に貶めんとした簒奪者を葬らんと神剣からほとばしるのは巨大な稲妻、膨大な闘気。
 その圧は撃竜騎士狩りの狩雷伯をしても心乱さずにはいられない。
「討ち倒されよ、龍に仇名す者!」
「幼子達の憧れとしての竜、返してもらうぞ!」
 ほとばしる稲妻を受けるルウェリンの『スクトゥム・バタシー』を飛び越えるリューロボロス。
 レオパードの振り下ろした拳を『奴重垣剣、八剣雷刃』の飛ばす八重の刃が迎え撃ち、そしてその中心を貫くレオアリアの突き。
「ぐぅぅぅ!」
「ふぬぅぅっ!」
 二度目の激突もまた相殺。
 だが『ドラグリーブ』を踏みしめるリューロボロスとレオパード、その跳ね飛ばされた距離は明らかに異なる。
「フフ、そうでしょうね……ますます殺してやりたくなった。殺して滅して砕いて壊して焼いて捌いて切ってやるから、ただただ死になさい……!」
 まして息を荒げつつも『征竜帝皇帝服』にわずかな焦げ跡を残すのみのレオアリアとあっては。
「剛と敏、両方備えた格闘技を見切るのは難しいね……」
 だが、効いている。
 ルウェリンの黄金色は煙を上げるレオパードの肉体を冷静にそう見極めた。
「ここで矛先は緩めない。一気に突破しよう……少しばかり、策を使ってね」
「たしかに竜を騙るにしては悪くはない、中々の威力。試してやろう!」
 よろめく体を直した竜へと飛び出すルウェリンの提案に、然りとリューロボロスは受けた。
 ドラゴンとはただただ速くて硬くて強くて大きい、シンプルにして圧倒的な存在。其れが本物足りうるなら小細工など無意味ゆえ。
「いざ知れ! 我ら盾持つ民の武勇を! 先祖より聞きしに及ぶ長く駆け抜けた日々と共に!」
「打ち倒される小さき者が、身の程をしれ!」
 盾を前面に構えつつ、剣を担きながら突進を薙ぎ払おうとする狩雷伯の巨腕。
 それが接触する瞬間、わずかに角度をつけてルウェリンは受けた。弾かれるように。
「な、どこにっ!?」
 同時、かざした『ダン・グウィン』の反射する輝きが一瞬、レオパードの視界をかく乱する。
 その隙に勢いを利用した旋転。
 瞬間移動したかに錯覚する機動から振るわれた一閃が向う脛を打つ。
「アンタは強い。けどアーサーはより遥かに強いんだろうな……けれど僕たちは立ち止まらない!」
「おのれ、がっ……!?」
 猛烈に盾を打ち込む『イラトゥス・スクトゥム』、傾く体を立て直そうとするレオパードだが叶わない。
 不自然さに気づいた時には世界は書き換えられている。
「復元せよ、我が歴史。それは婚姻者を冒涜する者を滅ぼす氷雪の歴史、その復元を以て我は神聖なる婚姻を司る守護者となろう……!」
 レオアリアは宣言する。『神聖なる婚姻の為に氷河期は拝跪する』と。
『周囲の水分を凝固させ巨大な氷柱を精製する質量攻撃』
『空間そのものから大量の水を生み出し瞬時に凍結させる事で空間ごと凍結する広域殲滅』
『膨大なる水の魔力を生成して大量の鋭い氷の槍に変換し攻撃する単体攻撃』
 三つの術式を自在に組み合わせクロノヴェーダを滅ぼす『対竜同一概念術式』は猛攻に傷を重ねられたレオパードを完全にとらえていた。
「い、雷を……」
「貴様が雷を纏うというのなら、我もまた雷にて貴様を上回ってくれるわ。此度狩られるのは貴様の方だ!」
 なおも力を振り絞り世界を書き変えなおそうと、脱出を試みるドラゴン。
 しかしそれにかかるわずかな時間よりも、リューロボロスの疾く鋭く、そして重い。
「我が雷刃、その身に受けて朽ち果てよ!」
「次いでに、これでも喰らいなさい!」
 巨大な雷の刃と化した奴重垣剣に、レオアリアの絶対零度の殺刃をまとう『征竜真剣『ゲオルギウス』』が重ねて放たれる。
「ごっ、あぁぁぁぁぁーっ!?」
 今まさに逃れようと飛ぶ狩雷伯の、雷を蓄えたアメジストの瞳へと突き刺さり、そのままに両断。
「アーサーを殺したら、次はお前を殺すから。楽しみに待っていなさい」
 決着を告げて氷が砕ける。振り向くレオアリアに応える口は『狩雷伯レオパード』に残っていない。
「……いよいよこの時が来た」
 ただ目の前に打ち倒されたドラゴンの遺骸。
 その先に待ち構える城門を見上げ、ルウェリンは辿り着く未来を呟いた。
「ブリタニアを我が物顔で塗り替えた邪悪なドラゴンども、そいつらの終焉が」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年10月19日

キャメロット城攻城戦<前編>

 ディアボロスは『キャメロット攻略作戦』を成功させ、断片の王『アーサー・ペンドラゴン』の本拠地である『キャメロット城』を守る絶対不可侵の結界を破りました。
 断片の王に迫る大チャンスですが、追い詰められつつあるドラゴン勢力は、結界の機能停止に対応してただちに動き出しています。
 新たな防衛態勢の構築を許さぬよう、短期間での攻城戦に勝利しなければ、キャメロットは再び難攻不落の状況に戻ってしまうでしょう。

 まずキャメロットにディアボロスが大挙して攻め込めば、高い戦略眼を持ち、勇敢で実力のあるアヴァタール級が真っ先に迎撃に出て来ます。
 このアヴァタール級を出来るだけ多く撃破する作戦を行います。
 本来ならば『多くのトループス級を指揮して、城を護る指揮官』であるべき、優秀なアヴァタール級を緒戦で数多く撃破できれば、キャメロット城内突入後の作戦が有利になることは間違いありません。

 作戦期限は、敵が混乱を抑えて組織的な対応が可能になるまでの短期間です。
 最低でも12体以上の敵指揮官を撃破(12シナリオ成功)する事で、キャメロット城内への突入作戦(<後編>へのチェイン)が可能になります。
 撃破した敵が多ければ多い程、その後の突入作戦の難易度が下がり、より多くの戦果を得やすくなるでしょう。

●作戦旅団での攻略提案について

 この作戦を成功させれば、続く攻城戦<後編>の期間中に月をまたぎます。
 攻城戦<後編>も続けて成功すれば、城内を捜索し、断片の王『アーサー・ペンドラゴン』に迫っていけるでしょう。
 さらに11月分の幻想竜域キングアーサーの攻略提案で、城内での作戦内容に関して有用な提案が支持を得れば、攻略作戦はさらなる成果を挙げられるはずです。

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選択肢👿アヴァタール級との決戦『狩雷伯『レオパード』』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「レオアリア・フォルシオン」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。